平成13年 6月 定例会(第10回)


        平成13年6月8日(金曜日)   

                        (午前10時00分開会)

1.出席議員(21名)

   1番  永 田  昌 己     13番  田 中  秀 行
   3番  平 井  勝 行     14番  野 口  和 江
   4番  池 田  光 政     15番  北 島  スエ子
   5番  塚 本  辰 吉     16番  貝 田  義 博
   6番  島    啓 三     17番  田 中  正 助
   7番  原 口  英 喜     18番  秋 山  重 敏
   8番  若 菜  道 明     19番  馬 場  節 夫
   9番  水 町    好     20番  門 田  司 郎
   10番  永 松  康 生     21番  弥 吉  治一郎
   11番  大 藪  健 介     22番  村 上  知 巳
   12番  田 中  瑞 広

2.欠席議員(なし)

3.本会議に出席した事務局職員

  事務局長    森 山  早 苗
  庶務係長    北 島  鈴 美
  書記      古 賀    毅
  書記      式    由美子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長            馬 場  淳 次
    助役            住 吉  陽 三
    収入役           正 山  英 隆
    教育長           牟田口  和 良
    総務部長          菰 原    修
    民生部長(兼同和対策室長) 菰 原  千 里
    建設経済部長        久 保  満寿男
    市立病院事務局長      後 藤  秀 夫
    教育部長          下 川  雅 晴
    消防長(兼消防署長)    荒 木  邦 彦
    総務課長          平 野  正 道
    企画課長          角    隆 範
    人事課長          宮 原  一 壽
    税務課長          坂 本  正 憲
    女性政策課長     
                  田 中  僚 一
    (兼勤労婦人センター館長)
    会計課長          野 田  広 志
    市民課長          冨 久  義 樹
    環境課長          真 鍋  信 一
    健康課長          徳 永  知英子
    福祉事務所長        村 上  春 夫
    老人ホーム園長       緒 方  純 子
    農政課長          中 村  正 暢
    土木課長          釘 嶋  恭 之
    都市対策課長        加賀田  慎 一
    商工観光課長        徳 永  憲 一
    下水道課長         水 町  良 信
    市立病院総務課長   
                  右 田  喜 俊
    (兼介護支援センター室長)
    市立病院医事課長      塚 本  弐 郎
    監査事務局長        庄 村  國 義
    農業委員会事務局長     山 口  逸 郎
    教育委員会学校教育課長   城 戸  秀 穂
    教育委員会社会教育課長
                  松 永  盛四郎
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会同和教育課長
                  馬 場  正 利
    (兼同和対策室参事) 
    消防本部次長兼総務課長   松 藤    元
    消防本部警防課長      堤    秀 信
    消防本部予防課長      永 田  耕 作
    水道局長          牛 島  弘 喜


           議事日程第1号    
                 平成13年6月8日午前10時開会・開議

● 開  会
 第1  会期の決定
 第2  永年勤続議員表彰伝達
 第3  諸般の報告
 第4  議案第35号から議案第48号まで、報告第3号から第7号まで、及び
     意見書案第1号から第4号の上程、提案理由説明

     (全員協議会)

      ───────────────────────

             午前10時1分 開会
○議長(村上知巳 君)
 おはようございます。本日の出席議員は21名で、定足数に達しております。これより平成13年第10回筑後市議会定例会を開会いたします。
 本日の会議は、議事日程第1号により行います。
△日程第1 会期の決定
○議長(村上知巳 君)
 日程第1.会期の決定を議題といたします。
 会期につきましては、議会運営委員会において検討をいただいておりますので、委員長より報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 おはようございます。御報告申し上げます。
 本日招集されました第10回筑後市議会の日程につき、去る6月1日に議会運営委員会を開催し、協議をしたところでございます。
 協議の結果、会期は本日より6月22日までの15日間といたすことで議会運営委員会として、全員の一致をしたところでございます。
 なお、諸般の報告につきましては、今まで文書による報告のみで終わっておりましたが、議会運営委員会の協議の中で、今議会より諸般の報告についての質疑も議案等の質疑の後に日程に入れて質疑を受けるということになったところでございます。ただし、諸般の報告に対する質疑のための日程延長はいたさないということで意見の一致を見たところでございます。議員各位の御賛同のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(村上知巳 君)
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日から6月22日までの15日間といたしたいと存じます。また、諸般の報告の質疑を議案質疑終了後の日程に入れるが、諸般の報告に対する質疑のための日程延長はいたさないことにしたいと存じます。これに御異議ありませんか。
◆8番(若菜道明 君)
 議会運営委員長にお尋ねいたしますが、ただいま報告の中で、諸般の報告を文書でしておったということで、これに対する質疑を設けたと、こう報告がありましたが、これはどういう理由でそのようになったかを最初にお尋ねいたします。
 私が議員になって6年になりますが、今までこういうことは一回もありませんでしたが、今度初めて取り入れられたと思いますが、やはり議会というところは会議規則にのっとり行われると私は思っておりますが、その点について二、三お尋ねしたいこともありますので、初めに議運でそうなったと報告がありましたが、その中でどういう意見で、どうなったかをお尋ねいたします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 議会運営委員会の中で、まず最初に出たのが、市民の皆さんから議会での審議が少ないんじゃないかということで、批判があっているというのはおかしいんですけど、そういう意見が出ております。それと同時に、監査報告につきましては、ずっと過去に監査報告に対する質疑応答があっていたと意見がありました。それと同時に、議員研修、あるいは海外研修等についても報告のみであるということで、実際中身がどうなっているかの質疑がなされないという御意見でございました。
 以上です。
◆8番(若菜道明 君)
 審議が議会の中で少ないという理由も一つあると言われますが、審議が少ないということは私はないと思います。それは個人差はあると思いますが、やはり審議は十分尽くされていると思いますし、また、諸般の報告となっておりますが、何が報告に義務づけられておるか、わざわざ報告の質疑となれば、今度も報告何号ということで議案に出ておりますが、それと、今言われる諸般の報告の違いといいますか、それと諸般の報告と、これの文書による今までの報告が何をもとに義務づけられておったものか、義務ではなかったものか、またいろいろ行政視察と言われましたが、行政視察だけではなく、議会からは、例えば船小屋振興組合といいますか、それから八女西部、そういうところにも議会を代表して当然出ておられますが、こういうのは今までは書類によって報告はなされておりませんし、そこいらの違いはどういうふうになっておるか、委員長にお尋ねをいたします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 お答えをいたします。
 議会運営委員会で協議をいたしましたのは、諸般の報告についてどうするかということで、それについては、質疑応答すべきじゃないかという意見でございましたので、そのことについて協議をしたわけでございます。だから、今、若菜議員がおっしゃっていることについての議論はございませんでした。
 以上です。
◆8番(若菜道明 君)
 それで諸般の報告と言われますから、これは報告は自主的にするものであるか、義務づけられて今までおったものかもお尋ねをいたします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 大体義務づけられておったかどうかということにつきましては、私はわかりませんけど、大体定期監査等、あるいは議員研修、そのところが大体諸般の報告で出てくるものではないかと思っております。
◆8番(若菜道明 君)
 じゃ、今、委員長が言われるように、月例監査報告と議員の行政視察だけに限定をして報告し、それに対する質疑ということですかね。私は質疑となれば、当然、そういうふうな、例えば、船振や八女西部、またはいろいろほかの委員会といいますか、審議会等も、私は議会を代表して出ておられますので、そういう中身も何らかの形で、やはり質問もされるような形に、どうせならそういう形をとっていただきたい。そうしないと、今までの習慣というか、慣例を破ってこうなったわけですから、そういうのもひとつまとめて検討というか、質疑の場を設けさせるようにしていただきたいと思いますが、そこら辺は委員長はどういうふうにお考えですか。(「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)
○議長(村上知巳 君)
 暫時休憩いたします。
             午前10時12分 休憩
             午前10時34分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
 ただいま休憩中に議会運営委員会を開催していただきまして、諸般の報告に対する扱いについて協議を願ったところであります。
 委員長より報告をお願いします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 御報告申し上げます。
 諸般の報告ではございません。一部事務組合とか、あるいは各種審議会等についての質問でございましたので、一部事務組合、各種審議会等については、説明等の申し出があったときには、議長に申し出ていただいて、その後、議会運営委員会を開きたいと思っております。
 以上です。
◆8番(若菜道明 君)
 もう一点ですけど、日程の説明がありましたが、日程は今議会ですれば18日、19日と質疑の日程が設けられておりますが、その中で、議案の質疑が終わらないときは日程の延長はしないと、こういう説明と思いますが、そういうときは、じゃ諸般の報告の質疑はないということですかね、そこら辺説明をお願いします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 お答えいたします。
 全議案の質疑応答が終わった後に諸般の報告に対します質疑応答をすると。ただし、質疑応答は18日、19日の2日間でございます。それで、どんなにいろんな質疑があっても2日間で終わるということでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 今の説明は、諸般の報告に対する質疑が延長をしないということですかね。例えば、18日で今までの議案の質疑は終わったと。その後にまた19日は残っている。そのときには諸般の報告に対する質疑はいたしますけど、19日ぎりぎりまで今までの議案質疑がなされた場合は、もうそこで打ち切って諸般の報告の質疑は延長して、例えば、20日には延長をしないということですかね、ここら辺の説明を、わかりませんのでお願いします。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 もし時間が、18、19日で全議案の質疑応答が仮にあった場合には、18、19日の日程だけしか組んでおりませんので、本来はしないということになりますけど、そのときは議会運営委員会を開かせていただかざるを得ないんじゃないかと、私の判断ではなかなか……(発言する者あり)
 訂正いたします。全議案の質疑応答が18、19日まで長くかかってしまった場合には、諸般の報告に対します質疑応答はしないということでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 そうすると、そのときに今議会なら今議会に諸般の報告が出されても、6月議会ですね、丸々2日間かかったと。そのときは諸般の報告の質疑はもうそれで終わったということですから、9月までまた延ばして引き続きいいということですかね。もうそこで全部終わったと、後はそれに対する質疑はできないということですか、そこら辺はどんなですか。
◎議会運営委員長(大藪健介 君)
 大変判断するのが難しいんですけど、一応6月議会で提出した諸般の報告の質疑応答でございますので、それで終わったと理解していいんじゃないかと私は思います。
◆8番(若菜道明 君)
 それは、私としてはいいか悪いかなかなか判断はできませんが、せっかく設けられるなら、今議会は仕方ないですけど、9月議会からはそこら辺をもうちょっと考えていただいて、日程をどうするかということも考えていただきたいと思って、私の質問はこれで終わります。
○議長(村上知巳 君)
 他に質問ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上知巳 君)
 それでは、お諮りいたします。会期につきましては、6月22日までの15日間といたしたいと思います。また諸般の報告の質疑は、委員長の報告どおり、日程延長はいたさないということにしたいと存じます。これに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上知巳 君)
 御異議なしと認めます。よって会期は本日から6月22日までの15日間とし、諸般の報告の質疑を議案質疑終了後の日程に入れ、諸般の報告に対する質疑のための日程延長はいたさないということに決定をいたしました。
△日程第2 永年勤続議員表彰伝達
○議長(村上知巳 君)
 日程第2.永年勤続議員表彰伝達を行います。
 去る5月22日の第77回全国市議会議長会定期総会において永年勤続議員の表彰が行われ、本市議会より4年以上正副議長の職にあった者として田中正助議員、15年以上議員の職員にあった者として馬場節夫議員、10年以上議員の職にあった者として野口和江議員、田中秀行議員、永田昌己議員、田中瑞広議員、そして、私村上知巳、及び15年以上議会事務局職員であった者として森山議会事務局長が表彰を受けられましたので、表彰状の伝達を行いたいと存じます。
 先ほど名前を言いました方々は前の方にお願いをいたします。
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               表 彰 状
筑後市 田 中 正 助 殿
 あなたは、市議会正副議長として4年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございました。
 (拍手)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 馬 場 節 夫 殿
 あなたは、市議会議員として15年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございます。
 (拍手)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 野 口 和 江 殿
 あなたは、市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございます。
 (拍手)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 田 中 秀 行 殿
 あなたは、市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございます。
 (拍手)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 永 田 昌 己 殿
 あなたは、市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございます。
 (拍手)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 田 中 瑞 広 殿
 あなたは、市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 おめでとうございます。
 (拍手)
○副議長(永田昌己 君)
      ───────────────────────
               表 彰 状
筑後市 村 上 知 巳 殿
 あなたは、市議会議員として10年市政の振興に努められ、その功績は著しいものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 どうもおめでとうございました。
 (拍手)
○議長(村上知巳 君)
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               表 彰 状
筑後市 森 山 早 苗 殿
 あなたは、市議会事務局職員として精勤16年に及び、その成績優秀なものがありますので、第77回定期総会に当たり本会表彰規程により表彰いたします。
                     平成13年5月22日
                       全国市議会議長会会長
                         二 之 湯  智
      ───────────────────────
 代読。おめでとうございます。
 (拍手)
 ただいま表彰を受けられました田中正助議員、馬場節夫議員及び10年以上を代表して野口和江議員よりごあいさつをお願いしたいと存じます。
 まず、田中議員よりお願いいたします。
◆17番(田中正助 君)
 ただいま身に余る表彰いただきまして、本当にありがとうございます。2年間、浅学非才な私でございましたが、議員の皆様の絶大なる御支援のおかげで無事務めることができました。今後はこれを機に、ますます市民福祉の向上、また市の発展のために身を粉にしても頑張るつもりでございますので、よろしくお願いします。本当にきょうはありがとうございました。(拍手)
○議長(村上知巳 君)
 おめでとうございました。
 次に、馬場節夫議員にお願いいたします。
◆19番(馬場節夫 君)
 今ここで15年という表彰をいただいたことに対して大変喜んでおるところでございます。これも各議員、各執行部の皆様の日ごろからの温かい御支援のたまものと感謝しております。
 顧みますれば、落選期間が4年ありましたけど、その期間が非常に長かったせいで、15年とは十年一昔と言いますけど、長いようで短いような15年でございました。最初のうちは、筑後市といえば、八女工業と私の家から西鉄の犬塚駅までしか知らないような私でありましたし、行政面においても何一つ知らない私でございましたけど、弥吉、門田両議員が手をとり指導してくださり、現在があるのだと思っております。私自身、15年、よく頑張ってきたなと自負をしている面もあります。今後また明るく住みよい筑後市を築いていくために、微力でありますが、最善の努力をしていきたいと思います。今後とも皆様の御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。(拍手)
○議長(村上知巳 君)
 おめでとうございました。
 次に、野口和江議員にお願いいたします。
◆14番(野口和江 君)
 同期の5人の議員を代表いたしまして、一言お礼の言葉を述べさせていただきます。
 ただいま10年の表彰をいただきました。本当に身に余る光栄と感激の気持ちでいっぱいでございます。
 顧みまして、この10年間、本当に微力ではありますが、市勢発展のために活動させていただくことができましたことは、ひとえに議員の皆様方、また執行部の皆様方、そして市民の皆様方の温かい御支援と御協力のたまものと深く感謝し、本当に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
 これからもさらに、さらに市勢発展のため、また住民福祉の向上を目指して頑張ってまいる所存でございます。今後とも議員の皆様、また執行部の皆様方の温かい御支援、御協力をお願いいたしまして、簡単ですが、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(村上知巳 君)
 以上で表彰伝達を終わります。
△日程第3 諸般の報告
○議長(村上知巳 君)
 日程第3.諸般の報告をいたします。
 定期監査として、消防本部及び例月出納検査として、平成13年1月分、2月分、3月分の報告書をお手元に配付しておりますので、御報告にかえさせていただきます。
△日程第4 議案上程・提案理由説明
○議長(村上知巳 君)
 日程第4.議案第35号から第48号まで、報告第3号から第7号まで、及び意見書案第1号から第4号までを上程いたします。
 まず、市長の提案理由の説明をお願いいたします。
◎市長(馬場淳次 君)
 おはようございます。ただいま表彰を受けられました皆様方に心からお祝いを申し上げます。これを機に、さらなる御活躍を祈念申し上げる次第であります。
 本日ここに、第10回筑後市議会定例会に当たり、議員各位の御健勝をお喜び申し上げますとともに、日ごろの御精励に対し、深く敬意を表する次第であります。
 ただいま上程されました議案第35号から議案第48号まで、並びに報告第3号から報告第7号までについて提案理由の説明を申し上げます。
 議案第35号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定については、議案第38号に関連するもので、「筑後市公害対策審議会」及び「筑後市ごみ対策審議会」を整理統合し、「筑後市環境対策審議会」とするものであります。
 議案第36号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定については、「公害対策審議会委員」及び「ごみ対策審議会委員」を整理統合し、「環境対策審議会委員」を設置し、日額報酬を定めるものであります。
 議案第37号 筑後市重度心身障害者医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例制定については、平成13年1月1日施行の老人保健法の改正により、老人保健に高額療養費支給制度が創設されたこと及び関係法令の改正により字句の改正を行うものであります。
 議案第38号 筑後市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 「筑後市公害対策審議会」及び「筑後市ごみ対策審議会」とも15人の委員で構成されていますが、野焼き、悪臭等、両審議会に関連する問題も多く、また、両審議会委員の意見も考慮し、「筑後市環境対策審議会」に整理統合するものであります。なお、構成委員は15人以内で組織することにしています。
 議案第39号 筑後市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 国民健康保険税のうち、介護納付金の納付金額が1人当たりの単価が平成12年度28,915円から13年度32,425円に引き上げられたため、介護納付金分の税率中所得割を0.58%から0.70%へ改正するものであります。また商品先物取引に係る雑所得等の課税の特例の創設に伴い、国民健康保険税の賦課の特例を設けるものであります。
 議案第40号 平成13年度筑後市一般会計補正予算について申し上げます。
 今回の補正は、26,858千円を増額し、歳入歳出予算の総額を15,479,858千円とするものであります。
 歳出予算の内容について申し上げます。
 第2款.総務費の参議院議員選挙に要する経費1,638千円は、選挙当日の投票事務の軽減・迅速化のため、各投票所に投票管理システムを導入するためのノート型パソコン購入費であります。
 第3款.民生費の高齢者福祉に要する経費は、低所得者等のホームヘルプ利用負担金について、本人負担10%のうち7%を国の助成制度により補助金で予算計上していましたが、県の補助要綱に基づき扶助費に組み替えるとともに、財源についても国庫補助金から県補助金に組み替えるものであります。
 第6款.農林水産業費の園芸作物振興に要する経費24,300千円は、県単独補助事業の追加採択に伴うもので、筑後いちご第1生産組合が取り組む高設栽培方式によるハウス施設整備事業補助金であります。
 水田農業経営確立対策事業に要する経費920千円は、本年度生産調整に関し、緊急に拡大される生産調整面積9.2ヘクタールについて、大豆を中心とした水田作付体系転換実証事業として10アール当たり10千円の委託料で実施するものであります。
 第8款.土木費の特定道路野町・八女インター線改良事業については、事業実施計画見直しによる予算枠内の組み替えであります。
 以上の歳出予算に対する財源は、県支出金29,858千円を増額し、国庫支出金3,000千円を減額しています。
 議案第41号 平成13年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算について申し上げます。
 議案第39号で提案していますように、介護納付金分の所得割税率の引き上げに伴い、被保険者負担分として6,391千円を増額し、財政調整交付金を同額減額するものであります。
 議案第42号 平成13年度筑後市老人保健特別会計補正予算については、平成12年度の医療給付事業実績により、社会保険支払基金の医療費交付金20,903千円及び県医療費負担金2,700千円が交付超過となりましたので、返還するものであります。財源については、医療費国庫負担金を充てています。
 議案第43号 市道路線の認定については、道路新設改良事業に伴い認定する長浜上牟田々2号線ほか2路線、また水資源開発公団が筑後川下流用水事業に伴い新設した富重蓮町・高江石町線については、基本協定に基づき認定するものであります。
 議案第44号 市道路線の認定変更については、道路新設改良事業に伴い和泉九郎地畑・近道線の路線延長の変更であります。
 議案第45号 字の区域の変更については、筑後西部第2地区の県営圃場整備事業による字の区域を変更する必要が生じましたので、当該変更に関し、福岡県知事に届け出るため、地方自治法第260条第1項の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第46号 財産の購入契約の締結については、筑後市消防団第5分団及び第6分団の消防ポンプ自動車2台を購入するものであります。
 去る3月29日に指名競争入札を行い、落札額24,000千円に消費税額1,200千円を加えた額をもって株式会社倉重ポンプ商会に決定しましたので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、購入契約を締結しようとするものであります。
 議案第47号 専決処分の承認については、地方税法の改正に伴う筑後市税条例の一部を改正するものであります。
 主な内容は、土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得に係る平成12年度分及び13年度分の課税特例の適用期間を平成16年度まで延長するなどの改正であります。
 議案第48号 専決処分の承認については、平成12年度筑後市一般会計補正予算であります。
 今回の補正は、特別交付税、利子割交付金等の収入の確定、市税還付加算金、各事業の確定に伴う不用額による減額及び財政調整基金、減債基金の積立金などであります。
 補正額は439,725千円を増額し、平成12年度の最終予算額を16,325,561千円とするものであります。
 歳出予算の主なものについて申し上げます。
 第2款.総務費の人事管理に要する経費及び電子計算事務に要する経費の減額は、産休・育児休業職員にかわる臨時賃金、SE支援委託料の不用額であります。
 第8款.土木費の羽犬塚駅西側広場新設事業に係る経費の減額は、JR貨物用地内の支障物移転及び撤去補償費の確定に伴うものであります。
 第10款. 教育費の筑後小学校教室棟増築事業の減額は、事業費の確定に伴うものであります。また、国庫負担金の確定により国庫支出金を増額しています。
 一方、財政運営の健全化のため、財政調整基金に4億円、減債基金に2億円を積み立てています。
 財源としては、前記のそれぞれの不用額と市税99,703千円、利子割交付金
67,464千円、特別交付税170,747千円等を充てています。
 報告第3号 専決処分については、損害賠償の額を定めることについてであります。
 平成12年11月、市道津島皿ケ町・九反坪線のJR船小屋駅南側付近を住民の方が自転車で走行中、一部ふたのない側溝に転落し、額及び顔に損傷を受け治療中でありました。相手側と示談が成立し、損害賠償の額を専決処分しましたので、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告するものであります。
 報告第4号 専決処分については、損害賠償の額を定めることについてであります。
 平成13年2月、市内山ノ井213番地の4東側において、可燃ごみ回収に向かうじんかい車が市道を左折しようとして、左側商店のひさしに接触し、損害を与えたものであります。相手側と示談が成立し、損害賠償の額を専決処分しましたので、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告するものであります。
 報告第5号 平成12年度筑後市一般会計繰越明許費繰越計算の報告については、児童扶養手当システム導入費、合併処理浄化槽設置補助金ほか5事業について、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
 報告第6号 平成12年度筑後市介護保険特別会計繰越明許費繰越計算の報告については、介護保険電算システム改修委託料について、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
 報告第7号 平成12年度筑後市下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算の報告については、国の補正予算に伴う羽犬塚処理分区の実施設計及び地質調査と流域下水道工事のおくれにより、公共下水道工事の着手がおくれ、12月議会で繰り越しをお願いしました事業について、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
 以上が議案の大要であります。慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。
○議長(村上知巳 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、意見書案第1号 公立学校事務職員・同栄養職員給与費の義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書について、提出者の提案理由の説明を求めます。
◆15番(北島スエ子 君)
 朗読をもって提案させていただきます。
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        公立学校事務職員・同栄養職員給与費の
      義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書(案)
 いま、学校教育は「いじめ」・不登校・中退・「子供の荒れ」など深刻な状況にあり「学校再生」が緊急な課題となっている。これまでの日本の教育は一定の知識を効率よく教えるには適したシステムではあったが、今は、一人ひとりの個に応じた多様な学習の展開による創造的な学力が求められており、教育は構造的な変革が迫られている。この課題解決には学校現場の全職員が一丸となった協力体制の中で取り組むことが大切である。
 地方分権が進められている中、国と地方の役割分担を見直すとして、義務教育費国庫負担制度についても検討が行われているが、今年も例年のように財務省から学校事務職員や栄養職員の給与を義務教育費から除外し、一般財源化するという動きが予想される。
 しかし、同制度については地方分権推進委員会の第2次勧告においても「真に国が義務的に負担を行うべき分野」として引き続き負担を継続すべきとしている。もし、除外されるならば学校内の協力態勢を損ない、学校運営にも大きな影響を与えるだけでなく、地方財政が受ける影響は極めて大きく、地方自治体の財政力により教育水準に格差が生じるなど義務教育の円滑な推進に重大な支障をもたらすことになりかねない。
 したがって、本議会は政府に対し全国的な教育水準の維持向上のため義務教育費国庫負担制度を現行のとおり堅持するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
      ───────────────────────
 よろしくお願いいたします。
○議長(村上知巳 君)
 以上で意見書案第1号の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、意見書案第2号 地方交付税削減に反対する意見書について、提出者の提案理由の説明を求めます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 意見書案第2号 地方交付税削減に反対する意見書について、提案理由を申し上げます。
 議員の皆様御承知のとおり、最近のマスメディアは、地方交付税に関する報道を多く行っております。とりわけ小泉政権が発足しまして40日を過ぎましたけれども、その中で、ここに書いておりますように、経済財政諮問会議でありますとか、主要な閣僚が地方交付税の削減を提唱しているのは御案内のとおりであります。
 小泉総理は、さきの自民党の総裁選挙で、現在平成13年度でありますけれども、国債の発行は33兆3,000億円と言われておりますが、これを30兆円以内に抑えるということを公約したわけであります。私たち国民は、小泉首相が公約しました年間の国債発行高30兆円というのは、今まで社会資本の整備などの美名のもとに拡張を続けてきました大型公共事業などを見直すことではないかということで賛意を表明したところであります。
 しかし、御案内のとおりに、政権与党などの反対で、これを地方交付税の削減でそのつじつまを合わせようとしておるところであります。一昨日の報道によりますと、1兆円を地方交付税の削減で乗り切ろうという案も出ておるところであります。
 私はここで申し上げるまでもなく、地方交付税というのは、地方自治体の基準財政需要額に対する収入額の不足分を国が地方自治体へ交付することにより、税収基盤の弱い地方自治体の歳入不足を賄う制度であります。議員の皆様御案内のとおり、本市では基準財政力は0.62程度でありますから、このことを裏返せば、38%は地方交付税交付金によって本市の財政運営が行われているということが言えると思います。こういう地方の実態でありますから、地方交付税を削減するということは、財政基盤の弱い自治体は崩壊する。あるいは住民のニーズにこたえる事業が打てないことになりますし、これは今まで垂れ流してきた国債の発行、国の赤字、国の責任を地方公共団体に求めることで、責任の転嫁であり、断じて許すことはできないと考えるところであります。
 ここにも書いておりますように、現在地方と国の歳出比率は2対1でありますけれども、歳出は4対6と地方の方が多いと言われておりますから、基準財政需要額を地方の歳出の実態に合うように、むしろ引き上げて、地方交付税交付金については強化されるべきではなかろうかと思います。
 そういう観点に立って、地方交付税削減に反対する意見書を提出したところであります。議員の皆様方の御賛同のほどよろしくお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえます。
○議長(村上知巳 君)
 以上で意見書案第2号の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、意見書案第3号 低用量経口避妊薬(ピル)の販売に関する意見書について、提出者の提案理由の説明を求めます。
◆14番(野口和江 君)
 意見書案第3号、朗読をもって提案理由の趣旨説明にかえさせていただきます。
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     低用量経口避妊薬(ピル)の販売に関する意見書(案)
 平成11年6月、厚生省は「低用量経口避妊薬(ピル)」を医師の処方が必要な医薬品として承認し、同年9月より販売が開始されたが、欧米では副作用により多数の若い女性が死亡するなどの事故が発生し、政府や製薬会社に対して訴訟を起こしていることや、一定期間の服用の困難さから10代の妊娠中絶が増えている現状もあります。
 とりわけ、ピルは脳に働きかけ内分泌を攪乱させる作用があり、子宮が成長段階にある10代が、避妊を目的として毎日合成女性ホルモンを飲み続けることは大変危険なことで、ホルモン過剰は、生殖メカニズムのみならず、身体全体を狂わせるものです。
 しかしながら、ピルに対する教育は世界的に行われておらず、日本においては皆無に等しい現実があります。このため、ただ効能があるというだけでピルの販売が開始されましたが、服用者の中にはピルについての知識がない中で使用されるという事態が生じるおそれがあります。
 よって、国におかれては、下記事項について特段の配慮をされるよう要望します。

                 記
1.ピル服用は、成長段階にある10代の女性に処方されないように年齢下限を
  設けること。
2.一般服用者向けの添付文書にピルの副作用、及び内分泌攪乱化学物質(環
  境ホルモン)による胎児への影響を明確に記載し、服用者の適切な使用につ
  いて、医師が処方する際に説明することを義務づけること。
3.科学の厳正なる常識である『公開の原則』を守るため、ピルの成分である
  合成女性ホルモンによる胎児暴露と次世代への影響、欧米での死亡例や症状
  の実態、下水を通した河川への汚染及び野生生物への影響について情報公開
    をすること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
      ───────────────────────
 議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(村上知巳 君)
 以上で意見書案第3号の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、意見書案第4号 畳表に対するセーフガードを花ござ・上敷等に拡大する意見書について、提出者の提案理由の説明を求めます。
◆9番(水町好 君)
 意見書案第4号 畳表に対するセーフガードを花ござ・上敷等に拡大する意見書について、朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
      ───────────────────────
 平成13年4月23日発動された畳表(い草)に対するセーフガードは、畳表(い草)だけがその対象とされ、同じい草を原料とした製品、花ござ・上敷等はセーフガードの対象となっておらず、福岡県筑後地方のい業界にとっては非常な矛盾を生じているところであります。
 福岡県において、花ござ・上敷の生産は、日本一を誇っていますが、平成5年頃より急激な製品価格の下落により、い草生産農家は激減し、畳表・花ござ・上敷等の生産も年を追うごとに減少を辿っている現状であります。
 しかし、400年の伝統をもつ、筑後地方のい草産業を蘇生活性化するため、業界あげて国産品独特の品格をもつ純国産品の開発に必死の努力を続けているところであり、未だにい草産業は福岡県筑後地方の地場産業として、地域経済上重要な役割をもっているところであります。
 こうした中、畳表だけという不合理、不平等なセーフガードがこのまま実施されますと福岡県筑後地方におけるい草産業は壊滅的打撃を受けることは明確であります。
 よって下記の理由により、政府におかれましては、福岡県において400年の伝統を持つ、伝統的工芸品のい草産業を守るため、畳表に対するセーフガードを畳表だけでなく、い草を原料とした製品全部(畳表・花ござ・上敷等)を対象とされるよう強く要望します。

                 記
1.畳表・花ござ・上敷等は全く同じい草を原料として製造するので畳表・花
  ござ・上敷等の種類の選別は非常に困難であり、畳表に簡単なヘリ加工を
  して上敷として輸入し、実際は畳表として利用することが可能である。
2.畳表だけにセーフガードが適用されると、花ござ・上敷等はすべて加工品
  であり、セーフガードの対象外となり、産地加工業(染色業・樹脂加工業
  ・縫製加工業・製経業)は特に大打撃を受ける。
3.畳表だけにセーフガードが適用されると国内原料い草は高くなり、このい
  草を原料として花ござ・上敷等を製造するので、花ござ・上敷等の原価は
  高くなる。一方、ござ類はセーフガードの対象にならないので安く国内に
  入ってくる。結果として、花ござ・上敷等は内外価格格差が広がり、花ご
  ざ・上敷等を中心に製造している業者は、重大な被害を受ける。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
      ───────────────────────
 議員の皆様方の御賛同をよろしくお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上で意見書案第4号の提案理由の説明を終了いたします。
 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
             午前11時24分 散会