平成15年 9月 定例会(第3回)


           平成15年9月12日(金曜日)      

                               (午前10時00分開議)

1.出席議員(20名)

    1番  田 中  瑞 広         12番  島    啓 三
    2番  矢加部  茂 晴         13番  原 口  英 喜
    3番  緒 方  幸 治         14番  若 菜  道 明
    4番  五十嵐  多喜子         16番  永 松  康 生
    5番  中 富  正 徳         17番  大 藪  健 介
    6番  坂 本  好 教         18番  村 上  知 巳
    7番  田 中  親 彦         19番  北 島  スエ子
    8番  入 部  登喜男         20番  貝 田  義 博
    9番  篠 原  千 三         21番  弥 吉  治一郎
    10番  池 田  光 政         22番  永 田  昌 己

2.欠席議員(2名)

    11番  塚 本  辰 吉         15番  水 町    好

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       下 川  富 子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史  
    助役                 中 村  征 一  
    収入役                菰 原  千 里  
    教育長                牟田口  和 良  
    総務部長               久 保  満寿男  
    市民生活部長(兼同和対策室長)    角    隆 範  
    建設部長(兼水道局長)        加賀田  慎 一  
    環境経済部長             下 川  雅 晴  
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫  
    教育部長               菰 原    修  
    消防長(兼消防署長)         松 藤    元  
    総務課長               平 野  正 道  
    まちづくり課長            山 口  辰 樹  
    市町村合併担当参事          野 田  広 志  
    市長公室長              徳 永  知英子  
    税務課長               城 戸  秀 穂  
    女性政策課長
                       平 野  末 子  
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一  
    会計課長               村 上  春 夫  
    市民課長               冨 久  義 樹  
    かんきょう課長            永 延  喜 男  
    健康づくり課長            坂 本  正 憲  
    福祉事務所長             真 鍋  信 一  
    老人ホーム園長            緒 方  純 子  
    農政課長(兼水路課長)        鬼 丸  則 行  
    道路課長               馬 場  正 利  
    都市対策課長             水 町  良 信  
    商工観光課長             一ノ瀬    諭  
    下水道課長              高 原    巌  
    市立病院総務課長
                       右 田  喜 俊  
    (兼介護支援センター室長)
    市立病院医事課長           中 村  正 暢  
    市立病院総師長            松 吉  教 子  
    市立病院副総師長           中 村  繁 代  
    監査事務局長             庄 村  國 義  
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎  
    教育委員会学校教育課長        宮 原  一 壽  
    教育委員会社会教育課長
                       松 永  盛四郎  
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会同和教育課長
                       徳 永  憲 一  
    (兼同和対策室参事)
    教育委員会文化振興公社支援室長    黒 田  洋 一  
    消防本部次長(兼総務課長)      堤    秀 信  
    消防本部警防課長           村 上  由 明  
    消防本部予防課長           永 田  耕 作  
    水道課長               大 籠    修  
              議事日程第2号      
                     平成15年9月12日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   10.中 富 正 徳  議 員

      ─────────────────────────────

                 午前10時 開議
△日程第1 一般質問
○議長(永田昌己 君)
 おはようございます。本日の出席議員は19名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
 昨日に引き続き一般質問を続けます。5番中富正徳議員にお願いいたします。
◆5番(中富正徳 君)
 皆さんおはようございます。5番の中富でございます。では早速ですけれど、質問をさせていただきます。
 まず、一応4項目大きく設けておりまして、第1番目に都市計画の見直しについてということで御質問をさせていただきます。
 筑後市は八女郡、ここの30万都市の中心部になりたいということで、市長を初め各関係者の方々、一生懸命努力されておられます。それで、各いろいろなやり方があって30万人になっていくのであろうと思っておりますけれども、現在の筑後市の都市計画と申しますか、その方向づけといいますか、一応、土地利用計画というのと都市計画と二つの図面がありまして、一応私それを見ながら、いつも考えておるわけでございますけれども、その中で都市計画図というのがありまして、その内容というものは、用途がいろいろ決められている用途区域と、用途の指定のない区域、それと一般の農地ということで分かれておるわけでございますけれども、都市計画が昭和43年に制定され、その後、平成4年、平成10年、12年、14年と時代の流れに沿って改正を行われております。
 それで、筑後市の都市計画の位置づけと申しますか、そういったものが今一つ見えてこないと。そういった中において30万都市ということで行われておりますので、私としては今の状態でいって、果たしていろいろな事業をやってうまくいくものかどうか。特に少子・高齢化というこれからの難しい社会を迎えるわけでございますので、少ない財源でもって、いろいろな社会資本の投資をやっていかなければならないと。それで都市計画をしっかりやっていかないと、なかなか投資効果があらわれてこないということで不安を持っておるわけでございます。
 そこで、今日の質問になりました。小さい項目で、近年いつごろ見直しをされたのかと。そうすると2番目に、今後見直しの予定があるのかと。そして3番目に、都市計画を制定されておりますけれど、その内容どおりにまちづくりが進行しているのかということと、もともと筑後市には宅地というものが最初からそうたくさんないもんですから、どうしても農地を転用して宅地をつくっていかなければならないと。そういった中において、もう既に市街化といいますか、住宅並びにそういった建物等が建っている中において、ぽつりと農振地が残されているところがあるわけでございます。非常に農業委員会等で苦労をされながら審議をされておることは、私も十分承知しておるわけでございますので、こういったことを考えながら、今後見直しをすべきではないのかと、このように思っております。
 第2点でございます。道路整備についてでございます。
 これはもう本当に前もそうだったろうし、今後もこの道路整備についてはいろいろと質問等がされていくだろうと思っております。特に私が身近に考えている中で、矢部線跡地の道路整備でございますけれども、これはたしか国鉄清算事業団から払い受けをされて、筑後市としては、その道路にしようということで購入されたと思っております。しかし、今日に至って、まだその整備が半分も進んでいないんじゃないかと、これは購入して今まで一体どうなっているのかと。特に比較するわけじゃございませんけれど、隣の八女市においては、もうほぼ完全に整備がなされつつあり、私たちも八女市の部分を走るときには、ああ、いいなと、本当に上陽町、星野村、あと黒木町、矢部村と行くのに非常に助かるわけでございますけれど、筑後市に入った途端、それが草ぼうぼうで整備をしたりされなかったり、遅々として進んでおらんと。この状況は一体どうなっているのかということを御質問させていただきたいと思います。
 そのほかに、きのう田中親彦議員、それから坂本議員、いろいろ道路の整備問題等に絡んでのまちづくりということで御質問があっております。それで、私もやはり何といいましても道路のないところには人も寄りつかないと、それは当然の話でございますし、いろいろの計画もできないと。それで、特に外環状と申しますか、きのう永松議員がおっしゃっていた野村、前津、その先、そうするとけやき通り、欠塚、それから先ほど申しました矢部線をずっと越えまして西の方に参りまして、下妻、古島、島田、富久、この線の位置づけが、それと坂本議員がおっしゃいました大木町−水田間拡幅並び整備、こういったものがもう以前からわかっておりながら、地元の積極的な御意見がなかったかもしれませんけれど、私の記憶ではかなり地元からいろいろ要望が出ていたと聞いております。しかし、なかなかこれも進んでおらず、今日に至っては県の財政が逼迫しておると。そういった折、なかなか県に要請をしても要望が通らないと。ついにここまで来ますと、もうこの線は望み薄しかなと、このように感じるわけでございます。だれかこれを力強く整備していく人がおるのだろうかと、このような感じさえするわけでございます。
 第3番目に、固定資産評価の見直しについてでございます。
 土地が急騰しまして、そしてまた再び急落ということで、急騰していたときは実態評価の4割ぐらいで課税されていたと聞いております。それで課税見直しをやられました途端、実態の土地の下落が始まりまして、路線価格の70%に近づけたいということで固定資産の見直しをやっておられるわけでございますけれども、特に今まで非常に評価が高かった駅前通り、それからけやき通りと、こういったところも、やはりもう半分、50%以下最高値から下落をし、もう最近に至っては、土地を購入してまでいろいろな商売を始めるということをしなくなってきたと、もう賃貸になってきたと、借地で商売をするという状況になってきているわけでございます。それに輪をかけまして今日の不況ということで、土地を持っていても資産にならないと。むしろ固定資産税がかかり、非常に利用価値が低い。そして固定資産の評価が高いところでは、重荷の様態すらあるわけでございます。
 そこで、駅前活性化ということで再開発、そういったものを考えておられる中で、もう一回駅前の固定資産評価を見直すべきではないかと。もちろん全部を見直す必要はないと思っております。道路に面したところとか、特に今まで評価額が高かったところに関してのみ早急に見直す必要があるのではないかと。そして、今までの評価の仕方、これでちょっといいのかなと。もう少しいろいろなやり方、都心部のやり方も参考にしながら、市の大きい財源にはなっているかも知れませんけれど、私の考え方では評価の仕方に少し異論があり、いまいちはっきりしないと。
 そして、3番目でございますけれど、やはり税金でございますから、これは一度土地所有しますと、ずうっとついてまいります。こういったことに関して、特に商売をなさっている方は、その土地で事業なさって収益を上げられておるわけでございますから、今日なかなか収益を上げられないということになりますと、やはり固定資産の重みというのは、ずっしりと感じてくるわけでございます。だからそういった個人、または小規模の商店、または土地所有の持ち主の方などの意見を聞きながら、意見を聞く場を持ちながら、やはり評価決定を行うべきではないだろうかと思っております。
 4番目に、今合併の話が出ております。どこと合併するかによって、やはり私たちも負担増になり、負担が平等になったり、いろいろな御心配があると思っております。そこで、そういったいろいろな税に対する勘違いと申しますか、思い違いが起きないように、事前に、合併する前から、やはり隣町との調整をやっておくと。整合性をぴしっと整理しておくということでなければ、税を多く納め、その見返りに受益が減っていくということになりますと、きのうの貝田議員の話じゃありませんけど、合併して何になるのかと。お金は出してもいいけれど、かえって受益がないと、こういうお話になるのではなかろうかと思っておりますので、その点、税の評価、調整の見直し、そういったものをどうお考えになっておるのかということをお尋ねしたいと思っています。
 4番目に、公共工事の管理についてでございます。
 今、私も十分承知しているわけじゃございませんけれど、よく看板を見ますと、水道局、都市対策課、それから道路課、下水道課、こういったところの工事発注看板を見るわけでございます。そうすると毎年例年のこと、年度末になりますと、どっとどこでも工事を始めると。これはずっとずっと前から指摘をされておるわけでございますけれども、なぜこういうふうに工事を持っていかなければならないのかと。普通、建設会社と工事をするところでありますと、営業の方から工事のいろいろ内容を聞いて、施工部の方が一括にし、管理し、何月何日までどの現場でどういう仕事をするということで、できるだけダブらないように、できるだけ工事に無理がいかないように工事を進めるわけでございますけれども、どうも筑後市の公共工事のやり方を見ていますと、そうではないみたいなお話を聞くわけでございます。
 例えば、道路を掘って拡張工事をやったと。そしたら、どうしようもない水道管が出てきたと。そしたら、慌てて水道局に話に行ったと。予算がないから二、三カ月おくれますと。そうすると、業者はもう既に市から発注をもらって工事にかかっていると。工事を二、三カ月しかけたままストップをしなければいけないと。私が知っているところでは、数が少ないですけれど、実際もっとあるんじゃないかと。そういったものも、やはりいろいろな費用コスト、そういった面からどうも足を引っ張っているんじゃないかと。もう少し市民のことを考え、時期とか時間帯とか、そういったものを考慮した上で、もう工事をやるということはわかっておるわけでございますから、すっきりした形ができないものだろうかと、このように思うわけでございます。逆に民間ができて官ができないことはないと、このように思っております。
 以上、大きく4点、いろいろ小さいところまでありますけれども、お答えをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。昨日来、台風の来襲を心配しておりましたが、どうにか避けてくれておるようでございまして、ほっとして、きょう最後の中富議員の質問も続行されますことを喜んでおるところでございます。
 ただいま中富議員からは、4点について御質問をいただきました。まさにこの筑後市の中で、実業を営まれながら感じておられることの集大成であろうというふうに思うところでございまして、これからも市民の感覚でどしどし行政に対しての意見を言っていただくことを心から歓迎をするところでございます。
 第1番目の都市計画の見直しでございます。
 確かに筑後市は、この周辺の市町村に比べまして年々人口の増を見ておるところでございまして、そういう意味から、きのう私は入部議員に筑後の特産は何だという御質問を最後にいただきましたときに、まさに他の周辺に比べれば鉄道、道路等々の要路として特徴があるというような話をさせていただきました。これは紛れもなく私たちの財産であろうというふうに思っておりますが、それでは今御指摘をいただきましたように、これをどう計画的に将来を見据えて取り組んできておるかという視点から考えますと、内心じくじたるものもあるのではなかろうかというふうに感じておるところでございます。
 特に私も実は20年前に県議を4年務めさせていただきましたが、その当時から感じておることでございますけれども、基本的には行政と住民とが一体となったこういう計画ということに対して、極めて歩調が合っていないという部門がたくさんあったように思うところでございます。そういう中で、特に今お話がございましたように、2番目、3番目のところであったと思いますけれども、確かに一つの大きなトータル的な道路網の整備を図ろうといたしましても、当時、市民の皆さん方の意見を一致することができず、例えば私は昭和54年に県議に当選しましたが、その折に既にもう 209号線の道路の渋滞というものを言われておりまして、ぜひバイパスをつくらなきゃいけないんじゃないかということが最大の課題の一つでございました。しかし、明確に反対の意思を表示される市民の皆さん方がおられて、強い抵抗の中でこれがとんざをしたという経緯をよく覚えておるところでございまして、やはりなかなか皆さん方の意見を一致することは難しいという一面を今御紹介しながら、そういう限られた状況の中で、今行政も必死で取り組んでいることだろうというふうに思うところでございます。
 また、4番目には農振地の見直しをすべきじゃないかという御指摘もいただきました。私は就任以来、農業、人間が口に入れる食べ物の大事さというものの安全さを確保するために、我が筑後市の中でも地産地消を進めて農業の確固たる地位をつくっていかなきゃいかんということを思っておるところでございますが、その中で、また昔話で恐縮でございますけれども、例えば当時、筑後市の前津地区、まだ天皇賞をもらう前でございますけれども、若い農業後継者が少なくとも 100人を超える人たちがおられて、既に天皇賞をとる下地は十分にあったところでございましたが、このそういう体制が前津、欠塚地区にあったということは、筑後市において既に昭和45年、大変先駆けて大規模な構造改善事業が行われ、思い切ったナシ、ブドウ等の園芸ができるような体制を整えられたということが、後継者も含めた農業地としての土壌をつくったことだったというふうに記憶しておりますが、それから自来20数年を経て大分さま変わりもしてきておりまして、今御指摘いただきましたように、市街地に囲まれた農振地というところに入るわけでございますが、そういう中で、それでは我が行政としても思い切って昭和40年代の先輩の例に倣って、例えば思い切った集団の大移転というようなことも頭によぎるわけでございますが、これにいたしましても、それでは現在農業を営んでおられる方々が、そういうことに対して同意をして、みんなで行政と農民の皆さんとが一体となってそういうことに取り組めるかという課題を今残しておるところでございまして、大変市民が主役という言葉の中でいろいろ模索もしておりますが、十分に今後市民の皆さん方の声を聞きながら、しかし紛れもなく一面では市民の皆様方の声は十人十色だろうという部分もあるわけでございまして、聞くだけでいけない部分、行政として、あるいは私も市長として判断、決断をしなきゃいかん部分もあろうかと思っておるところでございまして、今後トータル的な土地計画の見直しということを含めた最大の難しい課題に向かって、私も皆さん方の英知をかりながらやっていきたいというふうに思っております。
 具体的に見直しの日時とか、あるいはまちづくりの振興ぐあい等々につきましては、担当の方から御報告をさせていただきます。
 2番目の道路整備について。
 これも1番目と非常に関連をすることだろうと思います。おっしゃいますように、矢部線跡地は八女市に行きますとすっきりでき上がっております。筑後市の部分は大分もたついておる部分があるのかもしれません。ただ、それなりに筑後市においても、限られた財源の中で努力をしておることは事実で、今目下、筑後市における土木費の大半をこの付近の整備にかけておることは事実でございます。八女市におかれては、聞くところによりますと企業誘致、具体的には明治乳業の誘致という条件の中で企業側からの要望もあり、条件整備の中で思い切って矢部線の整備を急がれたというふうにも聞いておるところでございまして、若干我が筑後市と事情の違うところがあるのかもしれません。
 いずれにいたしましても、これは今後、大変大きな課題であると同時に、住民の皆さん方の合意を得なければなかなかできないと。具体的に言いますと、少し差しさわりがあるかもしれませんから具体例は申し上げませんが、筑後市を見回してみますと、大変あそこ急げばいいがというところに、あの方が頑張っておられると。したがって、ここまでは整備できたけど、それから一向に進まないというところが幾つかございます。そういうものもぜひ考え方を変えていただいて、自分の土地であると同時に我々の共通の筑後市の発展という考え方で、行政にも御協力いただければありがたいというふうに思うところでございます。
 3番目の固定資産税の見直しについてでございます。
 実はことし、市民の方の中から不服申し立てというものをいただきまして、担当の方でいろいろ折衝をいたしましたが、なかなか御納得いただけない部分もありましたんで、直接的に私がお会いをしていろいろ御意見も聞きました。そして、大変行政には行政の立場での判断もありますけれども、市民の皆さん方の現状における不服というものがあるということも、私は直接聞いてみたところでございます。社会の経済変動も続く中で、市民の皆さん方の不満というものも大変高まっておるだろうというふうに推測いたしますので、十分に声を聞きながら、お役所仕事で突き放さないようにしなきゃいかんということを担当にもよく言っております。聞くべきものは聞かなきゃいかんじゃないかというふうなことを申し上げているところでございます。
 ただ、ありていに先ほども中富議員から御指摘をいただきましたように、我が筑後市にとっては固定資産税というのは最大有力の税収でございまして、その部分のところの行政のつらさというところもあることは、御理解をいただければ大変ありがたいなというふうに思います。合併に関して、この評価の調整見直し、これも今御指摘をいただきました。これはこれからの課題だろうというふうに思っておりまして、まだ合併協議に入る前でございますので、十分にこの御意見も聞きながら、今後進めていきたいというふうに思うところでございます。
 4番目の公共工事の管理について。
 これも実は大変的を射た部分だろうと。市民の感覚からいいますと、お役所仕事というのは工事をした後にすぐひっくり返してまたやると、担当課が違うと本当にむだなことばっかりやっているというような声も、中富議員の御指摘をまつまでもなく、十分私も市民の皆さん方から聞いておるところでございますが、御存じのように今、国行政、県行政、そして市の行政という縦割り社会の中で大変難しい部分があるところでございます。しかし、少なくとも我が筑後市においては十分にそういうことが少しでも少なくなるように、現在のところでも担当に聞いてみますと、年の初めには事前調整の会議はやっておるようでございます。各課ごとに、どこでどういうことをやるということの調整はやっておるようでございますが、それではもう大丈夫かというと、現実にはやはり今御指摘をいただいた部分もあろうかと思いますので、この施工センターをつくって、そこで一括してやったらどうだという、私はおもしろく、大変興味深くこの提案を聞かせていただいておるところでございまして、現実の行政の中でこれが実現できるかどうか、これからの検討の課題にさせていただきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、大変乏しい貴重な市民の皆さんからの税源でございますので、私は常に職員職員に申し上げていることは、たとえ1千円の金でも自分の懐から出すという感覚で物を考えてくれと、自分の家計と関係のないところで、行政の予算は別物だという感覚だけは絶対に許されないことだということは、再三機会あるごとに申し上げているところでございまして、これからもぜひ市民の感覚に基づいた御指摘をどんどん出していただきますようにお願いをいたしまして、具体的な課題につきましての答弁はそれぞれの担当の方からお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。
◎都市対策課長(水町良信 君)
 都市計画の見直しについてということで、@の近年いつ見直しを行ったかという件につきまして御説明をいたします。
 筑後市の都市計画区域における用途地域につきましては、昭和42年に 430ヘクタールについて指定を行っております。指定の種類につきましては、住居、商業、準工業、工業の4種類で指定をしております。
 その後、43年に新しく新都市計画法が制定されまして、また建築基準法の一部が改正されまして、用途地域の4種類から8種類に拡大をしております。これを機会に、筑後市の都市計画区域の用途地域の見直しの検討を昭和48年に行っております。この見直しの中で、これまで用途未指定であった区域につきまして一部編入をいたしまして、現在の用途区域面積 
590ヘクタールとなっております。
 昭和59年には、船小屋地区の用途区域の一部を住居であった区域のうちから一部を商業地域に変更をいたしております。さらに平成4年には都市計画法及び建築基準法の改正がなされまして、今まで3種類でありました住居系の用途が7種類に拡大をされまして、これを機会に平成6年度に見直しを行っております。
 以上が変更を経まして現在に至っている状況でございます。
 次に、今後の見直しの予定はあるのかという御質問でございますが、土地の利用規制、誘導による目標の実現には、達成するまでには相当期間を要することから、用途地域の都市計画につきましては一定の継続性、安定性が求められます。用途地域指定は個人の権利、制限を伴う規制でありまして、一度変更した用途地域をもとに戻すなど、規制の連続性に逆行する変更、絶えず規制内容を変更し、継続性に欠けるようでは、住民に混乱を来す可能性もありますので、変更に当たっては慎重に行う必要があるというふうに考えております。現在、市町村合併等の検討がなされておりますことから、状況を見た上で見直しの必要性があれば検討していきたいというふうに考えております。
 3番目の都市計画どおりのまちづくりは振興しているのかという御質問でございますが、筑後市の都市計画は用途指定することによりまして、不適格建築物が発生しないよう配慮し、住居系用途につきましては、現在の良好な住宅環境を維持しておるというふうに考えております。
 工業系用途につきましても、インターチェンジ付近の近接性を生かしました業務施設等を誘導していく、または一定の住工混在を容認しながらも現在の工場の利便性を図りまして、環境の悪化をもたらすおそれがない小規模の工場の立地を進める等の観点から設定をいたしております。そういうことで、一定の混住化といいますか、そういう成果を上げておるというふうに考えております。
◎農政課長(鬼丸則行 君)
 私の方から農振地域の関係について御説明申し上げます。
 農業振興地域の指定及びその整備計画の策定につきましては、もう皆様御承知のとおりでございますけれども、農業の健全な発展を図るために土地の自然条件、また土地利用の動向並びに地域の人口や産業、そういったものの将来的な見通しを図りながら、特に国土資源、これの合理的な活用ということから、土地の農業上の利用とその他の利用、こういったものの調整に配慮しながら農業地域を保全し、また形成するというようなことで、農業振興地域の整備計画を策定しておるところでございます。
 そういったことで、筑後市におきますところの農業振興地域の整備につきましては、昭和46年10月に地域指定を受けまして、その後、先ほど都市計画用途地域の見直しと合わせまして、昭和48年9月に整備計画を策定したところでございます。その後、昭和63年7月に地域指定の変更を行いまして、平成3年の7月に全市的な農振地域の変更をしたところでございます。その後、10数年を経過しておるわけでございますが、農村地域におきましてもやはり社会的、また経済的、そういった諸条件の変化があっておるところでございまして、それらに対応するための土地利用の動向、そういったものを見直す部分も確かに出てきておると思います。
 そういったことで、市といたしましては毎年3月、7月、11月、年3回それぞれ農用地利用計画の変更申し出をしていただきまして、その土地について農業上の支障とかそういった土地利用関係について、関係機関そういったところと協議、また調整をしながら一部変更をやりながら対応をしてきておるところでございます。そういうことで、平成14年度末でございますが、筑後市の農振地域につきましては、先ほどの用途地域 590ヘクタール、これを 
除きまして全体で 3,595ヘクタールの農振地域があるわけでございますが、その中で農地が 2,179ヘクタールございます。この農地のうちに俗に言う農振農用地、青地でございますけれども、この面積が 1,707ヘクタール、また農振農用地外、俗に言う白地でございますけれども、これが 472ヘクタール存在するわけでございます。こういったことで、白地というところにつきましては、農地から農地以外の土地にしてもいいという土地でございますので、そういった土地を先に農地以外の土地で活用していただき、その他の土地利用として活用をしていただきたいということで考えておるところでございます。
 以上でございます。
◎道路課長(馬場正利 君)
 それでは、矢部線跡地の整備状況ということでお答えをいたしたいと思います。
 まず、この矢部線跡地の経過について若干御説明をいたしたいと思います。
 質問議員からもお話が出ましたとおり、この路線というのは羽犬塚駅から黒木駅を結ぶ旧矢部線、これがローカル線を廃止するという国鉄の方針に基づきまして、廃止された跡地を市が買収をしたという経過がございます。したがいまして、鹿児島本線の分岐点から東へ向かって八女市境までを市の方で買収をいたしたところでございます。
 分岐点から八女市境までの経過を申し上げますと、幹線道路であります市道羽犬塚常用線、それから国道 209号線、それから市道二本松溝口線、県道柳瀬筑後線、それから県営河川の花宗川、市道長浜新溝線、市道欠塚新溝線、これらを交差いたしまして八女市境まで続いておるわけでございます。この路線を、当初は市道野町長浜線として市道認定を行ったところでございます。ところが、国道 209号線の尾島から八女インターを直結しようということで、平成10年9月議会に市道認定をお願いいたしまして、市道野町八女インター線という認定をしていただいたところでございます。したがいまして、この野町八女インター線というのが県道柳瀬筑後線に一たん国道から結んでまいりまして、市道欠塚新溝線、これまでの間を一時は重複認定をさせていただいておったところでございます。
 現在はどうかといいますと、分岐点から県道までの間を当初の路線名でございます野町長浜線、それから県道柳瀬筑後線から市道欠塚新溝線までの間を野町八女インター線で、それから八女市境までを長浜田代南猪原線ということで、現在は三つの名称を持っておるところでございます。
 御質問の道路整備について御説明をいたします。
 市道羽犬塚常用線から県道柳瀬筑後線までの間につきましては現状幅員のまま、一部民家が張りついておったところもございます。そこは拡幅買収をせずに、現道のまま改良をいたしておるところでございます。ただ、そこを抜けましたら農地であったということで、一部用地買収をいたしまして、片歩道つきの道路改良を平成8年までに完了をいたしたところでございます。なお、これにつきましては市の単独事業で行っております。
 それから次に、市道欠塚新溝線から八女市境までの間につきましては、先ほど市長からも御説明があったとおり、距離的には約 300メートルでございますけれど、八女市が企業誘致をするということで、道路法の24条協議で八女市のお金といますか、八女市が用地買収をして物件移転を補償しまして、道路工事、これをすべて八女市が負担されて道路をつくられたところでございます。あと土地の帰属等については、すべて筑後市になっておるところでございます。これが平成10年、八女市がそういう整備をされて筑後市に引き継ぎをされたという経過がございます。翌年には、市道羽犬塚常用線より西側の起点側、これまでの間につきましては現在まだ未舗装ではございますけれど、一定一部片歩道つきで整備を終えておるところでございます。なお、起点部分につきましては、新幹線の用地と競合するということで、その競合する少し手前で一応とめておるところでございます。
 それから、矢部線跡につきましては広域下水道の本管埋設、これも既に終わっておるところでございまして、市道野町八女インター線という事業を今最終段階を迎えておるところでございますけれど、地方特定事業とそれから臨時交付金事業と、この二つの事業によりまして、昨年でございますけれど、県営河川の花宗川にかかっておりました鳥芋田2号橋と我々申しておりますが、これの下部工を完成させておるところでございます。本年15年度には既に県の方からも予算いただいておりますので、本年度は上部工を完成させまして、この橋梁から県道柳瀬筑後線の交差点部分まで同時に発注をすることで今やっておるところでございます。当然ここにつきましては、一部交差点改良も予定をいたしておるところでございます。それから、鳥芋田2号橋から欠塚新溝線までがまだ未整備でございますが、これは17年までに完成をするということで国県に要望いたしておるところでございまして、最終的には平成17年度までには一定完成をするというスケジュールを組んでおるところでございます。
 以上でございます。
◎税務課長(城戸秀穂 君)
 お答えいたします。固定資産の評価ということでございます。
 固定資産における評価につきましては、地方税法の 388条及び 430条の規定によりまして、いわゆる市長村長が総務大臣が定めた固定資産の評価基準によりまして固定資産の価格を決定しているところでございます。具体的には総務大臣がいわゆる基準地の価格、それから都道府県知事が指定地の価格を参考にしまして、市町村の基準宅地を決めていくというふうな形になっております。
 市につきましては、いわゆる総務大臣が定めました基準宅地、それから国土交通省で言われるところの公示価格、こういう価格を参考にいたしまして、質問議員おっしゃいますような、いわゆる鑑定評価価格の7割程度を基準に評価を行っているところでございます。
 駅前通り関係の評価につきましては、ちょうど公示価格の地点になっておりまして、公示価格については毎年発表されておりますけど、その約7割ということで評価基準により適正に評価を行っておるところでございます。
 それから、評価の見直しということでございますけど、固定資産につきましては地方税法の 341条の第6号により、いわゆる3年ごとに評価がえを行うということになっておりまして、評価額は基準年度の価格を3年間据え置かれるというふうなことになっております。ところが現在のように、おっしゃいますように地価が下落しているときにおきましては、7月時点で鑑定評価をもう一回行いますので、その鑑定評価を利用しまして翌年の評価に反映させていくというふうなことになっております。平成16年度の鑑定評価を今現在行っておりますけど、駅前通りにつきましては大幅な下落になるんではなかろうかというふうに考えております。
 それから、評価の仕方ということでございますけど、固定資産の評価につきましては、先ほど申しましたように、国の定めました評価基準に基づいて標準宅地の適正な価格を求め、それから地価公示法の地価公示価格、それから県の基準値価格、不動産鑑定士による鑑定価格を活用しまして、7割程度の評価をめどとして評価を行っているところでございます。
 それから、鑑定価格につきましては、福岡県の不動産鑑定士協会で構成されておりますところの県の土地評価協議会で、県を13ブロックに分けまして評価の均衡、あるいは適正化を図るために情報交換、それから必要な調整が行われて価格が決定されているところでございます。鑑定価格の活用につきましては、法自体がそういうことを求めておりますので、現行法の中では現在の評価方法しかないんではなかろうかというふうに考えております。
 それから、評価決定を行う前に業界といいますか、業者さん関係の意見を入れるべきではないかということでございますけど、先ほど申しましたように、鑑定評価決定に当たりましては、県の土地評価協議会の中で13ブロックに分けまして、分科会の中で地方課とか国税局とか鑑定士協会とかの中で、近隣市とのバランス等の検討を行いまして決定されておるところでございます。県の土地評価協議会の中で、いろんな意見を述べるということは、市としての意見を述べることは制度上可能でございますけど、制度上は業界の方がそこに赴かれて意見等を述べるというのは困難ではなかろうかというふうに考えております。
 それから、最後の合併する前の評価の均衡とか調整の関係でございますけど、これにつきましては現在でもいわゆる隣接市町村とのバランス、それから評価の調整等は既に行われておりますので、市町村間の評価の整合性はとれておるものと思っております。具体的な話になると市長のおっしゃいましたような、いわゆる研究会等をつくり上げて、今後検討していく形になるんではなかろうかというふうに考えております。
 以上でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 まず、第1点目の方から説明させていただきます。
 実は、私がこの問題を提起いたしましたのは、この用途地域どおりにまちづくりが進めばいいわけでありますけれども、なかなか規制をして、それなりの用途を持ってこようということで合理的な考え方でやっておられるけれども、例えば第1種低層住居地域、制定されまして長年たっておるわけでございますけれども、なぜこういうところを第1種低層住居地域に指定したのかと。地元の意見をよく聞いてやるべきじゃなかったのかと。現在、一生懸命に農業されていると。余りにも用途を決定されたことと現状がかけ離れているということで、見直しはどうですかというお話をしたわけでございます。
 こういう計画であれば、私はだれでもできるなあと率直な話でございます。紙に書いたと、実行はできなくても紙に書いてあるよと、これならば昔、みんなやっていたことなんです。しかし、現に筑後市は農地をつぶしながら人口をふやしていかなければならないという苦渋の選択をやらなければいけない。非常に農業委員会等でやかましく言われていることなんですよ。こういった現状を踏まえますと、やはりよほど都市計画というのはしっかり細かく見直しをやっていかないと、今の状態でいけば、とにかく農業委員会の許可がおりるところはどこでもやっていくと。ばらばらだと。
 今までは上水道と道だけ、請願等いろいろ市民から要望があっておるところだけ、何やかんやでやっていけばよかったわけでございますけれども、今度は下水道ということになりますと中途半端な投資じゃございません。1軒外れて 100メートルも 200メートルも先の家にも下水道を引いていかなければならない。それは昔からある家でございますから、工事区域に入っておるならばやっていかなければならない。そういう箇所が数十カ所も数百カ所出てきますと、何ぼ予算があっても足りないと。こういった意味で都市計画を制定しまして、用途をしっかり決めて、そしてそこを集中的に社会資本の投資をやっていこうよと、そしてコスト削減をやっていこう、経費削減をしようと、そういったところでもう既に筑後市より大きいところではやってきておるわけでございます。身の丈に合った都市計画がこれであればそれでいいわけです。しかし、身の丈以上の都市にしようと思われるならば、こういった計画がそのままに残るということは、私にとっては余り考えられないことだと。
 ざっと見ましても、どこら辺に住居が張りついて、どこら辺に農地があるかと。北からいきますと一条、赤坂、もう既に上原々近郊まで 209号線両サイドを挟んで都市化が進んでおります。そして、羽犬塚はもとより都市計画区域、用途区域内に入っておりますので、さして問題はないと思います。それから野町、そして今後船小屋の新幹線、大規模小売店舗等の新設がうわさされております。農地も優良農地をつぶしていかなければいけないと、それも大規模にやっていかなければいけないと、そういった現状を踏まえますと、本当にこんな計画でいいのかと、やっぱり計画というのは実行できる計画を立てていかないと、このままでいってたら市の財政が何ぼあっても足りんじゃなかろうかと。確かに規制をしますと、窮屈にはなってまいります。しかし、でき上がるものはやっぱり効率のいい、だれが住んでも納得のできる住環境、そういったものができてくるわけでございます。もし見直さなければ、このままいくならば、やはりミニ開発に拍車をかけるような状態になり、収拾がつかなくなり、筑後市というまちは周りから見てもさほど評価を得ないまちになってしまうんじゃなかろうかと、このように思うからそういうお話をしているわけでございます。
 特に農家の方々の気持ちを考えますと、優良農地の確保、保全、後継者がいないながらも、効率のいい、作業効果の上がる、そして農業施設が整っている、そういったところを重点的に少人数で法人化までしてなされようとしておるわけでございますので、やはりそういった諸条件、今後の方向性を考えながら、私はもう一回、この規制の大幅な見直しをさせていただきたいなと、このように思っております。
 この用途の準工のところで、課長の方から長浜の一部に住居地域をかぶる準工の指定を行っておりますということで、私もこの場で質問をさせていただきたいなと思っておりましたけれど、いろいろな影響があって、そういった住居が建っているところを準工にしているのであるという説明がありましたので、このようにそれで納得しておるわけでございます。
○議長(永田昌己 君)
 中富議員。じゃ、区切りのいいところで、もう一回質問を整理していただきたいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 それと道路でございますけれども、確かに課長の方から御説明があり、平成17年度をめどにということで矢部線の跡は完成すると思っておりますけれども、非常にこの矢部線というのは難しい工事箇所がたくさんありまして、本当にできるかなと、交差点改良だけでも少なくとも右折帯が欲しいなというところが野町まで入れますと4カ所、もっと上北島まで入れますと5カ所ということになるわけでございます。 209号線の下、この工事をどうされるのかということを思いますと17年はちょっと無理じゃないかなと、このように思っておりますけれども、いろいろ枝線ができておりますので、無理でもやっていただきたいと、このように希望しております。
 あと、外環状線のことでございますけれども、時間がございませんので簡単に申し上げますけれども、やはり用地買収等はなかなか私が行きましても、あんた市会議員やけん関係なかやんねと、私は市と話すと、こういうことを言われます。しかし、市長の考えは自分たちの地域は自分たちでやっていくと、こういうことでありますから、市の方の考え方はこういうことですよと、だれもやってくれませんよと。市と話すといっても、やはり地元で協力しながら話をまとめながらやっていかねばいけませんということでお話をし、怒られても何回も行っているところもございます。
 こういった状況でございますので、ただ単に土地所有者の同意を得ることができないから工事が進まないということではなく、やはり夜討ち朝駆けでもやっていただいて、馬場といえば道路、道路といえば馬場ということになるように、一生懸命に頑張っていただきたいと、このように思っております。
 あと、固定資産の件でございますけれども……
○議長(永田昌己 君)
 ちょっと中富議員、10分間休憩したいと思いますので、後でよろしいでしょうか。その後、質問続けていただきたいと思います。
 10分間休憩いたします。
                午前11時6分 休憩
                午前11時16分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆5番(中富正徳 君)
 では、3番目の固定資産評価の見直し。
 ここで私が一番疑問を持っていましたのは、なかなか実際の実売価格が固定資産の評価額に反映されていないというところが一番気になっていたわけでございます。この点に関し、例えばあるところ坪単価 250千円で売買をしたと、しかし市の評価は 350千円で折り合いがつかず、 350千円にさせられたと。実際ぴしっとした契約ないし領収証の控え等もございまして、紛れもなく正常価格であるにもかかわらず市の高い評価をつけられたと、こういった点について、もう一度お伺いしたいと。
◎総務部長(久保満寿男 君)
 お答えいたします。
 どの場所かちょっとわかりませんけれども、 250千円が 350千円と、その差というふうなことでございますけれども、一般的に土地を売買される場合、買い手と売り手とあるわけですが、どちら側が先に売りたいという気持ちなのか、あるいは買いたいというふうなところでの交渉なのか、そこら辺での実際の商売上の価格の差はあるというふうには思っています。ただ、それが正常な価格かというと、それも若干疑問があるところだというふうには感じております。
◆5番(中富正徳 君)
 今さっきおっしゃいましたけれど、実売価格、正常価格。正常価格とは何ですか。
◎総務部長(久保満寿男 君)
 税法上からいけば、先ほど税務課長が説明を申し上げましたように、地方税法の 338条とそれから 403条、これに基づいて評価をしておるわけですけれども、地権者にとって、やはり平等な評価というのが税を賦課する場合の基本だろうというふうに思っています。その評価の方法といたしましては、不動産鑑定士に委託をして、筑後市ですと 247ポイントですが、鑑定をして価格の決定をお願いしておるところでございます。税の関係からすれば、それが私どもの適正な価格というふうなことで認識をいたしております。
◆5番(中富正徳 君)
 今のお話では、不動産鑑定士の鑑定価格を考慮しながらということでございますけれども、不動産鑑定士もどこの鑑定士かと。福岡の鑑定士なのか、北九州の鑑定なのか、北九州や福岡の鑑定士が筑後の土地の鑑定ができるのかということが、私が疑問に思っている一つでございます。そこら辺はどうでしょうか。
◎総務部長(久保満寿男 君)
 どこの鑑定士かというふうなことでございますけれども、一応福岡県の不動産鑑定士協会の方に委託をしております。ちょっと私もどこの御出身の方かは存じ上げておりませんけれども、そういうところに委託をして鑑定評価をお願いしておるところでございます。
◆5番(中富正徳 君)
 それ以上は追及いたしませんけれども、いずれにしましても業界団体というよりも、むしろ実際、市で事業をされながら、税金を納めながらこられている方たちの意見を酌み取る場と。一市民として、一納税者として生活されている人たちの意見を酌み取る機会を与えていただきたいと、こういうことで質問を終わらせていただきます。
 次は4番目でございますけれども、市長の方に御答弁願いましたら、縦割りでなかなか難しいということでございますけれども、難しいといえば難しい。私からしたらそうでもないような感じがするんですけど、そこら辺はどうでしょうか。もう一回答弁をお願いします。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 先ほどは、ちょっと市長の背中の後ろに隠れたような形で答弁を申し上げなくて申しわけございませんでした。
 調整的には1年前には各課ごと、どんな事業をするから、例えばさっき言われましたように、どうも水道管が中に入っている部分の工事をしそうだということになれば、水道局とどういうふうに管が入っているのかということを、道路をつくるときにも、今度は下水道の管を入れるときにも協議を必ずしないとぶつかり合いますから、予算も必ず確保しなきゃいけませんので。それから、顕著にはやっぱり文化財でございます。そういうことの調整は庁内でいたしております。ただ、先ほどの市長の答弁にありましたように、それが完全に組織として機能しているかという部分が、組織としての機能までには至っていないということでございますので、センター的な調整会議というのはすぐにでもできますので、そういった機構をまず立ち上げていきながら、調整を図ることを当面すぐには検討していきたいと考えております。
 特に下水道事業は、今ピークといいますか、18年の供用開始までに市内の中心部の工事を幾つもしております。非常に通行にも、あるいは付近の方にもいろいろ迷惑をかけておりますので、そういった部分については極力重複しないように考えていきたいと思いますので、早急には今言いますような組織の立ち上げを検討したいというふうに思っています。
◆5番(中富正徳 君)
 私の要望になると思いますけれども、どうも男性がやっていたんではなかなか美しいまちづくりができんと。民間では、建設の現場であれ女性の方が施工現場に入っておられると。きのうの話じゃございませんけれども、有能で、意欲的で、そして市民と手を携えていける人材であるならば男女にかかわりなく登用したいというお話が、北島議員の答弁であったと思いますので、そういった意味からしても男性とか女性じゃなくて、そういう方面で美しいまちづくりをしたいならば、やはり若い女性を登用して、そして体一つ、バリアフリー一つ、トイレのコーディネート一つやらせるべきだと思います。何も男性が劣っているとは言いませんけれど、やはり新しい風を入れる。どこに行きましても、やはり福岡市なんか行きますと非常にきれい。ああいうのをなかなか今の状態でやっていくのは難しいんじゃないかと。そういう人材を求めながら市の活性化に、また美しいまちづくりをやっていただきたいなと、このように思っております。
 さっきの施工センターでございますけれども、これは本当に実際つくっていただいて、市民が市の玄関口のパネルを見るだけで、何月何日どこのどの現場で工事があっていると、何月が一番集中していると、そういったものが一目瞭然にわかれば改善の一途を見るんじゃないかと、このように思っておりますので、ぜひこれは何とか立ち上げてもらいたいと思っております。
 最後になりましたけれど、重複しますが、もう一回お聞きします。都市計画をこれからのまちづくりに照らして見直しをされる意思があるのかないのか、それだけお聞きしたいと思っております。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 都市計画法が改正をされまして、それぞれの市町村、それぞれの自治体は都市計画マスタープラン、何十年か先のまちづくりはこうあるべきであるというものをつくらなければいけないというふうになっております。そういう御指導も県からいただいておりますが、私どもの筑後市の近隣では八女市とか小郡市とか広川町とか、あるいは大牟田、久留米市、着手しているところ、あるいはもうつくってしまっているところございます。
 筑後市も今おっしゃいますように、マスタープランは将来の計画でございますので、住民の皆さん方と協同をしながらつくっていかなければいけないという考え方を持っています。そのための準備も幾つかしておりますけれども、今のところ当面合併の問題もございますし、いろいろな問題で、ちょっと今すぐには取りかかる予定はございませんけれども、いずれにしても、今言いますように法律上も自治体はそれぞれ持たなければいけないということでございますので、近い将来はマスタープランをつくっていくというふうには考えております。
◆5番(中富正徳 君)
 難しい問題でありましょうけど、道路つくるときに家が1軒建つだけでも、やはり目的を達成することができなくなるということになりますので、一年でも早く大まかでもいいからみんなに提示させていただければ、まちづくりもその方向に進んでいくのではないかと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、中富正徳議員の一般質問を終了いたします。
 これで一般質問はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午前11時29分 散会