平成13年12月 定例会(第12回)


        平成14年1月10日(木曜日)   

                        (午前10時00分開議)

1.出席議員(22名)

   1番  永 田  昌 己     12番  田 中  瑞 広
   2番  篠 原  千 三     13番  田 中  秀 行
   3番  平 井  勝 行     14番  野 口  和 江
   4番  池 田  光 政     15番  北 島  スエ子
   5番  塚 本  辰 吉     16番  貝 田  義 博
   6番  島    啓 三     17番  田 中  正 助
   7番  原 口  英 喜     18番  秋 山  重 敏
   8番  若 菜  道 明     19番  馬 場  節 夫
   9番  水 町    好     20番  門 田  司 郎
   10番  永 松  康 生     21番  弥 吉  治一郎
   11番  大 藪  健 介     22番  村 上  知 巳

2.欠席議員(0名)

   な  し

3.本会議に出席した事務局職員

  事務局長    森 山  早 苗
  庶務係長    青 木  靖 文
  書記      古 賀    毅

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長            桑 野  照 史
    助役            中 村  征 一
    収入役           菰 原  千 里
    教育長           牟田口  和 良
    総務部長          菰 原    修
    建設経済部長        久 保  満寿男
    市立病院事務局長      後 藤  秀 夫
    教育部長          下 川  雅 晴
    消防長(兼消防署長)    荒 木  邦 彦
    総務課長          平 野  正 道
    企画課長          角    隆 範
    人事課長          宮 原  一 壽
    税務課長          坂 本  正 憲
    女性政策課長     
                  田 中  僚 一
    (兼勤労婦人センター館長)
    会計課長          野 田  広 志
    市民課長          冨 久  義 樹
    環境課長          真 鍋  信 一
    健康課長          徳 永  知英子
    福祉事務所長        村 上  春 夫
    老人ホーム園長       緒 方  純 子
    農政課長          中 村  正 暢
    土木課長          釘 嶋  恭 之
    都市対策課長        加賀田  慎 一
    商工観光課長        徳 永  憲 一
    下水道課長         水 町  良 信
    市立病院総務課長   
                  右 田  喜 俊
    (兼介護支援センター室長)
    市立病院医事課長      塚 本  弐 郎
    監査事務局長        庄 村  國 義
    農業委員会事務局長     山 口  逸 郎
    教育委員会学校教育課長   城 戸  秀 穂
    教育委員会社会教育課長
                  松 永  盛四郎
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会同和教育課長
                  馬 場  正 利
    (兼同和対策室参事) 
    消防本部次長兼総務課長   松 藤    元
    消防本部警防課長      堤    秀 信
    消防本部予防課長      永 田  耕 作
    水道局長          牛 島  弘 喜

           議事日程第2号    
               平成14年1月10日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   1.水 町   好  議 員
   2.若 菜 道 明  議 員
   3.永 松 康 生  議 員
   4.北 島 スエ子  議 員
   5.馬 場 節 夫  議 員
   6.平 井 勝 行  議 員

      ───────────────────────

              午前10時 開議
△日程第1 一般質問
○議長(村上知巳 君)
 おはようございます。本日の出席議員は21名で定足数に達しております。ただいまより会議を開きます。
 本日の会議は、きのうに引き続き水町好議員の一般質問から始めたいと思います。水町好議員の質問からお願いいたします。
◆9番(水町好 君)
 おはようございます。先日はバスの設置について、いろいろお尋ねしたところでございましたが、市長の非常に前向きな御答弁をいただきまして、ありがたく感じております。
 つきまして、私たちが若干いろいろ勉強しました中で、運行するに当たってのいろんな自治体の状況の中から見ますと、運営するにも大変なものがあるということは感じとっております。いずれにしても運行をお願いしたいわけですが、慎重にやはり事を運んでいかないと失敗を招くというおそれを感じておるわけでございます。ただ利用してある市民の方だけが喜んであって、運営してある側は非常に苦労してある面も見受けてきております。
 ただ、資料等研修した中と合わせますと、十三、四ぐらいの自治体の資料なりもありますが、本当に運営的にも成功だなと思ってきたのは、やはり武蔵野市の状況が一番感心しているところです。これは前回の議会でも、内容の説明も貝田議員の方からるるあっておりますので、これはもう省略いたします。
 ただ、一つ参考になればと思いますが、この間の川内市の状況を視察しましたときに、ここは2000年の希望ワークということを市長から提言されて、職員さんの方でこのバスの取り組みを提案したという状況が述べられております。そうなりますと、職員さんがこれを企画して実現に至ったということですから、職員さん全員の方が責任を感じてあるわけですね。非常にその取り組みが細かく、隅々まで手が伸びておったということは、ひとつ感心して私たちも帰ってきたわけでございます。
 そういったことで、今度市民が主役の、市長さんの提言どおり市民全員で、そして執行部全員でできれば取り組んでほしい。そして、こういった制度を育てていってもらえばありがたい。ただ、非常に市民の中から求められている声は強く、数もあると思いますが、いかんせん実施してみるとどれだけの利用者があるかということが懸念されます。
 そういったことで一つお尋ねしたいのが、今までの路線バスの中でいろいろ廃止路線も出てきましたし、最近ですが、西牟田線の西鉄バスの運行回数が何でも減ったとか、そういったことを耳にいたしましたが、商工観光課の方で以前からいろいろ研究をしていただいておるようでございますが、わかれば聞かせていただきたいと思います。
◎商工観光課長(徳永憲一 君)
 お答えをいたします。
 西鉄バスの西牟田経由の運行でございますけれども、これが減ったということで私も耳にしましたので、早速調査をしたところでございます。
 10月から8便あったものが3便、3往復に減便されたところでございます。西鉄バスの方に、これは福岡の営業第3課ですけれども、そちらの方に11月に伺いまして、その事情聴取なんかをちょっとしてきたところでございます。
 西鉄バスにつきましては経営の見直しということもございまして、全便を対象に見直してあるようでございます。乗り手が少ないというところの路線について、やはり減便せざるを得なかったというふうなことを聞いております。このことにつきましては非常に住民が困っておりますので、またもとに戻していただくような要望と、さらには市立病院まで延長していただきまして、そういうことによって乗客をふやしたらどうかと、そういうふうな提案もしてきたところでございます。
 以上でございます。
◆9番(水町好 君)
 ありがとうございました。
 今の説明の中でありますように、8便が3便に減らされたということでございます。そういったことから、きのうも申し上げましたが、最初は私たち8名でいろんな勉強をさせていただきました。そして、何とかお願いしたいということで要望書も提出いたしました。このときに私たちの経過の中で、ある程度市内の道路に線も入れた経過もございます。こういったコースをこうしたらどういうふうになるかとか、そういった経過もございます。
 といいますのが、現在福祉センターのバスが送迎しております。そういったのも参考にしてみましたが、わずか42平方キロメートル、横、縦全部走っても7キロメートルから8キロメートルということですので、一応中央部にまとめてみますと、3キロメートルないし4キロメートルという距離を巡回するということからしますと、福祉センターのバスが大体1路線30分から35分で運行してあります。そういったことまでいろいろ数字的なものも出してみております。
 ですから、最初8名と何回も言いますが、あるときには全員の議員にいろいろお尋ねしたことがございます。まず、南西部の方を先にやってもいいじゃないかという御意見が強うございましたけれども、だんだんそのうちに状況が変わりまして、北部の方からもやはりバスが必要だという声も聞いております。ですから、できれば全市で取り上げていただければありがたいと思いますが、いずれにしても、これにはいろんな準備が要ると思いますので、いかがでしょうか。まず、いろいろ言うよりは、検討委員会なり、できればもう準備委員会とあわせてここで立ち上げていただいて、本当に取り組む姿勢をここで見せていただいたらどうかと思いますが、市長いかがでございましょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。きょうも精いっぱい皆さん方の、御質問者の後ろに市民の皆さんがおられるということをよく私も心にとどめまして、答弁をさせていただきたいというふうに思います。
 きのうから御質問いただいております水町議員の公営交通バス、コミュニティーバスの運営についてでございますが、大変熱心に先進地視察という努力もこれまでされておるということも承知いたしておりますし、この要望書が出ておりますのも私は拝読をさせていただいたところでございます。
 特に、私も市民が主役という立場から申し上げますならば、市の活性化のためにいろんな努力をすることもさることながら、社会的に弱い立場にある人も、ちゃんと市民の一員として生きていける、そういう住環境をつくるということも、市民が主役のテーマの一つではないかというふうに理解をいたしておりまして、ついせんだって、この公共機関のバス運営についても、今私は武蔵野の成功例というのは実はまだ存じ上げませんが、鹿児島の川内の方に行かれたという話は聞いておりますが、たまさかきのうも申し上げましたNHKの「クローズアップ現代」の中で、二、三日前に成功例というか模索しておるのを私もテレビを通じて見させていただきました。いろんなやっぱり過密、特に過疎の地域においては最大の悩みの中の一つだろうと思いますので、筑後市においても、なかんずく南西部においては、やっぱりそういうものに頼らなければならない住民の方が多いということを理解し、ぜひとも検討委員会という議会の御要望もあることでありますならば、そういうものを設置して、早急に取り組んでいかなければならないというふうに思っております。
◆9番(水町好 君)
 ありがとうございます。
 ただ、つけ加えさせていただきますが、検討委員会を立ち上げていただければありがたいということで、市長もそれに協力的にまず御答弁をいただきました。その中で、くどいようですが、この問題については要望をするに当たって、8名で要望させていただきましたが、そのときに全議員の署名で、もう全議員ということでお願いしたいと思っておりました。しかし、時間的に、いずれにしても賛同はいただいておりましたけれども、直接要望するとなった場合に、各議員の了解を求めるに時間がなかったもので、とりあえずは8名でさせていただいたということでございます。
 しかし、ここに控えてある皆さん、議員の恐らく全員の方が御賛同いただいておるというふうに受けとめておりますので、どうか検討委員会なり立ち上げていただく、そして、いよいよ準備段階に入っていただくとすれば、いろんな団体を巻き込んだ代表の方まで含めて、そういった準備を進めていただければありがたいなと。
 と、申しますのが、自治体の直営でやってあるところ、それから委託でやってあるところ、さまざまでございます。私たちのメンバーで、今この方がよかろうというふうに話し合いができたのは、やはり委託がよくはなかろうかということには至っておりますけれども、これから先は申しません。後の取り組みの中でいろいろ御検討いただきたいと、このように思います。
 先ほども市長が申されましたように、たったこれだけでも、これからの筑後市の発展につながっていくものと確信をいたしております。なぜならば、狭い筑後市の中で非常に地域がばらばらに見えます。これが一つにまとまってほしいと、すべての周辺の市民も筑後市の真ん中に皆さん集まっていただきたい、このように思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたしまして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(村上知巳 君)
 以上で水町好議員の一般質問を終了いたします。
 次に、8番若菜道明議員にお願いいたします。
◆8番(若菜道明 君)
 8番若菜でございます。おはようございます。
 桑野市長、13代目の市長就任おめでとうございます。7人目の市長ということで、その中で10回ぐらい市長選挙があったと思いますが、ある人に言わせれば桑野市長が一番市長選挙では得票は多かったと、過去ですね、こういうふうに言われますし、それはやはり市民の方が、市長は政治の裏表も知ってある、そういう豊富な経験に期待されることが大と思い、今回の就任になったとお祝いを申し上げます。
 質問に入りますが、現在は、いつ終わるとも知れない未曾有の経済不況の荒波の中へ、筑後丸の船長として出航されることは非常に苦労が多いとは思いますが、決して難破などしないよう、しっかりしたかじ取りを期待しております。
 さて、市長の運営方針について質問をさせていただきたいと思いますが、市長は所信表明等で市民が主役のまちづくりと述べられておりますし、先日も門田議員の質問も同じようなことだったと思いますが、もう少し具体的に説明をお願いします。
 また、その中で市民と行政の乖離をなくすと、こういうことも述べられておりますし、また、ほかの議員の質問の中にもそういう答弁もありますが、この乖離ということが私はまだよくわかりませんので、ひとつよろしくお願いします。
 また、「広報ちくご」の1月号で、一人一人の声を大切にするまちづくりと、こういうふうにも述べられておりますが、市民の声は多種多様なものがあると思いますし、中には相反する場合もあると思いますが、こういうときにはどういうふうな施策でおられるか、お聞かせを願いたいと思います。
 以上でございます。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいまは、大変お祝いの言葉までちょうだいをいたしまして、ありがとうございました。13代目の市長に就任をさせていただきまして、私の背中に背負う荷物の大きさに日々驚いておるところでございますが、大変微力ながら懸命に務めさせていただいて、少しでも次の世代にいい形で筑後市をバトンタッチできれば、私も男の本懐だというふうに肝に銘じておるところでございます。
 さて、御指摘をいただきましたように、大変気負い込んで市長にはなりましたものの、行政当局からレクチャーを受ければ受けるほど、今、それから、これからの時代の財政的な厳しさということを教えていただきまして、本当にきついなと思い、よっぽどあれもやりたい、これもつくりたいというような思いもありますけれども、それはぐっと、きのうの図書館一つぐらいで辛抱しなきゃいかんのかなということも実は思っておるわけでございますが、こういう厳しい時代は、やはりみんなが共有すると。共生、一緒に生きておる、同じ地域に生きておるということを共有するということが非常に大事ではなかろうかと。非常に不公平な、例えば、偏った運営というようなことをすれば、厳しい時代であればこそ皆さん方我慢ができなくなってくるんではなかろうかというふうに思いまして、公平、公正、そして公開、三つの「公」を私はしっかり胸にとめていきたいと思っているわけでございます。
 具体的にと申し上げますと、早速私は、新年度に入りましたら出前市長室というものを皆さん方と御協力いただきながら、地域に入っていかなければならんと思っております。これもよくよく誤解を受けがちでございますが、この環境の中で、さあ、御要望は何ですかという要望を聞くだけの出前市長室はとても運営できないだろうし、ある人からの私に対する助言の中に、かつての市長さんも、先輩の何人かの市長さんもそれをやりかけられたけれども、なかなか要望が強くて、それにこたえられないというギャップの中で、あんまり長く続かなかったですよというような御助言も実はいただいているところでございますが、私は要望を聞く市長室ではあってはいけないと。やっぱり財政的に厳しいんですから、例えば、言葉を置きかえますと、一つの家庭に置きかえますと、家庭の長である一家を支えておる人とか、あるいは共働きをしている奥さんであるとか、そういう方々の収入がやはり大変厳しく、むしろ下がりぎみ、場合によっては、きのうの御質問にもありましたように失業してなくなったというようなところもあるわけですけれども、そういう家庭の環境の中では、おのずから一家で支えるお年寄りであったり、子供であったり、そういう人たちは、やはり自分がこれを買いたいな、これをつくりたいなと思ってもそれを我慢せざるを得ないと。限られた収入の中で一家を支えるためには何を最優先しなきゃならんかというのは、一家の家族であったら当然議論もされるし、合意も得られるものだろうと思いますが、私は今の時代はそういうものを広く筑後市全体の中で、何をつくり、何を我慢するのかということの理解を得られるための出前市長室でなくてはならないし、そして、極力要らない金は節約しながら、あるいは市民のボランティアとか、市民の皆さん方の前向きな協力によって、金をかけなくて物事の解決ができるというような問題も私はあるんじゃなかろうかと思います。
 そういうことで、市民が主役ということは大変厳しいと思いますけれども、行政としては当然それを受け入れて、そしてできることはできる、これはしばらく我慢してください、これは早速明日にでもやりましょうというようなことを明確に市民の皆様方にお伝えすることの中で、私は財政源の厳しい中で市民の理解を得られると、こういう意味では楽天的に考えておるところでございます。
 そして、今御指摘いただきましたように、行政と市民との間の乖離という問題は、実は私も昨年秋から暮れにかけて選挙戦を戦いましたが、残念ながら、行政の職員には耳の痛い話かもしれませんけれども、私の耳に入ってくる市民の声としては、やはり行政の改革をやってほしいと、そして市民のこれだけの不況の中で、寒風の中で、みんなが生活も厳しくしておる中で、行政だけがやや漫然とは言いませんけれども、楽に生活しているじゃないかというようなことは率直に私の耳には一番大きかったことでございました。
 したがいまして、いろんな機会、就任のごあいさつでも申し上げましたし、組合との着任団交の中でも申し上げましたけれども、窓をあけようと、外の冷たい空気ももろに受けながら我々はやっていかないと、市民の負託にはこたえられないよというようなことを訴えておるところでございまして、この議会が終わりましたら、私は課ごとに若い職員に至るまで市長との対話を十分に図って、4月からの出前市長室の発足に備えたいと、行政の皆さん方の意識改革もお願いして、それに備えたいというふうに考えておるところでございます。
 それから、具体的な問題に対する対立ということを今おっしゃいまして、なかなかそれは地域間の対立もありますし、世代間の対立もありますし、いろんな対立があるわけでございますが、これにつきましては、やはり情報を少しでも多く皆さん方に公開することで、共有することの中で、そして議論をしていけば、おのずからそれなりの一つの結論が出てくるものだと、それを情報が閉ざされたりして不意打ちというか、自分の全然知らんところでこういうことをなされたというようなことがなされたときに、私は不満も非常に強くなるんではなかろうかと思います。
 どうしても対立が避けられない問題が起きたときには、私は自分の考え方として議会の皆さん方とも御相談をしながら、決断しなければいかんときには市長としての決断は十分にしていきたいと、そうしない限り、前には物事は進んでいかないということも十分理解しておるところでございます。
 いずれにいたしましても、厳しい時代であればあるほど市民が主役、市民の皆さんの活力を生かしながら、公平、公正、そして公開の原則で前に進めていきたい。金目に厳しいことはよその市町村も紛れもなく同じでございますので、そういう中でどういう色合いを出すかは、やはりやり方、気構え、取り組みの姿勢、そういうことではなかろうかというふうに考えているところでございます。
 一生懸命頑張る所存でございますので、議会の皆さん方の御指導もよろしくお願いをいたします。
◆8番(若菜道明 君)
 ただいま市長からるる答弁がありまして、私も市長の今の答弁を聞いておりますと、まさにそのとおりだと、こういうふうに思うわけでございます。
 そこで、何点かについて質問をさせていただきたいと思いますが、最初に、一昨年平成12年の12月議会で、市職員の再任用制度が条例化されましたが、この点について私は、まさに今市長が答弁された中で、市民の気持ちというかそういう点と、一番市民が身近に感じる市職員の特に給与等の問題で、やはり市民はなかなかそこに隔たりといいますか、考えの違いといいますか、そこいら辺があると思いますし、そのときにかなり私は質問で、この条例化にはもう少し時期を待ってくれと、しかし、これを強引に上程されて、上程されれば総与党というような感じで可決はしたわけでございますが、やはり、こういう点について市民は非常に不満を持つと、これを本当に明らかにすれば──恐らく市民の人はまだこれはよく御存じないと思います。
 公開という言葉も市長から出ましたが、そのときは、市の職員が60歳になれば当然定年と。そして、その後は、今までは60歳から共済年金をいただいておったとが、もう61歳まで3年間はもらわれなくなると、そういうような説明でございました。しかし、その後、昨年の9月のときには、いえ、報酬比例分はもらわれますよと、こういうふうに約9カ月か10カ月、本当のことを隠しておったわけですね。そして、条例化をしたと。これはまさに情報の公開というか、密室で決めたというか、そういうふうなことで私たち議会にも本当のことを知らせていなかったわけです。
 そこで、9月議会のときは非常に私だけじゃなくほかの議員も、何人かの議員は、もう条例化したわけだから運用規定といいますか、これをつくれと。そして、大分その中で論議があって、それができたならば、それを議会にも報告してくれと、こうなっておりましたが、これもいまだに報告はないわけですね。そうすると、ことし平成14年の4月からこれは適用をされると思いますが、これに実際再任用を希望される方か、希望する人は全員採用しますよと、こういう答弁もあっておりましたが、今現在何人希望者はありますか。
◎市長(桑野照史 君)
 これまでの経緯につきまして、新米市長でございますので、総務部長に後で御答弁をお願いするといたしまして、基本的な認識につきまして今若菜議員から御指摘がございましたので、私の考えていることを申し上げたいと思います。
 今、御指摘いただきましたように、大変経済の厳しい中で公務員は非常に安穏としておるんではないかという市民の声を、よく私もこれまで聞いてきたところでございます。
 ただ、長い歴史の経過の中で、今この1点にスポットを当てればまさにそうでございます。しかし、公務員という立場は、世の中の経済の動向に左右されない格好の中である程度の身分保障というものはされておりますが、経済が非常に興隆しておった時代においては、非常につらいというか安い給料というか、そういうことで我慢してきた経緯がございまして、実は私は久留米の白石市長が、あの方はまさに久留米市役所にもう40数年勤められた方でございますが、私の高校、大学の先輩でございまして、追い出しコンパというやつが、卒業生を追い出すときに白石さんが久留米市役所に奉職すると言ったときに、よく覚えておりますが、あんた、ほかに、もうちょっと給料の高かところに行くところはなかったのということを言った経過がございます。その当時は、例えば、野村證券が、入ったばかりの新人で夏にボーナスを1,000千円もらったとか、そんな話もいろいろあった中で、そういうときには非常に公務員というのはつらい思いをしてきて今日の給与体系ができてきておるという面は、やはりある意味から言うと理解しなければならないものだろうというふうに、角度を変えて言えば、そういうことが言えるんじゃないかと思います。
 ただ、私が就任以来申し上げていますことは、今これだけの厳しいときだけに、よくなったときには、またよくなったなりの対応の仕方を考えなきゃいかんだろうと思いますけれども、市民の皆さんが厳しいときには、やっぱり自分たちも襟を正す姿勢は大事だぞということを考えておるところでございます。
 これまでの去年からの議会の経緯につきましては、総務部長が答弁をいたします。(「部長、私の質問だけでよかっです」と呼ぶ者あり)
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えします。
 希望者だけということでございますので、短時間勤務者が2名申し出があっております。
◆8番(若菜道明 君)
 短時間希望者ということは時間ででしょうか、日にちででしょうか、どちらですか。
◎人事課長(宮原一壽 君)
 お答えいたします。
 今の段階では、日数でということでの希望になっておるところでございます。
 もう少し具体的に申し上げますと、1人の方が週3日、もう1人の方が4日ということで考えておるところでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 それはそれとして、今市長の答弁の中でも歴史があると、これは私も市長と大体同年代ですから、そう変わりませんが──余り変わらんと思うわけですよ、戦後の苦労するときですね、あれだから。ただ、その当時は市の職員の人の前ではあれでしょうが、今のように公務員になるとには力といいますか、それは少なかったと思います。やはり野村證券やそういうところが入るとには非常に難しい時代であったと思いますし、ただ、それは市長の答弁のあれですがね。
 今、週何日と言われますが、そのほかのときの補充といいますか、その部署というか、何をされていた人か知りませんが、今どういう仕事をされる人か知りませんが、あいた日にちはどういうふうにしてしますか。例えば、税務課なら税務課の人がそうなったときは、ほかの10何人の人でカバーするわけですか。ほかの何日か来られない日です。それはどういうふうに考えておられますか。
◎人事課長(宮原一壽 君)
 お答えいたします。
 基本的には職員でカバーするのが原則であろうと思っていますけれども、その業務次第では、残りの部分について委託等をお願いするというようなことにもなろうかと思います。今回については、1人の職場については一応職員でカバーするというようなことでは考えておるところでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 今答弁を聞くと、みんなでカバーするということになれば、私はそう問題にすることはないと思います。しかし、私がこれをなぜ、こういうことで取り上げて、一昨年こういう質問というか、反対的なことで質問をしたかというと、やはり前の市長も同じ、今度の市長も同じですが、非常に財政的なことを言われるわけですね。そうすると、私は今現在おられる職員の方の給料を下げろと、こう言ったことは1回もありません。しかし、給与全体の人件費、今30何億円ぐらいと思いますが、それを幾らかでも下げるようにか上げないようにする努力をと、こういつも言っているわけです。それで、職員の人の給料を下げろということは1回も言ったことはないですけど、やはり外に出るときは非常に、ある幹部の方たちも若菜は職員の給料ば下げろと言うと、こういうふうなことで伝わりますが、そういう面から見れば、今人事課長の答弁を聞けば、私はこれは結構なことと思います。
 例えば、今、月に40何万円給料をもらっている方がフルタイムで働いても302千円と。しかし、そこをカバーできなくて、例えば、臨時かほかの職員の方を入れると、こうなれば非常に問題が出てくると、人件費は高騰すると、私はそういう持論で今まで言ってきているわけです。
 それで市長、そういう点については、どういうふうな考えで運営をされていこうと思われますか。十分職員さんのあれはわかりますよ。しかし、その点の運用ですかね。今後の職員の配置といいますか、そこいら辺をひとつお聞かせ願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 お答えいたします。
 財政が非常に厳しい中で人件費を抑制すると。私も議員と同じように、生活権のある皆さん方にそれをカット、カットと言うつもりはありません。ただ、民間では明確にカット、カットだと、暮れにボーナスなかったところが某業界では半分ぐらいはあると、もらったって一時金をもらってきたというような実情だぞと、それが私はまさに窓をあけろという話でございますが、そういうカットしないまでも、やっぱりそういうことは仕事に対する意欲をそぐことにもなろうと思いますので、極力それは抑えていかなければなりませんが、どうやってトータルの人件費を下げていくかというのは、当然今の置かれている立場としてはおっしゃるとおりだろうというふうに思いますし、再任用制度も運用次第によっては、このカットにつながる方法だろうというふうに理解しております。
 今後ともしっかり目を光らせまして、そういうことが極力カットできるように努力をしていきたいというふうに思っております。
◆8番(若菜道明 君)
 この再任用については、市長の手腕に私は期待いたします。そしてまた、1年ぐらいたって、どういうふうかということで質問はさせていただきたいと思いますので。
 やはり今市民の方が一番関心のあるとは給料といいますか、それには公務員の方はある程度、市役所の職員の方も幾らかは期末手当等が減額になって、平均の50千円ぐらい下がったと、こういうふうな新聞報道もありますけど、物価はかなり下落しておりますので、今公務員の方が一番生活はしやすいと、こういう声も聞きますので、その点に十分注意されて、ひとつこの再任用制度は運用をよろしくお願いいたします。
 次に、市民が主役のまちづくりと、こういう点で新幹線の停車駅の問題について少し触れさせていただきたいと思いますが、対立という言葉も今出ました。これはまさに地域と地域の対立もあると、船小屋駅か羽犬塚周辺ということでありましたが、最終的には市長が船小屋駅周辺と、こういうふうな決断というか、これはしなくてはならないところがあるということでされたと思いますが、この中で情報の公開と、こう言われました。市長は今度の所信表明の中でも、県・国の流れが2年ぐらいほど前からこういうふうなことで来ていると、こういうことも言われましたが、何らこの議会では、10月23日の全員協議会の中でもこういうことは全然触れなくて、そのときぽっと新幹線の問題が出たわけですね。それで何人かの議員はあきれておったわけです。ある一部の議員にはそういう情報は入っていたか知らんですよ。しかし、全然私たちも、10月9日の新聞ですか、それで初めてわかったわけです。こういうとがまさに情報の公開と思いますが、これは特に建設経済部長なんかは、やはり2年ぐらい前からこういう流れで来ているということはわかっておったんですか、どんなですか。ひとつ答弁願います。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えいたします。
 2年ほど前かと言われれば、ちょっとその時期はわかりませんけれども、船小屋から新八代間、これの計画が発表された折に、そこで乗り継ぎか、あるいは何らかの通常の普通の列車から新幹線へというふうなことで、接続点というふうなことになりはしないかというふうなことで、その場所に駅じゃなくても那珂川方式みたいな感じのものはできないかというふうなことで、国・県へお願いした経過はございます。
◆8番(若菜道明 君)
 この議会でそういう論議がなされているなら、市長が言われるように船小屋駅にある程度流れがあったと、決まっておったと、そういうことなら、まだ1年半か2年ぐらい前からこの議会でもかなり論議は、停車駅にしてどこがいいかということはあっていると思いますが、何ら停車駅についての論議はあっておらないわけですよ。それで、きょう出席した議員の皆さんも、ほとんどこれはあっけにとられたことだったと。
 それと、もう一点は9月12日の一般質問の中で、ある議員がもうまさに何というか、出来レースのような質問もしちゃるわけです。期成会をつくったらどうかと。そして、もうその後1カ月もたたんうちに期成会の準備なんていうこともあっておりますが、私はこれは9月議会の議事録を読んで質問をしておりますが、やはりこういうとがまさに情報の公開というか、これだろうと私は思いますが、その点について市長どんなですか。
◎市長(桑野照史 君)
 この経過につきまして私が承知している範囲のところでお話をいたしますが、私の着任前の話は大変私も答えづろうございまして、そこのところはひとつ御容赦をいただきたいというふうに思います。
 私の認識としましては、基本的に新幹線が博多から鹿児島までフル規格に変わった瞬間、筑後市の停車はまずないだろうというのが、そのときの客観情勢ではなかったろうかというふうに思います。
 そういう中で、しかし筑後市の活性化のためには、前市長初め何とか新幹線がとまる状況をつくりたいと。全く駅がなくて通過だけであれば、騒音とじん灰の公害だけの、筑後市にはメリットがないものですから、そういう中で、いろいろ政治的な力を持った方とも連携をとられる中で、船小屋であればその可能性があるという状況判断をされておったんではないかというふうに、私は理解しておるところでございまして、言葉を返しますと、そのときに、よく十分に市民の皆さん方と対話するという行為がなされなかったかといえば、私も市民でございましたから、なるほどそこのところはよく知らなかったわけでございましたが、そういうものを経ておらなかったところに問題があったかなと、自分なりには思っておるところでございますが、いずれにしましても、羽犬塚駅に停車するということは新幹線の客観情勢、18市町村との合意の問題とか、あるいは距離の問題とか、それから駅をつくるときの工費の問題、例えば、羽犬塚駅ですと田中農園の陸橋のところを越えなきゃいかんから非常に高い、それからループを越えなきゃいかんから高いものになって、建設費も高くかかるとか、等々いろんな問題があって、やはり流れとしては、周辺市町村の皆さん方もおおむね船小屋にできるものという中で進められておったというふうに思うわけです。
 したがいまして、今鋭くつかれております情報の公開というものにつきましては、こういうことこそ不平不満をつくらないために、十分我々はこれから行政を進めていく上で自戒しなければならないというふうに、私は認識いたしております。
◆8番(若菜道明 君)
 これは市長が決断をされて新聞発表等もなりましたが、私はこの停車駅については、やはり筑後市に停車がなされるということは非常に筑後市の活性化にはつながると、50年先か100年先かわかりませんがですね。そう思いますが、やはり当面はそうなった場合に羽犬塚駅周辺、これについて私は一昨日からちょっと第3次総合計画等のあれも見ていますが、その前、平成6年に国・県、または市から補助金をいただいて筑後地区商店街等活性化実施計画と、こういうことがなされて、これには副会長には前の助役である住吉さん、それに委員の中に建設経済部長であった中尾さんと、こういうふうにして入られて、そのときに駅前の活性化実施計画の中の一つで、ループからおりてきた道路、国道442号ですかね、あれと今第3次総合計画で計画されている秋松のところの山ノ井踏切、専門用語は山ノ井踏切ですかね、あれとをつながせる道路、これは平成6年の筑後地区商店街等活性化実施計画には、あの道路は、ループからおりてきた場合はラッキーパチンコ屋さんの横の方に日若屋さんのところから右折して、向こうの山ノ井の踏切の方につながるような図が描かれていたわけですが、そういうものが1年か幾らかで、3次総合計画のあれは平成7年ぐらいから着手されたと思いますが、活性化実施計画の方には何ら相談というか話もなく、3次総合計画で変わったとなりますが、あれはどちらがどういうふうな、当然市が進める3次総合計画が優先権はあるか知りませんが、補助金は8,000千円出したと。それが1年もせんうちに、ぽっと無になるということはどういうことですかね。それは総務部長ですか……(発言する者あり)その辺も、実施計画。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えいたします。
 商店街等活性化実施計画といいますか、その中で御指摘の道路は都市計画決定をいたしておる道路だと思います。
 ただ、あの道路が市役所前から駅前、言われるところのラッキーパチンコ屋さんの前の付近に出てくる道路ですけれども、これがやはり、この商業の近代化計画というのは基本的には市街地再開発が根底にあります。それがなければなかなか活性化計画の実現は、実際にその道路も、あるいは駅前広場もつくることはできないような内容でございます。
 この活性化計画の実現のために、商業近代化推進協議会というものが平成7年の7月に発足をいたしております。その中で、るるハード部会、あるいはソフト部会等の部会を設けながら、実現のための方策の検討がなされてきております。しかし、実際にその事業をやるに当たって、なかなか困難な面がたくさんあるというふうなことで、現在のところ、その検討会は中断いたしております。とりあえず、ソフト部会の方で駅前の活性化を図っていこうというふうなことで、現在はソフト部会中心の活動がなされておるような状況です。
 そういう状況で、駅前から北の方にサザンクス、あるいは市民の森公園が山ノ井踏切の西側にあったり、あるいは今後公園の整備をしていきますものですから、それへのルートとして駅東の御指摘の道路を計画したところでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 それはそれとしていいです。これは飛び飛びになりますが、市長、新聞だったと思いますが、ちょっと読みますと、船小屋駅に新幹線の停車駅は設置ということで、しかし、羽犬塚駅、特に周辺ですかね、その辺をどうか整備すると、こういうことも聞いておりますが、それは本当にそういう気持ちでといいますか、ただ船小屋に駅を持っていったから羽犬塚の、特に中心街の方たちを納得させるというか、短期間に3,800数名の署名を集められて一生懸命なられたから、言葉だけであれをやりましょうと、こういうふうに言われておるものか。これは当然市長が就任される前から、3次総合計画等でも駅前広場ということで計画がなされて、計画は変更、変更でいきますし、今経済部長も言われたように、実施計画をしてもこれはなかなか無理だろうということで進まないと、そういうふうな答弁もいただいておりますが、市長その辺はどんなですか。やはりあきらめないといけないわけですかね。答弁願います。
◎市長(桑野照史 君)
 新幹線の駅設置に関しましては、新聞の見出しもよくよく僕は記者諸君に御注意したつもりでございますが、私が決断して船小屋駅に決まったというような見出しにはするなよと、実態と違うぜという話をよくしたのでございますが、私の就任早々1週間から10日のうちですが、東京にも出てまいりまして、国土交通省にも出ていきました。それから、地元選出代議士にもお会いいたしました。福岡県では担当部局、それから副知事にもお会いいたしまして、感触を探りました。
 その結果、これは私の政治判断でございますが、船小屋につくるか羽犬塚につくるかという議論ではありません。筑後市にできるとすれば船小屋しかない、羽犬塚にできるということはあり得ないという判断を私はいたしました。したがって、どうしても筑後市にはやっぱり新幹線は欲しいと、活性化のために欲しいという思いを込めて、これでもまだ、きょうの現在ではそれが決まっているわけでございません。15年度中に見直すということでございますから、これから皆さん方と一体になって筑後市は陳情の行動をいたしませんと、それは実現ができないかもしれません。ましてや陳情駅ではなく、当初からの計画に入れる計画駅と、地元負担の少ない計画駅ということになるならば、なおさら、そういうふうに筑後市が一体となって運動を展開しなければできないことだろうというふうに理解しております。
 したがいまして、そういう流れの中で、それでは羽犬塚駅は取り残されてしまうんじゃないかという商店街の皆さん方の、居住されておる方々の御心配は私はよくわかるところで、議員にも御出席いただいて、私は皆さん方と意見交換をさせていただきました。そして、少なくとも筑後市という卵形の地形のど真ん中にあって、そして歴史的に宿場町の中心であった羽犬塚駅は、今後どういう状況になろうとも我が筑後市の表玄関であることは間違いないわけでございまして、羽犬塚駅が廃るということになれば筑後市が廃ることだというふうに私は理解しておりまして、先ほど水町議員からも話が上がりましたが、ぜひ、みんなが羽犬塚に集まってくるような、そういう公共バスを考えろと、なるほどと言いながらそこで聞いておったところでございますが、ただ、そういう羽犬塚駅を中心とした活性化こそ筑後市の最大の目玉だと、私はあえて申し上げますと、新幹線については再来年に一つの決定をいただいたら、あとは国と県の流れの中でなされることですから、私の手元、むしろ決定までは大変ですけれども、それから後は離れるかもしれない。しかし、羽犬塚駅周辺の活性化というのは、私にとって最大の南西部の地域の浮揚と一緒に、大変私にとっては重いものだと思っておりますから、しかし、それにつきましても、いろんな中でありますように、行政だけにおんぶされたんではだめですよということは、その当時から私は申し上げておりまして、地域の皆さん方と市全体が、行政も一体となって大きな見直しをやりたいと。
 これまでのいろんな経過につきましては、率直に申し上げて、住民の側からも行政の側からも不信感があるように思いますから、ひとつ白紙に戻して、思い切った羽犬塚駅の活性化、西側まで含めてですね。それで、あそこには、もう駅のそばになくてもいいだろうと、よそに移ってもらってもいいだろうという施設もございますので、農協の倉庫もございますが、そういうところも含めて、トータルからいって活性化する方向というのは、まさに私のこれからの市長としての政治生命だというふうに認識して、この間の名刺交換会の折にも関係の皆さん方には、約束どおり正月になりましたよと、早く立ち上げましょうねという約束をしておるところでございます。
○議長(村上知巳 君)
 10分間休憩いたします。
             午前11時4分 休憩
             午前11時16分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆8番(若菜道明 君)
 今、市長の答弁で、やはり当事者というか行政だけにおんぶはいけないということも、これは十分、特に駅前商店街の人たちは認識せねば、これは商店街だけじゃなく農業も工業の一緒と思いますので、そういう点は十分本人たちも私たちも心を決めて取りかからねばならないと思いますが、やはりかじ取りというか旗振りは行政や、また商工会議所等にしていただかないと、やはり個人個人の力とは微々たるものなわけでございますので、その点は十分ひとつ御協力というか指導をよろしくお願いいたします。
 それと、財政にかかわることですが、市立病院の医師の退職金の問題も5年ほどぐらい前に条例化されましたが、これについては私はここで質問ということはいたしませんが、市立病院のその後といいますか、今の病院ができたとが平成11年の8月からですか、その後でもいいですが、医師の動向といいますか、公務員である医師が云々という条例でしたから、その動向の表を委員会までにひとつ提出をしていただくようにお願いはできないでしょうか、お願いいたします。
◎市立病院事務局長(後藤秀夫 君)
 お答えいたします。
 今の御質問でございますけれども、委員会までに出したいと思っております。
◆8番(若菜道明 君)
 それと、これは議案の第70号だったと思いますが、特別職の報酬等の条例も出ておりますが、これにかかわることで特別職報酬等審議会と、こういう審議会があるということは市長は御存じでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 承知しております。
◆8番(若菜道明 君)
 これについては、平成8年の3月議会だったと思いますが、市長や議員の報酬の改定がなされた年だったと思いますが、そのときに非常に不況の始まりというか不況の入り口のときに、こういう報酬の値上げの方の改定ということはどうかという質問の中で、前の市長は、これは2年に1回は諮問すると、こういう話があっておりましたので、これは市長の考えと。私は条例といいますか、昭和40何年には自治省からの通達等でこういう審議会を設けろということもあっていることを踏まえて、そのときに市長は答申があったからと、こう言われましたが、答申ということは諮問しないと答申はないと、こう思っております。市長はなられてすぐですが、今議会に出ているとは1月から1、2、3かな、これを10%下げるということですが、その間に、例えば、私は市長の給料を880千円に戻すということは、これは報酬審議会を開く必要はないと思いますけど、ただ、2年に1回ということを前の市長が言われましたが、その点については市長はどういうふうに思われておりますか。
◎市長(桑野照史 君)
 私も大変財政の厳しい中で、当然のことながら身をもって、身を慎むという姿勢はぜひ市民の皆様方にお示ししたいということから、前市長を見習って、10%ということは私自身が申し上げてきたことでございます。
 ただ、今御質問がありましたように、報酬審議会というものが特別職の給与決定に大きな役割を果たしておるということを最近になって認識したわけでございますが、そういうことでございますので、事務方にはなるべく早急に開催してほしいという要望をしましたし、事務方の方でも3月までの間には数回の報酬審議会を経て結論を出せるような方向で準備を始めているということでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 ちょっと自分が質問したととは違うような答弁ですが、条例上というか通達上は880千円に戻されて、そのままいくときには私の解釈では審議会は開かなくていいと思いますけど、ただ2年に1回と、上げるにしても上げないにしても2年に1回というようなことを前市長は答弁されているわけです。それで、そこいらを市長としてどういうふうに思われているかということです。
◎市長(桑野照史 君)
 2年に1回という根拠がちょっとわかりませんで、やはり時代の流れというものに敏感にこたえなきゃならんということだろうと思います。
 したがいまして、今この時点で2年に1度ということはお答えしかねますが、時代がどんどん進むんであれば1年に1度になるかもしれませんし、余り変わりはなければ3年に1度になるかもしれませんが、いずれにしても時代の趨勢を敏感に感じとるような審議会であってほしいというふうには考えております。
◆8番(若菜道明 君)
 今市長の答弁を聞きますと、改定をされるときは当然審議会を開くという理解でいいわけですね。そういうふうなとらえ方でですね。
 じゃ、次に行きますが、市の特に助役の問題、収入役も幾らか入りますが、充て職やいろいろな関連団体といいますか、特に文化振興公社や市のシルバー人材センターといいますか、そういうところに助役なんかが充て職等で入られていると、こういうふうに思いますが、その点についての、今すぐここで公社なら公社、開発公社なら開発公社にだれをするなんていうあれはないでしょう、考えをすぐという答弁は要りませんが、今までなされておった助役、または収入役の充て職、そこの中の委員といいますか、それは基本的には今までどおりといいますか、そこをはっきりということじゃないですが、そこいら辺はどういうふうな考えでおられましょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 今御質問の問題につきましては、助役が現在、座長というか中心になるものが19あるそうでございまして、収入役が七つあるそうでございます。
 これまでの行政の経過がございまして、それぞれにやはり行政の側が各種審議会等に責任を持つという意味から、市長もしくは助役、それでなければ収入役という形だったろうと思いますが、この数字を見ますと、やはり率直に多過ぎると思います。19も兼ねてやるというのはどうかというふうに思いますので、ほかの方に譲ることでできるものが個々にあるかどうかの検討をして、いずれにしても、行政の責任ということは踏まえた上で、ましてやこれから、昨日も御質問いただきましたように、女性登用の問題とか、いろんなことも含めてこれから検討をしていきたいというふうに考えております。
◆8番(若菜道明 君)
 基本的にはやはり今まで助役、収入役が充て職等で入られていた、いろいろな団体といいますか、そういうとには行政から助役、収入役は別として総務部長や民生部長というような形でも送り込むというか、そういうふうな形でなされていくという考えでいいわけですね。
◎市長(桑野照史 君)
 あくまで一つ一つの審議会を吟味、検討してみる必要があるんじゃないかと思います。それで、もう行政の側からだれか、助役にかわる者を行政の側だぞというふうに、あんまり固定的に考える必要もないんではないかと思いますが、一つ一つの検討の中で、例えば、民間人の方を頭に抱いてもいいというような判断がつくものがあれば、そういうことも対応してもいいんじゃないかというふうに思っておりますが、基本的にやはり行政がリードできるということが、これを忘れたらまずいんではないかというふうに思いますので、必ずしも助役に限るとか収入役に限るとかという、非常に固定的な考え方をもっては対応しない方がいいというのが私の考え方でございます。
◆8番(若菜道明 君)
 私がこれを聞いておるのは、例えば、サザンクスにしても社協にしてもシルバー人材センターにしても、定款というか寄附行為上は理事の互選と、こういうふうになっていると思うわけですよ。それを定款どおり、寄附行為どおりいけば理事の中からということで、例えば、今まで市から助役、収入役が入られておった理事長や、そういう役が民間だけに移ると、民間に移ることが決して悪いということで言っているわけじゃないです。しかし、今まで市、または国・県から補助金をやったり、そういうふうなことで運営なされるところがそういうふうになっていけば非常に問題が出てくると。10何年前、社会福祉協議会でもそういう問題が起こって、会長は行政から2人ほど評議員として推薦し、その中の1人が暗黙のうちに会長と、こういうふうになされて、それを理事会側が拒否したときに補助金のカットも行われたわけですよ。
 それで、再度言うようですが、何も民間に任せるということが決して悪いことではありませんが、そういう点も十分注意されて、ひとつそういう団体というか、民間に対する役員というか、充て職で今までなされているところはできるだけ、これを最後まで、市長の任期いっぱいということではありませんけど、ここ何年間かはそうして様子を見ていただくと、そういうふうな形でひとつお願いをしておきます。
 私は大体最後にしたいと思いますが、市長がいろいろ答弁をなされ、市民が主役となる市政運営ということで十分理解はできましたが、ただ1点だけ、今回の市長選挙の告示前に、筑後市の政治の舞台裏をユーモアたっぷりに描いた「筑後今昔物語」という文書が出回っておりました。市長はその文書は多分御存じで、恐らく読まれておるとは思いますが、その中で、現在の市会議員について簡潔に人物評価がなされておると。その部分で市民の方は、大方の人は大体適切な表現をされていると。ただ、その中で3人の方はそういう評価がなされておりませんでしたが、ひょっとするとこういう文書はその身近な人が出されたかなと、ほかの理由で書かれなかったか知りませんが、そういうふうにも受けとめられますし、私のことも商売人と、こう恐らく書いてありました。私は大体は議会の中では「仏の若ちゃん」で通っておるわけですから、もうちょっと違う表現がいいと思いましたが、ただ一つ気になるのは筑後のYKKと、こういうふうなことが書かれ、利権の3人組と、こういうふうに書いてありましたが、その中でどうも文章を読めば、全部は読んでおりませんが、ざっと読んだところでは、どうもその3人組のうちの1人は桑野市長のことのように私は、真偽はどうかわかりませんが、ここではこういう俗に言う怪文書といいますか、これは私も6年か7年前、平成7年のとき出されましたが、大体100%合うておりませんが、10%かそのくらいは本当のことも書いてあると思うわけですよ。やはり市長の経歴なんかは当然書いてあると思いますから、私も私の幾らかは本当のことを書いてありました。
 それで、そこの中に、特定の勢力とも結びついて権力に走るようなことも書いてありましたが、市長もこのたびの答弁の中で、公正、公平、公開と、こういうことで言われておりますので、やはり一党一派といいますか、議会の中ではですね。また市民の中では偏った勢力、そういうところに偏らない市政運営をひとつ特にお願いいたしたいと思いますが、その点について市長、答弁をお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 今昔物語につきましては、市長選挙の怪文書でございますから当然的が私だろうということは認識しておりますが、最終版で市議会の皆さん方のやつが出ましたときは、余り関心もございませんし、もう選挙戦に入る直前でございましたので、実は私はほとんど読んでおりません。前の二つについては私に関することだろうと思って読ませていただいたところでございますが、全く10%も5%も1%も私にとっては的が外れていると思いましたので、周辺の人間から、身近に法律に詳しいのもおりますので、そういうのから特定しないまでも名誉棄損で訴えるという手があるというような話がありましたが、全く自分に関係のないことで、私はYKKという言葉も知りましたが、もう一つのKは桑野のKじゃないんじゃないかなというふうに理解した次第でございます。
 再三、就任以来私が申し上げておりますように、今おっしゃいました公平、公正、公開と、私も少し最後に申させていただきますが、この市長のいすに何とかたどり着きたいという政治野望は、実はもう早く、私は38歳で県議会をやめたときに断念しておった男でございまして、そういう非常に市民の皆さん方にわずか4年でやめてしまって申しわけないという思いで、とても私が出る幕なんかないと思いながら今日まで至りましたけれども、皆さん方から、どうしてもおまえやれという声がいろんな方向から出たことは事実でございまして、その方向から声が出たということは、私が一定の勢力にくみするような行動をすれば、もしこれまでの18年間の間にそういうことをやっておれば、そういう声にもならなかったんではないかと、自分の生きざまの中で私はそういうことはしてもおりませんし、これからしていけば4万7,000市民を裏切ることなります。本当に、まさに公平、公正、公開で、皆さんと一緒にこの厳しい時代を乗り越えていく決意でございます。よろしくお願いいたします。(「終わります」と呼ぶ者あり)
○議長(村上知巳 君)
 以上で若菜道明議員の一般質問を終了いたします。
 次に、10番永松康生議員にお願いいたします。
◆10番(永松康生 君)
 10番永松でございます。通告していました2項目についてお尋ねします。
 1項目め、行政改革について。
 昨日から今日にかけて、何人かの議員より質問がありましたので、すべて答弁されたかと思いますが、残っていれば少しでも結構でございますから、市長の行政改革に対する基本方針をお聞かせ願いたいと思います。
 進捗状況について、私は昨年6月議会において行政改革について質問をしていますが、6月以降どのような取り組みがなされたのかお尋ねします。
 2項目め、筑後市における農業、農村の現状と将来計画について(農業、農村活性化の基本理念について)。
 1点目、筑後市における農業、農村形態の方向性の考え方。
 農業・農村は従来から食料の生産・供給は当然のことながら、自然環境の保全、また就労者創出及び吸収といった多面的な機能を持ち、重要な役割を果たしてきたと考えております。
 しかし、近年の状況を見てみますと、農産物の輸入自由化などにより、価格の低迷、後継者不足による農業者の高齢化など、ややもすると生産意欲をなくし、耕作放棄による衰退の一途をたどるのではないかという危機感さえ覚える状況にあります。農業・農村を取り巻く情勢は非常に厳しいものとなっており、こういった中で筑後市における農業・農村をどのような形に持っていき、活性化を図っていくかが今後強く求められていると考えます。
 参考までに県の農業・農村振興条例の基本方針を述べてみますと、一つ、収益性の高い、ゆとりある農業経営が将来にわたり続くこと。二つ、食の重要性について県民の理解が深められること。三つ、農業・農村の多面的機能(良好な景観と水源の涵養、自然環境の保全、文化の伝承が将来にわたり維持増進されること)と定義し、県の役割、農業者及び農業団体の役割、県民の役割として明確にあらわしています。
 ちなみに、筑後市の農業情勢を10年前と比較してみますと、農業を主とする専業農家と第1種兼業農家は約200戸も減少し、約640戸となっております。また、農地においても約240ヘクタール減少し1,917ヘクタールとなり、そのうち耕作されていない農地が32ヘクタールとなっているようです。農業従事者においては全体の約62%が50歳以上であり、逆に40歳以下は全体の20%弱となっており、後継者不足は顕著に見受けられると思います。
 これらの状況を踏まえ、今後の筑後市における農業・農村の活性化の方策について、どのように考えられるのかお尋ねいたします。
 2点目、農業者の自助努力と補助推進のあり方、3点目、地産地消費拡大の考え方、4点目、市と農業団体等との連携体制のあり方、5点目、農業経験老齢者の役割確保と新規就農者育成の対応策、2点目以降につきましては質問者席より詳しくお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 大きく行政改革と筑後市の農政問題、この2点について御質問をいただきました。
 これまでの筑後市における行政改革の経緯につきましては、後ほど総務部長に御答弁をお願いしたいというふうに思っておりますが、21世紀を迎えまして、まさに大変世の中が大きく転換しておることは、永松議員もよく御承知のとおりだろうと思います。
 昨年は、私もかつて代議士の秘書として中央の霞が関等に出入りした時期がございますので、国の行革があんなにダイナミックに行われるということは、そういう経験を持つ者としては本当に驚きでございました。建設省がなくなってしまうなんていうことがあるだろうかというふうに思いましたけれども、やはり時代の要請を担って、国は大胆な行政改革をしてきたところでございまして、これは、むしろ歴史を踏まえてみますると、例えば、廃藩置県とか思い切ってやっぱり我々の先達は行政改革に取り組んできたということは言えるのではないかと思います。
 したがって、基本的に私は時代の歯車の回転と同時に、これに呼応して当然仕組みも変えていかなければならないし、そのとき、ことし非常に有効な組織が、もう来年には役割を果たすということだって当然あり得るわけで、そういうものに漫然とした感覚しか持っていなければ、まさに行政のむだというものが出てくるんだろうというふうに思います。
 私も就任以来、事務当局から大変苦労して行革をしておる報告を受けておりますので、それを後で総務部長が御報告されると思いますが、率直に申し上げまして、まだ私も就任早々でございますから、少し時間をちょうだいしたいんでございますが、国の行革に並ぶように、思い切って部制度の現在のあり方がいかがなものかということも含めて、思い切った行革をさらに進めて、むだなものはむだ、新しい時代に必要なものはつくるということを、きちっととらまえてやっていかなければいけないことだろうというふうに思います。
 先ほどからの御質問にもありましたように、そういうときに一番大事なことは、やはり市民の皆様の目にさらして、皆さん方の御意見を聞きながら行政改革は大きく進めていかなければいかんと、これについてはいましばらくのお時間をちょうだいできればありがたいと思います。
 そういう中で最大の行政改革は、やはり私は市町村合併だろうというふうに考えております。市町村合併につきましては、今大きな国の指導のもとで、馬の鼻面にニンジンをぶら下げられるような格好で全国市町村合併が行われつつありますが、これはまた言うはやすし、長い歴史の中で生活してきたみんなにとりましては大変難しい問題だろうと思います。そういうことも踏まえてやらなければなりませんが、やはり大きく市町村合併をやることが、そのことによって行政改革は大きく進められるというふうに認識しておるところであります。
 民間においても、考えてみますと銀行を初めいろんな巨大企業が国の内外合わせた中で、外国の資本も投入する中で思い切って生き残り作戦をしておるのが実情でございまして、そういう中で、一地方自治体の行政だけが漫然と時を過ごすということは許されないことだろうというふうに考えております。
 細部の問題については重ねて申し上げますが、総務部長から御報告をいたすようにいたします。
 次に、農業問題でございますが、農業が衰退するところに人間社会の存立は成り立たないということを、私は重ね重ね発言してまいりました。
 永松議員の御質問をかりて私の思いを少し申させていただきたいと思いますが、農業は第1次産業であります。そして、単に今、時代の趨勢の中でいろんな人間の新しい企業の取り組み、社会の仕組みの発展がなされてまいりましたが、明らかに私は大きな人間社会の壁にぶつかっておると、今そういうふうに思います。したがいまして、壁にぶつかっておるからこそ次の時代の展望が開けないわけでありまして、私たちは生きるという原点に、もう一遍戻らないといけないんじゃないかということを日ごろ痛感しておるところでございまして、その生きる原点とは何ぞやと言えば、まさに生存するための最低の状況であります農業、食物をつくるという、このなりわいのとうとさを再認識しなければ人間社会は成り立たないというふうに思っておるところでございます。
 そういう意味において、私はかつて子供の時代には私の家も7反ぐらいの小百姓でございましたけれども、私と妹との進学資金に消えて、大人になりましたときには1枚の田んぼもありませんでした。しかし、そういう境遇の中で私は育ちましたけれども、県議会においては実は農政連会派に所属をいたしました。田んぼを持たない農政連議員でございました。私がその農政連に入ったのも、実は先ほど申し上げました農業のとうとさということを、これから私の生涯のテーマにしていこうというふうに思ったわけでございまして、ぜひ議員諸公におかれましても、むしろ私の思いは田んぼを持っていない、農家でない方、非農家のために農業を大事にしなければ、私たちの社会は成り立たなくなりますよと、食べるということの貴重さを、ぜひテーマに置かなきゃいかんというふうに思いますよという熱い熱い思いを込めておるところでございます。
 そういうことで、選挙の公約にも私はそういうことをうたわせていただきましたし、これから後、我が筑後市においても、そういうことが非常に大事だということがあらわれるような行政の展開はしていかなければいかんと思います。
 そういう中で、甚だ農業の現状を考えてみますと大変厳しいものがあるわけでございまして、これは大きく申し上げまして、まことに残念なことでございますけれども、農業が経済産業のレベルで物を考えられておりますから、安けりゃよそから持ってくるっさいというような、この今置かれていることが基本的に日本の農業を追い込ませているんじゃないかと思います。
 むしろ考え方を変えて、安けりゃよかというもんじゃなくて、やっぱりより安全なものを私たちは口にしなければならないし、より鮮度の高いものを口にしなければならないし、そういうことで安定的に10年後も20年後も30年後も50年後も、孫子の代まで私たちは安心して食べ物を食べるよと、この保証はそろばん勘定では私は成り立たないと、そろばん勘定でしたときには、50年後の保証は成り立たないと、私はそういうふうに思います。
 そういう意味で、後で質問があると思いますけれども、地産地消ということは、ひいて言えば自分の国で自分の国民の食い物は補っていく、補給するという国民全体の一つの意識の一致というものがなされないと私はいかんと思います。
 かつて産業革命の後、ヨーロッパでは非常に機械産業の発展が見られた中で農業が衰退し、そのことに危機感を持ったフランス、ドイツ等は、今紛れもなく農業国に意識転換をしております。そういうものは一地方自治体の市長の話ではないかもしれませんけれども、国民全体の意識の転換を図らなきゃいかん、そういうことを叫べるような自治体でありたいというふうに、今思っておるところでございます。
 そういう中で、私は数日後にまた農協青年部の皆さんとも意見交換をすることにいたしておりますが、やっぱり後継者をつくるためには、そういう中で彼らの生活を保障しなければならない。つまり、わかりやすく言うと、稼げる農業でなければ後継者は生まれてまいりません。そういう稼げる農業をどうやったらできるのかということは、大きな筑後市の課題だろうと思いますが、かつてと違いまして、今は圃場整備事業も非常に進んでまいりましたから、私は稼げる農業の土壌はあるというふうに思っております。
 せんだってお話はしたと思いますが、非常に稼げる農業はどうしなきゃいかんかというのをしっかり私は意識に持ちまして、実は助役をお願いするときも、中村助役をお願いした理由の一端は、農業のオーソリティーであるというところがあるわけでございますが、私はそういう意識を持って、実はこの市役所に入ります前に、11月11日に当選させていただいて、18日の日に私は信州に行ってまいりました。そして、川上村という1,200メートルの高地で、冬は雪に覆われているところで蔬菜をつくり、レタスをつくり、多い人は1億円稼げる、平均で20,000千円から30,000千円ぐらい稼ぎのある地域を私は見てまいりました。
 私が前段で申し上げたような思いを込めて私は行ってきたわけでございますが、そういう中で幾つもの、また機会はあると思いますけれども、ただ一つ言えることは、農業者にやる気を起こしてもらわなきゃいかん。それはやっぱり稼げて、将来の展望があるという設定がなされれば、やる気は私は出てくるものだろうというふうに思いますので、そういう設定をつくることが行政の役割ではないかなというふうに思っております。
 今ここで明確に、じゃ、どういう方向ということは申し上げるものを持っておりませんが、基本的にそういう意識を込めてこれからやっていかなきゃいかんと。重ねて申し上げますが、農業者を救うという発想ではなくて、日本人は食べ物を大事にしなきゃいかんぞと、今のままでカップラーメンばかり食いよる子供たちでは生活の存命はないわけですから、そういうみずみずしい新鮮なものを自分たちで賄うと、その賄う担い手である農業者は大事にされなきゃいかんという思いを、私はこれから展開していきたいと思いますので、まさに現実の中で、ナシのリーダーとして頑張ってこられて、天皇杯までおとりいただいた永松議員でございますから、ひとつ私どもにも御指導をよろしくお願いいたしたい。
 そして今、前津のナシも一つの過渡期に来ておるという話を先日来聞きまして、思い切った意識の転換もしていかなきゃいかんと思いますが、いずれにいたしましても、ぜひ農業が大事な筑後市づくりをやっていきたいというふうに考えているところでございます。
◎総務部長(菰原修 君)
 それでは、私の方から再度と申しますか、御答弁をさせていただきたいと思います。
 詳しい中身につきましては6月議会で申し上げておりますので、細かい点については申し上げませんけど、平成11年の9月から実施計画を策定しまして取り組んできております。項目につきましては65項目、その中で実施済み、あるいは実施中、着手検討中ということで56項目の86%の状況でございます。
 中身は先ほど申し上げましたように、6月議会で補助金の整理・合理化、あるいは職員の採用を控えておるとか、あるいは市四役、管理職の手当の削減、職員の昇給延伸とか、あるいは繰り上げ償還ということで取り組んでおりますし、11年度から13年度までに大体730,000千円程度の財源効果ということで、6月議会で御報告をしたところでございます。
 その後の状況はということでございます。本年度も機構改革、組織見直しということで実施をしておりますけど、社会福祉協議会の職員を市の方から2名派遣しておりますけど、これを13年度の3月で2名を引き揚げるということの取り組み。それから、学校用務員の集中管理方式ということで、正規職員の1名を減員するところでございます。
 それから、衛生センターの業務見直しということで、現在6名職員がおりますけど、1名を減員するということで、14年の4月からスタートするということでございまして、こういうものが現在取り組んで、ほぼ了解点に達しておるということでございます。
 さらには、サザンクス筑後の職員の連携強化についても、今後引き続き検討していくという状況でございます。
 また、細部につきまして質問があれば御答弁申し上げたいと思います。
○議長(村上知巳 君)
 午後1時まで休憩いたします。
              午後0時 休憩
              午後1時 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆10番(永松康生 君)
 再質問させていただきます。
 たしか今回の第3次行政改革実施計画は、平成15年度までの計画と思いますが、どれくらいの項目が達成できるのか、その見通しと財政効果を年度別にお願いいたします。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えいたします。
 項目と実施中、あるいは検討中ということで、先ほど御答弁申し上げましたように、65項目のうち56項目を手がけているところでございます。
 今、質問議員申されましたように、この3次計画の最終年度が15年度でございます。事務担当の考えとしましては、15年度までには、正直申し上げまして100%は実施できないかと思いますけど、最終的には三、四項目残すぐらいで目標どおりの実施ができるんではなかろうかということで考えておるところでございます。それぞれ鋭意関係部署とも協議を行っておりますけど、今、申し上げましたように、率直に申し上げまして、可能な限り頑張ってはいきたいと思いますけど、最終的に100%まではどうかなというのが正直な気持ちでございます。
 それから、財源効果でございますけど、これも先ほども、あるいは6月議会でも申し上げましたように、730,000千円程度の財源効果をはじいているところでございますけど、これからの14年度、あるいは13年度のあと残り分、これについては30,000千円から50,000千円程度の財源効果があるんではないだろうかということで考えております。主なものにつきましては、職員の不採用というような形で、そういう状況でございます。
 当然、今後16年度以降につきましては、14年度に第4次の実施計画については、策定について準備を進めていきたいと考えておるところでございます。
◆10番(永松康生 君)
 かなりの効果が出ているようで、ありがとうございました。
 それでは、平成16年度以降の分の実施計画を策定される場合に、今回の計画には盛り込まれていなかった学校給食費、あるいはごみ収集業務、老人ホーム、保育所などの委託化については、検討されるのかどうかお尋ねします。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えいたします。
 これは再三質問等があっておりますように、16年度以降の行革関係の実施計画につきましては、当然、学校給食、あるいはごみの収集、保育所、老人ホーム等のことについても検討をすべきだろうと考えております。
 ただ、事務担当レベルでも今協議をしておりますけど、完全に民間委託するのがベターなのか、あるいは直営、委託、半々でいくのがいいのか、そこら辺も含めて、今後、当然検討するところになろうかと思っておるところでございます。
◆10番(永松康生 君)
 ありがとうございました。
 さらに質問させていただきますが、行政改革の広報について、市民の皆様によく聞かれることがあります。国は構造改革や規制緩和などいろいろ改革に努力しているのに、筑後市ではなぜやらないかと言われます。議員研修などで全国各地の自治体に行きますが、大半の市町村では住民に広報して、市民の理解を得ながら進められていると聞いています。本市でもその必要があると思いますが、いかがお考えなのかお尋ねします。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えします。
 先ほど730,000千円程度の財源効果ということで何度も申し上げておりますけど、この内容につきまして、市長の方にヒアリングをされた段階で、項目別に金額等の資料を差し上げましたら、市長の方からすぐ、こげんかいい実施計画をして、これだけの財源効果を上げておるのに、何で広報等で住民に知らせんかということで、一番口に指摘を受けたところでございます。
 したがいまして、今後、第3次の行革の状況、あるいは今後第4次の16年度以降からの内容等につきましては、全部が全部はできませんけど、ある程度集約した形で住民等にも当然公表をしていきたいと考えておるところでございます。
◆10番(永松康生 君)
 ありがとうございました。
 行政改革については終わらせていただきまして、次に入らせていただきます。2項目の2点目、農業者の自助努力と補助推進のあり方についてお尋ねします。
 農業者は常に自助努力により、生産性及び収益性の向上に努めてきたと思います。この筑後市においても同様であると考えますが、先ほども申しましたように、農産物の輸入などによる価格の低迷や農業者の高齢化などにより、現在の農業は非常に厳しいものになっています。市としても、今まで農業、農村に対して種々の補助施策を実施してこられましたが、今後は今まで以上に厳しい状況が見受けられますので、一層の情報収集による種々の補助施策を周知していただき、筑後市農業、農村の姿を描きながら、補助施策の推進をすることが今後の農業、農村の活性化につながると考えます。全種目1割カット、十分考えた上でのお尋ねでございます。よろしくお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 農業を取り巻く環境が非常に厳しいという話は、午前のところで私も申し上げたところでございます。そういう厳しい環境の中で、農業者の皆さん方が懸命に自助努力をされておるという実態はよく承知をしておるつもりでございます。
 これから特に農業における一番私は流れのポイントとして、午前にも申し上げました安全ないい品物を消費者の理解を得て、信頼を得てつくるという、そういう基盤をつくるためには、やはり作物の付加価値を高めるということが非常に大事ではなかろうかと。つまり、農産物のブランド化も大きなこれからの流れとして考えていかなければならないんではないかと。これはまさに前津においてナシで天皇杯をとられたという実績が、そのことで値段も上がってくるし、農家収入も上がってくるという実例を我々は体験をしているわけでございますので、別にナシに限らず、これから大きく筑後産のいろんな農産物に品物の高度化と安全性と、そういうことを伴って、消費者の理解を得るということは、さらに自助努力として重要なことではなかろうかと思うわけでございます。
 ただ、永松議員に申し上げますが、そういう中で補助という言葉が何遍か出てまいりましたが、私が朝ほど申し上げました信州の川上村に行って、一番私が痛切に感じたことは、もう農水省とか、県とかは当てにならんと。自分たちは自分たちでやっていくんだという、その気迫が実は1億のレタスをつくり出すもとだと。その先頭に村長さんが立っておられると私は理解をいたしました。
 したがいまして、戦後の日本の農業政策の中で、猫の目農政と言われ、補助金漬けにしてやってきたこれまでの農政のあり方というものは、大変おこがましゅうございますけれども、やはり一考を要するようになるんではなかろうかと。だから、私が申し上げます農業を大事にしなきゃならんということは、必ずしも農業予算をそこに持っていくということとは違う、別の意味で、例えば、特に若い人なんかが将来に希望を持てて、日々稼げる、そういうようなものを行政も、JAも、生産者も一体となって見つけていくという、そういう中で、少々のちまちました補助金なんか要らんぞという気迫すら農業者にも期待をしなけりゃいかんし、私としてはそういうふうにやっていかなきゃいかんと思っております。
 ただ、そうは申しますものの、現にそういうブランド化をできるような、付加価値を高めるような農産物をつくるためには、その環境をつくって、整備しなければならないということもよくわかるわけでございますので、そういう面においては、引き続きそういう環境ができるように行政の方としても努力をしていかなければならないと考えております。
◆10番(永松康生 君)
 はい、ありがとうございました。よくわかりました。
 3点目に入らせていただきます。地産地消費拡大のための対応についてお尋ねします。
 農家は自助努力により収益性の向上を図り、ゆとりある農業経営を目指してきたところでありますが、近年の農業収益の低迷により、農業に対する魅力が薄れ、後継者不足を招いていると思われます。これを少しでも改善していくためには、やはり地場における消費拡大を図る必要があると考えられます。そのためには商工会などとのタイアップにより、本市の特産物の集中収集とあわせ、地場産物の地場消費を積極的に推進することが先決であろうと考えます。
 現在、国内では子供も大人も豊かで自由で平和で、生活では当然のように暮らしています。ところが、文部科学省の学校保健統計調査報告書によれば、小学生の肥満児がこの30年間で3倍に増加しているそうです。原因として考えられるのは、食生活の欧米化や運動不足、ライフスタイルの変化、ストレスの増大などがあると指摘しており、子供の生活習慣病と名づけているそうです。
 このような生活が今後続けば、高血圧、高脂血症、ひいては心筋梗塞、脳梗塞といった重大な病気になる可能性が高くなり、近い将来、筑後市の健康保険財政にも大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
 最近、アメリカにおいて、日本食が見直され、1日に5品目の野菜、果物を食べることも既に始められているそうです。
 そこで、筑後市としてやるべきことは、食習慣の日本食への運動であります。三つ子の魂は百までとの言葉のとおり、子供に対して地産地消の取り組みが最良の方法と考えますが、そこで、アメリカの長期戦略と同様に、学校給食への地産地消の可能な限り予算を投入して推進すべきであろうかと考えます。他市町村では既に地元産の野菜、果物を学校給食に利用されているところも多くなってきています。筑後市として、まず最初に、地産地消の取り組みとして学校給食の野菜、果物の提供から実施していかれたらどうかと思いますが、いかがでございましょうか、お尋ねします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 学校給食での地産地消費の取り扱い、現状をまず説明させていただきたいと思います。
 もう既に御承知かとは思いますけれども、一応、学校給食の方では、県の学校給食会を通して購入しておる物品と、それから地元の八百屋さんでありますとか、あるいは肉屋さんでありますとか、そういうところから購入しておる物品等に分かれております。
 それで、県の学校給食会から購入しておる主なものを申し上げますと、米でありますとか、パンでありますとか、小麦粉、それからハンバーグ等の2次加工品等が主なものでありまして、そのほかの生鮮野菜とか、肉、魚、そういうものにつきましては、地元の商店と申しましょうか、八百屋さんと申しましょうか、そういうところから購入をしておるという状況でございます。
 それで、常に過去の議会の中でも指摘を受けたわけですけれども、米の消費、地元産の消費という点でございますけれども、これは一応、先ほども申し上げましたとおりに、学校給食会を通じて購入をしておるわけでございますが、県のその学校給食会の方では、県の方で6者協議というものをつくりまして、ちょっと内容を説明いたしますと、県の農業協同組合中央会、それからJAふくれん──現在、JAふくれんと呼んでいいのかどうかちょっとわかりませんがJAふくれん、それから県の学校給食会、それから食糧事務所、それから県の農政部、それから県の教育委員会と、この6者で協議会をつくりまして、地元産の米を買うということで、夢つくしというのを今、一元供給をしておると、こういう状況でございます。
 それで、お尋ねの地元産の生鮮野菜とか、そういうものにつきましては、現在のところ、農協さんあたりから直接買うような仕組みにはなっておりません。御承知のとおり、先ほども申し上げましたとおりに、八百屋さん等を通して購入をしておるわけでございます。それで地元産、じゃ、農協から直接購入できないかということになってまいりますと、これはやっぱり各地域の、今、申し上げましたような八百屋さんあたり等との、地元の商店の振興という立場も当然出てこようと思いますので、一括購入という部面にはなかなか困難性もあると。今現状ではそういうことであろうと思っております。そういうふうに認識をしておるところです。
◆10番(永松康生 君)
 ありがとうございました。
 それじゃ、4点目に入らせていただきます。
 市と農業団体などとの連携体制のあり方についてお尋ねをいたします。ゆとりある農業経営を確立し、農業、農村の活性化を図るためには、常に市と農家、またはそれぞれの営農団体及び農業団体などと連携し、情報の提供や情報の収集が必要であると考えます。市はそれぞれの地域の特性や実情などを把握し、それらに適合した農業、農村のあり方を示し、また、誘導することは重要なことであろうし、ひいてはそれが農業、農村の活性化につながるものであると確信します。特に市内ではブロック化を形成し、そして、それぞれのブロック協議会などを育成し、地域から市全体への農業情報などの発信の場を市としての役割としてとらえていくべきじゃなかろうかと考えます。
 農業者の情報収集には限度があると思いますので、これを補完し、なお一層の情報収集による提供を市としてやってもらいたいと思います。お互いに手を携え、一致協力してこそ、今後の筑後市における農業、農村の活性化を生み出す原動力となるのではないでしょうか。市当局の考え方をお尋ねします。
◎農政課長(中村正暢 君)
 お答えいたします。
 市と農業団体等の連絡といいますか、いろんな話し合いをということでございます。現在、市とJA等の農業団体との協議でございますけれども、これにつきましては、課長も含め担当者レベルの方で原則として毎月1回、筑後市農業振興推進協議会というものを設けておるところでございます。この協議会のメンバーといたしましては、県の農業改良普及センターとか、JA、それから農業共済組合、それから農業委員会、それから農政課となっております。こういった中でいろいろお互いの業務予定とか、当面する諸問題等についていろいろ課題を出し合いまして、より事業効果が上がるように意見を出し合って進めてまいっておるところでございます。
◆10番(永松康生 君)
 ありがとうございました。
 次に入らせていただきます。5点目、農業経験老齢者の役割確保と新規就農者への対応策でお尋ねいたします。
 先ほど来、申し述べておりますように、厳しい条件のもとにある農業を今後一つの産業として再構築し、活性化を図っていく原動力としては、まず、すぐれた農業経営者、特に若い農業経営者の確保が重要であると考えます。次の時代を担っていく農業後継者を確保するためには、やはりもうかる農業経営、また、魅力ある農業経営を確立する必要があるため、農地の流動化により規模拡大や施設整備のための融資制度の運用助成などが重要であろうと考えます。それとあわせて、農業に関して豊富な経験と知識を持っておられる老齢者も大きな財産であり、その方々も生産活動の一翼を分担してもらうことも新規就農者教育へ積極的に参加を願い、農村教育活性化の原動力となってもらうことが重要であると考えますが、これらをまとめ、その方向へ持っていくためには市の指導体制が必要であると思いますので、その方策についてお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 私は午前中の永松議員の御質問に答えて、私の基本的な認識を御回答申し上げたところでございましたが、まさに今の御質問は、これからの筑後市農政をどう持っていくかという一番のポイントだろうと思います。
 おっしゃいましたとおり、農業後継者はまさに稼げる農業、将来に見通しの立つ、希望の持てる農業、これをどう展開していかなきゃならないかということでありまして、私の理念からいいますと、まさに若い人と十分考え方を同一にしたいと考えておるところでございますが、この若い人につきましても、特に前の質問にございましたように、JAとも連絡をよく取り合いながら、そして、単なる行政の農政だけの問題と考えずに、大きく取り扱っていかなければならないことだろうと思います。
 そういう中で、例えば、私が考えておりますのは、田んぼを持たない、耕作地を持たない、いわゆる消費者と言われる人たちに農業をどう理解してもらえるかというための具体的な体験農業と申しますか、あるいは日曜農園と申しますか、そういうものも強力に進めていかなければなりませんし、それから将来を担う小さな学童、あるいは幼稚園児の皆さん方にも土と親しむというような習慣的なことをできるような、そういうことの展開の中に一つの隘路として、活路として南西部の生かされていない農地をどう使う方法があるか、このようなこともあわせて考えておるところでございます。
 いずれにいたしましても、これからの農業を担う人たちが年々歳々減っていくという現状を食いとめて、そして目を輝かせて若い人たちが農業を後継してくれると、そういう筑後市農政のためにあわゆる努力をすることを誓いたいと、このように考えておるところであります。
◆10番(永松康生 君)
 適切なる答弁ありがとうございました。
 これをもちまして、すべての質問終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(村上知巳 君)
 以上で永松康生議員の一般質問を終了いたします。
 次に、15番北島スエ子議員にお願いいたします。
◆15番(北島スエ子 君)
 さきに通告いたしておりました4点についてお尋ねいたします。
 1点目、福祉政策についてお尋ねいたします。
 その中の1点目、しょうがい者政策にについて。
 この「しょうがい」という字を私はひらがなで書いております。これは私なりのこだわりで書いておりますので、そこらあたりを御了解をお願いいたします。
 昭和56年の完全参加と平等をテーマとした国際障害者年を契機に、障害者施策は啓発され、筑後市においても平成10年筑後市障害者基本計画が策定されました。この基本計画をもとに、ノーマライゼーションの理念をもとに実施計画が実行されております。しかし、道路に歩道の確保もないところが多く、障害を持つ人と並んで歩くこともままなりません。視覚に障害のある人に筑後市広報を点字にしているボランティア団体があるのですが、点字プリンターが故障したときなど、ボランティアの人たちが自前で修理をしております。ボランティアがすること、行政が担うところ、きちんと考える必要があると思います。
 今日、在宅を目標につくられた介護保険、そのような中、障害を持つ人たちが施設から、あるいは病院から退所、退院され、自宅で自立され始めております。退所、退院して自宅で自立されることに市長はどのように考え、また、支援していくおつもりなのかお尋ねいたします。
 学童保育についてお尋ねいたします。
 学童保育が法制化されて4年目が終わろうとしております。今、学童保育は急増しております。新エンゼルプランを初めとして、政府関係の審議会等でも学童保育のニーズが高く、少子化対策や仕事と子育ての両立支援のためには必要な施策であるという共通認識がつくられ、小泉首相は所信表明演説で、必要な地域すべてに放課後児童の受け入れ態勢を整備すると表明しました。
 一方、法制化後も条件整備の立ちおくれは依然として深刻な状況が続いています。生活の場としては、問題の多い施設、設備、指導員の不安定な雇用や、劣悪な労働条件の中で不安を抱えながら働く指導員、働く親のニーズに合っていない開設日、開設時間、低学年に限定されている入所対象児童、条件整備がないために障害児の受け入れが難しい実態、低い助成金のもとで資金繰りに追われるなどの親の過重負担があります。
 国が本気で少子化対策や仕事と子育ての両立支援、男女共同参画社会づくりを進めようとするならば、保育や学童保育を抜本的に拡充すべきであり、また、自治体も働く親のニーズをしっかりと受けとめて、学童保育の拡充を図っていくべきです。働く親を持つ子供には、学童保育の保障をという社会的な合意をつくることが求められております。
 きのうの学童保育の答弁では、筑後市において公設を検討していきたいと答えられておりますが、公設になるまでの間、現状のままの政策なのか、指導員の雇用労働条件は改善していきたいと考えておられるのかお尋ねいたします。
 2点目、環境問題についてお尋ねいたします。
 1点目、ごみ問題について。
 国は一般廃棄物について、市町村に処理責任として役割を与えました。市は出された廃棄物をいかに処理するかに苦心してきました。しかし、廃棄物の発生抑制、再生利用という新しい政策が開始されました。その際、廃棄物の分別回収、中間処理を行うことは市町村の役割とされました。そのような政策から、筑後市でも昨年からごみ13分別収集が始まっております。可燃ごみ収集袋にまだまだ資源ごみが入っているのが見受けられます。市民への分別収集協力の啓発が必要と思います。市長、今後、どのように啓発したいというおつもりなのか。また、最終処分場問題も考える必要があると思いますが、お尋ねいたします。
 2点目、クリーク対策について。
 筑後市75行政区ある中、24行政区にクリークがあります。おおむね86ヘクタールあるクリークは、主に南西部に属しております。13年度はクリーク対策に約20,000千円予算がついておりますが、クリークの流れをよくするためにしゅんせつをしたいと思っても、ヘドロの捨て場がない、また、ヘドロを揚げる場が確保できても、乾いたヘドロを持っていくところがない。大川市では市有地を6,000平方メートルを1カ所、2,000から3,000平方メートルを2カ所確保しておりますが、筑後市として今後、このヘドロ対策はどういうお考えなのか。
 また、集落内、つまり圃場整備外のクリークの護岸が崩れ、落ちております。今後の対策はどうしたいと思っていらっしゃるのか。ちなみに大木町では、護岸工事がとても頻繁に行われております。境にある私の行政区としては、隣の町が非常によく見えますので、筑後市としてもどのような政策をされるのかお尋ねいたします。
 また、5月にいつも行われております川と水を守る運動、この中で揚げられたヘドロ、これが昨年までは県南公園の中に捨てられたと聞いておりますけれども、今年度から捨てることが禁止されたと聞き及んでおります。この川と水を守る運動は、今後どのようにしていこうと思っていらっしゃるのかお尋ねいたします。
 3点目、教育問題についてお尋ねいたします。
 生涯学習の考えについて。
 社会教育施設における学習活動においては、地域社会の人々の学習要求や人々の学習課題に応じた学習内容が構成され、学習者の興味、関心に基づき、人々の知識、技能が高められるとともに、健康の増進や体力の増強が図られることが大切です。今、筑後市においては、高齢者の学習カリキュラムは、大分充実しているように思います。また、スポーツ熱も盛んです。今、一番必要と考えられるのは、子育て中の保護者を対象とした学習ではないでしょうか。生涯学習とは、赤ちゃんから高齢者までを対象と考えます。満遍なく、みんなが参加してもらえる講座が必要です。市長の生涯学習に対する考えをお尋ねいたします。
 2点目、学校教育の考えについてお尋ねいたします。
 いじめ、不登校、学級崩壊と教育現場の荒廃がクローズアップされて久しいものですが、新世紀がスタートした今、子供たちや若者たちを取り巻く環境はこのままでよいのでしょうか。学校現場における一人一人の子供に応じた多様な学習、指導、基礎学力の徹底、総合的学習を可能とする弾力的な学習、指導集団や学級の編制、運用が求められます。この要請にこたえるには、学級編制と教職員配置の弾力的運用が必要です。例えば、30人学級の実現、このようなことは筑後市で考えられないものかお尋ねいたします。
 4点目、女性問題についてお尋ねいたします。
 男女共生・参画社会の確立について。
 男性も女性も性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる社会づくりに政府は男女共同参画社会の実現は21世紀の我が国社会の最重要課題と位置づけ、男女共同参画社会基本法や基本計画をもとに、あらゆる分野での総合的な取り組みを推進しております。
 筑後市において、女性問題は前市長の御理解のもと、県南4市にない女性政策課が設置されております。しかし、国の政策も日一日と進んでおります。昨年はDV法もでき、全国的に活用されております。共働きの男女の差は、家路をたどってきて、我が家に明かりがついているのを見たとき、反応でわかると言われております。明かりがついていて、ほっとして歩みを緩めるのが男の方で、はっとして駆け出すのが女の方と言われております。これをほっととはっとの法則と言われ、このように違っていたのですが、仕事と子育ての両立支援策がことしの7月9日に閣議決定されましたので、今後は意識も含めて変わるものと信じております。
 ところで、市長は公約に、市民が主役のまちづくりを上げられて、その中に男女共同参画社会の推進があります。具体的に何をどう考えられておられるのか、お尋ねいたします。
 まずもってお断りしたいのですけど、市長は非常に知識がおありで、雄弁家でいらっしゃいますので、答弁が長いように私はこれまでお聞きいたしておりますので、私はもう市長の答弁に惑わされるととっても困ります。的確に短くよろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 先日は女房発言でパンチを食らわされまして、ただいまは的確に短くしゃべれという話で大変どぎまぎいたしております。なるべく御意向に沿うつもりでおりますが、やっぱり自分の思いを伝えようといたしますと、若干長くなる部分はお許しをいただきたいと思います。
 第1番目のお尋ねでございますが、しょうがい者政策についてお答えをいたします。
 基本的に人間はこの世に生を受けまして、だれでも平等に生きる権利を有すると私はそう考えております。そういう中でありますけれども、率直にハンディキャップを背負った人たちが、やはり社会の中で平等に生きていくためには、それなりの手厚い行政の手を差し伸べなければならないということは当然のことであります。
 私の尊敬します群馬県の太田市の市長さんの福祉政策を私はしっかり受けとめなければならないと思っておりますが、そこにおいては、つまり、かわいそうな恵まれない人に銭金を与えるというのが福祉では決してないと。ハンディキャップを背負ったといえども、そういう人たちが堂々とひとりで生きていける、そういう社会環境をつくることだと、こうおっしゃっておられまして、現実にはそれなりの心身ともにハンディを背負った人たちに花づくり運動をし、その花づくり運動で栽培した、成長させた花の育て賃として、彼らも働きながら賃金を得る。そして、彼らがつくった花は太田市のいろんな公的施設で春、夏、秋、冬、咲き誇っておると。どうぞ太田市を見に来てくださいという話でございます。
 つまり、福祉の要諦はそういういろんな障害を持った人といえども、きちっと働けるような環境をつくることだと私は理解をいたしております。特に私の選挙の最中でございましたけれども、北島議員にはわざわざ私の方に耳の聞こえない聾唖の人たちをお連れいただきまして、私と意見交換の場をつくっていただきました。大変今後の私の勉強にさせていただきたいと感謝をしておるところでございまして、引き続き彼らがハンディを背負いながらしっかりと生きていける環境づくりをやりたいと考えております。
 ただ、現実的には大変、例えば、資格を持った人材の確保が難しい問題があるとかということを聞いておりまして、現在、筑後市においてもどうにか、選挙のときには非常に専従の、常勤の人をつくってくれという要請がございましたので、そのことを今、行政とも相談をいたしておりますが、なかなか的確な人材の確保が困難だというような話も聞いております。
 なお、せんだって、羽犬塚駅の方からも駅長さんがお見えになりまして、今年度に駅のエレベーターをぜひ設置したいと。車いすでも渡れるように、今の階段式のやつをエレベーターをつけたいという要望が来ておりまして、それも前向きに今考えておるところでございます。
 さらに、道の歩道のバリアフリー化という問題がございますが、こういう問題も大変金のかかる問題でございまして、国、県の理解を得ながら、鋭意進めていかなければならないと考えておるところでございます。
 次に、学童保育の問題についてお答えをいたしたいと思います。
 これは昨日、野口議員にお答えをしたところでございまして、一番スタートが大変保護者の方々の熱意によってこの事業はスタートを切っております。しかし、今日において、後で質問がございました男女共同参画社会の中において、ぜひとも女性の方も堂々と社会の中で働いていけるためには、その一つの条件整備の要件としても学童保育は整備されなければいけないという使命感が出ておりまして、これは民設民営でありましたものを、極力これからは公設にすることによって、市が運営主体になることによって、国の補助を得れるという方策もあるようでございますので、そういう方向でより充実をし、そして、校区の不公平が極力なくなるような、そういう方向に持っていかなければならないと考えておるところでございます。
 なお、指導員の改善につきましても、大変これは財政を伴うものでございますので、皆さん方が現場で大変厳しい環境の中で取り組んでおられるということに敬意を表しながら、何がしかの改善ができるかどうか検討していきたいと考えております。
 次の環境問題でございますが、クリークのしゅんせつ補助金等についてもお尋ねをいただきましたけれども、大変難しい問題だろうと思っております。特にごみはだれもが出すにもかかわらず、だれもが嫌がるものでございまして、川と水を守る運動で津島東の方に確保しておったけれども、ことしからできないという話も、結局、何で筑後市じゅうの汚いものをおれたちのところに持ってくるのかと。これは考えてみれば、素朴な人間の感情だろうと考えます。そういうふうに理解できるという見地に立ちますと、どうしてもこれはやっぱり地元で処理をしていただくという方向にいかざるを得ないのではないかと考えますが、今、行政当局で考えておりますことは、約1反歩の田んぼで、今ヘドロの量を試算すると、3メーターぐらいの高さに積み上げるぐらいヘドロが出るという試算があるようでございまして、それを11校区に割るならば、30センチ以下になるわけでございますから、そういう田んぼのない地域もあることはわかっておりますけれども、おおむね1反歩ぐらいのそういうヘドロを置く場所を確保できないかと。そしてその中で、例えば1年なり、2年なりという、1年放置することの中で、悪臭などを除去して、そして、臭くなくなった泥を周辺の干拓地などに捨てさせていただくという方策を考えなければいけないんじゃないかという、今、そういう検討をしておるところでございます。
 それから、ごみの問題でございますが、これもまた、大変市民の皆様方のボランティア精神に支えられまして、今、13分別がスタートしておるところでございます。これも大変私は市民のみんなでまちづくりをするという、みんなで生活を守っていくという意味からいって、大変ありがたいことでもあるし、喜ばしいことだと考えております。
 最終処分地の問題につきましては、前市長の御努力によりまして、現在の広川が10年間の時間猶予をいただいておるところでございますが、この処分地を建設するにつきましては、約四、五年ぐらいの時間がかかるということでございますので、早く場所を決めて着工しないと大変な問題になってくるわけでございます。現在のところ、立花町の山下地区で了解をということでございますが、その周辺からも異論が出て、まだ確たる決定をいただいていない状況でございますが、鋭意急ぎまして、そういうことの憂いが起きないような方向で頑張っていかなければならないと、このように考えております。
 次の教育問題でございますが、生涯学習のことについてお尋ねをいただきました。
 私たちは世界に冠たる高齢化社会をつくり、当然のことながら、第一線を引いた後までも私たちは生きる実情にあり、大変生涯かけて、まさに私たちは学んでいかなければいけない。行政としてはそういうことにきっちり対応して、皆さん方の要請にこたえていかなければならないと考えておるところでございますが、そういう生涯学習の中にあって、特に今、子育て中の親御さんに対するケアがあんまり我が筑後市の中では進んでいないんじゃないかという御指摘がございました。私もすべからく実態を把握しているわけではございませんが、幸いそういうことも含めて、実はきのう御報告をいたしましたように、文部科学省の法的な指示によります若い保護者の教育委員さんも誕生したわけでございまして、まさに小学生、中学生の子育てのお母さんであるわけでございますから、そういう方の委員としての新しい感覚での発言なり、行動なりを期待もいたして、教育委員会におきましても、特に一段と子育ての親御さんに対する対応について充実をしていきたいと考えておるところでございます。
 次に、学校教育についてお答えをいたします。
 学校教育は本当に今大変な問題をたくさん抱え、いじめ等も含めて、幼い子供たちが若い段階からみずから命を絶つというような事件も全国各地に、また、我が近辺におきましても起こっておるわけでございまして、大変憂うべき事態であると考えております。そういうこの実態はまさに、ある意味から言いますと、大人社会の大人の我々が将来に対して展望を開けない、迷いの段階にある中で、その大人たちの迷いがそのまま子供たちに縮図として映っておるんではないかというような認識も私はいたしておるところでございます。
 そういうことを踏まえて、特に私は選挙公約でも申し上げてまいりましたが、子供たちは何といっても私たちの宝でございまして、地域の宝でありまして、一親として子供を宝に思うだけでなく、筑後市に住んでおる、生まれてきた子供たちはみんな筑後市民の宝だと私は思います。そういう中で、地域社会取り巻いたいろんな取り組みをしていかなければらないと思うわけであります。特に、今年4月からは学校の5日制ということも新しい試みとしてスタートするわけでございまして、そういう新しいスタートの中で真剣に対応して、例えば、複式学級に瀕しておる古島小学校の対応も含め、ぜひ特徴のある総合的な教育を展開できるようにしたい。
 御指摘いただきました教職員の30人学級につきましても、これはいろんな角度から検討していかなければならない問題で、特に過密の、大変子供たちが集まっております学校と過疎化しておる学校との問題がございますけれども、総合的に特徴のある教育という展開が許されるというよりもスタートするわけでございますから、そういう中で組み込んでいかなければならない。30人学級についても検討していきたいと思うわけであります。
 それから、男女共生・参画社会の確立についてというお尋ねがございました。
 具体的に短く言えということで大変難しいわけでございますが、私は男女共同の参画社会というのは、ひとりでも生きていける社会、しかし、支え合っていく社会、これが男女共同参画社会ではなかろうかと思います。当然のことながら、女性が社会に出て働く上からは、いろんなハンディキャップが男に比べてあるわけでございまして、そういうことを家庭においても、社会においても一つ一つ取り除いていく努力がなされなければならないと思っております。ただ近隣の市町村に比べますと、今、御指摘いただきましたように、女性政策課も我が筑後市には設置されておるわけでございまして、男性の職員さんが育児休暇をとっておるという実例も出てきておりまして、少なくともこの県南の筑後地域においては、先進的な取り組みをしておるんではないかと理解をいたしております。今後とも引き続き、さらにさらに男女共同参画社会の実現をより進めるために努力をしていきたいと考えております。
 以上でございます。
◆15番(北島スエ子 君)
 では、改めて再質問を順次させていただきます。
 その前に、本当にきょうは環境課長が非常にぐあいが悪いということで連絡が入っておりまして、もう今の市長さんはオールマイティーだからいいよ、きょうは休んでくださいということを言ったけど、その病気を押してまで議会に来ていただいていることに対して、もう非常に敬意を表します。なるべく市長に答弁していただくようにいたしますので。以前、私、下水道問題を質問したときに、私の質問が終わった途端に、前北島誠部長は救急車で聖マリアに行かれたという経過を持っておりますので、そういうことが真鍋課長に起こると非常にもう私は心苦しゅうございますので、なるべく市長の方に御答弁をよろしくお願いいたします。
 じゃ、1点目、しょうがい者政策からお尋ねいたします。
 私が御質問したのは、重度障害を持ちながら、施設に入所されていた方、また、入院されていた方、そういう方が在宅に今移行しつつあると。そういう中、行政責任としてどこまでしようと思われるのか。これから先はやはりボランティアですよという区分けがあると思います。そのあたりをどのように区分けされるのかお尋ねしたい。1点がですね。
 もう1点、今、もう学童保育のところでも申しましたように、どうしても障害を持っている子供たちが地域の学童保育に行けない子供たちがおります。その子供たちが今、総合福祉センターの方で水曜日に学童保育を大会議室を借りてやっております。どうしても水曜日が今、お昼で帰るという状況の中、行われております。それと、土曜日はサンコアを借りて学童保育をやっていたのですけれども、どうしてもやっぱりこだわりがある子供さんが多くて、総合福祉センターでやる場合は自然体で学童保育ができるのですけれども、サンコアでやると、どうしても子供たちが緊張するということで、今、土曜日は行われておりません。
 しかし、皆さん御承知のように、この4月からは週休2日制、毎週土曜日が休みになるということで、できれば土曜日に毎週学童保育をやりたい。そのことによって水曜日の昼までで帰る養護学校の子供たちはいなくなって、土曜日が休みになるということで、水曜日は3時まで学校にいるという形態に変わるわけですね。ですから、土曜日には学童保育をやりたいという気持ちが十分あるのでございますけれども、今、総合福祉センターが土曜日は休館日となっております。それゆえに学童保育がどうしても2階の会議室を借りるということが今のところできない状況なわけです。そして、この障害を持っている子供たちのためには、どうしてもおむつをかえたりする部屋が必要だし、荷物もいっぱいあるわけですね。障害を持っているということでお布団が必要であったり、食事のいすが必要であったり、おむつをかえる場所が必要であったりというふうで、1室ではどうしても無理なわけですね。ですから、できれば総合福祉センターで今のまま大会議室が借りられればという思いがいっぱいあります。そして、この子供たちはどうしても皮膚呼吸が困難でありますので、冷暖房がやはりついていないと、生命にかかわるということもございますので、冷暖房のあるところでしたいという思いがいっぱいあります。本来ならば、地域で行われております学童保育所に冷暖房がついて、そこでちゃんとおむつをかえる場所があったり、ちゃんと休める部屋があったりすれば、別のところでする必要はないのかとは思いますけれども、まだまだ今、各校区で行われております学童保育では、なかなか受け入れが困難な状況のようでございます。ですから、今、別の枠でやっておりますので、この子たちの学童保育の場の確保を市長はどのように考えられるのかお尋ねいたします。
◎福祉事務所長(村上春夫 君)
 お答えいたします。
 最初の入所、入院されてある方が在宅で生活したいということで出られた場合の支援をどうするのか、どこまでするのかということでございますが、なかなかきちっとした区分けが難しいところでございます。全身性麻痺の方といいますか、車いすの生活の方が2人ほど現在在宅で暮らされておりまして、また、病院の方からも1人年末に出られて、私どもの方にホームヘルパーの派遣申請がなされておるところでございますが、財政の問題が一つございます。国の基本的な政策としましては、時間制限は取っ払って24時間全部見なさいという、自治体の責任で見なさいという大きな指針はあるようでございますが、県内の他の市町村との比較といいますか、その中では大体おおむね筑後市は一番トップクラスのところまで派遣していると思っておるところでございますが、一応現在、庁内で今考えておるところにつきましては、おおむね月100時間程度ぐらいの派遣を考えておるところでございます。これはあくまでもそういう施設等での施設介護が行われた中から、自立したいということで在宅のところで暮らされる方の場合でございまして、もともと在宅で暮らされている人につきましては、なかなかそういうわけにもいかないだろうということで考えておるところでございます。そういう方がもともと筑後市の住民の方でありましたら、市が措置費等も出しておりまして、なかなかいろんな問題が少のうございますが、他の市町村から措置されておる方につきまして、筑後市がずば抜けて見るということになれば、よそからどんどん筑後市がいいということで転入されてまいりますと、予算的なものがどうしても最終的には残りまして、今言いました出られた方は全部市外の方でございまして、今回もそういうことで補正予算を6,500千円ほどホームヘルパー派遣のためにお願いをしておるところでございまして、なかなかそこら付近が筑後市の行政水準の限度かということで苦慮いたしておるところでございます。
 それから、2点目の障害児の学童保育といいますか、現在、社会福祉協議会といいますか、総合福祉センターの方で行われておる分につきましては、そういう協議をもう話がありましていたしております。おおむね形はきちっと開館するということにはなるのか、ならないのか、ちょっと市の直接の管轄ではありませんので、ここで答えられないところもありますが、父兄の方の御期待に沿う形であけるということで、おおむねの了解は得ておるところでございます。まだ詳しい詰めを今、社会福祉協議会、総合福祉センターの方といたしておるところでございます。
○議長(村上知巳 君)
 10分間休憩いたします。
             午後2時5分 休憩
             午後2時16分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆15番(北島スエ子 君)
 今、福祉事務所長から、100時間を限度にということでお聞きいたしました。市長、この100時間を限度でいうことで割りますと、1日3時間ですよね。その方が、全面介助の方で最低限の命を守り、生活していくだけの時間、もちろん障害者の中にも100時間必要な方ばかりじゃないわけですよね。いろんな方がいらっしゃる。でも、最重度の方で、100時間を限度とすると、ざっと割って1日3時間ですよね。それで生命を守り、生活ができていく時間だと思われますか。お尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 実態をよく掌握しておりませんので、私はこの問題について回答できかねます。まことに申しわけないが。原則的に私は当初申し上げましたように、極力私の口から答弁をいたしたいということは言っておるところでございますが、行政の継続性とか、私がぽんと私の考え方でやることによって与える影響とか等々ありまして、そういうことを考えましたときには必ず後ろを向くようにしてきたところでございまして、この問題についても後ろを向きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(北島スエ子 君)
 村上所長の答弁は大体予想がつきますので、もう市長の方針を聞きたかったものですから、結構です。
 私の思いと申しますかね、先ほど村上所長が、筑後市に生まれた人だったら、筑後市でいらしても、極端な言い方すれば、仕方がないのかな、よそで生まれた人が筑後市に来るということに関して、予算がいっぱい要るから、とても厳しいですよと私は聞き取れました。しかし、筑後市で生まれた人がまた他市町村に行ってお世話になっているということは十分考えられると思うんですよね。だったら、やっぱりそれこそ介護保険とか、医療保険は相互扶助、この福祉サービスも相互扶助。私はそういう気持ちでおりますので、何も筑後市に生まれ育った人だけじゃなくて、よその市町村で生まれようが、筑後市で生活する人にはきちんとした保障が必要だと私は思っております。もちろん筑後市の人がよそに行ったときに、きちんとしたサービスを受けられていれば、私は非常にうれしゅうございます。そのようなことも考えて、今後、筑後市での福祉サービスをしていってもらいたいと思いますけど、市長はどう思われますか。
◎市長(桑野照史 君)
 まさに相互的な関係から言えば、今、北島議員のおっしゃったとおりでございますが、私が行政当局から聞いておりますところによりますと、周辺市町村とまでは言いませんが、周辺市町に比べて、かなり筑後市が手厚い福祉体制がしかれておるために、その福祉行政の恩恵を受けようと、筑後市に集中してきておる実態があると、これが福祉財政を非常に逼迫させておりますという報告を受けております。実態をよく調査しなければならないことですけれども、もし、私の受けている報告が実態のままだということになりますと、北島議員の今おっしゃられた思いとやっぱり若干違った形にならざるを得ないのかなと考えているところであります。
◆15番(北島スエ子 君)
 市長、ある自治体の首長さんが、うちは福祉政策がすばらしいということが全国に響き渡って、自分の行政、例えば筑後市というような市町村にそういうのが響き渡って、集まられて結構ですと。それが自分の政策ですとおっしゃっておりました。ですから、周辺よりも福祉政策がよいというのがどの辺をおっしゃっているのか、私にはわかりません。ですから、市長の決心次第では、その首長さんはそういうことをおっしゃっておりました。そういう政策をなされても結構ではないかなという気がいたします。
 それはそれとして私はそう思います。時間がございませんので、先に行きます。
 それから、障害者基本計画の中に、防犯、防災対策の推進というのがあります。その中に、消防職員が手話を取得できるよう、講習の受講等に努めますというのとか、聴覚障害者の緊急時を知らせるため、公共施設には非常ベルと同時に、回転灯やフラッシュベルの設置に努めますというのがあります。このフラッシュベルの方については、11年度市立病院増改築工事でフラッシュ誘導灯を設置しましたというのはありますけれども、例えば、この市役所にとか、サンコアとか、サザンクスにこういうのをつけようという計画があるのかですね。障害者基本計画にはあるわけですから。それから、消防署に手話を取得できるような講習が今、行われているのかお尋ねいたします。
◎消防長(荒木邦彦 君)
 お答えいたします。
 ただいま北島議員の方から御質問のありました警防隊員及び救急隊員を対象として、手話講習の受講に努めますというのを計画に入れておりますけれども、現在までは手話の講習は行っておりません。14年度以降に計画したいと思っております。
 以上でございます。(発言する者あり)
○議長(村上知巳 君)
 しばらくお待ちください。会計課長に答弁させます。
◎会計課長(野田広志 君)
 お答えいたします。
 現在、障害者対策といいますか、バリアフリー化ということで、東庁舎の南口の自動ドア化、あるいは玄関口等に障害者の駐車スペース、そういったことは計画いたしておりますが、フラッシュベルですか、そういった設置については現在のところ計画はいたしておりません。
◆15番(北島スエ子 君)
 非常ベルを設置しようと思っていらっしゃるわけですか。違うんですか。何を設置しようと思っていらっしゃるんですか、それじゃ。違う。私が聞いたのは、聴覚障害者に緊急時を知らせるため、公共施設には非常ベルと同時に回転灯やフラッシュベルの設置に努めますという基本計画があるわけですよ。だから、それは市立病院にはついたということでけど、ほかのところはどうですかということをお尋ねしたんです。だから、今のは答弁は全くなっていないということと、もう一つ、例えば、サンコアから東庁舎に行くときに、あそこは車いすで行けるようになっていますよね、サンコアから東庁舎に。しかし、あそこは自動ドアじゃない。必要のない、向こうの北側に階段のある方が自動ドアです。これはやはり当事者の意見も聞いていないし、車いすに乗って体験をされていないんだろうと思います。やはりこれはもう私、初めて言うんじゃなくて、前も言ったけど、まだ全然その改善はないんですね。車いすの人は北からは上がれないんですよ、自動ドアであろうと。もちろんそこにスロープはできました。しかし、邪魔になるごと横の方にできております。それで、皆さんに邪魔ですよということで、こうできていますけど、サンコアから来る人は多いわけですよね。向こうがすうっというスロープだから。だから、東庁舎だって、南側が自動ドアじゃなければ、車いすでは入りにくい。車いすというのは、こういうドアはあけにくいんですよね。だから、これから先はそういう体験をしてもらいたい。
 それと、さっきのこういう計画をもうつくられているわけだからですね。それと、最初質問しました「広報ちくご」なんかを点字にしているプリンター、この修繕をボランティアの人たちに押しつけるというのはちょっといかがなものかなと。ボランティアの方たちもおっしゃっているんですね。行政がするところと、やっぱりボランティアがするところ、これをきちんと行政も考えておる。公民共同ですよね。だけども、何もボランティアに頼るばかりが公民共同じゃないと私は思うんですよ。だから、そこらあたりは考えていってもらいたい。今後どのような、そういうボランティアがするところと、行政の責任でするところを間違ってもらいたくない。どんなですかね、例えばの話プリンターみたいに、プリンターがなければ「広報ちくご」の点字にはできない。そういう場合には、やっぱり機械の修理なんかは行政の責任だと私は思うんですけど。だって、こっち点字打つ人たちはみんなボランティアなわけですからね。どんなでしょうかね。
◎企画課長(角隆範 君)
 お答えいたします。
 今、御指摘の点につきましては、点字そのものを委託をしておるということでございまして、委託料の中でどう修繕料について取り扱うかということになると思いますけれども、直接修繕料を歳出するというような形にはならないんじゃないかと思っております。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えいたします。
 まず、フラッシュベルについては、正直申し上げまして現在のところ考えておりませんけど、東庁舎の南側、サンコアから通路につきましては、14年度で実施する計画をしております。
 それから、もう一つは、12年度に税務課の左側のスロープをつくっておりますし、ここら辺を利用していただくことが一つと、さらには、議論の中では電動車いす等の配置も考えなければならないかなということで今、検討はしておるところでございます。
◆15番(北島スエ子 君)
 回転灯やフラッシュベルは考えていないということですね、全然。(発言する者あり)14年度にするけど、回転灯やフラッシュベルは設置するつもりは今のところないということですね。でも、これ計画に上げられているんですよね。じゃ、つくるからですよ、こういう計画を。したくない計画をやめてくださいよ、これから。市民はやっぱり計画されたら、つくってもらうと思っているわけですよ。いつも言うように、絵にかいたもちでは何にもならないということです。じゃ、これは削除してください、今度。ぜひお願いします。したくないならば。本当はしてほしいんですよ。
 いいです、もう。聞いても一緒ですよ。しないとおっしゃっているわけだからですね。しないというのを聞いたって同じでしょう。だから、これから先、計画に入れないでくださいということを言っているんですよ、しないことに関しては。
○議長(村上知巳 君)
 ちょっとはっきり答弁があるそうです。
◎総務部長(菰原修 君)
 これ、全くしないとは私は言っておりませんので。今は計画はありませんけど、今後も関係部署とも協議をして検討はしていきたいと思います。全くしないとは言っておりません。
◆15番(北島スエ子 君)
 例の行政の逃げがうまくできているような気がいたしますけれども、恐らくしないんでしょう。(発言する者あり)いや、私はしてほしいんですよ。せっかく計画をつくられているんだから。いや、しないんでしょうという言うと、みんなそう言いますけど、してほしいんですよ。計画をつくられているわけだから。でも、これを計画をつくられたときは、いつまでにつくるということを計画して計画をつくられるわけでしょう、本当は。計画をつくるときはいつまでにしますよということを計画してつくりよっとでしょう。だったら、ちゃんと計画どおりつくってくださいよ。
 それから、例えば、消防の方だってそうですよ。あそこに呼び鈴がありますが、あれ、回転灯はついていないと思うんですよ、多分。1階のところの入り口のところに「御用のある方はベルを押してください」と書いてあるけど、あそこのベルを押すにしても、例えば、点字もないですよね。視覚障害者の人にはここにベルがありますよという点字はないんですよ。そして、あれは多分、回転灯もついていないだろうと思うんですよ。だったら、視覚障害を持っている人がどこに呼び鈴があるかわからんし、聴覚障害者の人がどうやって呼び鈴を押したかどうかがわかりますか。でしょう。回転灯がつけば、呼び鈴が向こうに伝わったなというのがわかるけど。だから、こういう計画をつくられたら、ぜひつけてください。計画をつくった責任ですよ、皆さんの。市長の責任ですよ。つくった責任。
 それから、次、学童保育について行きます。
 きのう、野口議員が非常に質問されておりまして、公設に持っていきたいという市長の答弁はわかりました。しかし、やはり今、非常に指導員さんの雇用条件が悪いわけですよ。だから、やはりそこらあたりは、せめて市の助成金で指導員さんの雇用条件というか、報酬と申しますかな、そのくらいは市長、保障してもらいたい、公設に持っていくまで。そして、公設に持っていって、事業主体が市になれば、また、それなりに補助金もふえてくることでございますし、ぜひ、今の学童保育の指導員さんたちの報酬と雇用形態ですね。もう40人以上なのに2人、50人過ぎてても2人。それが3人雇えないわけですよ、今の費用だったら。ですから、学童保育というのは子供を預けるだけの問題ではありません。ですから、やはり指導員さんはきちんといないといけないと私は思いますので、そのあたりを市長、どのように進めていきたいと思っていらっしゃるのか。すぐにはできないと先ほどおっしゃいましたけど、どのくらいの猶予があればできるのかお尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 私が冒頭にお話を申し上げましたように、極めて逼迫して、おっしゃる趣旨はよく理解できます。そして、物事の必要性というものも理解できます。しかし、限られた財政の中で四苦八苦の中で予算をやっておるという、工面をしておるという状況でございますので、検討をさせていただいて、緊急性の高いという判断がつきましたときには対応していきたいと思います。
◆15番(北島スエ子 君)
 先ほど市長はやっぱり子供は宝と、地域の宝とおっしゃったわけでございますので、その宝に何かあっては大変でございます。やはり実施主体がきちんとしないと、補償問題もありますので、そこらあたりは前向きで検討をよろしくお願いいたします。
 それから、次、行きます。
 環境問題について。
 最初、趣旨説明したときも言いましたように、今までは出たごみを燃やそうか、それとも埋めようか。筑後市はこれまでずっと燃やしてきた経過があります。しかし、もう燃やすだけの段階じゃありませんよと。ですから、資源ごみは資源ごみとして回収して、リサイクルしましょうよという時代になりました。ですから、私はこれまで何回も何回も、出るところを抑えましょうよと、ごみの出るところを抑えましょうよと。例えば、過剰包装をやめてもらいましょうよとか、製品でもリサイクルのきく製品をつくってもらいましょうよとか。出たごみを処理するんじゃなくて、出るところをふさぐ。そのためには行政と業者と市民、この三者一体になって考えなければできないのではないかというのを私はこれまでずうっと訴えてきました。しかし、なかなか三者協議が立ち上がらないんですよ。甘木の方ではしっかり立ち上げて、いろんな政策をやっているわけですね。ですから、筑後市でも、出るところをふさぐための三者協議を、それこそ公民共同ですよね。市民の知恵ももらうし、業者さんの知恵ももらうし、行政の知恵も出すという。もう何年と言ってきていますけど、なかなか立ち上がっていないので、このあたりを立ち上げる方向で市長は考えていかれるのかどうかお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 改めて申し上げるまでもなく、環境及び資源のリサイクルというのは、これからの社会の大きな一番のテーマでございます。金目のつく話になると、ついつい口が閉じがちになりますけれども、こういう意識の啓発とかという問題につきましては、ぜひ早急に前向きに取り組みたいと考えております。
◆15番(北島スエ子 君)
 実は今、私、市民運動として、ごみネットワーク筑後というので活動をいたしておりまして、そこで5年に1回、今、小学校4年生がちょうどごみを勉強しますので、そこで生徒と保護者のアンケートをとっております。その中でもやはり環境教育をしてくださいというのが90%ぐらいあるんですね、これを見ると。もう非常に、もっと環境教育をすべきだというのが、いや、90%じゃありません。もう古川小学校においては100%。もうほとんどが、全体でいけば、九十六・五、六%ですよ。そういう市民の希望があるわけですね。ですから、やっぱりもっともっと環境教育を大人じゃなくて、保育園のときからしていかないと、やはりぽんぽんぽんぽん捨てる時代はもう、使い捨て時代は終わってきているわけですから、環境教育を今後、学校のカリキュラムはそうですよとおっしゃるかもしれないけど、今後は総合学習の時間もあることだし、保育園、幼稚園、そこらあたりも含めたところで、環境教育を推進していってもらいたい。だって、市民のこれだけの人が希望しているわけですから、いかがでしょうか。どんなふうにしていきたいと思われているのか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 環境教育は、既に正規の授業の中でも取り入れているところでございますが、今、質問者が申されましたように、本年4月からスタートいたします新しい教育課程では、総合的な学習の時間という新しく教科が設けられておりますので、その中で各学校それぞれ特色のある学校教育を進めるという中で取り組んでいく学校もあります。すべての学校ではありませんけれども、総合学習の中でそういう授業を取り入れていくところもありますので、今後さらに、質問者の意向等も校長会等で説明をしていきたいと思っております。
◆15番(北島スエ子 君)
 1月9日の西日本新聞の社説を読んでおりましたら、大木町が燃えるごみを長崎大、佐賀大の協力でメタン発酵方式によるごみ発電が近く実現し、完全リサイクルを進める。そのため家庭でのごみ分別を徹底しているということなんですね。だから、私、これ、大木町に行って聞きました。今、こういう計画は完全にしてあるそうです、きちんとですね。だからといって、ことし立ち上げるのか、来年つくるのかというのは、まだ今のところないけど、これはもう計画の中に入っていますと。非常にこれまで大木町は資源ごみ分別収集も進んでいるわけです。ですから、燃えるごみもばあっと量が減っているという話もずっと聞いてきておりましたけど、今度はその燃えるごみをまたリサイクルするんですね。そして、肥料にするそうです。こうしてから出たかすをですね。ですから、完全リサイクルですよね。ごみの減量というのは、3Rと言われていますよね。一つがリサイクル、リユース、リデュース。リサイクルはもう皆さんよく御存じ。リユースというのは、同じものを再度使うこと。それから、リデュースは減量ですね。この三つの3Rが成功して初めてごみの減量がなると言われております。
 ですから、やはり筑後市も八女西部をつくり、ごみはもう燃やすのには、燃やしても最後の残渣もばあっと減ったということになっていますけれども、燃やすことがリサイクルではないと思うんですよ、私は。ですから、これから先は燃えるごみのリサイクルも考えたところでの環境政策が必要だと思うんですね、ごみ政策が。
 その前に、まず、筑後市は分別。これがまだまだ大木町ほど徹底していないんですよ。やはりまだまだ資源ごみの回収の量が皆さんで使っている量よりもぐうっと低いわけですよ。だから、資源ごみの分別回収の啓発、これがまずもって必要であり、その次にきちんと分別された燃えるごみのリサイクル。やはりここらあたりを市長、ぜひ頑張ってしていってもらいたい。そのためには、さっきの三者協議も必要であると。ごみの出るのを防ぐという。そういうことも私は考えられますので、ぜひそこらあたりを市長、頑張ってもらいたいと思います。
 それから、ごみ問題というのは、幾ら行政ががあがあがあがあ言っても、市民の意識が変わらなければ何にもならないわけです。だから、先ほど環境教育と言ったのも、小さいときからの意識ですよね。やはりそこらあたりを育てるためには、学校教育であり、社会教育。公民館の講座あたりにも、やはりどんどん環境のそういう講座を入れていってもらいたい。そして、それを子育ての保護者あたりの対象にしてもらい、子供と一緒になって環境問題を考えていく。もちろん環境問題というのはごみだけではなく、水がきれいになるとかいろんな部分がありますので、いろんな講座ができると思います。公民館の方で、ぜひ保護者対象は社会教育の方での環境教育を、学校の方は学校教育での環境教育をしていってもらいたいと思いますけど、いかがでしょうか。
◎教育委員会社会教育課長(松永盛四郎 君)
 お答えします。
 公民館事業の中でも一部そういった女性専科等の中で女性と環境とか、そういった問題をわずかではありますけれども、取り組みをさせてもらっております。御指摘のように、今後、もう少し拡充する必要はあると思っております。
 以上です。
◆15番(北島スエ子 君)
 今、環境課が毎年、こういうごみ何でもデータというのをつくっているんですね。その中で見ましても、筑後市は1人の出すごみの量がよその市町村よりも多いんですよ。そして、平成12年度は平成8年度と比較して、人口は2.9%での伸びであるが、ごみは15%の増加と書いてあるんですね。だから、どんどんどんどんふえていっています。ですから、そこらあたりが、もうあとは教育、大人の場合は社会教育、子供の場合は学校教育、学校に行く前の子供は保育園であり、幼稚園の教育だと私は思いますので、ぜひ充実していってもらいたいと思います。
 次、クリーク対策についてお尋ねいたします。
 きのう、水町議員もおっしゃっていましたように、もうヘドロがたまりまして、非常に私たち集落内のヘドロをどうしようもなく、悩んでおります。それと同時に、今度は圃場整備の中のクリークに魚釣りさんがお見えになるんですね。魚を釣りに来ちゃいかんとは言えないかとは思いますけれども、せっかくきれいに護岸をしてあるところに、何度もこれまで言ってきておりますけど、四角い1メートル四方か、七、八十センチ四方かわかりませんけど、そういうのをぼーんと置いて、その上から釣られるもんだから、せっかくの護岸が崩れるんですね、また。ですから、そこらあたりをどのように魚釣りさんに指導していっていいのかですね。せっかく圃場整備でつくられたクリークの護岸がそういう形で崩れる。それと、集落内のクリークの護岸は、ある議員に言わせると怒られるかもしれんけれども、草魚が上から何メートルか下に水があるところに大きい草魚がどーんと横の護岸に当たることによって、泥が崩れて、こういう護岸になってて、上がどさっと落ちていくという。だから、草魚を入れてくれという議員もいらっしゃるけど、地元におる私としては、草魚を入れてもらうと護岸が崩れる。それぞれの考えでございますので、私はそう思います。ですから、護岸がどさっと崩れる。このあたりを行政が、例えばヘドロ対策とか、護岸のことに対してどのあたりまで行政ができるのか、お尋ねしたいと思います。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えをいたします。
 やはり行政だけの力ではヘドロ対策等については、なかなか難しいと思っております。今回、平成13年度で18,000千円の予算を組ませていただきましたけれども、これもあくまでも地元の方でその対策はやってくださいと。一定の支援をしますということでの予算計上でございます。したがいまして、行政が何から何までやるということではなくて、主体的に地元の皆さんでお願いしますということで今後もお願いをしていきたいと考えております。
 それから、護岸の整備の関係でございますけれども、現在市の方でやっております事業というのは、農業関係の予算を使った事業と、それから、都市対策課の予算を使った事業でございます。都市対策の方は、これはあくまでも下排水路を主にした水路の護岸整備でございますけれども、農政予算の方は、これは一つは集落内の水路、これは農村総合整備モデル事業というので一部やっております。もう一つは、県単独事業でございまして、農村環境整備事業というもので、これは主に集落外の農業用水路の改修工事でございます。
 当初、質問議員言われました圃場整備外のところのクリーク護岸の対策といいますか、そのことからすると、集落及びその周辺という地域だろうと思います。それは先ほど申し上げました農村総合整備モデル事業というのでやっておりますけれども、これが平成14年度で事業が完了いたします。一つの考え方でございますけれども、今、モデル事業とは別に、農村総合整備事業というのが国の補助事業としてございます。現在は平成10年度から14年度までの第6期の事業期間でありますけれども、これは農村地域の総合的アメニティーの向上を図ることを目的としております。ですから、クリークだけではございませんけれども、クリークのそうした整備も事業の中に取り込んでいいと思っております。ですから、平成14年度にモデルが終了した暁には、一つの考えとして、これが第7期まで、平成15年度以降も継続をされるということになれば、こういった事業に乗ってやっていきたいと。でないと、24行政区クリークを持った行政区がございますけれども、それらを全体的に整備していくということになれば、相当な財源が必要になりますので、より有利なそういった制度に乗ってやっていきたいと考えております。
◆15番(北島スエ子 君)
 そうですね。やっぱり護岸工事は相当の予算が要りますので、いろんな、きのうの水町議員と同じになってしまったんですけれども、事業を見つけてやっていただきたい。
 それから、来年度の川と水を守る運動はどうするんですか。来年度ですよね、5月だから。来年度です。(発言する者あり)
 じゃ、環境課が担当ですか。でも、環境課だけでやっているわけじゃないでしょう。やっぱり庁舎内で相談しながらやっていっているわけでしょう。
 それと、今、相談していらっしゃる間にもう一つお聞きせにゃいかんやったですね。最終処分場は早目に取りかからないと、久留米の二の舞にならないようにぜひ努力をしてもらいたいということですね。聞いていらっしゃらないようでございます。
○議長(村上知巳 君)
 答弁があっております。(「休憩しゅう」と呼ぶ者あり)いや、答弁があっております、これは。処分場は。
◆15番(北島スエ子 君)
 いや、わかっています。でも、久留米と同じようにはならないようにぜひしておいてもらいたい。そいけん、それは答弁じゃなくて、聞いてもらっていればいいんですよ。久留米がやっぱりきょうは夜駆けしたからということで、住民がね。私はあそこの反対しているある人と非常に仲がよくて、逐一情報が入りますので、よく知っておりますけど、やっぱりあんなふうにはならないように、最終処分場にも。
 どうですか、川と水を守る運動。できないですか、答弁は。
◎市長(桑野照史 君)
 私のときになったらやめたというのは非常に困るわけでございまして、ぜひ前向きに進めたいと思っておりますが、その泥土の処分地の問題で、今、前年度の津島東に捨てることが許されなくなったという状況がございます。何とか他の方法を考慮しながら、ぜひ進めていきたいと思います。
◆15番(北島スエ子 君)
 わかりました。
 次、もう時間がありませんので、私もちょっと質問が多過ぎました。
 教育問題について1点お尋ねいたします。
 紅葉園という養護老人ホームがございますけど、あそこの人たちも一般社会に出て、施設の中だけの生涯学習ではなくて、サンコアあたりでも高齢者大学なんかはやっているわけですので、そういうところへの参加というのはやっぱり無理なものなのかどうかお尋ねします。
◎老人ホーム園長(緒方純子 君)
 お答えいたします。
 現在のところ、隣の社会福祉センターの方に行かれるだけでも精いっぱいの皆さんなんです。それで、うちの方でもカラオケ教室、書道教室、お花の教室をやっておりますけど、それに参加も少ない状況です。行かれるようにどんどん言ってはいるんですけれども、足が悪かったり、お年寄りですので、ちょっとサンコアまで来られる方は、何人かは本を借りにも来てありますので、また、それは進めていきたいと思います。
◆15番(北島スエ子 君)
 次の学校教育の考えのところの中で、きのう商工観光課長が、ティームティーチングで7、7、7と雇うということをおっしゃっておりましたけど、これはどういう雇用の条件で雇われるんですかね。
◎教育委員会学校教育課長(城戸秀穂 君)
 お答えいたします。
 市内の小学校に8校の雇用を考えております。商工観光課長は7校ということでございましたけど、コンピューター関係で1校ありますので、合計の8校です。勤務条件等につきましては、1時間当たり2,400円か2,500円ぐらいの時間日額ですね。それと、週3日から4日の雇用になるということでございます。
◆15番(北島スエ子 君)
 パートということですね。できれば正規雇用をしていただればと思います。徐々に改善していってもらいたい。
 それから、最後、女性問題についてお尋ねします。
 今、学校は混合名簿にはなっているんですね、ほとんどの学校が。しかし、教職員に正しい理解があるのかないのか。学校は混合名簿なんだけれども、私たち役員名簿を校長、教頭がつくるときは、男性、女性になっているんですね。ということは、何のために混合名簿なのかという理解ができているのかなと。そういう話を先生たちとしておりましたら、やっぱり先生たちが男女共同参画社会という理解が余りできていないのではないかなという話になりまして、できれば、教育委員会の方で学校単位ごとにでも、そこらあたりの講習を年に1回でもしていただければ助かりますと。今、男女共同参画社会という先生たちの研修がほとんどなされていないんだそうです。県の方でも福岡県男女共同参画推進条例というのができたわけでございますので、ぜひ先生たちに年に1回でも男女共同参画社会についての研修をしてもらいたいということなんですけれど、いかがでしょうか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 質問者がおっしゃいますその件については、4月から完全学校週5日制になりますので、夏休みも当然先生たちは出校することになります。そういう夏休み等の長期の休みのときに、そういう研修をできることならまとめてできればと思っております。
◆15番(北島スエ子 君)
 ぜひお願いいたします。
 当然市長は御存じと思います。昨年、DV法ができました。しかし、まだまだ女性も男性も夫婦で、恋人同士で暴力をしたらいけない。また、暴力をされたときに、これが法律に触れることなんだと意識がまだまだついていっていない状況。夫婦だから、恋人同士だから、暴力されても、昔でいう「夫婦げんかは犬も食わない」という中ではないかなという意識のまんまの部分もなきにしもあらずなんですね、まだまだ。だから、自分は暴力を受けたときに、警察に訴えられるんだ、その前に暴力を受けているんだけどという相談、相談をすることさえためらわれているという状況もいっぱいあるとお聞きしております。確かに新聞あたりには、昨年の10月にできてから半月で10何件の奥さんのところに行っちゃいけない──ちょっとごめんなさい、言葉を急に忘れたんですけど。DV法というのは、本当の表題は配偶者からの暴力及び被害者の保護に関する法律ですよね。その中にとにかく近づいてはいけないというようなことが半月の間に10何件出ました。でも、その人たちは新聞を読んでいると、DV法を待ってらした方たちがいっぱいいらっしゃったわけですね。そういう方は意識があるわけなんですよ。でも、なかなかまだまだ暴力を受けても訴え切らないし、相談にも行けない。だから、そういうところの相談窓口。それと同時に、そういうことは法律に違反するんですよ、皆さんそれは夫婦げんかですよ、恋人同士のけんかだから人は立ち入っちゃいけないんじゃないんですよという意識を持ってもらう。そういう研修ですね。男性も女性もですよ。暴力した人も引き離すだけじゃなく、暴力した人の後の心のケアも必要なんですね。これが日本は非常におくれていると言われている。韓国の弁護士さんの話を聞くと、ここのケアが非常にあっているそうなんです。だから、暴力をしちゃいけませんよ、暴力を受けたら自分は被害者なんですよという、そういう啓発ですね。そこらあたりの相談体制を充実していただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 このドメスティック・バイオレンスという問題は、私、市長に就任した直後に実は人権擁護委員の皆さん方と懇親をする場がございまして、一番多い問題だと指摘を受けて、実は驚いたところでございます。十分よく実情を調査して、検討させていただきたいと思います。
◆15番(北島スエ子 君)
 もうそれは多分地域の啓発にもなっていくと思いますので、やっぱり地域にもどんどんどんどん啓発、男女共同参画社会ですよという啓発もしていってもらいたいし、それから、きのう野口議員が審議委員のことを一生懸命おっしゃっていました。公募は非常にふやしてもらいたいと思います。しかし、公募をされたときに、公開して、例えば3人しか公募していない、4人しか公募していないのに10人来たと。そのときには公開抽せん会をお願いしたいんですよ。抽せんというとおかしいけど、公開で引いてもらいたい。そうしないと、公募した方たちもまた同じ方たちが出てこられる可能性もなきにしもあらずですので、できれば公開で出てきた人の中から人数は選んでもらいたい。それが市民の今の願いです。それはなぜかと申しますと、どうも公募の部分も同じ人が出てきてあるようですよというのが、今、耳に入ってきますので、行政の方の頼みやすい人にどうも頼みよらっしゃるごたると。だから、いろんな人が公募してきて、その中からいろんな人が出てくると。そのためには公開で選んでほしいということですね。そういうこともおっしゃっていました。
 とにかく男女共同参画社会というのは、地域に根差さないとなかなか前進しませんので、地域へ啓発できるような体制を、これこそ公民共同で。今の女性政策課だけではどうしても手が及ばないと思いますので、できれば校区に1人ずつとか、そういう推進委員さんを選んで、一緒になって地域に推進していってもらいたいと思います。その地域推進委員について、市長はどう考えられるのかお尋ねしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 私が出前市長室を新年度から実行したいと申しておりますが、まさに一体となった地域づくりのためには、そういう出前市長室の中での啓蒙活動もぜひしていかなきゃならないと思います。そういう推進委員をつくることが妥当かどうかにつきましては、検討をさせていただきたいと思います。
◆15番(北島スエ子 君)
 終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上で北島スエ子議員の一般質問を終了いたします。
 10分間休憩いたします。
             午後3時8分 休憩
             午後3時17分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 それでは次に、19番馬場節夫議員にお願いいたします。
◆19番(馬場節夫 君)
 通告していました点についてお尋ねいたします。
 まず、1点目は地域公民館についてでありますが、現在地域公民館を新築する場合はある一定の補助が出されています。しかし、聞くところによれば、大きい行政区によれば公民館は建てかえに40,000千円から50,000千円、今、田中秀行議員の熊野の方が新築しようといわれたら50,000千円ぐらいの予算を立てているということで、今後この新築する場合は増額はできないのかお尋ねをいたします。
 また、修理・補修の場合に、筑後地域で20何行政区かでデイサービスが行われていますけど、そのためにバリアフリー化するためにも修理代がかさむということで大変困ってあると思いますが、これに助成をいたす気はないのかをお尋ねいたします。
 また、昨日からリストラ、倒産の関係でいろいろ質問が出ていましたけど、一つは高校生がことしは最悪の就職率ということで、12月18日の新聞に50.7%ということが書いてあります。ちょっと読ませていただきますけど、「来春卒業予定で就職を希望している高校生の就職内定率は、今年の10月末現在で50.7%にとどまり、1976年調査開始以来、同時期として過去最低になったことがわかった」ということです。また、「深刻な不況を反映し、高校生の就職状況は厳しさを増している」ということであります。また地域別に言えば、全都道府県で前年同期を下回っているということで、最も低かったのが沖縄の16.3%、それから北海道の29.3%、宮城の30.3%、青森の34%と、それから福岡が5番目で34.9%となっております。これは対応ということではなく、こういう状況を市長はどう思われるのかをお尋ねしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 2点について御質問がございました。
 地域公民館の新設についての御質問にお答えをいたします。
 これからの社会が、私が就任以来申し上げておりますように、市民が主役、市民の皆様方の活力をどう引き出すかが行政の役目だと認識しておりまして、そういう意味から、地域の活力を生むためにはどうしても地域公民館と申しますか、地域の人たちの心のよりどころになるところがぜひ欲しいという思いでございます。そして全市をにらんでみますと、4分の3ぐらいはかなり地元の皆さん方の御協力、お力添え、募金等で見事な公民館にさま変わりしているというところを、幾つも私はこのたびの選挙を通じて見させていただきました。逆に言いますと、4分の1ぐらいはまだまだ随分古くなったなというところがあるわけで、そういうところが今建てかえの計画をされているところだろうと思います。
 今、市行政からの増額の話でございますが、わかりました、それはすぐ増額いたしましょうと言いたいところはやまやまでございますけれども、再三申し上げております財政の厳しい折から、これの増額についてはなかなか難しい面があるのではなかろうかと思います。ただ、例えば民間の方が公的なものに寄附をされるときの免税措置とかの問題もございますので、そういうことで少しでもこちらの方で金が増額できないものであれば、寄附が集まりやすいような環境づくりにお手伝いをできればと思います。
 また、デイサービスも本当に私も何カ所もの公民館で見させていただきました。そして、このデイサービスを行うについてトイレとか、いろんなところの修理とか補修をしなければならないだろうという実情もよくわかるわけでございますので、これについても何とかしたいものだという思いはございますけれども、何せ今の財政環境の中では厳しいのではないかと思います。
 ただ、単に公民館の新設及び補修ということになると、76行政区の中で不公平さを伴うような措置はできないと思いますけれども、これはお許しをいただいて一言お話をさせていただきますならば、来年度に間に合うことではないかもしれませんが、私は何人かの議員さん方にもお話をしたところでございますが、地域の皆さん方が心を一つにするためにはどんな施設が必要かということを地域の皆さん方が相談をなさって、そして皆さん方で意見を積み上げて、その結果一つのまとまった意見としてこういうものをつくりたいというものが出てきたときに、それに対して行政がお手伝いをしてやっていくと。実にざっくばらんな話で、前言いよった話と話が半分になりますけれども、例えば50,000千円のお金というものが一つの行政区に使われるとすれば、トータルでいきますと38億円の資金が要るわけでございますが、その38億円を10年間で年次計画を立ててやっていくとすれば、1年間は380,000千円と、それぐらいの金を何とかできないものかと、これは私は今、実は14年度には間に合いませんけど、ぜひ皆さん方に御相談をして、節約すべきは節約して、地域のよりどころになるものをどんどん各行政区ごとにやっていきたいと、今、私は思っておるところでございまして、そういう方向づけが皆さんの御協力を得てできることが実現するような方向になれば、そういう中に組み入れていただければできるんじゃないかと考えておるところでございます。
 それから、今、高校生が50.7%の就職率という数字を突きつけられて、まさに本当に胸の痛む、若者にとって大変暗い青春を送っているんだろうと思います。ただ、今、緊急地域雇用創出特別基金という事業として、きのう御報告をいたしましたように市で懸命にやっておりましても、せいぜい1けたの人たちに、しかも限られた時間の中、臨時の雇用創出を生むぐらいが地方自治体の実情であるということは御理解をいただかなければならんと思います。
 やはり、こういう不況の厳しいときでございますけれども、実は一つ、二つ、筑後市に工場を持ってこようかというような話もございまして、私もせんだって暮れに東京に行きました折には、そういう会社の本社にも真っ先に飛び込みました。そして、くれぐれもお願いをしてきておりますが、そのほかにも5,000坪ぐらいの敷地が欲しいというような話があります。そういうところで、私はかつての先輩の市長が東京で熱心に企業誘致をされておられたのを車の運転手としてお手伝いした経過がありまして、やっぱりそういうことを熱心に取り入れて将来のために持っていかないと、新しい雇用を生み出すことはできないんじゃないかなと、抜本的な対策にはならないんじゃないかなと思っておりまして、引き続きそういう努力をして、できればことしじゅうにでも一つの企業でも誘致できれば、大変先が明るくなるんじゃないかと考えております。
◆19番(馬場節夫 君)
 高校生の就職難の方から行きますけど、高校生の就職難、福岡県では34%ですかね、昨日からの答弁でもわかりますけど、一自治体でどうこうするのも限度があるから、ぜひやっぱり県なり国なりと連携して、一番今から21世紀を担っていく子供たちが就職がない、もちろん企業倒産、リストラされた人たちももちろん大事ですけど、将来のことを考えたらやっぱりそういうところが一番大事じゃないかと思います。
 そして、公民館の方に移りますけど、今市長が言われましたように、一行政区公民館に50,000千円ずつぽんと出されたらそれが一番いいだろうと思います。財政的もわかりますけど、先ほども言いましたように公民館を建てかえようにも、行政区の大きいとこやったら40,000千円なり50,000千円が要るという、土地代いろいろ建築までかててですね。小さいとこでも、私の久保行政区でも公民館がないということでいろいろあれしよるけど、やっぱり20,000千円ぐらい、小さい公民館を建てるでも20,000千円ぐらい要るそうですよ。今助成が何ぼなされておるかはもちろん市長は知ってあるだろうと思いますけど、20,000千円も30,000千円も要る中において、今筑後市の助成金は2,400千円ですかね、そうでしょう。2,400千円、それはもらわんよりいいという、言葉はちょっと悪いけどですね、できるだけ最低やっぱり50,000千円の10分の1でも、5,000千円ずつぐらいにでも上げてもらえないだろうかと。財政的に非常に困難であるということもわかってからお願いしておりますけど、どげなふうですか、ひとつよろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど私が御答弁申し上げましたのは、76の行政区に50,000千円の公民館を全部つくりますよと言っているわけでは決してございません。地域の皆さん方が、地域の心を一つにするためにどんなものをつくっていったら、それが後々その地域の皆さん方の一つのよすがになるかということを、いろんな意見がある中で集約して一つにまとめるという作業が、実は地域を興す大きな活力になると。したがって、久保ででき上がるものと、二本松でできるものと、羽犬塚でできるものと、一条でできるものとはみんな違ったものが出てきてもいいじゃないかと。そういうものをぜひみんなで考えることが市民が主役の意識のトレーニングにもつながるし、そのためだったら38億円は10年間ですから安いものではないかという思いを、私は自分の思いを申し上げたわけでございまして、その問題と、あしたつくる公民館の助成金の問題とはちょっと違うんではないかと思います。
 それで、そこのところの私が50,000千円ずつの公民館をつくるという話がばっと広がりますと大変な誤解でございますので、御理解をいただきたい。そういう中で2,400千円の現在の補助金を上げろという話でございますが、なかなかそれの御期待にこたえられないということで、私の壮大な計画を早く行政と議会と一体になってやる中で、もう一遍久保の方もお考えになったらいかがかなということでお願いをいたしたいと思います。
◆19番(馬場節夫 君)
 久保ということはただ一例で出しただけで、久保にこだわってもらわんでも結構ですけど、今市長が言われたように、市民が主役のまちづくりのそういう議論をする場も、各地域の公民館が一番大事だろうと思うんですよ。それで、各地域回って50,000千円もする公民館ばつくれて、そういう言い方じゃ私も受け取っておりませんから。
 今までも言いましたように、やっぱり市民が主役のまちづくりのためには、やはりその地域の核になるところは公民館だろうと思うんですよ。その公民館が老朽化したり、いろいろ手狭になったりいろいろしているから、そういうあれでお願いしているところで、一つは公民館が昔は筑後市で補助が2,000千円やったんですよね。県から400千円で2,400千円の補助があったとお聞きしておるんですよ。3年ぐらい前までに学童保育所の新築の場合に値上げしてくれと何回もお尋ねしたことがあって、学童保育所を新築した場合に2,000千円から2,400千円になって、どういうものをもとにして2,400千円になったかとお尋ねしたら、公民館新築の場合は2,400千円やったから、市が2,000千円、県が400千円出して2,400千円だから、学童保育所新築する場合は2,400千円にしたという答弁があったと思うんですよ。それと2年ぐらい前に、これが3,000千円になったんですよ、学童保育所を新設の場合がですね。現在3,000千円と思うんですよ。その基本の方は2,400千円でおかれて、そういうとを公民館の新築の基本にした方が今度は、上がっちゃいかんと決して言いよるわけじゃないんですよ。公民館の方が今度は置きっ放されたからですね。それなら5,000千円と言わずせめて3,000千円でも、もとの基本の方を上げてもらったらどうかと思いますけど。(発言する者あり)
 今、私が挙げた数字が間違っとるなら間違うとるで訂正してもらって結構ですから、間違っていないならぜひ基本の方を、反対に附属の方が今上になっているから──附属というとまた語弊がありますけど、お願いします。(発言する者あり)
◎総務部長(菰原修 君)
 質問議員の言われることも一理あるかと思いますけど、公民館補助金の数字の問題、それから学童保育所建設補助金の問題については、それぞれの目的、あるいは時代背景があっておるかと思います。ぴしゃっとした答弁はなかなかしにくいんてございますけど、補助金につきましては13年度から整理、あるいはカットをしているということもございますので、当然新築の公民館の建設につきましては、もう少し学童保育所建設との経過も踏まえまして検討させていただきたいと思っております。
◆19番(馬場節夫 君)
 学童保育所が3,000千円の経過も踏まえてと言うけど、今私が言った補助のあれは間違いですか。基本的には最初、学童保育所のあれのときは、公民館が幾らだから学童保育の補助金も2,400千円にしますとなったでしょう。それを3,000千円に今上げてもらっとっですね。今、後ろの方からもいろいろ出ていますけど、各行政区70幾つの行政区が、毎年毎年とか、1年に三つも四つも公民館つくるわけじゃなかでしょうが。新しいところもいっぱいできておるし、今から何年かかって考えていくところもいっぱいあるからですね、ここで、そんなら平成14年度から考えますと言っても、そんなら平成14年度に四つの行政区がしたら、仮に5,000千円にしたら20,000千円出さやんかと、そういうことないと思うんですよ。(発言する者あり)そういうあれはできんですかね。一遍に70幾つの行政区が公民館を来年、平成14年度から20年度ぐらいにぼーんと建てますというなら、それは何億の金がかかるですね。だけど3,000千円から5,000千円ぐらいに上げてくれと言いよるとに、70何ぼの行政区が一遍に建設するわけないでしょうが。(「そうだ」と呼ぶ者あり)どうですか。再度、市長でないとでけんでしょうもん。(発言する者あり)
◎総務部長(菰原修 君)
 推移については、確かに質問議員の言われるとおりでございます。先ほど北島議員の質問でつくづく反省しておりますけど、うかつにこの場でどうすると言うことはできませんので慎重に、今後出納も含めまして、あるいは先ほど申し上げましたように補助金の整理統合もしておりますので、もう少し時間を十分勉強させていただきたいと思います。
◆19番(馬場節夫 君)
 総務部長には大変申しわけないけど、補助金を上げるか上げないかとか、あなたがやっぱりそこでぽんと言われますか。やっぱり首長である市長が答弁せんと、あなたがそれは市長の意を酌んで言われたということもわかるけど、市長の口から直接ですね。私は上げてお願いしますと言いよるとだから、財政的にも厳しいとこであるけどそれでもお願いします。70何行政区が一遍に公民館をつくるわけじゃないじゃないですかと言いよるんだから、やっぱり市長から前向きな答弁をいただかないとちょっといかんですね、これは。お願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 ほかの議員のときにも申し上げたと思いますが、私たちは一つの家族でございまして、おやじとおふくろが稼いできた金をどう分けるかというところで、太か声でぎゃんぎゃん泣くとにうんとあめ玉やるというわけにも家の中がいかんと、ほかの兄弟がおさまらんというような実情もあるかと思いますんで、私が先ほど申し上げましたように意識をごろっと変えまして、地域のよりどころになるようなものを何か、まだネーミングすら私はできていませんが、そういうものを10年計画で15年からでもやろうかというようなことを議会の皆さんと新しく市長になった私とで、皆さん方の協力をいただけるなら、絞るところを絞ってその財源はつくって、そしてその中で前に進めていくという方向があるんじゃありませんかということを、再三先ほどから私は言っているわけでございまして、今の押しなべて公民館という固定の中ですと、これまでずっと欲しかった欲しかったと言いながら2,400千円で我慢されたいろんな地域がございますので、その付近の実情をよくひとつ御事情をお酌み取りいただきたいと、これ以上の回答はひとつ御勘弁いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◆19番(馬場節夫 君)
 手助けというと申しわけありませんけど、学童保育の場合は今まで既設のところは民営で出てきたわけですね。今度は公設にする場合には、今まで既設のところに手当てをしてやらんといけんだろうという答弁がきのうあったと思うんですよ。一番よかとは平等のあれをされるということで、今言われた、今までできた公民館にもそれなりの手当てをしたら、平等になると思うんですよ。お金がないということは最初からわかってからお尋ねしよるんですよね。あと一回聞きます。
◎市長(桑野照史 君)
 馬場議員のお気持ちはよくわかりました。
◆19番(馬場節夫 君)
 終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上で馬場節夫議員の一般質問を終了いたします。
 次に、3番平井勝行議員にお願いいたします。
◆3番(平井勝行 君)
 3番平井勝行でございます。さきに通告しておりました2点についてお尋ねいたします。
 まず、市長の公約について、今後の具体的進め方についてお尋ねいたします。
 市長が申されます市民が主役のまちづくりというものについて、私なりに理解はしておるつもりでございますし、またきのうから、先ほどからもこの件に関して質問があっております。その市長の答弁の中で、市民が主役のまちづくりとは、市民が持っている活力を行政と結びつけることであり、また情報を共有することであると言われました。すなわち、これは情報公開であろうと思います。また、それと同時に市民の意識改革、また本日職員の意識改革、それらも必要であるということも申されました。私も同じように考えているわけでございますが、しかし、行政がどんなに情報を公開しても、市民がそれを利用できないようではいけないと思います。市民も情報を利用できるように学習をする、つまり、それが市長が言われるところの市民の意識改革でもあろうかと思いますが、行政が行うのはこの情報公開のみならず、もう一つ、今申しました市民が主役となれる市民をどのように育成するのか、つまり人材育成、職員の意識改革、またそれに伴う市民の生涯学習の場をどのようにつくっていくのか、それらが重要な課題であろうかと思います。この件に関しまして、市長はどのようにお考えなのかお尋ねいたします。
 次に、公約の中にバランスシートの作成を行いたいということがございました。企業において、企業の経営状態がはっきりわかりますバランスシート、非常に大事なことだと思います。つくられるんでしたら、いつからこれをつくって始められるのか、公開されるのか、その点をお尋ねいたします。
 それから、総合図書館の建設、この問題につきまして冒頭にきのうの一番最初に野口議員の方からいろいろ質問がありまして、きのうのお話では建設準備の検討委員会を4月から、新年度より設置すると言われました。また、財政の問題もあるができるだけ早く建てたいということでございましたし、きのうの答弁がきょうの朝刊にも早速載っておりました。まことにありがたいと思っておりますが、そこで単なる提案でございます。建設に当たりまして、市立図書館というものは市民のための図書館でありますので、専門家や学識経験者も必要でございますが、市民の代表を幅広く取り入れて、多くの市民の意見を入れた市民が主体になってつくる図書館、その建設をお願いしたいと思います。簡単で結構でございます、御答弁をいただきたいと思います。
 それから2点目、学校週5日制について。5日制への対応策ということで出しておりました。
 ことしの4月から始まります完全週5日制、文部科学省では、ゆとりの中で特色ある学校教育を展開し、子供たちに豊かな人間性や基礎・基本を身につけ、個性を生かし、みずから学び、みずから考える力、すなわち生きる力というものを育成することを基本的なねらいとして、学習指導要領を改訂しました。そして平成13年度までがその準備期間であると思いますが、当市におかれましては、この5日制に向けてどのような取り組みをしておられるのか、また今までしてこられたのかお尋ねいたします。
 次に、開かれた学校づくりと言われて久しくなります。しかし、今ほどこの学校開放の一層の推進が必要な時代はないと思います。学校の開放はどのように進めておられるのかお尋ねいたします。
 以上よろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 平井議員の御質問にお答えをさせていただきます。
 私はこのたびの市長選挙に立候補いたしますとき、それから就任をいたしました後、本当に市民が主役のまちづくりだということだけを言っておるぐらい述べさせていただいております。これは重なる答弁になるかもしれませんが、地域の意識改革がなされない限りこれからの新しいまちづくりはできないと、つまり、お互いが自分たちのその範囲の中で自立をして役目を果たしていくという認識を強く持ったところと、相変わらず従来型で何かを頼もうという、行政にも頼もう、政治にも頼もう、そういう中では新しい21世紀のまちづくりはできないという思いを強くしておるからでございます。本来ならば、何もつくります、これもいたします、こういうこともいたしますと、私の耳にも市民の皆さん方からあれをしてくれ、これをしてくれという話がたくさん来ておることは御理解をいただけると思いますけれども、当面今の財政の中で、そういうことに十二分におこたえができないという実情がありますだけに、まことに申しわけない限りですけれども、馬場議員の御質問にも執拗に私は現状を訴えさせていただいたところでございます。
 さて、市民が主役のまちづくりはじゃあどうやっていくかと。もちろん、これまで筑後市の行政の中でいろんな市民の皆さん方との関わりを持った審議会、委員会等々ございます。そういうものも当然さらに活発に活用、生かさせていただけるというものでございますけれども、私は皆さん方と一緒になって、議員の皆さん方にも参加をいただいて、次年度からぜひ出前市長室というものをつくっていきたいと。その出前市長室は皆さん方の御要望を聞く面ももちろんございますけれども、そればかりではなく、意識改革のために皆さん方もぜひこういう形で御協力をいただきたいという、むしろ市民啓蒙の場になるんではなかろうかと。そういうふうに差し向けていかない限り、朝ほども申し上げましたけれども、もうこれはやめた方がよかということになってしまうぐらい、より今の財政実情は厳しいと思っておるところでございます。
 ただ、そういう中で、私は筑後市というのは非常に活発に市民活動はいろんな分野でなされておると思います。特に子供たちにおいてもスポーツを通じ、文化活動を通じ、いろんな活発な活動がなされておるということはよく私も理解をしておるところでありまして、そういう市民の活発な意気込みというか取り組みというか、そういうものに対して、さらに私は行政の側からもバックアップができれば、非常に他地域に誇れるようなまちづくりができてくるんではないかと考えております。
 例えば、私はこのたびの新幹線問題で、私が決定したわけではございませんけれども、これから新幹線の駅を筑後市の活力の一つとするためならば、みんなで心を一つにして筑後市に駅をつくらなきゃいかんという状況で、ばらばらであれば国も県もこの財政の中で、にこっと笑って久留米から大牟田に通過してしまうのは間違いありません。我々の心を一つにするということが、絶対筑後市内に新幹線の駅をつくるためには必要不可欠な条件だろうと私は思います。
 そういう中で、羽犬塚の問題が今出ておりますけれども、この羽犬塚も再三私が申し上げておりますように、筑後市の表玄関は羽犬塚だと、羽犬塚駅の周辺を中心にして再開発を図り、多くの人たちが、物が集まってくるような状態をぜひ近い将来にはつくらなければいかんと。これについても実はまさに市民が主役でございまして、皆さん方の、関係の皆さん方から立ち上がっていただかないことには、従来型であんたたち頼んどくばいという中ではそういう羽犬塚の再開発もできてこないだろうと思います。お互いにやらなきゃいかんことを手分けしながらやっていくという、こういうスタイルをルールとしてつくっていかなきゃいかん、そのためには今申し上げましたように、情報を公開をし、みんなで同じ認識を持って共有していかないことには、いろんなことで支障が起きてくるんではないかと思いますから、公正、公平、公開を原則に市民が主役のまちづくりを進めていきたいと思っております。
 バランスシートの導入についてお答えをさせていただきます。
 ここに臼杵市が、これは非常に先駆地でございますけれども、バランスシートをつくってきた過程がここにまとめられております。実はこれは、私は去年の春ぐらいだったろうと思いますが、新聞で臼杵市のまちづくりのために後藤さんという市長さんがバランスシートをつくって、この数字に裏打ちされて損得勘定をきちっとやっていくことが一番財政事情も全部わかるし、これが市民に今置かれている市の財政情報が一番わかると、その中で何がむだで、何がむだでないかということが一番わかるんだという記事を見まして、素早く私は臼杵市にこのシートの小冊子を送ってくれということで頼んで、少し勉強をさせていただきました。
 ただ、私は会社勤めも経営もしたことがありませんので、実は一番これは読むのに苦労する書類でございまして、どの程度私が理解しているかは実はまだわかりません。しかし、なるほど大きな大枠としてはバランスシートというものは必要だろうと、何となく財政が今厳しいよ、どうだよというよりも、きちっと数字に裏打ちされて、このバランスシートが崩れたら民間会社でしたら経営破綻するわけでございますから、行政が経営破綻しないためにも、このバランスシートをぜひ導入をしなければならんという思いで、私は選挙公約に入れさせていただいたところでございました。行政当局にも就任後すぐにこのことを指示をいたしておりまして、着手をし、多分今年12月ぐらいには筑後市のバランスシートが作成できるんではないかと、先日見通しを聞いておるところでございます。
 それから、学校週5日制について、これまでどういうことを備えてやってきたかという問題につきましては、恐縮ですが教育委員会に答弁をお願いしたいと思います。
 総合図書館の建設について、いろんな各界代表の人たちでなく、むしろ市民各般の広く声を聞いて着手すべきではないかという御質問でございましたが、まさにおっしゃるとおりでございます。これからどういう準備会をして、どう検討していくかということは、まさにこれからでございますけれども、十分に平井議員の御指摘を受けとめまして、せっかく厳しい財政の中でつくるものであるならば、多くの市民の声が反映する図書館を、利用価値の高い図書館をぜひつくりたいと考えておるところでございます。
 それから、私の答弁漏れとして、市民が主役のまちづくりの人材育成という御質問をいただきまして、これは大変難しい問題でございます。特に若い人たちが、えてして大変──総論です、各論の話をすると失礼になると思いますが──非常に地域に対する愛情とか、使命感とか、そういうものが非常に薄くなっておるんではないかと危惧をしておりまして、そういう特に若者たちに、我がふるさと、住んでよかった筑後市づくりの担い手になってほしいということでございますので、大変難しい問題でございまして、これに対する委員会をつくるとか、審議会をつくるとかいうことは今私は頭の中にありませんが、いろんな、特に若い人との対話を深める中で、あなたたちの町はあなたたちがつくっていくんだよということを、私は私なりに進めていきたいと思いますし、次の月曜日でございますか、成人式がございますが、従来型を一つプラスしまして、何人来てくれるかわかりませんが、成人式の後に私は20歳を迎えた青年たちと筑後市の将来について語り合う場を持つ予定にいたしておりまして、多くの若い青年が来てくれることを期待しておるところでございます。
 以上でございます。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 学校週5日制のねらいは質問者がおっしゃられたとおりでありますが、学校完全週5日制のもとでその趣旨を達成するために、新しい学習指導要領が策定されております。その指導要領に沿って各学校で現在までに取り組んでおります具体的な取り組みについて申し上げます。
 本年度から新学習指導要領が実施されますが、それに向けて移行措置という形で一挙に切りかえができませんので、移行措置の期間を設けて実施を4月にスムーズに入れるようにしておるところでございます。それが本年度は最終年度になったということで、現在までに次のような取り組みをしておるところでございます。
 一つは、指導内容が3割程度削減をされるために、指導内容の変わる教科の確認を行い、学習指導を現在行っております。
 二つ目には、新しくつくられます総合的な学習の時間の試行的な実施を現在行っております。いわゆる総合的な学習の時間の各学校、特色ある計画を求めて、学校全教職員が一体となってこの計画に今取り組んでおるところでございます。
 それから三つ目に、各教科の年間指導時数、いわゆる時間が35時間で割り切れないために、時間割りの弾力的な運用ができるように、現在研究をしておるところでございます。また、実践をしておるところでございます。
 それから四つ目に、家庭、地域社会との連携体制の確立のため、学校行事等を工夫して実施いたしております。学習発表会とか、あるいはいろんな行事等についての工夫した計画をしているところでございます。
 それから五つ目に、特色ある教育課程の編成と、これはそれぞれの学校ごとに異なった教育課程、特色ある教育課程ができるように教育委員会としても指導しておるところでございます。
 いずれにしましても、平成14年度の完全学校週5日制のもとでの新学習指導要領の完全実施に向けて、校長会等や、あるいは教頭、教務主任会等の研修を多く開催いたしまして、新学習指導要領の内容を踏まえて基礎・基本を徹底指導できるように、児童・生徒への指導を現在行っておるところでございます。
 それから、ソフト面では開かれた学校づくりとして13年度からモデル校をつくりまして、学校評議員制度を実施いたしております。モデル校としては、二川小学校と筑後小学校を対象校としております。そして平成14年度からは、全小・中学校に学校評議員制度を導入するように教育委員会としては決定しているところでございます。
 またハード面としては、学校開放については現在も日曜、あるいは土曜日の休日のときには開放いたしておりますが、今後は土曜、日曜全面開放ができるようになります。
 それから、その他の5日制になった場合の受け皿としては、社会教育面で現在も実施をいたしておりますが、さらに5日制に向けた取り組みを現在しておるところでございます。
 以上が学校週5日制に伴います対応でございます。
○議長(村上知巳 君)
 10分間休憩いたします。
            午後4時4分 休憩
            午後4時15分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆3番(平井勝行 君)
 ありがとうございました。再質問をさせていただきますが、まず、市民が主役のまちづくりという件でございます。
 市長が成人式で若者と懇談の会を持っていろいろ話をしていくとおっしゃいました。本当にそういうことで一つ一つ話をしていく、大変大事なことであろうと思っております。そこで、その人材育成、それから職員の意識改革、確かに非常に難しい問題です。何とかそこら辺をやっていかないことには、市民が主役のまちづくりというものは不十分なもので終わってしまうということになると思います。その点をもうひとつしっかりお願いしたいということと、それから市民に対する生涯学習の場所の提供、今も既にサンコアあたりで一生懸命いろんなことをやっておられますし、その他の地域でも生涯学習ということでしておられます。今から先は、なお一層のそういったことに力を入れていく必要があると思っておりますので、再度そこら辺のお気持ちをお聞かせいただきたいというのが一つ。
 それから、先ほどから出ております出前市長室、これを4月から行うということでおっしゃっておられます。内容的にはいろいろお聞きしまして本当に大事なことだなと思っておりますが、この市長室をどういう形で行っていかれるのか、地区別とか、それから期間をどのくらいで、大体市内全域だと思いますがどのくらいで回られるのか、またそれをどういうふうに今後続けていかれるのかどうか。3番目はちょっと難しいかもしれませんけれども、そういったことをちょっとお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 お答えをいたします。
 何が難しいといいまして、意識改革ほど口で言うはやすし、成果を上げるのは難しいということだろうと思いますが、あえてその困難なことに私はぜひ挑戦をしたいと考えておりまして、先ほど成人式でも少し若い人と将来のことを語り合いたいという思いを伝えましたが、それ以前にもちっごいきいき協議会に呼ばれて、私の思いを伝えたところでございまして、1月の終わりには農協青年部の人たちともそういう機会を持つように予定をしております。これが単なる一過性のものでなく、継続性を持たせて極力私の思いを伝えていきたいと考えております。さらに、職員研修の中でも、行政の一端を担う諸君でございますから、この人方の意識改革なされなくてはとても私の思いが実を結ばないわけでございますので、職員の皆さん方の研修においてもぜひ実施をしたいと思っております。
 以前の質問でもお答えをしたと思いますけれども、この議会が終了いたしましたら、各課ごとに私はみんなの意見も聞いて、私の思いもお伝えをして、これからの困難な行政のかじ取りを同じ運命共同体、意識を共有して進めていきたいという思いを込めて、課ごとの懇談会をぜひ進めていきたいと、今、考えておるところでございます。
 それから、生涯学習の場をたくさんつくってほしいという御質問でございますが、まさに高齢化社会になって人間は死ぬまで学ぶということは当然でございまして、その社会活動をしていくためにも私は市民が主役であるし、それからその場として先ほど馬場議員から話がありましたように、公民館活動の充実というようなことはぜひ進めていかなければならない問題だろうと思います。そういう場を精いっぱい広げるような努力をしていきたいと考えております。
 それから、出前市長室につきましては従来の先輩市長さん方も地域との意見交換の場というものは、何人もの方が持たれた経験があるとお聞きいたしております。よその地域においても、そういうことはなされておるとも聞いております。しかし、私は本当に意識の乖離を狭くするという思いを込めて、ぜひ実行したいわけでありまして、これもまことに申しわけありませんが、具体的にどう進めるかについては、まだここで答弁は控えさせていただきますが、ただ、12月3日に私は市長に就任をいたしまして、月曜日でございましたが、その1週間の間に全部の校区の区長さん方に、11カ所各校区ごとにお集まりをいただいて、就任のごあいさつと、それからそれを含めて私の申し上げます市長室をつくって、皆さんと一体となってまちづくりをやりたいという思いをお伝えいたしております。
 その中でいろんな声が出ておりまして、当然のことながら時間との制約もございますので、76カ所全部でやってくれという意見が出たところもございました。その方がより細かな意見の交流ができるのかとも思いますけれども、76カ所でやるということになりますと、なかなか一巡をするのに時間がかかるんではないかとも思いまして、まだ確定したわけでもございませんし、行政の皆さん方のお力もかりなければなりませんし、当然地域地域に入るに至っては、その地域の議員さん方の御協力もいただかねばなりませんので、確たることを決めているわけではございませんが、まずことしじゅうに一巡はしたいなと、全地域でことしじゅうに出前市長室をやりたいなと私は考えております。そうなりますと、当然のことながら校区ごとになるのかなとも思っておりますが、いずれにいたしましても、この問題はまさに市民が主役のまちづくりの核だと私は思っておりますので、私一人で突っ走るつもりはございません。議会の皆様とも十分御相談をし、行政とも課ごとによく私の考えを意思統一して、新年度からこの事業を進めていきたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。
◆3番(平井勝行 君)
 どうもありがとうございました。ひとつよろしくお願いいたします。
 図書館の件でございますが、市民の意見を取り入れるということでお願いしたいと思いますが、複合的ないろんなことを絡めて考えていただきたいと思う次第であります。
 それで、次に移らせていただきます。学校週5日制についての件でございますが、さまざまな取り組みを今までしてこられたということはわかります。一応学校の指導要領が変わりましたので、それに沿ってやっていただいているんではなかろうかと思いますが、何点かちょっと質問をさせていただきます。
 4月から土曜日が休みになるわけですね。今現在の子供たちが休みのときにどのような過ごし方をしているのか、そういったことについて実態の把握とかされたことはありますでしょうか。
 それからまた今度は、週5日制に向けて子供たちとか保護者の人たちの考え方、どういうふうに考えているのかといったことについて何か考えを聞かれたことはあるのか。もし、そういうことを聞かれたことがあるんでしたならば、市とか教育委員会の方はどのようにそれに対して判断をされて、どのような対策、対応を立てようと考えておられるのかということについてお尋ねいたします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えを申し上げます。
 ただいま先ほど教育長が申し上げましたとおりに、学校での対応ということで教職員の方の対応、あるいはカリキュラム上の対応を今一生懸命やっておる状況でございます。御指摘のありましたような子供たちの実態調査をやったことがあるかということですが、残念ながら今のところやったことはございません。聞くところによりますと、我々としてはゆとりのある中で教育を実施したいということを言っておりますけれども、子供たちも大変忙しくて、スポーツ活動とかあるいはさまざまな地域の活動あたりにも結構出ているようでございまして、大変忙しいという話はよく聞くわけでございますけれども、実態調査ということは申しわけありませんがやったことはございません。
 それから、保護者等の一番の心配事というのは、我々が聞いておる範囲ではやっぱり授業時間が削減されるということで、これで学力が低下するのではないかと。したがいまして、私立の学校とかとの格差がある程度出てきはしないかとか、あるいは塾通いがふえるのではないかと、こういう懸念があるというのは十分承知をしております。したがいまして、塾通い等に関しましては、これは、それこそ文部科学省が言っておるとおりに、基礎・基本の徹底をして、よりわかりやすい授業展開をすると。そういうことでひとつ子供たちの基礎・基本の力をアップしていくと、こういう方法しかないだろうと考えております。ただ、それでじゃあ塾通いがやまるのかという質問に対しては、的確なお答えにはなっていないと思いますけれども、現在のところ我々の立場としてはそういうことしか申し上げようがないと、こういう状況でございます。
◆3番(平井勝行 君)
 何かちょっとあんまりよくわからなかったんですけど、現在の子供たちの状況というのは調査したことないけど、話には聞いたことがあるといったことですね。それから、5日制に向けてのことは調査はされたんですか。それとも、これも話は聞いたことはあるという形ですね。やっぱり調査していないということですね。
 次の問題にもかかわってくるんですけど、学校の先生方の考え方というものも非常に入ってまいりますけれども、やはり今の保護者とか子供が、5日制に向けて休日をどうしようかということで心配しているのを、やはりいろんな学校ごとに把握しておく必要があるんではなかろうかと思うんですね。それがなければ対策は何も打てませんし、対応ができないということになると思うんですね。5日制が国が決めてそういうふうになりましたからそのとおりいきますよではなくて、5日制になってゆとりある教育をしながら、特色ある学校づくりをしていくというのが一番の基本ですよね。その特色ある学校づくりをする、市長も昨日もおっしゃってましたけれども、古島小学校の例を出されておりましたね。少ない人数のところでも特色があればひょっとすればふえるんじゃなかろうかと、そういった特色のある学校づくりをするためにもう一つ大きな目的として入っているんですね、今度の指導要領の改訂はですね。そういうことを考えますと、やはり今各学校においての意識を調査するというのが非常に大事なことだろうと思いますが、どう思われますか。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 先ほどお答えを申し上げましたのは、教育委員会サイドとして学校全部を対象にした意識調査等、実態調査等をやったことがないとは申し上げました。ただ、各学校においてはそれぞれ、具体的には二川あたりではそういう調査もやったと聞いておりますし、そこそこの学校ではそういうふうな形で、すべての学校でやったかどうかちょっと今ここで申し上げられませんけれども、そういう調査をやっているところもあると、こういうことでございますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
◆3番(平井勝行 君)
 よろしくお願いしたいんですが、やはりそういうところ全部の学校がやるように指導していくのが教育委員会の一つの仕事じゃないかなと思います。やっている学校もあればやっていないところもあると。やはり今後の学校づくりというのは、学校長の裁量によって大きく変わってしまうと思うんですね。そのためには先ほどから教育長も学校長会において話をするということもおっしゃっていましたけれども、やはり肝心な基本・基礎、難しいことじゃないこと、そういうことはやはり必ずやっていくようなことをしないと、教育委員会としてのいい形はないんじゃなかろうかと私は思います。
 もう一つお尋ねしますけれども、この学習指導要領ですね、多分お答えにならないと思いますが、各学校の先生方は本当にちゃんと理解してあるのか、どのように理解してあるのか、そこら辺のところをつかんでおく必要は教育委員会としてはあると思います。それをお答えいただきたい。
 それと、やはり新しい指導要領です。教育課程も大きく変わります。教育課程の整備、そこら辺はどのように進めておられるのか、されているのか、そういったところについてお尋ねします。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 各学校の教師が新しい学習指導要領の内容をまず十分習得しておるのかという件については、移行期間で教育委員会としても学校訪問等をする中で、校長、あるいは教務主任等にその進捗状況等をずっと今まで確認をしてきたところでございます。大体移行措置の2カ年間で、何回もの研修が学校内でも行われるし、教育委員会主催でも行っておりますし、県の教育委員会主催でも行われております。私たちとしては、先生方は一応新しい学習指導要領はマスターできておると思っております。
 また、ことしの4月に向けて新しい教育課程を編成しなければできませんけれども、これも校長に確認をしたところ、4月までに間に合うように現在編成をしておりますという返事をもらっておりますので、私たちも順調に行っておるものと思っております。
◆3番(平井勝行 君)
 順調に行っておればよろしいんですが、大きく教育課程が変わります。ひとつ早目早目に手を打たないと、先ほどみたいに基本的な住民の意識調査、その保護者、それから子供たちがどう思っているか、そういったところをやはり意識調査をした上でちゃんとつくらないと、絵にかいたもちになるんじゃなかろうかと。教育課程つくっておりますと言うても、その地域の、そこに住んでる特色ある学校をつくらないかんのに、そこの意識調査もしなくて教育課程を決めてしまったって、何を基準に決めていくのか。それこそ無意味な、本当のこの新しく改訂された指導要領にそぐわない教育課程ができ上がるんじゃなかろうかと懸念します。そこら辺はどういうふうに思われますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 特色ある学校づくりというのが、教育委員会としても今まで管理職研修等の中でも何回も研修を重ねてきたものです。また、教頭、教務主任の研修の中でも研修を重ねてきたもので、それぞれ各学校では、年間の教育指導計画書というものを4月末日までに教育委員会に提出するようになっておりまして、移行措置期間の2カ年の中でも必ず毎年学校を訪問いたしますので、その中で確認をしている中では、特色ある教育課程の編成が進められておると確認しているところでございます。
◆3番(平井勝行 君)
 そういった中で、特色ある学校づくりということになっていきますが、先ほど言われましたように授業時間数をいろいろ変更したりとか、指導内容その他をいろいろ変えていくということをされておるようでございます。しかし、あくまでも地域の声を聞かないとちゃんとしたものにはならないと私は考えます。ひとつもう少し積極的に各学校、地域の人たちと一緒にやっていかなきゃいけないということでございますので、取り組んでいっていただきたいと考えます。
 それから次、ちょっとお尋ねいたしますが、地域で子供を育てるためのさまざまな環境整備、これを2年間で整えなさいということがあったと思います、準備期間中にですね。それについてどのような取り組みをしてこられたのかお尋ねします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えを申し上げます。
 完全学校週5日制になりますと、当然家庭に子供たちを帰すということでございますので、受け皿づくりと申しましょうか、言葉は適当じゃないと思うんですけれども、そういうものをどのようにやっておるかということであろうと思います。したがいまして、これは社会教育の部面で担当するということになってまいろうかと思いますけれども、子供たちのさまざまな活動機会についての情報提供、これは国の施策でもあるんですけれども、そういうものをやりなさいということでもありますので、市内及び近隣市町村のイベント等を掲載した情報誌、「うぉんとっ」と名づけておりますけれども、見られたこともあろうかと思うんですけれども、そういうものを年5回小・中学校を通して配布をしておると、こういうのが1点でございます。
 それからまた、週休土曜日につきましては青少年の育成団体等と協力しながらさまざまな、ソフトボールでありますとか、体験活動とか、あるいは親子映画会とかということで受け皿といいましょうか、そういう子供たちが学ぶ機会をより多くしようということで努力をやっておると、こういう状況です。
 さらに同じようなことではございますけれども、特に地域公民館等を活用した中学合宿等も引き続き行っておりまして、子供たちの触れ合い、あるいは親子意見発表会等を通しての触れ合いとか、そういうこともこれは週5日制そのものではございませんけれども、社会教育活動の一環というような形でやっておると、こういうことでございます。
 今後の対応といたしましては、一応県の方が実施しておりますけれども、アンビシャス広場事業と申しましょうか、そういうものもやっていこうということで、今現在、市内2地区で実施をしていただいておりますので、こういう、これはまさに受け皿ということになろうと思うんですけれども、子供たちが自由にそこに集まれるようなアンビシャス広場といいましょうか、そういうものを今後広げていきたいと、このように考えておるところです。
◆3番(平井勝行 君)
 ありがとうございます。
 アンビシャス運動、私が去年たしか申しましたけれども、去年からできているんですね、福岡県でね。そういうことで始まっております。市内においても大いに取り入れてやっていただきたいと、そういうふうには考えておりますが、またPRするということが非常に大事だと思いますので、それらを市民にわかりやすく伝えてするべきだと思います。なかなか広報に載せましたというだけでは伝わりません、何とかの方法をしないと。それと、また各学校で校長先生から言っていただくとかいう方法もいろいろあると思います。以前、私個人の問題でありますが、校長会のときにお願いして、各学校で伝わっているものかなと思っておりましたら、その学校の先生方は知りませんでした、私がお願いした問題をですね。何の話ですかというようなことでした。当然生徒知りませんでした。そういうところもありました。全部とは言いません。そういったぐあいでございます。なかなか人にものを伝えるというのは難しい問題がありますけれども、ひとつせっかくいいことをやっていこうということがあるんでしたら、伝えないとわかりませんので、何をやっているのかですね。情報公開になるかと思いますけれども、そういったことでひとつよろしくお願いいたします。
 次に、開かれた学校ということでお聞きしていますが、先ほど土曜、日曜日が全面的に学校を開放するということを言われました。どのような開放をされるのかひとつお聞きしたいということが一つです。
 それと、地域に開かれた学校づくり、これをやる観点から学校評議員制度というものが導入されました。これは、やはり特色ある学校づくりを進めるためということにもつながっていくと思います。その評議員が先ほどお聞きしましたら、今のところ評議員制度をつくったのは全部にはないということでした。14年度からは全学校につくりたいということですが、今現在評議員の方はどの程度その学校でそろっておられるのか、現状をお願いいたします。
◎教育長(牟田口和良 君)
 まず、開かれた学校づくりで学校の校舎の開放の件でございますが、体育館については、現在いろんな各種の少年スポーツ団体等が学校の方に申し込みをして、その指導者が責任を持って学校の屋内体育館の使用をしております。今度土曜日が、今までも隔週ごとに休みがあったわけですけれども、完全に休みになった時点では、学校側ともう少しこの使用については教育委員会との話し合いを詰めてみたいと思います。まだ、完全に5日制になってからの具体的な使用方法等について話し合いをしておりませんので、3月までにはこの件については詰めたいと思っております。
 それから、校舎の件でございますが、校舎についてはなかなか校舎全体を開放するということは難しいのではないかと思っております。ただ、校舎の中でも情報教育の、いわゆるパソコン教室については、今までも小学校のパソコン教室を地域に開放してきた経過があります。特に13年度の場合は、国が国民を対象に情報技能の習得を目指して実施しましたIT講習会、これについては、全校のパソコン設備を使用して、それぞれの学校の指導できる教職員が指導に当たったところでございます。ですから、この情報教育の開放については、今後はさらに充実をしていくことができると思っております。ただ、全館の開放ということになりますと、もっと学校側との調整等も必要になってくるかと思いますが、当面校舎については情報教育が主体的になろうかと思います。
 それから、学校評議員制度につきましては、現在二川小学校と筑後小学校の2校を昨年の6月に発令をしております。これは学校長から地域で推薦のあった方を教育委員会が委嘱するという形をとっております。現在はそれぞれ地域の代表の方5名ずつを委嘱をいたしております。学校管理規則の中では中学校がありますので、7人以内という形で学校規則では定めております。特に筑後中学校の場合が六つの小学校がありますので、そういうことも考えあわせた上で7人以内と定めているわけですけれども、14年度からは学校評議員は全小・中学校14校に導入をしたいと考えております。
◆3番(平井勝行 君)
 はい、わかりました。
 学校の開放でございますが、教室の開放はなかなか難しいといったようなことであります。簡単にはいかないと思います。やはり難しい問題は、私もPTAやっておりましてよくわかります。開放した後がどういうふうになるか、大変なことがいろいろ起こったりしておりますからよくわかるんですが、やはりこれはやっていかなきゃいかん。やはり開放は前向きに進めていかなければいけない問題だろうと思います。地域と一緒になって一体化して、地域の意見を取り入れると、そして学校づくりをしていくというのが大前提でございます。そのためにはやはり開放しなければならない。いろんな問題があるかと思いますが、ひとつ御努力をいただいて、開放できるような形をとっていただきたいと思います。
 聞くところによりますと、学校開放をして何か事業を行いますと、国からの国庫補助か何か出るんですかね。そういったものがあると聞いておりますけれども、そういったところを御存じですか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 ちょっとそこまで把握をいたしておりません。いろいろ調査してみたいと思います。
◆3番(平井勝行 君)
 実際ありますので、ちょっと資料をいろいろ見ていただきたいとお願いいたします。そういったことを大いに利用しながら開放を進めていただきたいと思うんですが、一つだけ、今の青少年の問題でございますが、この学校評議員というものは、今後いろんな方面において非常に重要な学校の施策にかかわってくると思います。その中で青少年の犯罪とか事件、そういったものに関しましても、非常な情報源とかいろんな意見を集約したりするのに役に立つと考えております、この制度はですね。いまひとつ現状の子供たちの犯罪とかそういったものの状況、久しぶりでございますのでちょっとお聞きしたいと思います。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 学校での問題行動につきましては、御承知のとおりそれぞれ毎月報告があっておるということは以前御報告を申し上げたと思います。それで13年度ということでございますので、主なものだけ申し上げますと、小学校の例で施設の破壊、これは13年度では1件ということです。これは相手方については不明と。それから万引きが5人ということになっております。それから中学校の例で申しますと、生徒間暴力が13年度では5件、それから施設の破壊が2件、それからシンナー関係が3人、それから家出が22人、それから万引きは7人、それから喫煙等で指導された者が17人というような統計が出ております。
 以上です。
◆3番(平井勝行 君)
 学校別とかなんとかではある程度出せますか、どういったもんだというようなとこがですね、今のことの中において。以前の中学校の問題もあったりいたしますので。
 それともう一つ、肝心なのを忘れておりました。今、助言いただきましてわかりましたが、学校評議員、今2校でやっていると。約1年間過ぎてきたわけですが、その今の評議員さんたちの評価、どういったものがあるのか教えていただきたいと思います。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えします。
 今2校から聞いておりますのは、学校行事について校長が評議員に意見を求めたということは聞いておりますが、今度全校にこれを拡大しますので、その2校から1年間のモデル校としての実績を出してもらって、それを各学校長に説明をした上で、14年度からの全校で実施をしたいと、現在その2校に実績等を出していただくように求めておるところでございます。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 もう1点の、学校ごとの問題行動の状況ということですので、これは児童・生徒が特定できるわけではございませんので、後ほど出させてもらいたいと思います。
◆3番(平井勝行 君)
 はい、わかりました。
 これで終わりたいと思いますけれども、この学校というものは、単に子供とか学校の先生だけのものではないと思うんですね。そこの保護者とか地域の人たちが自由に使えるところが学校であろうと思います。そうならなければいけないと思います。ですから、新しく学校を建てているようなところは、塀を取っ払ったりとか、それから複合的な施設、例えばそれに公民館をくっつけた小学校とか、それとかデイサービスをそれこそ学校でやるとか、使ったりするとか、それから空き教室で老人施設みたいなことをやるとか、そういったことをするために複合してつくるという学校がだんだんふえてきていると思います。
 ですから、今ほとんど学校は建ってしまいましたけれども、羽犬塚小学校建てかえも随分前に終わりましたし、そういったことがあってちょっと残念なんですが、いろいろ今後何かをつくっていくという場合には、そういうことを念頭に置いて、決して子供とか先生だけのものじゃないんだよと、地域の人たちみんなが使えるような学校にしていかないと、これから先の社会は高齢化社会においてもなかなか難しい問題があると思います。そういったことをぜひ賢明なる市長もお考えいただいて、頭の隅に置いていただいていろんな助言を与えていただきたいと思いますし、今後ともよろしく子供たちの健全育成に教育委員会として御尽力いただきたいと思います。
 これにて質問を全部終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上で平井勝行議員の一般質問を終了いたします。
 以上をもちまして、本日の日程を全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
             午後4時54分 散会