平成14年 3月 定例会(第13回)


           平成14年3月12日(火曜日)      

                              (午前10時00分開会)

1.出席議員(22名)

    1番  永 田  昌 己         12番  田 中  瑞 広
    2番  篠 原  千 三         13番  田 中  秀 行
    3番  平 井  勝 行         14番  野 口  和 江
    4番  池 田  光 政         15番  北 島  スエ子
    5番  塚 本  辰 吉         16番  貝 田  義 博
    6番  島    啓 三         17番  田 中  正 助
    7番  原 口  英 喜         18番  秋 山  重 敏
    8番  若 菜  道 明         19番  馬 場  節 夫
    9番  水 町    好         20番  門 田  司 郎
    10番  永 松  康 生         21番  弥 吉  治一郎
    11番  大 藪  健 介         22番  村 上  知 巳

2.欠席議員(なし)

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     森 山  早 苗
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       古 賀    毅

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    助役                 中 村  征 一
    収入役                菰 原  千 里
    教育長                牟田口  和 良
    総務部長               菰 原    修
    民生部長職務代理(兼健康課長)    徳 永  知英子
    建設経済部長             久 保  満寿男
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫
    教育部長               下 川  雅 晴
    消防長(兼消防署長)         荒 木  邦 彦
    総務課長               平 野  正 道
    企画課長               角    隆 範
    人事課長               宮 原  一 壽
    税務課長               坂 本  正 憲
    女性政策課長        
                       平 野  末 子
    (兼勤労婦人センター館長) 
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一
    会計課長               野 田  広 志
    市民課長               冨 久  義 樹
    環境課長               真 鍋  信 一
    福祉事務所長             村 上  春 夫
    老人ホーム園長            緒 方  純 子
    農政課長               中 村  正 暢
    土木課長               釘 嶋  恭 之
    都市対策課長             加賀田  慎 一
    商工観光課長             徳 永  憲 一
    下水道課長              水 町  良 信
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           塚 本  貮 郎
    監査事務局長             庄 村  國 義
    農業委員会事務局長          山 口  逸 郎
    教育委員会学校教育課長        城 戸  秀 穂
    教育委員会社会教育課長   
                       松 永  盛四郎
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会同和教育課長   
                       馬 場  正 利
    (兼同和対策室長職務代理) 
    消防本部次長(兼総務課長)      松 藤    元
    消防本部警防課長           堤    秀 信
    消防本部予防課長           永 田  耕 作
    水道局長               牛 島  弘 喜

              議事日程第2号      
                     平成14年3月12日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   1.弥 吉 治一郎  議 員
   2.貝 田 義 博  議 員
   3.若 菜 道 明  議 員
   4.原 口 英 喜  議 員
   5.田 中 秀 行  議 員
   6.島   啓 三  議 員

      ─────────────────────────────

                 午前10時 開議
○議長(村上知巳 君)
 おはようございます。本日の出席議員は20人で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は議事日程第2号により行います。
△日程第1 一般質問
○議長(村上知巳 君)
 日程第1.一般質問を行います。
 まず、21番弥吉治一郎議員からお願いいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 おはようございます。さきに通告をしておりました筑後市文化振興公社、別名サザンクス筑後の人件費に関する問題について、数点にわたり御質問を申し上げたいと思います。
 私は最近、奇妙な話を耳にいたしたところであります。今から申し上げますが、その話を聞いて、本当なのか、作り話ではないかと我が耳を疑いました。しかし、その後の私の調査で、奇妙な話が現実の本当のことだと思われるようになりましたので、数点について御質問をいたします。
 私が今から申し上げることは事実なのか、全く事実に反することなのかお答えをいただきたい。答弁は教育長にお願いをいたします。
 まず第1問は、サザンクスの館長という名称で呼ばれていますから、私もサザンクスの館長と言わせてもらいますが、館長という名称が適切でないならば訂正してもらいたいと思います。それでも結構であります。
 それでは質問に移ります。
 館長の人件費に関してですが、現館長の人件費は、サザンクスの諸規定の別表で月額200千円と定められています。これに期末勤勉手当、通勤手当が支給されて、これが762千円支給されていますから、年間三百十五、六万円と承知していますが、これで間違いないのかお伺いをいたします。
 2点目は、現館長は今期限りで退任を申し出られていると私は桑野市長から伺っていますが、文化振興公社を統括されている教育長もこのことは御承知なのか、お尋ねをいたします。
 3点目は、2点目に私が申し上げた現館長が退任されると、もし聞かれているのであれば、いつの時点で聞かれたのか、きょうでも結構ですからお聞きになった期日をお答えいただきたいと思います。またこれに関しまして、辞任を申し出られた後、サザンクスの次期館長の人選をめぐって教育長はどういう動きをされたのか、日付を追って詳しく御説明をいただきたいと思います。
 次の点は、教育長は、次期館長をめぐってだれかに館長職を依頼というか要請されたことがあるのかないのかお答えをいただきたい。もし依頼なり要請をされたのであれば、いつごろどのような条件というか、どういう形で要請されたのか、この点についてもお尋ねをいたします。要請したことがなければないということで、はっきり答えられても結構ですから、事実をお答えいただきたいと思います。
 さらに、次期館長は非常勤でとある人にあるとき言われていると思いますが、現在常勤の館長が、どのような経緯で非常勤と言われたのかについてもお尋ねをいたします。
 また、教育長が次期のサザンクス館長にと目された人に、今から約2週間前に断りに行かれたと私は承知していますが、そのような事実があるのか。あるとすれば、それはなぜそうなったのか、その経緯について御説明をいただきたいと思います。
 また、そのとき会われたのは、いつ、どこで会われて、お断りの話だけだったのか、そのときどのような話をされたのかについてもできればお尋ねをいたしますので、お答えをいただきたいと思います。
 次にお尋ねしたいのは、現宮永館長が、3年前か2年前かわかりませんが就任されておりますが、館長に就任されますまでの経緯についてお聞かせいただきたいと思います。
 あと1点お尋ねいたしますが、筑後市の例規集の第4章に文化振興公社というものがあります。そして、これを読んでいきますと、第10条に事業計画及び収支予算という条項がありまして、「この法人の事業計画及びこれに伴う収支予算は、理事長が編成し、理事会において理事現在数の3分の2以上の議決を経て、毎会計年度開始前に福岡県教育委員会に届け出なければならない。」と、こういうくだりがありますが、これは、いつまでにこの収支予算というのはつくって、今言いますように、理事会で3分の2以上の議決を得なければならないものかお尋ねをしておきたいと思います。
 今数点申し上げましたけれども、今申し上げました点について詳しくお答えをいただきたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。本日から一般質問ということになりました。昨年の暮れ、初めて就任いたしました私としては、今議会におきましても誠心誠意、質問される議員さんの後ろには多くの筑後市民の方がおられるということを肝に銘じて、極力私の方からお答えをする姿勢を貫きたいというふうに思っております。
 ただいまは教育長に対して御質問がございました。それで、あえて私が出させていただきましたのは、人事というものは、少なくとも就任をしました私、筑後市長に権限と申しますか、職能があるわけでございまして、この文化振興公社、サザンクス筑後の規約第16条におきまして、「理事及び監事は、筑後市長が理事会の同意を得て選任する。」という規定になっておりますので、これは私が知らん顔するわけにはいかないというふうに判断をして答弁をさせていただくわけでございます。
 昨年の暮れ就任をいたしまして、私はこれまでに助役並びに収入役の選任をし、議会の皆様方の同意を得て、昨年暮れには新しい体制をつくることができました。この4月には職員の配置転換ということも考えなければいけない時期になっております。
 そういう時期に、サザンクス筑後の館長から正式に私に3月をもって辞任をするという話もちょうだいをいたしました。そういう経過の中で、市民が主役のまちづくりということを推進していくためには、やはり適任の人、適材の人を適任の場所に配置をするということは、私にとっては極めて大事な仕事の一つであろうというふうに認識いたしております。
 したがいまして、これまでも、それから恐らく今後も、私はいろんな方の意見をお聞きしたい。そして、選任に誤りのないような決定をしたいと。そうしないことには私の任は果たせないんではないかというのが私の基本的な認識でございます。そういう認識の上に立ちまして、いろんな方に相談をいたしました。これからもいたすことでしょう。しかし、そのいろんな相談事、いろんな経緯を、少なくともこの議会の壇上でやりとりをするということは、私は腑に落ちません。恐らく、県議会も一度経験をいたしましたし、国会の秘書もいたしましたが、人選は表に出てくるまで内面的ないろんな動きがあることを、その途中経過がこういう公の場で議論されることは、いまだかつてありません。私も、おおむねこの人がいいかなという思いはしておりますけれども、まだどの人にお願いをするということを決定した次第でもありません。そういう状況の中で、いろんな、もちろん教育長にも統括の一番の責任者ですから、今度宮永現館長がお引きになるからいい人はおらんかねという意見は聞きました。そして私が出向いて、どの人がいいかなということを言った方もあります。しかし、そういう一つ一つのことがここで議論をされるんであれば、私は非常にこれからいろいろ人事を決めるときに支障を来すんではないかというふうに考えますので、今回はそういう、まことに大ベテランの弥吉議員の質問でございますけれども、途中経過の、決定をしてしまった後であれば、どうぞいろんなことをお聞きいただいて結構だろうと思いますし、しかも教育長本人がこのサザンクスの館長を選任する任にある、そういう職務にあるわけではありません。それは私に、市長であります桑野にあるわけでございますから、そういうところをお酌み取りいただきまして、まだ決めていない人事のことでの御質問は、私はいかがかというふうに率直に思うところでございます。
 以上、御理解をいただきまして、皆さん方の意見を聞き、本当に人材を発掘して、私の唯我独尊にならない人選をしたいというふうに肝に銘じておりますので、これからまだ20日ほどございますから、20日の間には必ずどなたかに決定をして、サザンクスの運営が支障を来さないように努力をしたいというふうに思うところでございます。
 以上です。
○議長(村上知巳 君)
 市長、一応、報酬、人件費関係の答弁をだれかに。
◎市長(桑野照史 君)
 報酬費、それから現館長の就任に対する過去の、私が筑後市長に就任する以前の問題につきましては、それでは教育長お答えをよろしくお願いします。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 まず人件費の総額ですが、12年度の決算では3,172,800円、これが12年度の決算でございます。それから報酬については、常勤で月額200千円、そのほかに、手当としては期末手当、勤勉手当は入っておりません。期末手当と通勤手当でございます。
 それでは、現在の宮永館長が就任された経過についてはどうかということでございますが、私が平成10年の4月に教育長に就任しまして、宮永館長の就任された経過というのは私は承知をしておりません。
 それから、予算の件でございますが、文化振興公社の次年度の予算については、市の予算が議決された後、速やかに理事会を開いて、そして3月中に理事会で承認を受けた後、県の方へ届け出をするという形をとることにいたしております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 議会運営ですが、私は教育長に質問をいたしたつもりですけれども、市長がお答えになりましたが、そういうことで議会運営ができますか。私はこれ以上質問されませんよ。
○議長(村上知巳 君)
 暫時休憩いたします。
                午前10時15分 休憩
                午前10時28分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長から答弁をいただきまして、唯我独尊というふうに言われましたが、じゃ、その教育長が何か動いたということは、教育長の唯我独尊というふうに理解していいわけですか。唯我独尊にならんようにということで、さっき市長答弁いただきましたけどですね。私がさっきから聞いておることは、じゃ教育長が、何というですか、まだ決まっておりもせんのに走り過ぎたと、そのことが唯我独尊じゃないんですか。
◎市長(桑野照史 君)
 ちょっと唯我独尊の意味が違うように思いますが、私はこれからいろんな人の人事を決めていかなきゃいかん立場にあるだろうというふうに思います。それで、どういう適任の方を、適材の人を適所にどうはめ込むかというのは私の大きな仕事の一つだろうと。
 したがいまして、唯我独尊にならんように、いろんな人に意見を聞いて、そして最終的には私自身が重い決断をしなきゃならんだろうというふうに思っておりました。教育長に関しましても、今度のサザンクスの館長の後任について、あなたなりの考え方はどうだという話の相談はいたしました。助役にもいたしましたし、その他総務部長にもいたしましたし、議会の皆さん方の何人かにもいたしました。そういう中で、まだ私は最終的に決めていないわけですから、その一つ一つのところをとられて、この公の場で表に出された質問というのはいかがかなというふうに思って、あえて私が最高責任者として人事権の問題について答弁をした次第でありまして、教育長にも相談をしたことは間違いない事実でございますので、たってのことでございますから、あえて教育長からも御答弁を、もし要求があれば答えてもらいますけれども、私がこうしてとめるわけにもいきませんから、質問権がありますんで、それもさせていただきますが、基本的には、私は今後もしっかり耳を広げて、いろんな人の意見を聞きながら、いい人材をいいところにはめ込むというか、選ぶというか、そういう努力をしていきたいというふうに思っております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長にはぜひ、ある人の意見だけではなくて、幅広い数多くの人の意見を聞いて、人事問題を進められるということを私は切望しておきたいと思います。それが事実であれば、そのようにしていただきたい。
 教育長にお尋ねをいたしますが、余り詳しくはいたしません。先ほど言っておりますように、じゃ、ちょっと別の角度からいたしますが、今の館長ですね、俗に言う館長は常務理事ですかどうですか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 常務理事であります。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長はどうも勘違いされておるようですが、市長のサザンクスに及ぶ権限は理事を選出するまでですね、10人以内ですか、選出を、市長が、だれでもいいです、私だっちゃいいです、だれでんいいですね、理事に選出をしていただくと。それで、身内とか、あるいは同じような市役所職員ばっかり云々という規定はあるですね、これはちゃんと。そういう法律がありますが、それ以外ならだれでもいいと。その中で理事会が構成されて、理事長、副理事長、常務理事というのが理事会の互選で決まるようになっておるわけですね。私は市長が答弁されるのはそこまでと思っておるわけですよ。後は、教育部会と市長部局は違うわけですから、農業委員会も違うし、議会事務局もちゃんと分かれておるわけですから、私が教育長に言ったら教育長が答弁されなくちゃ私はいかんと思います。
 そこで、なぜ聞いたかというと、この常務理事は役員でしょう、文化公社の。これには、この私が持っております筑後市の例規集からこれはコピーをいたしましたが、ここには、役員には報酬の支給はしないと、こうなっているわけですね。役員には報酬の支給はしないと。費用弁償はするが、報酬の支給はしないと、こうなっておるわけですよ。なっておるにもかかわらず、年間3,170千円も何で支給をされるのか。
 こう言いましたら、後に云々かんぬんとこうありますが、そういうようなことでいいのか。役員の報酬、第21条「役員には、その地位のみに基づいて報酬を支給しない。役員には費用を弁償することができる。前2項に関し必要な事項は、理事会の議決を経て理事長が定める」、こうなっておりますね。この「前2項に関し必要な事項」ということは、費用弁償の費用は日額幾らと定めるとかというのが理事会の議決を経て理事長が定めることで、「役員には、その地位のみに基づいて報酬を支給しない」というのは、この理事長を初め副理事長、常務理事ですね、理事がおりますが、7名から10名おりますが、これは報酬は支給しないと明確にされておるわけですからお尋ねするわけです、支給されるのかということで。
◎文化振興公社理事長(中村征一 君)
 それでは、私、2月5日付で文化振興公社の理事長を仰せつかっています中村でございます。今、弥吉議員から質問がありました点については、これからよく検討させていただきたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 私は、これからいくと、館長というのは別におられなくちゃいかんのじゃなかろうかと、こう思うわけですよ、役員と別にですね。向こうで館長は館長職として雇われるということじゃないと、明確に「役員には、その地位のみに基づいて報酬を支給しない」というふうになっておるのに、何か知らんが、3年前ですか、当時の市長が宮永さんを理事に入れて、理事の互選で常務理事になられて、それイコール館長というような呼び方をして報酬と支給されてきたことは、これは間違いじゃないかと、これからいくと、私はそういうふうに解釈しますし、2月に理事長になられました助役が今検討するということですから、これは検討をされて、私たちにもわかるような格好でやっていただかんといかんと、こう思います。それが1点ですね。
 それから、前の質問に移りますが、教育長はある人に会われて要請されたことはありませんか、本当に。そして断りに行ったことはありませんか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えします。
 先ほど市長からも申されましたように、サザンクス館長の人事権というのは市長に属しておりますので、市長から答弁をされたことで御了解願いたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 御了解願いたいと言われるのは、私も言わなくちゃいけませんが、その中で、政治決着でもってほかの人にかわったということを言われませんでしたか。
◎市長(桑野照史 君)
 私が答えるのも何かと思いますが、そういう部分のところをひとつ、これからもいろいろ出てくると思いますんで、こういう場で御質問いただくのはいかがかなと。まだ決めてもおらんことですので、途中にいろんなやりとりがあったと──あったかもしれません。その場に私はおりませんから。しかし、少なくともそういうやりとりを表に出してどうだこうだと、一々聞いていませんよ、私は報告は聞いていませんけれども、これから適材な人間を選んでいくためにも、ぜひひとつ私の先ほどの答弁で了としていただきたいというふうにお願いいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 いやいや、市長が聞いておられないようですから教育長にお尋ねをしておるわけですたいね。政治決着である人にかわったというならば、市長は今さきの答弁でまだわからんと、あと理事会があったり、だれを理事に選ぶかわからんと。それをまともに市長が言われるごととれば、そうかなととれるわけですよ。しかし一方では、ある人にお願いをしとって、1カ月たった後に政治決着でかわったという言葉を使われるから、それはおかしいじゃないかと。開かれた市政を標榜される桑野市長の、部下とは言いませんよ、教育長は部署が違うわけですから。その人が政治決着でもってかわったから、ちょっとあなたをお断りしますとかということを言われると、私は言われたとその本人から聞いたわけですから、それはどういうことかと聞くのは、これは至極当然のことではないでしょうか。それを教育長はお答えにならないと言われますか。教育長は信用が落ちるんじゃないですか。傍聴者もいっぱいいらっしゃるし、非常にこれは何かおかしいんじゃないかというふうに皆さん思われるんじゃないですか。じゃ、まだ政治決着を教育長していないんですか。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほどから再三申しておりますけれども、理事の選任権は私市長にあるわけでございますので、ちょっと的の違うところの質問をされて、私に選任権があるということは、私に責任がすべてかかってくるわけでございますので、その細部にわたったやりとりで、それが決定した過程をきちっと報告せよということならいざ知らず、まだ決まってもいないことに対して、動かれた1人の人に、私としては別に牟田口教育長一人にこのことをすべてお願いしているわけじゃありませんから、いろんな人のいろんな声を聞くためには、いろんな人に、議会人もおられれば、他の執行部もおるわけですから、そういう中の一つをとらまえてやられるということになると、私としてはこれからの人事に非常に支障を来すと。まさにそのときこそ、だれにも聞かんで私が唯我独尊で決めない限り、こういう場でやられたんじゃたまらないですよ。そういうことを先ほどから私は再三言っているわけでございまして、決定したことをきちっと報告する義務はあります。しかし、まだ決定もしないものをここに聞かれた。それじゃ、総務部長に私が言ったこと、彼も何らか動いている部分があります。助役が動かれた部分もある。議員の人たちの中で動かれた方もあります。自薦もあります。そういうものが一つ一つ全部表に出てくることはいかがなものかと、私は先ほどから再三申し上げている次第です。(「だれがようしよっとかい」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 それで、市長がまだサザンクスの理事をだれにお願いするか決めてもおらないのに、逆に言えば、じゃ教育長が先走ったということですか、ある人に打診したということは。じゃあ、先走った教育長はどうしますか。まだ市長も全然、まだ今でも人選中と。だれにするか、右にするか、Aさんにするか、Bさんにするか、Cさんにするか、今でも現時点でまだ決めかねておると、いろいろな私見を今から聞いて決めていくのに、正確に言いますと1月18日ごろと思いますが、教育長がある人に言ったというのは、それは教育長の先走りですか、勇み足ですか。
◎市長(桑野照史 君)
 いや、勇み足とは思いません。その以前のところで、いい人がおりますかという私からの質問は投げかけておりますから。そのいい方がおられますかという質問に対して行動されたんだろうというふうに思いますが、あなたにすべてを一任しますからという言葉は私は申し上げておりません。したがって、いろんな経緯の中で言ってみたけれどもお断りになる方もあるでしょうし、自分からという方もあるでしょうし、いろんなことがあるんですから、一つの現象だけでとらまえるわけにはいかんと思いますので、勇み足をしてもらったとは私は思っておりません。

 ただ、そういうことで結果的に、まだ決めておるわけではありませんけれども、迷惑がかかった方があるとすれば、私はここで、私がおわびをしなきゃいかんというふうに思っております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 じゃ、教育長にお尋ねしますが、私が質問したこと、今言っておるのは全くの作り事ですか、その点ちょっとお答えをいただきたいと思います。私が、弥吉が作り事でそういうことを言っておるのか、あなたは政治決着とかという言葉は一切お使いになっておらないのか。
 政治決着という言葉は、あなたとだれかが決着したことが政治決着ではないと思うんですよ。政治家同士が話し合いをつけて──だれが政治家というか知りませんけれども、そこである一定の妥協か何かが成り立ったと。そのことをあなた聞かれて、そういう言葉をお使いになったんじゃないんですか。私は、あなたの信用問題にかかると思うんですよ。私たちはあなたを信用して、教育長にも議会も満場一致で同意をした経緯もありますよ。そのことをひとつ──私がうそを言いよるんですか。そういうことはあったかないのか、そのことをお答えいただく。私は後また次期がありますから、市長がだれを理事にされるのかよくわかりませんが、それは見守っていきたいと思いますし、市長には本当に一部の人といいますか、1人の意見とかではなくて数多くの人の意見を聞かれて、それでないとサザンクスも私は発展しないと、こう思います。やっぱり、よりいい人。
 そういう面で、ちょっと話は横道にそれますが、3年前に宮永さんを当時の市長が理事に選ばれた中で、後ろにおられます若菜議員などは、もうその前が、御承知かもしれませんが、西日本新聞のある方を、新聞記者の方を教育長の報酬ぐらいで雇っておった経緯があるわけですね。しかし、ここで使いものにならんやったというと、その人に対して失礼な話ですけれども、いろいろ問題があっておやめをいただいたと。そのときに、だれをするかという中で、若菜議員などは再三、ここで言っちゃなんですけれども、筑後市も田中健さんという俳優もおるじゃないか、あるいはもう去年でやめましたけれども、若菜嘉晴さんというダイエーホークスのコーチをした人などもおるじゃないか。そういう有名人を、そういう人を名誉館長あたりに迎えて、恐らく年間何百万もやれとは言わんだろうと。そして、そういう人を利用すると言っちゃなんですけれども、活用することによって、文化講演会とか、あるいは演劇で、私たちが知らない東京で活躍をされておりますから、私もこの夏、田中秀行議員と行って、黒柳徹子さんと銀座で舞台をされておるのを見てきましたけど、ああいうものを筑後でやったり、あの人の知己で引っ張ってきていただいたり、あるいは若菜さんであれば野球教室をしたり、あるいはいろいろなほかの講演をしたり、そういうことをすることでどうかとか、あるいは男ばっかりの館長じゃなくて、サザンクスの館長ぐらい女性を思い切ってやったらどうかというような貴重な意見を若菜議員が出されて、私の記憶では、そういうことも含めて次は慎重に検討をしたいということを当時の市長が言われたと、こう思うわけですね。
 そういう経緯があるにもかかわらず、全く私は議会である人が質問したら、そのときを逃げればいいと、ええかげん言うとって、検討しますとか言うとって逃げればいいとかということで私はされたんじゃないかという思いもありますから、今ちょっと3年前、3年半前の議会を思い出して言っておりますが、そういうことを若菜議員も言われておるんですよ。そのときは検討するということになっておったんですけどですね。
◎市長(桑野照史 君)
 馬場市長から事務引き継ぎをするときには、残念ながらそのテーマは出ませんでした。ただ、非常に今聞きましたところでも興味のある話でございますので、いろんな角度から館長選びということは検討しなきゃいかん、もう一つの要素が加わって大変だなと思いながら、しかし、非常に貴重な御意見だというふうに拝聴しておりますので、これも十分耳に入れて前に進みたいというふうに思います。(「教育長の答弁なかよ」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 私が言うと、田中健さんをせろとか、若菜嘉晴さんをせろとか、また弥吉が人事をよかごとしよるとか、YKKのすったくらのと言われますから余り言いたくはありませんが、だからその方をせろと言っておるんじゃないが、もうちょっと幅広く、そういう目からも見て、よりサザンクスが発展するように、筑後市の文化、生涯学習が発展するような人選をしていただきたいという思いから出しただけで、田中健さんをせろと私が強い市長に強要しとるわけじゃありませんので、ひとつその点は人選のやり方について一つの提言をしただけですが、教育長どうですか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 先ほどの市長の答弁で御容赦願いたいと思います。(「答弁になっとらんよ」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 私は市長には聞いていないんですよ。あなたをこれ以上またいろいろ責めようとも思いません。非常に弱い立場でしょうし、責めようとは思いません。しかし、そういうふうにして逃げられると、言わんちゃいいことまで言わにゃいかんようになるわけですよ。先ほども私は、政治決着云々という話は、ここであなたが言うたなんていう話は出さんでおこうと思ったわけですよ。しかし、そのときまだほかの話もされておるんでしょう、ほかの話も、ですね。そこまで私は言わなくちゃいかんようになるわけですよ。そうじゃないんですか。
◎市長(桑野照史 君)
 議長。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長、私が発言しておりますから、ちょっと焦らないでお待ちください。──じゃないですか。まだほかのことも言われておりますけれども、私はこの場では出さないでおこうと、こう思っておるわけですよ。あなたが悔やんで言われておるわけでしょう、いろいろなことを。それはいろいろありますから、私はこういう平場で言うのはなんかなと思って言わないでおこうと思っておりますが、事実は答えていただかなくちゃ、私はいかんのじゃなかろうかと思いますよ。教育長ですから、市長部局と違うわけですから。市長部局の職員の部課長の答弁なら市長が代行されてといいますか、最高責任者ですから、市長が私が答えると言うて答えられたことが最高のことでしょうけれども、教育部局というのは全く市長の権限の及ばないところじゃないんですか。
 あなたは、教育長は市長の言いなりですか、違うわけでしょう、教育委員会なんていうのは。権限が独立した機関じゃないんですか、農業委員会とかと一緒で。そのために市役所の職員さんも出向という形で、市長部局から出向させるわけでしょう。そしてまた、その出向を解いたりするんじゃないですか。人事はどうですか、あなたは人事課長もされておったし、総務部長もされておったが、どうですか、人事は。全くそういう権限は及ばないところじゃないんですか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えします。
 人事問題も私の権限に属する事項と、市長の権限に属する事項というのはおのずから違いますので、現在質問者がおっしゃっております事項は、市長の権限に属するところでございますので、そのようにお答えを申し上げます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 何が市長の権限に属する事項ですか。私は教育部局と市長部局は権限が違うということを言いよるわけですが、それはお認めになるでしょう、部局は違うわけでしょう。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えします。
 人事権は、教育委員会に属する人事も、すべて一応市長が市の最高責任者としておられますので、法律に基づくものについては当然教育委員会で定めていきますけれども、それ以外のものについては、すべて最高責任者であります市長との協議に基づいておるところでございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 私は権限が違うんじゃないですかと言いよる。市長部局に対する質問は、市長が最高責任者ですから、課長が手を挙げておっても、いやおれがやるといって言われれば、やっぱり市長が言われることが最高の答弁でしょう。教育部局に聞かれた質問を市長がするということは、大体おかしいんじゃないですか。私はあなたに聞きよるわけですよ、事実どうだったのかと。こういうようなことをちょっとさわりのところだけ聞きよるわけですよ。深くは言いませんよ、全部知っておりますけれども。(「弥吉さんがうそついたかどうかはっきりさせろよ」と呼ぶ者あり)
◎市長(桑野照史 君)
 先ほどから私は再三話をしておりますが、サザンクスの館長、これが今法的に整備がされていないんじゃないかという御指摘ですから、私もなったばかりでわからんところありますんで、今理事長と、そういうことがあるなら検討し直さにゃいかんなと話をしておるわけですが、規約の第16条で、専務理事の選任については市長に選任権があるということですので、現館長からの辞意が出されたわけですから、当然のことながら、いろんな方に私は、だれがいいかいなという話を問いかけておるわけでございまして、その問いかけた中の一人として、牟田口教育長には当然問いかけたわけでございますので、牟田口教育長は私からのそういう、細かいやりとりのことは別としまして、あなたに一任とは言っておりませんけれども、いい人がおりませんかなということを言って、その言葉で彼は、もし動かれたとすれば動かれたわけですから、当然のことながら私に責任があると私は思います。
 したがいまして、教育長おまえがというやりとりは、私としてはつらくて身が細る思いです。何か文句、いろいろあるんでしたら私が受けなきゃいかん。やっぱりその責任の重さというのは、私はそういうものを背負っておると思います。そうでなければ、私が何か依頼事したことの何かがもし、教育長の場合が失態かどうかわかりませんけれども、何かあったときに、市長から言われたことで市長が責任とれないんだったら、とても部下の人たちはやる気起こされないでしょう。だから、人事権の最高責任は私にあるということを再三言っているわけですから、私の指示を受けた人の言動について質問されるというのは私はおかしい。質問は私にしていただきたい、これが私の思いです。(発言する者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 じゃ、市長がある人に会われたら、それは市長にしますよ。市長どうでしたかと、あなたはいつ、何月何日にどこに行ってどういう話をしましたかと。それは当然と思うですよ、市長にするのが。私は、教育長が行かれて会われておるから、教育長に聞くのもまた至極当然のことで当たり前の話だと、私はそういうふうに思いますよ。行っとらん人に、あなたは行って何ば話したかと聞いたっちゃ、それこそ意味のない議論になるし、時間が経過するばかりでしょう。それで、教育長にお伺いをしておるわけですよ。そのことでどうこうと言いよるわけじゃなかですよ。市長もあなた立派な人を選ぶと言われよるから、今うわさされておるような人を選ばれるのじゃなかろうかという思いもしますから、そういう意味では、これ以上私も聞くつもりはありませんけれども、やっぱり反省をされておるのかなと、こう思いますから聞くつもりありませんが、余り言われないと、いつ何時にどこへ行ってだれとどういう話をしたかまでここで言わやんようになると、相手も迷惑するでしょう。(「教育長、教育長」と呼ぶ者あり)
○議長(村上知巳 君)
 暫時休憩します。
                午前10時57分 休憩
                午前11時14分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 ただいまの御質問の件につきましては、市長の人事権に関することでありますので、御容赦願いたいと思います。(「そんなら弥吉さんがうそついとったい」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 何遍でも同じようなことを言えば事がおさまると思われておると大きな大間違いになると思います。この後私は、1時間半しか質問時間ありませんが、後は当初予算の質疑というものが待っておりますよ。これは無制限でやられることもありますから、質疑の前までによく思い出して、どうされるのか腹を決めておっていただきたい。それから、市長が人選について幅広く今後、教育もでしょうたいね、幅広くいろいろなことを考慮して選出していくと言われましたから、それを信じておきたいと思います。
 それでは、あなたが答えられることをお聞きしますが、今まで、さっき言いましたように、答えられました月額200千円、平成12年度ですか、年額3,172千円、通勤手当まで含めてお支払いになっておるわけですね。そうすると、聞くところによると、今度かわられる館長といいますか、館長は今までは常勤でそういう金額だったのを、非常勤というような話もありますが、それは本当でしょうか。
 私が聞きたいのは、ある人には非常勤だと、こういうことで言って、人がかわったら常勤になって給料が上がるなんていうことは、これはあってはならないことと思うから、今お聞きをちょっとしておるわけですよ。
 そして、非常勤といいますといろいろあります。嘱託職員を調べましたら、公民館なんかは週3日で111千円から週4日で170千円とかですね。あるいはボランティア的なところでは、社会福祉協議会では月額70千円で、皆さん知ってあると思いますが、社協の会長はそういうことで社会福祉のために頑張っていただいておるわけですから、私は、これは北島議員も質問されましたし、現在は常勤の館長ですけれども、現館長みずからが、皆さん方が理事会等で判断されることでしょうけれども、常勤である必要はないと。非常勤で週に1日か2日出ていただければ館長の仕事は勤まるんじゃないかというような話もあっておりますから、私は次期館長は3,170千円ではなくて、月額70千円掛けの12月と、そのくらいで行くのかなと思っておったところです。
 しかし、私に言わせますと、人選がかわって、今度はある人になったら、またもとに戻って3,170千円になるとかというようなことは、これは私は給料がその人について回るとかいうようなことは絶対許されるべきじゃないというふうに思いますから、この際お尋ねしておきたいと思いますが、どういうふうにしていかれるおつもりですか。
◎文化振興公社理事長(中村征一 君)
 それでは、私の方からお答えをさせていただきます。
 新しい館長さんの人事、あるいはその待遇の問題、そういった問題につきましては、3月の下旬に理事会を予定しておりますので、その中でどういう形が一番いいのか検討をさせていただくということでお願いしております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 いや、私が今言った部分について、事務部局といいますか、そういうところで検討した経緯はありますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 検討をしております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 じゃ、余り言うと1人悪者になるわけいきませんから、これで終わりたいと思いますが、ある人について給料が上がったり、報酬ですたいね、年間の報酬が上がったり下がったりせんように。ある人のときは700千円と、ある人になったらまた3,000千円に戻ったとかいうようなことが、ぜひないように理事長、しっかり理事会で検討して御決定をいただきたいと。あとは、質疑でまた言うべきところは言いたいと思います。
 最後ですが、議員の皆さんから頼まれましたので一言言いますが、傍聴、きょうは大変多いようですが、昼飯食ったら大体帰られるということですから、ぜひ午後の部分も聞いていっていただきたいということを議員がおっしゃられておりますので、どうか傍聴者の皆さん、私だけではなくて午後5時までありますからお聞きいただきますようにお願いして終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上で、弥吉治一郎議員の一般質問を終了いたします。
 次に、16番貝田義博議員にお願いします。
◆16番(貝田義博 君)
 日本共産党の貝田です。3項目についてお尋ねをいたします。
 最初に、社会保障の充実についてお尋ねをいたします。
 国の来年度の社会保障関係予算を見ると、高齢者の増加などにより、医療費だけでも5,500億円増が見込まれるとしています。しかし、小泉内閣は、その伸びを2,700億円程度にとどめるため、医療保険を改革して保険による給付を圧縮、その分を国民負担増で乗り切ろうとしています。本年10月実施の70歳以上の高齢者の完全1割の患者負担等、限度額超えの償還払い制度の導入や、現行70歳からの老人医療の75歳への段階的繰り延べ、また健保自己負担の3割への引き上げなどは、患者の自己負担増による自己受診抑制にもつながりかねず、国民の健康悪化が進むことも危惧されています。
 このことは、去る5日にサザンクス筑後で開催されました第3回の寝たきりゼロを目指す高齢者大会で講演をされた茨城県大洋村の石津村長も同様の指摘をされていました。憲法第25条は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と明確に規定をしています。今日、未曾有の不況下にあって、苦しい生活を余儀なくされている状況を見るならば、国民に今以上の負担を強いることは甚だ問題であると思いますが、市長の見解をお答え願います。
 2点目は、介護保険についてお尋ねです。
 この間、私は再三にわたり、介護保険料と利用料の軽減を求めてまいりました。今回は幅を広げて、介護保険をめぐる現状と課題について質問を行います。
 介護保険をめぐって政府は、この間順調に推移していると繰り返し答弁をしていますが、現場の状況を見ると決してそうではなく、さまざまな矛盾が吹き出しているというのが本当のところであります。負担の重い保険料と利用料の問題、特老など施設整備のおくれなどによる待機者増や、サービス利用が支給限度額に対して40%にとどまっている問題。中でも、介護保険の当初の目的である在宅での介護をとの願いは、願いとは裏腹に施設介護の利用がふえている実態等々を考えるならば、課題山積というのが私の率直な感想であります。
 当市にあっての問題点と、その改善策についてお答えを願います。
 3点目、自営業者や年金者などが加入する国民健康保険財政は、今日の不況下にあって、ますます逼迫するばかりであります。厚生労働省によると、全国の国保加入者は約2,195万世帯に上り、うち389万世帯、率にして実に17.7%が国保料を滞納しているとされています。また、前年対比で19万世帯が新たに滞納増となっているとして、国保制度はゆゆしき事態にあるとマスコミでも報じられています。その中でも、今日とりわけ問題となってきているのが、国保証にかわる資格証明書の発行であります。
 資格証明書は、国保証と違い、医療費全額を一たん窓口で支払わなければならないものでありますが、そのために、病気やけがをしても治療を受けられないケースが広がってきているとマスコミも指摘しています。資格証明書の発行について以前は、滞納世帯に保険証の返還を求めるか否かは市町村の裁量に任されていましたが、2000年4月の法改正に伴い、その措置が甚だ強化をされました。資格証明書は、事実上は無保険と同様であり、国民皆保険の趣旨にも反するものであります。さきに申し述べましたように、不況によるリストラなどで滞納世帯がますますふえる中にあっては、保険財政をどうするかとともに保険料の減免措置など滞納防止策を図り、資格証明書を発行せずに済む対策を講じるべきと思いますが、市長の見解を求めるものであります。
 2項目め、戦後最悪と言われる今日の深刻な不況下にあって、中小企業対策についてお尋ねをいたします。
 小泉内閣による構造改革は、とりわけ中小企業に耐えがたい痛みを強いり、その影響はかつてない深刻なものになりつつあります。帝国データバンクの調査によると、昨年の全国企業倒産は負債総額10,000千円以上で1万9,000件に上り、戦後2番目の記録となっています。その内容は、不況型倒産が全体の4分の3を占めています。
 しかし、小泉首相はこの深刻な状況を構造改革が順調に進んでいるあらわれと称して、痛みを取り除くどころか、不良債権処理を断行すると、さらなる痛みを強いてこようとしてきています。我が国にあって中小企業は経済を底辺から支える存在であり、今ほど中小企業に光を当てる政策が求められているときはありません。しかし、来年度の政府予算案では中小企業対策費は1,860億円と、前年対比で5%減であり、しかも内容を見ると、創業、企業を興す支援については融資制度など一定の支援策は盛り込まれていますが、長引く不況の中、何とか仕事を確保し、経営を必死に立て直そうと努力している既存の中小企業への支援策は皆無に等しいというのが実態であります。全企業中の99%を占めるとともに勤労者の78%が働いている中小企業と業者が、その地域にあって健全に活動をしていくことは、その地域の発展とも深くかかわる重要なものであります。
 地場中小企業の発展なくして地域の発展もありません。その意味では、行政が中小零細業の実態を詳細につかむと同時に、地域の産業と経済を守る確固たる政策を持つことが特に重要と考えます。平成8年に策定をされた市の第3次総合計画の際と、今日の状況を比較すると、事態はまさに深刻きわまりない様相を呈してきているだけに、早急な抜本支援策が望まれるところであります。さきにも申し述べました国策とのかかわりも含めて、どう対策を講じようとされているのか、お答えを願います。
 2点目、不況下でますます苦しくなる一方の市民生活に対する支援策についてお尋ねをいたします。
 ここに来て、リストラや経営難からくる家計の窮状が深刻化しつつあります。事実、生保世帯は、昨年からことしにかけて当市で11世帯が新たにふえている状況です。たとえ生活保護とまではいかなくても、それに近い状況にある世帯も間違いなく増加してきているものと思われます。そうした状況を反映してか、県も今月20日より失業等により生計の維持が困難となった世帯に対し、支援のための生活福祉資金の貸付制度を新たに設けたようでありますが、その対象要件等を見てみますと、実際厳しいと思われる内容であります。しかし、深刻な就職難を反映してのこうした制度資金は、真に困った人々にとっては何にも増して救済策の一つであります。当市にあっても、今ほどこうした施策が求められているときはありません。市として何らかの独自施策を考えておられるものか、お尋ねをいたします。
 最後に、同和行政についてお尋ねをいたします。
 1969年から実施されてきた同和特別対策事業は、いよいよ本年3月末、地対財特法の失効に伴い終結をいたします。昨年10月、総務省の地域改善対策室長は、特別対策を終了すること、その理由として、この間の長年の取り組みで同和地区の状況が大きく変化をしてきたこと、その状況から判断して、特別対策を継続していくことが同和問題の解決にもはや有効とは考えられないこと、加えて、今日の人口移動の激しい中で特別対策を続けることは実務上困難であることなどを上げています。
 そして、その後に、これまでの同和特別対策のありようについて、三つの反省点に触れています。一つは、この同和特別対策は差別解消が目的であったにもかかわらず、事業を実施することそのものにウエートが注がれ、なぜその事業が必要であるのかという事業の説明と、そのための市民啓発がなおざりにされてきたこと。
 二つ目には、その対象地区には、おのおの規模と状況に差があるにもかかわらず、その劣悪さや悲惨といった面を余りに強調し過ぎた結果、マイナスイメージを固定化してしまう面があったこと。
 三つ目には、運動団体に左右される傾向が強く、行政の主体性が確立していなかったこと、以上の点を上げ、反省すべきは反省し、今後は工夫が問われる一般対策としての人権教育、啓発にあっては地域改善対策事業との違いを踏まえることが必要であると、地方自治体にも注意を喚起しています。
 同和行政は、特定の地域を同和地区と指定をし、その地域や地区住民に対して事業施策を実施するため、一般地域と比べ、法的、行政的に分離をする別枠行政になりがちであります。ですから、事業目的が達成された段階で特別対策を終了し、一般対策へ移行することが重要であります。それをせずして、なお特別対策を継続していくことは、行政みずからが逆に同和地区を固定化していくことにもつながりかねません。
 そこでお尋ねをいたしますが、法終了を目前にした今日にあって、当局はこれまでの同和行政、同和事業をどのように総括をされているのか、さきの政府地域改善対策室長の反省点も踏まえ答弁を願います。
 2点目には、新年度当初予算を見る限りにおいては特別対策の事業はなくなっていないようでありますが、続けられる根拠は何なのか、明確にお答えを願います。
◎市長(桑野照史 君)
 貝田議員には三つの大きなテーマで、その中でさらに社会保障について3点、不況対策について2点、同和行政の終結について2点御質問をいただきました。
 順次私なりの考え方を含めて御答弁をし、細部の問題については当局からお答えをさせていただきます。
 ただいま話がございましたが、21世紀を迎えて2年目に入りますが、大変私たちの日本は、こんな社会をつくるために戦後頑張ってきたんだろうかというぐらい、いろんな分野で問題が山積しております。従来型の小手先といいますか、従来型のパターンではとてもとてもこの大きな現代社会が抱えておる病巣というものはなかなか改善できないだろう。そういう思いを込めて、小泉内閣は聖域なき改革という、思い切って抜本的な改革を始められたところだろうというふうに考えます。
 ただ、私どもが知る限りにおいて、テレビ及び新聞等で知る限りにおいて、この小泉改革もなかなか紆余曲折を経ておるというところだろうというふうに思いますし、そういうときだけに、今るるお話をいただきました中にございますように、いわゆる弱い者が虐げられるということがあってはならないという意味におきましては、まさに私も同じ思いでございます。
 さて、医療改革について最初御質問いただきましたが、この医療改革はまだ確定しておるわけではございませんので、この確定していないことについて、一地方自治体の立場でいろいろコメントをするのはいかがかなという思いがあるわけでございますが、この医療改革の中で、ただ一つ診療報酬改定がマイナスになるという見込みになっておりまして、これは、これまでかつてなかった前代未聞のことでございまして、もし実現をするということになれば、我々市民にとりましても、それから国保財政にとっても大変ありがたいことになるのではないかというふうに思います。診療報酬の改定はマイナスになるということでございますが、健保自己負担は3割になるのではないかというようなこともございますし、高齢者の方々にはますます負担がふえてくるというような、我々にとってはありがたくない改正もあるというふうに見受けられるわけでございますが、いずれにいたしましても、これは国でやられることでございますので、私どもとしては推移を見守るという御返答しかできないわけでございますが、今御指摘ございましたように、本年度から我が筑後市におきましては、先ほどお話がありました大洋村の村長さんをお招きして、寝たきりゼロの運動を開始したところでございますが、むしろ、高額負担で受診者が減るというよりも、健康で受診者が減ると、同じ減るんであればそういう方向に持っていかなければならないというふうに思い、これから市民健康運動というものを頑張ってやっていかなければならんというふうに考えておるところでございます。
 市として補てんをする気持ちはないかということでございますが、国がそういう事情であるということは、いかんせん我が筑後市も大変財政的には厳しい状況であるわけでございまして、今回の改正の中で、3歳未満の乳幼児に係る給付率の変更については、福岡県が現在独自の制度として乳幼児医療制度がございます。被保険者の負担は初診料のみとなっておりますので、この制度については、ぜひ大いに福岡県に対して要望をして続けていってもらいたいというふうに、運動をしていこうというふうに考えているところでございます。
 介護保険についてお尋ねがございました。
 この介護保険は、今日の長寿社会の中では特別なことではなくて、国民のだれにでも起こり得ることでございまして、この介護をするというシステムを社会全体で支えていこうという共同連帯の理念のもとでつくられた新しい制度でございます。新しい制度でございますので、いろいろ矛盾点があることは御指摘のとおりでございますが、しかし、これから私たちはますます高齢化社会を迎えるに至るわけでございますので、不備な点はしっかり修正、改善をしながら、今後介護保険が市民生活の中に定着をするということを期待するところでございまして、政府におきましても、施行後5年をめどに制度全般について必要な見直しを行うということでございますので、自治体現場としてきちっと問題点については政府に対しても申し上げていかなければならないというふうに考えておるところでございます。
 介護保険は、可能な限り居宅で生活をするということが前提でございまして、しかし、施設入所を希望されれば、その権利を保障する必要があるわけでありますが、超高齢化社会においては、安定的な介護保険の運用を考えますと、在宅での生活をなるべくしていただかなければならないと。そうしなければ、負担料が右肩上がりになるということは明らかでございまして、保険料の議論だけではなく、高齢者の人たちのできる限り住みなれた家で暮らしたいという気持ちを考えて、それを支える行政の責任もあろうかと思っておるところでございます。
 施設入所は、どうしても介護度が高い人で、家庭の方々が介護に疲れ果てて希望されることが多いわけでございますので、できるだけ早い時期から介護保険サービスを利用していただき、本人の状態が悪化しないように、家族の方が介護に疲れ果てることがないように、啓発を進めていくことが大切だと思うわけでございます。
 3番目に、国民健康保険の今後について御質問がございました。
 国民健康保険は最終的な受け皿として、会社などの健康保険に加入している人や生活保護を受けている人以外のすべての人が国民健康保険に加入することになっておるわけでございますが、そういう方々は、保険料負担能力の低い低所得者が多いという実態がございまして、高齢化の進行で、年金受給者を中心とする高齢無職者の増加や、経済構造の変化、不況、リストラによる退職者など、低所得者層の加入割合はますます高まっておるところでございまして、したがいまして、収納率もこの社会情勢を反映して年々低下しているのが実情でございます。
 私は1月以来、職員の皆さん方と意見交換をしてまいったわけでございますが、その職員との意見交換の場でも、この国保税の滞納者の方々に対する苦労話を聞かされたところでございまして、市当局としても鋭意努力をしているわけでございますが、いかんせん現実的にすべてを解決するというわけにはいかないわけでございまして、この場では日々努力をいたしますということを申し上げるだけにさせていただきたいと思うところでございます。
 次に、資格証明書の交付状況についてでございますが、これは大変やはり弱い立場の人に厳しい対応をするというつらい面があるわけでございますが、ただ申し上げたいことは、弁明書を出していただければそう無慈悲に、国保税を払えない理由を出してもらえればそれなりの対応もできるわけでございますが、現在約50人の人が市内でその未納の弁明をするという行為もなされていない現実がございまして、そういう方々に対しては、大変気の毒ではありますけれども、やはり行政としては厳然たる対応をしなければならないのではないかというふうに今考えているところでございます。
 次に、不況対策についてお答えをいたします。
 長引く不況の影響で、本当に国じゅうは今悲観的になっておりまして、全国の前年12月の倒産件数を比べてみましても2.6%増、福岡県では昨年の暮れ、61件の倒産があっておるという厳しい現実があるわけでございまして、今ある対策といたしましては、中小企業信用保険法の経営安定関連保証制度の中で、取引先の倒産による連鎖倒産防止対策の貸し付け、指定事例としてマイカルとか原家具とかの連鎖倒産防止の貸し付け、取引先の事業活動制限対策として、いわゆる狂牛病に関するものとして牛肉の加工・販売業者を対象とした貸付制度、さらには全国的不況業種対策として、3カ月の売り上げが前年月よりも10%以上減少しているという業種につきまして貸し付けをするという国の制度がございます。また、県におきましても中小企業経営対策資金として連鎖倒産防止対策、経営安定緊急特別対策資金等がございます。市にも不況対策として中小企業金融公庫、金融融資があるわけでございますが、いかんせん市の限られた財政の中で、抜本的な対策を練るということはなかなか難しい問題があるのではないかと思います。
 御指摘いただきました東京墨田区の中小企業振興条例というものも早速取り寄せて検討いたしましたけれども、これは54年にできておりますが、文言的に申し上げますと、53年にできました筑後市の中小企業振興条例とほぼ似たような内容でございまして、私の方でまだ不勉強でございますが、墨田区の方で非常にユニークな抜本的な中小企業救援策がなされておると、この文言からなされておるということになれば、大いに勉強させていただかねばならんというふうに考えます。しかし、先ほど申し上げましたように、我が筑後市の限られた財政の中では、おのずから限度があるだろうということをあえて御指摘をしておくところでございます。
 生活困窮対策については、福祉事務所の方から御答弁をさせていただきます。
 12月にも御質問をいただきました、同和対策の法終了を迎えての総括ということで御質問をいただきました。
 この制度は、なかなかデリケートな難しい問題が山積しておるわけでございますが、一応37年間で、ハード面においてはかなりの成果があったのではないかというふうに思います。ただただハード面ではそういう整備はなされてきたと思いますけれども、現実的に、それでは私たちの社会の中で差別事象がもうなくなってしまったかといいますと、非常に底辺では表に出ないところで間違いなくあっておるという現実があるわけでございまして、そういう中で、本年3月をもちまして法律も解消するわけでございますので、福岡県が5年間の猶予期間をおいて、この同和行政に対応していくという方針が出されたことは昨年12月にもお答えをしたところでございまして、福岡県ともよく連絡をとりながら、一日も早く一般対策と並行できるような環境をつくりたいと、そのように努力をしていきたいというふうに考えるところでございます。
 進学奨励費の問題につきましては、これは当局の方から答弁をしていただきます。個別の問題がいろいろあるようでございますので、出していただきたいというふうに考えます。
 事業を今後も存続をする根拠についてでございますが、総務省が最後の意見具申を平成8年に出しております。特定事業の一般対策への円滑な移行方策等についてまとめたものでございますが、法理論からすれば、法のもとの平等が原則であって、被差別部落の人々は同対審答申以前は一般対策の光も当たらずに放置され、法のもとの平等から疎外されていた差別解消の緊要の方策がとられて、必要であったわけでございます。部落差別が現存する以上、目的である同和対策の解決に向けて今後どう取り組んでいくかということが、国及び地方自治体行政、そして国民にとっての大きな課題でございます。
 特別対策は終了しましたが、同和対策解決への取り組みの終了を意味するものではないというふうに私は認識しておりまして、福岡県においても現実に、農業用水路を整備する小規模零細地域振興対策事業とか地域道路整備費の補助金等については、先ほど申し上げましたように5年間継続をされるわけでございます。そういう現実の中で、県ともよく連携をとりながら、筑後市としても対応していかなければならないというふうに考えておるところでございます。
 残余の質問については当局の方からお答えをさせていただきます。
◎福祉事務所長(村上春夫 君)
 お答えをいたします。
 生活困窮者対策についてということで、生活保護の世帯数が増加しているということが今言われましたけれども、確かに世帯数は増加をいたしておるところでございますが、13年1月と14年1月の保護世帯数としては5件増加しておりますが、被保護者人員としましては8人減少をしておりまして、保護率としましても0.2‰下がっておるところでございまして、生活保護としては、全体的には横ばいの経緯が統計の上では出ておるところでございますが、ここ1カ月程度の様子を見ますと、若干相談件数等、申請等がふえているという実態が出てきておるところでございます。
 それから、離職者に対しましては離職者支援資金というのが国の方で創設をされまして、これは実質の窓口とか取り扱いにつきましては社会福祉協議会の方で全部行っております。これは、生計中心者の失業によって生計の維持が困難となった世帯に月額200千円を1年間貸すということで、年3%の貸付利率でございまして、6カ月据え置きまして返還するということになります。あくまでもこれは貸し付けでございますので、返していただくということに当然なってくるところでございます。市独自のそういう貸付制度はどうかということだったと思いますが、なかなか市独自での貸付制度等の創設については困難だろうと思っております。
◎同和対策室長職務代理(馬場正利 君)
 お答えいたします。
 質問議員さんがおっしゃってあるのは、恐らく平成13年1月26日付で総務省が出した資料に基づいての御質問かと思います。補足説明をさせていただきたいと思います。
 総務庁が平成7年3月に全国調査をいたしておるところでございます。──失礼しました。平成5年度に同和地区実態調査をやって、平成7年に総務庁がそのデータを取りまとめた中の3点について補足説明をいたしたいと思います。
 まず、在学者の高等学校等進学奨励費の借り入れの有無、これにつきまして世帯の経済状況で見ますと、生活保護世帯が82%でございます。住民税の非課税世帯58%、それから均等割課税世帯48%、それから所得割課税世帯でも38%という数字になっておるところでございます。次に、平成2年の国勢調査と実態調査で比較しますと、最終学歴、小学校・中学校卒については23ポイント、地区の方が上回っておると。それから高校、短大、大学、これについては逆に26ポイント下回っておるところでございます。それから、中退別世帯数では、高校、短大、大学、いずれも9%に上っておるところでございます。したがいまして、収入面でのやはり格差があることによって進学率、これに反映しておるんじゃなかろうかと。
 次に、3点目でございます。
 人権侵害の状況、これも実は調査されておりますが、回答された方の30%の方が「侵害を受けた」というふうに回答をされておるところでございます。まず、結婚、就職、職場、日常生活の中での人権侵害が多かったというような調査報告があっておるところでございます。
 以上、補足いたします。
◆16番(貝田義博 君)
 順次再質問を行いますが、最初の1番の医療改革については、結局のところはいい面と悪い面とあるというような回答ではなかったかというふうに思います。
 その中でも、市長としては、そういう国民の、市民の負担の増加でもって受診が減るのではなくて、健康を維持してそういうことで受診しなくて済むようにしたいというようなことでありました。まさにそのとおりであります。そのことが、この前のさきに述べました寝たきりゼロを目指す集会の中身でもあったかというふうに私は思います。もうこれについては余り議論はいたしません。弱い者だけが虐げられるようなことであってはならないというようなこともありましたんで、また、市長言われるように、確かに案の段階です。そういうこともありますんで、住民の立場から見て、政府に対してやはりこれは問題だということである項については、積極的に政府の方に上げていっていただきたいなというふうに思うところです。
 2の項に入りますが、幾つか回答をされておりましたけれども、介護保険が出発をしたばかりであるというようなことでありましたけれども、矛盾点があるのは承知しておるということで、その問題については改善をしていくということでありましたが、私が思うにこういう5点の問題が指摘をされるんではないかというふうに思いますけれども、できれば担当課長なり部長の回答をいただきたいなというふうに思います。
 一つは、当初申しましたけれども、やはり加入者、被保険者には重い保険料の負担というのがあります。これは全国的な調査でも、65歳以上、第1号被保険者の保険料が10月から満額徴収になりましたけれども、それ以前の段階でも、40%の方たちがやはり高いという、そういう調査結果も出ております。そういうことで、私は繰り返しこの間、保険料の軽減を求めてきたことでありますけれども、そういう問題については、これまでも来年度から何とかしたいという回答があっておりますけれども、これはやっぱり歴然として私はあるというふうに思いますが、見解をお答え願いたいと思います。
 それから、利用料の問題です。全国的にはこれを今1割ですけれども、3%に引き下げている、そういう自治体もふえてきています。これもやはり懐ぐあいを見て、やっぱりサービスのメニュー、それからサービスの額を決定するというのが、私は実際あってきているというふうに思いますんで、じゃ、この利用度の問題、あるんではないかというふうに思いますが、見解をお答え願います。
 それから、介護が必要ということで申請をされるんですけれども、全国的に1割の方が振り落とされているというような統計も出ています。このことについては、その5段階のそういう中身については、やはり若干の改善点があろうというふうに思いますけれども、どうなのかお答えを願います。
 それから、先ほども申しましたけれども、サービスに上限額が設けられています。ですから、在宅の場合、どうしてもやっぱりそこで問題になって、これでは自宅の介護、居宅介護はできないよということで、結局のところ、もう施設介護の方に移るという、そういう状況が生まれているというふうに思いますけれども、そのことをやはりきっちり対策を講じるべきだというふうに思いますが、このことについてもお答えを願います。
 それから、最後は必要な介護サービスを受ける、そのための施設整備の点からの状況が整っていなかったという問題、だからこういうことを踏まえて、やはり改善点を私はやっていくべきだと。市長は国にも改善点は述べていくというふうに言われましたけれども、筑後市独自でやれるものについては、やはり何とかしていってもらいたいなというふうに思いますけれどもいかがでしょうか、お答えを願います。
◎健康課長(徳永知英子 君)
 それでは、私の方からお答えをいたしたいと思います。
 5点質問をいただきましたけれども、5点すべてにお答えできるかどうかわかりませんので、お答えできるものから順次お答えをしてまいりたいと思います。
 1点目の、加入者に重い保険料負担をどうするかということでございましたけれども、これはさきの12月議会でもお答えをしましたとおり、今、次期の保険料の改定まで含めたところで事業計画のアンケート等をいたしておりますので、まず一つはその結果を踏まえたいということと、介護保険の事業計画の中でも保険料を議論していただくことになろうかと思いますので、そこら辺で皆さんの御意見を聞きながら慎重に対応したいと考えておるところでございます。
 2点目の、利用料の負担ということでございますが、これは現段階でも幾つかの低所得者対策がとられております。一番大きい対策は、制度施行のときにヘルパーを利用されていた方に対しましては、一定の条件はございますけれども、制度移行機能激変緩和ということで、ヘルパー派遣事業を利用していらっしゃった方につきましては、10%が3%に現在軽減をされているということもございますので、ただ、議員さん御指摘になりました利用料を軽減していくことにつきましては、かなりの財政負担が求められていきますので、これも慎重に議論をしていく必要があろうかと思います。これにつきましては、恐らく介護保険制度という一つの社会保障制度ではなくて、すべての医療保険等も含めました全体的な中で議論をしていくべき問題だろうと私は考えているところです。
 3点目の、申請者の1割がふるい落とされているとの情報があるが、それについてはどうかということのお尋ねでございましたが、これは申請者の中で非該当とされる方の数だと思いますけれども、申しわけありませんけど、手元に筑後市の情報を持ち合わせておりませんので、これはお昼からお答えをさせていただきたいと思います。
 4点目の、在宅サービスに上限があるから施設入所を選ばれる方もあるという現状だということでございましたけれども、現在、筑後市の中で介護保険、在宅でサービスを利用していらっしゃる方の中で区分支給限度額というものが月々の利用額として設けられておりますけれども、平均的要支援、要介護1、例えば5とか、そこの一つ一つのことまで、今ここに記憶はございませんけれども、恐らく区分支給限度額のうちの45%ぐらいを在宅の方はサービスを利用していただいていると記憶しております。恐らく上限枠が低いから施設入所を希望されているということではなくて、先ほど市長の答弁にもございましたように、まだまだ介護保険制度始まって間もなくて、サービスを利用するということに中には抵抗感のある方とか、ぎりぎりまで家の中で介護を担ってしまわれる方とか、いろんな方が施設入所を希望されている状況にあると思います。
 介護保険制度の基本理念にももちろんございますように、在宅重視ということがうたわれておりますし、費用の面ということも考えれば、在宅での生活を保障していかないと今後の保険料どんどん右肩上がりになってくると思いますので、安定的な保険の運営、それともう一つは、高齢者の方たちが家で住み続けたいと思われる気持ち、そこらを考えながら、できるだけ在宅での生活をしていただけるような対応をとっていきたいと私の方も考えているところでございます。
 最後、5番目の、必要なサービスを受けることが保障されていると、そこの中で施設入所ということも保障されているわけでございますけれども、今国の方がゴールドプラン21ですか、その計画の中で施設整備を進めております。それは平成16年度までの施設整備が盛り込まれておりますけれども、この八女・筑後管内ではケアハウスを除いたところでは、すべて施設整備は終わっております。全国的にも福岡県は施設への依存度が高いという分析をされているところですけれども、大体今手元の資料では、在宅と施設の人口比率が施設が3、在宅が7という全国平均があるかと思いますけれども、筑後市の場合はそれよりも若干施設の方が多いという分析結果が手元にございますので、恐らく当面は、今の施設数の中で皆さんの御相談を受けていくということになろうかと思います。こういう民間へのサービスが移行しました段階の中で、施設入所というものも当然保障していかないといけない個人の選択権の一つではありますけれども、待機者の方が1人もいらっしゃらないという状況もまたあり得ることではないと思いますので、例えば、施設入所の中とかでどうしても急を要するような御相談があれば、緊急枠というものもございますので、そこら辺で個別の対応をさせていただきたいと思います。
 以上です。
○議長(村上知巳 君)
 午後1時まで休憩いたします。
                午後0時2分 休憩
                午後1時   再開
○副議長(永田昌己 君)
 それでは、一般質問を再開いたします。
 健康課長の答弁よりお願いいたします。
◎健康課長(徳永知英子 君)
 それでは、残っておりました3点目、申請者の1割が非該当になっているとの情報があるということにつきまして、私の方から御答弁をさせていただきたいと思います。
 今、筑後市においての認定状況を調べてまいりましたところ、平成11年の10月から準備認定が始まっておりますけれども、その準備認定期間中からのすべてのデータを見ましたところ、新規申請が2,008人となっておりますけれども、そこの中で135人、6.7%の方が非該当となっておりました。更新申請が2,252人あっておりまして、非該当が9名、0.4%が非該当ということになっております。
 非該当の方に対して私たちが一番心配しておりますのは、何らかのサービスを利用したいということで申請をされますので、この非該当の決定通知につきましては事務的に送るということではなくて、介護福祉係の中に介護予防事業を担当している保健婦がおりますので、必要な方については、大体半数ぐらいになっておりますけど、ずっと訪問をしまして非該当になったということでの説明と、非該当者で利用できるサービス等の説明をして、利用につなげているという状況にあるということをここで御説明をさせていただきたいと思います。
 また、介護認定審査でございますが、一定出席をさせていただく機会もございますので、そこでの審査状況ですけれども、介護保険サービスが利用できるできないの非該当と要支援の審査につきましては、委員さんたちもかなり慎重に審査をしていただいておりますことをここでつけ加えさせていただきたいと思います。
◆16番(貝田義博 君)
 はい、わかりました。今、るる答えをいただきましたけれども、いずれにしても、そういう問題がまだあるということで、そういう中にあって、市長も言われたんですけれども、在宅介護でというその方向性が、やはりとりわけ重視されなければならないというふうに思います。施設介護の場合だと、そのことによって保険料も上がっていくという、それはもう当然のことなんですけれども、在宅介護の方の施策を強化していただくということをぜひお願いをしたいと思います。
 私が知っているケースにこういうのがあります。介護認定何級かは知りませんけれども、やはり家族で見るのには限界があるということで、汚物まみれというふうな若干の状況があるように見受けられます。やはりそういうことであっては、本人がどうかなというのもありますけれども、訪問して玄関に入ってにおいがするとかいう問題は、やはりこれは私はあってほしくないなというふうに思います。そこの家庭の状況がどうかわかりませんので、詳しくはいろいろ申し上げられませんけれども、私が知っているケースにはそういうこともあるということで、ぜひそういうところにこそきちっとしたサービスが行き届くように、手の届くようなことをやってほしいというふうに思うわけですね。
 そういう意味では、このことばかりを申し述べておくわけにもいきませんので、あと委員会等でもありますので、ぜひ在宅介護の方向で極力見られるような、そういう体制の中身にしてもらいたいということだけ申し上げて、次に入りたいと思います。
 健康保険の関係ですけれども、資格証のことについては、市長は弁明書を提出すれば、要するに、払えない理由をきちっと述べてもらえれば資格証の発行はしないと。ただ、そのこともできなければ、厳しい対応が今後必要になってくるというふうな内容のことでありましたけれども、当初申し上げましたように、資格証というのは、結局のところは、中身がよくわかりませんけれども、払えないという実情の中でその発行になっているものというふうに思いますけれども、国の通達では、1カ年間保険料を滞納しておればということでありますけれども、そういう一律の扱いはしないということなわけですね。
 そのことを明確にお尋ねしたいのと、全国的には、先ほど申しましたけれども、この資格証の発行によって窓口での全額負担ということになりますので、受診率が20分の1に減るという、そういう調査結果も出ています。ということは、やはり資格証の発行では、まず医療は受けられないというふうなことに、最終的にそうなると思います。保険料すらも払えない人が何で窓口で全額負担の医療費を払えるのかと、こういう問題にもなりますので、そこら辺は慎重にされないと、事命にかかわる問題ですから。いつかの新聞にもありました。西日本新聞の1月7日付ですけれども、昨年の4月、32歳の女性が病気で働けなくなって、夫も勤め先が倒産して国保料が払えないため、1年にわたり病院に行けず、救急車で運ばれた2日後に死亡する悲惨な例も生まれていると。決してこういう状況を筑後市で私は出してほしくないという観点から申し述べたところであります。
 改めてこの資格証明書の発行について、先ほどはそういうことも市長答えられましたけれども、何とかそうせずして、やはり私は可能な限りほかの方法でぜひやっていただきたいというふうに思うんですけれども、再度お答えを願います。
◎市長(桑野照史 君)
 私もその実態の現場を詳しく掌握しているわけではございませんので、大変難しい話だろうと思いますが、ただ、弁明書をどうしても出せない事情があるならば、今おっしゃるようなことも当然考えられることでございますけれども、場合によっては、怠慢というか、自分の横着さによって弁明書を出さないという人すらおるんではなかろうかと。そこのところを、それでは1年過ぎたけれども、一律認めるということもできにくいんではないかなというふうに思うところでございまして、今、別途何か方法があればということでございましたが、もし貝田議員の方でこういう方法があるよという御提案があれば、教えていただければと思います。
 基本的には、やはり1年間未納の方には弁明書を出してもらうと。出してもらえない方には、やはり資格証明書を交付するというルールは守っていかざるを得ないんではないかなと。ただし、どうしてもという大変同情すべき状態が起きたときに、昔のまげ物映画じゃございませんが、布団からひっぱいで持っていくというようなことを行政がするというつもりはございません。
 以上でございます。
◆16番(貝田義博 君)
 私がなぜこういうことを申し上げているかと申しますと、当初申し上げたんですけれども、やはり憲法25条、生存にかかわることでもあります。だからこそ、社会保障として国民健康保険制度もあるわけですね。国民皆保険なわけですから、国民たる以上は何らかの保険に加入するということが義務づけられておりますので、そういう観点からもこの資格証明書の発行というのは問題があるということで私は指摘をしているんであります。だから、国がそういうふうなことをするならば、あとはもう自治体で住民の命と健康を守る以外にないということですから、そのことで私はよくよく肝に銘じて今後の施策をやっていただきたいなというふうに思います。
 次にいきます。
 不況対策についてでありますが、市長は先ほど東京都墨田区の例を出されました。ここにも資料があります。後で差し上げますんで、ぜひ参考にしてもらいたいと思うんですけれども、100を超すようなメニューの施策が図られています。どうも筑後市の条例の中身を見てみますと、やはりここのを参考にしたなというふうな思いが私はあります。ですから、このせっぱ詰まった状況の中で本当に何をなすべきかということでは、参考になるというふうに私は思いますので、ぜひ後から資料を差し上げますので、見ていただきたいと。
 それから、全国的にはこういう深刻な不況を反映していろんな施策が図られています。幾つか紹介しておきます。
 京都市ですけれども、京都府と市の融資、それぞれあるんでしょうけれども、それを一本化して返済期間を延長できるような、なるべく返しやすいような施策を講じているところもあります。それから東京の江戸川区、ここでは信用保証協会の保証が受けられない、そういう業者に対しても、区が責任を持って貸し付けができるような制度を講じているところもあります。そういう意味では、やはり本当にその情報を詳しくかんがみて、手の届くような、そういう施策をぜひ行ってほしいなというふうにも思います。
 それで、私が一つ述べたいのは、先ほど述べられたのは、国や県のそういう施策でというのが多かったように思います。そういう意味では、もうそれでは中小企業の経営を守っていくことはできないということでもって、2000年の7月ですか、中小企業基本法も改正をされているというふうに思いますので、自治体がそのことにきちっと責任持って対処するような、そういう内容に私は変わってきているというふうに思います。今までは、どっちかというと、そういう産業施策などは国や県の方の施策ということで大体重きが置かれたんですけれども、事ここに至っては、そうじゃない法律改正もあっているようでありますので、自治体独自のそういう施策をやってもらいたいということでお願いをしているところであります。そういう意味では、先ほど紹介したところも含めて、ぜひ参考にしながらやっていただきたいというふうに思います。
 次の生活支援の関係であります。
 これも主には国や県の施策のことを述べられましたけれども、だとするならば、一つだけ私はちょっと思ったんですけれども、当市にも勤労者資金貸付制度というのがあります。提案理由の中にもありましたけれども、これをもうちょっと拡充したらどうかなというふうに思うんですね。県の制度融資は、先ほど申しましたように、失業者に対しての制度であります。ところが、筑後市のやつは同一中小企業に1年以上勤務する従業員に限定、要するに、今でもちゃんと従業員として働いている、それも1年以上という制度がありますし、労働金庫会員及び勤労者共済会の会員であるというのがあります。
 私が言いたいのは、今、何はともあれ働いていると、そういう状況の方については、そういろいろ言うことはないと思います。ところが、リストラ等で解雇をされて、働こうにも職がないと、そういう人たちのことを私は述べているのであります。だとするならば、この勤労者資金貸付制度をもっとそういう失業者にまで適用できるような中身に改善することはできないのかなというふうにちょっと思ったんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 お答えいたします。
 今おっしゃった状況は、本当に月を追って状況が厳しくなっておる社会環境があるということは私も承知しているところでございまして、そういう中で、当然そういう立場の人に行政として何ができるかということは考えていかなきゃいかん問題であろうというふうに思います。限られた財源の中で、小さな4万都市でどの程度のことができるかということはなかなかここで即答できかねますが、ただ、各部課長会議、幹部会等で私が申し上げておるのは、紛れもなくほかの議員さんからの御指摘もいただいておりますが、質問をクリアしたらそれで終わりだという姿勢が行政側の中にありゃせんかという手厳しい御指摘もいただいておりますから、それはそういうわけであってはいけないというふうに思います。ここで各議員から御指摘いただいたものは、当然のことながら、我々は次の議会では明らかに回答として出していかなきゃいかんというふうに思いますので、今御指摘いただいた融資の問題等々につきましては、わかりましたと言えるこちら側の状況でもありませんけれども、何ができるかと、何ができないかじゃなくて、何ができるかという方向で検討してお答えを申し上げたいというふうに考えております。
◆16番(貝田義博 君)
 いま一つは、先ほど県の福祉資金のことを言われました。月額200千円で年3%ぐらいの利率、1年間と言われましたけど、これは2年間借りれますよね。ちょっと確認をお願いしたいと思います。
 それと、3%の利率なんですけれども、こういったことも市で肩がわりすることはできんのかなというふうに思うんですけれども、そういう県の施策に乗っかかるだけではなくて、それにプラスアルファで施策をやるということも考えてもらいたいというふうに思うわけなんですけれども、そういうことも含めて検討をしてもらえるのかどうかもあわせてお答え願いたいと思います。
◎福祉事務所長(村上春夫 君)
 お答えいたします。
 最初の貸し付けの期間ですけれども、これは1年間です。ただ、2年以内というのは、離職してから2年以内ということで、貸付金は1年間というふうに思います。それから、6カ月据え置きの5年以内の償還ということでございます。
 以上でございます。(「もう1点は。利息分を市で持つぐらいの、そういう施策はできないのか」と呼ぶ者あり)
◎総務部長(菰原修 君)
 お答えします。
 先ほども市長が強く指示されましたので、ここでうかつに検討しますということになりますとあれですので、私も率直に中身は詳しくございませんので、そこについてまず研究させていただきたいと思います。
◆16番(貝田義博 君)
 じゃ、市長、いかがですか。
◎市長(桑野照史 君)
 研究いたします。
◆16番(貝田義博 君)
 3点目に行きます。同和問題です。
 同対室長はあえて同和施策を続ける理由をるる述べられました。82%が生活保護世帯になっていると、58%が住民税非課税世帯で所得が低いんだと、学歴の云々も言われました。収入面での格差があるのでというようなこと、それから、調査結果では30%では差別・侵害を受けたというようなことをあえて述べられましたけれども、国の法律がなくなったのは、そういう調査結果も踏まえて、これ以上の同和施策は必要ない、事業は必要ないということで言ったんですけれども、それは全然筑後市が国のそういうことと関係なくて、要するにそういう生活実態、学歴の状況、収入実態があるから続けるんだということでいくならば、いつまで私はこれが続くのかというふうに思うんですけれども、だとするならば、未来永劫に、言い過ぎかもしれませんけれども、続いていくということも考えられるんではないですか。いかがですか。
◎市長(桑野照史 君)
 担当課長も未来永劫やるための理由づけで申し上げたことではないというふうに思っております。総務省の結論は十分わかっておりますが、ただ現実的に、わかった上で福岡県も諸般の事情をかんがみ、5年間の猶予期間を置いたという事情があるわけでございまして、未来永劫続けていくということとは決して違います。福岡県ともよく連絡をとって、ソフトランディングができるような努力をしていきたいと、私はそういう答弁を午前中にしたつもりでございます。
◆16番(貝田義博 君)
 市長は最初の答弁の中で、特別対策が終了したからといって部落問題が解決したのではない。このことについては私もそうは思います。ただ、先ほど申しましたように、国もそういう見解を持ちながらも、もともと時限立法であったし、先ほど申しますように、これを未来永劫に続けていくものではないということで、思い切って終結をしたわけですね。その趣旨はぜひ酌み取っていただきたいというふうに思います。じゃないと、何のためのこの終結なのか、全然わからなくなります。
 幾つかお尋ねしますけれども、同和団体、部落解放同盟の団体補助等ありますけれども、これは以前私が指摘しましたけれども、私がなぜ問題にしたかと。ほかの団体との額の不公平さ等々もありますけれども、任意のそういう団体でありながら、1円の会費も取られていないんじゃないかと。一方では1世帯につき50千円を超すような年間の補助金になっていたと思います。そういう運動団体のあり方でいいのかと。結局のところは、行政からの補助金におんぶにだっこ、そういうことで、甘やかし過ぎてはいないかということで私は問題を指摘してきたわけであります。そういうのが改善されてきたのかどうか、もしおわかりならばお答えを願いたいというふうに思います。
 それから、固定資産税の減免、これもかなり減ってはきておりますけれども、歴然とまだ続いているように思います。これはやっぱり当然固定資産を持っているわけですから、そのことによって同和地区だからで減免の対象にするというのは、やはりこれは客観的に見てどうなのかという問題も今まで指摘をしてきておったとおりであります。
 それから、下排水路の整備を言われましたけれども、これについても私が問題にしてきたのは、もう同和地区内じゃなくて地区外に、それもこの事業については100%の県と市の補助でできているんですね。ところが、一般地区の場合には20%の自己負担があるからなかなか進まないという、そういう状況も私は指摘をしておりました。そういう問題についてどう総括をされてきたのかという問題。それから、入学支度金、就学奨励金、修学旅行の費用などについても、こういう個人給付、前回も申し述べましたけれども、不況下での生活難が発生しているときになって、それを同和地区世帯だけにとどめるという、そのことの問題提起もしました。こういうことも含めて、私はどういう基準でこの一つの事業を総括されてきたのかなというふうに思うんです。今述べられたのは、もう表面的な生活保護世帯がどうかとかなんとか、そういうことだけを言われましたけれども、実際は、以前から比べれば数段に解消も進んできている、そういうところもあるわけでしょう。そこをきちっとある一定の基準を明確にして総括しないことには、そういうのがあるからということでは、やはり私は続ける根拠にはならないというふうに思うんで、そういったのがどう総括をされているのか、お答えを願いたいというふうに思います。
◎同和対策室長職務代理(馬場正利 君)
 お答えいたします。
 地対財特法終了に伴う十分な総括については行っておりません。しかしながら、市長も述べられたとおり、ハード面につきましてはかなりの成果があったというふうに認識しておるところでございます。また、ソフト面におきましては、何回も繰り返し申し上げておりますように、差別事象が今日も今なお発生しておるということを踏まえまして、今後も続けるべきであるというふうに思っておるところでございます。今議会に平成14年度に市民意識調査、これに要する経費をお願いいたしておるところでございます。さらに、地区実態調査につきまして、次年度以降に行い、その両方の調査結果をまとめまして、それをもとに総括をいたしたいというふうに考えておるところでございます。
◆16番(貝田義博 君)
 一つ一つの事業については総括をしていないということでしたけれども、この3月で終了をする法律の趣旨というのは、この延長された4年か5年のうちにそういうことをしなさいよというのが私は法律の趣旨だったと思います。結局のところは、そういう差別があるからとかなんとかで続けていくということでは、私は正直言って、この間、あなた方が何をしてきたのか、怠慢だったんじゃないかというふうに指摘をせざるを得ません。
 今からそのことを言っても始まりませんので、じゃ、そういう総括をきちっとすることが、やはり事業が本当に必要なのかどうかということの精査になるわけでしょう。そうしないと、私が問題にしてきたことについてはおわかりになっているかどうかわかりませんけれども、市長はそういう総括をきっちりやる、そういう気持ちはありますか、お答え願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 今、課長から答弁をいたしましたような調査等もやりまして、そういう経過を踏まえてきちっと総括をしなければならないというふうに考えております。ほかの行政と一緒でございまして、やはり私たちは県という立場がございますので、県の考え方とも連携をとりながら、未来永劫という言葉がありましたが、そういう形でなく、私自身は5年の後にはきちっと終結するものだというふうに思っております。
◆16番(貝田義博 君)
 しっかりと総括をやっていただくことをお願いをして終わりたいと思います。
○副議長(永田昌己 君)
 以上で貝田義博議員の一般質問を終了いたします。
 次に、8番若菜道明議員にお願いいたします。
◆8番(若菜道明 君)
 8番若菜でございます。先日通告しておりました2点ほどについて質問をいたします。
 1番の羽犬塚駅周辺の整備については、市長は12月議会において、羽犬塚駅は筑後市の表玄関であり、同駅を中心とした活性化は最大の目玉であると私の質問に答弁をなされましたが、あれから約100日過ぎたわけでございますが、この点について今後どう取り組まれるかをまずお尋ねしたいと思います。
 次、2番の特別職等報酬審議会については、市長等の特別職の給与については審議会で条例の現行金額が妥当である旨の答申があったと聞いておりますが、今回も引き続き削減の1年限りの条例を提出されておるようですが、本当に削減が妥当と考えてあるのであれば、時限条例ではなく、市長は現行の880千円の金額を正式に削減して改正条例を制定するのが筋ではないでしょうか。今回の時限条例案の提案の本当の市長の気持ちをお聞きしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 2点につき、お答えをさせていただきます。
 最初の羽犬塚駅周辺整備についてでございます。
 今御指摘いただきましたように、昨年の12月、私は若菜議員の質問にお答えをする形で、羽犬塚駅をぜひ筑後市の表玄関にふさわしい様相に切りかえ、かつてのにぎわいを取り戻す努力をしたいというふうにお答えをいたしました。これにつきましては、そのときにもお答えをしたと思いますが、行政だけでできることではございませんで、やはり地域の皆さん方の盛り上がり、立ち上がりということと一緒になって、一体となってできることだろうというふうに考えるわけでございます。そういう意味で、その後、鋭意私もいろんな方とお会いをして、意見を交換しながら期成会のメンバーについても下準備と申しますか、そういうところまでできているところでございますが、率直に申し上げまして、どうも地元の皆さん方にいろいろ異論があるやでございまして、私が期待するほどの地元からの反応があっていないというのが、残念ながら実情でございます。
 しかし、私はあくまでも地元の人たちとの連携なくして羽犬塚駅前の活性化はできないというふうに思っておりますので、今後は商工会議所等々にもさらに積極的に意見交換をいたしまして、ぜひやっていかなきゃならんと思っております。
 ただ、非常に住民の皆様方の立ち上げが弱いようであれば、別途の考え方として、行政は西口駅もああいう形で今刻一刻新しく様相が変わっておるわけですから、新幹線の橋げたができると同時に、駅前商店街の方々と別途駅独自の再開発といいますか、そういうことで起爆剤をつくるという方法もあるのではなかろうかというふうに今考えておりますが、いずれにしましても、しっかり地元の人、団体等々の御意見も聞きながら進めていきたいと、12月の私のお答えから一歩も後ろに下がっておるつもりはございませんし、そう時期を待たずに私は立ち上げができるというふうに思っております。
 それから、二つ目に三役の報酬カットについてお尋ねがございました。
 12月にもお答えを申し上げましたように、特別職等の報酬審議会が数年開かれていないという実情だということでございましたので、これはやっぱり率直に私どもの報酬に対して市民の皆さん方の御意見を聞くべきだろうということで審議会を開催していただきまして、今御指摘いただいたような答申をいただいたところでございます。
 それで、10%のカットについて申し上げますと、私の気持ちはどうだというお話でございましたから、今の給与をいただいておるぐらいの働きはしておるんじゃないかなというふうに自分でも自負をしておりますが、ただ、極めて財政が厳しい現状にありますときに、私は身をもって自分の給与も10%削減しますということを市民の皆様方にお示しをするということも、私は大事なことじゃなかろうかというふうに思っておるところでございまして、この報酬審議会の答申を得ました折も、私はそのことを申し上げました。そして、議会の方から、10%すぐカットすれば審議会の無視になりゃせんかというふうな御指摘もいただいていますよということも率直にお尋ねいたしましたが、審議会の委員の方々からは、いや、それは自分たちの意向と違うわけではないと、あなたの10%カットという決意は大変自分たちとしてもうれしいというふうな好意的な返事をいただいたところでございまして、できることならば、早く財政がかつてのようにいい財政状況になって、満額880千円をもらいたいもんだというふうに思うわけでございますが、その時期がいつ来るかわからないということであれば、やはり年々で処理して、現状を見ながら処理していかざるを得ないというふうに現在私考えているところでございます。
◆8番(若菜道明 君)
 じゃ、最初に駅周辺の整備ということでお尋ねをいたしますが、ただいま市長は、委員の皆様の熱意が足らないというか、そういうふうな意味でも言われましたが、これは12月議会でも市長も行政だけには頼らずにと、こう答弁をなさっておりますが、やはり地元の、今、特にこういう不景気なとき、またいろいろな環境的に大型店の規制緩和等で、特に駅前商店街等は空洞化をしておるわけですが、こういうときに、やはり地元に金も出せなんていうことは、非常に私自身無理なことと、こう思いますので、市長は今さっき答弁でも言われましたが、新幹線の云々ということが言われましたが、やはり私は行政が主導権というか、リーダーシップをとっていただいて、そして、駅舎を一番初めに、市長も御存じと思いますが、橋上駅という話もかなり出ておりますので、そこら辺を中心といいますか、軸にして駅前の活性化についての開発といいますか、そういうふうな手法といいますか、計画でされるという気持ちはありませんかね。
◎市長(桑野照史 君)
 地域の活性化には起爆剤が必要だと思います。そういう起爆剤をもってそれから後、地域が非常に活性化していくという事例はいっぱいあると思いますので、この駅舎の改築につきましては検討させていただき、これはJRとの問題が出てくるわけでございますが。ただ、終局的にはこれはあくまで起爆剤でございまして、やはり地域商店街の活性化はひとえに商店街の皆様方のやる気、行動力、情熱、そういうものが伴いませんと、行政が先走りしただけではしり切れトンボになるおそれが、よその地域の事例でたくさんあると思います。今御指摘いただきましたように、駅舎を改築することが起爆剤であるんであれば、ぜひ前向きに検討していきたいと思いますし、そのことについて行動を起こしていきたいというふうに思っております。
◆8番(若菜道明 君)
 起爆剤であればということですけど、私はこれが一番の起爆剤と、こう思いますし、また、何といっても、駅周辺となれば、当然西側もと市長は答弁の中でも言われておりますが、やはり私は駅舎の東玄関ですね、これを先に力を入れていただいて、どうか市民というか、商店街の活性化につながるようにお願いをしたいと思いますが、もう一度答弁をお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 大変お金もかかるし、時間もかかる大プロジェクトだろうというふうに思っております。12月のときにも私答弁させていただきましたが、新幹線は駅が決定をすれば、むしろ当事者の自治体よりも国、県、あるいはJRの働きというものは大きくなろうと思いますが、この羽犬塚駅の再開発に関しては、これは筑後市が先頭に立って頑張らなければできない趣旨のものだろうというふうに理解しておりますので、地元でもございますから、どうぞ若菜議員もお力添えをいただきまして、商店街の皆さん方のやる気を起こしていただくようにお力添えをお願いしておきます。
◆8番(若菜道明 君)
 どうもありがとうございます。今後ともひとつ駅東側の活性化を特に力を入れていただきたいと思います。
 次の報酬審議会ですけど、12月議会、あれは1月10日の私の質問の中で、市長は今も私が質問すると、顔から上は市長が当然あれですけど、体格は私とよく似ておりますし、やはり体格が肥えておると下にはこうこうしますけど、横にはなかなか振りにくいわけです。そうすると、市長とのやりとりの中で、質問すると市長はうんうんと理解をされているように私は思っているわけですよ。それで、12月議会のときもこの10%については、これはちょっとおかしいじゃないですかと、こう言いましたとき、うんうんとうなずかれておるから、まさかこういう提案はなされないだろうと、こう思っておりましたが、私はどう見てもやはりおかしいと。それか、何年も何年も続くる気持ちはないと言われますが、私はちょっと市長が何か考えれば、この減収の300何十万ぐらいは1年間にすぐ捻出はできると思います、4人での300何十万の減収はですね。それで、ひとつこれは何回も何回も続けず、市長、ひとつ何年ぐらいでこれは元に戻されますか、お答え願います。
◎市長(桑野照史 君)
 うなずく癖があるようでございまして、申しわけございません。誤解を与えたとすれば大変申しわけなく思っておりますが、大変財政の厳しいという状況は、若菜議員も御理解いただけると思います。そして、そういう中でいろんな質問が出ておりますけれども、市民の皆さん方に辛抱していただかなければいかん局面がいっぱいあるだろうと、今こそなおさらあるだろうと、御要望にこたえられないということがいっぱい行政としてあるだろうということを考えますと、この場で、この今の時点で私が満額もらうわけにはいかんというふうに思います。来年については来年また考えることにさせていただきますが、ことしはひとつ10%カットということを市民の皆様方に御理解をいただけるようにしたいというふうに考えております。
◆8番(若菜道明 君)
 市長の気持ちも、やはり前の市長が10%削減されて、今度新しくなってもとに戻すということは、なかなか心情的にはできないでしょうけど、そこはやはり思い切って市長が、いや、おれは前の市長と政策は違うぞということで、早くもとに戻してもらいたいと。
 それと、あと1点だけですけど、弥吉議員の質問の中で、前の市長からは引き継ぎはもらっておりませんと、サザンクスの館長について。じゃ、この削減については引き継ぎはあったわけですか、お聞きしますが。
◎市長(桑野照史 君)
 この問題もあっておりません。私の独自の判断でございます。
◆8番(若菜道明 君)
 終わります。
○副議長(永田昌己 君)
 以上で若菜道明議員の一般質問を終了いたします。
 次に、7番原口英喜議員にお願いいたします。
◆7番(原口英喜 君)
 7番原口でございます。さきに通告しております2項目について質問いたします。
 初めに、国道209号線、筑後全線の改良事業についてでございます。
 いよいよ船小屋温泉大橋が14年度末には開通すると聞いております。また、向山交差点改良事業も大変進んでいるようでございます。地域住民も大変喜んでいるところでございますが、しかし、交通量もふえ、209号線の渋滞状況が続いております。特に朝夕は深刻さを増しておるように思われます。このような状況では、市民の日常生活の安全性が脅かされていると思われます。大変不安がられているところでございます。このような状況を市当局はどのように対応されるのか、何か計画があれば教えていただきたいと思います。
 2点目は、これはもう何回も私質問させていただいておるわけでございますが、筑後北部への交番所・派出所の新設、設置について、以前にも2回ほど質問させていただきました。前市長より大変希望の持てる答弁もいただいているところでございます。12月に新市長になられた桑野市長、新設、設置についてどのように引き継ぎされておられるのかお尋ねいたします。
 また、安全・安心の見解もお尋ねいたします。
 前市長は、体もジャイアント馬場と言われるように非常に大きい、心も立派な市長でございましたが、桑野市長、あなたは馬場前市長に負けず劣らず、前市長以上の決断力と度量の大きい市長と思っております。以前はあなたは聞く耳も余り持たない男でございましたけれども、もう市長になられました現在、非常に私は期待を持ってこの質問をさせてもらうところでございます。質問席で順次お尋ね申し上げます。
◎市長(桑野照史 君)
 国道209号の問題と、それから派出所・交番所設置の問題、この2点についてお尋ねをいただきました。
 馬場市長ほど背が高くなく、先を見る目はないかもしれませんが、83キロの体重で猪突猛進のイノシシみたいな性格だけは持ち合わせていると思いますので、大変困難な時期でございますけれども、皆さん方のお力添えを得て突っ走ってみたいというふうに考えております。
 さて、国道209号線は筑後市の……(「ちょっと待ってください。これは担当の課長にお願いします。市長には警察の方をお願いします」と呼ぶ者あり)そうですか。とりあえずちょっと私の思いは、要らんですね。(「あなたには聞いておりません。209はあなたに聞いておりませんけん。担当課長にお願いします」と呼ぶ者あり)一言。209号線について余り長くはしゃべりませんが、やはり筑後市の大動脈であります。総合的な解決策はバイパスをつくらなければならんというふうに思います。現に、私が県議をしておりました54年当時は、非常にバイパスをつくる、つくらんという二つの派がありまして、なかなか筑後市の意思が一つにまとまらなかったという面があると思います。経過については担当課長からお話があるそうですが、バイパス建設推進期成会も今休眠状態になっておるところでございまして、当面は大きな交差点の改良を急いで交通の流れを早めるということではなかろうかというふうに思っております。
 2番目に質問のございました駐在所・派出所の設置についてでございますが、これはまさに12月にも答弁いたしましたけれども、209号線と442号線のちょうど4分の1のところが一番筑後市の人口がふえておるというところでございまして、この地域に派出所及び交番所がないというのは、やはり市民全体の生活の安寧を考えましたときに問題があるのではないかと、私は率直に思っております。そして、最近筑後の署長さんもおかわりになりましたけれども、前署長さんには早速そのことの話をいたしたところでございますが、現実には、この10年間で福岡県で駐在所・派出所の設置は、増加があったのが春日で1件あったきりだそうです。なかなか警察もこの財政の厳しいときに渋うございまして、派出所一つつくるのは容易なことではないというふうなのが実情であります。
 ただ、筑後市内に6カ所の派出所と交番所が1カ所、合計7カ所ございますので(78ページで訂正)、これの移動ということは可能であるということでございました。そういうことであるならば、やはり人口の密集している密度ということも考えて、再編を警察署にもお願いしなければならんのやないかなというふうに考えております。これにつきましても、早急に市の方で地図をにらみながら、どういう再編ができるかということのお答えを出して、警察署とも積極的に対応していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 お答えいたします。
 今、市長も答弁したように、道路管理者は国土交通省でございます。瀬高維持出張所を窓口に福岡国道工事事務所の方にそういった実態についてを訴えながら、地元としての積極的な要望を伝えてまいりたいというふうに思っているところでございます。
◆7番(原口英喜 君)
 今おっしゃるとおりでございます。209号は国土交通省の管轄ということで、お昼、扇千景議員がテレビに出ておりましたので、私はこれは国土交通省の管轄だと思っておりますが、やはりこの問題は市と地域が一体化になって取り組んでいかねばならない問題だと思っております。
 せんだっても私は、この209号の渋滞状態が、今申しましたように、非常に深刻化していると申しましたけれども、たまたませんだって8時ごろ渋滞状態に巻き込まれたというか、遭遇したわけでございますが、私が上原々信号の横で、紅葉ケ丘の信号の渋滞で、いろはのところに停車しておったところでございますが、横を私ぐらいの年配の方が自転車で通られたわけです。そのときは何も感じませんでしたけれども、信号が青になって行き始めて、あの間ずっと信号待ち、また進行という順序の中で、自転車の方が速いわけなんです。209号の国道が自転車の方が自動車より速いということは、私も、うわ、これはちょっとと思いながら、赤坂の療養所のところでとうとうその方が左に曲がられまして、とうとう自転車の方が速かったわけです。もう私もいらいらしまして、これがいらいら運転、また事故につながる現状だと思いまして、日常生活の安定性に支障を来しているというような感じを受けたわけでございます。
 この現状をやはり解決するのには、今市長が申しましたように、バイパスと。以前にもこの問題が大きく取り上げられました経緯がありますが、以前、島議員からも質問がございましたように、バイパスはどうなっているんだと、休止の状態という話がございました。今も市長が申されたように、この休止が今後どのように進められていくのか、また、休止ということをどのように理解していいのかお尋ねいたします。
○副議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午後2時   休憩
                午後2時13分 再開
○副議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き再開いたします。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 209号のバイパスについてお答えをさせていただきます。
 まず、これまでの経過について御説明を申し上げたいというふうに思います。
 209号のバイパスの建設計画につきましては、昭和40年代に交通混雑緩和のために計画がなされました。昭和47年に当時の建設省から計画のルートが発表をされております。その後、バイパス計画沿線の地元関係行政区等に説明を行っております。また、建設実現に向けたバイパス建設促進協議会が市議会及び関係の行政区長さんによって設立されまして、それを母体として国への陳情、あるいは地元への説明、説得活動が取り組まれてきたところでございます。しかしながら、一方では一部市民の方からこのバイパス建設反対署名、あるいは陳情活動等が行われまして、国、県あてに相次いでそういった行動がされてきた経緯がございます。建設省では、このような情勢から昭和52年に事業休止といいますか、そういったことで一時取りやめると、休止状態にするというふうなことが決定をされております。
 この事業休止というふうなことですけれども、この休止の意味といいますか、そのことは当時の建設省の説明によりますと、バイパス建設計画のルート発表から相当期間たっておりますので、地域状況も変化しているために、あるいはまた国の財政状況や、あるいは地元の理解の成熟度、こういったものが進んで、事業が復活する際には新たに再調査を行い、ルートの再検討を図るというふうな意味で説明がなされております。しかしながら、事実上はこの209号のバイパスについては白紙の状態であるというふうなことと私どもは理解をしておるところでございます。
 前市長のときでございましたけれども、そういった経過を踏まえて今後の方針としては、中島橋のかけかえ、あるいは209号のそれぞれの交差点改良、こういったものの早期実現に向けて取り組んでいくというふうなことで前市長の時代に方針が出されております。現在もその方針に沿って私ども209号線の現道改良に取り組んでおるような状況でございます。
◆7番(原口英喜 君)
 今後、今の現状では、バイパスに対する取り組みは考えていないということですかね。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えいたします。
 現状では、そういったことで、209号のバイパスというふうな計画は行政側にも持ちませんし、あるいは国土交通省も今の段階ではそういったことは考えていないというふうなことだろうと思います。
◆7番(原口英喜 君)
 わかりました。市長が非常に私の質問に希望の持てる答弁をしていただきましたので、私も希望を持ったところでございます。
 以前に馬場議員さんの方からも歩道橋について質問があったかに聞いておりますが、この歩道橋について、あそこより大谷短大のところに信号がつきました、昨年の秋やったですか。大体あれから大谷短大の前に信号がついて、北小学校の前が歩道橋の予定地と申しますか、距離が100メートル以内でございますが、話に聞きますと、信号がついて横断歩道ができたならば、歩道橋は必要ないというような話を伺ったところでございますが、その点につきましてはどういうふうになっておるでしょうか。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 お答えいたします。
 平成12年度に地権者の御同意が得られれば、国土交通省福岡国道事務所は工事に入る準備ができるというところまでいっておったんですが、まだ100%地権者さんの御同意が得られないということで若干延びた状態になっておりますが、地元の御協力もいただきながら、今国土交通省も地権者の用地買収に取り組んでいるところでございます。
 今、御質問の点について私も、信号がついてすぐ国土交通省の交通対策課の係長にお聞きをいたしましたけれども、事業を起こしているということで、地権者の御同意が得られて用地買収ができれば、当初の計画どおり歩道橋の事業は継続して取り組む考えはあると。したがって、地元としても用地買収に御協力をお願いしたいということでございますので、積極的に私どもも用地買収の方にかかっていきたいというふうに思っているところでございます。
◆7番(原口英喜 君)
 今、課長の方から用地買収に取りかかりたいということでございましたが、今までこの点につきまして地権者の方と何らかの形の買い上げ単価とか、そういう接点、交渉事がありましたでしょうか、お尋ねいたします。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 私本人も地権者さんのところの御自宅にお邪魔をいたしまして、そういったお話もしておりますし、国土交通省も、たしか2週間ぐらい前には本人さんにお会いをしているんじゃないかというふうに思います、そういうお約束でございましたので。地権者には用地買収の単価等についても提示をいたしたような、そういった状況までにはなっておるようでございますが、最終的に詰めの段階までいっていないというところでございます。
 道路の反対側につきましては、教育委員会と十分協議を終わっておりまして、いつでもいいという状態でございますけれども、そういった地権者さんとの折衝については、今言ったような状況にございます。
◆7番(原口英喜 君)
 北小学校の関係者の方、PTAの方、非常に学童の安全と申しますか、その点について大変心配なさっておるところでございますので、当局の方も実現に向かってひとつ頑張っていただくようにお願いして、次の質問に入らさせていただきます。
 一条のこの渋滞状況も、あそこから一条交差点が広川インターの開設に伴い、非常に交通量が増しまして、あそこの交差点が渋滞と申しますか、信号時に1回の車の流れが、私も2回ほど立たさせていただきましたが、県道の方は5回ぐらい信号の変わりを待たなくては車が流れないということで、あそこは国道209号から県道の道路幅と申しますか、非常に狭いために広川の方の停車線が手前の方にあるわけでございまして、渡るためには赤になっても車が通過するわけです。そういう状況の中で、車同士が信号の変わり目のときに衝突と申しますか、接触するような状態がございまして、あの横の民家に何回も車が飛び込んだ経緯がございます。私が立っておりますと、横の南側の馬場さんという民家の方が、「原口さん、ふろに入るのにブラジャーもパンティーもはめて入らにゃいかんですばい」と、「そりゃああんた、のぞきも心配せんで、減るもんじゃなかけんよかじゃんの」というような話をした経緯がございますが、現実として本当にそういう状態なんですよ。
 だから、これは私も地元のことで本当にこの問題を質問するのに自分自身の気持ちが引っ込むところでございますが、市長はこの状況において、市長が目指す安全・安心というまちづくりの中で、こういう状況をどういうふうに考えておられるのか、どういうふうに見られておられるのか、市長にお尋ね申し上げます。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど209号線の渋滞状況については、テレビを見るぐらい詳しくお話しいただきましたんで、よくわかりますが、なかなかバイパスができにくい今の環境状況だとすれば、やはり大きな交差点の改良ということは、当然209号線の渋滞緩和のためには必要な施策ではなかろうかというふうに思います。北から南まで大きな交差点が幾つかございますが、そういうところを順次取り組んでいかなければならないというふうに思っております。ただ、御承知のように、道路財源が非常に逼迫しておる、公共事業が非常に肩身が狭いという状況の中で、幾つもというわけにはいかんだろうと思います。行政としても積極的に上部官庁にも陳情なりお願いをしてまいりますが、原口議員におかれては、それと同時に地元の同意というものがないと、これもうまくいかないわけですから、ぜひお力添えをいただきたいと。
 お聞き及びと思いますが、広川インターから西の方に道ができて、209号線をまたいで行くという構想があるわけでございまして、聞くところによりますと、それが優先するならば、一条の交差点改良はしないという話もあるわけで、どっちをとるかと、バイパスの方をとるか、交差点改良をとるかというような話も聞いておりまして、バイパス建設はまた地権者の用地買収が絡むわけですから、早く一条の改良に取り組まないといけないんじゃないかというふうに私は認識しているところでございます。
◆7番(原口英喜 君)
 市長の答弁の中で、地元の同意が第一だということを言われましたけれども、私もその方向で一生懸命地域の方と同意を図りながら、市当局と、またこの改良事業に結びつくように頑張っていく所存でございます。今後ともこの問題につきましては、ひとつ前進あるのみということで取り組んでいただきたいと思います。
 それと、この北部への派出所・駐在所の設置についてでございますが、これも新設ということで前回も要望しておりましたが、市長からの答弁もございましたように、非常に現状としては難しいと。それならば、今、筑後市の中で七つほどですかね、見直しで均衡化を図りたいという話をしていただきました。
 これは公平公正という市長のまちづくりを進めるモットーの中で、今の現状は北東部と申しますか、一つもないわけですね、駐在所・派出所が。209号沿いも見ますと、本署と申しますか、あれから西原区まで一つもないわけです。そして、北東部には、これも長浜から一条、西原まで1軒もないわけですね。そして、この管轄が駅前の交番所ということでございますが、これで今現在、筑後市の治安がいいものかどうか、市長の考えをお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど交番まで入れて7カ所と申し上げましたが、訂正をお願いします。交番は一つ別でございまして、合わせて8カ所でございます。
 今、原口議員から御指摘いただきましたが、いわゆる筑後北校区内におきましても、世帯数がおよそ2,100世帯ございます。2,100世帯あるところがゼロで、駐在所が7カ所ありますが、ちなみに古川駐在所は900世帯、船小屋駐在所は1,200世帯、馬間田駐在所は700世帯、水田駐在所は1,500世帯、二川駐在所は900世帯、西牟田町駐在所が1,300世帯、熊野駐在所が1,800世帯と、いずれも2,100よりも少ない地域でございまして、ただ、これは歴史的な、市町村合併の前からの経過もあるわけでございまして、その後筑後市が、再三私が申し上げますように、いびつな形で局地的に人口がふえてきておるという実情があるわけでございまして、新しく市民になられた方も紛れもなく筑後市の市民でございますので、そういう今の数字を上げましたことから見ましても、私自身も当然見直しをして、2,100世帯の方々の安寧のために、新築が無理ならば移転という形でしなければならんだろうと。ただ、移転ということになりますと、どこかが一つなくなるわけでございますので、これもまた市民の皆さん方の理解を得なければならないという難しい問題がありますけれども、今申し上げました公平・公正という立場から、ぜひ見直しに取り組みたいというふうに考えております。
 治安の問題について私答弁漏れのようでございますが、やはり緊急な場合、近くに駐在所があるということは、非常に機能的に対応できるもとになると思いますので、この2,100世帯の筑後北区の皆さん方にとっては、やはり自分たちの治安を守るためにも駐在所はぜひ欲しいところだろうというふうに理解しております。そのようで、先ほど申し上げましたように、移転という方向で対応できるように努力をしてまいりたいと思います。
◆7番(原口英喜 君)
 しつこいようでございますが、議会のための答弁ということも再三出ておりますが、議会のための答弁にならないように、これは私しつこく今から先ほども強固に要望していきますので、ひとつ次回にはもうある程度の目安的な答弁ができますようにお願いして、終わらさせていただきます。
○副議長(永田昌己 君)
 以上で原口英喜議員の一般質問を終了いたします。
 次に、13番田中秀行議員にお願いいたします。
◆13番(田中秀行 君)
 13番田中秀行でございます。さきに通告しておりました2点についてお尋ねをいたします。
 健康づくりについてお尋ねをしますが、本市では、第3次総合計画で平成2年に保健センターが設置されて、ここを拠点として健康相談や各種検診、健康教室、予防接種、栄養指導等を行っていますが、今後も市民のニーズに即した健康づくりの体制強化、福祉・医療との連携、情報提供等、ソフト面の充実を図っていく必要がありますのでと、いろいろな取り組みが記載されております。私が健康についてお尋ねをしようと思ったのは、私が病気になり、苦しみを感じ、健康は何とすばらしいものだろうと思い、健康はどのようにしたら保てるかなどと考え、市の健康への取り組みに関心を持ったところであります。
 去る3月5日にサザンクスで行われました「第3回寝たきりゼロを目指す高齢者大会」に出席をしました。その中で、NHKの「クローズアップ現代」で取り上げられたビデオ放映を見ました。それが大洋村の高齢者を対象に筋力トレーニングで寝たきりを予防しようというもので、また、大洋村の石津政雄村長さんの「健やかな21世紀を迎えるために」という講演をお聞きしたものです。その中で、村長さんのお話が物すごくユーモアたっぷりの話でした。会場の皆さんも楽しく聞かれておりました。私も大変勉強になりました。
 そこで、私はいつも考えておりましたが、足にはいろんなつぼがありまして、足のつぼは健康法に一番役に立つということで、はだしの小道、健康遊歩道で、いろんな石を道路に敷き詰めて、その上をはだしで歩いて自分で健康をつくると。市民が多く集まる公園等に設置すればというふうに私は考えていますが、取り組みについてお尋ねをします。
 2番目に、道路情勢でございますが、都市計画道路進捗状況等についてお尋ねをします。
 筑後市の交通状況の中で、国道209号、先ほどいろいろと原口議員の方からもお尋ねがあったわけでございますが、この209号線、それから442号線等の交差点改良等により、以前より混雑は少し緩和されたかなという感じがしますが、まだまだ朝夕通勤ラッシュには大変混雑が目立っております。
 そこで、都市計画決定の見直し等について検討がなされているのか。特に、前津久富線、池の本の交差点より久富高江までと、また、熊野水田線で昨年4月より熊野上原々までの供用開始になりまして、そこで、熊野上原々のところの三差路の交差点が最近混雑しております。これを八女佐賀線まで延長の見直しはされないのか。これをすることによって、 209号線のバイパスの役目をするのではないかと、このように思います。市の活性を図ることと思っておりますので、計画決定見直しをされるのかどうかお尋ねをいたします。
 あとは質問席でお尋ねをいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 14年度予算の中で健康日本21実施計画の予算を計上させていただいておりますが、今、筑後市におきましては、大変意欲的にこれからの筑後市民の健康問題に取り組んでいこうということで、健康課を中心に張り切っておるところでございます。
 先日の、今御指摘いただきました3月5日の対談も、むしろ私はほとんど健康に関する知識を持たずに司会者役をいたしましたけれども、4期目に入られた、私よりも2歳ぐらい若い村長さんでございましたが、見事にやっぱり息長く健康追求をされてきておると。大いに勉強になりまして、あのタイトルにありましたように、「いつまってん生き生きと」と言える筑後市をつくるために、私も懸命に努力をしていきたいというふうに考えております。その折、保健士さんからもいろいろ筑後市のこれから取り組む問題について説明をしておりましたように、本日は担当課長からこの健康問題については答弁をさせていただきたいと思います。
 足のつぼを刺激するというのは大変いいアイデアだと思いますが、あれは近くの温泉場に行きますといろいろある、あれのことだろうというふうに思いますが、どれほど効果的に、どこの場所にどうしていいか、ちょっとこれから検討せなきゃいかん課題だろうというふうに思います。
 それから、2番目の道路情勢についてでございますが、これは先ほどの原口君(81ページで訂正)にもお答えをしたとおり、環境的には厳しい環境でございます。公共事業はもうみんなの敵みたいに言われて、やはり国土交通省としましても地方の道路の予算をどう減らすかというのが一番のテーマになっているような状況の中で、予算をどんどん獲得するというのは非常に難しい問題であろうかとは思いますが、ただ、個別的にお話がございました、例えば、久富から西へのあの道路なんかは、早速、実施設計をしていただけるように努力をしなけりゃならんというふうに思っておりまして、近々都市対策課と一緒に県の方にもアプローチをしていきたいというふうに考えておるところでございます。
 それから、個別の話は担当課長に答弁してもらいたいと思います。よろしく。(「議長、市長と原口議員のどげん仲よかったっちゃ、君呼ばわりはいかんとやなか」「市長、訂正せにゃいかんばい……」「訂正しとかんといかんとよ」「後から訴えてよかよ」と呼ぶ者あり)
◎健康課長(徳永知英子 君)
 それでは、私の方から市民の皆様の健康づくりについて御答弁をさせていただきたいと思います。
 今、健康課の方では、筑後市の住民の皆様が健康で生きがいを持って過ごされるようにと、いろいろな事業を実施しておりますけれども、これから先、国民の3人に1人の方が65歳以上になるという超高齢社会を考えてみますと、高齢者の方の健康づくりというものが行政の最大の仕事だというふうに考えているところです。医療保険につきましても、介護保険の運営につきましても、高齢者の方の健康というものが大きな影響を与えていきますので、市民課、健康課、あるいは生きがい対策ということから考えますと社会教育課、連携を持って取り組んでいきたいと、また現在、取り組んでいるというところでございます。
 先ほどから何回か出てきておりますけれども、先日実施いたしました3月5日の寝たきりゼロを目指す高齢者大会でも、大洋村という先駆的な取り組みをしている、そこで確実に効果を上げているということはわかっておりますので、大洋村の話を聞いていただくことで、住民の皆様にはある程度そのきっかけづくりができたのではないかと考えているところでございます。健康というものは、他人の手でつくれるものではありませんけれども、行政の責任としては、情報を提供したり、きっかけづくりをするということは行政の責任だと考えております。人が元気だと地域が元気と、よく言われますけれども、高齢者の方が元気だと医療保険も介護保険も元気ということにもなりますので、大洋村を目標に予防事業に力を入れていきたいと考えているところです。
 先ほど足のつぼのお話が出ましたけれども、先日の話の中で出てきました大洋村というのは、大きなトレーニングセンターを持って本格的に実施をしておりますけれども、今まで私たちが聞いてきました専門家の方のお話では、必ずしもそういう大きな施設は必要ないと、家で、あるいは地域の公民館でできるような簡単な、そして、効果があるような体操もあるというお話も聞いておりますので、とりあえず14年度あたりはそういう事業目標に、例えば段差踏みだとか、そういうことを考えていきたいなと思っております。
 また、今まで私たち保健センターの方で幾つかの事業を毎年健診の後のフォローということでしておりますけれども、そのときに見えているときはいいんですけど、それが後ずっと継続していっていただいているかどうかというのが、私たちが一番疑問に思っているところなんですけれども、やっぱり事業効果、運動の効果を上げていくのは継続ということだと思いますので、地域の皆さんと仲間づくりをしながらできるような場の提供とかも考えていきたいと思っております。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほどの答弁中、私は大変間違った発言をしたようでございまして、幾ら中学校の同級生といえども、こういう議場で君呼ばわりは大変私のミスでございます。謹んで原口議員におわびをしながら、訂正をさせていただきたいと思います。
 そして、今、田中議員の御質問の中で、ちょっとこれは見つけ切らずに私は担当課長にお願いすると申し上げましたが、御質問の中にございました熊野水田線でございますが、これは現状のところで一つの工事としては区切っておるわけでございまして、今後の問題として、あれをさらに北上するということは地元の皆さん方の要望も私は聞いておりますが、現状としては、かつて15年か20年前ですと、非常に工事もやりやすかった面がございましたけれども、驚くほどあれから上の方も住宅地が密集しており、大変これの北上をそのまんま真っすぐやるのには莫大な財源が必要になってくるんではないかというふうに考えます。
 ただ、おっしゃいますように、209号線のバイパス的意味ということはよくわかりますので、あれから先、西の方に回りながら、筑後北中学校への道の拡充というふうな形であれば、より現実的に短期間で安価な財源でできるんじゃないかなというふうに今思っておるところでございまして、いずれにいたしましても、当局とよく相談をして、スムーズに交通網が流れるような一つの方策として検討していきたいというふうに考えております。
◆13番(田中秀行 君)
 じゃ、健康づくりについてお尋ねをしたいと思います。
 今、健康課長の方からすばらしい答弁をいただきました。もうあとは聞かんでよかごたるふうな感じがしますけど、そういうわけにはいかんと思います。
 健康に自信がある人で医者にはもう絶対かからんといって言われる方があります。そのような全然病院に行かない人に対して、何か御褒美といいますか、そういうことをやっておられるかどうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 今、国民健康保険係の方で年に1回、健康課とタイアップして健康フェアというのを開催しておりますけれども、その席上で1年間病院にかからなかった人を対象に表彰をしております。今、議員さんがおっしゃいましたように、健康づくりに自信があって本当に1年間病院にかからなかった人をその場で表彰しておるということでございます。
◆13番(田中秀行 君)
 その方、表彰をもらった方はうれしいと思います。しかし、少しは病気があるのに、表彰をもらいたいために一生懸命我慢すると、そして、病院に行かないと。そして、上がりのさんぱちには大きな病気になって入院せにゃいかんごとなると。そういうふうなことに対しては、健康課としては何か対策をされておりますか、お尋ねいたします。
◎健康課長(徳永知英子 君)
 お答えいたします。
 健康課の一つの大きな事業の中に、住民の皆様の基本健診の事業がございますけれども、恐らくそこを受けていただくことがかなりのメリットがあるのかなと思います。先ほどの国保の方での表彰の話がありましたけれども、そちらの方は医療保険証を使うということになりますけれども、健康課の方での基本健診の実施につきましては、保険証を使うことではありませんので、そちらの方で自分の健康チェックを毎年1回していただくと。そこの中で要指導、指導が必要な方、あるいは治療が必要な方、今は全く元気だというような方、大体3段階ぐらいに分けますので、要治療と言われる方については当然医療保険証での受診につなげていっておりますので、毎年、基本健康診査を受けていただくことをまずお勧めをしたいと思います。
 予防事業の話に少し触れさせていただきますと、そこの中でも、例えば、この間は運動がさもすべての人にとっていいような印象を与えたかもしれませんけれども、病気によっては運動はだめだと言われる方もいらっしゃいます。1年間の表彰を受ける受けないは個人の判断かとも思いますけれども、できれば、基本健診を受けていただいた後で御自分のかかりつけ医を持っていただくということも早目の治療、早期発見早期治療ということ、手おくれにならなければ、逆に医療費適正という面からでも、少ない医療費で治療が受けられるということにつながっていくかと思いますので、基本健診を進めていきたいと思います。
◆13番(田中秀行 君)
 わかりました。それから、病院を退院された後、その後にサポートを何かしてあるならば、教えていただきたいというふうに思います。
◎健康課長(徳永知英子 君)
 診療情報提供書というものが、例えば、脳血管障害の方だとか、訪問看護を受けていらっしゃる方とかは、健康課の方でシステムとして情報が回ってくる制度がございます。そういう方たちにつきましては、必要な方は保健婦が訪問指導をしたり、あるいは介護保険の方で、そちらの方の担当している保健婦が訪問したりということでの連携は、医療と保険の連携というものはとれているかと思います。
◆13番(田中秀行 君)
 先日、野町の社協ですかね、あそこにちょっとお伺いしたわけでございますが、あそこには運動器具が何台か置いてありました。それで、年配の方が自転車こぎというですかね、あれを一生懸命こいであるわけですね。汗びっしょりになってこいであったわけですね。本人さんはそれで、これが健康につながるとかなと思って一生懸命やってあったんじゃなかろうかなというふうに考えました。それで、それはそれでいいかと思いますが、しかし、やはりそこで指導される方がおられたならば、まだ効果があるんじゃないかなというふうに感じたわけですが、その辺についてどのような対応をしてあるかお尋ねをいたします。
◎健康課長(徳永知英子 君)
 お答えをいたします。
 社協の2階の方に幾つかの健康器具を置いております。あれは平成12年度、介護保険が始まるときに生きがいデイサービスの関係で設備を整えたものなんですけれども、質問議員さん今御指摘のとおり、今のところだれも指導する者がおりません。ただ、今度平成14年度の予算の中に生きがいデイサービスというものを、これは今まで続けていた事業ではありますけれども、社協の方に委託をしております。そこの社協の中に専門家がおりませんでした。今度はそこに看護士が配置されますので、そこで生きがいデイサービスの方に関しては健康器具を使ったトレーニングをしていただくつもりでおります。あわせて、利用される方とかについては、看護士の時間の都合ではそこの中で指導できるのではないかなと思っておりますので、社協とも相談をしながら進めてまいりたいと思います。
◆13番(田中秀行 君)
 3月5日の日にサザンクスでございました寝たきりゼロを目指す高齢者大会でございますが、その中で、大洋村の石津村長さんからいろいろとお話があったわけでございますが、あそこの人口が1万2,000人で、高齢者が3,000人おられるというようなお話があったわけですね。その中で、100歳以上が3人おられると。そして、あと二、三年したら100歳以上が10人になりゃせんかというように、本当すばらしい健康に対する取り組みをしてあるように感じたわけでございますが、その中で、市長もいろいろとお話を聞いたり、あるいは質問されたりしてありましたが、やはり筑後市でも、健康づくりに対しては少しぐらい金をかけてもやった方がいいんじゃないかなと私は思うわけです。国保関係で金、かなり今筑後市は高いと思うんですよね、払っているのが。ここの大洋村の村長さんのいろいろお話を聞くと、かなり効果があっているということでございますが、その点に対して市長さんはどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 3月5日は私も本当に感服いたしまして、これは自分なりに頑張らなきゃいかんなとつくづく思いました。人間がこの世に生を受けて、やはり元気に長く生きるということは非常に大事なことですし、まさに高齢社会に突入しておりますから、行政としてもそういう面のサポートをきちっとするということは大事なことだろうというふうに思います。ただ、お聞きいただきましたように、あれぐらいのバイタリティーが私にあるかなといささか自信がなくなりますけれども、しかも時間をかけて、今日の成果を得るためには大分長い時間が経過しているようでございまして、一朝一夕にできない面もあるかもしれませんが、先ほど申し上げましたように、健康日本21実施予算案をぜひ通していただきまして、これから後、筑後市がことしを元年として健康づくりに邁進していきたいというふうに考えております。
◆13番(田中秀行 君)
 ありがとうございました。市長さんも前向きで取り組むということで御答弁いただいたわけでございますが、私もすぐ高齢になります。高齢に入らにゃいかんような年齢になってきておりますが、やっぱり健康は自分自身が管理しなければいけないというふうに私も感じるわけでございます。
 それで、自分で健康をつくるためには継続をするというようなことを聞いたわけでございますが、これはやはり自分でやるということで、先ほどの足踏みの問題ですけど、私がこれを感じたのは、研修で行ったときですけど、そのところを見に行ったんじゃなくて、たまたま横にそういうふうな施設が設けてあったということでございます。それで、そこの場所は、ちょっと私は調べにゃいかんなと思いながら調べておりませんが、何かかなり高度なもので、中国の方がいろいろ設計されて、石をずっと組んであるということで、さっきお聞きしましたら、それが何か80メートルぐらいありまして、それをずっと踏んでいくと。それを踏むことによってつぼを押さえていくと。そこら辺にあるいいかげんな石踏みじゃないと思うんですよね。ちゃんとした、初めは痛くて歩けないような状態だろうと思います。しかし、それが自然と歩けるようになると。それが歩けるようになったということは、初めて健康になってきたということに私は考えておるわけでございます。そういうふうなことで、やはり人がいっぱい寄るところにそういう施設をつくったら、筑後市の住民の方たちの健康はなおさら倍増するんじゃないかというふうに私は考えるわけでございます。
 そういうふうなことで、何かそれは寄附をされてつくられたようなこともちょっとお聞きしましたけど、大変立派な施設でございました。これは1回つくれば、あとは管理はもう要らないですね。サザンクスとかなんかをつくったら、これは大変な金が要ります。しかし、これは1回つくったら、もう管理は要らないんですよ。そういうふうなことで、皆さんが寄るところにそういうことをつくって、健康な人をいっぱい、筑後市の住民がみんな健康であるというふうなことでやられたらどうかなというふうに思いますが、市長、その辺をもう一度答弁をお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 その効用をよく検討しまして、効用があることであるならば、ぜひつくるような方向で考えたいと思います。
◆13番(田中秀行 君)
 ありがとうございます。それで、物すごく効用があるということで聞いたわけですね。やはり健康につながるということでですね。足のつぼは物すごく神経があって、いっぱいあるわけです。胃とか、あるいは頭とか、足にいろんなつぼがあって、それが全部内臓とかなんとかが健康になるということでございますから、単にただ踏むだけじゃなくて、そういうことを考えてやれば、やはりすばらしいものじゃないかなというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
 次に参りますが、高齢者はもう先ほど言っていただきましたので、2番目の道路情勢についてお尋ねするわけでございますが、先ほど答弁の中で、池の本から高江の方はやりますと、前向きでやっていきますということで御答弁いただいたわけでございますが、熊野水田線、それから八女佐賀線ですか、そこまではちょっと無理というように市長の方から答弁いただいたわけでございますが、確かに今の状態では家が張りついたもんで、なかなか大変だろうというふうには思っております。
 しかしながら、やはり向こうに抜けないと、今せっかくいい道路ができたわけですけど、あそこでとまったんでは意味がなさないと私は思います。先ほど市長の答弁の中には、西の方の北中学校の方に抜けたらどうかというようなことを答弁いただいたわけでございますが、そういうことであれば、向こうに抜ければ、向こうが──向こうというか、八女佐賀線が無理であれば、やはり早急に西の方に抜けるように考えていただきたいと。それで、今、瀬高久留米線ですかね、西牟田にありますバイパス、あそこも結構交通量も多くなって、あれもバイパスの役目をしているんじゃないかなというふうに思っております。それで、今、都市計画道路の熊野水田線も、今のままでは何もならないというふうに思いますので、やはり早急にそこら辺の見直し、あるいは道路をどういうふうにやるかということでしていただきたいというふうに思いますが、もう一度市長の方から答弁をお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 せっかく今のところまで道がきれいにできておりますから、あれをより効果的にと考えれば、当然西と東にということになると思いますので、北中学校のあの道路にどうつなぐかと、それから、一方では上原々の交差点の改良と、この二つが当面、現実的にできることではなかろうかというふうに考えております。内部で検討して推進をしていきたいというふうに思います。
◆13番(田中秀行 君)
 高銭野住宅のすぐ下に道路が行っておるわけですが、そこがいつも梅雨の時期には冠水するわけですね。そういうことで、早く道路をつくっていただければ、そこら辺が緩和するんではないかなというふうに思うわけです。ぜひとも早急に考えていただいてつくっていただくようにお願いをいたしまして、私の一般質問は終わらせていただきます。
○副議長(永田昌己 君)
 以上で田中秀行議員の一般質問を終了いたします。
 10分間休憩いたします。
                午後3時6分 休憩
                午後3時18分 再開
○副議長(永田昌己 君)
 休憩時に引き続き会議を開きます。
 次に、6番島啓三議員にお願いいたします。
◆6番(島啓三 君)
 6番島啓三です。さきに通告をいたしておりました3項目について質問を行わせていただきます。
 出しおくれた証文みたいで申しわけございませんが、まず、第13代筑後市長に就任されました桑野照史市長に心からお祝いを申し上げますとともに、大変な時期に就任されたなと同情もいたしておるところでございます。
 聞くところによりますと、世界が平和な時代ならアメリカ大統領でさえ就任して半年間はモラトリアム期間としてマスコミ、あるいは国民は温かい目で新大統領を見守っていくのが礼儀だと聞いたことがございます。しかし、桑野市長に多くの市民が求めておりますのは、卓越した政治手腕、今日までの経験から、即、戦力としての期待の大きさであります。しかも、今日の筑後市の財政状況は、他の市町村と何ら変わることなく、就任早々、開口一番、市の幹部より財政状況の厳しさをレクチャーされたと聞いております。さらに、九州新幹線船小屋駅設置の問題、市三役の人事等、新市長には矢継ぎ早に決断を求められることばっかりだったと思われますが、市長に就任されてはや3カ月を過ぎましたが、この間の感想と新たなる決意のほどを手短にお伺いしたいと思います。
 次に、羽犬塚駅周辺整備事業についてお伺いします。
 筑後市の均衡ある発展を考えますときに、どうしてもJR鹿児島本線で東西に分断された現実をしっかりと直視するところからしか、問題の解決の糸口は見出せないのではと思います。しかも、駅西側には市立病院を初め、農林事務所、九州沖縄農業研究センター、商工会議所、ザザンクス筑後などの公共機関も数多くあります。市南西部の発展のため、市民の期待も大きい自由通路の工事もいよいよ本格的になってまいりましたが、駅西側広場建設の進捗状況、及びアクセス道路の整備計画についてお伺いしたいと思います。
 次に、市民が主役のまちづくりについてお伺いします。
 市長の選挙公約でもあります市民が主役のまちづくりについては、選挙戦を通じ、また12月議会において市長の熱い思いをお聞きし、私もある程度理解しているつもりであります。そこで、市長の公約の一つであります教育問題についてお伺いします。
 本年4月より、学校評議員制度も導入されますし、教育改革の一環としての学校週5日制が実施されます。これらの準備等については、さきの12月議会で平井議員の質問で教育委員会より説明を受けておりますが、いま一つ取り組みについて明確でない感じを持っております。今回、国が言っております教育改革はまさに構造改革であり、地方分権としてとらえるべきだと思います。国の主導による教育はもちろんですが、一方では、地域の教育は地域の独自性といったものがなければ、あすのふるさと筑後市を担う子供は育たないのではと思いますが、特に教育に対する市長の思いといいますか、混沌としたこの世相の中で、筑後市における教育への取り組みについての御所見をお伺いしたいと思います。
 次に、市民が主役のまちづくりを進めるための市職員の人材育成についてお伺いします。
 私は、過去の市議会一般質問で何度となく市職員の人材育成について質問をしてまいりました。特に、筑後市の第3次総合計画にある「豊かさ実感・彩りあふれる市民都市構想」を進める上で、どうしても広く多くの情報を集めるためや有能な人材を育てるために、国・県との人材交流や長期派遣、または職員研修の強化について質問をしてきました。まだ目に見える形で成果は上がっていないように感じております。しかし、桑野市長の12月議会での答弁を聞いておりますと、ふるさと筑後市の未来づくりのために何かをしなければならないとの思いは十分伝わってきてまいりました。
 そこでお伺いしますが、市長御存じのとおり、平成12年4月に地方分権一括法が施行されました。いよいよ筑後市の自主性、地域性、特性を最大限に発揮できる時代がもうそこまで来ております。しかし、これらのことを理解し、市職員の個々の能力を生かすためのシステムづくり及び人材育成の対策は考えられているのかどうかお尋ねします。
 最後に、市職員の給与についてお伺いします。
 今日の厳しい社会情勢の中で、民間企業では倒産やリストラ等、毎日マスコミ報道がなされております。そのような中で公務員の給与だけがタブー視されることは、市民感情としてはいささか問題があると思われますが、市長は市職員の給与について、どういうお考えをお持ちなのか、また、財政状況が厳しい中、今後どのようにされるおつもりなのかをお伺いしたいと思います。
 あとは順次質問席にてお尋ねしますので、よろしくお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 島議員から三つの点について、お尋ねがございました。随時お答えをさせていただきます。
 12月3日に13代市長に就任をいたしまして、はや100日が過ぎました。今、感想についてお求めいただきましたけれども、実に1日が過ぎるのがこんなに早いものかというような100日を過ごしてきておるところでございます。
 私は選挙戦を通じて、市民が主役のまちづくりをぜひこの筑後で実現をしたいと、こう申してまいりました。これは別の言い方をすれば、地域の活力しか、これからの地域おこしのためには手だてがないと、あえて言えばそういうことだろうと思います。
 そして、地域のやる気といいますか、住民の活力を引き出したところは、間違いなく確実に目覚ましい実績を上げている地域がたくさんあるわけでございまして、先ほど質問にございました3月5日の、茨城県の大洋村一つとりましても、紛れもなくリーダーとそれについてくる行政の職員、それから地域の皆さん方の一体となった推進の中で、あの健康づくりができておるだろうと思いますが、そういうこと指摘すれば枚挙にいとまがないわけでございまして、手短だということでございますから、私もそのような皆さん方と一体となったまちづくりをしていかなきゃならんと思っております。
 その中で、特に私がお訴えをしたいことは、やはり自分の言動を通じて信頼をかち取らなければ、とても人を動かすことはできないだろうと、信頼こそが、私にとりましては財産でなくてはならんと。ぜひ信頼をされる市長として努めていきたいというふうに考えておるところでございます。
 そこで、私はまず、筑後市の職員の皆さん方の意識改革をお願いをしようとして、1月から13回にわたって職員との意見交換会をやらしていただきました。病院、それから消防の皆さんとはまだ勤務時間等々のことで、できておりませんけれども、337名の中で256名、76%の人々の皆さん方の参加を得て、意見交換会をすることができました。恐らく13代の中で初めての試みであったろうと思いますが、この試みの中で実に若い第一線の皆さんからも忌憚のない意見を聞くことができました。
 例えば、職員の中から民間感覚を導入してほしいという発言がありました。それから、給与は能力給にされたらどうですかという発言もございました。しゃべりも短くいたしますけれど、私はよく実情を踏まえて、来年度15年度に思い切って行政の組織改革をしたいと、この4月では余りにも早きに失するというふうに思って、1年間じっくり考えようと思っておりますが、この職員との意見交換会の中では、もう具体的にこういう方向に組織を変えるべきではないかという話まで出てまいりました。
 私は、この経験の中で大きな期待を持っておるところでございまして、いずれにいたしましても地域と行政と、それから議会の皆さん方と一体となった中でしか、私はこの厳しい21世紀の環境をクリアしていくことはできないんではなかろうかというふうに思っておるところでございます。
 このはがきが、実はきょう舞い込んでまいりまして、自慢をするようで恐縮ではございますが、私の100日間の勲章だと思って聞いていただきたいと思います。 「大洋村村長との対話、とてもよかったと思います。主人公を住民に求められる市長のお考え、雨の日に多数の市民の参加がありました。住民が主人公という宿題に、市民は自分たちの立場で何をすべきか考えるときとなりました。」途中省略しますが、「我らの市長とともに私たちは歩きます。」──こういう手紙をきょうもらったところでございまして、こういうまさに市民の皆さんから、こういう激励を受ければ、私にとっては本懐でございますので、一生懸命市民が主役のまちづくりを頑張っていきたいというふうに思っておるところでございます。
 さて、2番目に羽犬塚駅周辺整備についてお話がございました。
 これは、西側開発という前の市長のときからの大きな懸案事項でございますので、このことについては、担当部局から答弁をしてもらいますけど、一つだけ冒頭にございます羽犬塚駅が、残念ながら最近、乗降客が低迷気味だというふうに聞いておりますが、この低迷の最大の原因は、駐車場が不足しておるということで、むしろ西牟田駅に行ったり、船小屋駅に置いて汽車に乗られたりという方も多いような話も聞いておりますし、また、人によっては確証はありませんけれども、どうもこの筑後市役所の駐車場に多くの人が置いて、電車、汽車に乗っておるんじゃないかという話もございまして、そういえば随分多いなというふうにも思ったりもしております。
 この羽犬塚駅の周辺の駐車場確保というのは、御指摘のとおり大変急がなければならん問題だろうと思いまして、早速私もJAに出向きまして、あそこにございます倉庫跡地の利用についてお話をしてまいりました。過去の経緯はあったようでございますが、たまたま私もよく知った人もおるわけでございますので、組合長、副組合長同席の中で話をいたしましたところ、事情をよくわかっていただきまして、早速、活用体制というか、委員会をJAの中で立ち上げていただいて、そしてJAとして駐車場を独自に経営できる方向で、検討をすると、どうしてもできないときには民間にでも委託をしてするようにしたいという言葉をいただいております。
 いずれにしましても、これから駐車場はあそこだけで足るわけじゃございませんで、そのほかにもいろいろ考えるところはありますけれど、駐車場の確保をまず考えて、若菜議員のおっしゃいました駅の模様がえといいますか、改築というところから入っていくという手があるのかなというふうに、今考えているところでございます。
 残余の御質問については、担当部局から説明をさせていただきます。
 さて、次に、学校週5日制が4月から始まります。今、まさにおっしゃいましたように、これは基本的に島議員の御指摘のとおり、地方分権一括法によって、地方が独自に子供の教育には責任を持てという体制に移行しつつある一つの具体的なあらわれだというふうに私も受けとめておるところでございまして、特に、筑後市の発展がいびつな形と、再三私申し上げておりますが、そういういびつな形の中での発展がなされておるということを考えますと、ぜひ、例えば自由登校学校の設立とか等々も考えなければならないというふうに、今、検討しておるところでございます。
 なかんずく、子供は私たち地域の宝でございまして、この残された2日を最大限に、効果的に生かすということのためにも、いろんなことが考えられるんじゃなかろうかというふうに思いますが、一つはかつて私が申し上げておりますように、食べ物を植えて、育てて、栽培をして、収穫をして、口に入れるまでの大事さということを、ぜひ我が筑後市では子供たちに教育できないだろうかというふうに考えております。
 と同時に2番目には、スポーツを通じて子供たちが心身ともに健全に育ってくれるという体制をつくらなきゃいかんなというふうに考えております。これにつきましては、例えば、スポーツ施設の拡充等々についても厳しい財政の中でございますけれども、取り組んでいかなければならないんではなかろうかというふうに思っております。
 その次、特に私はせんだってから南筑後事務所の所長さんとお会いをいたしました。そして、とにかく我々としてはすぐれた教育指導者をぜひ確保したいと、それでお力添えをいただきたいということをお願いをしてまいりました。やはり学校現場では情熱を持った校長先生を初めとする先生方の確保というのは、大事なことではなかろうかというふうに今考えておるところでございますので、そのこともお願いをしてまいったところでございます。
 先ほど申し上げましたように、子供たちは私たちの宝ですので、すくすくと育ってもらいたいと。けさですか、テレビをつけましたら、筑後市の暴走族が走り回っておって、何か事故を起こしたという報道が飛び込んでまいりまして、非常に心配をしておるところでございますが、元から絶てと申しますか、子供のときからきちっとした教育をしていかなければならないんじゃないかというふうに思います。
 最後に、特にこれは地域社会とも非常に関連をすることでございますが、かねて私が申し上げておりますように、地域の力が活用されたときに初めて、私は地域の本当の力がわいてくるというふうに考えます。
 したがいまして、76行政区をキーステーションとして、地域の皆さん方がおれたちでおれたちのまちづくりをするんだというものをぜひ15年度には政策として実現できるようにしていきたいと。このことは個別に何人かの方にはお話をしたこともございますけれども、厳しい財政の中ですけれど、ぜひやりたいと。
 この間13回、職員の皆さん方との意見交換会やりましたが、その席でもその話をいたしましたところ、例えば、鎮守の森構想とはどうだと。私は我が意を得た思いでございまして、著作権料は払っておりませんけれども、使わせてくださいとお願いをしておりますが、本当にかつて、子供としても、あるいはお年寄りはお年寄りなりに、それぞれの町に、それぞれの部落に、それぞれの地域に鎮守の森と申しますか、心のよりどころになるものがあったと思うんです。
 そういうものをぜひ皆さん方と一緒につくり上げる中で、子供たちの教育の問題もそこでとらえられるんじゃなかろうか、それから福祉のデイサービス等の問題もとらえられるんじゃなかろうかというふうに思っております。それこそが市民が主役のまちづくりになるというふうに考えておるところでございまして、ぜひ議会の皆さん方の御指導をよろしくお願いしたいと思います。
 残余の問題については、担当部局から答弁をさせていただきます。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 駅の自由通路に伴うサザンカ広場の整備事業についての進捗状況でございます。
 事業費ベースで申し上げまして77%、平成13年度末で完了でございます。残りの23%を平成14年度に行いたいというふうに思っております。どんなふうに終わっているのかというふうに申し上げますと、北の方から申し上げますと、北の山ノ井の踏切から線路づたいにずっと日清製粉、石橋工業、JAの倉庫までの間の道路改良を260メートル行っております。舗装工事と、照明工事と、植栽工事が平成13年度末に完成をする予定になっております。
 それから、自歩道をつくっておりますが、広場から和泉交差点までの間の140メートル、これも線路沿いでございますけれども、幅3メートルの自歩道をつくっております。これも舗装工事、照明工事、それから自歩道の道路工事、これを完成をする予定にいたしております。きょうの明け方2時に自由通路のけたを、大きなクレーンを持ってきてかけまして、約5日間で深夜作業が終わる予定になっておりまして、駅の周辺に行きますと、多分私まだ見てませんけれども、どんと乗っかっている状態になります。これが新年度にかけて、中の工事、屋根の工事、エレベーターの設置工事等々を平成14年度に向かって行っていくということになります。
 それから、アクセス道路でございますけれども、駅前広場までのアクセス道路につきましては、現在の442号線、ループを大川方面におり立ったところの牟田商店さんの横から石橋工業、JAの倉庫の方に道路改良をいたして道路をつなぐことにいたしております。それから、先ほど言いますように、線路沿いの和泉交差点から広場までの自歩道も幅3メートルでつくることにしておりますし、山ノ井の交差点、これはサザンクスからシンボルロードに来る道路とつなぎますけれども、日清製粉から広場までずっと線路沿いに道路をつなぐと、こういったアクセス道路を広場工事とあわせて行っているところでございます。
 以上でございます。
◎土木課長(釘嶋恭之 君)
 お答えいたします。
 土木の方で担当いたしております駅西側のアクセス道路について、御説明を申し上げます。
 JR羽犬塚駅西側の開発計画の関連事業といたしまして、現在整備中であります駅西側の広場へのアクセス道路計画でございますが、都市計画道路熊野水田線の商工会議所のすぐ北側に市道がございますが、その位置に駅の西側の広場から道路の新設計画をいたしております。この計画道路につきましては、駅西側の市街地、また街路の沿道にサザンクス筑後、市立病院、商工会議所、また、国・県の共同施設があるなど道路新設をすることによりまして、駅西側及び南西部地域の市街化及び生活の利便性の向上、また、駅東西の一体的な市街化が図れるなどを目的に、道路の計画をいたしているところでございます。既に調査、測量、設計等も終わりまして、また、地元説明会等も終わっております。今後、ほかの事業の進捗状況等を見た中で取り組んでいくことになろうかと思うところでございます。
◎総務部長(菰原修 君)
 私の方から3項目めの市職員の人材育成について、御答弁申し上げたいと思います。
 たしか質問議員から12年の9月おしかりを受けたのは記憶にございます。その後人事、あるいは企画担当の方と協議はしてきた経過がございますけど、実態として進んでいないのは確かでございます。
 まず、現在大野城の研修ということで新採から課長研修までやっておりますけれど、これを繰り返しやっていく以外はないかと一つは思います。
 もう一つは、国・県との交流等でございますけど、国に対しましては率直申し上げまして、まだ打診はしておりませんけど、筑後市の職員を受けていただくか、あるいは筑後市の方に来ていただくかは非常に難しいんではないかと思っております。
 ただ、県につきましては、今後さらに照会等もございますので、検討の一つにはなろうかと思っておりますが、特に、ここ最近私なり感じておるのは、特に市長も福岡市長、あるいは久留米市長と交友があるようでございますので、一つの専門部署、例えば庶務法制関係については派遣できないかという私なりの考えは持っておるところでございます。
 それから今、久留米市とは下水道職員について人事交流をしておりますけど、この中でもそれ以外について、久留米市として対応はできないかということで意見交換をしている状況ではございます。
 いずれにしましても、現在非常にスリム化の時代で、たまたま定数と実数が若干余裕というのは申しわけございませんけど、そういう現在の実数の中でやりくりをするというのは非常に難しい状況もございますので、定数内で一、二名の職員については、そういう派遣についての検討をしていきたいと。これは特に14年度中に大きな組織見直しをしたいと市長も考えておられますので、そこら辺とあわせてそういう面についてはさらに突っ込んだ検討をしていきたいと考えております。
 それから、給与のあり方等でございます。これは、現在の地方公務員、特に筑後市のような小都市の関係につきましては、人事院制度がございませんので、人事院勧告に準じた給与改定をせざるを得ないというのが実情でございます。
 ただ、人事院勧告でも0.4月ですか、0.45月ですか期末勤勉手当がカットになっておりますし、それから、おくれておりますけど、調整手当も13年度から減額しております。それから、昇給延伸もしておりますし、管理職手当も削減をしておる状況でございます。あとをどうするかということにつきましては、まだまだ、現在の第3次行革実施計画が15年度までなっておりますので、その中でもう少し今後についてはどうするかについては検討をさせていただきたいと考えております。
◆6番(島啓三 君)
 それでは、再質問をさせていただきたいと思います。
 実は、自由通路あるいは西側広場事業といったものが、これは駐車場がないと本当に事業効果があらわれてこないんじゃないかと心配しておりましたところ、先ほど市長の方からJAの方に駐車場をつくってくれという打診をされて、JAの方も非常に前向きだという答弁を聞き、非常にうれしく思っておるところであります。ところが、JAが駐車場をつくる場合、これは例えば財政的にも、あるいは制度事業的にも市は手伝うつもりなのかどうかお伺いしたいと思います。
 と申しますのも、先日、JAFの何というんですか機関誌を見ておりましたら、これはヨーロッパの方でスタートした事業らしいんですが、パークアンドライドという方式があるそうでございます。それで早速、国土交通省の方に問い合わせしまして、パンフレットを送っていただきました。
 実は、このパークアンドライド方式、あるいはもう一つありまして、交通結節点改良事業で事業認可が取れますと、国の方から3分の1の補助が民間にでも出るということを勉強させていただきました。それで、これが事業が採択になるのかどうか、またそういう問題も含めて検討はされているのかどうかだけお伺いしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 先日、まだ1週間程度のところでございますけれども、そこで話をさせていただいたところによりますと、JAが自分のところでやるということで合意を得ております。ただ、今大変ありがたい話がございますんで、私が言うよりも島議員さんの方からJAに、ぜひこういうのがあるぞと言っていただいた方がいいかもしれませんが、行政としては極力、財政が厳しい中でございますんで、お手伝いはしないでということで、JAの了解はとっております。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 パークアンドライド駐車場の整備についてのお尋ねでございます。
 この整備のための事業制度というものは、何点か制度そのものございます。ただいま質問議員おっしゃいました交通結節点改善事業というのも、その一つでございます。
 それから、特定交通安全施設整備事業というものも、これも該当するようでございます。これにつきましては補助制度でございまして、事業主体は地方自治体と、あるいは国というものに限定されております。例えば、民間あたりでする事業につきましては、融資制度がございます。
 ですから、補助制度にのせるというふうなことになれば、筑後市なりが事業主体になってする事業についてと、それに限定されるというふうなことになろうかと思います。
◆6番(島啓三 君)
 そのパークアンドライドのパンフレットを見ていましたら、これは確かに私もいろいろ調べてみましたけれど、人口の問題だとか、あるいはその県庁所在地じゃなくちゃいかんとか、10万以上の人口がいるとか、いろいろ難しい問題がありますよね。
 ただ、パークアンドライドということだけ考えると、これちょっとおかしいんじゃないかと。確かに、パークアンドライド方式というのは首都圏といいますか都市圈、大都市に対して車の渋滞を緩和するためにできた制度ですよね。だとすれば、別に10万以上の都市ではない方が逆に僕はいいんではないかということを実はちょっと考えた次第であります。
 もう一回、研究なり検討をぜひしていただいて、せっかくJAさんが乗り気になっておられるんだとすれば、有利なそういう融資があるとか、制度があるといえばやっぱり建設経済部長として、僕はぜひとも知恵を出していただきたいと、知恵を出してあげてくださいと、お願いしておきたいと思います。
 次に、羽犬塚駅の西側に改札口をという、求める意見書、約何か1万人くらい集められて、JRの方に陳情に行かれたと聞いております。JRがどういうふうな回答をしたのか、そこら辺をちょっとお伺いしたいと思います。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えをいたします。
 昨年の11月27日でございました。この署名活動の代表者の方と関係者の方数名、それから市長と私が同席をさせていただきましたが、そのときのJRの担当者の方が言われましたのは、やはり羽犬塚駅の乗降客数が横ばいであると。具体的に何人以上利用者がいなければ西口に改札口ができないというふうなことまでは言われませんでしたけれども、感触としては、今の利用客ではちょっと難しいんではなかろうかと。この利用客をふやすためには、先ほどからちょっと話が出ておりましたけれども、やはり周辺整備、特に駐車場の確保が必要ではないでしょうかというふうなことが言われております。
 それから、もう一つは駅へのアクセスですね。これをどう計画されておりますかと。私の方も、西側の広場新設事業の事業内容等も説明をいたしたところですけれども、その中でやはり再三言われましたのは駐車場問題とアクセスの問題と、そのことを言われておりますので、今後、その駐車場の問題、市長が先ほどからJAの方にはJA自前でお願いしますというふうなことを言われておりますので、そこら辺の状況を見た上で、行政としての対応策もまた今後考えていきたいというふうに思っております。
◆6番(島啓三 君)
 市長にお伺いしたいんですが、これから市長が取り組まれる課題の中で、今から本当に大きなテーマになってくると思われます市町村の合併の問題、このことを考えますと、お隣の大木町、あるいは近隣の市町村と合併したときに、西側に改札口があるということならば、それはやっぱりその町にとって、あるいはその市にとって大きな発展につながると僕は確信しております。そういった意味でも、何とかJRの方にお願いされて、西口にも改札口をつくってほしいという思いを再度伝えていただきたいと思っております。
 これに関連してでございますけど、実は平成14年度の予算を見させていただきましたが、羽犬塚駅のバリアフリー化のために30,000千円、今回計上されておりますよね。僕はなかなか難しい問題ではあろうと思うんですけど、このバリアフリー化がどういう事業で、どういう計画されるかというのはしっかり把握していないんですが、どうもエレベーターを設置されるということのようでございますが、この30,000千円の予算では当然足りないでしょうけど、そのバリアフリー化の工事をする中で、これとうまくリンクした形で西口の改札口がつくれないものかなと思っておりますが、市長ひとつ御答弁をお願いしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 お答えいたします。
 このバリアフリー化の30,000千円というのは、我が筑後市主導ではございません。JRの主導で、JRが九州管内の各駅で乗降客の多い順にエレベーターをつけるという事業を展開しておる中で、我が筑後市がその順番が来ておるということでぜひつくりたいからと、実は3分の1の補助を頼むという話でございまして、今おっしゃいますように、これから羽犬塚駅をどう改築して再編成するかということを考えておりますから、二、三年後の方がありがたいかなと思ったりもしたところですけど、あちら様の御都合でぜひことしやりたいということでございますので、こちらとしてはそれにおつき合いをしたという一面があることを御理解をいただきたいというふうに思います。
◆6番(島啓三 君)
 この項の最後の質問にさせていただきたいと思っているんですが、実は先日、所用のため同僚議員と一緒に博多に行こうと思いまして、ホームで列車を待ってました。ホームの上から西側の方、いわゆる日清製粉側といいますか、あちらを見ると、まあ目隠しフェンスとかなんとかと聞いたんですが、立派なフェンスができておりました。こう見てましたら、市のシンボルでありますチク号君とか、あるいは市の花であるサザンカの花がプリントしたやつが張られておりました。このフェンスを何とか有効利用といいますか、使えないかなと思っておりました。
 唐突な質問、また思いつきのような質問でまことに申しわけないと思っているんですが、筑後市も財政難ということは再三市長もおっしゃってますし、何とかこのフェンスを有料で市民に広告を募集したらどうかなと思います。余り唐突な質問で申しわけないんですが、市当局の御見解でも聞かせていただければと思っております。
◎建設経済部長(久保満寿男 君)
 お答えいたします。
 おっしゃるように非常に筑後市、財政的には厳しいものがあると思います。そんな中で、これは筑後市だけではございませんけれども、いろんな他の自治体においても、財源確保の方策というものが考えられておるようでございまして、そういった意味からすれば、筑後市でも財源確保のただいまの御質問は一策として非常に貴重な意見だろうというふうに思います。
 ただ、やはり全体的な駅周辺の景観といいますか、そういったものなり、日清製粉さんあたりと隣接しておりますので、そこら辺向こうからの粉塵あたりを緑地帯で防止するというふうなことも一つ必要じゃなかろうかというふうにも考えておりましたけれども、いろんな視点から財源を優先するのか、あるいは景観的なものを優先するのか、14年度中には結論を出して、15年度には駅西の広場が供用開始になりますので、それまでには結論は出したいというふうに思います。
◆6番(島啓三 君)
 12月議会で、市道に設置されております九電柱、あるいはNTT柱、あるいはそれに対する巻きつけ広告に対して、値上げするという議案が可決されましたですよね。地方分権の時代を迎えて、やっぱり他の自治体でもいろいろアイデアを出して税収を上げようとされております。東京都で考えられましたようなホテル税も僕はその一環ではないかと思っておりますが、私もあそこまでは言いませんけど、他の自治体でもいろんなアイデアを出されているんです。
 例えば、市の広報にも民間の広告を掲載して収益を上げているとこがある。実はここに持ってきましたけれど、これは北九州市の広報誌ですよ。ここにも民間の会社の広告が載っていると。他のところでもそういうのがあるということを知っています。それと、いわゆる市指定の有料ごみ袋、これにも広告をとって収益を上げているところがあるんですよ。これちょっと見ていただきたいんですが、これが一番大きいやつだったんですが、ここにCMが入っていますよ。後で詳しいお話させていただきます。
 そういった意味で、これは執行部としても思いつきのような質問で申しわけなかったんですが、僕はやっぱりこれは真剣に検討していただきたいと思っております。
 それで、ちなみに私調べましたところ、北九州市では市政だよりで14,000千円、年間ですね。市政ガイドブック、これで500千円。直方市では、市の広報でこれ最近減ってきているらしいんですが、多いときは4,500千円。そして、いわゆる市の指定ごみ袋で1,000千円の収益を上げておるということでございますので、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
○副議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午後4時3分 休憩
                午後4時14分 再開
○副議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほどは、大変ユニークな税収確保のための提言をいただきまして、ありがとうございました。
 目隠しフェンス、それからごみ、広報誌の広告等々、もっといろいろあるんだろうと思います。そういう意味で財政が厳しい、厳しいと口先だけで言うんじゃなくて、どこかで抵抗なく財源が入るんであれば、何でも研究すべきだというふうに思いますので、前向きに検討させていただきます。
◆6番(島啓三 君)
 ありがとうございました。今日の午前中からの市長の答弁を聞いておりますと、非常に歯切れがよくて一般質問をする議員も気合いが入ると、これからもだんだん一般質問する議員は多くなるんじゃないかと思っております。
 それでは次に、学校週5日制の問題についてお伺いしたいと思います。
 実は今議会で、私を含めて学校5日制の実施については5人の議員が質問される予定でございますんで、私は一点だけお伺いをさせていただきたいと思います。
 今回実施されます学校5日制の趣旨であります、ゆとりの中で子供たち一人一人に生きる力を育ててもらおうという考えは、私もよく理解しているところでございます。実は12月議会での答弁の中で、二川小学校でいわゆる週5日制に向けての独自でアンケート調査をされたという答弁をなさっておりましたけれど、このアンケートの内容について、ちょっとお伺いをさせていただきたいと思います。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 このアンケートは、市内の小学校の5年生、中学校の2年生の保護者に対して、市内全部の調査を実施したところでございます。
 調査対象は1,050人でございます。そして、回答率が82.3%。内容としましては、「現在月に2回の土曜日が休みになっておりますが、それの子供の過ごし方」、それから、これはすべて保護者に尋ねているものですが、「土曜日の保護者等の在宅状況」、それから「土曜日が休みになった場合に、家や学校での生活がどのように変わるか」と、これは子供さんに尋ねた上で記入をしてくださいというものでございます。それから、「完全週5日制になった場合の効果をどのように思われますか」というような項目についてアンケートをとっております。
 つけ加えて答弁申し上げますが、二川小学校の場合は、福岡県の指定としての調査対象校でございます。その際に平井議員の方から、筑後市独自では調査していないかということでございましたが、急遽やはり今後、市の教育委員会としても週5日制の対応をしていくためには、独自の調査を実施しておくべきだという判断で、2月に調査した内容が今私が申し上げた内容でございます。
◆6番(島啓三 君)
 いや、私が聞いたところによりますと、私の手元にもありますが、学校5日制の実施にかかわる実態調査、このことでしょう、今教育長がおっしゃってたのは。実は、広報「ちくご」の3月号をここに持ってきておりますが、いわゆるこの3月で完全学校週5日制が始まりますよというのを市民に知らせなくてはならないということで掲載されたと思いますが、その内容について、ちょっとお聞きしたいんですが、3ページに、「21世紀を担う子供たちが生きる力をしっかりと身につけていけるように学校や家庭、地域が一緒になって子供たちの豊かな心やたくましさをはぐくんでいくことが求められています。」とありますし、また戻りまして2ページの方にも、「家庭やそれぞれの地域で、また、休日に家庭や地域で、それと学校だけでなく家庭や地域など」とこう書いてあります。いわゆる学校だけじゃない、家庭と地域でという気持ち、僕はよくわかるんですよね。
 ただ、私が聞きたいのは、家庭と地域で子供たちを育てるということであれば、12月議会での平井議員のように、当然僕はアンケート調査をとっておくべきではなかったのかと思いますが、教育長いかがでしょう。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 一応、県の方から指定された二川小学校のものを大体参考にすればという考え方はあったわけですけれど、やはり全部の市内の学校の状況を把握しておかないと本当の筑後市の教育委員会としての5日制に対する対応というのは難しいのではないかという考え方に立って、急遽といいますか、2月になって実施をしたところでございます。5年生を選んだのは来年の最終学年、中学校の2年生も最終学年になる人たちの家庭を対象にということで実施したわけであります。当然、しておくべきでありました。
◆6番(島啓三 君)
 ありがとうございました。教育長おっしゃったとおり、本当は僕はもっと早く実施しておくべきじゃなかったのかなという思いがしております。
 最後に一点だけなんですが、実は、この広報「ちくご」に、図1、図2ということで文部科学省が平成10年の2月に調査した学校教育に関する意識調査、このデータが載っておりますよね。教育長どう思われます。これは筑後市の広報でしょう。だったら筑後市で意識調査、あるいはアンケート調査をやったやつをここに載せるべきじゃないかと思いますが、どのように考えておられますか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 そのとおりだと思います。
◆6番(島啓三 君)
 僕は先日、教育長のところ、あるいは学校教育課の方に行って、いろいろお話してたんですよ。そしたらやっぱり、平成4年に月1回のいわゆる週休2日が始まった。平成7年に隔週週休が始まった。そして平成14年の4月から完全ないわゆる学校5日制になる。一番最初、平成4年度にスタートしたときといえば、いわゆる教育部局というのは、頭チンチン鳴るごとなっていろいろ心配しておったんですよ。そのために、ここに筑後市学校週5日制推進委員会設置規則、あるいは筑後市学校週5日制指導員設置要綱までつくってされてるんですよ。先ほどからの答弁、いやそのとおりでございますと。私も何も言えんのだけど、やっぱりもう少し子供たちの学校教育のことを考えれば、もう少し僕は思いを持って、この学校5日制には対応していかなきゃならんという思いがいたしております。どうぞよろしくお願いしておきます。
 では、次に進ませていただきます。
 きょうは本当に教育長、時間もございません。限られた時間でございますんで、本当に質疑の時間もありますんで、総合的な学習の時間の問題、詳しくお伺いさせていただきますんで、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 次に進みます。
 市職員の人材についてお伺いしたいと思います。
 私は平成11年に議席を得まして、3回にわたって市職員さんの人材育成について質問をさせていただきました。中身は触れませんけど、市長、一番最初に平成11年に僕は一般質問させてもらったときは、さっきも部長から答弁ありましたけれど、県とか国とか、僕は人事交流するべきなんじゃないのかと思っております。今、市長非常に頭痛められております新幹線の船小屋駅の問題。じゃあ市長の政策として、あるいは市の政策として、新幹線で筑後市に新駅をつくるんだと本当に思ってあるんだとしたら、当時、僕は当然国土交通省の交通局かなんかに、市から人材をやっておけばもっと僕は正確な情報というんですか、もっと情報量もふえて、もっとスムーズに進むんじゃないかという思いがありましたもんですから、ぜひとも県、あるいは政令指定都市とでも人事交流をぜひ図っていただきたいと思っております。
 では、次に進ませていただきますが、いろいろ質問していった中で、その概略だけちょっと触れさせてもらいますと、やっぱり一番問題になったのは平成12年4月1日に地方分権一括法が施行されると、その前の年、平成11年の12月に大丈夫なのかと、平成12年の9月には、どうなっているんだという質問をさせていただきました。それと昨年の3月議会で、これは北九州市が取り入れた、あるいは直方市も取り入れられましたCI戦略、いわゆるシティーアイデンティティーが必要なんではというような質問をさせていただきました。実は、当時の馬場市長や執行部の答弁のコピーを持ってきておりますけれど、きょうはちょっと時間がありませんので触れませんけれど、しかし今、広く人材育成については、何といいましょうか技術論も含めた質問をさせてもらったわけですが、やっぱりこれは公務員の原点に戻るしか僕は方法はないんじゃないかと思うんですよ。
 そこで、これお伺いしますが、国勢調査等でいう産業分類では市役所は何分類に属するのか。市長お答えを願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 私は、政治ばかでございますので、三権分立というふうに聞こえましたから、ちょっとわからなかったんですが、行政はまさに市民のサービス業だろうというふうに思います。
◆6番(島啓三 君)
 サービス産業なんですよ。だから市役所の職員さんたちは、いわゆる言葉を変えればサービス産業の従業員さんということになるわけです。市長も100日過ぎられたということでございますが、現在、市役所なり、あるいは市の関連施設に行かれることいっぱいあると思いますし、また、お見えになる市民の方たちはお客さんになるわけです。ところが、市の職員さんたちが応対されている姿、あるいは歩いておられる姿を見て、あんまり今の現状は褒められた態度で接しているとは思われませんけど、市長はどういう御感想をお持ちですか。
◎市長(桑野照史 君)
 よその役所と比較するのは、私は実は行っておりませんのでわかりませんが、私も意識的に声をかけてあいさつをしております。しかし、まだまだ私がにこっとするような場面は非常に少ないという感じでありまして、特に、先ほど私も島議員の質問の一番冒頭に申し上げましたが、13の課にわたって、5時15分から76%の職員諸君と意見交換会をいたしました。たった1回のことで済むわけがございませんので、先だっては自主研修でよその行政に、遠い岩手県まで自分たちの自費で行ったグループがこの市役所の中におられて、その人たちとも意見交換もいたしました。彼ら、彼女らの返事は研修をしてきたけれども、残念ながらそれが筑後市に持って返ってきて生かされていないということを率直に言っておりました。これからは各テーマごとに、また意見交換会を5時15分ぐらいから積極的にやっていきたいという、そういう試みの中で、市民の意識も変わっていかなきゃならんというふうに思っておりますし、これも繰り返しになりますが、各部課長さん方には、議会の答弁が終わったらそれで終わりという姿勢は絶対許されないよと、次の議会のときには、質問を受けたことはここまで言っていますよということをきちっと報告しなきゃいかん役目があるということを言っておりますので、どうぞ皆さん方、議会たんびにでも、こういうときではなくても結構ですけれども、ぜひお願いをしたいと。私も今、そばの助役さんに検討しますと言ったことは、きちっとメモにしておいてくださいということをお願いしております。
 いずれにしても、大変世の中が厳しい中で、これから後質問で出るかもしれせんが、かなり恵まれた立場にある行政の人たちは、やはり市民のための奉仕者という原点に立って、大いに働いてもらわなければ、市民からの理解は得られないだろうというふうに思います。この意識改革ができなくて、市民が主役のまちづくりはとてもできないという思いを私はいたしておりますので、私が先頭に立って意識改革をやります。どうぞ今後とも御指導をお願いいたします。
◆6番(島啓三 君)
 ありがとうございました。そこで市長に二、三の提案をしたいと思います。
 実は、すぐ近くにあります、きょうも病院の方から何名かお見えになっておりますが、筑後市立病院で、ホテルニューオータニから講師を招いて接遇の研修をしたら、非常に態度がよくなったということも聞いておりますし、また先日、同僚議員、また菰原収入役と一緒に佐賀市役所で、外部講師を招いた研修会があるということで、私たちも出席をさせていただきました。一番最初にびっくりいたしましたのは、まずこれは市長部局の前を通る廊下でのことですが、市長部局の人たちが全員立ち上がって、それもにこやかな声で、それも大きな声でごあいさつされました。「おはようございます」と。まず、これには本当びっくりしましたよ。また、このときの研修の参加者の皆さんというのは、係長クラスの研修で約80名ぐらいだったと思いますが、始めから最後までぴしっとして緊張感のある研修会でございました。もちろん市長を初め、市四役といわれる方々も全員始めから最後まで御出席をされたようでございますが。やっぱりその何といいますか、公務員あるいは市役所の職員さんの一番の原点に返る、今から視点を変えたいわゆる接遇といいますか、あるいは言葉遣いとかいう基礎的な訓練も含めて、これは外部から講師を呼んでその研修をされたらいかがかなと思っておりますが。どうでございましょう。
◎市長(桑野照史 君)
 佐賀市役所に研修に行かれた話は、ほかの議員さん並びに菰原収入役からも報告を受けておるところでございまして、若い木下市長さんは私も奥さんが久留米でございますんでよく存じ上げておりますが、若い人は張り切ってやっぱり時代の先端を行っているなということを感じます。隣の八女の野田市長も若いけれども、いろんなことに意欲的にやっておりますが、要は、私がいつも申し上げております、意識を変えてやっぱり我々が一致団結してやっていかないと、よそは浮いても筑後は沈むということだってあるんじゃないかというふうに思うところでございます。ちなみに4月にはアンテナ担当の主査も置かせていただきまして、よその地域の大いに勉強するところは吸収をして、我が筑後市の意識改革にぜひ役立てたいというふうに考えております。よろしくお願いします。
◆6番(島啓三 君)
 あと2点ほど、市長にお願いしたいんですが、ごらんになったことあると思います。市立病院から1年に1回発行されております「さざんか」という、何と言うんでしょうか冊子なんですが、僕は本当これが出るのを楽しみにしているんですよ。これは、薬師寺院長初め吉田副院長さん、あるいは後藤局長さん、皆さんもここまで思い切って書いていいんだろうかというぐらい書かれておりますよ。その後、職員さんに聞いたら、これ全科で回し読みされているんです。回し読みすることによって、いわゆる上司といいますか、例えば院長なり、副院長なり、あるいは総婦長さんなり、あるいは総務課長さんなりの考えが浸透しているということで、本当念願だった黒字にもなってきているんじゃないかと思いますが、これと同じことをやっているところは実は、「ガバナンス」の1月号を読んでいましたら、愛知県の蟹江町で「一年の計表明制度」を実施しているというんですよ。これはどういうことかといいますと、2002年から「一年の計表明制度」(管理職抱負表明制度)を実施することにしたと、前年の自己評価と新年の仕事上の具体的な抱負や目標を全職員に表明するというもの。管理職の意識改革を進め、前例踏襲主義からの脱却や各課職員の目的意識の統一を図っていくのがねらいだと。これは庁内のイントラネットで流したりする方策です。
 ではもう一つついでに。時間がございませんので。実は市長もごらんになったことがあると思いますが、北九州の市長がCI戦略をとられるときに全職員に手紙を出されたんです。だから、市長にも本当に、桑野はこういう思いでこういうことをやるんだということを、ひとつ全職員にお手紙出されたらいかがかと思いますけど、どんなでございましょう。
◎市長(桑野照史 君)
 大変激励を込めた提言をいただきまして、ありがとうございます。
 実は再三申し上げますが、5時15分からの職員との意見交換会には「私の目指すところ」という紙を全部皆さん方にお渡しをいたしました。それからもう一つは、今まさにどこかのお話がありましたが、今、福岡市が1年を総括して、自分たちはこういうことを目標にしてやって、これだけの成果が上がったということを「DNAどんたく」といって全部やっておりまして、その新聞記事が出てましたんで、その新聞記事と合わせてコピーにして各職員全員にはお渡しをしたということをやっております。
 また、いろんな私の考えられるところではやりますけれども、いろいろまさに意識改革なくて筑後市の活性化はないと、この1点で、島議員を初めいろんな方からのひとつ進言をいただければ私は現実のものにしていきたいと。
 なかんずく、ここでちょうどいいところでございましから、ぜひ全議員の皆さん方にお願いいたしますけれども、これからの質問が今回の議会が終わって、これで事足りるということでは通用しないということを、全部の執行部の皆さん方に、もう初めて言うことじゃございませんけれども、くれぐれも私からもこの席をかりて言いまして、きちっと答えの出せる、そういう行政の体制をつくりたいというふうに思います。
◆6番(島啓三 君)
 いやーもう、失礼いたしました。職員さんにそういうお手紙というんですか、お配りになったというのは初めて聞きました。どうぞこれからもよろしくお願いしたいと思います。
 この項の最後にさせてもらうんですが、また、答弁も要りませんので。最近、桑野市長もよく御存じだと思いますけど、岩國哲人さん、元出雲市長さんの言葉を最近よく僕は思い出しているんですよ。元出雲市長さんがこうおっしゃられました。「職員の意識が変わると市民の意識が変わり、地域が変わり、町が変わる」と、こう言っておられました。まさしく桑野市長が進めようとされている市民が主役のまちづくりというのは、僕はこのように理解をいたしておりますが、こういう理解でよろしいんでございましょうか。──ありがとうございました。
 では、次に進ませていただきます。
 職員さんの給料の問題についてでございますが、先日の西日本新聞で人件費1,250円抑制と、これは都道府県でやっていることなんですが、私も決して職員さんの給料は安ければ安いほどいいと決して思っておりません。
 ただ、市の財政が非常に厳しいときに、いかがなもんかと。あるいはサービスの中には、例えば、インフラ整備も含めた市民へのサービスというものがあるわけでしょう。だから、これが充実しているんだとすれば、そりゃ僕は、その能力に応じた給料を払うということは当然だと思いますよ。ただ、民間が非常に不景気で悪いと、状況が悪い、リストラされた方もいらっしゃるという中では、やっぱり先ほど人事院勧告の話、私もよく知っておりますけれど、やっぱりちょっと配慮していかなければならないんじゃないかと思っておりますけれど、市長もう一度御答弁を。
◎市長(桑野照史 君)
 その分野は大変難しい問題でして、若干島議員さんと見解を異にするかなという感じも持っております。それは前段で申し上げますが、今の現状がいいと私は決してそういうつもりではございません。
 ただ、公務員という歴史を考えますときに、たまたま今の時期は、よそが悪くなったから自分たちがいいという状況になっている面があるんですね。私たちが社会に出た当時は、公務員ほど安い給料はなくて、現にこういう席ですから固有名詞は言えませんが、近隣の首長さんが某市役所に勤めることになったときに、あなたほかに行くところなかったつのと、私は言ったぐらいやっぱり給料は安かったものでございました。
 そういう歴史的な背景もありますので、私はもちろん財政の厳しい中で、みんなが節約していかなきゃいかんという前提の上に立って、むしろ給与をカット、カットよりもその分だけはしっかり働けという思いの方に、むしろ今のところしかっり市民の負託にこたえて働いてくれという方向に指導したいと考えているところでございますが、財政がにっちもさっちもいかなくなれば、当然のことながら職員の人たちもその痛みは共有することになるだとうというふうに考えておるところでございます。
◆6番(島啓三 君)
 県のレベルと、いわゆる地方自治体、市町村のレベルは違うかと思います。確かに市長のおっしゃっていることは、私たちの時代もそうでしたので、そういうあれがありますけれど、やっぱり市民の方とお話してますと、やっぱりそういう問題厳しく指摘される部分があるということで、きょうはこの一般質問でお聞きしたわけでございます。
 次に進みますが、先日の、これも新聞で申しわけないんですが、嘉穂郡の穂波町が県内出張手当全廃へと3月議会に提案となりました。行財政改革の一環として、穂波町は新年度から職員の県内出張手当を廃止する方針を決めたと、年間約2,000千円の経費削減が見込まれ3,000枚近い伝票処理の手間が省けるとこうありました。確かに筑後市でも、筑後市職員旅費支給条例によって支給されていると、支給されているということは知っておりますけどね、県内出張手当について見直すつもりはないのかどうかお伺いしたいと思います。
◎人事課長(宮原一壽 君)
 お答えいたします。
 御質問の点は、日当の件だろうと思います。当市におきましては、100キロメートル以上になれば、2,000円の日当。それ未満であれば半額の1,000円の日当というように旅費については交通費と日当。それから宿泊を伴う場合は宿泊費がつくようになっております。この日当については、行革大綱の実施計画でも半日当の見直しということで問題提起をいたしておりまして、現在検討しながら最終的に決着の方向での段階まで進んできておる状況でありますので、実施計画からすれば若干時期的にはおくれておりますけれども、できるだけ早目に見直しができるように努力をしていきたいというふうに考えておるところであります。以上です。
◆6番(島啓三 君)
 人事課長の答弁にありましたとおりに、私たちがいただきました筑後市行政改革大綱実施計画というのがあります。平成11年9月に策定されたものでございます。ここの10ページに、普通旅費のうち日当の見直しと、さっき課長がおっしゃったとおり、これ見ますと平成11年に検討して平成12年度からこれは実施すると、こう矢印が入っておりますよ。今年は平成14年でしょう。これは何で実施されなかったのか、再度お伺いしたいと思います。
◎人事課長(宮原一壽 君)
 お答えします。
 日当については解釈として半分については昼食代、半分については雑費というふうな解釈になっております。いわゆる半日当の部分については雑費の部分として、支給をしているというふうな状況になろうかと思います。そういう意味では、例えば久留米の大学病院に行けば、公用車で行ったとしても駐車料金が必要になってくるとか、あるいは別の面でのいろいろな雑費が出てくるところがあるようでございます。
 したがって、そういったものをどう整理するのかということで、ちょっと今の段階ではまだはっきり決まっていないというのが現状でございますので、早急にそこら辺の整理を行っていきたいというふうに思っておるところでありますので、御理解をいただきたいと思います。
◆6番(島啓三 君)
 市長、早急にということでございますので、どうぞよろしくお願いしておきたいと思います。
 最後に、市長は公正、公平、公開を旨としていろんな課題に取り組んでいくというのは、きょうの各議員の一般質問の中でも何回も答弁されております。私が市民の方々と話す中で、市民の中には労使交渉の内容まで公開してほしいと。また、労使交渉の現場も市民に公開してほしいという意見があります。この点についていかがですか。
◎市長(桑野照史 君)
 単純に言えば、私も望むところだという感じがしておるところですが、ただ、いろいろ私の思いとは別に制約があるようでございますので、制約のある部分については私はよくまだ理解しておりませんから人事課長の方から答弁させていただきます。
◎人事課長(宮原一壽 君)
 お答えいたします。
 労使交渉については、賃金とか労働条件を決定するために行うものでございますけれども、労使交渉そのものの段階では、まだ未決定の状態にあると、そういう状態にある交渉の公開については望ましくないと考えております。ただ、その交渉が決着を見ればその結果としての、例えば条例化、あるいは規則の改正、あるいは予算の変更というようなことで具体的に公開みたいな感じになってくるところでありますので、結果を待ってそういった方向での明らかに、公にしていくというようなことになろうかというふうに考えておるところでございます。
◆6番(島啓三 君)
 実は、私もこれ法的にも、あるいは条例的にもそういう公開がだめなんじゃないかという思いがしておりましたんで調べてみたんですよ。そしたら、本当に桑野市長よく御存じのように、北川知事の方ですよね、これは労使交渉の場に一般の県民ですね、あそこは県ですから、入れてやってあるんですよ。だからぜひ、そういうものも真剣に検討していただきたいと思います。
 本当に最後になりますが、答弁も何も要りません。ことしの元旦新聞を読んでおりました。西日本新聞の1面の「春秋」という欄に、こういう記事といいますか記事ですよ、コラムが載っておりました。初夢だそうです。2002年の流行語大賞は「ニッポン、チャチャチャ」、「思いやり」などに決まったと、これは「ニッポン、チャチャチャ」というのはもう御存じのとおり日韓共同でワールドカップが開催されます。日本がワールドカップで一勝してその勢いで決勝リーグにまでいくと。そういうことで日本の居間では、テレビ観戦見ながら、「ニッポン、チャチャチャ」という大歓声が起こったということです。もっと言えば、夏から秋にかけてこんなニュースがふえると、「夏休みを利用した社会奉仕で、各地の小中学生がお年寄りの介護を体験」、文部科学省では、美しい日本語を残そうと提唱にも拍手がわいたと。これは最後になりますが、各国の若者アンケートで国を誇りに思う割合は日本が前年の最下位から1位になったと。留学したい国のトップにも日本が選ばれたと。中でも元気一番の九州の人気が高いと。そして1年を象徴する漢字は「誇」に決まったという記事が載っておりました。ちなみに昨年の1年を一字の漢字で表すと「戦」という字だったと思います。どうか、桑野市長本当に筑後市民が誇りに思えるまちまちづくり目指してしっかり頑張っていただきたいと思います。
 終わります。
○副議長(永田昌己 君)
 以上で島啓三議員の一般質問を終了いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
                午後4時52分 散会