平成15年 5月 臨時会(第1回)


           平成15年5月15日(木曜日)   

                           (午前10時00分開議)

1.出席議員(22名)

    1番  田 中  瑞 広     12番  島    啓 三
    2番  矢加部  茂 晴     13番  原 口  英 喜
    3番  緒 方  幸 治     14番  若 菜  道 明
    4番  五十嵐  多喜子     15番  水 町    好
    5番  中 富  正 徳     16番  永 松  康 生
    6番  坂 本  好 教     17番  大 藪  健 介
    7番  田 中  親 彦     18番  村 上  知 巳
    8番  入 部  登喜男     19番  北 島  スエ子
    9番  篠 原  千 三     20番  貝 田  義 博
    10番  池 田  光 政     21番  弥 吉  治一郎
    11番  塚 本  辰 吉     22番  永 田  昌 己

2.欠席議員(なし)

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       下 川  富 子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    助役                 中 村  征 一
    収入役                菰 原  千 里
    教育長                牟田口  和 良
    総務部長               久 保  満寿男
    市民生活部長(兼同和対策室長)    角    隆 範
    建設部長(兼水道局長)        加賀田  慎 一
    環境経済部長             下 川  雅 晴
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫
    教育部長               菰 原    修
    消防長(兼消防署長)         松 藤    元
    総務課長               平 野  正 道
    まちづくり課長            山 口  辰 樹
    市町村合併担当参事          野 田  広 志
    市長公室長              徳 永  知英子
    税務課長               城 戸  秀 穂
    女性政策課長        
                       平 野  末 子
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一
    会計課長               村 上  春 夫
    市民課長               冨 久  義 樹
    かんきょう課長            永 延  喜 男
    健康づくり課長            坂 本  正 憲
    福祉事務所長             真 鍋  信 一
    老人ホーム園長            緒 方  純 子
    農政課長(兼水路課長)        鬼 丸  則 行
    道路課長               馬 場  正 利
    都市対策課長             水 町  良 信
    商工観光課長             一ノ瀬    諭
    下水道課長              高 原    巌
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           中 村  正 暢
    市立病院副総師長           中 村  繁 代
    監査事務局長             庄 村  國 義
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎
    教育委員会学校教育課長        宮 原  一 壽
    教育委員会社会教育課長   
                       松 永  盛四郎
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会同和教育課長   
                       徳 永  憲 一
    (兼同和対策室参事)    
    教育委員会文化振興公社支援室長    黒 田  洋 一
    消防本部次長(兼総務課長)      堤    秀 信
    消防本部警防課長           永 田  耕 作
    水道課長               大 籠    修

              議事日程第2号      
                     平成15年5月15日午前10時開議

 第1  議案第36号から議案第40号まで上程、提案理由説明
 第2  議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定に
           ついて                      質疑応答
 第3  議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について  質疑応答
 第4  議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について      質疑応答
 第5  議案第39号 専決処分の承認について(筑後市税条例の一部を改正する条例制
           定について                    質疑応答
 第6  議案第40号 専決処分の承認について(筑後市国民健康保険税条例の一部を改
           正する条例制定について)             質疑応答
 第7  議案委員会付託
 第8  委員会審査報告
 第9  議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定に
           ついて                      討論採決
 第10  議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について  討論採決
 第11  議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について      討論採決
 第12  議案第39号 専決処分の承認について(筑後市税条例の一部を改正する条例制
           定について                    討論採決
 第13  議案第40号 専決処分の承認について(筑後市国民健康保険税条例の一部を改
           正する条例制定について)             討論採決
 第14  会議録署名議員の指名
●   閉  会

(全員協議会)

      ─────────────────────────────

                 午前10時 開議
○議長(永田昌己 君)
 おはようございます。本日の出席議員は22名で定足数に達しております。
 ただいまより本日の会議を開きます。
 本日の会議は議事日程第2号により行います。
△日程第1 議案上程・提案理由説明
○議長(永田昌己 君)
 日程第1.議案第36号から第40号を上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。ただいま上程されました議案第36条から議案第40号までの提案理由の説明を申し上げます。
 議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定については、地方税法の改正により、平成15年度以降、特別土地保有税の新たな課税は行わないこととなりましたので、特別土地保有税審議会を廃止するものです。
 議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について申し上げます。
 市町村の合併の特例に関する法律第4条第1項の規定により、八女市、八女郡広川町及び筑後市との間における合併協議会設置の請求が広川町の住民から広川町長に対して、去る3月5日になされました。
 これを受けて広川町長より、同条第2項の規定に基づき、関係市町村である筑後市及び八女市の議会に付議するか否かの照会が、筑後、八女両市長になされました。
 私としましては、合併の選択肢を広く求める観点から「議会に付議する」旨の回答をいたしました。
 その後の3月17日に、広川町長より、関係2市が「議会に付議する」とした旨の通知があり、筑後、八女両市も議会に付議する責務が生じました。本市の場合、その付議期限は5月16日となっています。
 以上のような経緯の上で、合併特例法第4条第5項の規定に基づき、八女市・筑後市・広川町合併協議会を設置することに関し、議会の議決を求めるものであります。
 なお、本案件については、広川町議会においては3月18日、採決の結果、否決となっていることを申し添えます。
 次に、議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について申し上げます。
 合併特例法第4条の2第1項による三潴郡大木町を同一請求関係市町村とする合併協議会設置の請求を受けたため、同町との協議により規約を定め、筑後市・大木町合併協議会を設置することについて、地方自治法第252条の2第3項及び合併特例法第4条の2第6項の規定に基づき、意見を付し、議会の議決を求めるものであります。
 なお、本議案につきましては、さきの平成15年第18回筑後市議会で継続審査となり、その後、前議員の任期満了に伴い廃案となりました議案第33号 筑後市・大木町合併協議会の設置についてと同一のものであります。
 これは「住民からの直接請求に基づき付議された条例案が閉会中の継続審査中に、議員の任期が満了することにより当該条例案が審議未了として廃案になることについて、長は次の議会において当該条例案を再び付議すべきである」としている昭和38年の行政実例に基づき再度提案するものであります。
 なお、今回の議会において、二つの合併協議会の設置議案の審議をお願いすることとなりましたが、この二つの議案がいずれも住民発議に端を発したものであること、また、本市の将来を大きく左右する重大な案件であるため、このような提案をさせていただいていることを申し添えます。
 議員各位の慎重なる審議をお願い申し上げます。
 議案第39号 専決処分の承認については、地方税法の改正に伴う筑後市税条例の一部を改正するものです。
 主な内容は、特別土地保有税の課税停止、平成15年度固定資産税の評価がえに伴う土地に係る固定資産税の調整、株式等譲渡所得に係る課税の見直し等の改正を行うものです。
 議案第40号 専決処分の承認については、筑後市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてであります。
 地方税法の一部を改正する法律が平成15年3月31日に公布され、平成15年4月1日から施行されることに伴い改正するものです。
 主な改正点は、国民健康保険税のうち介護納付金分の賦課限度額の引き上げ及び商品先物取引に係る雑所得等に係る国民健康保険税の課税の特例の見直し等であります。
 以上が議案の大要であります。慎重に御審議の上、御決定賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明を終わります。
○議長(永田昌己 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終了いたします。
 これより議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について、市町村合併の特例に関する法律第4条の2第7項の規定に基づき、合併協議会設置同一請求者の意見陳述を行います。
 合併協議会設置同一請求代表者貝田忠敏氏の入場を許可いたします。
    〔合併協議会設置同一請求代表者貝田忠敏氏入場〕
○議長(永田昌己 君)
 それでは、合併協議会設置同一請求代表者貝田忠敏氏の発言を許可いたします。
◎合併協議会設置同一請求代表者(貝田忠敏 君)
 皆さんおはようございます。陳述をいたします。
 住民運動により、筑後市と大木町との合併のための協議会設置を請求いたしました、7,393名の代表者の貝田忠敏でございます。
 陳述の前に、このたびの市議会選挙を見事勝ち抜かれました議員の皆様方に心よりお祝いを申し上げます。まことにおめでとうございました。さらに本日、再提案されました合併協議会設置のための議案に再度陳述の機会を与えていただきまして、議員の皆様方に厚くお礼を申し上げますとともに、改選早々に再提案をしていただきました桑野市長さんにお礼と感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
 さて、私ども筑後の未来を考える会は、本市のさらなる発展のための合併はいかにあるべきか、どこの町を相手に選ぶべきか考えたところであります。既に議員の皆様方も御承知のとおりでございますが、今回の統一地方選挙戦の中で、新聞を初めといたしますマスコミが総じて提起しておりました合併を考えることは、単に自治体の面積を広くすることや人口の数合わせではなく、自分たちの住む地域の未来を描くこと、合併で自分たちの住む町の発展の可能性があるのか判断すべきだとの論調でした。まさに、私ども筑後の未来を考える会が主張してきました本市のさらなる発展のための合併はどこを相手に合併すべきか、全く同じことでした。私ども、筑後市の発展と本市の未来のためには、筑後市内に現存します高速道路の八女インター、鹿児島本線、あるいは国道209号線、442号線、また大木町を走る西鉄電車の福岡大牟田線、それから平成17年度より予定されております442号バイパスの建設、またJR羽犬塚駅西口の開発、また主要県道久留米柳川線を取り組むなど、新たなまちづくりを基本とする合併こそが重要であり、先決であると確信し、筑後市と大木町の合併協議会の設置を求める署名活動に取り組んだところであります。
 御案内のとおりに、署名期間は昨年11月28日から、わずか20日間でしたが、7,393名という多くの市民の御理解と協力を得たところであります。このように、まさに短期間で全国的にもまれな多くの署名を集めることができました。一つの自治体、町の中に2本の鉄道路線を持つ町は、福岡県内を見ましても、全国的にも発展を続けています。発展の可能性を秘めているという現実、また事実を訴え、市民の皆様の御賛同を得た結果であると自負しておるところでございます。
 役場の市長さんも、過ぐる3月市議会の中でも、大木町との合併構想は筑後市の合併の有力な選択肢であると認識していると意見書の中で述べられております。私どもも、まさにそのとおりだと考えております。
 私どもは、本市の合併が単に大木町でよいとは決して考えてはおりません。しかし、合併にはその核となるものが必要だと思います。その核の中心となるべきものが筑後市と大木町であると考えております。この核を中心に、八女市や、あるいは大川市や瀬高町など近隣の市町村との広域合併を目指すべきものだと考えております。大木町との合併協議会の設置は、まさにその一里塚と言えます。大木町との合併によって新しいまちづくりをすることは、筑後市が昭和29年に合併によって誕生して以来、長年の課題でもありました本市の南西地区の発展を可能にするだけではなくして、本市全体の発展と近隣の地域の発展につながるものであると思います。
 どうかこのことを御理解いただきまして、4万7,500名の筑後市民が切望しております大木町との合併協議会の議案を満場一致でひとつ御決定をいただきますように、心よりお願いを申し上げ、陳述といたします。何とぞよろしくお願い申します。ありがとうございました。(拍手)
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、合併協議会設置同一請求代表者貝田忠敏氏の意見陳述を終わります。
△日程第2 議案第36号
○議長(永田昌己 君)
 日程第2.議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定について、質疑はございませんか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 1点、質問を申し上げたいと思います。
 提案理由で、地方税法の改正によりというふうになっておりますが、本年までに筑後市内で特別土地保有税というものがどのくらい課税になっておったのか。私が承知しておるところによりますと、その1件については未納といいますか、税が徴収されておらないという現実がありましたが、特別土地保有税に係る滞納というのはもうないのかどうか、お尋ねいたします。
◎税務課長(城戸秀穂 君)
 お答えいたします。
 特別土地保有税につきましては、最終に課税を行っておるのは、多分平成4年の課税が最後だと思っております。滞納につきましては、現在ないというふうに考えております。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 現在ないということは、税を納められていないという結果なのか、税を何年でも納めんで、もう徴収できないからということで切り落としてしまった結果なのか、そちらはいかがなものでしょう。私が承知しているところによりますと、ある時期、滞納があったと思いますが、そのことについて、今回廃止になります特別土地保有税審議会では、その徴収について議論されたものでしょうか。
◎税務課長(城戸秀穂 君)
 お答えいたします。
 滞納分について、いわゆる5年経過分で欠損でしたかどうかというのは、確かに4年前で10年以上になりますので。こちらまでは、まだ調べておりません。
 審議会の方では、議論にはなっていないと思っております。
 以上です。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 その人、どうでしょう。今言いましたように、もう長年、税をかけたけれども、ある方が払わないから、それをもうゼロに落としたということと、今滞納がないということは、私は意味が違うと思いますが、その点どう処理されたのか、ちょっとお調べになることも重要じゃなかろうかなと思いますが、それをどうお考えでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 調査をしまして、どういう対応をするかは後ほど御答弁をさせていただきたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長は、うまく逃げられておるつもりでしょう。調査をして、どういう対応を──もう対応されんわけでしょう。もうあなた、収納できんということで、長年経過しておるということで、もう落としてしまったら、これはゼロになっておるわけですから。それで、私は、やっぱり今後、こういう税の滞納についてですたいね、こういう審議会もあるのならば、その時々で十分審議をする、かけた税を納めてもらうというような基本的なことじゃなからにゃいかんのじゃなかろうかというような思いで今言っておるわけでありますから、ひとつその点、市長も目を光らせてもらって、そういうようなことがないように、納めん人が勝ちというようなことが余りないようにしてもらいたいということを申し上げて、終わります。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 質疑もありませんので、議案第36号の質疑を終結いたします。
△日程第3 議案第37号
○議長(永田昌己 君)
 日程第3.議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について、質疑はございませんか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 基本的なことをお尋ねいたしますが、この提案理由の中でも、広川町は既にこの案件につきましては3月18日に採決の結果、否決と、こういうふうになっておるというふうに提案理由の中で書いてあります。そのとおりでございます。
 ということは、御案内のとおりに、この案件は次に審議されます筑後市と大木町の合併協議会の設置という案件とは、若干この意味が異なるものであります。市長も詳しく述べられておりますけれども、これは一方的にと言うと語弊があるかもしれませんが、広川町の住民の方が、3,000人か4,000人か知りませんが、一方的に住民運動を起こされて、その合併の協議会の対象相手を筑後市と八女市としたいと、こういうようなことであります。大木町と筑後市の関係については、御案内のとおりに、筑後市の先ほど陳述されました貝田さんと大木町では、また大木町の代表者の方が両方話し合われて、お互いにこの署名をとり合ってやったというところに違いがあるわけです。
 御案内のとおりに、言い出しの広川町が既に否決をしておるという現実があるわけでございます。この案件は、広川町・筑後市・八女市という2市1町で合併協議会をつくるというものですけれども、その中で、例えば、筑後市でも、八女市でも、広川町でも、一つの自治体の議会が否決をすれば、これはもういわゆる廃案といいますか、もう議案とならないというようなものだというふうに私は認識するわけでありますが、執行部の皆さん方もそういう認識であるのか。だとすれば、これはもう言い出しべの広川町が否決しておるわけでありますから、向こうに迷惑をかけないためにも、筑後市議会は、きょうはやっぱり速やかに否決をして返すというのが筋じゃなかろうかなと私は思うところでありますが、その点についてどういうふうに思われるのか。
 再度申し上げますが、これは広川町が否決をしておるということは、この案件はもう死んだものというふうな認識でいいのかどうか、お尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 議会制民主主義の制度の上で、執行部側がとやかく議決の方向について申し上げるものではないということは承知しておりますので、十分に22名の議員の皆さん方で御議論をいただいて一つの答えを出していただける、それを見守るというのが私どもの姿勢だろうというふうに基本的に理解をしておりますが、このたび7人の新人の議員も選出をされてこられました。そういうことでございますから、かいつまんで私は参考までに経緯を申し上げ、今、弥吉議員の御質問にお答えをいたしたいというふうに思います。
 御存じのように、広川町におきましては、3月に今御指摘のように否決をされております。ただ、少し経緯を申し上げますと、昨年、私も就任して6カ月間は、大変筑後市の将来に重大な影響を及ぼすこの市町村合併ですので、慎重に判断をしなければならないということから、意識的に活動、発言を就任6カ月間は控えてまいりました。その間にいろんな動きがありましたが、6カ月を経て、私は広川町にも訪問をして、もちろん三潴3町にも訪問をいたしましたが、広川町、その他周辺の地域に任意協議会を設立するという呼びかけをしたことがございました。
 ただ、もうその時点では、広川町にはかなり明確に久留米市と合併をするべきだという意見と、それから八女市郡と一緒になるべきだという意見と、この二つがおおむね明確に分離されておったように私には受け取れまして、特に現町長さんは住民の意向が久留米市と合併が多いという、そういう理由をもって、私の判断では久留米市の方に顔が向いておるという状況でなかったというふうに思うところでございました。
 しかし、その後、8月19日に旧八女郡一緒で2市4町2村、八女市郡は一つだという任意協議会を立ち上げようという声が大きくなりまして、私ども筑後市もそれには参加をいたして、そして去年の暮れに至るまで随時議論もいたしましたし、当市議会においても活発な御意見を承ってきたところでございました。
 しかし、そういう事情がありましたけれども、途中の経緯は割愛させていただきますが、2市4町2村につきましては、昨年の暮れの段階で終息をして、一応任意協は解散をしておる(48ページで訂正)という経過でございます。
 そこで、いよいよ今御質問のところで、3月に否決をしておるんだから、もう終息したじゃないかということでございましたが、3月に広川町は間違いなく否決をしております。ただ、私、こういう非常にいろんな情報が入ってまいりまして、実は6月議会で広川町においては、もう一度この問題を上程して、付議をして、議論をして、まだ答えがどうなるかわからんと、次に逆転するかもしれないというような状態もあって、一部の広川町の人たちの中からは、そのときまでしばらく待ってくれないかという意見があることも事実でございます。そういう非常に難しいデリケートな中でございますから、そこのところも十分、議員諸公におかれても情報収集をしていただきまして、広川町の動向についても御確認をいただき、この筑後市議会の議論の中で御判断の材料にしていただければありがたいんではなかろうかというふうに思っております。
 事務局の方から少し法制的なことでの答弁が、私が漏れておる部分があるかもしれませんので、補足させていただきますけれども、否決されておれば、もうこれで最終的に決着がついたというふうにも思えない。また、再度のアクションが起こることもあり得るということありますので、広川町はこれでもうすべておしまいだよということにはならないんではなかろうかというふうに私は認識しております。
 補足があれば、答弁をお願いします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 市長の方から、広川町の今後の動きについて、法的な面で少し説明をするようにということでございますので、その点にだけ絞ってお答えをさせていただきたいと思います。
 まず、前提条件としまして、質問議員もおっしゃっていますように、広川町の否決というのは、これはもう動かせない事実でございます。したがいまして、残るのは八女市と本市、筑後市の可決いかんでございます。パターンが二つに分かれまして、八女市、筑後市ともにこの議案を可決した場合と、いずれか一方が否決をした場合、もしくは両方否決した場合も含みますけれども、この二つのパターンに分かれるところでございます。
 これが、先ほど市長の方からありましたように、合併特例法に基づく住民発議でございますので、私どもの方の筑後市が仮に否決をいたしたという時点になりますと、簡単に言えば3者の足並みがそろわずに、その時点でもうすべて終わりということになります。合併特例法の方には、議会が否決をした場合、さらに住民運動を展開させまして、6分の1以上の署名をとって住民投票に持ち込むという手段がございますけれども、今回の場合、この広川町との関係では、この条例、筑後市、もしくは八女市が否決をした場合については適用はされません。この法律が適用になりません。この法律が適用になるのは、広川町だけでございます。
 したがいまして、ちょっとわかりにくいんですが、筑後市、八女市が両方とも可決をしており、広川町が否決という状態であった場合のみ、広川町の住民の方が6分の1以上の署名をもって住民投票をしてくださいという請求をすることができるし、また、その住民投票の結果、過半数を超せば必然的に合併協議会、いわゆる法定協議会が設置をされる、法的にはそういった流れになっていくところでございます。
 したがいまして、筑後市が云々ということではなくて、ここまで申し上げると、ちょっと踏み込んだ発言になるかもしれませんが、広川町の方々の住民運動を下支えするということの前提でいけば、八女市と筑後市の可決といいますか、これがなければ、もう広川町の住民の方は動くことができない。法的に言えば、こういうふうな状況になっておるところでございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 今、課長から説明のあったことは、私も百も承知をしておるところでございます。
 今言いますように、問題はやっぱり広川町の、一方的なと言うと語弊がありますが、住民の方が言い出されて、そこの住民の意思決定機関である広川町議会が否決をしたということは、これはやっぱり重要なことじゃなかろうかなと。このことで余りにもいつまでも筑後市が引っ張られる、八女市が引っ張られる、先ほども貝田代表が言われましたように、筑後市のまちづくりのためにどうなのかということで、やっぱり私はこの判断をすべきと。そして、やっぱり法律的には、課長が最後の方に言われたようなことが残っておりましょうけれども、やはりこの広川町、筑後市、八女市という議会の中の、三つの議会で一つの議会でも否決をしたら、これはもう廃案というようなことですから、そういう意味では、この案件については広川町の言い出しべがもう否決を3月18日にしておるものでありますから、私は筑後市議会としては速やかに否決をするというようなことじゃなからんといかんのじゃなかろうかなというふうに、これは私の思いですから、質問でもありませんが、そういうふうに思っておるところであります。
 市長に申し上げますが、市長は、議員の皆さんもいろいろな広川町等の動きを収集してというようなことを言われますが、私が把握しておる、市長も一緒と思いますけれども、広川の町長さんは全くもう、筑後市・八女市・広川町ではなくて、久留米の合併協議会への加入を一度否決されたものを何とかということで9対6かで可決をされて、久留米の合併協議会に入ろうとされておると、それでそれを田主丸町で諮ったところ、これと一緒でありますけれども、田主丸町議会が今のところ否決しておりますから、広川町は、言うならば汽車に乗れないで、まだ改札口に待っておるとかというような状況じゃなかろうかなというふうに思うわけですね。
 私も、広川町の皆さん方といいますか、町長初め、その付近と意見交換をしたことがありますけれども、一度否決されましたこの2市1町、広川町・筑後市・八女市のこの案件を再び広川の町長が広川町議会に諮ることはないと、そういうようなことであるようでありますから、そこをよく考えますと、さっき言いましたとおりに、私は速やかに、この議案第37号につきましては否決をして次に進むべきというふうに、私はそういう意見を持っておりますが、市長の立場とすれば、出しておるから否決してくれとも言いにくいでしょうけれども、市長もさっき言われた広川の今の町長ですね、町長選挙もありましたが、無投票で高鍋さんが再選をされておりますが、やはり久留米市の方を向いてあるというように、市長も現時点で認識をされておる、間違いないのかどうか、最後にお尋ねをします。
◎市長(桑野照史 君)
 高鍋広川町長の姿勢について御質問がありましたが、私も町長の姿勢に関して申し上げますと、極めて久留米志向の姿勢をずっと一貫して持ってきておられるということは間違いのない事実であろうと思います。ただ、補足でございますけれども、拮抗するぐらいの、議会の中で八女市郡を向いておられる方々もほぼ変わらないぐらいの人たちがおるという事実もあることは申し添えておきます。(「終わります」と呼ぶ者あり)
○議長(永田昌己 君)
 ほかに質疑はございませんか。
◆18番(村上知巳 君)
 3点ほど質問をさせていただきますが、提案理由にもありましたように、この問題は広川町の住民の発議によって、町長より両市へ、議会へ付議するか否かというのが、これは発端だったろうというふうに理解をしているところでございますが、その照会があったはずでございます。その日にちでございますけれども、新聞によりますと、これは新聞でございますので過剰報道したり、一部には誤りに近い報道等もあろうかと思いますが、それに対する八女市長と桑野市長の付議に対する考え方に非常に大きな開きがあったというふうに私は判断をいたしておるところでございますが、まず、付議をしてほしいという照会があったときに、よし、やりましょうという市長の答弁ですね、広川町長に対する答弁がいつの時点でなされたのか。私も3月議会をずっと見てみますと、はっきりしない点がありますので、いつの時点でそういうふうに返答をされておるのか、それがまず1点ですね。
 それから、3月17日より広川町長より、2市が議会に付議する旨の通知が来たわけでございますけれども、その期限というのが3月議会では5月15日というふうなことで執行部の方から答弁がなされているわけです。しかし、提案理由によりますと、5月16日というふうになっておりますが、どちらが正しいのか。これは重要な問題で、ひょっとしたら、きょうまでしか日程を組んでおりませんけれども、ひょっとしたら延期する可能性も、これは議会ですから考えなければいけませんし、その点、重要な、日にちの誤差がありますので、その点を2点目としてお尋ねをさせていただきたいと思います。
 それから、後ほど出てきます大木町と筑後市の合併でございますけれども、これは特例法によるものだというふうに思いますが、あとの議案は市長の意見書が備えてありますので、非常に判断がしやすい材料にもなっておるかと思いますが、この八女市・筑後市・広川町の合併協議会の設置については市長の意見というのが出ていないわけでございますが、それは特例法によるものかどうか、確認の意味でお尋ねをさせていただきたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置に対して、広川の町長さんから私どもに出向いてこられて、議会に付議してもらえるかどうかということのお尋ねがございましたのは、3月10日でございました。今、村上議員の御質問にありますが、新聞のニュアンスも、私は今記憶を呼び起こしておりますが、八女市長は明確に付議すると、付議して前に進めるという答弁をなさいましたが、私は、付議をするけれども、その去就については、これは議会とよく相談しなければならないということであるので、私の方が前向きにというか、強く進める方向でのニュアンスのことは一切言っておりません。そういう議案が出てきたということに対して、議会の方に付議はいたしますと。付議はいたしますというニュアンスでおわかりいただけるかと思いますが、それは私として、先ほどの答弁の中でも申し上げましたが、広川町がぜひ筑後市と2市1町でこの合併協議会を進めていきたいという強い気迫を感じておりませんので、私としても強い気迫がないところに強くこちらがやりますということはなかなか言える話ではなく、私がずっと一貫して言っておりますように、市町村合併にはあくまでも相手のあることでございますから、相手が弱く来たところに、こちらが強く言う必要はないだろうと、そこが私と八女市長との差であったんではなかろうかというふうに考えております。
 後の問題については、担当課長が答弁いたします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 3点御質問をいただきました分について、順次回答をさせていただきたいと思います。
 まず最初に、市長の方から広川町町長への付議をする旨の回答をした日にちでございますけれども、回答をした日にちは3月10日でございます。一応御参考までに申し上げますと、広川町長から筑後市長の方へ、付議をしていただけますかという照会があったのが3月6日でございます。ですから、3月6日の照会を受け、3月10日に回答をしたという経過になっておるところでございます。
 2点目の、いわゆる付議の期限でございます5月15日、5月16日の問題でございますけれども、質問議員のおっしゃるとおり、私どもとしましては、従前5月15日ということで言ってきたのは間違いございません。まことに申しわけございませんが、これにつきましては私どもの方で法律の解釈といいましょうか、起算の開始日を1日間違えておりまして、受理をした日というふうな理解をしておりましたので、その日から起算をしてというふうに思っておりましたけれども、法令の解釈上が受理した日の翌日からというふうになっておりました関係で1日ずれました。御指摘いただきましたように、前議会までは5月15日ということで答弁等させておりましたけれども、この場をかりまして深くおわびをし、訂正をさせていただきたいというふうに思います。
 なお、この5月16日という日にちは、付議をする、いわゆる上程をしていただく期限でございますので、16日までに何らかの議決をしなければならないという日にちではございませんので、改めてこれについては申させていただいておきます。
 3点目の意見書の取り扱いの問題でございますけれども、意見書がついているもの、ついていないものということでございますが、議員御指摘のとおり、法令、合併特例法の適用条文の違いによるものでございます。
 以上でございます。
◆18番(村上知巳 君)
 では、市長にお尋ねをさせていただきたいと思いますが、何度も議会で言われますように、合併には相手があることだからということで。今の市長の答弁を聞いておりますと、広川町長の筑後市に対する、合併に対する思いが熱いものが感じなかったからということで、自分は自分なりにそういったところには、そういう対応をしますよという答弁だったかのように思いますが、しかし、市長は提案理由の中では、合併の選択肢は広く求める観点からというふうにも言われておりますし、合併に対する考え方は、住民にいろんな情報を提供しながら、いずれは30万人以上の中核市を目指したいという明確な答弁をされております。その点からすると、ちょっといかがなものかなというふうな感じもいたしますが、それはさておき、この筑後市と八女市と広川の三つの枠組みというのは、私は大きな流れ、経過というものがあったことは皆さんも御承知かと思います。
 筑後市の場合は、任意協議会というのは、市長は先ほど言われましたように、2市4町2村、いわゆる旧八女郡の合併の任意協議会の参加のみでございます。市長は就任早々、期間も余り長くなかった関係もありましょうけれども、慎重にという答弁でございました。しかし、私は、住民に対しては合併の選択肢というのは、首長であるなら幾らかでも多くの選択肢を住民に提供するという一つの責任と申しますか、そういう考え方もぜひ必要ではなかろうかというふうに思います。そんな中で、筑後市は一つの任意協議会、いわゆる2市4町2村の八女郡のみでございましたが、そんな中で議会でも、私も正副議長という関係で出ましたし、住民代表含めて任意協には5名出ていたわけでございます。筑後市議会のいろんな意見を集約して、それを任意協で反映しながら協議に臨んだわけでございますが、どうしても筑後市としては旧八女郡の合併は無理だという、結論じみた意見が大半を占めた、ほとんどがそういう意見だったというふうに私は思いますので、そういった考えで任意協議会も出席をさせていただいたわけでございます。
 そんな中で、いわゆるそれぞれの自治体の事情もありますし、市長も御存じのとおり、この2市4町2村から、郡部ですかね、3町2村、この形と、いわゆる筑後市・八女市・広川町、この2市1町、二つを分けた形に持っていくべきではないかという任意協での、結論ではありませんけれども、暗黙の了解といいますか、そういう首長さん方の思いもありましたし、議会代表、市民の代表の大方の考えが、その流れにつながって、私はこの広川町、筑後市と八女市の2市1町の形ができ上がったというふうなことで、事が進んできたというふうに思います。もちろん、その言い出しっぺの広川町、それは町長と議会の考えもいろいろありましょう。しかし、うちの方と八女市をけって、今度は希望をかけた久留米市の任協からも田主丸のピンはねをくらったという、今、宙ぶらりんの形になっているのが広川町でございます。
 この問題を即、私は、否決という考え方もありましょうけれども、言い出しっぺが私たちをけったという結果にはなっております。しかし、私は市長が言われましたように、広川町のそれからの動きというのを私は私たちなりに非常に勉強せにゃいかんだろうと思いますし、そういう面で市長は、否決後、そしてこれを提案するまでですね、きょう提案されておりますけれども、その後の広川町の動きと申しますか、町長の考えは変わらんだろうと思いますけれども、町民なりの考え、それから議会の考えなり、ある程度は協議なり、何かなされたというふうに思いますが、その点、答弁できる部分があったら答弁をしていただきたいというふうに思います。
 また、即否決という形でもいいかという意見もありましたけれども、私は慎重に取り扱うべきだというふうに思います。なぜなら、この件につきまして、市町村合併につきましては、いろんな方法で筑後市も、「広報ちくご」で5回ですか、連載して、ずっと情報を提供された経緯がありますけれども、その中で無作為のアンケート調査をやっておりますね。回答率は60%ぐらいだったというふうに思いますけれども、そんな中で、筑後市民のですよ、無作為ですから、全体ですね、これは。全体で無作為でやったアンケート調査では、一番希望が多かったのが八女市・筑後市・広川町、この形が圧倒的に多かったわけですね。それは、後で出てきます大木町と筑後市の合併もまた別の問題で協議しなければなりませんけれども、そういった住民の、市民の思いというのも十分私たちは議会人として考慮しなければいけないというふうにも思いますし、その後の広川町の動きというのが、市長なりにいろいろ折衝なりをされておりましたら、その筑後市民の思いを含めてどういうふうに考えられるか、御答弁をお願いしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 まさに合併問題というのは、難しい判断を求められるわけでございまして、どうしてもこの渦中におりますと、自分の田んぼに水を引き込むような話ばっかりがどこからも出てまいります。まさに広川町についてもそういうことが言えるんだろうと思いますが、整理をいたしますと、今御指摘をいただきましたように、2市4町2村の八女市郡の任意協議会が結局解散をするということに至った経緯は、やはり一つは広川町の動きであったし、それからもう一つは黒木町の考え方、この二つがどうしても先に進まない、結論をつくり出すことのできなかった理由だろうというふうに思っておるところですが、また重ねてお尋ねですから、広川の町長さんのお考えはやはり久留米志向であるということは、あえてここで申し上げても過言ではなかろうかというふうに思っているところでございます。
 そこで、おっしゃいますとおり、圧倒的ではございませんでしたけれども、アンケートを無作為抽出でやりましたときには、筑後市・八女市・広川町、この2市1町というのが第1位であったことは事実でございますが、そういう中で広川町の動きをどう判断するかということにつきましては、もちろん一番冒頭に議会の議員諸公が御判断なすって一つの結論を出されることですから、私が余り即断をする必要はございませんが、かねてから私が申し上げておりますように、17年3月に向かっての判断と、それから将来にわたっての中核都市を目指すという一面ということ、両面ありますので、その後の方の話を考えますと、余りばっさり一刀両断のもとに結論を出すことは、将来に向けて禍根を残すことになるんではなかろうかという思いがあることも私としては考えておるところでございまして、大変この市町村合併問題は、再三申し上げますようにデリケートで難しい問題でございまして、願わくば広川町の6月議会までは、少し様子を見ることができるならば、それの方がいいんじゃないかなという率直な思いを私は持っておるところでございますし、なお、これはこの席上で申し上げることではないかもしれませんが、私は筑後市の中で大木町とぜひ合併したいという熱い思いがあることもよくわかっておりますし、今、村上議員の質問がありましたように、八女市郡との一体をということでございますから、筑後市がリードをとる中で、それの折衷案というか、合体案というか、そういう市町村合併というアクションをこれから起こせるかもしれません。これも相手のあることですから、わかりませんが、そういうアクションを起こせる可能性というものは、筑後市としては留保しておきたいものだというふうに考えておるところでございます。
◆18番(村上知巳 君)
 この問題は、私が総務文教委員会で、所管でもありますので、委員会の方で詳しくまたお尋ねをさせていただきたいというふうに思いますが、やはり住民の人たちが合併に対する情報提供というか、その点をしっかり望んでおられるというのが、私は今の時点で非常に意見として多いんじゃなかろうかというふうに思うわけですね。市長が言われる30万都市以上の中核都市というのが理想的ではありましょうけれども、これはなかなか厳しいわけでございまして、やはり筑後市の将来を考えたときに、合併をしないで筑後市単独でいくという方法も一つの考え方としてあろうかと思います。しかし、避けて通れないというのが皆さん方の大まかの意見でございますので、やはりこの問題は慎重かつですね、筑後市の大きな将来の発展像というのが中心になりますので、ひとつ市長はそういったことで約束をされておりますので、積極的な取り組みをぜひお願いしたいというふうに思います。
 あとは委員会で質問させていただきたいと思います。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
◆20番(貝田義博 君)
 2点ほどお尋ねをしたいと思います。
 まず第1点については、法定協議会の性格について素朴な疑問でありますけれども、お尋ねをさせていただきます。
 総務省は2001年あたりから、合併協議会は、合併の是非も含めて討議する場であるというふうに言っておりますけれども、そういう安易なことで合併協議会、法定協議会を立ち上げていいのかという思いが私はしています。これは明かに、私どもが以前つくっておりました2市4町2村の任意の協議会とは性格的に違うんですね。任意の協議会というのは、必ずしも結論を出さなければならないというのはないんですけれども、法定協議会の場合には結論が出てくるんですね。よく言われるんですけれども、法定協議会は当然合併を前提として論議をする場だというふうに私は思っています。総務省は、そういうふうに間口を広く持ってきているみたいなんですけれども、結局のところは法定協議会を立ち上げる、そのことで出口はおのずと合併というふうに決まっているものじゃないかというふうに私は思うんですけれども、そもそも執行部については、この法定協議会をどのように認識されているのか、お尋ねをしたいというふうに思います。
 それから、二つ目は、市長は再三、合併は避けて通れないというふうに言われておりますけれども、なぜ避けて通れないのか、もう一回明確にお答えを願いたいというふうに思います。それは私も先般、市民アンケートを実施させてもらいまして、議会でもってその結果をお示しいたしました。合併賛成が16%、反対が9%、圧倒的多数の皆さん56%という方々は、この問題については十分に時間をかけて論議をし、そして決すべきだと、要するに可否も含めて決すべきだという声なんですね。ところが、合併は避けて通れないという、そういうふうに市長が思っておられるとするならば、若干そこら辺に私は市民の皆さんの意識とはかけ離れているんではないかなといふうに思いますけれども、その避けて通れないというところの理由を明確にもう一回お答えを願いたいというふうに思います。
◎市長(桑野照史 君)
 貝田議員からは毎議会で、大変私にとっては答弁しにくい質問をいただいておるわけでございますが、私は再三話をしてきておりまして、避けて通れないというのが第1番目ではないんですね。私は就任して、4万7,500の市で市民が主役のまちづくりをやっていきたいと、これからの自治体というのは行政に頼るだけじゃなくて、住民の皆さんと自治体とが共同でまちづくりをしていくという方向に行かない限り、これから今の当面する自治体の壁を突き破ることはできないと。したがって、市民が主役のまちづくりをやりたいと、この1年半の間にいろんな仕掛けを今しておるところでございまして、それからいきますと、私はできることなら、もうこのままで行きたいという思いだということは、この議場で何遍も答弁をしておるところでございます。ただし、これでまた貝田議員の質問に、大変また歯切れが悪いんですが、総務省というか、国の方から、何ゆえに合併しなかったところは、こういうペナルティーがあるぞというようなものが、まだ明確に明示されておりません。国自体も非常にグレーゾーンといいますか、そういう中にあるわけですから、私どもとしては合併をなぜ避けて通れないかということをなかなかつかみにくい。ただし、明確に言えることは国の財政が極めて大きな借金を背負っておる、この今の現状を考えますと、地方の合併という手段を通じて、地方の時代という美名のもとに、この借金を我々地方自治体にかぶせてくる時代に、もうなっておるわけでございまして、そういうときに、それに耐えられるためには、やっぱり一定以上の自治体の力を備えるということができないと、これに耐えられなくなる、つぶされてしまうだろうと。したがって、私はその思いを、先ほど来申し上げております30万都市だというふうに見ておるわけでございまして、残念ながら避けて通れないだろうということでございまして、避けて通れないというつもりではございません。ぜひ、そこのところ、大変歯切れは悪うございますけれども、これからの時代、一番大事なところは私の言います住民参画型のまちづくりをどうやってつくっていくかということだろうというふうに考えるところでございます。
 それから、大変これはちょっと申し上げにくいんですが、先ほどの村上議員のところで一つだけ補足させていただきますと、やはりこれから後、私ども筑後市にとって大きな、最大の筑後市の起爆剤になる大プロジェクトが新幹線の駅設置だろうというふうに思います。市町村合併もこれに大きくかかわってくる問題だろうと思いまして、本年の5月の段階で一刀両断ということになりますと、それが新幹線にもどう波及するかということも考えていかなきゃいかんだろうということをちょっと答弁漏れしておりましたので、補足させていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午前10時59分 休憩
                午前11時11分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 合併協議会、いわゆる法定協の性格について御質問を受けましたので、お答えをさせていただきたいと思います。
 合併協議会の、いわゆる性格につきましては、合併特例法の第3条に書かれておるところでございます。条文とは別としまして、内容的にはここに説明がございますので、読まさせていただきたいと思います。「合併をしようとする市町村は、合併の是非を含め、市町村建設計画の作成やその他合併に関する協議を行うための協議会を設置します」こういう、条文ではありませんが、解釈文として、第3条はこう解釈をしてくださいとありますので、ここに書いてありますように、質問議員仰せのとおり、合併の是非を含めということは、ここに明記をされているところでございます。
 総務省の見解として、いわゆる入り口論、出口論でお話がございましたけれども、確かに質問議員のおっしゃるような形での解釈も成り立つかとは思いますが、私どもとしましては、この条文をこのとおりに解釈させていただきまして、合併の是非を含めて協議がなされるものであり、出口の結果、いわゆる出口につきましては協議の結果によるものと、このように理解をさせていただいているところでございます。よろしくお願いいたします。
◆20番(貝田義博 君)
 先ほど市長は、できることならこのままで行きたいと言いつつも、国がどう出てくるかわからんと、国は大きな借金を抱えておることもああし、それがいずれはツケとして、こっちに回ってくるんではないかということが考えられるというようなことでありましたけれども。
 以前も私、申し上げましたように、今の段階では、市長もそう言われましたけれども、合併しないからといって、交付税とかにとりたてて何か問題が生じるわけではないというふうに、今のところはまだ言っているんですね。ところが、現在もう地方交付税が削減をされてきて、臨時対策債に変わってきたということも、そういう状況も見ながら、自治体の側がそれこそ右往左往という状況で、そういうことを考えて、もう合併するしかないんではないかというようなことで考えている節もあるというふうに私は思うんですね。
 筑後市の現状を見ますと、4万7,500人、なおかつ人口はふえていますね。財政力についても、まあまあ筑後市は近隣に比べてもいい方です。ですから、必ずしも合併する必要はないんではないかというふうに私は言っているわけなんですけれども。私が今やっぱり情勢としてもう一回やるべきことというのは、これは大木町が全戸に配布した「市町村合併を考える」というパンフレットです。これについては、近隣の市町の、例えば、水道料金、国保税、それから保育料、そういうものがすべて網羅して、こういう状況ですけれども、皆さんいかがいたしますかという、こういうのを配布しているんですね。私はむしろ、まだやっぱり筑後市がすべき段階というのはこういう状況じゃないかというふうに思うんです。これを示して、あとはもう皆さん方で議論をしてくださいという。私は、だから、2市4町2村の任意協議会の資料も見ましたけれども、それについても余り明確にそういうのは出されていない。私は、すこぶるこういう資料というのは、市民の皆さんのためにやっぱり考える有効な材料となると私は思うんですね。
 ですから、私はやっぱりまだそういう段階だと。だから、先ほど私がお示しをしました市民アンケートでも、56%の皆さん方がまだはっきり態度を示さずに、もっともっと時間をかけて慎重に論議すべきだというふうに回答されているというふうに思うんですね。その判断基準というのが、まだまだ示されていないというふうに私は思うんです。ですから、私は、市長、そういう私の考えについて、どういうふうにか感じられることがあれば、またお答え願いたいというふうに思います。
 それから、2点目の法定協議会の関係ですけれども、先ほど、文言については、そういうふうになっていると、合併の是非も含めて検討する場というふうになっているけれども、実際は立ち上げた段階で、合併についてどうですかという問いかけは恐らくしていないと思うんですね。先ほど言われていましたが、建設計画、市の将来計画をつくることが合併協議会の、法定協議会の大きな目的ですから、それをつくった上で、仮に2年間なら2年間とするならば、その段階でどうしますかというふうになってくるわけですから、おのずと合併に向かうというのが大体全国的なそのことの結果だというふうに、私は承知しております。でないと、2年間、時間と労力を費やしてやって何もなかったというわけには、これはやっぱり法定協議会の性格そのものが問われてくることになりますから、私はやはりそういうところでは若干、法定協議会というのはそもそもが合併を前提としてのきちんとした位置づけで、法的拘束力も持つというふうに私は認識をしていますので、そういう軽々しくね、やっぱり法定協議会は立ち上げるべきではないというふうに思っています。ましてや、全国的には二つの法定協議会を立ち上げておるようなところもありますけれども、これなんか、私は愚の骨頂だなというふうに思いますけれども、そういう中にあっては、やはり法定協議立ち上げについて私は慎重にすべきだというふうに考えております。
 そういうことで最後、1点ですけれども、今市長は選択肢を幅広くとかなんとか言われていますけれども、現実問題ですよ、市民の皆さんが本当に、どことしていいというふうに明確に市長がどのように感じておられるのかですね。さっきのアンケートでは、2市1町が一番多かったというふうになっていますけれども、私はやはり住民運動が今回新たに起きたというような状況も考えますと、やはり若干変わってきている節も私はあるんではないかなというふうに思いますけれども、そういう意味でやはり、ここら辺で一遍、例えば、住民投票か何かで1回そういう枠組みを問うというのも一つの選択肢だろうと、考え方だろうというふうに思いますけれども、そういうことについてはいかがお考えなのか、お答え願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 大変、現状を踏まえて適切な御質問だろうというふうに思うところでございます。
 市民の意識について申し上げますと、少なくとも全4万7,500人の筑後市民の中で、合併論議が非常に高まっておるという判断は、現状ではできないと思っております。ただ、明確に、大木町との住民発議の署名運動がありました。この運動というものは極めて熱心でございますが、それ以外の部分での住民の動きというものが非常に鈍いといいますか、そういう状況であるというふうに率直に私も感じておるところでございます。
 したがいまして、しからばそういう現状の中で、今一つの将来を決する、方向づけを決める結論を、今そこで急いでやらなきゃいかんのかなという感じもしておるところでございますが、実はせんだっても幹部会におきまして今議論をしておるところでございまして、やはり私、「市民が主役」ということを常に申し上げておる者としては、あのときのアンケート1回きりでは、なかなか住民の皆さん方の意識を十二分に把握したことにはならないんじゃないかと。それから後の大木町との住民発議という、極めて高い住民意識というものを感じる運動がありましたから、それから後の、筑後市民の意識も少し変化をしてきておるんではないかなというふうに思っておりますが、つい四、五日前の幹部会の中での議論でも、今回の議会の皆さん方の論議もあわせて参考にさせていただきながら、市民の皆さん方の意識をはかりたいというふうなことで、当面、今回の臨時議会の経緯を見守ろうという結論になったところでございます。
◆20番(貝田義博 君)
 私は今回、後でもまた議案として論議をされます大木町との合併協議会をにらんでの署名運動なんかというのは、これは私は大変評価をするものですよね。自主的に、そういう住民の皆さんの側から出てきたということについては、やっぱり筑後市の将来を真剣に考えたあげくの運動でしょうから。ただ、それが全市的な声であるかどうかというのは、やっぱりある一定、また何らかの方法を講じないことにはわからないというふうに私は思うんですね。
 ですから、そういう意味では、私は1回、枠組みについても住民投票なりをかける、そしてまた最終段階で、これで行くというときの中で、するか、しないかという、そういう住民投票を私は2段階構えでやったらどうかなというふうに思うんですけれども、最後、そのことだけお答え願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいまの意見、十分参考にさせていただきます。(「終わります」と呼ぶ者あり)
◆19番(北島スエ子 君)
 市長にお尋ねいたします。
 3月議会で、筑後市・大木町合併協議会の設置についてという議案が提案されました。その議会が開会されますというときに、新聞報道がありました。そのとき、この議案は継続審査でいってほしいということを市長が言ったということが新聞報道されておりました。しかし、きょうの市長の答弁を聞いておりますと、自分が可とか否とか、いろんなことを言うべきではないと、皆さんが考えてくださいということをおっしゃっているように私は聞き取れます。これは市長、どちらが本当なのか。3月議会のとき、市長は議会にかかりもしない前に、市長がああいう報道をされたことに対してどのように思っていらっしゃるのか、お尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 3月議会の新聞報道が正確ではございません。私は、議会に、きょうも冒頭に申し上げましたとおり、十分の論議をお願いをしたい。私たちの考え方を押しつけるようなつもりは毛頭ございません。
◆19番(北島スエ子 君)
 じゃあ、お尋ねいたします。
 その正確でなかったという報道がなされた後、新聞社に対して何か市長は抗議されたり、何か訂正文などをされたことがあるのか、お尋ねします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 私の方から答弁させていただきたいと思います。
 日付について正確に何月何日だったということはちょっと、資料が手元にございませんので、わかりかねますが、新聞報道がありました後に市長の方から、これは真意でないということで、報道されました機関の方に厳重に抗議をするようにということでございましたので、私の方から、その記事を書かれました記者さんにお会いをして、これは市長の本意ではありませんということでの、市長の指示を受けての抗議は私の方からさせていただいたところでございます。
◆19番(北島スエ子 君)
 しかし、私たちは、それこそ情報公開されていないから全然知らないんですよね。新聞に、そういう抗議をされたということ。市民の方だって、恐らく御存じないのではないかな。市長は「市民が主役」とおっしゃるけど、ほとんど情報公開されていないんですよね。やはり、それはもうどうおっしゃろうと、今まで知りませんでした。私の勉強不足と言えば、それまでかもしれませんけど、恐らく市民の方は市長があのとき継続審査でいってほしいという新聞報道を信じてあったのではないかなという気がします。私は、していました。それで、そのとき非常に私もうちの議員団の中では話しました。しかし、この次を聞いてからということできょうまで延ばしてきましたので、きょうただしたところですけど。
 やっぱり市長も、そこらあたりはきちんと慎重に発言していただかないと、真意ではなかったと言うけど、多分新聞社の方がそういう聞き方をしたということだろうと思いますので、慎重に発言をお願いしたいなという気持ちでおります。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
◆1番(田中瑞広 君)
 2点ほどお尋ねさせていただきます。
 まず、今日、先ほど桑野市長からもお話がありましたように、市民の方の意識が非常に高い地区と、そうでない、関心が余りない地区と、かなりあるように感じます。それぞれの地域の皆さん方は、合併するか否かの問いかけだけは十分聞いていらっしゃるけれども、何を根拠にどこと合併したらいいのかという分析がほとんどできにくい状況じゃないかというふうに感じております。そういった中で、執行部におかれましては、市民に合併に関するどれだけの情報を流されたのか。特に、財政面、それから一部事務組合との絡み、ましてメリット、デメリットが相手方次第では全く違ってくると思います。そういった点がどのようになってくるのか。おまえたちは合併、合併と言っておるが、何を根拠に合併の論議をしていいかわからないんじゃないかという御指摘を随分いただいたものでございます。そういった点、どこまで執行部として市民に伝えられたのか、お尋ねをさせていただきます。
 さらには、先ほど市長の話の中で、やっぱり相手があること、当然でございます。周辺の市町村に対して、市長初め執行部側としては、どの程度のアタックと申しますか、話をなされたのか。どれくらいの相手の気持ちがあったのか。そこら辺の経過がありましたら、お尋ねをさせていただきます。
◎市長(桑野照史 君)
 私の方からは、周辺の市町村とどういう論議をしたかという大変漠然とした話でございますが、少なくとも、1年半前に私は就任しまして、半年間は、先ほど申し上げましたように動きもせずに、耳をそばだてながら、半年たった後、ちょうど今から1年ぐらい前から動き始めておるところでございまして、当然のことながら、私は30万都市というのが、合併をするならばですよ、するならば30万都市だという思いがございましたので、それに該当するところは全部、とりあえず回りましたし、それからその後、経過の中で2市4町2村の任意協議会というものができましたので、そういう中での、もちろん任意協の中での議論もありますが、それ以外にも私が出かけていったこともありますし、私どもの方に首長さんが市役所を尋ねて来られたということも数回もございます。
 そういう、細かくはちょっとここで上げられませんが、いろんなことをやってきました中で、先ほど申し上げましたが、全く我田引水といいますか、自分の田んぼに水を入れるという話ばかりがどうしても今先行しておるという事実がございます。そういう中で、なかなか道険しだなという感じを私は抱いておるところでございます。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 市民の方への情報提供ということでございましたので、お答えをさせていただきたいと思います。
 正直申し上げまして、本年度平成15年度になりましてから、現段階では特に大きな動きはしておらないというのが現状でございます。昨年、平成14年度4月から広報の方で合併を考えるシリーズを作成いたしました。それから同時に、先ほどから話に出ておりました旧八女郡での任意協ができましたので、それの建設計画等をつくった後、御存じのとおり、昨年の11月に市民アンケートの結果の公表、12月1日号の広報だったと思いますけれども、それがやった後、大きな動きというのは、情報提供というのはしていないというのが現状でございます。
 しかしながら、平成15年度、本年度に入りまして具体的な動きということ、まだ行動ではありませんが、特に本年は出前市長室とまちづくり講演会というのを一体化いたしまして、あす、5月16日になりますけれども、サザンクスの方で「まちづくりと市町村合併」という講演議題で、まちづくり講演会を実施するよういたしております。7時からサザンクスの小ホールでございます。議員各位には、別途御案内を差し上げておるところでございます。これを受けまして、校区ごとの出前市長室を本年度につきましては議題を絞って、特に本年度は市町村合併というこの部分に議題を絞らさせていただいて各校区での出前市長室をやろうということで、現在計画をしておるところでございます。一応5月16日のまちづくり講演会を受けました後、6月は定例議会がございますので、7月1日だったと思いますけれども、これを皮切りに7月いっぱいで全校区11カ所を回りまして、あすのまちづくり講演会の講演で提起を受けました議題をもとに、まちづくりと市町村合併という形で市長との意見交換、出前市長室を実施するようにいたしております。ここで、かなり多くの方の参加をお願いすると同時に、市民の方の意見の聴取ができるものというふうに期待をしておるところでございます。
◆1番(田中瑞広 君)
 今、まちづくり課長の方から、市民にそれなりの情報を提供しているというお話でしたが、やっぱり、確かに「広報ちくご」等には載せていただいております。しかし、内容を見ますと、一般市民にとっては非常にかたい口調で書かれていて、専門用語等が入っていたら、やっぱり一般市民には非常にわかりづらいですね。もうちょっとかみ砕くことが必要だと思うし、それから先ほど、出前市長室等を7月からとおっしゃいましたが、出前市長室等で話していただければ、本当、末端には大分かみ砕いた話ができると思いますが、じゃあ、結論的にはもっと先に結論を出そうという気持ちが市長、おありですかね。そこら辺、7月以降に何カ月かけて出前市長室をやられるか知りませんけどですね。結論をもっと先ということなのか、逆に、そんな先に延ばさんといけないのか。本当はもっと早く住民にいろんな話をして、どうでしょう、こういうメリットがあります、こういうデメリットがありますという話をしないと、やっぱり市民の方は正直戸惑っていらっしゃると思うんですね。それが1点。
 もう一つは、南西部地区が今回の大木町合併については特に一生懸命、住民の、先ほど市長がおっしゃった、まさしく市民が主役の意見が結集されて7,393人の署名が出ました。これは非常に大きい数字だと思いますし、この数字だけじゃなくて、やっぱりもっと関心がほかの地区もあったなら、もっと大きな数字が出てきたんじゃないかなと思うんですよね。そこら辺、非常に何か市民の意識格差が余りにもあり過ぎるという点で、かといって市民の方にとりますと、大木町との合併反対とおっしゃる方はほとんどございません。そういう点をどう解釈していいのか、いずれにしろ、そこら辺、筑後市民が一体となれるような取り組みが必要と思いますので、そこら辺を市長、どのように解釈したらいいんでしょうかね。お尋ねします。(「議長、議事進行について」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 議案がですね、これは議案第37号をですね、副議長ともあろう方が、よく読んでいただかんとですね、一般質問のようにずうっといいならば、私も合併についていろいろ言いますよ。これは、筑後市・八女市・広川町の合併協議会の設置についてどうするかということでしょう。今、まさに言われたことは、次の議案で聞かれるべきことだろうと思いますが、どうですか。整理をしてもらわんと。ずっと幅広くなって、どんこんしょんなかごとなると思いますから、ひとつ整理をしてくださいということです。
○議長(永田昌己 君)
 それでは、最後にですね。
◆21番(弥吉治一郎 君) 続
 議長がどう判断されるか。一度言わせれば、またどんどん言うごとなるでしょう。
○議長(永田昌己 君)
 はい、わかりました。
 後ほどの大木町との合併でも、そういう情報提供の場の質問はあろうかと思いますので、その点でひとつよろしくお願いします。
 議事進行を行いますが、ほかに。
◆14番(若菜道明 君)
 単純な質問ですから、弥吉議員の今の議事進行にちょっと離れるかもしれませんが、市長は答弁の中で、旧八女郡2市4町2村の任意協議会は解散したと、こう言われましたが、いつの時点で解散されたか、お答え願います。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど私もメモを持たずに答弁しておりますので、ちょっと間違った答弁をしたようでございまして、訂正いたしますが、3月の末でございます。先ほど、年末だというふうに申し上げたと思いますが、2市4町2村の任意協議会は8人の首長全員出席の中で解散をして、直ちに8人の首長による八女市・筑後市・八女郡合併研究会というものに組織を衣がえしております。
◆14番(若菜道明 君)
 その任意協議会を立ち上げるときは、わざわざ議会の了解も得、県から補助金も恐らくいただいて、我が筑後市も幾らかの金を出したと思うわけですね。私の記憶では、その解散したという記憶は私は全然聞いておりませんが、どこの何人かの議員には、それは市長は発表してあるわけですかね。私は全然そういう記憶は、文書でももらったこともないですが、そこいら辺はどんなですかね。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 解散になったのは事実でございますし、新聞報道をされたのも事実でございます。これにつきましては後日、後で正確な資料をもってお答えをさせていただきたいと思います。
◆14番(若菜道明 君)
 新聞て。3月の末日というと、もう1カ月以上たつし、それを後でという。予算つけるときは、わざわざ皆さんの了解も、議会の皆さんの了解も得、解散するときはいつ解散したかわからないような、そういうやり方で、本当に合併に対して真剣に取り組まれているわけですかね。どんなですか、お答え願います。
◎市長(桑野照史 君)
 議会への報告という意味で、少し配慮が足りなかったというふうに思いますが、8人の市町村長合意の中でそういう結論になったということでございます。
◆14番(若菜道明 君)
 いえいえ、合意でなったということは、それはもう仕方ないですよ。ただ、議会人というか、私たちを余りにも軽視したような、市長はいつも市民が主役のと、こう言われますが、私たち議会人もやはり市民ですからですね。それで、やはりそういうことは早く私たちにも知らせていただきたい。また、新聞報道と、こう課長は言われますが、新聞報道は今さっきも正確ではなかったということもあるし、やはりこういうことははっきり知らせていただきたいと。特に合併については、本当に真剣に、市民の方がどう思っているかということで、そういう任意協議会を解散したとは、やっぱり早く市民の方にも知らせるべきと私は思いますが、どんなですか。
◎市長(桑野照史 君)
 大変申しわけありません。予告なしの質問でございますので、準備をしておりませんが、3月議会でこの報告はしたんではなかろうかと私は今思っております。そんなに皆さん方を軽視しておるつもりはございませんので、先ほど申し上げましたように、まちづくり課長によく調べさせて、後ほど、どういう方向で報告したかを答弁させていただきます。
◆14番(若菜道明 君)
 市長の勘違いということでしょうけど、私は聞いておりません、議会でも。報告は全然あっておりませんし、12月議会の合併のときは、まだ任意協議会は続けると、こういうふうな話だったと思います。それから以降は合併については、全然そういうお話というか、報告はあっておるとは私は思っておりませんので、今後は十分そういう点については正確な情報を私たちにも知らせていただきたいと思います。
 終わります。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
◆7番(田中親彦 君)
 合併問題に関しまして、市民への情報提供といいますか、市民の意識高揚といいますか、そういうことで2点ほどお尋ねします。
 先ほど、まちづくり課の方から御説明がありました、7月30日、まちづくり講演会、これはサザンクスで夕方から催される予定になっていると思います。(発言する者あり)あすですか。ごめんなさい、あす。その案内について、どういう扱いをされているのか、お尋ねしたいと思います。
 もう一つは、7月から始まりますか、7月中に終わられますかわかりませんが、出前市長室ですね。この中での合併問題に対するお話といいますか、市民の皆様への周知、それからまた意見を聞く、そういう場とは思いますが、その辺の範囲といいますか、合併に対する内容についてお聞かせいただきたいと思います。
 と言いますのも、私も前回、前年度に行われました出前市長室、これにはある校区から出席いたしまして、ちょっとおくれて入ったんですが、この市町村合併ですね、広域合併か、その中での大きな構想というお話は聞いております。そういう中での合併の手順としての第1段階、それから第2段階、第3段階というような、そういう経緯を踏みながらの将来像というのはお考えになっていると思うんですが、そういう面を含めまして皆様に御案内して、合併の意義というものをお諮りしていただくような、そういう機会にしていただきたいと思っておりますし、私もまだ1年生議員でして、きょうここで採決するには十分な知識を持ち合わせておりませんので、その辺のお話も含めながら今回の判断にさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 広川の議案として考えていただければ、それで結構です。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 まず、議員に対するあすの5月16日のまちづくり講演会の案内の件でございますけれども、この議会が始まります前に事務局に確認をしているところでは、議会事務局を通じて皆様方に御案内しておるというふうに報告を受けておるところでございます。
 それから、2点目の出前市長室の広報でございますけれども、一応7月1日から31日、7月いっぱいで、今回は昨年みたいに期間をかけてじゃなくて、7月いっぱいで終わらかすということで予定をいたしておりますので、6月1日号の広報での周知というのを前提に現在取り組みをさせているところでございます。
 市民の方へのまちづくり講演会の案内につきましては、関係団体、行政区長さん等つきましては個別の案内、それから市が関係します各種機関、消防団とか農業委員さんとか、そういった方につきましては、その団体を通じての個別案内、それから広く市民につきましては広報に掲載をして案内を差し上げておるところでございます。
○議長(永田昌己 君)
 質疑につきましては、八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置についての質疑を行っているところでございますので、ひとつよろしくお願いします。
◆7番(田中親彦 君)
 これは、私の質疑はあくまでも合併問題でして、これは八女市・筑後市・広川町、これに関することでございますので、続けさせていただきたいと思いますが、今回のこの30日付で出されております今の案内の説明につきましては、一般市民へは広報での案内でございますか。広報に載っているわけですね。私たちは今まで、広報を読んでいない人が、それは悪いかもしれませんが、そういう読んでいない人たちへのカバーといいますか、その辺についてはまた、私どももそういうフォローする役目もあるかなと思うんですが、こういうのは何か添えて私どもへの案内というのはいただけないものでしょうか。いかがなもんでしょう。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 先ほど申し上げたとおりでございまして、一般市民の方につきましてはもう原則として広報という形しかあり得ないと。もちろん、新聞各社の方に情報を流しまして、載せていただくことをこれはもう期待をしておるわけですけれども、新聞社は新聞社の都合がございますので、必ずしも載るかどうかということが、これはちょっと私の方では判断はつきかねますけれども、載せていただくように情報等は流しているのは当然のことでございます。
 それから、先ほど申し忘れましたけれども、一応まちづくり講演会のポスターをつくりまして、庁舎関係、本庁舎、東庁舎、それから駅、サンリブ、サニー等については、掲示といいますか、させていただいております。
◆7番(田中親彦 君)
 一般市民へのそういう情報提供も、私どもも、もっと心がけてやっていくようなことにしまして、質問を終わらせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑ございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑もございませんので、議案第37号の質疑を終結いたします。
△日程第4 議案第38号
○議長(永田昌己 君)
 日程第4.議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について、質疑はございませんか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 市長に一、二お尋ねをいたします。
 この議案に対しまして、意見書というものを議会に配付されております。これは、法律に基づいた行為であります。その中に、「市町村合併は避けて通れない課題であるとの従来の認識に変わりありません」と、こういうふうに明確に書いてありますが、先ほど来の貝田議員の質問の中で、できることならこのまま筑後市はいきたいとも考えておると、これは議会で再三言っておることだと、こういうふうな、かなりの矛盾ではなかろうかなと、こういうふうに私は思います。
 私は、意見書、市長が書いてありますように、例えば、国や地方の財政が逼迫しておると、これも一つではありますが、私は、まちの発展のためにはやっぱりこの今回提起があっておりますように、西側、南西部をどうするかというのを、これはもうどうしてもやらなきゃならん問題だと。そういう意味では、17年のというこの合併特例債の期限がありますけれども、筑後市の将来のまちづくりのためにはどうしても大木町、できれば三潴あたりも私は合併の対象として考えにゃいかんと、こういうふうな気持ちでおります。それで市長の、さっき言いました避けて通れないと、本当にやっぱり認識をしてあるならば、先ほどの質問ではありませんけれども、やはり積極的に動いていただくことも私は重要じゃなかろうかなと、何かの魚のようにえさが落ちてくるのを待って口をあけておくということでは私はいかんと、この時期には。そういうふうに思いますから、ひとつ決意のほどをお聞かせいただきたい。
 それから、先ほど来、貝田忠敏さんがこの演壇で演説をされましたことの内容について、市長がどう認識をされておるのかお尋ねするわけでありますが、貝田代表は明確に、筑後市には高速道路の八女のインターチェンジや、国道の209号線、それにJRの鹿児島本線、それに442号線、このバイパスまでが、もう今、池の本まで建設されておりますが、それが西へ延びようとしておると、こういう交通網が筑後市内にはある。西側の対象であります大木町には、西鉄の天神大牟田線、それに442号線はこれはもう東西に走っておりますから、もちろん大木町の中心に大川の方へ延びておる国道がある。それにまた、大木町には県道の柳川久留米線、これはまたバイパスがつくられようとしておるとかというようなことを言われておりました。それを一体としたまちづくりはどうしても、この筑後市の将来、ただ単に南西部の開発という問題だけではなくて、筑後市の全体の発展、ひいては筑後地域の発展に最も重要だ、そういうことを強く述べられた演説だったと思いますが、市長もそういうふうに理解をされておるのかどうか。この意見書の中では、これはもうどことの意見書でもそう書かれるかもしれませんが、大木町との合併、「豊かな自然や」とかという、これはどこでも豊かな自然ですね、ある面では。そういうことではなくて、やっぱり交通の、やっぱり交通網によってしか発展はないと私も考えておりますが、本当に市長も貝田代表が言われたとおりに、やっぱり認識をされて、筑後市のまちづくりについては、駅の西側から南西部の発展、開発が将来の筑後市づくりというふうに認識をされておるものかどうか、その点をお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいまは、おまえの発言には矛盾がありはせんかという御指摘をいただきましたが、私は矛盾があるとは思っておりません。ただ、市町村合併問題というのは、それだけ奥も深く幅も広いということでございまして、この場で一つの結論がすぱすぱっと出せない矛盾という意味が矛盾というふうに聞こえれば、それはもうあえて甘んじなきゃいかんと思っておりますが、重ねて申し上げますけれども、私は就任以来、5万の体制でやれるものならやりたいなということが、再三ここで言ってきたことでございました。しかし、それがどうしても避けて通れないという中央の情勢、なぜ避けて通れないかということが一つ何、二つ何、三つ何というような理由はまだわからないんですけれども、やはり何となくではありませんが、中央でこういう話をしておる限り、この市町村合併を避けた場合には、後で我が筑後市に大きな仕打ちが来るだろうという予測が、何かはわからないけれども、予測がされる以上は避けて通れないということで明快でございました。
 そして、行く行く市町村合併を大きく掲げるならば、30万都市ぐらいの一つの地方の自力を持たなければならないというのも、私の考え方の整理して3番目でございますが、したがいまして、そういう中で30万都市という構想が17年の3月に簡単に成就するとは、とても私自身も持っておりません。したがって、一里塚としてこれからいろんな方法があると。その一里塚として、いろんな方法がある一つとして、大木町との合併というのは重要な一つの選択のパターンであると、こういうふうに私は一貫して申し上げてきたところでございます。そして、もちろん筑後市がよその周辺に比べまして、非常に厳しい財政ではありますけれども、やはり発展をしてきた一つの要因は、交通の要路ということが筑後市発展の大きな原因であった。二つ目には、やはり先輩市長さんたちの御努力によって大手企業の誘致ということがあったと、この二つが筑後市の今日の栄えの一つの要因だろうということは強く理解しておりますだけに、せんだっての3月の議会でも私は趣旨説明の中で申し上げましたように、大きな選択の要因であるということを考えておるところでございます。
 ただし、まさに、そこでまた、私がこういう発言をするから、おまえは後ろ向きじゃないかという話になるかもしれませんが、相手が常にあることでございまして、我々だけが一つのここで結論を出して、ここで赤なら赤、白なら白、黒なら黒という結論を出して、それが一つの結論になるんであれば、この市町村合併は苦労はございません。しかし、我々がこういう結論を出しても、相手が嫌だという場合もあるわけでございまして、先ほどの広川町も一つの例でございまして、これから私どもは大きな一つの課題として、大木町とも視野に置きながらやっていくわけですが、大木町の中の筑後市等に向かっての合併の志向ということに対しても我々は努力をしていかなきゃならないし、当然のことながら、また八女地区に関してもそういうことをしていかきゃならんだろうというふうに思っております。
 大変時間が厳しいということはよくわかっておりますけれども、今るる申し上げましたような一つ一つの障害を克服して、これはまさに市も議会も住民の皆さん方も一体となった取り組みをしていかなければならないだろうというふうに思っておりまして、御指摘の貝田代表のお話にありました交通の要路としてのという話は十分理解をして、私もそう思っておるところでございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 ありがとうございました。答弁の中で、大木町の理解といいますか、住民の方へも十分理解を、筑後市との合併について理解を得るような努力をしていただくというような今答弁がありましたから、大変私も安心をしておるところでございます。
 またぶり返しはしませんが、市町村合併は避けて通れない課題というような、先ほど貝田代表の演説にもありましたけれども、合併はやっぱり発展する、合併するというならそのまちが発展するものじゃなくちゃならないという認識に立った合併を目指すべきじゃなかろうかなというふうに私も思います。そういう意味で、市町村合併は避けて通れないというのが、市町村合併によって、避けて通れないということは何か非常に受け身といいますか、消極的な発想だろうと私は思います。そうじゃなくて、どことか合併することは筑後市のまちづくりのためにぜひやらにゃならんことというふうに認識を私はすべきじゃなかろうかなと。そういう考え方に立つと、先ほど言いました、筑後市はやはりどうしても西側、もう釈迦に説法のようでありますから余り言いませんけれども、鉄路を持っておる三潴、大木町、そういうところとの合併は避けて通れないから合併するじゃなくて、前向きに、より筑後市が発展するために、地域が発展するための合併だというふうに私は認識をしておりますが、市長もそういうふうな今の答弁で大体、鉄路、貝田代表が言われた筑後市の交通網等、大木町が持っている交通網が一緒になれば、さらに発展の可能性があると、こういうような意味で言われましたけれども、今私が申し上げておりますような共通した認識をお持ちになっておるものと思いますが、いかがなもんでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど繰り返しになりますが、私はまちづくりの一番の前提は住民参加だと、住民の参加によるまちづくりだというのが、もう第1でございまして、組み合わせというのは、ある意味から言うと2番目になるかもしれません。そういう思いは持っておりますが、なるほど西の方、つまり大牟田線を有効に使ったあの平野の部分との組み合わせというものが、大きな将来の可能性を開く合併の一つの選択肢だということは十分理解をしているところでございます。(「終わります」と呼ぶ者あり)
○議長(永田昌己 君)
 1時まで休憩いたします。
                 午後0時 休憩
                 午後1時 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎市長(桑野照史 君)
 午前中の若菜議員の御質問にお答えをさせていただきます。
 調べましたところ、3月議会で明確に任意協の解散について御報告は、申しわけありませんが、いたしておりません。ニュアンスとしての発言はしておるようでございますが、しておりません。そして、正式には3月27日、県知事選の告示日でございましたが、この日に8人が──7人でございますけれども、広川町長欠席でしたが、御一任をいただいて、集まって、任意協議会の解散と、それから研究会の発足という合意を得たところでございまして、議会はありませんでしたけれども、各議員には書面ででもお知らせすべきであったかなというふうに、深く反省しておるところでございます。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 質疑なしと認めます。
 それでは、議案第38号の質疑を終結いたします。
△日程第5 議案第39号
○議長(永田昌己 君)
 日程第5.議案第39号 専決処分の承認について(筑後市税条例の一部を改正する条例制定について)、質疑はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 質疑もありませんので、議案第39号の質疑を終結いたします。
△日程第6 議案第40号
○議長(永田昌己 君)
 日程第6.議案第40号 専決処分の承認について(筑後市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について)、質疑はございませんか。
◆20番(貝田義博 君)
 2点ほどお尋ねをいたします。
 この議案は、介護納付金の課税限度額を現行の70千円から80千円に引き上げるものでありますが、恐らく市当局の判断としては、法改正に伴うものということで、そういう専決処分をされているものというふうに思いますけれども、私はやっぱりこの深刻な不況下での家計困難を考えますと、短絡的にはいかないんじゃないかなというふうに思います。先ほど紹介しました市民アンケートでも、介護保険料が高いというのはかなり多く数に上っておりました。そういう中にあって、限度額70千円を80千円まで10千円引き上げるというのは、やはりそれだけ被保険者に負担となるわけでありますから、そこら辺はやはり、そういう家計の実態なども見て提案をすべきものであろうというふうに私は思いますけれども、どういう考えに立って、この提案をなされているものか、1点お尋ねをいたします。
 2点目は、実際、この80千円に引き上がることによって、どういう世帯、何世帯ぐらいがその対象となってくるものか、明確にお答えを願いたいと思います。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 まず、第1点目の70千円から80千円に引き上げるという理由でございますけれども、これは提案理由でも申し上げているとおり、法律改正に伴って限度額の引き上げがなされたということでございます。私どもも、それを引き上げるに当たりましては、納税者の負担をどうするかということを考えますと、本来は法律で決まっておりますので、引き上げるのが当然と思いますけれども、引き上げない場合はどうなるかということまで、一応考えはいたしました。だけど、その中で、算定の基礎となりますいろんな税の根底が、基礎がございますけれども、そういうのは一応今のままでいきたいというふうに考えております。そうしますと、当然、税率は現状維持ということになりますので、最低限の確保をするためには限度額の引き上げもやむを得ないというふうに判断しております。
 2点目の対象世帯数でございますけれども、現在のところ、この賦課限度額に当たります世帯数としては100世帯ほどございます。これが全部が80千円に引き上げて解消されるかというと、そうではない、約半分ぐらいだと考えております。
 以上でございます。
◆20番(貝田義博 君)
 やむを得ないという、そういう答弁ではありますが、現行、今、国民健康保険税の最高限度、530千円プラスの70千円で600千円が今のところ最高額ということになっていたと思うんですけれども、それが10千円引き上がるということになりますが、やはり私はその今の答弁だと500千円ぐらい市の収入がふえるということでしょうけれども、やはり今のこの実態をきちんと見るべきだというふうに私は思うんですよね。本当に困っておられます。そういう中に限度額を引き上げるというのは、ほかの人たちの階層までも将来的には引き上がってくる可能があるんですね。だから、社会保障の枠として必ず限度額がこう決まってくるわけですね。何ぼ高くてもいいものならば、それはもう社会保障という制度をなさないというふうに私は思うんですよね。だから、それは一定きちんと明確にそこら辺を示すために限度額というのは設定されていると思いますので、やっぱり、たとえ法律改正でそうなったからといっても、軽々に条例改正を同じようにすべきものではないというふうに私は思います。
 余り、私もほかの委員会ですので、言えないんですけれども、財政的に苦しい皆さんがおられるわけですから、ある一定そこら辺を、例えば、10千円引き上げるところを5千円程度で済ませるとかという判断もできたんではないかなというふうに私は思いますけれども、そうしなかったというのは、全国的にももう10千円で即法律改正どおり引き上げる提案をしていると、よその状況も同じだからという、そういう含みもあったんですか。そこら辺もうちょっと、執行部内での論議をお答え願いたいというふうに思います。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 この引き上げに際しましては、近隣の市町村を各聞き取り調査をいたしました。その結果、近隣ではすべての市町村が法律に伴って引き上げるというニュースをいただいておるところでございます。
 それから、この80千円に引き上げるに当たりまして、納税者の負担がふえるということは私どもも重々わかっておりますので、いかにしてその負担を低くするかというのが今後の検討課題とは思っておりますけれども。ただ、該当者の中に、70千円から80千円に引き上げたから、すべての方が10千円上がるということではございませんので、そこら辺はある程度高額な所得の世帯が該当になるということで考えております。(「終わります」と呼ぶ者あり)
◆19番(北島スエ子 君)
 3年間の介護保険料ですね、これで約1億5,000万円ほどの黒字が出ていると。その出ていたのにもかかわらず、なぜ70千円から80千円に上げなければならないのか。そこらあたりはどう整理されたのか、お尋ねします。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 今の北島議員のお尋ねの件は、第1号被保険者の分の介護保険だと思います。今回提案しておりますのは、第2号被保険者の国保税と合わせて徴収する分でございます。そういうことでございます。(「わかりました」と呼ぶ者あり)
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑もございませんので、議案第40号の質疑を終結いたします。
△日程第7 議案委員会付託
○議長(永田昌己 君)
 日程第7.議案の委員会付託を行います。
 お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 暫時休憩いたします。
                午後1時11分 休憩
                午後3時53分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
△日程第8 委員会審査報告
○議長(永田昌己 君)
 日程第8.これより委員会の審査報告を行います。
 まず、総務文教委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎総務文教委員長(池田光政 君)
 総務文教委員会に付託になりました議案の審査について御報告申し上げます。
 議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 審査の結果、全員賛成、原案可決であります。
 議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について申し上げます。
 議案第37号と議案第38号につきましては、市長にも出席をいただきまして意見を聞いたところでございます。
 審査の結果、市が実施したアンケートの結果では、八女市・筑後市・広川町との合併の希望が一番多かったことから、その道をまだ残すべきではないか、また、住民に情報の提供と住民の意見を聞く必要があるとの理由から、賛成多数で継続審査となったところであります。
 議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について申し上げます。
 審査の結果、大木町との合併に反対ではないが、大木町だけでなく、筑後市・大木町が核となるためには今後の枠組みを含めて早急に結論を出すべきではないと。また、筑後市議会の主体性を考えなければなりませんが、大木町の臨時議会が5月23日に開会されるとのことから、その結果を待って判断してもいいのではないか。また、住民に情報の提供と住民の意見もまだ聞く必要があるとの、そういうふうな意見が出たところでございます。
 以上のことから、審査の結果、継続審査ということで全員の意見の一致を見たところであります。
 議案第39号 専決処分の承認について(筑後市税条例の一部を改正する条例制定について)申し上げます。
 審査の結果、全員賛成、原案可決であります。
 以上、総務文教委員会に付託されました議案の審査報告を終わらせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 ただいまの総務文教委員会の報告について質問はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 他に質問もありませんので、以上で総務文教委員長の審査報告を終了いたします。
 次に、厚生委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎厚生委員長(貝田義博 君)
 厚生委員会に付託をされました議案の審査結果について、報告をいたします。
 議案第40号 専決処分の承認については、市国民健康保険税条例の一部を改正するものであり、内容は、第1に介護保険の納付金限度額を70千円から80千円に引き上げるもの、及びいま一つは、条例附則中の「商品先物取引」の文言を「先物取引」に改め、有価証券等も含め取引に係る損失について国民健康保険税の課税控除をするものであり、異議なく全員賛成、原案可決であります。
 以上で審査結果の報告を終わります。
○議長(永田昌己 君)
 ただいまの厚生委員長の報告について質問はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 質問もありませんので、以上で厚生委員長の審査報告を終了いたします。
 これより討論、採決を行います。
△日程第9 議案第36号
○議長(永田昌己 君)
 日程第9.議案第36号 筑後市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定について、討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立をお願いいたします。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立全員であります。よって、議案第36号は原案のとおり可決いたしました。
△日程第10 議案第37号
○議長(永田昌己 君)
 日程第10.議案第37号 八女市・筑後市・広川町合併協議会の設置について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案の委員長報告は継続審査であります。本案は委員長の報告どおり継続審査とすることに賛成の方は起立をお願いいたします。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立多数であります。よって、議案第37号は閉会中の継続審査に決定をいたしました。
△日程第11 議案第38号
○議長(永田昌己 君)
 日程第11.議案第38号 筑後市・大木町合併協議会の設置について、討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案の委員長報告は継続審査であります。本案は委員長の報告どおり継続審査とすることに賛成の方は起立をお願いいたします。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立多数であります。よって、議案第38号は閉会中の継続審査に決定いたしました。
△日程第12 議案第39号
○議長(永田昌己 君)
 日程第12.議案第39号 専決処分の承認について(筑後市税条例の一部を改正する条例制定について)、討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立をお願いいたします。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立全員であります。よって、議案第39号は原案のとおり可決いたしました。
△日程第13 議案第40号
○議長(永田昌己 君)
 日程第13.議案第40号 専決処分の承認について(筑後市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について)、討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立をお願いいたします。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立多数であります。よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。
△日程第14 会議録署名議員の指名
○議長(永田昌己 君)
 日程第14.会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第57条の規定により、2番矢加部茂晴議員、21番弥吉治一郎議員を指名いたします。
 以上で日程の全部を終了いたしました。
 これにて平成15年第1回筑後市臨時議会を閉会いたします。
                午後4時2分 閉会


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│        地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         │
│                                       │
│                                       │
│          議     長    永 田 昌 己           │
│                                       │
│          副議長        田 中 瑞 広           │
│                                       │
│          臨時議長       永 松 康 生           │
│                                       │
│          議  員(2番)   矢加部 茂 晴           │
│                                       │
│          議  員(21番)   弥 吉 治一郎           │
│                                       │
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