平成13年 3月 定例会(第9回)


        平成13年3月15日(木曜日)   

                        (午前10時00分開議)

1.出席議員(20名)

   1番  水 町    好     11番  永 田  昌 己
   2番  平 井  勝 行     12番  村 上  知 巳
   3番  池 田  光 政     15番  野 口  和 江
   4番  塚 本  辰 吉     16番  北 島  スエ子
   5番  島    啓 三     17番  貝 田  義 博
   6番  原 口  英 喜     18番  秋 山  重 敏
   7番  若 菜  道 明     19番  馬 場  節 夫
   8番  永 松  康 生     20番  門 田  司 郎
   9番  大 藪  健 介     21番  弥 吉  治一郎
   10番  田 中  瑞 広     22番  田 中  正 助

2.欠席議員(1名)

   13番  田 中  秀 行

3.本会議に出席した事務局職員

  事務局長    森 山  早 苗
  庶務係長    北 島  鈴 美
  書記      式    由美子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長            馬 場  淳 次
    助役            住 吉  陽 三
    収入役           正 山  英 隆
    教育長           牟田口  和 良
    総務部長          菰 原    修
    民生部長(兼同和対策室長)   菰 原  千 里
    建設経済部長        久 保  満寿男
    市立病院事務局長      後 藤  秀 夫
    教育部長          下 川  雅 晴
    消防長(兼消防署長)    荒 木  邦 彦
    総務課長          平 野  正 道
    企画課長          角    隆 範
    人事課長          松 永  盛四郎
    税務課長          坂 本  正 憲
    女性政策課長     
                  田 中  僚 一
    (兼勤労婦人センター館長)
    会計課長          野 田  広 志
    市民課長          安 徳  房 子
    環境課長          真 鍋  信 一
    健康課長          平 井  順 枝
    福祉事務所長        村 上  春 夫
    老人ホーム園長       榎 本    功
    農政課長          中 村  正 暢
    土木課長          釘 嶋  恭 之
    都市対策課長        加賀田  慎 一
    商工観光課長        徳 永  憲 一
    下水道課長         水 町  良 信
    市立病院総務課長      右 田  喜 俊
    市立病院医事課長      塚 本  弐 郎
    監査事務局長        冨 久  義 樹
    農業委員会事務局長     山 口  逸 郎
    教育委員会学校教育課長   城 戸  秀 穂
    教育委員会社会教育課長
                  庄 村  國 義
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会同和教育課長
                  佐 藤  久 次
    (兼同和対策室参事) 
    消防本部総務課長      松 藤    元
    消防本部警防課長      堤    秀 信
    消防本部予防課長      永 田  耕 作
    水道局長          牛 島  弘 喜

           議事日程第2号    
               平成13年3月15日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   1.平 井 勝 行  議 員
   2.島   啓 三  議 員
   3.野 口 和 江  議 員

      ───────────────────────

              午前10時 開議
△日程第1 一般質問
○議長(田中正助 君)
 おはようございます。本日の出席議員は20名で定足数に達しております。
 きのうに引き続き一般質問を行います。
 平井議員の質問に対する執行部の答弁よりお願いいたします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 おはようございます。
 昨日、平井議員より質問をいただいておりますのは、教室外での登校児童・生徒数と申しましょうか、俗に申します保健室登校、あるいは校長室登校とか申しますけれども、その子供たちが何人いるのかということでございました。御回答申し上げます。
 現在、小学校で1人、それから中学校で4人おります。原因につきましては、例えば、対人関係がうまくつくれなくて教室に入れないとか、あるいは完全不登校であったけれども、教師の働きかけによって、学校には出てきたけれども、教室の中になかなか入れないと、それで保健室までは登校ができるから、そこの中で授業を受けておるとか、そういういろいろな状況があるようでございます。
 不登校児童・生徒に対しましては、各学校とも登校するように促すわけでございますけれども、先ほども申し上げたとおりに、自分の学級にすぐに復帰できればそれがもう一番いいわけですけれども、なかなかいろいろな原因がふくそういたしまして学級に入れない、そういう子供たちもいますので、そういう子供たちについては、とにかく学校に出てきなさいと。保健室でもいいからそこで勉強しなさいというようなことで指導するということが一般的でございますので、そういうもろもろの要素があって、今申し上げたような子供たちがいると、こういうわけでございます。
 それから、どうしても自分の学校に通学できないという子供たちのために、昨年、2市2町で不登校児童・生徒のための適応指導教室を開設いたしております。これにつきましては八女市の方に開設をいたしましたけれども、現在、筑後市の方からそこの学校には9人の子供たちが通学をしておると、こういう状況もございます。
 なお、昨日の質問の中で、不登校児童・生徒の原因別の人数について、よくわからんというふうなニュアンスで申し上げておったと思うんですけれども、ちょっと説明が不足しておったと思いますので、この場をかりてもう少し説明をさせていただきたいと思います。
 と申しますのは、不登校児童・生徒の個人ごとの原因というのは当然つかんでおるわけでございますけれども、不登校になった理由が一つだけではなくして複数のものが重なっております。したがいまして、それは原因別に分類がなかなか困難でありますから、そういう分類ができないというふうな意味でわからないというふうに答えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆2番(平井勝行 君)
 今、御答弁いただきました。確かに不登校は非常に難しい問題がございます。今、その原因、理由がいろいろ多岐にわたっているということでありましたので、もし資料がいただけるんでしたらいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
 この問題は非常に難しいことです。しかし、別室登校を校長室とか保健室登校、こういったものをやるということが、今どこの中学校でも全国的にされていると、一般的にあることです。これに対しまして、子供たちを安易に線引きして、普通の一般の子供たちと分けているというふうなことにはなっていないのか。また、その親の反応を、例えば、そうしてもらいたいとか、それとも、いやちょっと困るなと、ほかの子供と差があるみたいで困るなとか、いろんな反応があるかと思います。そこら辺のところはどんなふうでしょうか。そういった反応が出ているんでしょうか。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答え申し上げます。
 まず、線引きをしてやしないかということでございますけれども、決してそういうことはございません。先ほども申し上げたとおりに、とにかく学校としては通学するように、一緒に勉強するようにということで指導しております。ただ、どうしても先ほど申し上げたとおり、いろいろな原因がふくそうして、なかなか出てこれない子供たちがいると、こういう状況でございますので、よろしくお願いいたします。
 それから、御質問の保健室とか校長室での勉強の件でございますけれども、現在中学校で4人、小学校で1名おるということを申し上げましたけれども、これにつきましては各学校に問い合わせておりますけれども、保護者の方からは別段、それに対する異論とか、そういうものはあっていなくて、どちらかというならば、ぜひそういうふうなことでもやってほしいという御要望の方が強いというふうに承っております。
◆2番(平井勝行 君)
 わかりました。この問題は非常に奥が深うございます。それで、基本的に学校というのは、最初に申しましたけれども、学習をするのみならず、学校に行くことによって友達とか先生と接することによって人間関係の形成、そういったことにつながることだと思っております。そういうところが学校だと思っております。一日も早くクラスに復帰できるように何らかの施策を講じていただきたいというふうに思う次第です。
 それから、去年の4月、文部省の方で新たな学校の在り方を探る研究開発校といったものが指定されまして、全国で41の学校を選んでいますね。その中で、大牟田の延命中学校で「不登校生徒への対応」という研究テーマであっていると思います。不登校問題について新たな指導のあり方を模索すると、そういった研究だというふうに聞いておりますが、かれこれ1年たちます。何かその研究の報告などあっておりますでしょうか。あっておりましたら後でも結構ですから資料をいただきたいというふうに思いますが。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 大牟田市が研究指定をされておることは承知しておりますが、まだ教育長会議等でも報告はあっておりません。いずれ報告がなされるものと思っておりますので、そのときはまたお知らせしたいと思います。
◆2番(平井勝行 君)
 わかりました。よろしくお願いいたします。
 それで、不登校の問題については終わります。
 次に、きのうお尋ねいたしました青少年アンビシャス運動、できましたら13年度からあるということですよね。それに取り組んでいきたいということだったと思います。大変結構なことだと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思いますが、お尋ねしたいことがあります。
 きのうの永田議員の質問の答弁で、社会教育課の方で月に1度くらいいろんな行事をしているということでお話があったと思います。お聞きいたしますけれども、子供たちの休日、今は隔週2日ですね、それから来年4月から毎週2日休みになります。そういうことに対して、市の方としてはその子供たちの休みの時間、休みの日、そういったのをどういうふうに過ごさせようと考えておられるのか。また、学校長としては、学校の方としてはそこら辺をどういうふうに考えておられるのか。聞くところによりますと、学校によりましては、学校外活動ということに対して学校長の意識が余り低いんじゃなかろうかといったような話もちらほらお聞きいたします。教育委員会の方として、どのように指導されておられるのか、そこら辺をお尋ねしたいというふうに思います。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えを申し上げます。
 完全学校週5日制というのが、ちょっと質問議員には失礼な話になって申しわけありませんが、基本的には家庭や地域に子供をお返しして、そこの中で自然体験や社会体験、多くの体験をさせてほしいと、させてもらいたいと、こういう願いがあるというふうに思います。だから、じゃあ教育委員会として何もしなくてもいいと、こんなことを決して思っているわけではございません。したがいまして、きのう社会教育課長が御答弁を申し上げたように、いろいろの受け皿づくりと申しましょうか、そういうものをやっていきたいと、今後もそういうものに取り組んでいきたいというふうに思っております。
 それから、学校長の件でございますけれども、社会教育活動といいましょうか、そういうものに認識が甘いんじゃないかという御指摘だろうと思います。いろいろな考え方の先生がひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんけれども、そういうことがないように、我々としても今後十分学校長とも話し合いをしながら、決して学校におる間だけであとは知りませんよという、そういう校長先生は多分いらっしゃらないだろうというふうには思っておりますけれども、認識が甘いという御指摘のようでございますので、機会あるごとにひとつそちらの方にも目を向けていただくように指導してまいりたいと、このように思います。
◆2番(平井勝行 君)
 学校長ですね、確かにそういう方がおられんかもしらんということですけれども、意識しておられない方がおられるんですよね。だから、そういう校長先生方がおられるということは、これは事実です。学校外活動に関して全然知らない。幾ら教育委員会の方から言っても、持っていっても、いろんな資料を渡しても、それが学校内で伝わっていないんですね。一般の職員の先生たちも知らない。子供たちは当然知らないと。学校長は大体あれでしょ、校長会というのがあってますよね。そういったときに、教育委員会の方からいろいろお話しされていると思うんですよね。そういうことに対して、何を考えて学校長をやっておられるのかと思われるような方もおられるみたいです。ですから、ひとつしっかりとそこら辺を指導していただきたいというふうに考えます。
 それから、休みは地域とか家庭へ子供を返すということでお話が今ありましたけれども、その休みのとき、子供たちをどういったふうに過ごさせるかということを、やっぱり学校だけの問題じゃなくて、青少年育成としてきちんと対応していかなきゃいけないと思うわけですね。そういったことについて、総体的に子供たちをどういうふうに育てていこうか、今確かにいろんな受け皿づくりの整備をしているということではありますが、じゃあ具体的にどういった整備を考えておられるのか。子供たちをどういうふうに育てようかという、そういった総体的な子供対策に関する、そういったことで考えておられる部門というものは筑後市にはあるんでしょうか。もし、なければ──あるかどうか、まずお尋ねいたします。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 今、考えておりますのは、きのうも社会教育課長が申し上げておりましたように、いわゆる全国のこのプランにあります子供の情報センター、いわゆるいろんな各地域での行事等の情報を積極的に流していくと、またはスポーツ少年団活動、あるいは文化団体の活動等への参加を奨励させていくというようなことを今のところ考えておるところでございます。
◆2番(平井勝行 君)
 そのようなことを考えていく機関がどこかほかにあるんですか、部課は。教育委員会以外に青少年問題についてトータル的に考える場所。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 市の組織の中に、組織機構の中にそういうことがあるかという意味でございましょうか。(「そうです」と呼ぶ者あり)
 そのことについては、やはり主体的に取り組むのは社会教育課で取り組むことになろうと思います。
◆2番(平井勝行 君)
 今おっしゃいましたけれども、それは学校教育課と社会教育課があってしているということですよね。ずっと以前に、私1回質問したと思うんですが、子供対策課、子供未来課みたいなやつをひとつつくったらどうですかということでお話ししましたけれども、そういったものがないと子供たちをトータル的にどのように育てていこうかということがなかなか難しいと思うんですよ。学校教育課の問題もあります。社会教育の問題もあります。そして、きのうお話ししましたように福祉事務所、幼児期からの教育の問題、そういった問題もあります。トータル的にそこら辺を一本筋を通して考えるような機関がないと、子供をどう育てるかというのはなかなか難しいと思います。
 この青少年アンビシャス運動ですね、これは子供たちを休日どのように過ごさせようかということを検討するためにできた福岡県の特別なプロジェクトですね。ですから、広い層にわたって、幼児期から青少年までどのように育てようかということをいろんな方面から検討されて、いろんな各界の方が集まって検討されてでき上がっているような組織です。筑後市でも、このような筑後市なりの筑後市アンビシャス運動委員会とか、そういったものを子供たちの育成に関して検討されたらどうかと、そういうふうに考えておりますが、青少年育成について、市長、どんなふうでしょうか。
◎市長(馬場淳次 君)
 今の子供たちを見てみますと、非常に忙しくて、スポーツをやって帰ってきます。そして、今度は塾に行きます。パソコンの勉強にも行っておるようですし、なかなか9時ごろにならんと帰ってこない、どうかすると11時過ぎにしか帰ってこない、そういうふうに非常に忙しいようです。それで、この2日制が14年からできるということになりますと、やはりそこに子供にゆとりを持たせるということが基本にあろうかと思います。アンビシャス運動の中でも「豊かな心」というのが書いてありますから、ただ休日をのんべんだらりと送っては本人のためになりませんから、何か目的意識を持って、健康づくりか何かをやるというようなことは本人が選択するというようなことになろうかと思います。そういった選択することをこちらが手助けをしてやるということについては、私たちもそれは考えていかなければならないと思いますけれども、余り休みをきっちり枠にはめて、何をしなさいかにをしなさいというのまでは行き過ぎではないだろうかというふうに思います。
 アンビシャス運動というのも非常に県民運動として有意義なことと思いますので、今後、そういったものを十分検討して、県が進めておるようでございますから、市もそれに倣って検討していきたいというふうに思っております。
◆2番(平井勝行 君)
 検討していただくということでありますので、青少年全般について見ていただけるような組織分を、企画課じゃなくて総務課ですかね、今後、対策立てていただきたいと、そのように考えます。それから、決して日曜日を枠にはめて、休みのときを枠にはめて何かをしなさいと、そういうことじゃないんですね。そういうことは言っておりませんので、誤解ないようにひとつよろしくお願いいたします。
 それでは、この件はひとつお願いするということで終わります。
 ことしの行革です。行革で団体への補助金が一律カットされていますね。同じようにカットされているわけですよね。行革はわかりますけれども、各種団体に対する補助金ですね、これを本当にこのままカットしたままで、それも全体的な一律カットはやむを得んかもしれません。行革の中でも書いてありますのは総体的にカットするというふうな書き方をしてあると思いますし、やむを得ないところはあるかもしれませんが、一律に本当にそれでいいんでしょうか。これは何か今後検討されるというお考えはおありになりますでしょうか、お尋ねいたします。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えいたします。
 今度の行革大綱の中で、確かに補助金の整理合理化というような形で取り組みをしております。それで、補助金の見直し委員会等も設置して検討してきております。
 ただ、全般的に言える中では、質問議員も確かに言われるわけでございますけれども、総論はほとんどの方が賛成されるわけです。ただ、各論になりますとなかなか先に進まないということで、今度につきましてはその見直し委員会を中心に個別的に意見を聞きまして、緊急性のもの、あるいは例えば実際、補助金以上にその事業主体の予算が余っておるとか、そういうことも含めまして、逐次取り組みまして1割以上カットしておる分、それからどうしてもできないと申しますか、それの特殊事情といいますか、その中で意見が出ましたものにつきましては最低10%一律したいということで10%しておる分、それから今申し上げましたように10%以上しておる分もあるところでございます。
 今後の見直し等につきましては、この補助金につきましては前回が昭和61年にしております。このときも総論は賛成で各論になりますとなかなか先に進まず、最終的には一律10%削減をお願いしてきております。それから、昭和49年に再建団体になるかということで非常に厳しい時代を迎えておりますが、そのときも昭和50年に最終的には一律10%ということでお願いをして今日まで来ておるわけでございます。
 それで、今後の見直しをどうするかということでございますけど、これをすぐ見直すということにはならないかと思います。さらにそれぞれの事業主体で精いっぱい現在の補助金の中で努力していただいて、その中でどうしても特殊事情が発生した場合については個別に検討しなければならないかと思いますけど、今後すぐこれを見直すということには、現在のところ考えておらないということでございます。
◆2番(平井勝行 君)
 行革でのカットということについては、そういうことかもしれませんが、もう何年か前、既に最初にできました補助金が計画されましたときとは、もう人数形態とか組織が違うから見直す必要があるんじゃないかということをもう既に三、四年前にもあっていますよね。そういったときにもう既に変えにゃいかんで、それはそのまま変わっていないできているでしょう。今度は行革ということで、ただ10%というような、そういうことで流れてきていると思うんですよ。行革抜きにして、本当にその組織、団体がそれだけ必要なのか、そうじゃないのか、昔と形態がどうかというのが、昔、数百人というのが今10何人というところもあるでしょう。それで、補助金は同じでしょう。違うんですか。それは変わったんですかね。それは3年ぐらい前の私の記憶ですから、今はちょっとはっきりしていませんけど。
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えいたします。
 人数関係については、数年前とそこの中身については具体的にしておりませんけど、ただ最近、非常に会員数と申しますか、その中の人数が非常に減ったということであれば、先ほど申し上げましたように10%以上、どうかすると30%、40%というカットもお願いしておるところでございます。
 ただ、現時点で、あるいは100名の会員さんがおられるところと、10名の会員さんがおられるところとどうかということになりますと、ちょっと比較、検討が、それぞれの事業主体の関係で一概にはっきりしたことは申し上げられませんけど、例を申し上げますと、例えば100名の方が現在もう20名ぐらいしかおられないと、そういう事業団体につきましてはそれ相当の補助金のカットをお願いしておるところでございます。
◆2番(平井勝行 君)
 わかりました。行革だけじゃなくて、その中でもう既にそういうことをされているということだというふうにお聞きしましたので、わかりました。結構かと思います。
 最後に1点だけお尋ねいたします。図書館の問題です。
 きのう市長から答弁いただきました永田議員の質問で、大体今やっている大きな事業が一段落ついたころから、その前あたりから検討を始めていきたいと。いつぐらいからですかということでお尋ねしました。17年ぐらいはどうだろうかというような話がきのうあったと思います。それはぜひそういうことでお願いしたいと思いますけど、この後も野口議員の方から話あると思いますので、質問があると思いますので、1点だけ申し添えます。
 永田議員言われましたように伊万里市の図書館に行ってまいりました。以前、図書館の利用率ということで、市長が余り利用されていないというようなことをおっしゃったと思いますが、筑後市の場合は利用されていないんじゃなくて、利用できない図書室なんですね。今の筑後市の図書室は、利用しようにも資料がないし、行っても意味がないから行かないんですね。別のところにみんな行っています。久留米とか瀬高も大きいですし、ほかのところにわざわざ市民は出かけているわけです。ここに伊万里市の資料があるんですが、平成7年にオープンしています。オープンした途端に、その年から一挙に利用率が3倍以上にふえています。それだけ、やっぱりそういった立派な図書館をつくると市民は利用するんですね。ですから、そういうことをしっかり思っていただいて、この近隣では最後になりましたけれども、立派な図書館建設をお願いしたいというふうにお願いいたしまして、私の質問を終わります。
○議長(田中正助 君)
 以上で平井勝行議員の一般質問を終了いたします。
 次に、5番島啓三議員にお願いいたします。
◆5番(島啓三 君)
 おはようございます。5番の島啓三です。さきに通告いたしておりました2項目について質問いたします。
 まず1点目、市民への広報のあり方についてであります。毎月2回、「広報ちくご」が配布されておりますが、編集を担当されている職員の方はいろいろな思いと願いを持って一生懸命に作成されていることはよく理解しておりますが、果たして市民の何%の方が、また何人くらいが読まれているのか、疑問を持っております。
 私は筑後市にとって広報紙の果たす役割は、行政と市民をつなぐ最も大事なものと考えていますが、市長は広報紙をどのように位置づけされ、今後どのように活用されていかれるつもりなのかをお伺いいたします。
 次に、市民からの意見の聴取についてでありますが、昨年4月に地方分権一括法が施行され、住民と自治体の自己責任のもとに地域の特性に応じた施策が展開できるようになりましたが、我が筑後市では今日まで各種審議会、委員会、あるいはアンケート調査、提案箱等により意見が聞かれておりますことはよく知っておりますが、果たして今日までの方法だけで多様化した住民から十分に意見の聴取ができているのか、甚だ疑問を持っておりますが、執行部では何か他の方法を考えておられるのかどうかお尋ねします。
 次に、学校評議員制度への取り組みについてお伺いします。
 ことしの成人の日の新成人の振る舞いを新聞、テレビ等のニュースを見て、初めにまず怒りを覚え、やがて悲しみが込み上げてきた市民も多かったのではないかと思います。私も2年続けまして筑後市の成人式に参加させていただきましたが、マスコミ等で大きく報道されました高知市や高松市に比較すると、まだましかなとの思いを持っておりますが、やはりまゆをひそめたくなるような光景を目の当たりにしますと、これを一部の若者のことと片づけることはできません。日本の各地で起きている青少年によるさまざまな事件、事故のことを考えますと、これらのことを他山の石とせず、私たちが直視するところからしか教育改革はスタートしないのではないかと思っております。
 そんな中で平成12年4月に施行されました学校評議員制度は、あすのふるさとを担う子供たちを、家庭、学校、地域がそれぞれ責任を持って育てようという新しい制度だと考えておりますが、執行部では学校評議員制度をどのようにとらえ、またどのように生かしていこうとされているのか、お尋ねいたします。
 次に、最近の教育情勢についてお伺いします。
 最近の新聞紙上で数度にわたって1面トップで特定の日本の歴史教科書について韓国や中国から内政干渉とも思えるような激しい批判が行われ、外交問題に発展しているとの記事がありましたが、多くの市民も今子供たちが使用している歴史教科書について強い関心を持っておりますが、教育長はこの件についてどのような感想を持っておられるのか、私見で結構でございますので、お聞かせいただきたいと思います。
 また、現在使用されております中学歴史教科書は平成9年度から使用されていると思いますが、この教科書はどのような手続を経て採択されたのか、その仕組みを詳しく教えていただきたいと思います。
 以上、よろしくお願い申し上げます。
◎市長(馬場淳次 君)
 私にお尋ねの広報の位置づけということでございます。それから広報の他の方法ということでございますので、この2点について私の方からお答えします。その他の学校評議員制度、あるいは教育長にお尋ね、それから教科書の件については、また教育委員会の方からお答えを申し上げます。
 では、私の方から広報の位置づけとその他の方法についてお答えをいたします。
 筑後市の広報というのは、筑後市の行政情報の発信とするものでございまして、政策や取り組み、それからまた事業等に関する情報と、お知らせ情報としては行事や各部や各課で進めております行事あるいはイベント等とお知らせをしていく、これをできるだけ読みやすく、わかりやすく、そして、多くの市民に知っていただく手段ということで考えておるところでございます。
 それで、いろんな方法を今言われましたが、その他の方法ではどういうふうなことをしておるかということでございますが、市民からの意見を聞くということは非常に重要なことであると思います。市が大切にしておるのは市民のパイプ役として活躍していただいておる、まず区長会、それから各種審議会、委員会、それから市内のいろんな団体との会合、それから農業や商工業の方々との会合、それから女性の方々との会合、そういった会合、また個人的に会ってでも意見交換をするということが、中からいろんなものをピックアップしておるというようなことでございます。
 また、市全体としましては、市の部課長や市の職員がいろんな情報を集めてくると、そういったものを日常生活の中でかなりの多くの方々から意見を聞くといった機会があろうかと思います。しかし、聞き漏らしたり見落としたりしていることも多々あることは事実であります。より幅広く市民の声を聞くということには今後とも気を配っていかなければならないというふうに思っておるところでございます。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 まず、学校評議員制度につきましては、開かれた学校づくりを一層推進していくために、学校が保護者や地域住民の意向を反映し、協力を得る人材を確保し、学校長の学校経営を支援するとともに、学校としての説明責任を果たしていく立場から設けられた制度であります。また、教育委員会といたしましても、学校の活性化のため、あるいは開かれた学校づくり、特色ある学校づくりを行うためにも必要な制度であると、このように思っております。
 それから、現在、新聞等でも報道されております教科書の問題で、私見でいいからということですが、私の現在の報道等に対する考えといたしましては、現在、直接批判をしているのはアジアの近隣国2国であると思います。指摘のあったとおりであります。現在、問題となっている出版社の申請本について、文部科学省は検定に当たって、近隣アジア諸国との近・現代の歴史に配慮するとの審査基準、いわゆる近隣諸国条項を考慮し、修正をさせているとのことであります。日本の教科書は国定制度ではなく、検定制度でありますので、厳密な審査基準に基づいて適切に行われているというふうに私は判断をしているところでございます。
 それから次に、歴史教科書に対しての件で、どのような方法で採択をされておるかということを詳しくということでございますので、そのことについて申し上げます。
 教科書採択につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律というものが適用されておりまして、この採択に当たりましては福岡県内に採択地区を設けて、現在、政令指定都市を含めて8地区の採択地区が設けられております。そして、その採択地区には、教科用図書の採択協議会というのが設置をされておりまして、筑後市の場合は南筑後地区教科用図書採択協議会という、その組織に入っております。そして、その採択協議会では最終的に1種の教科用図書を採択するということになっております。もちろん、その採択については、採択地区内で同一の教科書を1種採択するという形がとられております。
 じゃあ、この採択協議会というのはどういう組織かと申しますと、南筑後地区教育事務所管内の19の市町村の教育委員会の代表で組織をされているものでございます。筑後市の場合は、私がその採択協議会の委員として構成委員になっております。そして、その採択協議会の下に教科用図書選定委員会というのがございます。その教科用選定委員会には、総括部会と各教科の教科用図書選定部会というものがございます。もちろん、別に特殊教育の分もありますけれども、それは直接筑後市に関係ありませんので、総括部会と各教科の教科用図書選定部会というのがございます。そして、その選定部会の下に教科用図書調査研究部というのがございます。それで、採択協議会から選定委員会に教科用図書の選定についての諮問をするわけですけれども、その諮問に当たりましては2種、ないし3種が採択協議会に答申をされるということになっております。選定委員会ではどうして2ないし3種を選定するかと申しますと、調査研究部会というのがありまして、この調査研究部会で全部の見本本についての、いわゆる教科ごとの調査研究が行われます。そして、その調査研究が行われましたものについて、選定委員会の方に研究部会から報告がなされます。調査研究の結果についての報告が行われます。そして、選定委員会の中の総括部会で今度は採択協議会に答申をする、いわゆる2種から3種の教科用図書の選定が行われると、そのような形で答申が行われたものを採択協議会で慎重審議を行って、最終的には1種を採択する。そして、採択されたものを各市町村の教育委員会で一応審議をして、最終的には採択されたものが決定をするという仕組みになっております。
 以上でございます。
◆5番(島啓三 君)
 それでは、1項目めから再質問をさせていただきたいと思います。
 いわゆる「広報ちくご」の基本的な意義といいますか、だれを対象にして発行されているのか、まずお伺いしたいと思いますし、また市長はこの広報発行について、どの程度まで関与されているのかをお伺いしたいと思います。
◎市長(馬場淳次 君)
 対象は全市民の皆さんですね。かかわり合いということでございますと、広報への関与につきましては、粗筋のところは私が目を通しますが、あとの細部につきましては担当課の方で対応しておるという状況でございます。
◆5番(島啓三 君)
 実は、全市民とか一般市民といいますと、対象はきのう生まれた赤ん坊からお年寄りまで対象ということになります。実はここに北九州市が発行されております「HOWtoPR 実践!広報マニュアル」という本があります。後で企画課長の方にプレゼントしたいと思いますが、この中にこういうことが書かれているんです。「「対象は」と聞かれて「一般市民」と答えるようでは、考えていないのと同じことです。一般市民といえば生まれたばかりの赤ちゃんからお年寄りまで、年齢、性別の区別なく市内に住んでいる人のことです。その誰もが読むような印刷物をイメージすることができますか」「要するに、読んでもらいたい人を決めないまま印刷物を作っているってことです。これは、自分たちの言いたいことをとりあえず形にして、適当に配っているだけのこととは思いませんか。こんな印刷物に何かを期待するのは虫がよすぎるのではないでしょうか」と書いてあります。
 つまり、筑後市の広報は年24回発行されていると思います。だから、そのときに一番何といいますか、タイムリーなものを凝縮した形で僕は広報を発行するのがいいんではないかと思っております。例えば、今月号は女性問題を、次は青少年問題を、あるいは次の号はいわゆる単身の高齢者を対象にした、そういう絞った広報づくりをしないと、また同じようなことを書いてあるからと。実は反省しますと、私も議員になるちょっと前までは、実はそういうことで、また同じようなことを書いてあるからと、ぽんと置くような姿勢でおりました。今は非常に反省して、1日号と15日号が来るのを楽しみに待っておりますけど、何かそこら辺で企画課長、アイデアとかありますか。
◎企画課長(角隆範 君)
 お答えいたします。
 今の質問議員の御指摘の件につきましては、一応1日号については大体20ページぐらいの量で発行いたしておりますけれども、今後、誌面の構成等を検討いたしまして、非常に定番的に出さなくては、情報発信しなくてはならないような性格の記事もたくさん存在しておりますけれども、今おっしゃられましたような、ある程度市民を特定の対象とした特殊記事的な意味でのページの活用についても今後検討をしてまいりたいというふうに思います。
 それからもう一つには、先ほどちょっと触れられましたように他の広報媒体の検討ということでございますけれども、これにつきましても新年度予算の方で御承認いただいた後の取り組みになりますけれども、ホームページあるいはEメール、ここらあたりについて、今度は住民の側から行政情報にアクセスしていただくというような広報媒体の多様化についても進めてまいりたいというふうに考えております。
◆5番(島啓三 君)
 ありがとうございました。確かに私たちも4月からですか、ITの講習会を受けさせてもらいますので、ぜひともホームページとかEメール、いわゆるそういうのを使って、今機種を使っている方はたくさんいらっしゃるようでございますので、どうぞよろしくお願いしておきたいと思います。
 市長にお伺いしたいんですが、政策を決定するときに当然必要なのは民意といいますか、市民の意見であり、要望であると思います。当然、市民一人一人に要望等を聞くわけにはまいりませんので、そのために公聴という制度があります。先ほど市長が詳しく説明されたとおりであります。
 そんな中で、2点ほどお伺いしたいんですが、この10年間くらいに市としてアンケート調査は何回ぐらい行われたのか。また、サンコアに提案箱がありますけど、市内にこういう市民課の提案箱みたいなのは何カ所ぐらい置いてあるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。ちなみにお隣の久留米市では毎年アンケート調査が行われているのを聞いておりますし、また、私たち同僚議員で個人的に勉強に行きました八潮市とか多久市では市内の30数カ所に提案箱が設けてあるということを聞いております。また、お隣の八女市では市役所あるいは公共施設、学校などに設置の準備をしているということもお伺いしておりますが、市長いかがでございましょうか。
◎市長(馬場淳次 君)
 アンケート調査は10年間に10回程度やっておるそうです。それで、提案箱は今のところ1カ所、一つしか置いていないということでございます。市民の皆さんから今私の方に来るのは手紙ですね、手紙がたびたび来ます。この中身は大体市職員に対する苦情、お褒めの言葉もたまにありますけど、苦情の方がちょっと多いのと、市民間のトラブルとかですね、そういったものについて私の方に親展で来ますので、それは私の方で見ております。それは名前が出ておるものについては返事を出しておりますが、無記名のものには返事はしておりません。そういった状況でございます。
◆5番(島啓三 君)
 昨年の9月議会で市長は先輩の永田議員の質問に答えられまして、筑後市には核となるもの、個性、特性がないので非常に困っていると答弁をされております。このような問題について市民に対して問いかけなり、呼びかけなりをしたことがあるのかどうか。また、町の個性づくりは当然、行政が独自でつくるものではないと思っております。第3次総合計画の中には「市民が主役のまちづくり」をうたってありますし、それらを広報を通じて行うことが非常に重要な問題だと思っております。そのことが筑後市の将来像としております「豊かさ実感 彩りあふれる市民都市」づくりにつながっていくと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。
◎市長(馬場淳次 君)
 困っているという言い方はどうかと思いますが、確かに筑後市におきましては、個性をあらわす核となるものがないということでございます。大川市といえば家具、八女市といえば八女茶とか伝統工芸、久留米といえばゴムといったことで、筑後市にはそういった一言で表現できるような核というものがないということを申し上げておるところでございます。
 しかしながら、筑後市は他市に誇れるような田園風景や、矢部川の清流の恵まれた自然と、またインターチェンジとJRの駅が三つある利便性、また古くからあります久留米がすり等の繊維関係、それから羽犬塚にまつわります坊の津街道と幅広く、こういったものがありますし、歴史、文化といったものがあります。ただ、全国レベルでこれはといったものがないということを以前申し上げたところでございます。
 ないからどうするか、ないから今からつくっていくということが課題だというふうに思います。そのためには、質問議員にも言われましたように市民の皆さんに広報等で歴史的なもの、また地場産品等の特別なもの、そういったものを市のまちづくりの中で自然と核としてつくり上げていく、そのためにも市民の皆さんと今から幅広く、そういったものを練り上げていくということが今後の我々の課題であるというふうに思っております。
○議長(田中正助 君)
 10分間休憩いたします。
             午前10時53分 休憩
             午前11時6分 再開
○議長(田中正助 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆5番(島啓三 君)
 質問を続けさせていただきます。
 次に、CI戦略について伺います。
 多くの企業は自社の製品や企業の考え方をテレビや新聞等を通じて盛んにPRをいたしておりますが、このことをCI戦略、コーポレートアイデンティティーと言っております。
 例えば、日興證券の社長みずからテレビのCMに出られて、自社の製品のよさ、あるいは投資家に向かって盛んに宣伝をされております。それとともに、例えば、日興證券の営業所なり──営業所といいますか、そこに行って社長がかっこいいことを言っているのに受付の窓口に行ったら、そこの受付嬢が非常に無愛想で応対が悪いというと企業イメージを損ないますので、そこまで含めた企業戦略を練っておられる会社が非常に多くなっております。
 また、地方分権一括法が施行されまして、自治体と市民の自己責任のもとで、地域の特性に応じた政策を進めることができるようになりまして、多くの自治体で今CI戦略、いわゆるシティーアイデンティティーが必要となり、全国各地で行われております。
 そこで、市長にお伺いしたいんですが、CI活動においては広報の果たす役割が非常に大きいんではないかと思いますが、CI戦略について検討する機関を置くような考えはないのかどうかだけお伺いしたいと思います。
◎市長(馬場淳次 君)
 CI戦略について機関を設置したらどうかということでございますが、CI関係について進んでいます先進地といいますか、そういうところを研究調査いたしまして、筑後市に合ったものが、どんなものがあるかということをまず検討をしてみたいというふうに思います。
◆5番(島啓三 君)
 実は、前に赴任しておりました直方市の有吉市長さんと馬場市長は非常に懇意であるとお伺いしております。実は、直方市においてCIの基本コンセプト、それに伴います「ヤル君とキーちゃんの市民応対読本」という「はい!市役所です」という本も出されております。実は、直方市ではコンセプトを「やる気のおがた」ということに決められまして、市で使う車にこういうステッカーを全車張ってやっておられますし、また今、皆さんつけてあります名札といいますか、そこにも「やる気のおがた」というコンセプトを張っておられます。また、市から発行する書類を収めます封筒に、また「やる気のおがた」という、こういうステッカーを張って出されております。
 実は、CI戦略の先進地といいますのは、政令指定都市ではありますが、北九州市であると聞いております。実は昨日、北島議員の一般質問に答えられまして、市長が4選出馬の意向を格調高く表明されたわけですが、4選を目指されます市長に、役に立つかどうかわかりませんけど、参考にしていただきたいと思いまして、実は昭和63年から平成8年まで北九州市が取り組みましたCI戦略をまとめた本をいただきました。私も各自治体に友人が多くおりまして、いろんな資料をお送りいただきます。ただ、北九州市で発行されましたこの資料は、読んでいまして、私非常に感動しました。
 それで、ちょっと引用が長くなりますけど、読ませていただきますが、実は北九州市が考えましたCIのコンセプトは「明日を創る挑戦市役所」ということでコンセプトが決まったそうであります。それで、末吉市長がこの取り組みまとめました本の中に、こういうことを書かれております。「北九州市が、今後、激化するであろう都市間競争に勝ち抜き、再生・浮揚するためには、個性と魅力にあふれる"都市イメージづくり"と、都市ルネッサンスを積極的に推進できる"職員づくり"が極めて重要である。これから展開するイメージアップ作戦は、新しい北九州市と北九州市役所を築きあげるきっかけともなる事業と信じており、かならず成功させるという不退転の決意で臨む覚悟である。それには、現状に満足せず、問題意識にあふれる全職員の英知と力の結集が必要である。新しいふるさとを興し、市役所を生まれ変わらせるのはわれわれ自身であるという気概でこの事業に参加し、未知への果敢な挑戦を試みようではないか」、これは北九州市長に就任された昭和63年1月に申されたことだそうです。
 それで、その続きに「三無主義で思考を止めるな」「「前例がない、予算がない、法令がないということを理由に、思考や行動を止めてはいけない」「市民との癒着は排除すべきだが、密着は必要である」新しい市長が語る三無主義の排除や市民密着論は刺激的だったかもしれない。保守的な行政文化の中で育ってきた多くの幹部たちには、相当なショックだったようだ。同時に「何かが変わりそうな予感に身ぶるいした」という感想をもった若い幹部もいた。「親方日の丸主義」「前例踏襲主義」「法令万能主義」「非能率な縦割り行政」 
「コスト主義の欠如」「マネージメント不感症」──長い公務員生活の中で自分自身がいやというほど味わってきた役所の体質である」、末吉市長は御存じのとおり国土庁のお役人でした。そして、いよいよ北九州市のCI運動が生まれるわけですが、最後の方に若い職員からいろんなアイデアが出されております。
 その中で、一つだけ御紹介申し上げたいと思いますが、実は北九州市も自治体病院、いわゆる小倉病院という自治体病院を持ってあります。そこの若い看護婦さんがこういう提案をされたそうです。「入院患者へのバースデーカー 
ド」「入院中は、退屈したり、とり残されたような気がしたり、人恋しい気 
分になりがちです。そこで、小倉病院では、少しでも潤いのある入院生活を送って、回復意欲をもってもらおうと、4月から入院患者の誕生日にバースデーカードが贈られています。職場やCI検討グループの話し合いにより、小倉病院のCI運動の一つとして始めたものです。デザインも職員の応募から生まれた、まさに手作りのものです。各病棟の看護婦さんたちが、メッセージを書いて贈っているのですが、最近では切り絵をはるなど思い思いの工夫を凝らすようになってきました。患者さんの喜ぶ表情に、「もっと患者さんに喜んでもらえるように」、「もっと良いコミュニケーションが図れるように」という気運が小倉病院のなかで高まってきているようです」ということです。
 そこで、ちょっとお伺いしますが、きょうは病院から後藤局長がお見えになっていますが、病院でこういうのをされるような考えはないかどうか、御意見だけ聞かせてください。
◎市立病院事務局長(後藤秀夫 君)
 お答えいたします。
 病院についても市民へのアピールなり、あるいはアプローチというのは当然推進していきたいと考えておるところでございます。
 当面は新年度早々に病院のモニター制度をつくって、そこで市民からの御意見を聞きたいと思っております。現時点では提案箱を設けておりますけれども、これはあくまで病院に見えた方の意見ということでございますので、広く病院に対する意見を聞きたいということで、モニター制度を新年度早々につくっていきたいということで、ひとつ考えているところでございます。
 それからまた、内部では毎年──毎年というか、昨年からですけれども、3月に各部署の職員からそれぞれ新しい年度の運営方針といいますか、これをやっていくということで、その発表会をやっております。ことしも3月の末にそれぞれの部署で、ことしは自分たちの、例えば、どこの病棟はこういった形で新年度はやっていきたいと提案をさせて、そして、それをどう病院全体で包んでいくかということでやっているところでございます。これは昨年からやり始めて、ことしは3月の段階では昨年の1年間の反省と、それから12年度の取り組みということで、時間は大分かかると思いますけれども、そういった形での取り組みをやっていくことで、ひとつしておるところでございます。
◆5番(島啓三 君)
 局長ありがとうございました。
 市長にも感想をお伺いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
◎市長(馬場淳次 君)
 効率のよい施政を運営していくということの中で、各市職員が自分の意識を持って、やはり市民に役立つところの職員であるという自覚と、能率の向上と自分の資質の向上、これは日ごろから持っておくべきと思いますけれども、質問議員が言われましたこの運営方針等で提案をしていく、そういった積極性、こういったものはぜひ欲しいところであるというふうに思っております。私どもも研修等では部課長には言っておりますけど、一般職員に言う機会はなかなかありませんけれども、仕事納め、仕事始めのときには言っておりますが、そういった、先ほど直方の有吉市長さんの話も聞いたところであります。非常に前向きなことであると思いますし、我々も取り入れるべきは取り入れていきたいという考えは持っておるところであります。
◆5番(島啓三 君)
 ありがとうございました。
 市長に後で企画を通じて、北九州市が発行しました自治体の自己改革という本もプレゼントしたいと思いますので、どうぞ参考になさっていただきたいと思います。
 この項の最後に、広報と公聴というのは、僕は車の両輪であると思っております。それで、どうも広報の方は筑後市でも随分進んでいるんじゃないかと思いますので、今後、おくれていると思われる公聴部分にも十分力を入れていただきたいと思います。
 この項の最後に、次は市政懇談会について市長の意見をお伺いしたいと思いますが、市政懇談会を開きますと、要望や苦情が多いのでやりづらいという意見も知っております。しかし、第3次総合計画の中で述べておられますように、「市民が主役のまちづくり」「豊かさ実感 彩りあふれる市民都市」づくりには、どうしてもこういう、何といいますか、市政懇談会というのは必要ではないかと思っております。やっぱり積極的に市民の中に飛び込んで、市民から直接意見、要望等を聞くというのは、いろんな団体、あるいは組織を通じて、聞かれるより、もっと生々しい声が聞けるのではないかと私は思っておりますので、どうかこの市政懇談会なりを今後進めていかれるおつもりなのかどうかだけお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎市長(馬場淳次 君)
 各区長さんあたりから要望があれば積極的に出ていきたいという気持ちは持っております。また、公民館の出前講座等でも要望があれば出ていきたいというふうに思っております。
◆5番(島啓三 君)
 それじゃ、次に学校評議員制度についてお伺いをさせていただきたいと思います。たしか、私の記憶によりますと、平成10年9月に、いわゆる中央教育審議会の答申で初めてこの学校評議員制度という問題が取り上げられたと思っております。そして、平成11年には、当時の文部省から全国に実践依頼校の募集がなされたと私は聞いておりますが、筑後市は申し込みはなされなかったのかどうか、お伺いしたいと思います。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 この学校評議員制度については文部省の方から、いわゆる全国で5件で、それぞれの都市に1都市ずつ指定をされておりますが、九州地区では福岡県の 
甘木市立金川小学校と十文字中学校が文部科学省の指定校になっております。(「申し込みはされなかったのかな」と呼ぶ者あり)
 これは、もう文部科学省からの直接の、いわゆる県の教育委員会を通じての指定でございますので、筑後市としてはやっておりません。
◆5番(島啓三 君)
 よくわかりました。しかし、学校評議員制度というのは、平成12年1月21日、学校教育法施行規則の改正により、これは制度化されたと思っております。同年の4月1日に施行されたものですが、確かに筑後市ではことしの予算に計上されているようでございますが、じゃあ何で1年間もおくれたのかと、その理由を教えていただけませんか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 1年間見送った理由としては、次の五つの理由を持っておるわけですけれども、まずこの学校評議員制度というのが、必置制ではなくて設置者の判断によって、必要に応じて置くことができるということになっております。それが第1番目。
 それから第2番目に、福岡県の都市教育長会が行われた際に、全国の都市教育長役員会の報告があるわけですけれども、その中で、この評議員制度については全国的に13年度以降に取り組みをするという報告がなされたことが二つ目の理由。
 それから三つ目に、福岡県の教育委員会も県立学校で導入するに当たっては整備、いわゆる導入できるような体制ができたところから評議員を置いていく、いわゆる高等学校あたりがそういうふうになるわけですけれども、それが三つ目の理由と。
 それから4番目には、開かれた学校づくりのために導入すべきことは十分理解はしておるわけですけれども、課題としては、同じような──同じではありませんけれども、今ありますPTAとの関係、あるいは導入に当たっての教職員の理解、いわゆるそういうものもありますので、教育委員会としては文部科学省が直接、今申し上げました、指定をしました県内の甘木市立金川小学校、そういうところ、あるいは県指定の隣にあります忠見中学校(182ページで訂正)、そういうところの実施状況を十分調査研究をしてからでも遅くないという考え方に立ったわけでございます。それが四つ目。
 それから五つ目としては、筑後市の教育委員会として13年度に向けて、12年度は調査研究の期間にしようという話し合いを持ったところでございます。そういう理由によりまして、平成12年度は一応見送ったわけでございまして、13年度からは今議会に提案いたしておりますようにモデル校を指定してスタートをさせたい、そういうことでございます。
◆5番(島啓三 君)
 学校評議員制度を取り入れるに当たって、先ほど来、教育長が五つほどおくれた理由を述べられたわけですが、私は学校評議員制度だけではなくて、新しい試み、結局、調査研究されてことしからやると、2校をモデル校にしてやるということになったわけでしょう。だとするならば、私は学校評議員制度に限らず、新しい制度というのはいち早く取り入れていくことが、あすのふるさとを担う青少年のために、僕は大きな問題になってくるんじゃなかろうかと思っておりますので、どうぞよろしくお願いしておきたいと思います。
 次に、教科書問題についてお伺いしたいと思います。
 現在、使用されております中学校の社会科の歴史教科書はどの会社のもの 
か。また当然、採択された理由もあるはずですが、それを教えていただけますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 現在、中学校で使用されておるのは、歴史的分野では大阪書籍株式会社のものが使用されております。もちろん、選定の理由につきましては採択協議会の方で、先ほどから申し上げますように選定委員会から答申のあった2種ないし3種の答申があったものの中から協議をして、慎重審議の結果1種に、大阪書籍に絞っておるわけでございますので、選定の理由についてはちょっと正式に採択協議会の方で公表のことをまだちょっと私も確認しておりませんものですから、ここではちょっと見合わせさせていただきたいと思います。
◆5番(島啓三 君)
 わかりました。
 じゃあ続いて、先ほどから教科書の採択に至るまでの組織を説明していただいたんですが、この教科書採択の責任と権限、これは法律上どこにあるのか教えていただきたいと思います。2本の法律があると思います。一つは義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律、もう一本は地方教育行政の組織及び運営に関する法律、この2つの法律に述べられていると思いますが、教えていただけますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 責任と権限は教育委員会にあります。各市町村の教育委員会にあるところでございます。
 それから、法律については、質問者もおっしゃいますように教科書の無償に関する法律と今申されたとおりでございまして、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律では10条が基本になりまして、あと13条の教科用図書の採択に基づいて採択をされておるところでございます。
◆5番(島啓三 君)
 実は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の中で、教育委員会の職務権限の第23条第1項第6号に「教科書その他の教材の取扱に関すること」と述べられておりますし、当然これは教育委員会が最終的な責任を負うということだと理解しております。だとするならば、先ほど組織図の話がありましたが、選定部会や選定委員会はあくまで審議に基づいて教育委員会に意見を述べるにとどめるべきだと僕は思いますよ。そして、教育委員会は時間をかけて、その二つないし三つの教科書を検討して採択するのがこの法律の趣旨だと思っておりますが、いかがですか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 確かに法律上、最終的な決定は教育委員会にあるわけですけれども、また同じ法律の中で、先ほど申し上げました採択地区が福岡県内では政令指定都市を入れて8地区ありますけれども、採択地区を設けて、その採択地区の中では同一の教科書を1種に絞るという、1種を選ぶという形がとられております。それが、いわゆる採択協議会で選定をするわけですけれども、その中で採択されたものを最終的に教育委員会で決定をすると。あくまでも採択協議会では採択であって、決定ではない。決定は教育委員会という形になっております。
◆5番(島啓三 君)
 教育長には申しわけないんですが、くどいようですが、実は平成2年の文部省の通知には、教科書の採択は教育委員会のなすべき仕事の最も大切なことの一つと述べられておりますし、また、平成3年3月11日には県教育委員会教育長より教科書採択のあり方の改善について通知があっておると思います。その内容を教えていただけますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 今、質問者おっしゃいますように、学校で使用する教科用図書を決定することは、教育委員会の最も重要な権限の一つであるということにかんがみ、平成3年度から採択手続については次のような方法で採択をするようにという通知が出されております。
 それは三つありまして、一つは専門的な教科書研究の充実ということでございます。これがいわゆる図書の選択に当たりましては、専門性の高い教員による公正な立場から、継続的、組織的に教科書の研究、評価が行われるよう、教科用図書調査研究部を設置し、その職務を明確にするとともに、継続的な調査研究体制を整備したことと、これが一つの専門的な教科書研究の充実。
 それから二つ目は、適正かつ公正な採択書籍の確保というのがございます。これがいわゆる教科書採択協議会が設置をされて、そして、選定委員会が設置をされたということでございます。いわゆる採択に係る組織上の役割と責任の所在を明確にするということでございます。
 それから三つ目が、開かれた採択の推進のために、学識経験者及び保護者代表を選定委員会の委員とするとともに、選定委員会の委員の指名並びに採択手続等の概要及び採択結果を公表することとしたと、こういうような通知が出されております。
◆5番(島啓三 君)
 再度確認をいたしたいと思いますが、先ほど読まれた、平成3年3月に出されました県教委の通知の3点目ですね。いわゆる開かれた採択の推進ということで、学習の主たる教材となる教科書にあっては、保護者等の関心も高く、開かれた教科書図書採択の手続を確保するため、保護者等の意見が反映される採択のあり方や採択制度の趣旨が理解されるための方策を講じる必要があると。このため、学識経験者及び保護者代表を選定委員会の委員とするとともに、選定委員会の委員の氏名、並びに採択手続等の概要及び採択結果を公表することとしたという通知だと思います。
 じゃあ、ことしの4月から教科書の採択委員会がスタートするわけですが、ことしは公表していただけるのかどうかだけ確認をさせていただきたいと思います。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 今月の終わりから第1回目の採択協議会がスタートして、8月の上旬、法律上は15日ということになっておりますので、それまでに採択協議会が開催されます。この選定委員会の中にも、今おっしゃいましたように保護者代表、それから学識経験者が委嘱をされることになります。それで、この採択協議会の組織及び運営に関することという中に、採択後、協議会委員並びに採択経過及びその結果を公表することという運営に関する内容がございます。これが先ほど県の方から3項目にわたって通知された内容に基づくものでございますので、私も採択協議会に出席をして、今後、いわゆる公表できる範囲、あるいはその時期等については十分意見を申し上げて、統一した考え方がとれるようにしたいと、このように思っております。
◆5番(島啓三 君)
 もうちょっと時間がありますので、現在使われております中学校の歴史教科書は、先ほど大阪書籍と言われたのでありますが、この大阪書籍の教科書というのはいつから今使われておるのか、何年間ぐらい使われておるのか。これは学校教育課長でわかりますか。
◎教育委員会学校教育課長(城戸秀穂 君)
 採択されました教科書につきましては4年に1回でございますけど、はっきりした年数については承知しておりませんけど、ほぼ3回か4回ぐらいの採択になっているんじゃなかろうかと思います。
◆5番(島啓三 君)
 実は、私はこの大阪書籍の教科書が何年にわたって使われておるのか調べてみました。実は20年間も使われているんですよ。少なくとも、先ほど課長おっしゃったように、私が調べたところによると、5回教科書の採択協議会が開かれて、大阪書籍のものが採択されておるわけです。
 実は、これは福岡県ではなくて宮城県の県教委の問題ではあるんですが、宮城県では教育委員会から某書籍への天下りなど、教科書会社と行政の癒着が今問題になっているそうであります。
 また、県内に目を移してみますと、飯塚市の教育長が、前に赴任されておりました校長時代に、いわゆる出入りの業者からリベートをもらっておったということが判明いたしまして、おやめになりました。まさか筑後市ではこういうことはないと私は信じておりますが、こういう問題はないのかどうか調べられたことはあるのかどうかだけ、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 飯塚市の問題が新聞紙上をにぎわわせ始めましてから、すぐに私自身が各学校に出向いて、中学校、小学校全部を回ってその確認をしたところでございます。
 小学校では、運動会のときの包み等はありますと。中学校についてもそういう形跡はあるわけですけども、事実、指導をした方がよいという部分もありました。それは中学校ですけれども、もちろんそれは指導をいたしておりますので、今後はそういうことはないと思っておりますけれども。
◆5番(島啓三 君)
 ありがとうございました。これで終わります。
○議長(田中正助 君)
 以上で島啓三議員の一般質問を終了いたします。
 次に、15番野口和江議員にお願いいたします。
◆15番(野口和江 君)
 15番野口でございます。さきに通告いたしました2項目についてお尋ねいたします。
 1項目め、乳幼児、青少年の健全育成について。
 相次ぐ青少年の凶悪事件、ふえ続ける不登校、いじめ、また簡単に死を選ぶ子供たち、そして児童虐待、さらには我が子を死に追いやる悲惨な事件も珍しくなくなってきております。幸いなことに、筑後市では大きな事件は起きていませんが、きのうの一般質問の中で中学生、高校生の犯罪が相当数あることを知り驚いております。青少年の健全育成には担当課としてもいろいろ対策を立て、その解決に向けて努力なされていると思いますが、私は青少年の健全育成は、まず乳幼児期の健全育成を最優先すべきではないかと考えます。
 そこで1点目、子育て講座の充実です。
 幸いなことに地域子育て支援センターも本年度中に建設される運びになりました。ここを拠点にして、乳幼児健診の日に子育て講座を開催してはいかがでしょうか。普通に育児講座を開いてもなかなかお母さんたちの参加は多くないのではないかと思います。しかし、6カ月とか1歳児、3歳児健診にはほとんどの親子が見えると思います。ほとんどの親子が、90%以上の親子が受講できるような対策が必要と思いますが、いかがでしょうか。
 2点目、ブックスタート運動の推進について。
 耳なれない言葉ですので、少々説明をいたします。
 1992年、イギリスで始められたこの運動は、本を通して赤ちゃんと保護者が楽しい時間を分かち合うことを応援する運動です。子供の読書離れ、活字離れが指摘される今日、テレビゲームによるバーチャルリアリティーの悪影響から子供を守るために、子供の心の内面を耕し、豊かな人間性をはぐくむ読み聞かせや読書が大変に重要だと指摘されています。
 ブックスタートは、乳幼児健診に参加したすべての赤ちゃんと保護者に絵本の入ったブックスタートパックを説明の言葉とともにプレゼントする運動です。
 そこで、筑後市においても健診のときにブックスタートパックを手渡しながら、読み聞かせやお話し会等を開いて、まずはお母さん方に読み聞かせの重要性を指導していくこと、これも大事な幼児期の健全育成と考えますが、いかがでしょうか。
 3点目。少年少女合唱団の結成についてですが、青少年の健全育成というと、キャンプ、少年の船、ソフトボール等々、どうしてもスポーツを通しての健全育成が中心のように思われます。しかし、スポーツは苦手だが、歌うのは、または音楽は好きという子供さんも多いはずです。音楽は好きという子供たちの健全育成のために筑後市少年少女合唱団の結成を考えられないものか、お尋ねいたします。
 2項目め、住みよいまちづくりについて。
 1点目、地域公民館を活用した生涯学習の取り組みについて。
 筑後市は、昭和63年度、生涯学習モデル都市の指定を受けました。以来10数年経過しましたが、担当課の御努力と市民の方たちの協力のもと、生涯学習の成果は徐々にあらわれてきているように思います。
 勤労婦人センターはまさに生涯学習の拠点で、朝9時から夜10時まで、いろいろな方たちが集い、学び、楽しむ場として有効に機能していると思います。この館があったからこそ筑後市の生涯学習もここまで進んでこられたのではないか、拠点の重要性を痛感しているところです。
 さて、本年1月に開催されました「生涯学習フェスタinちくご」の日、サンコアの会場は参加者でいっぱいでした。三つの行政区の公民館活動の実践発表はそれぞれに特色ある活動体験で、公民館長さんの御苦労もしのばれましたが、それぞれ我が地域の文化教養を高め、より住みやすくするをモットーに懸命に努力しておられる発表に感動いたしました。
 また、中西一清さんの記念講演もクイズに始まり、参加者を引きつける語り口は楽しく、参加者一人一人が元気になる有意義な講演でありました。
 また、午後からはステージ部門の発表会で、市民の歌やフォークダンス、寸劇、体操と日ごろの活動の成果を発表するということで大変にぎわいました。大成功だったと思いますが、各公民館長さんは別として、集まった方たちはやはり市の中心部に住んでいる方が多く、市の周辺部に住んでいる方たちの姿が少なかったように思います。
 私は生涯学習は、終生生きがいを持って、豊かで充実した生き方をするための糧になるものだと思っています。市民はどこに住んでいても、いつでも気軽に学習できる場を求めています。そのために、もっと地域公民館を整備し、活用すべきだと考えますがいかがでしょうか、お尋ねします。
 2点目、図書館の建設について。
 これはきのうからきょうにかけて、何人もの議員さんが質問しておりますけど、私もまた再度お尋ねしたいと思います。
 子供たちの健全育成を推進するために、また生涯学習の拠点としても図書館の建設を市民の方は待ち望んでおります。昨日の永田議員、平井議員の一般質問の中で、市長も教育長も「図書館の建設はこれからの重要課題と思っている。市の大型事業が平成14年と17年に完成の予定である。その進捗状況を見て、建設の場所、形態、規模等の検討を始めたい」との御答弁がございました。大変前向きなお考えとうれしく思っております。
 総務文教委員会で先日、伊万里の図書館を見てまいりました。いろいろな意味ですばらしい図書館でした。「図書館はまちの頭脳であり、人づくり、まちづくりの場である。生涯学習に図書館は不可欠である。図書館は単に本をそろえて貸し出すだけのところではない。赤ちゃんからお年寄りまでがゆったりとくつろげる憩いの場であり、求めればあらゆる情報を、知識をたやすく入手できるところである」と、意欲あふれる館長さんの説明に感動と納得の連続でした。
 そのすばらしい図書館も、建設されるまでには長い時間をかけて準備をしてでき上がっていることを伺いました。平成2年に図書館建設を決意し、その後、用地買収、また図書館建設懇話会を設置し、市民の方たちの意見を大いに取り入れながら平成7年にオープンをしております。決定から5年の準備期間が経過しているのです。
 筑後市もまず図書館建設懇話会、または準備委員会か検討委員会等、名前はいろいろ考えられるでしょうけれど、とにかく建設に向けてのそういう委員会をまず発足しないとこれはなかなか進まないのではないかと思います。
 そこで、市長にお尋ねいたしますが、まずそういう懇話会なり、また準備委員会を設立なさるお考えはないものでしょうか、お尋ねいたします。
 それから、2項目めの3点目と4点目は私の準備不足につき、今回は取り下げさせていただきます。では、よろしくお願いいたします。
◎市長(馬場淳次 君)
 1点目の乳幼児、青少年の健全育成についてということでございますが、子育ての講座、ブックスタート、少年少女合唱団の育成、それから地域公民館の取り組みということにつきましては、担当または教育委員会の方からお答えを申し上げます。
 図書館の建設につきまして、昨日からお二人の方から質問があったところでございます。大きな市の課題というふうにお答えしたところでございまして、きのうも申し上げましたとおり、今取り組んでおる大きな事業がございますので、そういったものがおおよそ片づいた時点で取り組みたいというお話をしているところであります。
 準備委員会等をどうするかということでございますが、今伊万里が2年から始まって7年に完成した、5年かかっておるということで、そういうことからしますと、やはりそういった準備委員会等の設置も考えなければならないかなというふうには思っております。ただ、これが余り先に行きますと、財政を伴わないで、そちらの方が先走りして、早くつくれ、つくれと申されますと、なかなか執行部としても困難な場面が出てくるかというふうに思います。
 そういったことも勘案して、準備委員会等の設立についても今後検討してまいりたいというふうに思っておるところであります。
◎健康課長(平井順枝 君)
 乳幼児健診等を利用した子育て講座についてという御質問でございました。お答えいたします。
 私ども健康課の方で乳幼児健診、4カ月、10カ月、1歳半、3歳と、4期に分けてやっております。各この期に対応した指導を健診の後、個人指導と集団指導と子育て指導をしておるところでございます。それから月2回、保健センターにおきまして、日曜日に地域全体の乳幼児と3歳以上といったふうな分け方で1回、それから地域割り、校区割りで月1回ということで、月2回、日曜日に乳幼児教室を開催して、子育て不安への対応であるとか、健全な子育てを目的として実施しております。
 それから、年2回、子育て講演会をサンコア等を利用して実施しています。大変好評でございます。それから、あともうちょっと上の子供たちということで、中学生の親を対象にした心の健康講座ということで、これも年に1回、実は本日、サンコアで夜に中学生の子供を持ったお母さんを対象に心の健康講座ということで開催する、これは年に1回やっております。
 それで、今回、13年度に子育て支援センター仮称ということで設置していただくことになりまして、筑後市は私大変誇りに思っているんですけれども、子育てサークル活動が大変盛んです。この方たちの活動の拠点が保健センターとサンコアでやっていただいているんですが、いろんな行事の関係でなかなか思うようにいかなかったので、今度の支援センターは活動の拠点になるということで大変期待しております。また、子育てサークルのお母さん方が自分たちのニーズに合った講演会だとか、いろいろな学習会だとかも、ここを利用して活動できるということでお母さんたちも大変楽しみにしてあります。日ごろよりお母さん方のニーズとか、それから乳幼児健診の中での子供とお母さんという関係をよく保健婦が観察しておりまして、必要な研修等は進んでやっていきたいというふうに思っております。
 それから、もう一つやっておるのが、ふれあい教室というのをやっております。これは中学生の子供たちと赤ちゃん健診との触れ合いです。中学生が春休み、夏休み、冬休みを利用して健診に来ていただいて、そのときに生命についてのお勉強をしていただく機会を持っております。赤ちゃんと触れ合うことで大変子供たちは感動して帰っております。そこらあたりで少しは命についての大切さは学んでいくんじゃないかというふうに思っておるところです。
○議長(田中正助 君)
 午後1時まで休憩いたします。
             午前11時58分 休憩
             午後1時   再開
○議長(田中正助 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 教育長より訂正の申し出があっておりますので。
◎教育長(牟田口和良 君)
 先ほど島議員の質問の中で、評議員制度の実践校として、文部科学省の指定校は甘木市立の金川小学校と申しましたけれども、県の指定校として八女市の忠見中学校というふうに、学校は存在しませんけれども、見崎中学校の誤りでございますので、訂正をさせていただきます。おわびいたします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 青少年の健全育成ということで何点かお尋ねがあっておりますので、お答えを申し上げます。
 まず、子育て講座の件でございますけれども、先ほど健康課長から詳しく御説明があっております。中央公民館の方でも何点かやっておりますので、御報告申し上げておきます。
 中央公民館の方ではちょっと視点を変えまして、お父さんたちにもぜひ子育てに参加してほしいという視点で、お父さんの子育て講座というものを開催しております。それから、そのほかにわくわく親子教室や家庭教育学級の推進モデル校等の指定を行って進めておると、こういう状況でございます。
 次に、ブックスタート運動の推進ということでございます。
 子供たちが本離れをしておるということを随分前から言われておるわけでございますけれども、本市の場合はボランティアグループ、もう質問議員よく御承知のとおりだろうと思いますけれども、ボランティアグループの方々からいろいろな機会で読み聞かせを行っていただいておりますし、小学校におきましても、それぞれそういうふうな運動を展開しておると、実際読み聞かせなんかやっておると、こういう状況でございます。
 御質問のブックスタートの件でございますけれども、大変申しわけありませんが勉強不足で、御質問をいただいて初めて、ああ、そういう制度があるのかなということがわかったということでございます。今後、勉強させていただきたいと、かように思います。
 それから、少年少女合唱団の育成の件でございます。
 確かに御指摘のとおり、この文化的な活動というのは確かに少ないというふうに認識をしております。スポーツ関係についてはたくさんの団体といいましょうか、団ができておりまして、その中で取り組みが進められておるわけでございますけれども、スポーツ関係につきましても、一応民間の方のボランティアの方々が指導者となっていただいて活動をされておるというのが実情でございますので、そういう形で少年少女合唱団の方も立ち上げていただければ大変幸いだなと、このように思っておるところでございます。
 それから、住みよいまちづくりを目指してという件で、地域公民館を拠点にした生涯学習の取り組みということでございます。もうおっしゃるとおりでございます。各地域の公民館で展開していただく、これが基本中の基本であろうというふうに認識をしております。おかげをもちまして、それぞれの行政区でハード的にはそれぞれ整備も進めてもらっております。また、ソフト面におきましてもそれぞれの立場で進めてもらっておりますが、ちょっと私の口から言うのもなんだろうと思うんですけれども、ちょっとばらつきがあるといいましょうか、進んでおる地区と、まあもう一歩かなというような地区も確かにあるようでございます。
 今後はそういうことがないように、公民館長さんたちの研修会等も年に3回ほどやっておりますし、モデル公民館等も指定を行って活動を促進していただけるような方策をとっております。今後もそういうことで地域公民館の活動を支援してまいりたいと、このように考えております。
◆15番(野口和江 君)
 それでは、再質問いたします。
 まず、初めの子育て講座の推進というところで、先ほど健康課長からるる詳しい御説明をいただきまして、すごく進んでいるのだなあと、済みません、余り私がそこまで思っていなかったものですから、うれしく思いました。
 青少年の健全育成というと、どうしても私が認識している範囲では、どうしても一部のスポーツ団体のそういう活動にしても一部の、いわば教育熱心な親の、また意欲のある子供さんたちが参加する、そういうのが一番目立つんですよね。そうじゃなくて、本当に筑後市民のすべての方たちに何らかの形で、そういう講座、恩恵を受けるような、そういう施策が必要じゃないかと思いまして、しかも、青少年の健全育成というと大きくなってからでは、本当に私は間に合わないと思うんですね。だからこそ、乳幼児のこの時期に教育するのが一番効果的であると思って、この質問をいたしました。
 そうしますと、今、課長のお話ではいろいろしてありますけれど、ほとんどのお母さんたちがいろいろ健康課でなさるそういう講座といいますか、そういうのに触れていらっしゃいますか、そこをちょっとお尋ねします。
◎健康課長(平井順枝 君)
 お答えいたします。
 乳幼児健診を利用した子育て講座については、健診の受診率が95%を超えておりますので、ほとんどのお母さんは受けていらっしゃいますけれども、日曜日に開催しております子育て講座については若干少のうございます。働くお母さんも参加できるようにということで日曜日に設定したんですけれども、余り多くない状態です。
◆15番(野口和江 君)
 多分そうだと思うんですね。何か講座をするから集まれと言ってもなかなか集まらないのが現状だと思います。それで、必ず集まる日にそういう企画をされるのが一番効果が上がる、健全育成につながると思うんですね。ですから、その点をさらに充実させてほしいと思います。
 次のブックスタート運動のことは、これは社会教育課長にちょっと資料を渡してしまいましたけれど、先ほど説明をいたしましたが、英国で始まった運動で、とにかく本好きの子供を育てるためには、まず小さいときの読み聞かせからということで、これは小学生でもいいんですけれども、そういう意味でブックスタート運動も健診時に英国ではそういうパックを用意して、健診を受ける方たちに配る本ですとか、何かいろいろグッズが入っているそうです。そういう説明を、お母さんたちに対する説明ですね、そういうのを本当に初めての、それまで考えていなかったようなお母さんたちにもそれを通して認識、啓発するそういう活動として、これは多分ある程度予算もかかると思いますけれど、そういう活動をして非常に効果が上がっているということを聞いておりますので、これはひとつ検討課題にしていただきたいと思います。
 次に、本、要するに読書離れ、活字離れが進んでいるという現在において、小学生の子供たちが本を読まなくなっているということが指摘されております。これは平成11年5月の第45回学校図書読書調査が行われた結果ですが、1カ月に1冊も本を読まない小学生が11%いると。それで、子供たちの本離れが大変心配されていますと。しかし、読書の楽しさを味わえないのは子供たちの責任ではなく、本を読むことの大切さを教えていないことの方が問題だと思います。環境づくりをどうするのかが重要なことだと思います。
 今、全国的に全校一斉に始業前10分間読書の時間として続けた結果、本を読まなかった生徒が本を読むようになったとか遅刻が減った、また集中力がつき、授業中も静かになった。作文力や表現力が向上した等、生徒たちが大きく変わったという実践記録が話題になり、今、全国の小・中・高の4,000校以上で朝の10分間読書が広がっているそうです。多いところでは静岡県214校、長野県179校、福岡県はちょっと少なくて56校ということですけれど、筑後市においては朝の始業前の10分間読書という、そういう運動はなさっていますでしょうか、お尋ねいたします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えをいたします。
 ちょっとこれも学校によってばらつきがあるようでございますけれども、やっておる学校も当然ございます。ちょっと手元に何校やっておるとか、そういう資料をちょっと持ち合わせがございませんけれども、ここに持っておるのは羽犬塚小学校の状況なんですけれども、これはそれぞれ週1回はそういう時間を設けておると、このように報告があっております。あとの部分についてはちょっと調べてみないとわからない部分でございます。申しわけありません。
◆15番(野口和江 君)
 初めにも言いましたように、いろいろ青少年の問題行動が今顕著になっている、こういう昨今でありますし、それに対しての対症療法的なことでは、やはりこの状況は変わらないと思うんですね。ですから、本当に小さいときからの幼児教育が大事と今非常に言われておりますけれど、読書に親しむ、このことがやっぱり急には変わらないでしょうけれど、本当に本を読む子供たちを育てていくことが将来的にはすごく、そういう健全育成につながると思うんですね。学校において一斉にするというのは難しいかもしれませんけれど、でも、そういうやったところで実際に非常にいろいろ効果が上がっているということもまた事実でありますので、その辺を検討していただいて、ぜひ本当に小さいころからのそういう健全育成に図っていただきたいと思うんです。いかがでしょうか。もう一回お願いいたします。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えを申し上げます。
 まさにお説のとおりだろうというふうに思いますし、先ほども申し上げたとおりに、ちょっと学校によってはばらつきもございますが、それぞれ取り組みを進めておりますし、統計的なものをとっているかどうかわかりませんけれども、私たちが学校訪問なんかをする際に聞いてみますと、思ったほど図書離れをしていないんじゃないのかなという現象も見受けられます。と申しますのは、昼休みなんかは図書館に行きますと非常に子供たちがいっぱい集まっておりますね。そういう状況もあります。ただ、申しわけありません、数字的にそれを今手元にあるわけではございませんけれども、そういう状況にもあるということを申し上げておきます。
◆15番(野口和江 君)
 先ほどちょっと外してしまったんですけれど、乳幼児の読み聞かせをするというときに、それじゃだれがするのかということですね。やっぱりこれは結構そういうボランティアの団体、そういうお母さんたちも市内には結構いらっしゃると聞いておりますので、保健婦さんたちだけではなくて、そういうお母さんたちの、そういうボランティアの方の力をかりてなさるのもすごく効果的じゃないかと思うんですね。その辺のお母さんたちの育成はどんなにか考えていらっしゃるでしょうか。これはどなたにお尋ねしたらいいんでしょうか。いいですか、お願いします。
◎健康課長(平井順枝 君)
 今、3歳児健診のときに読み聞かせをやっておりますけれども、これは市の方の団体であります読み聞かせグループの方たちのボランティアでもってやっていただいておりまして、大変子供たちも目を輝かせて読み聞かせを聞いております。さっきおっしゃったような本を買ってあげるというところまでは早急にはできないと思いますけれども、こういう本が大変子供たちのためにいい本であるといったような紹介は今もしていただいておるようです。
◆15番(野口和江 君)
 そのボランティアでしているお母さんたちですね、読み聞かせとか、このグループがあることは知りました。3歳児健診でやっているのも現実に見たところです。本当にあの方たちは全くのボランティアなんでしょう。本当に自分たちの手弁当でして、そういうグループをやはりたくさんお母さんたちの輪を広げる、それにはやはりある程度市の方も少し考えて、やっぱり何らかの喜ばれることをまた逆に考えてほしいと思うんですね。そのとき、一々その方たちに幾ら払う、それじゃなくて見返り、その方たちがさらに喜んで、その活動を続けられるような、そういう何らかのバックアップをぜひして、このグループの方たちの支援をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(馬場淳次 君)
 気持ちとしてはそうだと思いますけど、ボランティアの意味で、それを金をもらったり、何か品をもらって喜ばれるかということと、本人たちが、そのグループの皆さんが自分たちがそういうことも含めてやっておるかという気持ちを大切にしていかなければならない。続けていただくということの中では我々も考えていかなければならない部分もあるかと思いますけど、そういったボランティアの本当の意味も大切にしていかなければならないというふうに思います。
◆15番(野口和江 君)
 私は決して金銭的なことを言ったんじゃないですよ、市長。ちょっと誤解されたようですけれど、そうじゃなくて、そのお母さんたちをさらにたくさん広めていただく、喜んでしていただけるようなバックアップですよ。そのことです。精神的なものですよ。それを別に今具体的には思い浮かびませんけれど、そういうことを私は申し上げました。決して金銭的なことを言っているつもりはありませんので、理解してください。
○議長(田中正助 君)
 野口議員、何でしょうか。(発言する者あり)質問終わったとですか。(発言する者あり)
◆15番(野口和江 君)
 はい、そういうことです。ちょっと勘違いをされないようにお願いいたします。
 それから次に、学校における、やはりそういうボランティアのお母さんたちがいらっしゃることを聞きました。これもやはり学校によってまちまちで、熱心に取り組んでいる学校もあれば、そうでもないところもあります。やはりこういうお母さんたちのそういう活動も非常に読書を薦める上では大事と思いますので、学校におけるそういうお母さんたちの組織といいますかね、グループを積極的につくっていく、そういうのはどこで、担当がちょっとよくわかりません。必要があるのではないかと思いますが、その点、いかがでしょうか。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 お答えを申し上げます。
 各学校でも、先ほど申し上げたとおりに読み聞かせをしていただくようなボランティアの方々がいらっしゃいます。それの育成ということだろうと思うんですけれども、そうなってまいりますと、担当としては社会教育団体というとらえ方をすれば社会教育課かなというふうに思います。
 各学校でもばらつきがありはしないかということですか、朝にはいろいろやっているところ、やっていないところ、いろいろあると思います。これはなかなか重点をどこに置いているかという校長先生の考え方もあろうと思うんですけれども、この読み聞かせという部分については基礎、基本の部分だろうというふうに我々も思っておりますので、今後も各校長あたりにそういう機会をふやすようにひとつ要請をしてまいりたいと、このように考えております。
◆15番(野口和江 君)
 これも大事な活動だと思いますので、引き続き各学校でそういうグループができるように努めてほしいと思います。
 次に行きます。少年少女合唱団の結成でございますが、先ほど民間でそういう立ち上げがあれば支援をするというような回答でしたが、筑後市以外の近隣の柳川、八女、大川にもあると聞いております。本当にコーラスを通じての健全育成というのも非常に考えられますので、筑後市もそういう何か働きかけを待っているのではなくて積極的に働きかけはできないものでしょうか。ほかの町にもできているし、多分、市民の方は待っていてもなかなかそういうふうに立ち上げる力がないのかもしれないですね。それを少し引き出す、そういうことを教育委員会なりでできないものでしょうか、お尋ねします。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 やはりこれからの生涯学習活動というのは、行政主導のいろんな立ち上げではなくて、いわゆる自分たちの企画運営による住民主導のそういう組織づくりが大切ではないかと思います。行政の方で応援できるとするならば、いわゆる文化振興公社あたりがそういう面では身近なところでの活動に接しておりますので、そういう文化振興公社あたりを通じて、人の出入りもそういう関係者の人たちがおられますので、文化振興公社の事務局あたりに話を持っていってみたいと思います。
◆15番(野口和江 君)
 私もこのことは初めて申し上げましたし、徐々にこれから私もそういう趣味の方たちと立ち上げのことを、もしできるものなら市の方の考えはこうですということで進めていきたいと思っております。そのときは、またどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、地域公民館を拠点にした生涯学習の取り組みですが、まず地域公民館の運営ですね。そういうのは館長はわかりますけれど、各公民館ではどのように運営なされているのか、もしわかったらですね。といいますのは、館長さん1人ではなかなかいろいろその活動が進まないと思うんですね。やはり何か活動を進めるためにはそういう核になる人たちがいて初めて進むと思いますので、各公民館の方たちが各地域で余り動いていないように私が思いますので、その人たちが本当に積極的に活動できる、そういう体制をつくるためにお尋ねをします。
◎中央公民館事務長(庄村國義 君)
 お答えいたします。
 地域の公民館を活性化するために、まず何といっても指導者というふうに思っております。というのは、指導者イコール町内公民館長、それから校区公民館長の兼務でございます。そういった形になっておりますので、一応そういった人たちで筑後市の方で公民館連絡協議会なるものを組織しております。そういった協議会の中で、年3回程度、そういった町内公民館の活性化についてどうするかとか、いろんなことについて研修されております。
 それから、モデル公民館の発表を2年間活動の後、実践発表していただくというふうになっております。そういった形で、それぞれ町内公民館を活性化していこうというふうに思っております。
◆15番(野口和江 君)
 先ほども申し上げましたけれど、モデル公民館の活動については、先日お聞きしまして、本当にすばらしいものと思いました。そのときちょっと感じたのは、公民館のそういう活動は公民館長さんが男性でいらっしゃるから、どうしても何か男性を主体にした活動が多いのではないかと感じたんですね。そこに女性が余り入っていないんじゃないかと思って、もし違ったら指摘してください。そんなふうに思ったんです。
 ですから、今、生涯学習を非常に勉強している女性のグループもありますし、そういう方たちがその地域の公民館の方で、もっと活躍できる場を与えられないものか。そうすると、その地域の公民館活動がもっと進むのではないかと思います。今、非常にサンコアでいろんな勉強をしていらっしゃる方たちの活用も含めて、それこそ共生社会ですから、男性だけの公民館長さんだけの発想じゃなくて女性もそこに入って、そういう活動をした方がいいんじゃないかと思いますけど、その辺はどのように見ていらっしゃるか、お尋ねいたします。
◎中央公民館事務長(庄村國義 君)
 お答えいたします。
 一応75のそれぞれ町内公民館がございますけど、12年度でございますけど、女性の方が2人公民館長としてなっておられます。そして、そのうちの1人の方がまた校区公民館長も兼ねてあるというふうな形で、私どももそれぞれ公民館長の推薦に当たってはなるべくそういった女性の方も積極的に公民館長として就任していただくように、それぞれの行政区長さん等にお願いはした経過がございます。
 それから、女性のそういった関係で発表といいますか、そういった場をつくるべきではなかろうかというふうに私たちも思っております。そういった関係で、生涯学習フェスタの件で申し上げますと、一応それは実行委員会で組織しております。ですから、そういった実行委員会に公民館長が必ずしも発表しなくてもいいわけでございますので、いずれ女性の立場からそれぞれ発表していただくのも一つの方法ではなかろうかというふうに思っておりますので、そういった女性の発表の機会がふえるように、それぞれ実行委員会にも諮っていきたいというふうに考えております。
◆15番(野口和江 君)
 ちょっと私の質問が悪かったと思いますね。別に公民館長を女性にせろというんじゃなくてですよ、公民館長はどなたでもいいんです。ただ、その公民館の活動の中に企画運営するところに女性が入っていないのではないかということをお尋ねしたかったんです。別に館長じゃなくていいわけですよ。それか 
ら、発表も別に女性がしなさいというのではなくて、当然、その中に入っていれば、別に発表はどなたがなさったっていいわけですからね。ただ、公民館の活動の中に女性が入っているかどうか、そこをちょっとお聞きしたかったわけです。
◎中央公民館事務長(庄村國義 君)
 お答えいたします。
 はっきり言いまして、実際の活動は運営、ほとんど女性の方が中心になっていろんな活動をされております。ただ、表に出てくるのがどうしてもそういった公式の場といいますか、発表の場とかいいますか、そういうふうな場で男性の方が多いんじゃないかということで、ちょっと私先ほど答弁したわけでございますけど、実際の活動としましては、企画運営はそこら辺に女性の方も確かに入っておられます。
 そういったわけで、活動は主として女性の方が多いという状況でございますので、それが結果的には企画運営まで反映されているというふうに私どもは思っています。
◆15番(野口和江 君)
 企画運営の中に入っていると、それならいいと思うんですね。私も全部調査したわけではありませんので、余り言えませんけれど、それならそれで結構だと思います。ちょっとそうじゃないような感じがしたものですからね。ただ、区長さんとか公民館長さんだけで、ちょこちょこと集まって話をして、何か対応しているようなところもあるのではないかと思いましたので、ぜひその辺の御指導をしていただけたらと思うんですね。よろしくお願いいたします。
 それから、先日の生涯学習フェアのときに感じたんですけれど、午前中の講演がありました。その時点では非常に会場は黒い服を着た方が多かったんですね。恐らく各公民館長さんがたくさんおいでになったからだと思うんですけれど、今度は午後になりますと、ほとんど黒い影が少なくなりまして、女性ということでですね、何か午前中の会は企画をする人たちの集まり、午後は実践をする人たちの集まり、何かそんなような印象を受けたんですね。
 私は公民館長さんであれば、ぜひ午後の部分ですね。実践発表の部分まで見ていただいて、自分のところのだれがどういう形でどんなことをしているかということぐらい見られるといいのにと思ったんですね。そしてまた、その方たちをその地域で拡大していくような、そういうのが本当の地域の生涯学習の広がりになるのではないかと思ったんです。ですから、そういうふうに企画する人、実践する人じゃなくて、一緒に活動をされることを望みますが、これは質問になるかどうか、そういうことを要望いたします。
○議長(田中正助 君)
 質問終わりましたか。(発言する者あり)野口議員、質問終わったんですか。(「では、もう一回」と呼ぶ者あり)
◆15番(野口和江 君)
 何回も言いますけれど、ここのサンコアを中心にした活動は非常に進んでいる、すばらしいものがあると思いますけれど、それに反してその周辺の方ではなかなか寂しいというのが現実だと思うんですね。各公民館ごとにということは非常に無理かもしれませんけれど、それで南部ですとか、北部ですとかのそういう拠点づくりが考えられていると思いますけれど、これもいま一つ余り何といいますか、見えてこない、失礼ですけど、そういう思いがします。この辺の南部、北部の活動を、少なくともサンコア並みぐらいに持っていくのがやっぱり一つ取り組みじゃないかと思うんですけど、その辺の考えをお尋ねしま 
す。
◎中央公民館事務長(庄村國義 君)
 生涯学習フェスタはことしで5回目というふうな形になります。13年度以降どうするかということでございますけど、一応13年度はちょうどサンコアが建設されて20年というふうな形になりますので、一応女性政策課ですかね、勤労婦人センターと協議しながら、一応13年度については、今まで生涯学習フェスタと3Cフェスタが別々の時期にあっていたわけでございます。ですから、それを13年度は20年になるから一緒にしようと、なるべく近い時期にしようというふうな考え方を一応私どもは事務サイドでございますけど、そういった形で話し合いをやっております。
 ですから、13年度はそのような形で生涯学習フェスタも行われるというふうに思っておりますので、14年度以降に、おっしゃるような地域でのフェスタの開催、そこら辺については、当然公民館の方としても視野に入れて考えておりますので、その点よろしくお願いしたいというふうに思っております。
◆15番(野口和江 君)
 私もそんなに思います。この間は軽運動室でありまして、本当にいっぱいで参加者が多かったんですけれど、各公民館長さんだけ全部集まっても70何人と聞きますので、そのほかにいろいろ集まると、もうあそこでは手狭になるんじゃないかと思うんですね。ですから、もしあの調子でするんなら、来年はそれこそサザンクスの小ホールでも借りなければ入れないんじゃないかというふうに私は1人思ったんですけれど、そうやって、やはり近くの、南部、北部に分けてのもしフェスタができるんなら、本当にそれこそがさらに生涯学習が全市的に進むのではないかと思いますので、ぜひそういうことを進めていただきたいと要望いたします。
 次に、図書館の建設については、先ほど市長も検討委員会なり、準備委員会なり、名称はいろいろと考えられますけど、そういうのを考えて検討していきたいという御答弁をいただきました。ぜひ私はこれを進めていただきたいと思います。
 それから、今まで何人も伊万里の図書館のお話が出ましたけれど、本当に伊万里の図書館はすばらしいんです。私が幾らここですばらしいんですと言ってもなかなかそれは表現できませんので、ぜひ市長、1回早い時期に何か都合をつけて、ここを見ていただくことができないでしょうか。市長選の間近になると、とてもそのあれはないと思いますので、早い時期に何らかの形で訪れて、あそこの館長さんのお話をぜひ伺ってほしいと思うんですね。そこは女性の館長さんで本当に意欲のあるすばらしい方でした。その辺を最後にお聞きしたいんですけど、いかがでしょうか。
◎市長(馬場淳次 君)
 きのうから伊万里の図書館が非常にすばらしいという話がございます。私もぜひお伺いして見学、また館長さんのお話等も聞かせていただければというふうに思っております。それを参考にして、将来の構想を組み立てることができれば幸いだというふうに思っております。
◆15番(野口和江 君)
 ありがとうございました。ぜひそういう前向きの形で進めていっていただきたいことを願って終わりにいたします。ありがとうございました。
○議長(田中正助 君)
 以上で野口和江議員の一般質問を終了いたします。
 以上をもちまして日程の全部を終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
             午後1時41分 散会