平成14年 6月 定例会(第14回)


           平成14年6月13日(木曜日)      

                              (午前10時00分開会)


1.出席議員(22名)

    1番  永 田  昌 己         12番  田 中  瑞 広
    2番  篠 原  千 三         13番  田 中  秀 行
    3番  平 井  勝 行         14番  野 口  和 江
    4番  池 田  光 政         15番  北 島  スエ子
    5番  塚 本  辰 吉         16番  貝 田  義 博
    6番  島    啓 三         17番  田 中  正 助
    7番  原 口  英 喜         18番  秋 山  重 敏
    8番  若 菜  道 明         19番  馬 場  節 夫
    9番  水 町    好         20番  門 田  司 郎
    10番  永 松  康 生         21番  弥 吉  治一郎
    11番  大 藪  健 介         22番  村 上  知 巳

2.欠席議員(なし)

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       北 原  由美子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    助役                 中 村  征 一
    収入役                菰 原  千 里
    教育長                牟田口  和 良
    総務部長               菰 原    修
    民生部長(兼同和対策室長)      角    隆 範
    建設経済部長             久 保  満寿男
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫
    教育部長               下 川  雅 晴
    消防長職務代理       
                       松 藤    元
    (兼消防本部次長兼予防課長)
    総務課長               平 野  正 道
    企画課長               山 口  辰 樹
    人事課長               宮 原  一 壽
    税務課長               城 戸  秀 穂
    女性政策課長        
                       平 野  末 子
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一
    会計課長               村 上  春 夫
    市民課長               冨 久  義 樹
    環境課長               徳 永  知英子
    健康課長               坂 本  正 憲
    福祉事務所長             真 鍋  信 一
    老人ホーム園長            緒 方  純 子
    農政課長               鬼 丸  則 行
    土木課長               水 町  良 信
    都市対策課長             加賀田  慎 一
    商工観光課長             徳 永  憲 一
    下水道課長              高 原    巌
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           中 村  正 暢
    監査事務局長             庄 村  國 義
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎
    教育委員会学校教育課長        野 田  広 志
    教育委員会社会教育課長   
                       松 永  盛四郎
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会同和教育課長   
                       馬 場  正 利
    (兼同和対策室参事)    
    教育委員会文化振興公社支援室長    黒 田  洋 一
    消防本部総務課長           堤    秀 信
    消防本部警防課長           永 田  耕 作
    水道局長               釘 嶋  恭 之

              議事日程第2号      
                     平成14年6月13日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   1.野 口 和 江  議 員
   2.弥 吉 治一郎  議 員
   3.平 井 勝 行  議 員

      ─────────────────────────────

                 午前10時 開議
○議長(村上知巳 君)
 おはようございます。本日の出席議員は20名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
 きのうに引き続き、14番野口和江議員の一般質問を行います。執行部の答弁をお願いいたします。
◎健康課長(坂本正憲 君)
 おはようございます。きのうの野口議員の質問に対してお答えいたします。
 保健所の方に電話等で確認しましたところ、食品衛生法、それから食品営業法による関係で、保健所の方が取り扱うということを電話等でお聞きしたわけですけれども、行政の方としては、具体的にその会社の方にいろいろ言うことはなかなか法律的に難しいところがございますので、今回、質問のありました件につきましては、保健所の方に一応報告だけはしたいと思っております。
◆14番(野口和江 君)
 おはようございます。きのうに引き続き質問をさせていただきます。
 食の安全性について、一般家庭ではいろいろ自己防衛策があります。食材を選ぶということができますけれども、外食で使われた場合は、なかなかそれは難しいんですね。ですから、大量にいろいろお弁当に使っているところでやはりきちんとした食材を使ってもらわないと非常に危険ということを思います。その一つが、冷凍ホウレンソウがありました。冷凍ホウレンソウというのは、普通家庭では余り使われないと思いますので、結局これを使うところは外食産業じゃないかなと思うんですね。そういう意味からも、ホウレンソウに限らず、いろいろ冷凍野菜とかは非常に安いものがありますので、そういうのを使われるんじゃないかなという思いから、ぜひきちんと、そういうふうに市でできないものであれば、県の保健所ですか、そういうところを通じて、安全性の徹底をお願いしたいと思います。
 それでは次に移ります。
 昨日、筑後市でも「よらんの」というネーミングでJAさんの方と市の共催と思いますけれども、そういうお店がオープンということを聞きまして、非常にうれしく思っておりました。先日、私は津屋崎町の「あんずの里市」といって、「あんずの里ふれあいの館」というのができております。ここは農協関係の婦人部の方が中心に働きかけて、平成6年3月ぐらいには約30人の女性のグループで月2回ぐらい、軽トラックの荷台を利用して青空市場を開いていたということだそうです。ところが、非常に人気があって、だんだん会員もふえて、そして、町の方が直販所──館を設置して、そこの中に入って、「あんずの里市利用組合」というのができて、だんだんそういう経過になって、8年6月には今のような形になったというふうに聞いておりますが、かなり広いスペースでありまして、すごく盛況で、私たちも行って、本当に安くて新鮮で、あれもこれも買いたいという思いに駆られたところです。出荷方針として、新鮮、とりたて、安全──減農薬の野菜ですね。それから、安くて、生産者として自信と誇りを持って展示して販売できるということで人気を呼んで、平成12年度の売上金は5億円を超したということで、非常に大きな店舗になっておりました。
 これは、特に農協関係の女性の方たちが頑張って担っていると思いますけれども、筑後もそういうふうになれば、農家の方たちの、特に女性の方たちが非常にまた力を発揮されるでしょうし、生き生きとしたまちづくりに非常につながるのではないかと思うわけですね。ですから、食の安全性とともに、そういうふうに女性の自立、それから農家の方たちの現金収入とか農産物のPR、また、それによって地域のイメージアップをしているということですので、筑後市なりのそういうイメージアップにもつながるのではないかと思いますので、今度スタートします「よらんの」も、そういうふうに将来そこまで発展させていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。今御質問の、直売方式によって地域おこしをやろうというのは、全国いろんなところでいろんな工夫がされておるわけでございますが、これもひとえに地域の皆さん方が自分たちでやろうというこのやる気だろうと思います。私がかねて申し上げております地域の活力というのは、住民の皆さん方のやる気ということにかかわるわけでございまして、若干おくればせかもしれませんが、今度新たに「よらんの」という施設が、これは申し上げておきますが、JAと行政のタイアップではございません。行政はバックアップはいたしますけれども、あくまでも主体はJAふくおか八女でございます。それでやる気を起こしていただいているということは、殊のほか我々にとってはうれしいわけでございまして、ぜひ成功させ、そして、こういう仕掛けをするとこういう活性化ができるぞという成功例として、その他筑後市もいろんな業界の皆さんもおられるし、いろんな地域もございますから、やる気を起こせば成功するというまず第一歩にしたいというふうに考えておりますし、全面的にバックアップをしていきたいと、このように考えております。
◆14番(野口和江 君)
 ぜひそのように進めていただきたいと思います。また、私も農協の方たちともお話を進めて、こういうことを御紹介しながら発展をさせていきたいと思っております。
 それでは、この項は終わりまして、1番目のブックスタート運動についての方に入ります。
 昨日の御答弁では、絵本のガイドブックを4月から配付するようになったと、この点は本当に私もうれしく思っております。見せていただきましたけれども、本当にほほ笑ましい、お母さんたちにとっても、見てうれしくなるような、そういう内容のものでしたので、感謝しております。
 それから、これはブックスタートの一つの柱ですから、一つ実現したと思っておりますが、年に4回ですかね、読書講演会、そういうのを開いているということでございました。私も、そういうときには努めて出席をさせていただいておりまして、本当に毎回感動したり、本当にいい講演会だったと思うことがよくあります。しかし、ここに参加する方たちというのはやはり限られるわけですね。大体同じような顔ぶれでもありますし、どちらかというと非常に関心のある、意欲的なお母さんたちがどうしても集まる傾向にあると思います。このことも非常に大事ですけれども、やはり私が訴えておりますブックスタートというのは、そのごく一部の方じゃなくて、子育てしているほとんどのお母さんたちが一歩前進するための一つの運動だと思うわけですね。
 というのが、結局、何回も繰り返しになりますけれども、赤ちゃんの健診のときに、これはほとんど95%のお母さんたちが参加すると聞いておりますので、そのときにこの読み聞かせの大事さ、そういうのを訴えて、そして、一つの動機づけになると思いますけれども、これは水巻町でやっております、こういう絵本を渡しながら読み聞かせの大事さをそこで教えるというか、紹介するというか、そういう形なんですね。ですから、年に何回かそういう立派な講演会をするのも大事ではありますけれども、そういうふうに幅広く、すべてのお母さんたちにこのことを少しでも知っていただくきっかけになるブックスタートをぜひ本当に取り組んでいただきたいと思って、何回も申し上げますけれども、お考えいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
◎教育部長(下川雅晴 君)
 おはようございます。ブックスタートの件につきましては、過去何度か御質問いただいているわけですけれども、きのう、市長が答弁を申し上げましたとおりに、まず、赤ちゃんの好きな絵本ガイドというものを作成して、そういう面から喚起をしたい、関心をぜひ持ってもらいたいということで取り組みを今始めたばかりでございます。したがいまして、これをぜひ続けさせてもらいまして、より一人でも多くのお母さん方に関心を持っていただきたいと、このようなことを思っております。
 それで、現物支給ということになってまいりますと、その効果なり、なかなか測定しにくい部分もございますし、いましばらく今やっているような方針で進ませてもらいたいと、このように考えております。
◆14番(野口和江 君)
 効果といいますか、成果といいますか、そういうのは始めたからすぐ目に見えて上がるものでないことは私も十分わかっております。しかし、英国の例もさることながら、日本国内において、またもっと身近な福岡県においても、これは5月29日の西日本新聞ですけれども、「広がるブックスタート」という表題で、昨年、平成13年度には7町の町でブックスタートが始まったと、それが1年後、ことしの4月には5倍に多くなっている、35市町村に広がっているという記事が載っておりました。ということは、やはりどこの町でも市でも、このことは非常に効果があるというふうに判断されたからだと思うんですね。ですから、判断するかしないかは皆様のお考えでしょうけれども、一つこういう事実がございますので、この辺を考えていただきたいと思います。
 ただ、このブックスタートは、本好きになる子供たち、そういう子供たちを育てる、ただそれだけではない効果があるということを私は言いたいんですね。結局、本好きの子供になることも一つの成果では当然あるんですけれども、今、非常に子供たちの心の荒れといいますか、学級崩壊とかいじめとか引きこもりとか、いろいろな大きな社会問題になっている子供たちの原点がこの辺にあるんじゃないかと思うんですね。ですから、ただ単に本好きにするならそんなに言わなくても、本好きになる子は本好きになると思いますけれども、そういうふうに広く将来的に子供の健全育成を考えたときの効果の方が私は大きいように思うわけです。ですから、ただ目先のことだけでなくて、広い意味で考えていただきたいと、これは課題で結構です。十分にまた執行部の皆様で検討をしていただきたいと思います。
 今回、特にそのために掲げていますのは、これを差し上げることはさておいて、読み聞かせをする人たち、そういう人たちを多くしていかなければこの運動は成功しないと思いますので、その読み聞かせをする人たちの育成ですね、そういうことをまず先にすべきではないかということを私も思いました。それで、これは将来的なこととして、読み聞かせの人たちを育てる対策を考えていただきたいと思いますけど、よろしくお願いします。
◎教育委員会社会教育課長(松永盛四郎 君)
 読み聞かせをするグループの育成についてですけれども、中央公民館図書室では、現在、次のようなことの計画を始めております。「お話ボランティア」という講習会を始めた。8月の市の広報で募集しながら、9月、10月に4回程度の講習会をする。そこの修了生が第4土曜日と今のところ考えておりますけれども、図書室で実際の読み聞かせの実演をしていって実力をつけていく。そういった講習会修了者がだんだんなれてきて、実力がついていけば、保育所とか、その他の施設等にも参加をしながら広げていきたい。それから、その講習会も1回だけで終わるんじゃなくて、次年度以降もなるべく多くのボランティアを養成できるような立場で計画を立てていきたいというふうに思っております。
◆14番(野口和江 君)
 私も、全くそういうふうになるといいなと思っておりましたので、うれしく思います。ぜひ回数をふやす、人をふやす、そのために頑張っていただきたいと思いますし、講座をするときの講師、指導者はどういう方を考えていらっしゃいますか。
◎教育委員会社会教育課長(松永盛四郎 君)
 県立図書館の方で、現在、親子読書会という県内の大きなグループを育てられております。そこと講師については協議をしていっております。実際に既に活動されております読書の会ページさんあたりも講師として参加してもらったり、県の方の力をかりたり、実際の実践者、その他の地域におられる実践者等も講師の中で選考をしております。
◆14番(野口和江 君)
 いろいろ事業をするときにはやはり行政としたら、まず予算のことが心配になると思うんですね。予算があれば、いろいろたくさんできるという思いがあると思うんですけれども、県立の図書館から来られるときにはお金は要らないんですかね。
◎教育委員会社会教育課長(松永盛四郎 君)
 お答えします。
 こっちから依頼して、県立図書館の職員さんそのものが見えるときには、交通費実費を払うことはあります。向こうの出張で、旅費は主催者負担というような方式が多いわけです。そうすると、その方ばっかりじゃなくて、県の読書会のグループを育成されている指導者あたりがおられますので、そういった方を呼ぶときには報酬を当然支払うということになります。
◆14番(野口和江 君)
 その講師料がどのくらいかはわかりませんけれども、うちにはページさんという非常に意欲のある読書会の皆さんがいらっしゃいます。先日、私も市の主催のレクリエーション講座を受けたところが、全く思っていなかったんですけれども、読み聞かせの一こまがあったわけですね。それを指導なさったのがページの読書会の方でしたけれども、本当に上手で、ボランティアと思えない、本当にプロに近いような、そういう方たちでしたので、よそから来ていただくのもあれですけど、そうやって市内にいらっしゃる有能な方たちを指導者としてしていくと、もちろん無料というわけにはいかないと思いますけれども、少ない費用で効果の上がる講座ができ上がるんじゃないかと思いますので、ぜひそういう形をしっかり協力をしてもらいながら、この講座をたくさん、なるべく多く、1年に1回とかいわずに、何回も繰り返ししていただいて、意欲のある人たちをたくさん育てる、そういうのをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(村上知巳 君)
 質問ですか。
◆14番(野口和江 君) 続
 いや、もういいです。
 それでは、私が読んで非常に感動して、本当にこれが読書好きの子供を育てるという意味からも大事なところと思いましたので、ちょっと紹介をさせていただきます。
 1998年9月にインドで行われた第26回国際児童図書評議会の世界大会において、美智子皇后の講演を翻訳したものが出ております。その中で、どこも本当に紹介したいんですけど、一部を紹介いたしますと、こんなに書いてあります。「子供はまず、『読みたい』という気持ちから読書を始めます。ロッテンマイアーさんの指導下で少しも字を覚えなかったハイジが、クララのおばあ様から頂いた1冊の本を読みたさに、そしてそこに、ペーターの盲目のおばあ様のために本を読んであげたい、というもう1つの動機が加わって、どんどん本が読めるようになったように。幼少時に活字に親しむことが、何より大切だと思います。」そして、御自身が「今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした。」いろいろまた途中ございますけれども、省略して、そして最後に、「もう1つ、本への感謝をこめてつけ加えます。読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。」と結んでいらっしゃいます。本当にただ単に活字離れしているからということではなくて、本当に読書に親しんで、そして、それが将来の生きる力になる、大きな働きのある本を読む子供たちがふえることを願って、このブックスタートの推進を本当に一日も早く、これも含めて実現することを要望して終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(村上知巳 君)
 以上をもちまして、野口和江議員の一般質問を終了いたします。
 次に、21番弥吉治一郎議員にお願いいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 通告に従いまして、御質問をいたしたいと思います。
 最初に、サザンクス筑後の利用についてお尋ねをいたします。
 市民の皆様方の努力によってはぐくまれている筑後市民レベルの文化をより向上、発展させ、4万8,000市民の一人でも多くの方が参加いただけるようにするには、このようなことも一つの考え方ではないかという考え方に立ってサザンクスの利用について考えてもらうべきではないかということで御質問をいたすものであります。
 私の手元に、サザンクスの利用者数の年次別のトータルがあります。これは利用者というよりか、来館者と言った方が正しいもののようです。なぜなら、去る6月1日から2日に行われましたかすり市に来た人も大体2万5,000人というぐあいに言われておるそうでありますけれども、これらの方もこの利用者の数に入っております。利用者数というのは、サザンクスのドアを通過すれば自動的にカウントされるというようなものではなくて、サザンクスを借りた人の自主申告をトータルしたものなのだそうであります。言ってみれば、デモや政治集会の主催者発表と警察発表の数が大きく食い違っているのと同じような意味を持つものかもしれません。
 さて、本題に入りますが、そういうことで計算された来館者、入場者数も年々減少をいたしておりますのは御案内のとおりであります。平成8年をピークに、9年までの1年間で約2万人、それから大体七、八千人の減少をたどって現在に至っておると思います。御案内のとおりに、サザンクスにつきましては45億円の巨費を投じて建設をされたものであります。でありますから、一人でも多くの市民の方に来ていただかなくてはならない施設であります。
 そこで、もともと悪い頭で考えてみたところであります。考えたきっかけは、私はこの1年間の間に2回ほど、市内でカラオケ教室を開いてある先生の20周年、25周年という節目のリサイタルに御案内があり、出席をいたしました。会場はどうかといいますと、当日はもちろんでありますけれども、準備のために前日の夕方から借り上げられる。これには貸し館料が要ります。このほかにも、音楽のミキシング装置でありますとかマイク、あるいはスピーカーなど、いろいろ借りれば経費が必要です。このため、どうして経費を捻出するかといいますと、自分が教えておる生徒さんでありますとか、あるいは親戚や知人を頼りに、1千円なり1,500円なりのチケットを買ってもらって、そういう周年を記念するリサイタル等が開かれておるというのが実情であります。1千円のチケットを500人に買ってもらったとしても500千円しか収入はありません。これでは到底リサイタルの全費用を賄うことはできないというふうに言われております。赤字が出ます。身銭を切らなければなりません。これを、その人は好きでやっているのだから当たり前ではないかと言ってしまえば、それはそれまでです。そういうふうに言ってしまうならば、この人々が住む社会に補助や減免などという言葉も要らないことになります。話はこれでおしまいということになります。
 私は今、1年間のサザンクスの利用料金が幾らになっているかという資料をもらってまいりました。市長も御案内のとおりに、1年間サザンクスを貸して20,000千円強であります。これも3月の議会で議論しましたように、サザンクスには市の正規の職員も配置をされておりますし、このほか大谷短大の外郭団体であります法人の職員の人件費などを市で負担をしているのは御案内のとおりであります。45億円の建設費の返済はこれとは別であります。これとは別に今申し上げましたように、職員の人件費、大谷短大の外郭団体への委託料その他で年間170,000千円の金をつぎ込んでいるのも御案内のとおりです。このような金をつぎ込んで、ただいま言いましたように現時点で1年間の収入は20,000千円強であります。20,000千円強の中には、市民の方がカラオケのリサイタルをしたり、踊りの発表会、大正琴の発表会をするためにサザンクスを借りられて支払われた金が幾らあるのか調べてみました。正確な数字はわかりませんけれども、年間に大体五、六十万円程度ではないかと見ておるところであります。
 市民の中には、サザンクスで自分で練習を積んだりしたものを華々しく市民の皆さん方に、仲間に聞かせたい、リサイタルや発表会をしたいというような思いの人が多くいらっしゃると思います。しかし、身銭といいますか、赤字を出してまでなかなか利用するには至らないのではないかと思います。カラオケに限らず踊りでありますとか、今、大変盛んになっておると言われているのは大正琴、尺八、それに琴でありますとか三味線、詩吟、お謡、エアロビクスなどいろいろなものがあります。多くの日本古来の文化、芸能があります。このほかにも、市民が長い間はぐくんできた地域の文化というものもあると思います。これらをたしなみ、自分の生きがいにされている方の多くは私の見る限り、エアロビクスや和太鼓を除いては、高齢者と言われる年代の方が多いのが実態ではないでしょうか。また、家庭におられる御婦人方が多く見受けられるような気がいたします。これらの方々は、一部には高収入を得られてある方もあると思いますが、第一線をリタイアされた方の方が断然多く、サザンクスで発表して人に見て、聞いてもらいたいが、先ほど何回も言っておりますように、赤字まで、また身銭まで切ってと思われる方が大変多くあるのも事実だと聞いております。
 そこで、物は考えようであります。サザンクスを利用する人が減ってもふえても、職員の人件費や大谷短大の外郭団体に払う委託料などは同じのはずです。雇った人を遊ばせておくより、仕事をしてもらった方がよいのではないかと思います。1年じゅうサザンクスが利用されておる、そういう現象をつくるべきではないかと思います。先ほど言いましたように、身銭を切って支払われる利用料は年間500千円程度であります。この500千円を確保するより、今までの文化を発展、継承させるためにも500千円が要らなかったものと考え、会館の利用をより安くしたり、年に1回のリサイタルなどは無料にするなど、こういうことを考えた方が筑後市の文化もより発展するのではないかと思いますが、どういうふうに思われますか。
 市長は平成14年、今年は筑後市の健康づくりの元年、初めの年だと何回も言われております。私の行政区で取り組まれている、そして成果を上げていると言われているリハビリ教室を開くことや、大洋村のような施設整備をし、健康づくりをすることは私も大賛成でありますが、より多くの市民に文化に親しんでもらい、加わってもらう。人が生きがいを持って行動する、参加するということも、考えてみれば、そこに足を運ばれるわけですから、これらに参加をする人たちの話を聞きますと、そのためには摂生をし、健康づくりをまずし、来年も参加できるように健康であらなければならないというふうなことを言われておりますから、健康づくりとそういうことは同意語ではないかと思うところであります。市内のいろいろな文化活動のリーダーやグループの方々がサザンクスを利用されるとき、もっと利用しやすいように料金面で検討いただきたいと思いますが、その気持ちはございませんか、お尋ねをいたします。
 2点目に、防災ボランティアの活用について簡単に御質問をいたします。
 防災ボランティアと言うよりか、災害支援ボランティアと言っても私はよいと思います。通告をしておりました、私に相談がありましたのは市外でありますけれども、アマチュア無線愛好家と言われる方からお話があったところであります。約半年前と思いますが、何か筑後市に災害等があったときに、自分たちアマチュア無線グループで何か支援をしたいということで、今も同じでありますけれども、総務課長の方に相談に見えられたということであります。そして、いろいろ話をされたということでありますが、災害が起こったときなどに支援をしたいから、市長に会わせてくれないかという話が半年前に私のところに来ましたけれども、まだ正式に市長に話はしておらないところであります。
 私もこの質問をするに当たりまして、役所の方から資料をいただきました。ちょっと自席に置き忘れてきましたけれども、災害を未然に防ぐ、災害があったときにどうするかという手引きのようなものをつくられておりますが、幸い向こうの方からといいますか、そういう団体の方から、災害が起きたときにはぜひ何らかの活動をしたいということは、これはボランティアの最たるものではなかろうかなと思います。あの資料を見てみますと、そういうくだりがありませんが、ここでひとつ筑後市に災害が発生するような場合、あるいは起きた場合に、そういう団体の方々のお力といいますか、そういうものを活用していくというお気持ちになられないのかどうか、お尋ねをいたしたいと思います。
 あの資料の中で、私も詳細を読ませていただきましたが、最後に災害が起きて避難所などがつくられた場合には、直ちに携帯電話を設置するというふうに書かれておりますが、このサッカーのフィーバーぶりでもわかるように、何か関西でも地震がありました。あるいはどこかで何か起きると、一番早い通信手段であります携帯電話でありますとか、電話はアウトというのが実態です。筑後市で起きる災害で一番大きなものということで、皆さん方は地震を想定されております。震度6以上の地震が起きたらかなりの警戒に入るというようなことをされておりますが、もし地震でも起きたら、通信手段というのは携帯電話ではアウトではないでしょうか。また、携帯電話は日ごろ学校の体育館とかには装備をしてありませんから、どこかへ行って手続をして携帯電話を借りてこなきゃいかん。借りてくるのに地震が起きて、家が倒壊しておったらどうするのか。あるいは借りてきても、先ほど何回も言っておりますように、ちょっとしたことで日本の通信網というのはずたずたといいますか、パンク状態になるわけでありますから、やはりアマチュア無線なども私は捨てたものではないのではないか。そこで、向こうからの申し入れでありますから、このほかにもいろいろな団体があるかもしれません。そういう団体を募ってといいますか、ぜひやりたいというふうなことであれば、あの防災計画等に入れられて、こういうときには市の体制の中でどの班にこういう方を組み込まれて、そして、どういう指揮のもとに入っていただいてボランティア活動をしてもらうというようなことをつくられておっても、筑後市が損することではないと思いますから、ひとつその受け入れについて、また市長に会いたいということでありますけれども、お会いになるお気持ちがあるのかどうか、お尋ねをいたします。
 それから最後に、鎮守の森構想について。
 きのうの北島議員の質問で、鎮守の森構想というのが「ちっごふれあいの里づくり構想」というふうに名称が変わったと、私は知りませんでした。それは地域住民の心のきずなを生み出すものだと、こういうふうに私、きのうの北島議員の質問に対する市長の答弁のメモをしましたから、それで間違いないと思います。
 私は質問するに当たりまして、鎮守の森というのは、非常に私たちの年代にとっては響きがいいと。村の中にあって、こんもりとしたところで、非常に何かほのぼのとといいますか、何か非常にいいなと思いました。歌にもあります。森の鎮守の何とかでということで童謡もあったと思いますから、一体、鎮守というのは何か、鎮守の森というのは何か、また鎮守府というのは何か、私はこの三つの言葉しか知りませんので、頭が悪いわけでありますから、隣の余り整備がされておらないというおしかりがある図書館へ行って、広辞苑というものを引いてみました。「鎮守」というのは、兵士を駐在させ、その地を鎮めること。武力制圧のこと──これはどういうことかなということではっとしました。鎮守の森というのは、社の境内にある森と。そしてまた、鎮守というのはその地を鎮めるために祭った神や社のことというふうにありました。それじゃ、鎮守の森というのは失礼な話ですけど、これはどうも宗教がかっておるんじゃないか、公明党さんとか創価学会の方はこういうことでいいのかなと。うちの皆さん方は非常に理解がある方で、前の議案があったときも、これは何も問題なくいろいろなことに賛成されますから、そういうことは今はあんまり言わんのかなと思いました。
 そこで、その次に「鎮守府」というものを引いてみました。そこにはこう書いてありました。古代、えぞを鎮めるために陸奥の国に置かれた官庁。初めは多賀城に置き、後に胆沢に置いたと。昔、えぞと言っておりました北海道に住んでおりました人たちを武力制圧をするために置かれたのが鎮守府と、こういうふうに書いてありました。明治以降、日本が軍国主義時代に入りますと、各海軍区の警備、防衛、出征準備に関することをつかさどり、所属部隊の指揮監督をした海軍機関というふうに書いてありまして、私が一つだけ覚えておりました佐世保も鎮守府の一つ、これに横須賀、呉、舞鶴が加わって四つの海軍の軍港が鎮守府と言われるというふうに書いてありました。
 私が思っておる鎮守の森というのはそういうものではなくて、当初言いましたように、何か村外れにあって、こんもりとしたところで、非常にほのぼのとした、私たちが小さいころ遊んで、仲間意識といいますか、上下関係を教えられた、そういうところかなということで、非常に市長の構想に賛成をしたところでありますが、市長も今私が言いましたようなことで、鎮守の森はどうもいかんなと、同じするならふれあいの里に変えようというふうになされたのか、そのことをまずお尋ねをして、市長が各校区に出向かれて話をされてあります出前市長室の中にもこの話が出るやに聞いております。
 そこででありますけれども、私は鎮守の森構想、あるいはちっごふれあいの里づくり構想、いずれにしても、基本的なものがしっかりしておらないと、これはなかなかひとり歩きをして、後で困るのは市民であり、あるいは議員ではなかろうかなというふうに思います。ある行政区長さんがお見えになりまして、市長が言う鎮守の森について、自分のところはおくれておると、あるところの行政区長に言ったら、もうあそこを買って、ここを駐車場にしてこうするというふうなことが言われておるが、もうそういう話ですかというふうに言われましたから、私はその場で、夜でありましたけれども、失礼と思いながら総務部長の自宅に電話をかけまして、どうなっておるのか聞きました。これは変わっておるかもしれませんが、非常に個人的な話で市長、申しわけありませんが、市長選挙時と思いますが、そのころに市長とお話をしたことがあります。そのときには、筑後市は70幾つ行政区があるそうですねと、自分が市長になれば、各行政区に50,000千円ぐらい金をやって、そして、地域の融和というと語弊がありますが、市長が言われた地域住民の心のきずなを生み出すようなことを何かやりたい。それでどうですかという話をされたのを私は覚えております。一行政区50,000千円ですから、70幾つで三十五、六億円もあればできるでしょうというふうに言われましたから、それは年次計画でやられれば可能じゃないですか、それは私も応援をしますよというふうなことを私も言った記憶がありますが、そこで、基本的な考え方というのは御案内のとおりに、筑後市には70幾つかの行政区がありますが、大きいところでは赤坂でありますとか、久富でありますとか、長浜でありますとか上原々のように、矢部村よりか人口が多いところが幾つもあります。世帯数で1,000世帯に迫らんとするところがあります。小さいところでは、これも御案内のとおりに富安が一番小さいと思いますが、30世帯あるかなしのところから900世帯のところまでありますが、もう10数年前ですが、時の総理大臣であった竹下さんが、小さい市町村でも、大きい市町村でも投げ渡しで1億円何とか創生に使えというようなことでは、これは国だからそういうことができたかもしれませんが、この筑後ではそういうことを言われても、私は収拾がつかんのじゃなかろうかなというふうに思います。
 そこで、金を使うなら使うでいいわけですから、例えば、人口比にするのかということの問題が一つあります。それから、一つの部落ではなして、私は幾つかの部落がより話し合って何かをする。市長が言われるような心のきずなをより強めるような施策をすることに使う、これは大変いいことだと私は思いますが、それも二つなり三つなり四つ組み合わされたときには、その補助金なり、金を使う額もふやしていくと。1足す1が2ではなくて2.5とか3になるとかというふうなことでひとつ考えられる必要がある。
 そうすると、私は考えます。私は西牟田の方に住んでおりますから、もし土地を買うとすれば、今でいいますと、坪10千円か15千円出せばある一定の土地は買われるかもしれません。しかし、この筑後中心部にある行政区は、恐らく地価が下がったといえども坪300千円とか400千円とかという金が必要になろうかと思います。そういうときには、田舎の方では1町も買えた土地がここでは1反も買えないということになろうかとも思いますので、私はこの新しい言葉でちっごふれあいの里づくり構想がいろいろひとり歩きしてもいいわけですけれども、どういう施策をやるなり、施設をつくるなり、広場をつくるなりして、そこに住む地域住民の心のきずなをより強固なものにする、地域の連帯が深まるようなことに使うためにも、私は一つの基準が必要ではなかろうかなと思いますけれども、そのことについてどう思われますか。もし基準がないとするならば、いつごろまでに市長の方で考えられて議会なり市民に発表されるのか。そうでないと、先ほどもちょっと触れましたけれども、どこかがつくるということになりますと、そこに住んでおる議員が力があってほかの者がないと、下水道が全市水道に広がったと同じようなことになりかねなくて、非常に私は混乱を招くような気がします。
 出前市長室でそういうことをしゃべるなということではありません。市長が言われます、最終的には筑後市4万8,000全市民の心のきずなといいますか、そういうような市にするということが一番重要なことであると思います。そういうことができ上がるということは、暴走族もなくなり、少年の犯罪もなくなり、そういう事件、事故などが筑後市からなくなるということでありますし、まさに地域づくり、自治体づくりの基本でなけりゃならんということは重々理解をしておりますから、大いに後押しをする立場で質問を申し上げております。いつごろまでに話を持たれて、どういうものへなら金を出す、知恵を出すというようなことを言われるのか。きのうの北島議員の質問の中では、ハード部門よりかというか、金を使うということが人材を育てるとかいうことも言われましたが、そういうようなことで、今まで言われてきたことで市民の皆さん方がなかなか納得されないのではないか。私は、金は使ってもいいと思います。絞るところは絞って、こういうものに金を使うことについてはいささかの反対する気持ちもありません。賛成する気持ちばかりでありますけれども、そのことをまずお尋ねし、あとは質問者席の方から逐次御質問をいたしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいまサザンクス筑後の利用について、それから、アマチュア無線愛好家、つまりボランティアの行政への支援活動の申し込みについて、そして最後は、ちっごふれあいの里づくり構想について、3点お尋ねをいただきました。
 順次御答弁をいたしますが、第1のサザンクス筑後については、現状の報告等については担当の方から答弁をさせていただくとしまして、基本的なところのお話をさせていただきたいと思います。
 確かにサザンクス筑後は、私たち筑後市の自慢の施設でございます。前任市長のときにつくられ、近在にない機能を有し、私も市長という立場で、市役所の次にはサザンクス筑後に行くわけでございまして、いろんな会合等でたくさん使われておるということを喜ばしく思いながら参加をしておるところでございます。
 そういう中で、私が十分承知していなければ訂正をさせていただきますが、おおむね祝祭日はすぐ満杯になるという現状があるようでございまして、むしろ活動が減少しておるとすれば、ウイークデー、一般の日になかなか利用が少ないというような話も聞いておるところでございまして、料金の問題が最大のものかどうかは、ちょっと私も今判断がつかないでいるところでございます。それで、近在でも減免をするところ、あるいは一切減免がなく運営をするところ等々、近在の社会施設の中ではいろいろあるようでございますが、筑後市においては、減免は借り賃といいますか、基本料金だけではなく、冷暖房費とか機具使用料まで対象にして減免をしておると。こういう大変手厚いといいますか、そういう対応をしておるところはサザンクス筑後だけだという報告を今聞いておるところでございます。
 それで、個別にいろんな団体等にわずか五、六十万円じゃないかという話でございまして、もっと思い切っていろんな人たちに活動していただくんであれば、この20,000千円の使用料も全面的にパアにしたって、皆さん方が喜ぶことであるならば、そういうこともいいんではないかという気持ちも私はないわけではございません。ただ、そのときに、当局から聞きましたら、いろんな支障が起きますと。例えば、どういうことかといいますと、無料ということならば、とりあえず押さえておけと、キャンセル料も何も要らんからといってばっと押さえられたら、実際はどこもここも、何曜日も全部埋まってしまっていると。それで、埋まってしまっているけど、キャンセル料も要らんから押さえておいたけど、やっぱりやめたといって、あっさり寸前になって断られたらほかの人の利用ができなくなるとか、そういういろんな支障が来る。それから、練習場がわりに使われるようなことにもなりはせんだろうかとか等々あるようでございますので、一概に安くするだけで利用が活発になるということにつながるかどうかよくわからない部分もございます。再質問の中で御質問いただければ、当局の方からもまた御答弁をさせていただきたいと思います。
 2番目の災害ボランティアの活用について。これは、私は大変ありがたい話だと。3番目のところでとうとうとお話をさせていただきますけれども、まさにボランティアの人たちが町づくり、いざ鎌倉というときに一翼を担わせてくれという申し出というのは大変私はありがたいと思っておりますし、おまえ会う気があるかということですから、ぜひお会いをさせていただきたいと思います。
 ただ、一つだけ私が今とっさに思いますことは、行政というのは市民全体に対して極めて重大な責任を負っておりまして、その責任を負っている行政の側から言わせていただきますと、まさに非常事態が起きる。非常事態が起きたときには、私を先頭に行政は体を張ってそれに対応しなければならない。そのことの厳しさというか、任務の重大さを考えたときに、ボランティアの方がどの程度までその責任の中に組み込められるかどうか、この問題が大変難しい問題だろうと。私たちはボランティアやっけん、きょうは仕事に行っておったけんで、当てにしておったやつに消防と同じように対応ができるかどうかという問題、これさえ克服できて、きちっと責任を持ってやっていただけるということであれば、民間の方々の御協力は大変ありがたいというふうに思っておりますので、ぜひ出ていただく機会をつくっていただければと思います。
 3番目のちっごふれあいの里づくり構想についてお答えをいたします。
 これはきのう北島議員からもお話がございまして、鎮守の森構想というのでは、やはり私もとっさに幼いころのことを考えて、いいネーミングだなというふうに思って、仮称でございますけれども、ずっと最近まで使わせていただきました。ただ、行政の立場から言うと、先ほど御指摘いただいたこともございますので、やっぱり万人受けのする名前じゃないといかんなというふうに訂正をして、きのうお話ししましたように、職員の皆さん方にネーミング募集をいたしました。74人から応募がございまして、それをまとめて四役会議の席上でちっごふれあいの里づくり構想というふうに決めさせていただきましたので、ぜひ今後はちっごふれあいの里づくりで論議を重ねていただきたいと思います。
 私は、この考え方の当初は、21世紀を迎えて2年目ですが、今の社会は非常に危険な方向に行っていると。決して将来に希望と期待を持てるような社会の構造になっていないという、大変申しわけありませんが、そういう厳しい認識をしております。その厳しい認識は、ここで話せばまた時間がかかりますから、おおむねはしょりますけれども、やはり戦後の社会のあり方の中に問題があったと。そして、問題があって、物、金が一番大事にされる、これが一番偉いんだという社会をつくってきたことに今日のいろんなひずみの原因があるというふうに思っておりまして、私が市長という立場に立たせていただいた以上は、我が筑後市においてそういうことを是正できるようなまちづくりをやりたいというのが基本でございます。
 そういたしますと、当然のことながら心を大事にする、心を大事にした筑後市をつくっていきたいということになりますし、それで、しばしばいろんなところで申し上げておりますが、私に打ち出の小づちがあるわけではございませんので、ただ一つ、活路として見い出せるとすれば、4万7,000数百の筑後市民の皆さん方の気持ちが、おれたちのまちはおれたちがつくるんだと、こういうふうに意識変革をしていただくと、これしかないんじゃないかと私は今思っておりまして、まず手始めに隗から始めようではございませんが、今、市役所の職員の皆さん方に私と同じ共有の思いをしていただきたいという仕掛けをいろいろ今しておるところでございます。そういう自分たちでつくるまちづくりが大事だということ、おまえの言うことはわかるけれども、具体的に言えばどげんかいという質問を随分聞きますので、その具体的に言うという中で、むしろこれまでは間違いなく行政区長さんを先頭に市会議員の皆さん方のところに、行政何ばしてくれんの、こげんしてくれんの、あげんしてくれんのという陳情を行政が受けるというこのシステムがもう50数年定着しておるわけでございまして、そういうことだというふうに恐らくほとんどの市民の皆さん方も考えておられるでしょう。そういうことになれば、行政の一番最高責任者であります私の考え方、言葉によりますと、さじかげんでどげんでもなると、こういうまちづくりというのはおかしいんじゃないかと、私は基本的に思っておりました。
 選挙のときもいろんな議会の皆さん方、あるいは地域の皆さん方にも、こういう考えを持っておると、私が市長に就任させていただいたらそういう方向でやりたいということを幾人もの方にお訴えをしてきたところでございました。そのときは私の単なる思いでございましたが、実はこの間から私、岩手県の藤沢町に行ってまいりました。それで、それも御報告しておりますが、その藤沢町の町づくりはおよそ30年かかって──ここに「希望のケルン」という本がございます。この「希望のケルン」という本を、この間から四役会議で御相談をして、まず、職員の皆さん方に読んでもらいたいというふうに思っております。
 この目次を読み上げると、私の思い、藤沢町がどういうことをやっているか、それがふれあいの里づくりにどうつながるかということになると思いますので、大急ぎでちょっと御紹介をいたしますが、「疲弊の町に新しい風」というところからこの本はスタートしております。「やる気を失う心の過疎、ショック療法的人事異動、全域で住民との対話集会、自治会結成、町づくりの基盤、8年かかった全町網羅、地域から出てくる計画に不安と期待、職員の地域分担制、地域の職員の約半分がUターン組を採用、独自の機構で効率的行政運営、ミニ計画の策定が住民の基盤に、藤沢型農業へ、未来を託す企業を誘致、福祉の里づくりを実践、幼・保一体化教育の実践、21年間に1,178億円を投資」──これは年56億円だそうです。「老朽役場よりも住民の施設を優先、知恵を絞って財政基盤を補完」こういう見出しがありますので、議会の皆さん方にもぜひぜひ読んでいただいて、これが私の思っておるちっごふれあいの里づくりだろうと思っております。
 今、るる申し上げましたが、こういうことで、つまり、私が思っておりますことは、議員、あるいは行政にお願いに行くことでいろいろ地域の課題を解決するというやり方ではなく、地域の皆さん方で自分たちのまちづくりはこういうふうにするという討議をしていただきたい。そして、あくまでも今、理想論を申し上げます。これも30年かかったと言いますから、5年や10年じゃできないかもしれません。ここの佐藤町長さんがにやっと笑って、そげん簡単に人の頭が変わるかいとおっしゃいましたから、そういう意味では、私が勢い込み過ぎているかもしれませんが、理想的に言いますと、76の地域で我々はこういう地域づくりをしたいという計画をまず立てていただきたい。その計画を持ち寄ることの中で、今、質問の中にありましたが、一行政区だけでなく、三つ、四つ束にした方がまちづくりがいいという地域の皆さん方の意思であるならば、もちろんそれでも構わないと思いますし、それから、場合によっては大きい行政区は南北に割るとか、東西に割るとかで考えたいという住民の皆さん方の意思であるならば、それも構わないと思います。そういう中で、私は地域の皆さん方が自分たちはこういうことをやっていきたいという協議、議論、そういうことをやっていただきたい。大変これは言い過ぎなことを申し上げるかもしれませんが、私が承知しておる筑後市の中の地域というものを想起しますと、常会をやってもやっぱり有力な方々が発言をされて、あとの人たちは時間が過ぎるのを黙って見ておって、一番最後にぱちぱちぱちといってそれで解散をするという実態があるんではなかろうか。そういう中でこればつくってくれんのと言われても、私としてはとてもとてもわかりましたという話にはならないと思います。
 したがって、十分に地域の皆さん方が、日ごろ発言しない人まで発言できるような、若い人も女性の方も青年も、あるいはお年寄りも含めて議論し合って、このまちづくりはどうすべきかという議論をしていただきたい。それをするためには、この藤沢町の例を出すわけじゃございませんが、完璧な組織が地域ごとにでき上がっております。まず、地域ごとの組織をつくって、その中で議論を積み重ねてこういうことをやっていきたい、そのどういうことをやっていきたいかは住民の皆さん方の自主的な判断にゆだねたいと。極端なことを申し上げますと、そういうまちづくりができ上がらないかなと、そういうまちづくりができ上がったときに、先ほど弥吉議員からも御指摘がありましたように、青少年のいろんな不健全なことも起きなくなるでしょう。それから、今、我々が目指しております男女共同参画社会というのも当然実現できてくるでしょう。それから、一番最大の高齢者福祉ということも地域ぐるみで考えていけば温かいそういうものが──実は、藤沢町に行きました。今、老朽役場とありましたけど、靴を脱いで、階段でんぎこぎこいいながら上がらやんごたる、筑後市の方がまだましという大変お粗末なところでしたが、そのすぐ隣には町立病院があります。その中に福祉センターがあるし、ケアハウスがあるし、総合的な町民の福祉施設は全部そこに集約されてあります。私は中までは入りませんでしたけれども、外から見たところ、少なくとも筑後市立病院にそう劣らないぐらいの建物がございました。それから、別のところでは小学校のすぐ隣に、今言いましたように保育園と幼稚園が一緒になったものがございました。それで、建物の中に入りましたら、そこの園長さんが──実は小学校の校長先生も兼務でございますが、この人が、これからこっちが文部省からもろうてきた予算です。したがって、幼稚園はこっちです。これからこっち側は厚生省からもろうてきた予算です。ここからこっちは保育園ですと。入園する子供たちも、保育園児として入園した人、幼稚園児として入園した人がおりますが、中はみんな一緒で、入園料は1人12,500円だそうです。そういうことで、縦割り行政の国の中で、佐藤町長さんは国とも随分けんかをして、これをつくるためには抵抗が随分あったという苦労話もされておりました。
 その他いろいろありますが、ちょっと長くなりましたからやめますけれども、要は私が申し上げたいことは、ふれあいの里づくり構想の一番基盤は、自分たちで自分たちのまちをつくるんだという筑後市民の意識改革がベースだろうと思います。この意識改革ができることであるならば、ありゃいかん、こりゃいかんということを余り私が差し出がましく言うことじゃなくて、地域の皆さん方がこうしたい、ああしたい、このことに行政が手を携えろと、おまえたちがサポートせいということだろうというふうに思います。私も何遍も言ったことがございますからあれですが、ざっと76行政区に50,000千円ずつお願いすれば38億円、38億円を10年間でやれば1年間に380,000千円じゃないか、それぐらいはどっかで絞り出そうじゃないかという思いを私は今持っておりますが、いろんなまとまらないことばかり言ってきましたから、そろそろこの議会も終わって、構想的なものをまとめて、市民の皆さん方に御理解いただけるような何か手引きみたいなものをつくっていきたいなと思っておるところでございまして、議会の皆さん方の御支援、お力添えをいただいて、本当に活力あるまちづくりをしていきたいというふうに思っております。
○議長(村上知巳 君)
 では、10分間休憩をいたします。
                午前11時10分 休憩
                午前11時23分 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 再度質問をしたいと思いますが、まず、市長の答弁の足をとったりするつもりは毛頭ありませんが、今、ボランティアの活用についての答弁の中で、自分は市民に対しても大変な責任を持っておるということでありますから、私も17日の水道の議論については、市民がもうかるか、市が損するかという議論を大いにひとつここでやらせていただきたいと思いますが、勇気がわいてきたことをまず申し上げておきたいと思います。
 それから、サザンクスの利用についてでありますが、私は何もいろいろなカラオケをやっておられる、大正琴をやっておられる、あるいは舞踊をやっておられる方が、練習のたびごとに大ホールや小ホールを貸してくれと、それに無料でお貸しするとかというふうなことを言っておるんじゃありません。当初の質問で申し上げましたように、5年とか10年とか15年とか節目、あるいは年に1回の発表会とか、それもサザンクスが土曜、日曜はかなり詰まっておるのも承知をいたしております。しかし、月を見ますと、ウイークデーではありましょうけれども、1年12カ月の間でかなりあいておるという月があると思います。そういうときのウイークデーならウイークデーに限って、職員の人件費が要るわけですから、大谷にはもう委託料として払っておるわけですから、そういう範囲の中で考えてもらえないか。そうすると、また市民のそういう文化に対する意識も向上するであろうし、そのこともさっきも言いましたけれども、やっぱり目標を持って生きていくということは健康づくりでもありましょうし、市長が言われる市民の健康づくりとも私は合致しはしないかということで申し上げておるところで、ひとつ十分検討を──これは金の問題です。500千円を捨てるかどうかという問題でもありますので、さっき言われたように、練習まで借ったら際限がつかんとか、あるいは無料ですると、ずっと弥吉、弥吉、弥吉と押さえておって、キャンセル、キャンセル、キャンセルとなったら市民が迷惑する。それは当然ですから、そういうことではなくて、リサイタルとか発表会というのは決まったら、そう変わるものじゃないと思うわけですよ。何カ月も、1年ぐらい前から準備をされるわけですね。それは、逆に貸す方が変更してくれという方が借られる方は困られるということでありますから、年にそうあるもんじゃありません。現在で四、五回だろうと思います。そうすることによって、もっとふえるかもしれませんけれども、それはふえても私は結構ではなかろうかと思いますから、ひとつお願いをしておきます。
 それから、災害のボランティアの関係ですが、対策の要綱というものがあって、これはさっき言われた市民に責任を持つと、市民の安全を市長以下の職員で握っておるというようなことで、守らにゃいかんということでこういうものがつくられておると思います。その中に、私はアマチュア無線だけとは言いません、いろいろなものがあると思います。アマチュア無線で言うならば、ずっと見ておりますと、先ほど言いましたけれども、携帯電話をすぐ配置をするとかで対応するというふうなことが書いてありますが、地震というのは筑後だけではないし、地域一体起こるわけですが、そういうときには、一番重要な通信網が一番最初にやられるということではなかろうかなと。アマチュア無線は電話と違いまして、電源さえあればかなり交信もできるというふうなことでありますから、そういうものをこういうものの中にひとつ加えられて、ボランティアグループはこういうものをしていただけるグループだと、災害が起きる予測がされるとき、あるいは災害が起こったときには、これらのボランティアの方々にはこれらをお願いする。それはできんこともあるかもしれんですよ、自分の家がひっくり返ってなくなっておるときに出てこいと言われても、それは市役所の職員でもそうでしょう。できんことはそれはあるかもしれませんが、できることを想定してつくっておく。そしてまた、水防訓練とかされるときには、1年に1回でしょうけれども、登録されてある方でできる限り参加可能な方を御案内していただいて、一緒に訓練とかそういう機会をつくられるということも、備えあれば憂いなしということではなかろうかなと思いますので、よろしくお願いしたい。それから、市長もお会いされるということでありますから、あと日程を調整していただいて、連絡をしますので、ぜひお会いをいただきたいと思います。
 それから、ちっごふれあいの里の関係について、もういろいろ申しません。市長が近々中に、市長がいろいろ先ほど言われましたけれども、なかなか抽象的というか、精神的なものといいますか、具体的に金をどうのこうの何に使うということではありませんから、自分で考えて、自分のまちは自分でつくるんだというようなことを地域で考えてと言われても、手引きとか何かないとなかなか前に進まない問題ですから、早急にまとめられて、こういうものも一例だというようなことをひとつお示しをいただくことが、このふれあいの里が先へ進むことと思いますから、ぜひ早目に構想をまとめられることをお願いしておきたいと思います。
 1点、当初言いましたサザンクスの関係について、練習のときまで云々と言っておるわけじゃありませんので、ひとつ今後、検討いただけるかどうかだけお聞きして終わりたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 せっかくつくった筑後市の財産ですから、たくさんの市民の皆さん方に大いに利用していただけるような方向でというのは、私も全くそう考えているところでございますので、担当ともよく相談をして、ただ、いろんな規制緩和というか、そういうことをすることによって、大混乱が起きるようなことにならない歯どめをどうするかということはひとつしっかり考えなきゃいかんことだろうというふうに思います。
 それから、ボランティアの皆さん方はアマチュア無線に限らず、いろんな方たちがいざというときには自分たちもこういうことでお役に立ちたいという方もたくさんおられると思いますから、そういうこともこれを契機にまとめて、そして、きのうも申し上げたかと思いますが、15年4月には抜本的な組織がえも考えておりますから、これからの新しいまちづくりにはNPOと申しますか、ボランティア団体の力をどう導入するかということは、行政の一重要骨子だろうと思います。そういうことを含めた検討も今後していきたいというふうに思います。
 それから、ちっごふれあいの里づくり構想については、私なりの構想というものを極力早く、なるべく早く、議会が終わった時点でひとつまとめて、皆さん方にも御提示をしていきたいというふうに思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 では、1点、教育長にお尋ねをしたいと思います。
 この利用の関係ですけれども、私が手元に持っております資料で、市内の公立の小・中学校が利用した件数等が出ておりますが、どこの学校が利用したかと調べますと、やはりサザンクスの近くといいますか、きのうも議論もなっておりましたような、言っちゃ失礼ですけれども、福祉学級をやらなきゃいかんとか心配されて、サザンクスからして距離的に遠いところの利用がちょっとないというようなことのようです。聞いてみますと、足の関係で、歩いてこられるというようなところは利用するけれども、バスを使ったり、何か交通手段が要ると。公共の交通手段もないというふうなところの利用はないということでも、これはまたいかんのじゃなかろうかなというふうに私は思うところですが、これこそやっぱり教育委員会でですね、私は西牟田にずっと生まれたときから住んでおりますが、私の記憶では、小学校のときに2回か3回歩いて、先生の引率でずっと久富から通ってきて、昔、羽犬塚に二、三軒あった映画館に連れていってもらったことがありますが、そうしますと、西牟田から大体1里と言われておりましたから、小学校から4キロぐらいあると思いますが、その距離を今、これだけ交通事故が多かったりしておるときに引率して行けと言われてもなかなか距離的な問題もありましょうし、昔と事情が違うわけですから、できないことではなかろうかなと思いますが、ひとつ教育長という立場で、やはりサザンクスの近くの小学生だけにあのすばらしい施設を利用させるだけではなくて、全部の小学校の子供たちにも利用をしていただけるように、私はしていただくべきではなかろうかなと。そのためには、ひとつバスでも借り上げるようなときには、これは教育委員会の立場として、あなた方に予算の提案権はありませんし、こっちの執行部でしかありませんが、今、14年です。14年のことを今言っても、それは補正をすればいいじゃないかと言われると思いますけれども、そう早急にということは私も申しませんが、15年度の予算編成に向けて、教育委員会の財政に対する予算要求の中で、市内の小学校に通う生徒さん全部がそういう機会に会えるように、ひとつ交通費の補助といいますか、貸し切りバスで送迎をするとかというふうな予算の要求を私はしていただくと非常に助かるんではなかろうかなと思いますが、そういうお気持ちはございませんか。
◎教育長(牟田口和良 君)
 お答えいたします。
 市内の大部分の小学校では年1回、演劇教室とか音楽教室等を自校の体育館を使って実施をしております。また、小規模の学校では隣同士で、共同でそういう教室を開いておるところもあります。ただ、体育館ということになりますと、施設装置、音響などの面で不十分でもありますし、前準備も大変で、時間もかかります。今おっしゃいますように、市にはサザンクス筑後がありますので、やはりすばらしい施設で鑑賞させることがだれしも望むところであります。
 現在、各小学校がサザンクスの利用を控えておるというのは質問者がおっしゃいますように、やはり輸送手段にあるようでございます。中学校の場合は、3校とも利用しておりますが、すべて生徒が自転車で会場まで来ておりますので、問題はないと思います。それで、来年度から全校を、まあ、1年間に1回というわけにはまいりませんけれども、2年に1回は遠距離にあるところ、そういうところの学校については輸送手段を市の方で考えていきたいと考えております。ふだんのバス利用等については、市の方でも会計課の方と覚書を取り交わして、マイクロバス等についても使用できるような便宜は図っておるところでございます。一応、教育委員会としてはそういう考えを持っておるところでございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 これで終わりにしたいと思いますが、マイクロバスは最大乗って29人ですね。29人以下しかマイクロバスと言いませんから、どこかの無認可保育所かなんかというならそれでいいでしょうけれども、やはりそういうことじゃなくて、もうちょっと努力をしていただきたい。教育長が遠慮して2年に1回と言われておりますが、予算は要求をされると、あと市長部局がどうされるかという問題ですから、遠慮しないで、ひとつ15年度の要求は、市長も今お聞きになっておると思いますが、年に1回ぐらいは筑後市に籍を置くといいますか、小学校に籍を置く児童生徒が、今言われましたようなすばらしい環境、そして音響設備のあるサザンクスで十分観劇などを楽しんで、情操教育に役立つような場所だと思いますから、そういうものが発展するようにひとつ要求をしていただく。そしてまた、市長の方はそれに見合う予算を切ることなくつけていただくことをお願いして、終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上をもちまして、弥吉治一郎議員の一般質問を終了いたします。
 次に、3番平井勝行議員にお願いいたします。
◆3番(平井勝行 君)
 3番平井勝行でございます。
 通告しておりました筑後広域公園についてお尋ねいたします。
 矢部川を中心に筑後市と瀬高町にまたがる約200ヘクタールに及ぶ大規模都市公園の整備が、県の事業として進められています。生活圏内市民の憩いの場として、また各種健康づくりや学習の場として、地元住民の期待は大なるものがあります。また、地元には船小屋温泉郷があり、温泉地活性化のためにも大きな期待が寄せられています。
 さて、その広域公園の建設に向けて現状はどのようになっているのか。用地の取得状況、工事の進捗状況、また、どのような施設ができるのか、施設の内容などについてお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいま御質問をいただきました筑後広域公園につきましては、これは我が筑後市だけでなく、県南にとってひとしく大変貴重な施設づくりだろうというふうに期待に胸を膨らませておるところでございます。ただ、我が筑後市はもとより、福岡県の財政事情も非常に逼迫をしておるという中で、思ったペースでの工事の進捗が進んでいないという憂いも持っておりまして、私も就任以来、いろんな構想をする中に、この筑後広域公園に含んでもらうと、筑後市の手出しをせんでよかけんなというような思いをついついしながら、いろいろ進めておるところでございまして、それでも用地買収の方はおおむね着々と進んでおるというようなことでございますので、担当の方から詳細にわたって御報告をさせていただきたいと思います。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 まず、1点目の用地買収の関係でございます。
 平成7年度から県の土地開発公社が委託を受けて買収をいたしております。平成13年度末の現在までの状況でございますけれども、98%の用地買収が終わっております。これは筑後市内の土地の分でございますが、あと未買収の土地が0.5ヘクタール程度残っております。これにつきましては、今年度に全部買うことで進めたいという御報告を受けております。
 それから、工事の進みぐあいでございます。工事につきましては、平成12年から実施設計、いわゆる具体的な工事の設計ができまして、JRの西側の部分と、若干JRの東側の副堤ですね、堤防の補強工事もしておりますけれども、これを設計し、平成13年度から着手をされております。ここら辺につきましてはスポーツゾーンとして、軽スポーツエリア、屋内スポーツエリア、多目的スポーツエリアというところになりますけれども、造成工事が津島西行政区のすぐ西側の部分につきましては、ほぼ終わっております。今、JRから西側の津島西の集落の南側ですけれども、そこの造成工事、あるいは多自然型水路の工事をされておるところでございます。
 今年度につきましても、そういった水路工とか造成工、あるいは堤防の補強とか沿路工などに取り組まれることになっております。そして、平成16年度の末までにはJRの西側周辺の一部供用開始ができることで工事を進めるということをお伺いしておりますけれども、多目的広場がJRの西側にできますけれども、ここにつきましてはサッカー場、これは少年用が2面と大人用が2面、それから兼用をして野球ができる少年野球場が1面と軟式野球場が1面建設をされることになっております。ただ、ゴールポスト程度の設備ということの内容でございまして、いわゆる原っぱにゴールポストがあるような程度の多目的な広場という部分の整備が16年度末までにできるというところでございます。
 その他につきましては、津島西行政区の西側と申しました屋内スポーツエリアの中のゲートボール場が4面、小型車が80台と大型車両も3台ほどとめられるような駐車場の整備、それから体育館の建設用地の整備、それから、瀬高町側にはテニスコートが6面、それから、その他のそこの部分のエリアの造成工事、これはもう13年度から着工されておりますけれども、そういった工事が行われて、16年度末に一部供用開始がされるということで伺っております。
 それから、施設につきましてはるるございますけれども、例えば、運動施設関係で申し上げますと、先ほど申し上げた部分とダブりますけれども、瀬高、筑後、これは筑後広域公園全体ということで御理解をいただきたいんですけれども、ゲートボール場が13面、体育館がお伺いをしておりますのは、公式のバスケットコート2面程度ができる体育館、それから野球場、ソフトボール、サッカー場、テニスコート、パークゴルフ、健康施設、これはプールだそうでございます。それから、休憩施設としては、モデル農園、貸し農園、デイキャンプ場、こういったものが計画をされております。それから、管理施設といたしましては、リサイクルセンター、そして、建築施設としてはビジターセンター、これは小・中学生の3クラス程度が利用できるような規模、それから、管理センターは管理人が5人程度と想定をされる管理センターでございまして、宿泊研修が大体50人程度できるような管理センターの規模ということが想定をされております。農業体験センターが学校の3クラス程度が利用できる体験センター、スポーツセンターは野球、サッカー、2チーム程度が利用できるようなスポーツセンターということでお伺いをいたしておるところでございます。
◆3番(平井勝行 君)
 用地の取得状況からいろいろお聞きしましたけれども、おおむね取得はうまくいっているということのようでございます。まず、その用地の買収の問題でございますが、ここに一つ資料をもらっているんですけれども、今現在、用地買収した場所、そういったところの道路際にごみの投げ捨てとか、そういったことが問題になっているようです。それとか、雑草の問題ですね。いろいろ対策をとられておられると思いますけれども、今、現状はどういうふうになっているのか、お聞きいたします。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 用地買収が平成7年度から進みまして、おっしゃいますように買ったところは県の土地になって、雑草が相当生えております。雑草対策につきましては、行政区に県が業務委託という形でお願いをして、全部ではございませんけれども、例えば、通学道路に近いところとか、県道に近いところとか、集落に近いところとか、そういった部分の雑草の除去、あるいはたまには耕すというふうなことを県の方が業務委託をされております。それから、おっしゃいますごみの投げ捨て関係、不法投棄の関係もたくさん起こっております。
 それで、昨年ぐらいから、本格的に対策をしないと、一回捨てに来るとどんどんふえてくるということもございますので、行政区の方にも大変御迷惑をおかけいたしておりますけれども、付近に関係する八女土木事務所、あるいは国土交通省の矢部川工事事務所、それから、市役所では環境課とか都市対策課が窓口になって、津島東・西の行政区に集まっていただきまして、対策会議をしておるところでございます。それで、八女土木事務所といたしましては、なるべく買ったところはもう中に入れないようにするという措置をひとつはつくってくれと。それから、看板も立てて、不法投棄についてはできませんよという部分をしてくれということで、それぞれに対策をとるようにしておりますけれども、やっぱりまだ道路で使わなければいけない、集落間の連絡道路として使わなければいけない部分については日常使っておりますので、そこら辺にぽいと投げ捨てていく部分については見当たるようでございます。先日も津島行政区の区長さんと環境課と一緒になってそこら辺の協議をしたところでございますけれども、県の土木事務所にも対策がとれる部分についてお願いを申し上げ、さらには地元の皆さんにも御協力をお願いして、そういったところの対策をしていることも現状としてはございます。
◆3番(平井勝行 君)
 これは市民とか近隣の方──まあ、近隣だけじゃないかもしれませんけれども、モラルの問題でしょうけれども、雑草があったり、一回散らかっていると、人は結構そこに物を捨てたりとか、散らかすということがどこの地区においても、どういったところでもあるようですね。やはりきれいにしていると、なかなかそこにごみが捨てにくいといったことがあるようです。そういったことを考えて、用地取得はまだ今一部分ですよね、認められているのが。大体200ヘクタールありますから、今、まだ3分の1かそこら辺でしょう。半分までいっていないでしょうけれども、今後取得される場合、そういった後々の土地のいろんな問題を考えて取得をしていかれることをお願いしたいというふうに思っております。
 次に、先ほど市長もおっしゃっておりましたけれども、要望がいろいろあるということであります。ここに、筑後市でつくっております公園の整備促進特別委員会から出されております要望書を持っております。麻生知事あてに約10項目にわたって要望しておられます。このどれを一つとりましても、やはり公園ができ上がったときにはどれもつけてほしいなと、どれもあってほしいなというような大事なものばかりです。やはり地元で一生懸命考えられて要求されたものであるということがあります。完成までには絶対この10項目はしてもらいたいなと思いますけれども、先ほど市長がおっしゃいましたように、県の方もなかなか財政が厳しいというふうに思っております。それで、まずこの10項目の中からできることから、そしてまた、しなければならないと、必要にかられるやつから一つずつやっていく必要があるんではなかろうかというふうに考えております。
 今現在、バレーボールとかバスケットボール、それとか剣道大会とか屋内でやる競技ですね。ああいうのをやっているのは、大体学校の体育館関係を使ってやっていると思っております。市長ごらんになったことあると思いますけれども、今現在、そういうとき、試合が終わって別の試合があっているとき、そこに来ている子供たちとか保護者、それから一般の方──一般の方はもちろんですけれども、大体会場の隅っこの方にいるか、外にいるかといった状態があるんですね。これは非常に危険な状態であるというふうに思いますし、また、そこに近所の方が見学に来られたり、高齢者の方がお孫さんのために来られたりしてもなかなか触れ合いができないといった状況が現在あるというふうに思っております。
 要望書の中には、観客席つきの体育館の建設というふうに出ております。しかし、今、県の方でありますのは、予算も組んでいないし、当然設計もできていないわけですね。先ほど運動施設とか体育館でちょっと言われましたけれども、結局、今回やるのは整地のみで、どういうものをやるかということは全然決まっていないわけですね。県の方でも財政の問題があるんでしょう、どういったものをしようか決めかねているわけです。そういったことはあるんですが、この筑後市には屋内競技場がありません。ですから、せめて県大とか九州大会とかできるような、そのくらいの規模の体育館をなるべく早く筑後市につくる──筑後市といいますか、この公園内につくる必要があると思います。市長はその必要性についてはどのように思われるのか、お尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 私も半年余りたちまして、いろんな子供たちの競技する場所とかに出てまいっておりますが、今御指摘いただきましたような非常に施設の乏しさというものを羽犬塚中学校に行ったり、小学校行ったり、八女工業に行ったり、窓ケ原の勤労体育館に行ったりしながら、今御指摘いただくような観覧席つきの体育館が欲しいなということは痛切に感じておりまして、私も今まで一生懸命いろんな会合とか、庁内の対話とかに少し時間をとられ過ぎて、6カ月の反省として、もう少し県に行かにゃいかんな、国にも上京にもうちょっと行かにゃいかんなということを感じております。今の政治のあり方というか、行政の仕組みに対しては、いささか私は意見を持っておりますが、現状が現状である限り、どういうふうにして予算がつくられてくるかということも、およそ私もわかっておると思っておりますので、これまでの蓄積を兼ねて、本当に地元の熱意というものを精いっぱい上部の行政にぶつけていきたい。そして、一日も早く実現するように努力をしたいというふうに思います。
◆3番(平井勝行 君)
 ありがとうございました。今まで培ってこられております桑野市長のお力によりまして、何とか早期に実現できるように要望をお願いしたいと思います。
 それでは次に移ります。
 ここに意見書というのをちょっと見つけまして、持ってきておりますが、1999年の8月2日に出されました意見書でございます。出された方が、樹木医の野口喜好さんでございますけれども、ここにあります意見書、これは中の島公園は皆さん御存じのように楠木林になっております。そこのことを書いてあります。国の指定天然記念物新船小屋の楠木林の保護についてお願いしますということを書いてあります。ちょっと読んでみますと、この楠木林は昭49年の6月18日に国の天然記念物に指定されたと書いてあります。しかし、現状は非常に憂慮すべき状態であると考える。今、いろんな工事があの中に入っていくと思いますけれども、そのことを危惧してある文章です。その中に、いろんな施設ができるということで、根元に土を盛ったりとか、踏み固めたりすると、非常に木の根が弱るということを書いてあります。そして、その障害が、我々が目で見てわかる、あ、木がだめになったなということがわかるには相当の期間を要すると。それがわかったときには既に手おくれの状態であることが多いと。ですから、何とか対策をうたれるように意見を申し上げますということで意見書が出ております。99年のことですので、既にいろんな対策を考えてあると思いますが、どのような対策を考えておられるか、お聞かせいただきたいというふうに思います。
○議長(村上知巳 君)
 では、午後1時まで休憩をいたします。
                 午後0時 休憩
                 午後1時 再開
○議長(村上知巳 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎都市対策課長(加賀田慎一 君)
 お答えいたします。
 先ほど言われました意見書につきましては、市長、議長あてに出されております。それで、船小屋橋から下流方面の遊歩道の工事がその当時行われておりまして、柳川土木事務所が担当いたしておりますけれども、そういった意見書も含めまして、遊歩道の新設につきましてはクラッシャラン──採石をまくといったような舗装だとか、既設のコンクリートで舗装されていたやつを全部はいで透水性の舗装にするとか、そういった改善策をされているようでございます。その後、11年の9月2日に柳川土木事務所において樹木医会の代表の方等々との議論があってございまして、その際にも、その工事についての評価はされたようでございますが、柳川土木事務所といたしましては、文化庁からの指示は、自然には手をつけてはいかんという指示であったようでございますけれども、専門医の先生方の御意見としては、放置するより、ある程度の手を加えるべきであるという御意見もあったようでございます。したがって、それに基づいてといいますか、それによって改善策が設計書の中でできておりますけれども、例えば、楠木林育成環境の改善策といたしましては、広場やグラウンドの利用をやめる、あるいは固結した土壌の透水性やら通気性を向上させるとか、良好な土壌と入れかえるとか、有機分の不足を補うために改良剤を使ったり、落ち葉の園内処理あたりで土壌の還元を行うとか、そういった改善策で積極的にしていくということが当時以降の議論の中でなされて、今後は何とかそういう考え方で進めるというふうにお聞きしております。
◆3番(平井勝行 君)
 わかりました。最近、楠木の緑が少し増したんじゃないかというふうに感じておりましたが、やはり何らかの手をそのときから打っておられるということを今お聞きしまして、安心いたしました。今後、公園を多くの人が利用しますので、そういったことに十分配慮をしながらいく必要があるんじゃなかろうかというふうに考えておる次第です。
 それでは次に行きます。
 ちょっとまたお願いなんですが、この県南公園というのは子供からお年寄りまで、とにかく多くの人がさまざまな目的で利用すると思います。健康づくりということもあるでしょうし、また、スポーツを通した健康づくりとか学習ということもありますし、自然体験とかいろんなことを使って、交流の場としてさまざまな形で利用していくというふうに思いますが、実は、私ごとで恐縮でございますけれども、実は筑後市にボーイスカウト団というのを私つくっております。今、青少年の育成運動に携わっているというわけでありますが、この青少年育成というものの重要性、また責任というものを非常に強く感じておる次第です。
 今、学力とか道徳教育とかいうものも非常に大事だとは言われておりますが、今の子供たちに最も大切なもの、それは子供が自立していくための基礎的体験、これが最も重要ではなかろうかと言われております。それは、自然体験をすることであったりとか、社会体験をすることであったり、また、異年齢間の交流であったりとか、いろいろあると思います。そういったことをする中において、子供たちは豊かな心を養い、先ほど市長おっしゃいましたような人を思いやる心が育っていく。それからまた、最近、青少年の凶悪な犯罪なんかいろいろ起きております。そういった場合においても、その危険を回避するような能力を身につけていくということではなかろうかというふうに考えております。今、学校の方でも体験学習ということに非常に力を入れてしておられますけれども、学校で行われる体験学習というものにはおのずと限度というものがあるんじゃなかろうかというふうに思います。そうした中でございますので、地域とか行政というものが力を入れて、子供たちにさまざまな体験ができる場所を設定して与えていくということに努める必要があるというふうに考えております。
 そこで、今、この県南公園を県の予算でつくられておりますけれども、これは地元の意見を取り入れながらやっていくんだよということを聞いております。ぜひお願いしたいことなんですが、今、福岡県で青少年アンビシャス運動というものが行われております。もう始まりまして1年半になりますかね、こういったやつがありますけれども、このアンビシャス運動のアンビシャス広場というものを、今、筑後市に2カ所つくられておりますし、市独特のアンビシャス広場というものが今3カ所あるというふうにお聞きしております。今後、市独特のやつをふやしていかれるというふうに聞いておりますけれども、それは、地域にやはり限定されたものになっていくんではなかろうかというふうに考えておる次第です。
 例えば、一条地区にそのアンビシャス広場ができましたらば、やはり一条地区の人しか利用しない。それ以外のところから来て利用できるということじゃないですね、なかなか行きづらいですよね。行っていかんということはないでしょうけれども、だから、それぞれ各地区にそういった広場をつくっていくということになっていくと思いますけれども、この県南公園にだれでもが利用できるようなアンビシャス広場、まず場所の提供、問題はソフト部門であって、それを指導したり、いろんなことをやったりする人が問題ではあるんですが、まず場所。県が進めているアンビシャス運動でございますので、県が建設しようとしているこの公園の中の一角にそういう場所をつくっていただけないかなというふうに考えておるわけです。こういったことも青少年育成事業の一つの重要なことではなかろうかというふうに考えておりますので、この件につきまして市長のお考えをお聞きしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 後ろを見ておりましたら、みんな上着脱いでおりますので、私も昼からちょっと上着を脱がさせていただきます。
 ただいま御指摘をいただきましたアンビシャス運動、これは今御指摘を待つまでもなく、21世紀に私たちがまず何よりも優先して取り組まなければならない課題であろうというふうに思います。
 実は、6月の5、6日に私、東京に出向きまして、全国市長会に初めて参加いたしましたが、その折に各委員会がございまして、私は第3委員会というところに所属して、文部科学省の加茂川総括審議官という方から、るるこれからの子供教育の大事さについて講演を聞いてまいりました。ポイントのところはすぐ教育長にお話をしたんですが、要はこれまでの文部省が唱えてきていた学校教育、子供教育ということに対する強い反省が文部省自体の中にあります。そして、要は地域を切り売りすることでアンバランスな子供たちをつくってきているという強い反省のもとに、やはり再三この高級官僚である総括審議官から反省という言葉が出ました。そして、やはりこれからの子供は今御指摘いただきましたように、社会に出てたくましく生きていける、そういう下地を幼学年のときに培わなければならないと。そういう文部省の考えの中で、実は週5日制というものも10年ぐらいの検討をした結果、こういう制度を思い切ってことしの4月から導入をしてきたんだという、高級官僚の人たちは言いわけじみたことを言うのは得意ですけれども、少なくとも戦後の教育に対する強い反省の上に立った新しい取り組みだという決意を聞きました。そういう意味で、その中でいろいろありましたけれども、一つだけ結論を言いますと、地域の皆さん方が、地域の宝物だから、大事に自分たち独自の考えを大いに取り入れて子供たちを育ててくださいと、そういう自由な裁量の部分を膨らませたものでございますということでございました。
 そういうことを御紹介しながら、今おっしゃっていただくような、子供たちにまさにアンビシャス──夢を持たせてやっていくということは大事なことでございますので、本当にいつも言いますが、人のふんどしで相撲を取るようなところがあるかもしれませんけれども、幸い県南公園ができるということでございますから、意思を体して、そういうことの拠点になるような施設をぜひ導入するように努力をしていきたいと、このように思います。
◆3番(平井勝行 君)
 ありがとうございます。ぜひお願いしたいと思います。
 それでは、最後にしたいと思いますけれども、来年度、15年度に新幹線の駅が筑後市にできるかどうかということが来年わかると思います。市長は先日行われました近隣の18市
町村の期成会の中ですばらしいリーダーシップを発揮されまして、駅の建設に向けて御尽力をいただいておりますことに、まず心から敬意を表する次第でございます。駅ができますれば、まちが変わります。近隣にもたらす経済効果というものははかり知れないものがあるんではなかろうかというふうに思いますが、この駅設置に当たりまして、まず初めに、駅ありきではないと思うんですね。いつも市長おっしゃっていますように、この駅をつくって何をするのか。駅をどのように活用して自分のまちづくりをやっていくのか、それをしっかり考えた上でやっていかなきゃいかんというふうに考えておる次第です。地元の筑後市とか、近隣の人たちの意識の持ち方によっては、今既に決定しております久留米駅と大牟田駅もできることになっておりますが、ここにこだまがとまって、筑後市にひかりがとまるということがあるかもしれません。これは、決してないと言えないと思います。やはり地元の意識の持ち方ではなかろうかと。ですから、駅が近いからどうだとかいろいろな問題が今まで出ておりますけれども、すべては地元の人たちの意識の問題であろうかというふうに考えております。
 ですから、そういったことについてもっと力を入れて意識改革をやっていく必要があるんじゃなかろうかというふうに考えておりますけれども、もし仮にこの公園の近くに駅ができました場合には、駅と公園といったものにおいてまちの活性化に非常な効果が期待できるんじゃないかと考えております。いろんな経費も要るかもしれませんが、やはり将来を見据えて、しっかりそこら辺を踏まえていくべきであろうというふうに考えますが、その関連性についてお聞きしても、まだ決まっておりませんので、わかりませんので、その意気込みというものについて、駅の問題と公園の問題はすべてまちを活性化するために大きな問題です。それがもし絡まったならば、絡めるようにするべきじゃないかという考えも私自身ありますし、離れたなら離れたにしても、それなりにまちの活性化というものの対策はいろいろとれると思います。そういったことを踏まえまして、最後に市長に今までどおりの意気込みをもう一度お話ししていただきまして、最後にしたいと思いますが。
◎市長(桑野照史 君)
 新幹線問題は、非常に私の就任直後からの大変難しい問題でございまして、いろんな方からのいろんな多種多様な御意見もいただいてまいりました。ただ、15年度中に何とか県南の我が筑後地域内に新幹線の駅を設置していただきたいという18市町村の要望を担って今活動しておる最中でございます。今、明確に言えることは、羽犬塚駅にとめることは困難で、船小屋周辺であれば、とめる可能性としては私は五分以上あるというふうに思って、今、目下私が一生懸命努めなければならないことは、新幹線の駅設置という切符を得ることだろうというふうに思っております。
 したがいまして、船小屋といえどもどの付近かということは、昨日来の質問の中でもございましたように、幾つかのパターンがあると思いますので、なかなか今の時点では言いにくいんですが、要はやはり船小屋地域にできるとすれば、そこに駅を利用したそういう施設づくりをして、おっしゃるように広域公園だけではいささか規模が小さいと思います。西は柳川、大川、東は八女郡の奥の方まで含めた、いわゆるよそから人を呼べる地域おこしということを18市町村が手を組んでいかなきゃいけないというふうに思います。しかし、なかんずく今御質問いただきました広域圏に絡ませてやっていくということは重要なことだろうと思いますので、駅が決定し次第、真っ先に私は取り組みたいというふうに思います。
◆3番(平井勝行 君)
 終わります。
○議長(村上知巳 君)
 以上をもちまして、平井勝行議員の一般質問を終了いたします。
 これをもちまして、一般質問をすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午後1時18分 散会