平成15年12月 定例会(第6回)

           平成15年12月11日(木曜日)      

                               (午前10時00分開議)

1.出席議員(21名)

    1番  田 中  瑞 広         13番  原 口  英 喜
    2番  矢加部  茂 晴         14番  若 菜  道 明
    3番  緒 方  幸 治         15番  水 町    好
    4番  五十嵐  多喜子         16番  永 松  康 生
    5番  中 富  正 徳         17番  大 藪  健 介
    6番  坂 本  好 教         18番  村 上  知 巳
    7番  田 中  親 彦         19番  北 島  スエ子
    8番  入 部  登喜男         20番  貝 田  義 博
    9番  篠 原  千 三         21番  弥 吉  治一郎
    10番  池 田  光 政         22番  永 田  昌 己
    12番  島    啓 三

2.欠席議員(1名)

    11番  塚 本  辰 吉

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       堤    あ い


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史  
    助役                 中 村  征 一  
    収入役                菰 原  千 里  
    教育長                城 戸  一 男  
    総務部長               久 保  満寿男  
    市民生活部長(兼同和対策室長)    角    隆 範  
    建設部長(兼水道局長)        加賀田  慎 一  
    環境経済部長             下 川  雅 晴  
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫  
    教育部長               菰 原    修  
    消防長(兼消防署長)         松 藤    元  
    総務課長               平 野  正 道  
    まちづくり課長            山 口  辰 樹  
    市町村合併担当参事          野 田  広 志  
    市長公室長              徳 永  知英子  
    税務課長               城 戸  秀 穂  
    女性政策課長        
                       平 野  末 子  
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一  
    会計課長               村 上  春 夫  
    市民課長               冨 久  義 樹  
    かんきょう課長            永 延  喜 男  
    健康づくり課長            坂 本  正 憲  
    福祉事務所長             真 鍋  信 一  
    老人ホーム園長            緒 方  純 子  
    農政課長(兼水路課長)        鬼 丸  則 行  
    道路課長               馬 場  正 利  
    都市対策課長             水 町  良 信  
    商工観光課長             一ノ瀬    諭  
    下水道課長              高 原    巌  
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊  
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           中 村  正 暢  
    監査事務局長             庄 村  國 義  
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎  
    教育委員会学校教育課長        宮 原  一 壽  
    教育委員会社会教育課長   
                       松 永  盛四郎  
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会同和教育課長   
                       徳 永  憲 一  
    (兼同和対策室参事)    
    消防本部次長(兼総務課長)      堤    秀 信  
    消防本部警防課長           村 上  由 明  
    消防本部予防課長           永 田  耕 作  
    水道課長               大 籠    修  


              議事日程第2号      
                     平成15年12月11日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   4.島   啓 三  議 員
   5.原 口 英 喜  議 員
   6.中 富 正 徳  議 員
   7.田 中 親 彦  議 員
   8.水 町   好  議 員

     ――――――――――――――――――――――――――――
                 午前10時 開議
○議長(永田昌己 君)
 おはようございます。本日の出席議員は20名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
 昨日に引き続き一般質問を行います。まず、島議員よりお願いいたします。
◆12番(島啓三 君)
 きのうに引き続きまして一般質問を続けさせていただきたいと思います。
 実はきのうも御紹介申し上げましたけど、実は男女共同参画基本法の件で1点だけ教育長にお伺いしたいと思います。
 実は手元に日教組教育新聞というのがあります。その日教組の運動方針の中で「男女共同政策と運動」という項目があります。この中に男女の自立、平等、共生を目指す教育の取り組みとして5点ほどありますが、その中の3点だけ紹介させていただきたいと思います。
 「単組、支部、分会は両性の自立と平等を目指す教育推進委員会(仮称)を設置し、ジェンダーの視点で男女混合名簿の実施拡大、制服の見直し、隠れたカリキュラムの是正を図る。また、教科書の記述などについて点検をし、是正を求める」、次に「技術、家庭、保健、体育の共学を進める」、次に「すべての公立学校の男女共学を目指す」という項目があります。私たちの筑後市の小学校、中学校でも男女混合名簿がすべて取り入れられていると聞いております。また、先日ですか、秋の小学校の運動会に行きましたところ、やっぱり体育の制服も男女全く同じものが着用されておりますし、また、徒競走でも男女共同で走っております。これはなにするものかということを教育長にお伺いしたんですが、実は東京女子大学の教授、これは心理学の教授でございますが、林通義先生という心理学の先生がこのような所見を述べておられますので御紹介しますが、「子供の自我が健全に発達するためには3歳くらいから思春期にかけて、自分が男または女の特性を持っていることを意識的に確信し、性別に応じた行動基準を確立することか必要だと言われている。性別の明確な自覚と行動基準が持てない場合、自信喪失や無気力、閉じこもり、あるいは同性愛や性同一性障害に陥るなど、予想される障害は心理面から本能行動まで多岐にわたり深刻である」と先生は指摘しておられます。
 また、林先生はジェンダーフリー教育を「愚かさを通り越して、子供たちの健全な心の発達を阻害する犯罪」とまで断固しておられます。随分筑後市でも、いわゆるジェンダーフリーと言われる男女の性差をなくす教育が進んでいるようでございますが、教育長の考え方をお聞きしたいと思っております。
◎教育長(城戸一男 君)
 おはようございます。
 今、御指摘いただきました幾つかの中で、例えば、混合の名簿でございますけれども、実際、この筑後市の小・中学校では既にその名簿が発行しておりまして、これにつきまして幾つかの学校に問い合わせますと、特段の支障がないというような返事が返ってまいりました。
 しかし、今御指摘のとおり、最終的な言葉で申し上げますと、共同の行き過ぎが、いわゆる生き方にまで及ぼすということになれば、やはりゆゆしきことであろうと思っております。性差という形で言うならば、それぞれ男女の特性を生かしていくべきでありまして、この混合名簿につきましては少し検討させていただきたいと思います。
 なお、体育等々で男女同じ場面で一切行うということですが、聞き及びますと、体育の授業の前に着がえるときも同じ教室で着がえると、そういう非常に行き過ぎた常識が現実としてあっておるということも聞いておりますので、そこらあたりは何が何でも是正していきたいと考えております。要は男女の特性ということをきちんと基本に戻って認識していくことが必要であろうと思っております。
 以上でございます。
◆12番(島啓三 君)
 教育長、ぜひともお願いをしておきたいと思います。
 そこで、2点ほど御紹介をさせていただきたいんですが、これは新聞の切り抜きでございます。実は社民党の前の党首でございました土井たか子さんが議長になられたときに、すべての国会議員を呼びますときに、すべて「さんづけ」にしたということから、いわゆる小学校、中学校でも男の子も女の子もすべて「さんづけ」で呼ぶというような風習というですか、ことが始まったと僕は聞いております。そこで二つだけ紹介したいというのは、新潟の市立小学校で男女混合名簿を廃止したところもあります。男子の「君」、女子の「さん」、児童の呼び方も改善しております。これは非常に実は高く評価されている。この校長先生に言わせますと、先ほど教育長が述べられましたとおり、やっぱり行き過ぎた考え方があると、男女の性差、何といいましょうか、ジェンダーの視点からとらえて行き過ぎた部分がある。また、その中に一部行き過ぎたジェンダーフリーの考え方があるために、これも是正するということで廃止されたそうであります。
 もう一点、ごく最近ですが、徳島市の教育委員長がこう申されております。これも男女混合名簿を導入するのに慎重姿勢を述べておられます。ちょっと紹介しますと、本生骼沂ウ育委員長は、男女共同参画社会基本法とジェンダーフリーを、当初はともに男女の平等を目指すものと認識していたという。しかし、国などでの議論を踏まえ、ジェンダーフリーは快適に男女の違いを一切排除しようとする過激な考え方で、教育現場に導入すべきではないとの見解を示されておられます。どうか教育長、本当に筑後市の将来を担う、ひいては日本の将来を担う子供たちをきっちりと男の子は男らしく、女の子は女らしく育てていく教育をぜひとも導入していただきたいと思います。最後に教育長に所感をお伺いして終わりにしたいと思います。
◎教育長(城戸一男 君)
 男女共同参画社会にかかわってのこれからのありようにつきましては、十二分に真意を探りながら、やはり行き過ぎのないように、しかも市民の皆様が納得いけるようなあり方というのを追求していきたいと思っております。
 またその背景には、男女平等の「平等」という言葉の中に、やはり教育界の中にも行き過ぎた平等がございました。いわゆる能力に応じた教育を受けなければならないという言葉の端々を拡大解釈されまして、その平等が機会の平等でなくてはならないのに、結果的に結果の平等を求めていったと。すべからくが何でも平等でなくちゃならないという接し方が教育界の中にもほんの少し前までまかり通ってきて、いびつな学校教育が実践されておりました。そこらあたりにつきましては、男女平等ということと平等教育という中にあってはきちんと峻別をしながら、その真意を確認し、進めてまいりたいと思っております。
 以上です。
◆12番(島啓三 君)
 ちょうど時間となりました。
 実は3月議会のときだったと思いますが、市の職員の女性部の方だと思いますが、男女共同参画条例を進めようというビラも配ってありました。この問題を私は考えるに当たりまして、いわゆる公務員の女性部の方、学校の先生も含めて、国家公務員、地方公務員も含めて、どうも自分たちの要求を満たすために男女共同参画基本法を利用し、市区町村でも条例制定まで一気に進めておられるような気がしてなりませんので、どうぞ一つの団体、組織に縛られることなく、本当の意味での男女共同参画条例の提案を期待し、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、島啓三議員の一般質問を終了いたします。
 次に、13番原口英喜議員にお願いいたします。
◆13番(原口英喜 君)
 おはようございます。議席13番の原口英喜でございます。きょうは傍聴席はきのうから見ますと大変少のうございます。私に対しての期待の薄さも感じたところでございます。よろしくお願いいたします。
 きのうから4名の議員が質問をされたところでございますが、私はきのうから感じるところがございまして、説明責任の重大さをつくづく感じたところでございます。今、筑後市近隣市町村で大変関心が高い新幹線問題もそうでございますし、いろんな問題がやはり行政からいち早く市民の皆さん方に情報提供されることが市当局としては一番重要な責務ではないだろうかと私は感じるところでございます。
 きのうから4人の議員の皆さん方の質問を聞いておりますと、非常にその気持ちが、その実態といいますか、きのうも市長から説明責任が少し非があると、反省をするところがあるというお話がございました。私もちゃんとした数字とちゃんとした方向性がいち早く市民の皆さん方に知らされておれば、私はきょうの質問はこういう形ではしたくなかったんですけど、あえてさせていただきます。
 私も説明責任をいち早く説明する立場におりまして、その意味できのう、トップバッターで緒方議員、そして矢加部議員、北島議員と、それぞれ質問されまして、私はその質問の内容で重複するところが間々あるかと思います。これをお許しのほどを得て質問させていただきます。
 先刻、通告をしておりました新幹線駅誘致についてお尋ねをさせていただきます。
 去る9月22日の全員協議会において、九州新幹線船小屋地区新駅周辺整備構想について説明を受けたところでございます。私はその説明は事実であろうと思っておりましたが、今はどちらが本当か、今反対運動と賛成運動と、私の認識、見解の中で賛成をしておるところでございますが、非常に疑問に思っておる次第でございます。というのは、ここに2枚のチラシを持っておるところでございますが、1枚は平成15年10月26日付で「それでも駅は必要か」というタイトルで 100億円の船小屋駅新設の再考を求める議員経験者の会の発行となっており、もう一枚は 100億円の血税を投入する新幹線、船小屋駅の誘致に反対する筑後市民の会の発行となっているが、この存在を市長は御存じか、まずお尋ねいたします。
 もう一点、市町村合併について、市町村合併のあり方・目的についてお尋ねいたします。今回は市民の視点に立って質問させていただきます。
 私も合併特例法の期限が平成17年3月末となっておる中で、合併問題については早急に結論を出さなければならない時期、将来に禍根を残すことになりかねないかと思っております。さきの全員協議会では八女市、筑後市の合併に関する事務協議結果が説明されました。この協議結果は11月29日、2町2村に提示されたと聞いておりますが、提示された市町村側としては、この協議結果に賛同すれば法定協議会への参加ができると考えておると思います。この辺のことについて、市長の感触とお考えをお尋ねするところでございます。
 もう一点、筑後市の治安について、筑後市の安全・安心についてお尋ねいたします。
 現在、日本の安全神話は崩れ去り、まちの安全は大きく脅かされております。このような中で、市民が危険や不安を感じることがない、安全安心なまちづくりをいかにつくり出していくかが市の大きな課題と考えます。
 さて、市の北部地区では開発も進み、人口も増加しております。このため事故や犯罪も増加傾向にあります。治安維持が不十分であり、地域住民は大変不安な気持ちでおるわけです。このため、過去数回の一般質問で北部地区に駐在所の新設を要望してまいりました。しかし、口先だけでいまだに前向きに検討すると、本当に今か今かというような答弁もいただいておりますが、いまだに実現を見ていません。こうした中、本年8月、熊野、西牟田、二川の駐在所が統廃合され、熊野交番が設置されました。これによって筑後北小学校区は熊野交番の管轄区域となりましたが、欠塚行政区だけが従来の羽犬塚駅交番の管轄区域となっております。欠塚行政区は、一条、赤坂行政区など生活圏が一緒であり、特に小学校区が一緒であります。このため、事件事故の通報や犯罪、行事の取り組みなどの面から考えると、交通の管轄は羽犬塚駅交番より熊野交番の方がよいと、地元の強い声があります。市当局はどのように考えておられますか、お尋ねをいたします。
 そして、市長にもこの席で要望いたします。
 きのう、北島議員の方からもありましたように、きのうは市長の答弁が代表質問のような形で尋ねていないことまで答弁をなさることもありますので、非常に助かることもございますが、迷惑することも大半ございます。そういうことでよろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。極力簡潔に、しかし、私の意を正確に伝えようとすればさまざまなことを申し上げなければならないという点もあろうかと思いますが、今、御忠告のとおり極力簡潔に答弁をしていきたいというふうに思っております。
 反対チラシが2枚出ておるが知っておるかと、承知しております。そのことを承知しておるところでございます。
 それから、市町村合併についてでございますが、今、2市協議を行いまして、そのことについて2町2村に説明が終わっておるという状況でございます。簡単に経過だけは申し上げなきゃいけないと思いますので、これは大くくりで2市が先行をして、そして2町2村が後に加わるかどうかという、これが大くくりの仕掛けというか、手順でなされておることではなく、経過を説明いたしておきますと、筑後市においてはぜひ八女市との合併を協議しようじゃないかということでスタートをしたところでございました。そして、八女市と筑後市の間で合併は避けられないので、この2市の合併を進めようというところで進めておりましたところ、2町2村の方から、いや、そう言わずにぜひ自分たちも入れてほしいという、後からの追っかけという形で参加を表明されたところでございまして、一番最初から2市が先行しながら2町2村が合併に加わるという前提ではなかったということをぜひ御理解をいただきたいというふうに思います。
 その中で、今原口議員からは感触はどうかということでございますので、実はまだ率直なところよくわかりません。よくわかりませんが、おおむね2町2村はどことも参加をしないという事態にはならないだろうという感触を持っております。じゃあ、2町2村全部がぜひ参加させてくれということになるかどうかは、いまいち、私もまだ確信を持っているわけではありませんで、場合によってはこの条件であるならば参加をしないというところが出てくる可能性もあるんではなかろうかというふうに考えているところでございます。
 それから、3番目の治安の問題でございます。本当に今の社会、御指摘いただきますように日本は幾つも誇るものがあったものが、一つ一つ壊れていっている現代社会でありますが、その壊れていっているものの中に、安全、治安ということがあろうかと思います。日本の国ほど安全なところはない、外国に行くときはよくよく気をつけろと言われていたものが、今や外国並みと申しますか、日本もまさに治安が乱れ、そして、検挙率も30%を下回るというような状態になっておるところでございまして、そういう中で私たちは市民の安全を確保するためにはこれから大変大事なところではなかろうかと思うところでございます。
 そういう中で、では、どういう方向でやっていかなければならないかというと、やはり私が日ごろ申しておりますように、自分たちのことは自分たちでやろうと視点がこの治安にも出てきておるのではなかろうかというふうに思うところでございまして、そういう意味で、今、筑後警察署長さんともいろんな議論をさせていただいておりますが、12月1日にさまざまな筑後市の団体の代表の方々の御参加を得て年末の治安維持のための警察出発式というものを夜間にやったところでございますが、その中で特にことしは地域の方から、和泉地域だったと思いますが、羽犬塚の和泉だったと思いますが、それから久富の団地、それから欠塚行政区というところから数人の方が御参加をいただきました。私は大変今後の方向づけとして歓迎すべきことではなかろうかというふうに思っておるところでございます。
 特に、私はいろんなところでお話をいたしますが、本日、ちょうど木曜日になりますけれども、夜9時15分からNHKでは「ご近所の底力」という番組がありますが、これはまさにいろんな角度で住民が困っていることを住民の結集、アイデアで解決していこうという番組でございますが、この中で幾つも治安を、自分たちで守るというテーマで幾つもの番組があったところでございまして、おおむね、これから後は住民の皆さん方が自分たちで守るという、かつて日本社会の中であったようなことの再興も含めて私は考えていかなければならないんじゃないかと思います。
 そういう中で、今大変過渡期でございまして、筑後警察署におかれても、派出所から交番への再編ということで今なされておるところでございまして、あくまで過渡期でございますので、十分筑後市民の声を反映したような交番体制に今後改正もしていってもらいたいという余地を残したスタートだというふうに認識をしているところでございます。
 以上でございます。
◆13番(原口英喜 君)
 新幹線船小屋駅の反対チラシが2枚出ているが、市長はこの存在を知っているかとお尋ねしたら知っているということでございますので、質問させていただきます。
 ここに「市税負担 100億円、建設費 248億円のうち新幹線船小屋駅をつくってもらうには、市民が納めた血税が 100億円も使われることが判明しました」とありますが、これは本当でしょうか、お尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 表現の仕方がかなりゆがめられた表現になっておるというふうに思います。きのうも御説明いたしましたし、9月の全協でも御説明をいたしましたが、私どもは建設に向かっては最大限で20億円だというふうに思っておりまして、今後、どういう周辺のまちづくりをするかという問題は今後の問題だというふうに考えておりますので、その部分が既にプラス80億円という積算の根拠には、これはなっていないというふうに思っております。
 ただ、私が強く反省をしておりますところは、9月議会での全協への説明も、今答弁していることと寸分たがわずのことでございましたが、その全協が終わった後の新聞へのリークといいますか、説明といいますか、そういうところできちっとした対応の説明をしなかったがために、翌日の質問で2市は 248億円の総工事費とか、地元負担 100億円とかいうことが出たわけでございまして、1市のみが地元負担20億円というふうに書かれたということが今日の混乱の一つの原因になっておるのではなかろうかということが1点。
 それから、事前によく説明すべき経過措置を私どもが怠っておったんではなかろうかという反省が2点目でございまして、この2点目の反省につきましては、若干弁解じみるところでございますけれども、さまざまの国、県との協議の中で十分打ち合わせをしてきた経過があったという事情を御理解いただければ大変ありがたいわけでございますが、すべからくこの構想の途中過程において、何でもかんでも全部情報を提供できなかった部分があったわけでございまして、この二つの点での混乱ではなかろうかというふうに反省しているところでございます。細かい数字につきまして、もう一度必要であれば担当の方から報告をいたさせますが、いかがいたしましょうか。(「それは十分私もあれしておりますから」と呼ぶ者あり)もう要らないですか。(「いや、もうよかれば、ここでぴしっとした明確な数字はわかりますか」と呼ぶ者あり)きのう説明した部分を……(「もう一回説明してください」と呼ぶ者あり)
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 改めて新聞報道の関係についての取材を私が受けましたので、取材の中で9月22日の全員協議会の中では市長が言いますように20億円という大枠の数字だけでございます。平成13年の全員協議会以降、一般質問、いろいろな形でございました。その中でほかの地域の想定の概算事業費等が出た分がございます。例えば、県の建設費60億円とかいうのはずっと以前から出ておりました。今回、区画整理の調査をして積算をした部分と、その中に駅前広場とかもありますが、例えば在来線の移設と自由通路の建設費とか、そのほかの工事費の事業費とかというのは全員協議会に御説明をしないで、新聞に私の方がずっと取材の途中で聞かれたものですから、非常にこれは軽率だったと思いますけれども、つい答えた部分がこの新聞報道の内容です。よく読んで熟読すれば、後でこれは長期事業ですよというふうには書いてあるんですけれども、ぱっと見た目では約 248億円が踊ってしまっているというのが実態であります。
 それで、改めて言いますと、地元負担20億円で開通までに仕事をしたいといいますか、そういう部分について、中身を言いますと、駅舎の建設費の負担60億円のうちの30分の1、これは他の県の例でございますが、地元負担ということで負担を強いられている部分が水俣駅の例を見ますとあるようでございますので、そのまま国から求められれば2億円、これが要るんではないかと。それから、在来線の駅舎の移設につきましては6億円ということで、これにつきましては全額市の負担という計算をしています。しかし、これにつきましてはさらに市の負担が少なくなるような運動をしていける可能性はあるというふうに私どもは思っています。
 自由通路の建設費でございますが、新幹線と在来の駅を結ぶ通路でございますけれども、5億円、これは補助事業にのせると50%の補助にのるということで計算しますと 250,000千円、駅前広場の建設費が11億円、これも50%の補助事業にのせるという前提で、そうしますと 550,000千円、その他の工事負担金ということで4億円、合計が20億円でございますけれども、先ほどのチラシの中の 100億円の計算がどうなっているのかについては私どもはわかりませんけれども、私どもが今試算をしている20億円の内訳につきましてはそういったことでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 きのう、北島議員の質問の中にもあった内容でございました。 100億円もの市費を使う大事業が議会へも諮られず、市長の独断で決定されるとありますが、これも明確にお答え願います。
◎市長(桑野照史 君)
 私の独断で勝手に決められる仕組みにはなっておりませんので、担当の方からどういう仕組みでこういう合意をつくってきたかを報告いたさせます。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 先ほどの御答弁で言葉足らずの部分があったようでございますので、訂正をいたします。
 駅前広場の建設費というふうに言いましたけれども、駅前広場とそれにつなぐアクセス道路の建設費ということで11億円、申しわけございません。
 構想をつくってきた、構想というのはいろいろあるわけでございますが、例えば市の総合計画、長期マスタープランというのは、この場の議会で当然議決事項ということで議決をしていただく、そういうふうに考えております。その他のいろんな構想につきましては、市長の裁量権の範疇にあるというふうには考えております。いろんな構想というのは、各課各部署で構想をつくるところでございますけれども、今回の構想の中身につきましては何回も御説明申し上げておりますけれども、18市町村の期成会で策定をいたしております。そして、それを国土交通省に提出をしておるところでございます。この構想が市の将来を大きく左右するわけでございますので、市民に対して周知して、よく説明責任を果たすことは当然のことでございます。したがいまして、そのためにも9月の全員協議会に報告をしたわけでございまして、市長の独断ということではないというふうに思います。そして、筑後市内部の、市役所内部の意思決定機関、いろんな事業をする意思決定機関であります庁議という組織会議にも7月2日に諮っておる内容でございます。
◆13番(原口英喜 君)
 それから、駅は矢部川の堤防をということで、ここにもこういう形でチラシに載っておりますが、この点についても若干説明を受けておりますが、私はみずからもう一回説明を求めて私も納得したいと、私も市民に知らせる責任からして、もう一回お願いいたしたいと思います。
◎新幹線整備推進室長(田中僚一 君)
 お答えいたします。
 駅は矢部川の上というのを私も拝見いたしました。(「堤防」と呼ぶ者あり)失礼しました。堤防の上というものを拝見いたしました。構想の中でも説明しましたように、在来線の駅を南の方に 550メートル動かすということで並びますので、堤防の上にはなりません。県南公園の入り口、北側のところに当たるというふうに思います。
◆13番(原口英喜 君)
 これはビラと全然違うわけですね。
 もう一点は、市の顔・羽犬塚駅の活性化は地元住民、関係者の自己負担の方針のようですと、ここにもこういう形で表現してあります。これも明確にお答え願います。
◎市長(桑野照史 君)
 この点につきましては全く事実無根でありまして、私がどこの場所で、いつ、だれを相手にそういう発言をしたかを確認したいと思っているところでございます。
 私は就任以来この2年間、常に市民の皆様方が自分たちの地域を活性化されるために立ち上がっていただきたい、まさに議会の皆様方にとっては再三再四私が言っていることでありまして、そういう手法の中で、当然のことながら船小屋に駅ができたときの羽犬塚駅周辺をどう活性化させるかというための活性化周辺委員会をつくって、市民の皆様方の声を聞いておるところで、間もなく市民の皆さん方を含めた委員会からの方向性が出てくるという状況に今なっておりまして、そういう方向性が出てきましたならば、当然のごとくJRにお願いをすること、行政が責任持ってやらなきゃいかんこと、それから地域の皆さん方の立ち上がりでなければできないこと、そういうものが出てくるわけでございまして、例えば一つ橋上駅の問題もあるやに聞いておりますけれども、こういう問題などは当然議会に相談をして、行政の方で活性化につながるということであるならば、行政負担としてやるべきことも出てくるわけでありまして、まさに自己負担での方針と、いかにも突き詰めたような表現は事実無根でございます。
◆13番(原口英喜 君)
 わかりました。安心いたしました。
 2枚目の「 100億円の血税の投入、あなたは許せますか」というビラでございますが、血税 100億円の投入、桑野市長が勝手に約束と。市長、勝手に約束と書いてありますよ。これもちゃんと説明してくださいよ。
◎市長(桑野照史 君)
 どこのだれに私がそれを約束したかということでありまして、これもきっちり問いただしたいところであります。全くの事実無根でありまして、きのうから再三言いますように、最大限で20億円の中で駅を設置したい、それから後の手法はこれから委員会を立ち上げる中でさまざまな市民の皆さん方の意見を聞く中で取り組んでいきたいと、この一貫性はまさに不動のものでありまして、私は 100億円を勝手にだれにどう約束したかということは記憶にないところでございます。
 なお、周辺整備につきましては、これは地元自治体の問題であって、新幹線を通す国土交通省が口を挟む問題ではございません。
 以上でございます。
◆13番(原口英喜 君)
 大変私も憤りを感じる次第でございます。それとJR羽犬塚駅が統廃合になるかも、町はゴーストタウンにと、船小屋に駅が誘致されれば現在の羽犬塚駅に停車している特急列車や快速列車はなくなりますと、こういうことがありますか。お尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 JRに確認をしたところによりますと、新幹線が開通をすれば特急はなくなります。まだ決定はしておりませんが、なくなる方向でございまして、それは船小屋に駅ができるから特急がなくなるんではなく、新幹線が博多から新八代まで開通したときには特急はすべてなくなるという方向のようでございます。ただし、その特急がなくなることによって、線路が非常に余裕が出てくることになりますので、乗降客の多いところでは快速は多分ふえるだろうという方向でございまして、特急がなくなることも快速がふえることも方向性としてはありますけれども、今ここできっちりJRの方で決められたことではございません。しかし、方向性として市民の皆さん方の御理解を得るために私が聞き及んでおるところを今報告をしたところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 わかりました。
 それと市民1人当たり新たに 200千円の税金と、船小屋駅の誘致に 100億円の血税を投入することは4万 8,000市民が1人当たり新たに 200千円の税金を負担させられることです。3人家族では 600千円、5人家族ならば 1,000千円もの税金を取られるとあります。あなたは、新たに税金を 200千円負担してまで船小屋駅が必要ですかとありますが、本当に 200千円も出すなら私も大反対です。これも答えてください。
◎市長(桑野照史 君)
 もうあいた口がふさがらないという感じでございまして、再三私が御答弁しております駅設置までに、ぎりぎり最大で20億円という数字は、筑後市の財政の中でそれぐらいまではぎりぎり耐えられるという範囲でございまして、今の歳入歳出の筑後市の行政推進の中で処理できるぎりぎりの範囲だろうというふうに思っておるところでございまして、新たな税金を市民の皆さん方に負担をさせるかのごとき書き方というのは、全く事実と違うことだろうということでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 後でまた市長の見解を聞かせていただきますが、地図に半径 1,000メートルの円内が描いてあり、ほとんどが県南公園で利益を得るのは瀬高町とありますが、これも答えてください。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 チラシの地図の中では公園が描かれております。在来の今の駅から 550メートル離れたところに新幹線の駅の場所ということになります。1キロの中にそれがどうして入っていないのかなというふうに思います。
 それから、瀬高町が利益を得るというふうなことも書いてございますが、1キロの半径の中には矢部川の対岸である瀬高町までは当然入るんですけれども、駅に来るには橋を渡ると二、三キロになるという経済圏でございますので、筑後市内で言えば野町はもちろんでございますが、水田、鶴田、久恵、北長田という古河校区まで及ぶんではないかというふうに思います。
 一部瀬高町の本郷が矢部川の北側にございますので、駅の利益は圧倒的に筑後市の方が多いという、これだけを見ればですね、そうではないのかなというふうに思います。
◎市長(桑野照史 君)
 私からつけ加えさせていただきますが、この新幹線は実にそういう狭隘な発想での新幹線の駅ではないと私は思っております。広く県南全体が、新幹線の駅が設置されることによって東は八女東部から、南は柳川、大川に至るまで広く広域的に新幹線の駅を使った活性化ができるというふうに信じて推進をしておるわけでございまして、今の御指摘のところは矮小化した議論ではなかろうかと、大変に残念に思うところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 私たちも16名の議員が推進の活動をしておりますが、全く私もそういう理解をして推進しておるところでございます。
 今までの答弁で、この2枚のチラシが、善良な市民を錯乱、混乱させておるんですよ、市長。これは大事な筑後市の未来像、この18期成会の大きな期待の集大成が新幹線だろうと私は思っておるわけです。こういうチラシが、このような作為的としか思えない、全く市長の答弁が――それはほんなことでしょうもん、ほんなことでしょうもん。うそとごまかしで善良な市民をまことしやかに認識させて、そして、反対署名が集められている。市長、あなたどげん考えですか。地域的に言うたら、私は北部の方で、やはり船小屋から距離的にはかなりあるんですよ。中には新幹線は久留米に行っても乗らるるばいと言わっしゃるですよ。だけど、そんなものじゃないと、今市長が答弁されましたように。これは市長、あなたどげん考えちゃんね。
◎市長(桑野照史 君)
 私は就任以来、決して一部の、例えば、市長とか市会議員によろしく頼んどきますばいという市民の意識というものを何とか変えていかなきゃならない。市民の皆さん方がみずから自分たちの地域のことを含めて立ち上がるという方向にいかないと、今の日本の国の大きな流れの中で持ちこたえられない社会になってしまうだろうという危機感を大変私は強く持っておるわけでありまして、そういう視点から立ちますと、一つのプロジェクトにいろんな意見が出てきて皆さん方の中で議論をされるということは、ある意味から言うと私は大歓迎でございます。そういう中で皆さん方が我が事としてさまざまな問題に立ち向かっていかれるとすれば、例えば今後の市町村合併の問題、それからけさからもお話がありました島議員の男女共同参画社会をどうあるべきか、そういうことも含めていろんなものが議論されていくということは、民主主義の一つの進歩であろうというふうに私は思うところでございます。
 ただ、そういう中で残念ながら事実と違う、ゆがめられた、例えばそういう数字が飛び交うというようなことは大変残念というよりも、私は民主主義のレベルの低さということを強く感じるところでありまして、そういうものは筑後市民全体の中でこれから越えていかなければならない問題だろうと思いますので、大いに事実に基づいた中での議論を展開していただければありがたいと思っております。
 ちなみに20億円でもむだだという御意見は、それなりの意見であります。だから、これは通過させるべきであるという意見があれば、それも当然一つの意見として私は聞かなきゃならないと思いますし、それから自分は余り利用せんけん要らんばいというのは、情けないけれども、そういう考え方も市民の中にあろうかと思います。しかし、私どもはあくまでも筑後市を中心にして21世紀の将来、30年、50年先を見据えてどうやってまちづくりをするかという中で、この新幹線問題をとらまえてこれが必要だという中で進めていきたい、冷静な議論をぜひ展開していただきたいと思っておるところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 市長、あなた、こういう結果において、こういうチラシを見て、机ばぼおんとたたくごたるエネルギーがあって、それだけでじっとしとっとですか。これは本当に皆さんがあなたに対しての不安もあっとですよ。それなら、さきに出たこういう数字がですたい、それは幾分にも情報提供のまずさとか、やっぱり当局のミスもありますよ。だけど、それはそれとして明確にこういうことが出てきたならば、あなたはどげんか行動せにゃ、我々は立場がなかですよ。それは我々でもこのままあなたがじっとしておくなら、私たちはついていかんばい。それは本当ですよ。明確にどうにか、これが正確にしようとして市民の安全、財産を守るあなたの責務からすれば、あなた、身の潔白をしてくださいよ。どげんですか、してくださいよ。
◎市長(桑野照史 君)
 事実に基づいた冷静な議論というのが一番民主主義社会を築く上で大事だろうというふうに私は強く思っておりますので、この議会での皆さん方との質疑も当然そうでございますが、機会あるごとに私もこの新幹線問題について、冷静な議論をぜひしていきたいというふうに思っておりますし、大変私が甘いかもしれませんが、(「甘いですよ」と呼ぶ者あり)真実はきちっと伝わって理解してもらえるものだというふうに思っておるところでございますので、そのための皆さん方の御尽力も心から期待をするところであります。
◆13番(原口英喜 君)
 それと、今、一番皆さんが心配されておるのが、やっぱり羽犬塚駅周辺の整備といいますか、新幹線駅誘致に伴いまして、非常に寂れるんじゃないかという危惧がされてあると思うんですよ。
 これは13年の12月議会において、若菜議員が質問されておられるわけですよ。「羽犬塚駅は筑後市の表玄関であることは間違いない、羽犬塚駅が廃ることは筑後市が廃ることだと私は理解している」と、市長は答弁されておるわけです。そして、行政だけにおんぶされてはだめですよと、地域の皆さん方と市全体が行政も一体となって大きな見直しをやりたいと言っておられるわけですね。だから、当然、そういう心配をされております羽犬塚駅周辺の皆さんの不安も、みずから市長、ちゃんとして説明をしていただきたいと。これも大きな不安の材料で、反対されている地域の皆さんもおられるわけです。
 それともう一点、これは重ねてお願いいたしますが、やはり情報提供をいち早くしていただきますように、市長もそういう反省の言葉も出されておりますので、ぜひいち早く正確な方向性と正確な数字を市民の皆さん方に提供していただきますようにお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 今、御指摘いただいておりますことは私どもが今一番痛感をしているところでありまして、若干おくればせになっておりますけれども、鋭意努力をして新幹線問題の真相というか、真実を市民の皆さん方に、いろんな手だてを今内部で検討しておりますが、そういう中で進めていきたい。そして、これは私の反省でありますが、行政全体がそういうことに対する大事さというものを真剣に、また一歩進んでとらまえてきていなかった面があるのではないかというふうに思いますので、市町村合併、その他いろんな問題につきまして、きちっと情報を提供しながら公平な議論の中で世論が集約できるような、そういうところの糧にできればありがたいと思っているところでございます。
 なお、このチラシについて最後でございますが、私も何か意図的な内容だなというふうに感じておるところもありまして、実は身近にも法律の専門家もおりますので、すべてその情報はその人たちに手渡しております。そして、今後、私の名誉棄損に当たる事実ということが出てくれば、私としては当然のことながら日本の国は法治国家でございますので、それに基づいた対応も今考えておるところでございます。
 以上でございます。
○議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午前11時3分 休憩
                午前11時12分 休憩
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆13番(原口英喜 君)
 市長の方から、法的な処置も考えておるという言葉もいただきまして、もう一点、私も非常にこれも腑に落ちないというか、理解していないことがあります。というのは、今、看板とかいっぱい見るわけですね。我々、選挙のときは許可とか願わにゃいかんが、あれはどげんですかね。今、あれは許可が出て看板があるんですかね。それは把握してなかですか。電柱に張ったり、看板がいっぱい見えるわけですよ。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 許可は受けてありません。これは、福岡県の屋外広告物条例に関するポスターということになると思いますけれども、許可はとられておりません。そのほかにも幾つか、ドリームマーケットとか見えますけれども、許可はとってありません。
◆13番(原口英喜 君)
 それは、そしたら規制とか、そういうあれはないわけですね、そのままでも。もう勝手によかわけですね。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 いえ。今、縦覧公告しておりますけれども、駅の中心部には無断で張ってある分については撤去いたしますと。そして、それは財産ですから預かります。私の方で預かっております。例えば、マンションの広告看板とか、いろんなものを預かっております。そのようになるというふうに思います。
◆13番(原口英喜 君)
 これもちゃんとした許可をしていただいて、ちゃんとした推進を、看板を指導、そういう形で指導していただくようにお願いいたします。
 新幹線誘致問題に関しては終わります。
 市町村合併についてお尋ねいたしますが、市長は以前から、合併の目標は中核市30万都市ということにあり、2町2村が合併協議に加わることは歓迎というのもうなずけることでございます。しかし、市民には、30万都市というのは単なる数字合わせの目標としか映っていないのが現状じゃないだろうかと思うわけです。
 市長は、さきの全員協議会で説明された筑後市、八女市協議結果の新市まちづくりの基本理念には、自分のまちづくりについての考え方が込められているとのことでございました。そこでお尋ねいたしますが、中核市30万都市となったとき、あるいは今回この合併を通した市長が目指されるまちづくりについて、わかりやすく御答弁をお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 いよいよ17年3月を目前に控えて、大変今、市町村合併問題は全国いずこのところも厳しい状況にあることは事実でございます。常にこの論議のときに私は何回も何回も申し上げてきたことですが、これからの時代の中で、日本の国自体が58年歩いてきて大きな曲がり角に、財政は言うに及ばず、日本人の社会全体、あるいは心の問題まで含めて曲がり角に来ておるという認識を私は持っておりまして、その認識の中で、そういう総合的な中で、じゃあ、これからの日本人は、じゃあ、私たちの地域はどういう方向に進まなければならないかということきに、せんじ詰めていきますと、自分の足で立つと、自立をするということではなかろうかというふうに、私は思うところでございます。
 そういう中で、就任以来、市民が主役と、大変市民の皆さん方にとってみたら、今まで市長さん頼んでおきます、議員さん頼んでおきますという発想のものから、おっどんが何ばせやんとかいという話につながるんではなかろうかと思いますが、長くなりますからいろいろ申し上げませんけれども、この2年の間でも少しは変わって、例えば、下妻のバスの運行、小島のバスの運行等も含めて出てきておるように思いますし、今後図書館の問題にしても、あるいは先ほどから話題になっております羽犬塚駅前の再開発の問題にしても、それから、今後もし船小屋の新幹線が決定いただければ、それから後のまちづくりにしましても、すべての手法が住民の皆さん方の自分たちの意思と、それから汗と努力によってつくられていかなきゃならないということが基本でございます。
 きょうの新聞を見ましても、まさに中央は大きく今揺れておるわけでございまして、三位一体論というものがことしの夏ぐらいから出てきましたけれども、実態的には1兆円の削減の中で財源確保は 4,000数百億円と、大変地方の負担を強いる、そういう財源移譲の問題が出てきております。ただ、これもまさに今私が指摘しますように、時代の大きな曲がり角の中での過程でございまして、こういうものは今後大きく私たちは、この火の粉を浴びなければならないだろうというふうに自覚をしておるところでありまして、ぜひ議員諸公におかれても、そういう時代の中に私たちは立っておるという認識を持っていただきたいと思うところでございます。そういう中で、30万都市といいますのは、ぎりぎり自立するためにはそれぐらいの規模が要るんではないかということでございまして、私はそういう中でこの久留米圏にも入らない、大牟田圏にも入らない30万都市構想を今後とも追求をしていかなきゃいかんというふうに今思っておるところでございます。
 ただ、そういう中で、なかなか問題が大き過ぎて、それなりの理解、あるいは皆さん方の賛同を得られるところまで、そう簡単にいける問題ではないというふうに思うところでありまして、この合併、今お尋ねの件につきましては、八女郡全体も包み込んでという話とは若干違うんです。先ほども申し上げましたが、そういういろんな紆余曲折があってきた中で、筑後市と八女市が当面まず合併しようじゃないかと、2市先行論でおおむね八女市と筑後市で合意を得た、行政の中で合意を得たという時期がございました。そういうことで協議を始めようということで始めたところ、そげん2市だけで行かさんなと、おっどんも連れていってくれんのというところが2町2村出てきたところで、出てきたから、実は、じゃあ、我々2市で先行に協議をして、この我々の協議の枠内で参加してもらえるんであれば2町2村もどうぞという、今の構図ができておるところでありまして、じゃあ、そのどうぞが、2町2村が入ってこられるかどうかはまだわかりません。
 そういう状況でございまして、私としては17年3月はどうにかひとつクリアをしたいと、法的な縛りがあるもんですから、どうにかクリアをしたい。そして大きく将来を考えれば、私は大木町も当然視野に入っておるし、大川市も入っていますし、柳川市、山門4町も入っておりますし、八女市郡全部入った中ですが、当面17年3月に向かってどういうことをやらなきゃいかんかという現実論と、私の言う将来への志という部分との難しい隘路に今あるということでございまして、22日に向こうからの回答をいただくということですが、ただ、いずれにいたしましても、市町村合併はまず相手との信頼だろうというふうに私は思うところです。
 その信頼なくして、例えば、結婚をする場合に、あの人と結婚すれば非常に生活が楽になるというだけで結婚ができるだろうかと。やはり同じ志を持って、苦労もいとわんで一緒にやっていきましょうという熱い信頼関係がベースになくては、私はこの結婚もできないだろうと思うところでありますので、そのことを改めて大事にしながら、17年3月の対応の仕方をどうするかは、それは相手次第ということもいろいろあるわけでございます。そういう中で、30万の志は大きな時代の流れの中で受けとめて、これから進んでいかなければならない課題だというふうに感じておるところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 合併によって、規模、能力の拡充を進めるというのはよくわかりますが、財政問題も含めて。やはり今合併論議の中で東部を含めた合併が、筑後市にとって非常にマイナス要素が 大きいんじゃないかという声がありますもんだから、こうして尋ねておるわけでございます。今、市長の方からそういう思いを込めた答弁がなされました。一つは、これも相手のあることだからということで、なるほどそうでありますので、これから先、合併がどういうふうに進んでいくのか、相手のあることとを言われれば、本当に流動的だろうと思っております。
 その中で、この具体的な合併枠組みについてお尋ねいたしますが、今後、広川町、上陽町に対してどのような姿勢をとられていくのでしょうか。また、さきの臨時議会で否決になりました大木町との合併の状況も、今大木町の状況もその当時とは、否決になりました状況とは変わっているかもわかりませんが、この枠組みについては、せんだって広川町も町議選が終わったところでございますが、この枠組みについて市長のお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほど答弁をした基本的な考え方に立ちますと、まさに広川町も上陽町もどうお考えになるのか、あるいは大木町もその後、三潴2町と交渉された結果もあるように新聞でも聞いておりますから、さらに再度もう一遍、筑後市との対応ができる可能性があるのか、当然そういうところは探りながら、相手の意向も十分尊重しながら、私は前向きに考える対象としては、決して門戸を閉ざしておるつもりはございません。
◆13番(原口英喜 君)
 市長の答弁にもありましたが、広川町も町議選も終わり、筑後市議会では八女市、広川町との合併の議案が継続審議となっておりますが、早急に首長さん同士で会われたらいかがなものかと、私は思うわけです。
 きのうの西日本新聞に掲載しておられましたが、高鍋町長の談話が載っておりました。結果的には意外な結果に終わったけれども、広川町、自分たちから今後久留米に働きかけることはないと、でも、八女は一つと、八女にすぐつくこともないと。これは八女が一つという合併は選択肢の一つであるけれども、周りの状況を見ていくという談話が載っておりました。
 そういうことで、まず、首長さん同士、1回会っていただく必要性があるかと私は思います。ぜひ、そのような考えの中で、この2市1町、また、これは継続審議でございますので、早急にこれも結論を出さねばならないと思っておりますで、その点はどうお考えでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 交渉事というのは大変難しゅうございまして、大きく言うと、国と国とが、例えば、日中国交回復なんていうのも、時の田中角栄総理大臣が中国に乗り込むまでに、いろんな人の下交渉、いろんな方々の努力になってそのレールがつくられたということもあるわけでございまして、そんな大きな話でもございませんけれども、私自身がみずから町長さんとお話しすることが一番最適なのか、あるいはほかの方法があるのか、いろいろ検討しながら、議会の皆さん方との御協力もいただきながら、前向きに進めていくことは大事じゃなかろかという認識は持っておるところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 これはもう、この合併問題、最後にしたいと思いますが、市長から我田引水と言われるかもしれませんが、我々も、市長が合併について何回かおっしゃられましたが、小さな集落が2 P.180 9年の合併でばらばらになった経緯がございます。私の一条でも四つに分散されて、非常に日々の生活が不憫な思いで、私はもう60歳にもなりました。その当時が小学校の3年生でございまして、非常にこの合併がマイナスで合併されたわけでございます。そういう思いで、言うならば、そういう離縁した縁組が復縁できるならばという思いでこうして語らさせていただいておりますので、ひとつその点を踏まえまして、合併については慎重に、相手がいるわけでございますので、ばらばらな分散したものをもとに戻すということも頭に置いていただきまして、進めていただきたいと思っております。
 合併については終わります。
 それから、治安の問題でございますが、警察当局はこの見直し論についても、これが5月30日に、ある日突然と申しますか、北校区青少年育成協議会の中で、北校区から欠塚校区だけがこの見直しの中で熊野交番から外されとるばいという、ある区長さんからの報告があったそうです。そういうことで、やはり校区は、先ほども私はお尋ねいたしましたが、校区は一つという皆さんの考えの中で、欠塚行政区だけがそれに含まれていないという声が突然されまして、欠塚行政区の方たちが非常にこれには驚かれ、北小校区一緒になしてもらえないだろうかという機運が盛り上がりまして、アンケートまでとられた経緯がございます。そして、そのときに全然地域に説明もなされないまま、そういう見直し論がぽっと出たわけですね。
 これでは、やっぱり地域の皆さんが安心して、これは一つの例を申しますと、欠塚行政区の管内といいますか、これが発表されて、欠塚校区管内、その欠塚の小学校に行く子供さんが北小に行くんですよ。管内は羽犬塚校区、子供は熊野管内に通学すると。交通指導とかいろんな行事の中で、やはり一緒がいい、生活密着型で一緒がいいという声が大きく盛り上がりまして、私も警察に行きました、実際。そのときに警察当局は、いち早く事件・事故現場に着くのは羽犬塚管内が早く着くという説明をされましたので、これは実際、私も羽犬塚の駅前と熊野交番から3回車で往復をしましたが、警察の言うのは全くすらごとです。でたらめ。メンツだけで、決まったことを変えようとしないんですよ。実際、私が3回行きましたが、これは距離で両方とも余り変わらんですね。 3.3キロ、両方とも。
 そして、警察当局の説明がどこを指して言うかというたら、羽犬塚交番から欠塚のあの中心の交差点、あれを指して説明するんですね。欠塚行政区は皆さん御存じのように、一条、赤坂、欠塚、入り組まれておる、奥の方が西野があるんですよ。あっちの方が集落しておるんですよ。いろんな痴漢とか、そういう小さなまだ表に出ていない――小さなと言ったら失礼でございますが、日々不安に思われるようなことが頻繁に西側の方で行われておるんですよ。熊野交番から来たら、3分ぐらい違うんですよ、時間的に言うならば。大体時間的に5分。大概余り変わらんです。ところが、中心のあの交差点までなら、そうそう余り変わらんとですよ。ところが、中心だけじゃなくて、やっぱり全体的に言うならば、熊野交番の方が十分にそういう治安体制はとられますよ、市長。
 だから、これは決まったことは仕方ないにしても、今後、やはり市当局としてはそういう現況を踏まえていただいて、この見直しが―― 新設というのはもう何回も何回もお願いしたけれども、この御時世で無理ということは承知しております。だから、見直しがなされたばかりでなかなか難しいと思います。でも、地域の皆さんは非常にこの北校区で欠塚だけが別という、この別な意味での不安があるんですよ。そして、警察当局にも私も何回も行きましたが、聞こうとしないんですね、頭から。安全よりかメンツの方を優先するんですよ。市長、それはわかるでしょう。わかるはずじゃん、市長。
 だから、そういう地域の皆さんの熱い思いを、何とか見直しをまた求めていただいて、すぐとは申しませんから、ひとつ皆さんが一緒になって安心して暮らせる地域性も考えていただきたいと思います。
 終わります。答弁は要りません。これはもうできることじゃなかけん、すぐ。
○議長(永田昌己 君)
 いいですか、市長のあれは。
◆13番(原口英喜 君) 続
 要りません。もうわかっておりますけん、それは。もう今すぐはできるわけはないです。要望しただけです。お願いします。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、原口英喜議員の一般質問を終了いたします。
 次に、5番中富正徳議員にお願いいたします。
◆5番(中富正徳 君)
 5番中富正徳でございます。私は、大まかに2点御質問をさせていただきます。
 最初に、環境・土壌汚染対策についてお伺いをいたします。
 環境汚染につきましては、大気汚染、水の汚染、土壌汚染、それぞれ法律がございまして、最近、平成15年2月に土壌汚染対策法というのが制定、施行されました。市内の状況をかんがみますと、やはり工場とか、いろいろな化学薬品を使っている事業所等がございます。環境に関しましては、全国的に非常に関心がございまして、兵庫県の豊島問題、最近に至っては北陸で大規模な不法投棄箇所が発見されたと聞いております。いずれにしましても、一度汚染等がされますと、それを再生するということは莫大な時間と費用がかかり、ほとんど不可能ではないかと思われるわけであります。
 そこで、当筑後市におかれまして、こういった水質や土壌の汚染チェック体制というものが確立されているかどうかという点をお聞きしたい。
 また、不法投棄に関して、筑後市は意外に少ないなと思っておりましたけれど、必ずしもそうと言えないような箇所が見受けられるようになりました。一番多いのが自転車の放置でございます。捨ててあるのか、置いてあるのかわからない自転車が市内にたくさんございます。また、農村地帯のクリークに行きますと、クリークの中からテレビとか洗濯機とか家電製品が続々と見受けられるわけでございます。こういったものは、見て見ぬふりをしたいわけではございますけれど、なかなか気になることでもあります。一体だれがどのようにこういったものを処理していくのか、処理するにかかり有料になっております。持っていけば、お金を取られる。自分の家電製品や自転車であれば持っていくわけでございますけれども、不法に投棄されているものまで持っていって金を払う人はいないと思います。この点についてもお伺いをいたします。
 次に、農村地域のクリーク、生活排水路の対策でございます。
 圃場整備事業の実施により、生産性、農作業の効率の高い農地が確保されつつあります。しかし、農村集落内にクリーク等がございます。これと圃場整備事業のクリークの状態であります。
 圃場整備事業のクリークが非常に整備されたおかげで、農村集落内のクリークが干し上がるような状態が続き、衛生上にも悪臭等の問題が発生しております。これは、整備事業があっている段階でわかっておりましたけれども、地元の声がなかなか聞き入れられず、現実の問題となっております。隣の町に行きますと、この点に関しては筑後市よりも比較的きれいな水が全体にかん流し、こういった光景は見られませんけれど、筑後市はどうしてこういうふうになるのかと、そういった思いの農村の方々の声が聞こえてまいります。今後、一体どう対応されていくのでしょうか、これもお聞きしたいと思います。
 大きな2番目の質問でございます。
 市民生活が様式の多様化、経済構造の急変により、いろいろな問題を発生し、市民生活に影を落としているわけでございます。そういった問題を解決するのに、市民相談開催というのは日に日に大切な位置を占めつつあると、このように思っております。しかし、この運営状況は一体どうなっているのかなと思うところがありますので、この活用とか運用の状況をお尋ねしたい。
 それと、この相談日と相談場所の問題でございますけれども、相談内容によっては一つの相談では解決しなくなります。例えば、法律を絡めたところの人権問題とか、一つは法律を絡めたところの行政問題、一つは法律絡みの消費者生活問題、ばらばらに開催されたのでは、仕事、用事等を何回も休みながら開催場所、開催日に通わなくてはいけないと。この解消の一つとして、月に一度の統一開催日を設けられ、市民の皆様の利用効果を向上させてはいかがなものでしょうか。
 次に、相談コーナーの問題であります。
 筑後市におかれましては、消費者生活相談、社会保険相談、行政相談、無料法律相談、レディース法律相談等々、そのほかに子供、学校、健康、そういった相談が数多く開催されておるところであります。しかし、この相談の中を見ますと、必ずしも十分な相談コーナーがあるとは言えないのではないかと、このように感じるわけでございます。この点についても、現在相談が行われている状況等を把握の行政の方から御答弁をいただきたい、このように思っております。よろしくお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 中富議員からは、環境汚染の問題、それから市民相談の問題と、大きく二つのテーマについて御質問をいただきました。
 改めて私が申し上げるまでもなく、大変、今地球全体が環境悪化を来しておるところでございまして、当筑後市におきましても、昨年からことしと環境フェスタを開きながら、また私の4本柱の一つとして資源・環境問題を考えていきたい、取り組んでいきたいということで、今スタートしたところでございます。
 実は、私も学校を今、まだ全部回っておりませんが、ことし2度目ですが、小学校、中学校を回ります。そのときに必ず私が子供たちに話をする中の一つとして、この地球上で人間だけが環境を侵しておると、ほかの生物は環境を侵さないんだと、人間が侵した環境破壊によって幾つも、何万種類もの生物がこの世から絶滅をしていく、そういうことが人間のわがまま、人間の傲慢さが許されるだろうかという話を、実は子供たちにもすることが多うございます。そして最後は、古新聞をぜひあんたたちが縛って、資源ごみに出してちょうだいよという話をするんですけれども、大変本当に今御指摘いただきますように、環境問題は大事な問題だというふうに思います。
 ただ、一つは人間が努力とみんなで力を合わせれば、私はこれはできないことではない、そのことに対して今環境破壊が行われておるということは、まさに人間の怠慢だというふうに思います。その証拠に、私は実は若い時代に、いつも言いますけれども、東京にしばらく住んだことがございましたが、今時々行きますと、まさにあのときよりも東京という町は空も空気も川も海も随分環境がよくなっております。それはやっぱりそこに住んでおる人たちの住民、行政、企業、そんなものが全部努力をして、この数十年の間にもう一遍、死の町東京だった、光化学スモッグで子供たちがばたばた倒れた、そういうところから随分変わってきて、冬場になると富士山もよく見えるというような町に変わってきておるんではなかろうかと思いますだけに、やはり私たちがしっかり認識を持って取り組んでいかなければならないなということを感じておるところでございます。
 不法投棄の問題も今お話がございました。特に八女郡の山の中なんかは大変そのことで困っておられる、それに比べて我が筑後市はということでございますが、今御指摘いただきましたように、私は13年の12月に就任した直後に、二川小学校にクリーン作戦で行きまして、その折に、まざまざとあの山ノ井川の水の中から自転車が引き出てくることを目の当たりに見て、随分驚いたことでございました。本当にこれも市民の皆さん方、あるいは市外からの不法投棄かもしれませんけれども、そういうものをしっかり拒絶をする、そういうまちづくりをしていかなきゃならんなというふうに思っておるところでございまして、今御指摘いただきましたように、チェック体制につきましても、かんきょう課、大変一生懸命、今職員も問題意識を持ってやってくれておるところでございまして、担当の方から今の現状についての報告をするようにいたしたいと思います。
 それから、クリークはできたけれども、後の維持はどうするかという問題でございまして、これは本当に今御指摘いただきましたように、頭の痛いところでございます。我が筑後市においても、組織変更によって水路課という新しい部門を立ち上げまして、そういうことも含めた取り組みをしていかなければならないわけですが、まことに金のかかる問題に尽きるわけでありまして、このクリーク防災のことにつきましても、過去、私もこの2年間に随分いろんな議員からの質問をいただいておるところでございますが、この5月に、私は実は、筑後川下流域農業開発事業促進協議会と、とても一気には言えないぐらい長いわけですが、14市町で構成されます福岡県側の会長を引き受け、佐賀県側と一体となって、この予算獲得に向かって今極めて熱心に東京に上京したり、熊本の農政局に陳情したり、いろんな取り組みを今いたしておるところでございます。というのも、大変金のかかる問題で、筑後市の財政で云々することはなかなか困難だという現状にあるからでございます。しかし、そうも言っておられない部分もありますので、筑後市といたしましても農村振興総合整備事業というものを16年度で調査し、17年度から実施する方向で検討いたしておりますので、水路課長の方からその実情をお話しさせていただきたいと思います。
 また、2番目の市民相談につきましても、これは大変やっぱり今の社会が悩める社会、曲がり角にあって、非常にいろんな分野で皆さん方がお困りになるような事象が多過ぎるという中で、さまざまの市民の皆さん方の、いわば悲鳴みたいなものがあるわけでございまして、そのことに対しては行政としては当然のことながら対応していかなければならないというふうに思っておるところでございまして、それなりに今現状の取り組みについても担当の方から報告いたしますが、大いに市民の皆さん方の御活用をいただいておる部分というものがあるというふうに報告を聞いておりまして、ぜひ市民の皆さん方の手助けになるような体制をつくっていきたいというふうに思うところでございます。
 それから、御指摘いただきました統一相談日についてでございますが、これは各方面でそれぞれの活動をしておる中で、同じ日にということはなかなか難しい問題があるやに聞いております。ただ、近隣では大牟田市などが統一相談日をつくって成果を上げておられるということでございますので、私が常に言います、よそでできて、うちができないはずがないという視点に立って、このことも検討させていただきたいというふうに思います。
 また、専門的な、例えば、交通事故、あるいは不動産の相談、これも市民の皆さん方にとっては大事な窓口であろうかと思いますので、願わくば、ひとつNPO方式でぜひ市民団体の中からの御協力をいただきながら、こういうことにも取り組んでいければ大変ありがたいなというふうに思っております。
 それぞれの部門から、今大変生活に密着した課題ばかりでございましたので、きちんとした答弁を担当の方からいたすことにいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
◎かんきょう課長(永延喜男 君)
 かんきょう課の方から、中富議員御質問の環境・土壌汚染対策について、まず土壌汚染について、それから不法投棄について、お答えをさせていただきます。
 土壌汚染につきましては、議員御承知のとおり、1回汚染したら、なかなかそれが解消されないと、そのようなことが続くような非常に重要な問題でありまして、先ほどおっしゃいましたように、15年の2月15日だったと思いますが、土壌汚染対策法が施行されたという形になっております。これに基づきまして、市内では各事業所さんがいろいろな事業を営んでいられるわけでございますけれども、おっしゃった中に出てきました水質の方の関連で、水質汚濁防止法ですね、そちらの方の法律に基づきまして届け出を、一定の事業所については県の方へ事業所の届けをやらにゃいかんと。保健所の方へ尋ねましたところ、そういう事業所が市内に 220ほどあるということになっております。ただ、この 220の事業所につきましては、どこも全部が、いわゆる汚染で人体に影響が出ると言われております化学薬品等を使っているような事業所ばかりではありません。豆腐屋さんとか旅館とか、そういうところもその中には入ってくるという形になっております。
 県の方へそういう届けがされまして、それに基づいて、今度その事業所が廃止をするとき、あるいは県知事の方が、その事業所については体に悪影響を与えるんじゃないかと判断をして命令をするとき、そういうときに土壌汚染の調査をそれぞれの事業所がやらにゃいかんというようなことで義務づけられておるわけでございます。その報告につきましても、県の方へその分が報告されると。県といいますと、筑後市におきましては八女保健福祉環境事務所がその該当する県の窓口というような形になっております。その分につきまして、またうちの方では直接的な業務ではございませんので、県の方へお尋ねをいたしましたけれども、汚染の基準ですね、その指定基準、カドミウムとかいろんな有害物質についての基準、それについてオーバーをしている、適合していないところにつきまして、県の方が指定区域ということで指定をするわけでございますが、その分について筑後市には現在のところはないということでございます。
 うちの方で、じゃあ、県の仕事だからということで何もしていないのかということになりますけれども、筑後市としましては、水質の調査をですね、土壌汚染等にも、その工場排水等による水質から土壌汚染というのも出てくるわけでございまして、市内17の事業所につきまして水質検査を年に2回実施をしているところでございます。その結果につきましては、昨年分につきましては、BOD、生物化学的酸素要求量かなんかというやつだと思いますけれども、そういうやつがオーバーしているということで2事業所ありましたけれども、その分につきましては基準値を守るように処理をしてくれということでの通知を出し、対応していると。化学薬品等での汚染の項目ですね、調査項目がその事業所によっていろいろ内容異なってきますけれども、カドミウムとかシアンとかトリクロロエチレンとか、いわゆる化学薬品系のやつでございますけれども、このような分について調査もやっております事業所があるわけですが、その分については今のところ水質検査では異常は出てきていないということでございます。
 それから、不法投棄でございますけれども、家電リサイクル法ができまして、それによって……
○議長(永田昌己 君)
 課長、区切りのいいところでひとつ……。
◎かんきょう課長(永延喜男 君) 続
 それでは、不法投棄は後でお話しさせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 答弁が続いておりますけれども、1時まで休憩をいたします。その後、答弁をさせていただきます。
                午後0時1分 休憩
                午後1時   再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 執行部の答弁からお願いいたします。
◎かんきょう課長(永延喜男 君)
 午前中に続きまして、中富議員から御質問いただいておりました不法投棄について答弁させていただきます。
 議員御指摘のとおり、不法投棄というのが筑後市では山間部で見られるような大きな問題は発生しておりませんけれども、水路や河川敷、空き地等に家電製品、自転車等の粗大ごみの投棄、あるいは空き缶等のポイ捨て、こういうような不法投棄が発生しているわけでございます。この不法投棄というのは、景観の破壊、あるいはその一つあることから指摘されましたけれども、また別の投棄を呼び込むとか、そういうことにもつながっておりまして、ごみ処理に対する市民の方の不安や不信感を増大させる要因になることではないかと思っております。
 筑後市では、私ども市から環境美化巡視員制度というのを設けまして、各地区での不法投棄の把握や早期処理に努めておるところでございまして、処理の対策としては、地元の行政区長さんとか環境衛生支部長さん、あるいは八女保健環境福祉事務所、それから警察、あるいは国土交通省の矢部川出張所とか、市役所内の関係課と連携をとりながら、その対応を、処理しておるところでございます。
 御指摘されました自転車等の放置とか、あるいはクリークの中からの投棄物というような件についてでございますけれども、まず、クリークの中に落ちている自転車等につきましては、先々月、10月から11月の頭にかけて環境美化巡視員さんを通じまして、市内の水路等でほうり込まれている自転車、バイクについて調査をいたしましたところ、20台ほど入っていると、その中にはテレビも2台ぐらいありましたけれども、その分について引き揚げることがちょっと自分たちではやりづらいということでございますので、その分につきまして市の方で予算化をし対処をしていくということで、現在処理の計画を進めているところでございます。
 あと、自転車等をそれぞれの方が不法投棄物見つけられて、管理責任というのは、その土地、建物等の所有者、あるいは管理者にあるわけでございまして、処分についても厳密に言えばその人の責任でやらにゃいかんと。大もとの責任は排出者に責任があるわけでございますけれども、その2次的責任として所有者、管理者に義務づけられているわけでございます。市の条例におきましても、空き地等を管理する人はさく等を設けて投棄されない、ごみを捨てられないようにやらにゃいかんというようなことまでうたっておるわけでございます。
 それには処理するのに料金が要るんじゃないかということでございまして、自転車等につきましては、まず自転車とかバイクとか、所有権がわかるような防犯登録とか、あるいはナンバープレートをつけているとか、そういうのがありますので、その分については勝手に処分すれば、たとえ自分の土地にあったからということで勝手に処分はできないと、所有権が発生しておりますので、ちゃんとその処理をやらにゃいかんと。警察署の方へ届けをしてもらって、警察で所有者等を発見してもらい、その方に引き取りを願うと。もし、そういう手がかり、何にもなくて、防犯登録もされていない、あるいはナンバーももうついていないとか、そういうのになってきますと、バイク、自転車についてですけれども、もう警察の方も処分をしていいという形の返事が来ますので、その分については不燃粗大ごみとして、市の方で持ってきていただいた分については無料証明を発行し、処理をするというような形で進めさせていただいております。
 家電4品目が先ほどおっしゃって、一番これが大変なわけでございますけれども、平成13年4月1日から、家電リサイクル法と俗称で言っておりますけれども、家庭用エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、この4品目につきましてリサイクルをせにゃいかんと。今、地球の将来を考えますと、いろんな資源のむだ遣い、あるいは環境がそれによって汚染されると、そういうこともありますので、家電リサイクル法ということで制定をされたわけでございます。こういう家電4品目については、その中身をいろいろ分解しながらとか、素材別に分けながら、その分を再利用していくと。小売業者による引き取り、それから製造業者等による再商品化、そして一番困ったことが消費者に、排出者ですけれども、収集運搬料金とリサイクル料金を支払わなければならないと、こういうふうな役割分担が法律で定められているわけでございます。
 ちなみに、平成13年度の数字でございますけれども、全国で 837万台の家電4品目が家電リサイクルプラントに搬入されたと言われておるようでございます。
 じゃ、この家電4品目の、例えば、エアコンを買いかえるときにどうするかということになりますけれども、買いかえということになりますと、新しく買う小売店ですね、そらちの方へ引き取ってもらい、新しい物をつけると。それから、今まで持っていたけれども、要らなくなったので処分をすると、そういうことになった場合は、自分が買った事業所、そこへ引き取ってもらう、あるいはそういうのが全然不明という場合には、郵便局の方へ赴きまして家電リサイクル券というのを購入していただき、それを添付したところで八女西部リサイクルプラザ、うちの方で設定していますけれども、そちらで集めるようにしていますから、そこへ粗大ごみシールを、1枚とか2枚とか大きさによって決まっていますけれども、張ってもらって出してもらうと、そのような手続が必要になってきております。もし本人がそれを運ぶことができないということになりますと、それに粗大ごみシールを2枚、または3枚上乗せをして張っていただいて、市の環境課の方へ申し込みをいただき、市の方から収集運搬をして八女西部のリサイクルプラザへ搬入するという手続になっています。そこに集めたものを一度リサイクルプラザで保管しまして、それぞれの電器製品について再処理をする家電リサイクルプラントですね、そちらの方へ搬出をするという形の処理の方法になっております。
 その料金等について幾らぐらいかかるかということもあれですけれども、エアコンで例えますと、エアコン1台が家電リサイクル券が 3,675円、それに粗大ごみシール、これを自分で持っていくとした場合、2枚で 600円、それとあと郵便局で家電リサイクル券を買っていただきますが、その分の手数料70円というようなことで、 4,345円程度のお金がかかると。買いかえをする場合でも、古くなったから新しく買いかえますといって買う場合も、それを事業所、小売店さんへ払って引き取ってもらわにゃいかんと。どっちみち家電リサイクル券分は必要になってくるという形になっておりまして、業者サービスでただでやってくれているというのは法律上はあり得ないという法律になっております。
 この不法投棄については、意識的に住民の方がやっぱりどっちみち将来の地球のことを考えてやっていかにゃいかんと、いろんなリサイクル、今からまだ、10月からはパソコンのリサイクルも始まっておりますけれども、自動車のリサイクル法もまたそのうち動き出すという形でもありますし、それぞれやっぱり住民の方の意識が向上して、よりよい地球をつくっていこうということでやってもらわないことには、これは片づかない問題でございます。その意識の啓発等をねらって、一応市の方ではずっとやっておりますクリーン作戦とか、あるいは矢部川ノーポイ運動、それとあと、大型商店の前とか市役所前等でやりましたけれども、チラシ、あるいは粗品を配りながら不法投棄防止等の呼びかけとか、こういうことで意識の啓発というのを進めておるわけでございます。
 不法投棄が水路、クリークであるということであったような、よくある発生する場所、あるいは空き地等のよく捨てられる場所につきましては、行政区長さんや支部長さん、あるいは美化巡視員さんからの連絡をいただいたら、かんきょう課の係の方、打ち合わせをして、そこに不法投棄防止の看板を立てたり、あるいは不法投棄をしたら幾らの罰金になりますよと、事業所は1億円、個人で10,000千円以内の罰金というようなことになっているようですけれども、そういう旨の文書を掲示して、しばらくの間は調査をさせていただいて、所有者、あるいは投棄者、そういうのがわからないという場合に、最終的に先ほど申した役員さん等と打ち合わせをしながら、市の方でリサイクル不能品等については処分をしていくと、そういうような形で進めておるところでございます。
 不法投棄について、以上でございます。
◎水路課長(鬼丸則行 君)
 農村地域のクリーク及び生活排水路の対策についてということで、水路課の方から答弁させていただきたいと思います。
 この集落内におきますところのクリーク並びに水路等の諸問題につきましては、今議会の中でたびたび議論されたきたところでございます。確かに質問議員おっしゃいますとおり、集落外の農用地区域内にありますクリークや水路等につきましては、圃場整備事業、こういう事業によりまして、ほとんど整備が完了されておりまして、それらクリーク等の機能発揮はなされてきておるものと思われますが、特に集落内のクリークや圃場整備地区と集落を連結しております水路、こういったものにつきましては、圃場整備地区内との連結の一部うまくいっていない部分、そういうふうな点もあわせまして、整備が必要な箇所が見受けられるところでございます。特に集落内のクリークにつきましては、泥土等の堆積、そういったものによりまして悪臭等が発生し、生活環境面に非常に悪影響を及ぼしておりますとともに、このクリークが本来持っておる機能というものを阻害しつつあるというふうに考えておるところでございます。
 そのようなことから、市といたしましても、集落内のクリークや水路等の整備を早急に取り組まなければならない課題であると、十分認識をしておるところでございますが、先ほど市長の方の答弁にもございましたように、全市的な整備となりますと莫大な費用がかかっていくというようなことでございますので、極力何らかの補助事業というものを活用しながら整備を図っていきたいというふうに考えておるところでございます。
 現在、こういったクリークや水路等の整備につきましては、大がかりなクリークにつきましてはクリーク防災事業、また県単事業であります農村環境整備事業、また市単独事業の指定下排水路整備事業、それとあわせまして農業用の幹線用排水路しゅんせつ事業というような事業を入れながら対応をしておるところでございますが、こういった特にしゅんせつ事業あたりになりますと、このしゅんせつ土の処分の問題、また、それぞれの水路整備におきましては一部地元負担、そういったものがネックとなりまして、なかなか整備が進んでいっておらないという現状にあるわけでございます。
 ちなみに、農業用幹線の用排水路しゅんせつ事業でございますが、平成14年度におきましては、集落内に限りましては14カ所の整備を図っていったところでございます。そのうち8カ所につきましては、板さく工事を含めた整備を図ってきておるところでございます。15年度におきましては16カ所を予定しておりまして、大規模なクリークにつきましては、やはり板さく工をやりながら護岸の固め、そういったものを実施していこうということで、10カ所を整備計画をしておるところでございます。それとあわせまして、これは平成14年度で国の事業が完了したわけでございますが、農村総合モデル事業、こういった事業を14年度は井田地区並びに折地地区、こういったところで事業実施をしまして、クリーク並びに水路の改修をやってきたところでございます。あと、農村環境整備事業につきましては、14年度2カ所、今年度、15年度についても2カ所、それぞれ実施、計画をしておるところでございます。市単独であります指定下排水路、これの事業につきましては、14年度が10カ所、また今年度につきましては現在5カ所の計画をしておるところでございます。それ以外に完全単独の事業を活用しまして、それぞれ水路の整備等を図っていっておるところでございます。
 今後、こういった大規模なクリークとか水路の整備、こういったものについて整備を図るために、市長の方も説明申し上げましたが、農村振興総合整備事業という国の事業を立ち上げまして、今年度、平成15年度でこの基本計画を策定し、16年度に事業実施箇所を網羅した実施計画を策定して、平成17年度から計画的に事業実施をやっていくこととしております。そういったことで、今後もこの農村振興総合整備事業とあわせ、従来からやっておりますしゅんせつ事業なり、農村環境整備事業、また指定下排水路整備事業、そういった事業とあわせまして整備の拡充促進に努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
 以上でございます。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 私の方からは、市民相談の運営状況について御説明申し上げます。
 現在、市の方で窓口を設けております相談業務は約15種類ございまして、それぞれの相談日を設定して「広報ちくご」で皆様にお知らせしているという状況でございます。そのうち、市民課で把握しております主な相談業務の内容について御説明申し上げます。
 まず、消費生活相談でございますが、これは毎週月曜、水曜、木曜、金曜日に相談員を配置しておりまして、市民相談室の方で相談を受けております。この件数が昨年度は1年間で 131件ございました。その件数がことしの11月末現在では 160件という状況でございます。
 それから、労働相談でございますが、これも毎週火曜と木曜日に相談を受けております。昨年の件数が34件で、ことしの11月末現在で32件でございます。
 それから、家庭児童相談でございますが、これは毎週月曜日、火曜日、木曜日に相談を受けております。昨年度の件数が76件で、本年度の11月末現在で91件でございます。
 それから、無料法律相談でございますが、これは毎週ではございませんで、月に1回だけ、第3水曜日に設けております。これは弁護士さんにお願いして来てもらっておるわけですが、この申し込み者数で申し上げますと、昨年度が 158件、今年度の11月末現在では 103件という状況でございます。
 私の方で把握しているのは以上でございますが、全体的に見てみますと、昨年度よりも確実に件数はふえているという状況がございます。無料法律相談につきましては、時間の関係で定数を設けております。1日7名という制限を設けておりますが、それに対しての申し込み者数が多くて、抽せんで決定しているという状況でございまして、毎回抽せん漏れの方がたくさんいらっしゃいます。そういう状況が続いておりますので、来年度からはこの回数をふやして、2回なり3回にしたいという考えは持っておるところでございます。
 次に、統一相談日を設けたらどうかという御提案ですけれども、これは大牟田市でやっているというお話を聞きましたので、大牟田市の担当の方に問い合わせをやりました。大牟田市の方では年に1回だけやっているということです。毎月やるのは到底無理ですというお話でした。
 それで、うちとしても年に1回程度であれば、事前に調整がつけばできるかと思いますので、その方向で検討したいと思っております。
 以上でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 まず、汚染の方についてお尋ねをいたします。
 先ほど御答弁をいただきましたら、実際汚染状況が発生しますと、これどこでどうやるのかと、県がそういったのを担当しているということで、県お任せ的な発言をいただいたわけでございますけれども、これは筑後市独自でこういった汚染対策に取り組むということはできないのでしょうか、お尋ねしたいんですけど。
◎環境経済部長(下川雅晴 君)
 市として何もやっていないんじゃないか、どういうふうにやるんだという御指摘だろうと思います。
 先ほど、かんきょう課長が申し上げましたのは、この土壌汚染対策法がそのようになっているということで御答弁を申し上げておるというふうに思います。
 それで、じゃあ、現実的に筑後市でどのようなことができるかということになってまいりますと、検査等につきましては、これはやっぱり会社との、その土地の使用者と申しましょうか、そういう方々の協力も当然得なければならないわけでございまして、今の段階では県の方と連絡をとり合いながら、県にまず要請をすると、県の仕事ということには間違いございませんので、これは、だから何もしないということではございませんが、今の段階では県と十分連絡をとりながら、この行政は進めさせてもらいたいと、このように思っているところでございます。よろしくお願いいたします。
◆5番(中富正徳 君)
 確かに、法律上はそういうふうに規約が決まっているということは私も知っているわけでございますけれども、それで汚染が防げればいいんですが、市が言って県が動かなければまたできないし、県に頼っていたのでは地元としては対応できないと。
 一般的に市民からお聞きしますと、工場排水がもう色真っ黒とか、真っ黄なとか、そういったものを流している、本当にこれは大丈夫なのかという心配があるわけでございます。それはどういった心配かと申しますと、要するに排水が農業用水等に流れておりますので、そこで農家の方たちが地産地消ということ、またブランド化ということで、一生懸命に農作物のブランド化に取り組まれておられますけれども、一回風評被害というか、そういった被害が出ますと、本当にびっくりするような被害が発生すると。そして、それをどこに持っていきようもなくなるということで、問題を持っていくところが、もう少し市の方で独自に、筑後市ではこういうことをやっていると、さっき部長の方からお話がありましたとおり、なかなか企業等にということでそういう検査の権限がないとおっしゃいますけれども、もしなければ、排水の口でもどこでもとっていくんだと、そして水質検査をやっていくんだというふうな気持ちを持たれてもいいのではないかと。
 そして、そういったものを蓄積することによって、筑後市というのは非常にそういう点では厳しいんだなと、事業所、企業等にもそういうふうなイメージが植えつけられると、やはりそこでぴしっとやっていかなければいけないというふうに、お互いに牽制し合いながら、市民に対してそういった安心感を与えるという方法もあるのではなかろうかと。一朝一夕にできなければ、やはりそういったノウハウを、全国で起きていることを他人事とはとらえずに、やはりちゃんと蓄えていただきたいと、そして、何かあったときに対応できるような、そういった認識を常に持っていただきたいという思いがするわけでございます。
 そういった水質的におかしいところが何カ所か市内にもあると聞いておりますので、どこの企業がどういう水を流しているかという、そういったところまでは言及しませんけれども、確かにあることは間違いありません。
 それと、土壌汚染でございますけれども、これは高度成長のあおりでこういった厳しい状況になっており、工場の跡地、それから事業場の跡地等の、化学薬品等を使って事業をされている方たちのそういった敷地の問題でございますけれども、これも筑後市には一応県の指定ではないということになっておりますけれども、私の聞き及んでいるところでは、もう既に3カ所ぐらい、あそこはもう完全におかしいよと。ある銀行の固定資産の査定では、汚染された土壌、そういった土地の査定はゼロだというふうな評価も出ている、担保価値はゼロだというお話も出ているくらいでございまして、担保価値ぐらいの問題で済めばいいんですけれど、そういった汚染されたところに生活場を求められて、健康の被害が出たということになりますと、やはり市の仕事ではないけれども、市が主導権を握り、県と連帯しながら、県の答えを待っておくだけでもいけないのではないかと、先へ先へと進めるべき問題ではないのかと、このように思うわけであります。
 私も市内を回っておりますと、高く積まれた残土の山がございます。もうここ数年、全然これは動いておりません。ある箇所には物すごい谷間がございまして、市内で残土が出る以上の盛り土がなされていると、そういった箇所がちらほらあります。結局、この残土はどこから来ているのかと、こういった不安があるわけでございます。例えば、市内で工事をしておれば、下水工事ならば、ああ、下水のその残土がどこに行っているなということはわかりますけれど、ほかの地区外、市外から残土が持ち込まれた場合、そういった汚染された泥が持ち込まれた場合に、これを一体どうするのかと。今の市の話を聞いておったら、被害が出て、それから対応しようということではなかろうかと思いますけれども、少なくとも筑後市はそういった汚染されたものの捨て場にならないためにも、やはり市独自で厳しい監視、勧告等を続けていかなければ、県に頼っておったんでは、とてもじゃないけれど、今のお話ではおぼつかないと、このような感じがするわけであります。実際、今のお話で汚染区域なし、特に異常はないということでございますけれど、そのままそれを信じるわけにはいかないのであります。
 今後、こういったものが社会生活では大きな比重を占めてくると思いますので、もう一回、かんきょう課の方で検討されて、少しずつでもいいですから、こういった取り組みが進んでいるところを参考にしながら行政をやっていただきたいと、このように思うわけでございます。
 不法投棄でございますけれども、先ほど課長の方からお話がありまして、いろいろ手続等に複雑な点もあるように感じました。家電リサイクル券とか、こういったものは郵便局で買ってというふうなことでございましたけれど、捨てられているときは捨てられておるところの第2次管理者の責任があると。こういうことを言い始めますと、やはり第2次管理者が第2次不法投棄者になるおそれがあるわけですから、もう少し啓発等も込めたところで、行政等でよございますので、環境担当の係員さんがいらっしゃいますので、行政の集まり事があるときには、具体的なお話を逐次されて、実際どうしたら防げるのか、これもまた抑止力でございますので、片づけるよりも片づける前の発生しないような対策というものを私どもは考えていかなければならないし、かんきょう課もそういった防止策に力を入れていただきたいと、このように思うわけであります。
 3番目、答えをいただきました。これは再三再四、議員の方が御発言に及んだと聞いております。私が農村の方たちとお会いするときに、よく言われることは、隣の町はできるのに筑後市ができないちはどういうことかというお話をされますので、これまた困ったお話でございまして、本当にこれには答えようがなかったということであります。
 先ほど水路課の課長の方から御答弁がありまして、いろいろな対策を聞かせていただきました。こういった厳しい財政の折ということでありますので、きょうあした、こういうことをやってくれというお話はいたしませんけれど、少なくとも、今後こういった方向でやりますよという実行性のある方針を、そういった関係者に示していただきたいと。先ほど、16年度、17年度ということでお話がありましたので、これがずっと続けば、いずれはこういった問題も解決できるんじゃないかと思いますけれど、やはりなかなか辛抱強く待つわけにいきませんので、もう少し地元関係者と直接行政の方が入って、こういう対策でいつごろ大体やろうと思っているというふうな、地元を安心させるような御回答をしていただきたいと。
 こういった用水路等の荒廃というのは、きのうきょう始まったわけじゃないわけですね。もう既に工事をしたときから始まっているわけです。それで今まで手がつかなかった、つけていても、なかなか市民の思うような達成ができなかったということではなかろうかと思いますので、約束まではせろとは言いませんけれど、こういうことをやっているんだと、こういうことをやろうとしているんだという、そういったある程度の方向性というのは示していかないと、なかなか行政の信用というのは得られないんじゃなかろうかと。お金はないならないでいいから、なければないところでできることは何なのかと、こういうことはやれます、これはできませんと、これはいついつまでにやりますと、そういったことで1年、2年狂ったところで、関係者は、おまえは言うて、何かうそ言ったやないかと、そういうことを言う人はいないと思います。しかし、やります、予定はあります、まだしていませんじゃ、やはりなかなか関係者のお許しは得られないんじゃないかと。そういった意味でも、農村集落というのは非常に今崩壊しつつありますので、今後の行政においては特に注目をしながら行政を進めていただきたいと。
 今、市内の中心部等には、下水等の工事が行われております。これも約30年間という期間を費やしながら、一つの清潔なまちづくりをやっていくわけですから、やはり農村ももとの自然が保てるような状況に返してやらなければいけない。特に、私たちの口に入る作物をつくっておるもんですから、なおさら、そういった関係者の思いは何とかしてやらなければいけないと、私も思っております。
 それと、市民相談の方に入ってまいりますけれども、私も実は無料相談員という一部の肩書を持っております。そして、市民の方がお尋ねに来られるときに、必ずやっぱり生活相談に来られても、そこで終わらないと。それから先はどうなるかというと、やはり弁護士さんとか、そういった方と話を進めていかなければいけない。それで、こういうふうに1週間に1回とか、月に1回とかいう日程でやられておりますけれども、果たしてこの日程が、利用する市民から本当に便利な日程になっておるのかなと思うわけであります。例えば、人権問題で御相談に来られたと、そして、もう今後別れようと思っているというときに、そしたら人権ですべて終わるかというと、やはり別れるということになれば弁護士さんの方にもお話をしなければいけない。そしたら、この市の日程でいきますと、また休みをとって行かなければいけないと。例えば、消費者金融の問題等に関しても同じでございます。消費生活相談に行きます。そうすると、これから先は弁護士ですと言われます。そうすると、また弁護士のある日に行かなければいけない。すると、弁護士のある日は、先ほど聞きましたように、予約で7名と。このままずっといって、本当に市民にとって実際こういうふうな場が生かされているのかどうか、ちょっと疑問に思っているところであります。
 そこで、私が申し上げました同一フロアにおける同一日の種々の相談日を設けたらどうですかと。そうすると、仕事でも用事でも1日休んで来れば、そこでかなりの突っ込んだ相談ができるわけですから、やはりこれはもう当然、そういう日にちがあってもいいわけですから、これは市民課の方でばかりではなくて、ほかの係もおられますから、一生懸命に考えていただきたい。そして、市長が申されたみたいに、各種いろいろな資格を持っておられます方がいらっしゃいますので、その方たちには、無料奉仕ではございませんけれど、一応そういう相談日というのは福岡市、北九州市、飯塚市、久留米市等では盛んに行われておりますので、そういったいろいろな無料相談を、うまく筑後市が音頭をとって集まっていただければ、かなり密度の高い相談が実施できるのではなかろうかと思っておりますので、これは実際検討をしていただきたいと。
 ここら辺は、この場ですけれど、市民課長、どうでございましょうか。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 質問議員がおっしゃいますように、それぞれやはり資格を持った専門の相談員さんがいらっしゃる方が、市民の方も安心して相談をできるということは理解できますので、そういった方向で検討したいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 実現できると思って、よろしゅうございますか。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 実現する方向で検討したいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 私には実現可能というふうに聞こえましたので、よろしくお願いいたします。
 それと、相談コーナーの件でございますけれど、ほかの地区の方と見比べておりますと、筑後市の場合は先ほどの質問にも申し上げましたとおり、交通事故、不動産トラブル等の問題も、かなり市民の方が抱えておられ、相談に来ておられます。そのほかに調停問題、警察問題と、こういった相談の窓口もほかの市には設けておられますけれど、ここら辺の検討はどうなのでしょうか、お聞きしたいと思います。
◎市民課長(冨久義樹 君)
 お答えいたします。
 それぞれの各専門職になりますので、それぞれ依頼する先がございます。そういった団体との協議も必要ですし、やるとなれば日程調整等も必要となると思います。そういう関係で、努力はしたいと思っておりますので、しばらく時間をいただきたいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 課長には大いに期待をしておりますので、実現に向けてよろしくお願いしたいと思います。
 もう一つ、さかのぼりますけれど、かんきょう課長、私が先ほど、水質、土壌汚染等の調査を市ができる範囲でよろしゅうございますから、これは独自に実施できないものでしょうか。
◎かんきょう課長(永延喜男 君)
 水質検査でございますけれども、工場排水の色等おかしいのもあるように見えるという御意見でございまして、私どもの方へ、これは県の仕事ということではありますけれども、住民の方からはまず第一報は市の方へ入ってくるわけでございます。市といたしましても、排水の状態がおかしいんじゃないかという事業所がありました場合には、その事業所へ立入調査というような形で協力をいただきながら、そして、県の保健所と一緒に水質検査をさせていただいております。現在まで数カ所、そういう事例はありましたけれども、水質自体におきましては異常はないというような結果をいただいております。
 それから、土壌汚染関連ということではございますけれども、県を待たずに市がやるべきではないかということでございますが、これにつきましては、なかなか市で掘りまして土壌をとってサンプルをとって検査をするという形になってくるんですけれども、その分につきましては、市の方ではとてもちょっとやれることではないかなと。先ほどちょっとお話ししましたけれども、市内の17事業所さんには御協力をいただいて、大規模な工場等でございますけれども、17事業所に協力をいただき、18カ所で水質検査を年2回させていただいておると。実は、きょうもやる予定でございましたけれども、きょうはちょっと天気のぐあいが悪いということで延期をしたわけですが、そういう形で水質について事前にチェックというような形でやらせていただいておるということでございます。
 それから、先日は住民の方から、ある事業所の排水がおかしいんじゃないかということで連絡がありまして、私どもかんきょう課の方と、それから保健所とか、いろいろ関係する機関、一堂にその現場へ集まりまして、そこで対策をとり、状況調査をして、その事業所には改善命令ということで県の方から直ちに出していただき、その分についてどのような対応をするかということで市の方にも回答をいただいたところでございます。
 以上でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 先ほど、土壌汚染に関してはなかなか難しいということでございますけれども、水質におきましても県とこういうふうに共同で立入検査等、またサンプル等の検査をやっているということでございますので、土壌の方も一応土地所有者がこれはやって、県の方の指定の調査機関でやって、そして、それを県知事に報告するというスタイルにはなっておりますけれど、こういうことをやっておったんじゃ、とてもじゃないけれど、もう汚染土壌、汚染したものが勝ちというような状況になりますので、これももう一回県の方とお話し合いをしていただきまして、サンプル等を市の方でとって、そして、そこでおかしかったら土地所有者、そういう原因発生者に対して強力な指導ができるような体制、それと汚染されている箇所が事前にこれをキャッチするというのも、やはり行政の仕事でございましょうから、そういったところをちゃんとデータ化しておくということも今後大切になってくると思いますので。
 もう建物等が壊されまして、全部整地されまして、上に表土がかぶせられましたら、とてもじゃないけれど、今の北陸のところで大規模な不法投棄等が行われ、それが後からわかったと。後からわかったんじゃ、なかなか、もうその事業主はいないと、どうかするともう倒産するということになると、結局は関係行政機関等でやらなければいけないと、そして、そこに大きな財政がかかってくると、お金が必要になると、また予算化をしなければいけないということで、やはり予防、予防、予防対策に力を入れるということを心がけていただいて、環境対策に取り組んでいただきたいと思います。
 もう一つ、先ほど、クリーク生活排水路の件でございますけれど、私といたしましては、課長の説明を聞いておりまして、財政を使ってこのクリークをもう一回再生させた方がいいのか、ほかの形、ただの生活排水路に変えられるものならば、そういった方向で取り組んだ方がいいのか、役割をもう一回洗い直していただいて、残すものはちゃんとお金がかかっても時間かけて直していくと、そうでないものに関しては用途変更を行って縮小、または廃止をしていくという方向も考えられるのではなかろうかと思っておるわけでございます。この点はいかがなものでしょうか、お尋ねいたします。
◎水路課長(鬼丸則行 君)
 お答えします。
 クリーク等につきましては、もうずっと以前からその地にありまして、その機能というものは多機能にわたっておるものと判断いたしております。そういったことで、特に梅雨期の洪水時期におきましては、その洪水調整機能、そういった役割も非常に果たしておる施設であるというふうに考えておるところでございます。
 確かに、議員おっしゃりますように、そのクリークの機能を果たす場所をそれぞれ限定してみたらどうかというふうなことだと思いますけれども、水路課といたしましても、やはり現地を確認するということを原則といたしまして、その現場確認をやりながら、この地域の整備方法、また整備手法、そういったものを検討し、今後の、先ほど説明申し上げました農村振興総合整備事業、16年度に実施計画を策定する予定でございますので、そういった中に盛り込みながら、再度そこら辺を検討していきたいというふうに考えております。
 基本的には、やはりクリークというものは、その地域の一つの財産でございまして、先ほど申しますように、洪水調整機能、また農業用水のための機能、家庭排水のための機能、そういったいろんな多機能を持っておる施設でございますので、その点を十分検討すべきであるというふうに考えておるところでございます。
 以上でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 もう一つ、課長の方にお願いしたいのは、やはり関係住民の方とよくお話をしていただきたいと。どうも何か意思疎通がないみたいな感じがしてならないのであります。農村集落の方からのいろいろな御意見と市の対応との合い中に、何かひとつかみ合わないといいますか、責任の所在がはっきりしないと申しますか、どうも行き違いがあるのではなかろうかと、そういうことで他の市町村のことばかり言われるのではなかろうかと思っておりますので、これから先は密に、そういった関係農村集落の方々との話し合いの場をふやしていただけるようにお願いいたしまして、私の全質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、中富正徳議員の一般質問を終了いたします。
 10分間休憩いたします。
                午後1時58分 休憩
                午後2時8分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、7番田中親彦議員にお願いいたします。
◆7番(田中親彦 君)
 こんにちは。議場にいらっしゃっている傍聴席の皆様にもごあいさつ申し上げます。7番の田中親彦でございます。ちょうど午後の食事を、本当に一番眠たい時間じゃないかなと思います。私も眠とうてたまりません。それを押して一生懸命質問させていただきます。
 今回の一般質問は、筑後市民に今一番関心のある事柄、合併での新しい地域づくりと新幹線船小屋駅設置に関連したものととらえ、議長に通告しました3件にかかわる質問をさせていただきます。
 これからの日本のあり方として、1940年以降急速に変化し続けてきた中央集権的な財政システムを改革し、憲法が保障する地域みずからのことは地域みずからが決定するという常に地域の実情に合った行政財政の効率化を求めていく、本来の地方自治の姿を取り戻す地方分権型行政に移行しています。地方分権で地方自治を営むのは効率のよい、それなりの器にする必要があります。その器づくりが広域による理想のまちづくりです。地方自治の器では広域での新しい経済の源を次々に整備しておくことが必要です。これら政治は常に住民に対し、いかに将来はあるべきかを提示し続けることにあります。この筑後地域は先手先手にその将来像を示す政治ができているものと拝察します。この新幹線船小屋駅設置、それも計画駅としての実現へと布石を進めておられる結果です。
 そこで、まず、1点目、新幹線船小屋駅の計画駅での実現と必要性について伺います。
 一つ目、将来の新しい地域づくりと新幹線との関連で新しい広域づくりの中、新幹線駅の存在とこれから先の筑後市の位置づけをどのように読んでいますか、市長にお尋ねします。
 二つ目、地方の政府は市民に対し常に将来を示す必要があるとしています。
 さきに述べました先取りした将来的にも重要な計画駅への取り組みの説明を受けた議員の中で解釈の相違を見ているように思います。ここでもう一度、去る9月5日と22日の全員協議会で報告された資料説明の目的はどこにあったのかをお聞かせください。
 2点目、JR九州羽犬塚駅周辺整備について伺います。
 現在まで駅周辺整備事業は、主にどのような規模で行われてきましたか、目的はどこに置かれていたのか、それに伴う周辺の特に商店街の皆さんの自己認識はどうであったか、周辺整備と商業振興、これから先の時代、果たして今の感覚でよいのかどうか。
 そこで、一つ目、商店街の活性化は待ちの姿勢では築けないとしています。今まで駅前周辺整備とか活性化に向けての取り組みはどのような組織で行われましたか、今活動している組織まで含めて教えてください。
 二つ目、新幹線博多から八代間の営業開始までに行うこととしています。
 羽犬塚駅がなくなるという話を駅前商店街の新幹線船小屋駅建設反対運動の人が駅前に買い物に来たお客様たちに反対の賛同を得るために話しているそうですが、駅がなくなるようなことがありますか、事実を教えてください。
 3点目、筑後市のイメージアップについて伺います。
 このような新しい時代へ向かう、この筑後市において、これからの目標に対し皆さんで大いに議論し、将来像について全員が議論し終えて、今度は集約された意見を実施計画に変え、次は完成させるべく行政も市民も実行に移らないといけません。ただいまはこの新しい将来を築くのに一番大切な時間帯にあると思います。
 そこで、一つ目、これから先、行政職員に期待することとしています。
 先ほどの議会で職員提案制度の条例ができました。これから先の自治体のあり方は民の気持ちをたくさんいただいて官民が一体になった行政が叫ばれております。そこで職員は民に負けない発想を常に提案し続けなければなりません。条例ができた後の制度の理解度はどのような状況でしょうか、お尋ねします。
 二つ目、だれのための地方行政かとしています。
 市長の言われている市民が主役のまちづくり、これが基本中の基本ではないでしょうか。そこに物事を決める管理基準を持ってくるべきだと思います。
 前回問いました生活文化、生活環境づくりの続きになりますが、交通弱者に対する対応で環境改善の一つとして道路構造上歩道のない、道路幅員4メートル以上の市道に白線による歩道帯を道路標示してくださることはできないのでしょうか、重ねてお尋ねします。
 以上、大項目で3点、六つのことについてお尋ねします。それぞれの再質問は質問席の方でさせていただきます。
◎市長(桑野照史 君)
 田中親彦議員には前議会に引き続き御質問をいただきました。大変、市民の立場に立脚した質問をいただいておるところでございまして、私も心からお礼を申し上げるところでございます。朝の他の議員の御質問でもお答えをいたしましたが、今、私たちはまさに21世紀の3年が終わろうとしておるとき、いろんな分野で頭打ち状態になっておるということを常に私は感じておるところでございます。財政はもとより社会の構造、それから日本人の心の問題に触れるところまで、さまざまなあしき現象が出てきておることは私たちは心配しなければならないというふうに思っているところでございます。
 それで、少なくとも私は前のときにも申し上げたと思いますが、こういう閉鎖状態はおおむね日本の歴史の中では戦争という、大変凶悪な手段によって極端な変革を遂げてきたという歴史を持っておりますが、大きな戦争をすることのできない今の私たちの時代の中で果たして新しい方向づけをどういう形でつくっていくかということは、まさに歴史的な私は実験ではなかろうかというふうに強く認識しております。その歴史的な実験の中で私たちはまず自分たちのことは自分たちでやる、自立をするということが日本人全体の、あるいは私たち筑後市民の中にきちっととらまえられない限り、今日の混迷を私は脱却することはできないというふうに基本的な認識を持っております。
 時あたかも、2000年に地方分権一括法が制定をし、まさに中央と地方の関係は上意下達からパートナーへと変わってきているわけでありまして、そういうことを認識して我々は自分たちの責任の中で自分たちの地域づくり、まちづくりをするということをぜひ考えていかなければならないというふうに改めて田中親彦議員にお答えをさせていただくところでございます。
 そういう基本的な認識に立ちますと、当然のことながら、これから迎える時代は自分たちの責任で自分たちの地域づくりをするということになれば、それにふさわしい体制、ふさわしい行政、ふさわしい規模というものが当然準備されなければ持ちこたえられないだろうというふうに認識いたします。そういう意味を込めて私は30万中核市をぜひ将来においてはつくっていかなければならないというふうに思うところでございまして、久留米圏、大牟田圏に匹敵をする、この県南の私たちの地域全体の中で、その中核市を形成すれば私は自立した特徴ある、それぞれの地域のまちづくりができるというふうに将来に夢を描いておるということでございます。そういう認識の中で、ぜひこの新幹線の駅もとらまえていただきたいというふうに考えております。単に目の前の判断で自分たちは乗るとか乗らないとか、あるいは利用しないとか、あるいは経費がかかるじゃないかという話ではなく、将来の次の時代の子供たちのために次の時代がどう栄えるかということを考えると私は新幹線駅が必要であると。
 重ねて申し上げますが、財政的、国家的境地から公共事業の余り投資が多過ぎるという視点に立ちますと、そういう視点の意見もあるかもしれませんけれども、私は現在筑後市の市長という立場にありまして、私どもは筑後市及びその周辺が将来に間違いなく活性化されて新しい展望が開けるということだけを、あるいはそのことを中心に今考えなければならないという責任を持っておるというふうに考えておるところでございます。
 したがって、最近の報道にいろんな意見がある中で、極めて曲げられた数字に裏づけられた反対意見というものに対しては私は極めて残念に思っておるところでありまして、精いっぱい20億円という、ぎりぎりの私どもの地元駅をつくるための費用というものは、それだけの効果があり得るものというふうに思うところでありまして、皆さん方のお力をいただいて、ぜひとも所期の目的の達成のために頑張っていきたいというふうに思っておるところでございます。
 さて、そういう中で報道もいろいろございまして、そういう中で混乱をした一つの原因は私どもの責任、私の責任、筑後市行政の責任、そういうものもあったのではないかということを率直に反省をしておるところでございまして、きのうからけさにかけてるる皆さん方とのやりとりで報告を説明してくる中で少しは御理解もいただけるようになってきておるのではないかというふうに期待するところでございますが、3紙によるその9月23日の朝刊における格差というものが、市民の皆様方に大変な混乱を起したことを残念に思っておるところでございます。と同時に、これから大変大事な市町村合併の問題、あるいは男女共同参画条例の問題等々、筑後市民の将来のために大事なテーマがございますが、こういうものは精いっぱい情報を提供して同じ情報の共有の中で私は物事を進めていきたいというふうに感じておるところでございます。
 さて、その次に駅周辺の開発問題についてもお尋ねをいただいておりますが、残念ながら私が羽犬塚駅はもう要らないと言ったとか、統合するとかというような話があったりしておりますけれども、これは朝ほど申し上げましたとおり、全くの事実無根でございまして、そういう発言を私がするはずもございません。船小屋に新幹線の駅ができたときに羽犬塚駅をどうするかということは、当然筑後市長としては最大のテーマでございます。すぐ14年の2月には準備会を立ち上げ、そして、中村助役が委員長になった駅周辺再開発委員会というものをつくらせていただいて、10数回に及ぶ市民の皆さん方との議論を今している真っ最中でございまして、そういう中で私が羽犬塚駅の廃止なんぞ言うはずがございません。大変私は残念な記事が出たもんだというふうに思っておるところでございまして、駅周辺開発に向かってどういう行政と住民の皆さん方が一体となった努力をしてきたかにつきましては、むしろ当事者であります中村委員会委員長に経過を報告していただければ、大変その方がよりリアリティーではなかろうかというふうに思っておるところでございます。
 次に、筑後市のイメージアップについてということから、行政職員に対し期待することということがございました。
 私は、常に市民が主役のまちづくりをやりたいと。その市民が主役のまちづくりをやるためには市民の皆様方に信頼される行政でなくてはならないということを訴え続けてきております。細かく言いますならば、例えば、市役所の玄関に四役も含めて今、総合窓口案内をさせていただいておりまして私どもも喜んで出ておりますが、あれは全員の参加の中で今やってきておるところでございまして、改めて部署部署の一般職員に至るまで市役所全体を考えるという、大事な私は機会をつくっておるんではなかろうかというふうに思っておるところでございます。
 これまでもこの議場で職員の皆さん方がこうやってくれているという幾つかの手柄話もさしていただきましたが、きょうは実は数日前に私のところに手紙が参りまして、これはまだ消防長にも話をしておりませんが、消防署員が大変いいことをしてくれております。それは何かといいますと、ある市民の方の家で朝早い時間に水道管が破裂をして、大変何か水浸しになったという、8時前ぐらいだったろうと思いますが、そこで市役所に電話したけれども、連絡がつかなかったと。そしたら救急車を思い出して消防署に電話をしたらどうだろうかといったときに、名前も聞いておりますけれども、見事な対応をして時間外だから私は知りませんとも言わなかった。私は消防署員ですから、これは私の関係ではありませんとも言わなかった。お困りでしょうということで、すぐに水道局の方と個別に連絡をとってくれて、あふれておった水が瞬く間にとまったと。大変すばらしい職員を持っておられますねという手紙をいただきました。これこそ私にとっては最大の勲章でありまして、職員一体となってそういうことをやってくれるようになれば、財政が幾ら厳しくて私は基本的にこの地域は間違いなく発展をしていくだろうというふうに思っておるところでございます。
 そこで、今、職員の方からの提案制度等々につきましても御質問をいただきました。
 よそでいろんな新しい試みをどんどんやっていく。それから、今御指摘がありましたように、民に学ぶという精神、これも大変私はすばらしいことだろうと思いました。そういう方向で、ぜひとも意識改革を進めて、そして、よそに負けない行政体をつくっていきたいというふうに思っておるところでございます。
 最後に、だれのための地方行政か、まさに市民のための地方行政でありまして、市民の皆さんにおかれても、それならば個利益か、自分の意見をどんどん聞いてくれるだけのということではなく、当然のことながら民主主義の原点は権利の主張、まさにこれは一人一人全員同じ平等でありますが、この権利の主張と同時に我々には義務の履行というものが裏表でついておるということを市民全体に考えていただきたい。財政の厳しい中でございますから、あれをせろこれをせろではなくて、この部分は我々でできはせんかというふうな思考になっていただきますと、当然のことながら行政のスリム化もできましょうし、皆さん方への税の負担も軽減されるんではなかろうかと、そういう思い、願いを込めまして私は市民が主役のまちづくりをつくっていきたいというふうに思っておるところでございまして、以上、大ざっぱなことで申し上げまして、個別のことについては、それぞれの担当の皆さんからお答えをお願いしますけれども、要は今後市町村合併におきましても、きのうも申し上げておきましたように、地方分権であるならば地域分権だというふうに思います。それぞれの自分たちの地域は自分たちがつくり上げるということをきっちりととらまえた、そういう方向性を持った新しい市の発展でなければ、ここと合併するからプラスだとか、ここと合併することはマイナスだというのは余りにも近視眼的というか物理的な発想だろうと私は思いまして、将来を見据えて次の時代にきちっと悔いの残らないような方向性を皆さん方のお力を得てやっていきたいと強く思っているところでございます。
 以上でございます。
◎助役(中村征一 君)
 それじゃ、2番目のJR九州羽犬塚駅周辺の関係について私の方からお答えをさせていただきます。
 まず最初、これまで羽犬塚周辺地域の整備についてどういう行動をしてきたかという御質問だったと思いますけれども、平成6年に筑後市の商工会議所が中心になりまして筑後地域商店街等活性化実施計画というのが立てられました。これは私もちょっと拝見しましたけれども、まだバブル気分の抜けない時代の計画でございまして、いわば羽犬塚駅前東側を大改造するという膨大な事業費を要する、まさに開発型プロジェクトでございました。それを実現していくために筑後市商業近代化推進協議会というのがつくられまして、その中でいろいろとその実現のための会議等がなされてきたようでございますけれども、なかなか余りにも事業費でたしか 100数十億かかる大プロジェクトでございまして、なかなか右から左にはいかないという状況になったわけでございます。それで、そういうことがございまして、その協議会の活動そのものはまだ続いておりますけれども、ソフト部会の中で今、チャレンジマーケットだとか、あるいはドリームショップ、そういったものがこの協議会の活動として続けられておるところでございます。
 そういうことで、先ほど、新幹線船小屋駅問題と羽犬塚駅問題との関係で、やはり筑後市の玄関口は羽犬塚だということで市長からの話がございまして、それじゃ、羽犬塚駅を元気にしていくための手だてをみんなで考えていきましょうということで、羽犬塚駅周辺開発委員会というのを立ち上げたわけでございます。そのときに最初に私が思いましたのは、計画というのはやっぱり実現の可能性のある計画にしたいというのを冒頭申し上げました。はしごをかけても飛び上がっても届かんというふうな目標はもうやめましょうと。やはり背伸びをして自分たちが精いっぱい努力していけば何とか手が届くという計画をぜひつくりたいというのを開発委員会の第1回目の会合のときに委員の方々にお願いをいたしました。第1回の委員会が昨年の7月でございます。
 それから、14年度中は14回の委員会、それから、そのほかに実際には羽犬塚駅周辺に買い物に来られるお客さん方、あるいはマンションができていますけど、マンションに住んである住民の方々、あるいは通学で駅を利用する女子高生、あるいは男子高校生、そういった方々にもアンケートをとりまして、皆さん方にとって羽犬塚駅前はどうあったらいいですかというふうなアンケートもさせていただきました。そういったいろんな地道な活動をやりながら昨年度1年間かかって駅前の活性化の方針を四つ積み上げたところでございます。そして、その四つの方針、具体的にはですね、まず、駅前を交通の要衝とするというための方針を一つつくりました。交通の利便性を高め、筑後市の玄関口として個性化を図るというふうなことで駅周辺の、いわゆるこれはかなりハードの中心の計画ですけれども、交通の利便性を高める方向を出そうと。それから、もう一つは羽犬塚駅周辺に来ていただく市民の方々にとって歩いて楽しいまちにしたいということを一つの方針にいたしました。それから、もう一つは、やっぱり元気の出る商店街づくりを目指すということもありまして、地域住民に支持される強い商店街づくりをやりましょうということを三つ目の方針にしました。それから、四つ目の方針としては、筑後独自の活動、あるいは仕事を開発してまちの個性とにぎわいをつくり出していきましょうという、そういう四つの方針を出しまして、それぞれ35名の委員が三つの部会に分かれて、そういった方針についてどういうことをやればその方針が具体的に実現できるかということを議論してきたわけでございます。そういうことで、今、提言書をまとめて、先日、北島議員の御質問にもお答えしましたように、14日に市民意見交換会をするというところまできておりまして、年明け早々にはぜひ市長にこういうこととで提言がまとまりましたということをしたいと、提言をしたいというふうに思っています。
 それから、羽犬塚駅がなくなるかというふうな話につきましては、これはめっそうもないというのが本音でございまして、今、羽犬塚駅は鹿児島線の九州の中に 500の駅があるそうです。JRの駅としては 500あると、その中で乗降客数としては50番目です。それから、取扱金額、売り上げですね、売り上げは27番目だそうでございます。したがって、JR九州 500駅の中でも上位にランクされる営業実績を上げる駅だということですから、当然そういった駅がなくなろうはずもございません。これらについては、そういうことが開発委員会の中でも出ましたけれども、私は在来線がなくなればそれは駅はなくなるでしょうと、しかし、在来線はなくならないんですから羽犬塚駅がなくなることもないというふうにお答えしたところでございます。
 以上3点について、今までの駅前に対する取り組み、それから、現在の開発委員会の状況、そして、羽犬塚駅がどうなるかということについてのお答えとさせていただきます。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 9月5日、この日に全員協議会で説明を申し上げて、9月22日に質疑という形で2回全員協議会を持っていただきました。その際の資料の説明の目的でございますけれども、これまでも経過については、いろいろ御報告申し上げておりましたけれども、最終的には検討委員会という提言を受けながら、その提言を受けて18市町村の構想という形で国土交通省に計画駅をこれでつくっていただきたいという要望活動をしたわけですけれども、市民の皆様にこのことの構想等の公表に先立ちまして議員各位に説明をさせていただきたいということで全員協議会の開催をさしていただいたという目的でございます。
 お渡しした資料の中には二種類あったと思います。18市町村で作成をいたしました構想、それから、区画整理調査の報告書、構想については将来の方向性を示す考え方、そして、その一つの手法として区画整理事業という調査をした。これをその際に御説明をさせていただいたということでございます。
◎商工観光課長(一ノ瀬諭 君)
 お答えします。
 一番最初の質問だと思いますけれども、駅周辺整備にかかわってのその規模とか目的とか、地域商業者の自己認識という御質問ですけれども、規模につきましては事例を幾つか挙げてみますと、本年、平成15年に自由通路と西口のさざんか広場ができております。規模としては10億円ぐらいだと聞いております。それから、昨年は駅構内跨線橋が1番ホームと2番ホームの間にあるんですけれども、跨線橋にエレベーター2基を設置しております。これにつきましては、筑後市が3分の1、国が3分の1、JRが3分の1ということで身障者用、高齢者を含めてのエレベーターを設置しております。このエレベーター設置事業に関しては、現在JR熊本駅から博多駅まででエレベーターがあるのが唯一羽犬塚駅だけであります。そういう面では先ほどの質問の中で羽犬塚駅がなくなるという御質問があったわけですけれども、14年度にそういう大きな事業をやっていてなくなるということは、ほぼこれを見ても信じられないというのが私の感想であります。
 それから、その事業については、それ以下、例えば、前にさかのぼりますと羽犬がモニュメントでできたとか、駅の周辺の観光案内板ができたとか、さまざまな事業が行われております。この目的と申しますのが、市としてきちんと目的を定めているかというと、なかなかわからない部分もあるんですけれども、事業を見てみますと市の玄関口である、顔である羽犬塚駅のイメージアップというのが一つ出てくるだろうと。それからもう一つは駅周辺のバリアフリー化、これらが大きなこの駅周辺の整備のコンセプトではなかったかと考えております。
 それから、周辺商業者の自己認識の部分であります。商業者に限らず周辺の住民の方の自己認識ははっきり言って東と西でかなり違っているだろうと認識しています。特に、平成15年に行われました西口関係の整備については、特に西側の住民の方については、今後の発展を祈願する大きな事業であったと思っておられますし、東の方については、若干、西が人が多くなるんではないかと、東が寂れるんではないかという部分も持ってあるようです。
 以上です。
◎市長公室長(徳永知英子 君)
 それでは、私の方から職員提案制度の理解度ということでお答えをさせていただきたいと思います。
 提案制度につきましては、御承知のとおり、9月議会で補正という形で議決を受けておりますけれども、その議決を受けまして、12月1日から1月の末までということで、この期間を設けまして現在提案を受け付けているという状況でございます。この制度につきましては、職員の行政施策に貢献することは当然のことでございますけれども、何より日ごろから行政運営のあり方を意識する職員を育てるということを目的としておりまして、活力のある組織づくりを目指したいと考えております。また、あわせて職員の意識改革にも期待をしているところでございます。
 御質問の理解度ということでございますけれども、先ほど申しましたように、募集を始めましたのが12月1日ということで、それから早速応募が1件ございました。担当の方ではとにかくこの機運を盛り上げていきたいということで、今いろんな方法をとりまして、例えば、全職員に対してメールを送ったり、部課長を通じて提案を呼びかけたり、もしかしたら気づいていただいたかもしれませんけれども、庁内にポスターを張ったりということで呼びかけているところでございます。これから機運を盛り上げていきたいと考えているところでございます。
◎道路課長(馬場正利 君)
 4メートル以上の歩道のない市道に白線をもって歩道帯を設置していただきたいという御質問でございます。
 これは9月議会でも御質問いただきまして、一定地域の皆さんのコンセンサスがまず得られること、それから公安委員会ですね、ここの協議が必要でございますと、そういった条件が整えば引くことはありますとお答えしておったと思います。
 確かに、議員おっしゃいますように、道路法第45条第1項で道路管理者は道路の構造を保全し、または交通の安全と円滑を図るため、必要な場所に道路標識または区画線を設けなければならないという規定もございます。9月の議会で地域のコンセンサスを必要とすると申し上げた意味合いは、例えば、4メートルの市道に路側帯を設けるとしますとどちら側につくるのかとか、そういった協議が私は必要ではなかろうかと。両方設けるということになりますと車道部分がかなり狭くなってくるものですから、そういった地域で、じゃあ路側帯を設けるためにはどっちにつけるのかと、そういった協議がぜひとも必要であると私は考えておるところでございます。
 それから、道路交通法の施行令第1条の2第2項では路側帯の幅、これについて規定があるところでございます。幅については75センチ以上と。75センチの根拠というのは車いすの幅、これが楽に通れる幅というふうに規定されておるところでございます。ですから、4メートルの市道に75センチの路側帯を入れますと車道幅が3メートル25になるところでございます。3メートル25センチの車道で普通乗用車が果たして離合できるのかと、そういったこともやっぱり地域で議論をしていただきたいと。
 それと、道路法の95条の2、道路管理者は道路法45条第1項の規定により、道路に区画線を設ける場合は公安委員会の意見を聞かなければならないと規定がされておるところでございます。ですから、この二つの条件ですね、まず地域でのコンセンサスがとれて公安委員会との協議、これが整えば白線を引くことは可能でございます。
◆7番(田中親彦 君)
 私の最初の質問にそれぞれお答えいただきました。その中でまず最初、新幹線船小屋駅の件で市長に私は答えていただきたかったことはですね、最初に言いました新しい広域づくりの中、新幹線駅の存在とこれから先の筑後市の位置づけ、ここをどう思っていらっしゃるのか、この辺をお話できる範囲で結構なんですが、私はこういうここでいう、私の言う新しい地域づくりというのは、将来の今、何度かお話になっています地方分権の中での新しい行政域、将来は先ほども保健所の管理問題が出ましたが、中核都市になればその自治体が管理できる範囲になるわけですね。やはり、そういう将来の位置づけの中で、この筑後市の役割をどう夢描いていらっしゃるのか、その辺を私から言ってよければ言いたいんですが。
 私は、そういう中核都市づくりのやはり一番かなめとなって誘導していく、そういうモデルといいますかね、そういう私は筑後市になってほしいわけですよね。そういうために今回のこれだけちょっと何点か質問さした背景があるんですが。
◎市長(桑野照史 君)
 多分そうだろう思っておりましたんですが、この市町村合併の中で、さんざん私の耳に聞く中で、ここと合併すると真ん中になる、ここと合併すると端になるという議論がよくあります。私は、それはたまたま結果的にそういうことが起きるということであって、そういうことが市町村合併の重要なテーマだとは実は思っておりません。それで、それよりも先ほど申し上げましたように、次の時代は地域の人たちが自分たちのこととして考える。そして、自分たちの意見を通じて新しいまちづくりをする。私がいつも言っております幾つかの先進的な事例、まさに希望のケルンを役場の前にどんと打ち立てて43の自治区が自分たちのまちづくりをどんどんプラン立てて、それの整合して優先順位を決めるだけの役場になってしまっているような岩手県の藤沢町等の例を出して私は言っておるわけですから、これからできてくる新市というものはすべて自分たちのこれまでの伝統と、これまでの地理的な条件を踏まえた特徴のあるものをつくっていく、それは行政がつくるもんじゃない、地域の皆さんがつくっていくものだという、そういう新市構想を強く持っているところでありまして、したがって、八女市との合併の中での基本構想の中に私の意見は積極的に発言をしているところでございます。
 そこで、今、田中議員の質問にありますように、結果的に30万都市になると地理的に筑後市が真ん中になるじゃないかということも、それは筑後市向けにはいいことかもしれませんが、私はそれが一番の大事なところだとは思っておりません。むしろそれよりも筑後市が市民が主役のまちづくりをすることによって、よその近辺の周辺の市町村に対しても、こういうまちづくりをやっていきましょうよという手本をつくりたいというふうに考えておるというのが率直な私の考え方でございます。
◆7番(田中親彦 君)
 なかなか市長の口から立場上言いにくい部分があるかと思うんですが、私はやはりこれから先の広域づくりというのは、歴史をさかのぼればこういう藩制度があった。そういう自治といいますか、領民のためにその地を生かしていくんだ、治めていくんだという、そういう認識で物事を考えれば、何か非常に先の計画に対して汗のかき方がみめはっきりわかるんじゃないかなと思うんですね。そういう汗かきの一番先頭といいますか、それは都心は、お城の位置は筑後市じゃなくても結構だと思うんですが、そういう将来の形づくりの汗かきを筑後市がやっていけるような、そういう認識にお互いがなればいいかなというふうなつもりでおります。
 次に、9月5日と22日、説明と質疑があった資料説明ですね、これでちょっと目的をもう一度、何かわかりやすく説明できるものであればしていただきたいんですが、ある以上のことは出なければ、ちょっと私の方から私の理解したものとしてお話ししてもらってもいいですか、何かあればおっしゃってください。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 目的はですね、やっぱり筑後市も市議会も私たちが今、船小屋駅をつくってほしいと、国に計画駅としてつくってほしいという運動の御理解をぜひ賜りたいと。そして、一緒になってその運動を市民の皆さんと一緒にしていただきたいという私たちは私たちなりの願いといいますか、それを市民の皆さんに公表する前に議員各位の御意見もお伺いしたいと、こういうことでの目的でございますけれども、ちょっと意を尽くさない点もあると思いますが。
◆7番(田中親彦 君)
 それをちょっと私なりの解釈で、これに対しては建設の費用がかかり過ぎるというふうなことでの意見もたくさん出ております。といいますのは、この資料の中にそういう数字が出ているわけで、やはりその数字の根拠が以前から言われていますように説明不足なところもあったり、それでのことだと思うんですが、私はこういう陳情駅を計画駅にしていただくためには、やはりその地域に駅がふさわしいのかどうかという、その説明は国に対して必要と思うんですね。そういう資料がこの周辺構想じゃないかなと思って説明を受けておりました。この概要と駅前周辺整備、これに関しましては駅ができた後には、私たちにはこういう将来の夢、希望を持っておりますということを見せておかないと、ああ駅はつくったわ、おまえたちは何もそれに対しての地域の活性化というか、そういうものに対しての努力がないじゃないかということが問われると思います。これは必ずあると思います。そういうための恐らく計画書であったと思うんですよね。それはそれで中身はこれが答えだとかなんとかは別として必要なことだと思うんですよね。それも計画書の幅がどれぐらいの規模があったのか、大きさがですね。下がったのか、大きかったのか、適当であったのか、そういうことだと思うんですが、これはいずれにしろ今問題になっておると思いますが、費用の問題でいろいろ表現されておりますけど、それは実際駅建設が決まった後に十分協議しながら決めていけばいいことだと思っておりますので、そういう取り扱いを含めて今後これから先は、今まで解釈の違いによって反対運動とかそれに対して推進運動とか、いろんな運動が起こっておりますけど、これから先はやはりその辺をもう少し照査して新しい目標に向かって私はまとまっていくべきときじゃないかなというふうな解釈しております。そのようなことで、新幹線に関しては、行政もしっかりこれから先の手順として取り組んでいっていただく部分があると思います。
 そういう中では私もいろんな反対運動のビラも正しくない数字で皆さんに知らされた部分は非常に残念なことだと思っております。そのことは今まで何度も質問された経緯で答え聞いておりますので、それは省かせていただきますが、今後の手順をもしお持ちであればお話しいただけたらありがたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 これまでの答弁でもずっと申し上げてきたことですが、実は新幹線船小屋駅はまだ駅設置が決定したわけではないんですね。そこに情報開示の部分で難しかったところがあるということは何遍か私申し上げてきたと思います。
 今後の手順ということになりますと、大変難しゅうございますが、来年の春には御決定いただけるんではないかという情報も得ているところでございますから、当面はその決定を我々としてはかたずをのんで待ち、あるいはぜひそういう方向にお願いしたいという要請を進めるということに尽きると思います。
 そして、内定しました後は当然のことながら、その後、今、国で行われている新幹線も大変な何か私の情報によると北陸派と北海道派と九州派の限られた予算の中で血みどろの闘いがあっておると。したがって、予算が少なくなると8年で博多までつなごうかという話が12年になるかもしれないし、まさに動いておるところでございまして、そういう情報を聞いておりますだけに、そういう中で船小屋駅が内定、決定がいたしますれば、当然のことながら、じゃあ、これからどういうふうにそういうことを我々の、今、田中議員のおっしゃった夢を現実のものにできる確証が得れるわけですからそれに向かった、きのうからも再三申し上げております市民の皆さん方に入っていただいた、地元の地権者の皆さん方の入っていただいた中でのこれからの展望についての委員会の立ち上げは内定した後にこれから考えていきたいというふうに思っております。
○議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午後3時   休憩
                午後3時12分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆7番(田中親彦 君)
 市長にもう一点、新幹線駅のことで尋ねたいと思います。
 去る9月の22日、全員協議会の後日、読売新聞を初め複数の新聞に一部の議員のみの報道がされました。議会は各議員の意見を闘わす場です。その結果報告は議会の総意としてまとめられたものが市民に知らされるべきで、今回の新幹線駅に関する報道は非常に間違った表現であったと思います。それにより筑後市議会と行政との印象低下を市民及び周辺の自治体に対して与えており、非常に遺憾に思います。
 これらのイメージ回復を図ることについて何か措置はされましたか、お尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 そもそも今日の筑後市における混乱の原因は9月23日の新聞報道に起因するというふうに思います。22日、ここにおられる議員皆さん方は証人になるわけですけれども、私は 100億の金を使うというような言葉を発言したはずもございませんし、議事録もございます。そういう中で、この全員協議会が終わった後のブリーフィングの中でちゃんとしっかりしたブリーフィングをしたのかということを残念ながら私自身がブリーフィングすればよかったなと思いながら、他の用事があって私は慌てて市内に飛び出しておりましたので、今日の原因が来たように思うところでございまして、今お話のあります新聞社ともう一社は地元 100億というような話の記事を大きく載せました。それから、もう一社は地元20億という見出しで載せました。よく実は読んでみますると特に3紙の中に大きな差異があるわけでありませんが、実に見出しの数字が躍るという現象だろうというふうに思います。したがいまして、3紙ともに、じゃあ、うそのことを書いたかということになると、うそを書いているとは言えない。見出しのつけ方に我々の思いが伝わっていなかったんじゃないかということを感じているところでございます。
 そこで、実は第2弾がありまして、そういう経験を9月の23日に踏みましたので、次の実は市町村合併の全協を開かせていただくときに、その経験を踏まえて前の議運の委員会の席上で私は議運の皆さん方にそういう新聞報道が正確に伝わらなかったという経緯があるので、市町村合併も非常に大事なことだからぜひ、ぜひとは言いませんが、願わくば全員協議会ですから非公開でお願いをしたいということを議運で私は申し上げました。そのときの議運の議事録もございます。
 ところが、あのときはあれだけドアが閉まったというような中でわんわんがあって、私に2紙が詰め寄りました、休憩の時間に。このドアの後ろで詰め寄って、あなたそんなことを言うたんかいと。私は日ごろ言っておりますように、民主主義というのはマスコミ報道を通じて、いろんなものを伝達しなきゃならないマスコミの重要な役割ありと思っておりますから、願わくば公開の席上でやりたいという思いは基本的に持っております。ずっと持っておりますし、今後も持っていくつもりですが、そういう思いを持っておる私としては前の全協の新幹線のときの苦い経験があるので、私は全協で非公開をお願いしたいと、こういう発言をいたしました。その私の非公開でお願いをしたいという発言は私にとっては大変実はじくじたるものがある思いでございました。そういうじくじたる思いがある中でそういうお願いをして、いきなりどさくさの中で、あんたそういうことを言ったのかいと言いましたから、いや実は言ったよと私は言いました。言ったよと言いました、間違いなく。
 ところが、彼ら二人はだれから聞いたかわかりません。だれから聞いたかわかりませんが、桑野市長がマスコミは曲げて報道するからマスコミを入れるなというふうに頼んだぞというふうにだれからか聞いたもんだから、その聞いたことを私にあんたはそういうことを言ったのかい。私はそのやりとりを知りませんので、非公開と言ったのかというふうに当然とりましたから、非公開でお願いしたいと言ったよと、こういう経過が第2ラウンドとしてありました。大変、報道というのは難しいものでございまして、マスコミが曲げて書いたというあの記事に対しては私は名誉棄損だというふうに思っております。そういう思いは私は今後もそういうふうにとるつもりはありません。
 ただ、マスコミの扱い方、あの筆の一つで大きく変わるという、まさにそういう現実を私どもは身をもって体験したということになるわけでありまして、その2紙に対しては向こうも大概詰め寄りまして議事録を精査して私の発言がそういうことがあっていないということを確認して、二人がわびに来ました。そこで、水に流そうと言って二人で握手をしたということは、将来とも、やっぱりマスコミを通じて私たちの思いを市民の皆さん方に伝えなきゃならないと考えておりますだけに私はここではそういう対応をとったところでございます。
 いずれにいたしましても、大変マスコミを通じた中で、一番最初の今お尋ねありました新幹線で公平であるところを欠いた見出しがやっぱり市民の皆さん方に大きく影響を与えているということは紛れもない事実だろうと思いますし、そのことに対しての対応のまずさが場合によっては我々の側にもあったんではないかということを反省をしながら、これから情報は間違いなく正しく、市民の皆さん方に提供するということを心がけねばならないと改めて感じておるところでございます。
◆7番(田中親彦 君)
 わかりました。新聞記者の方たちも報道する事件事件について、やはりそれなりの勉強はしていっていただきたいと思います。
 ちょっと時間がさしてきておりますので、また時間あれば、ちょっと新幹線のことでお尋ねしたいことがありますので、後にさせていただきます。
 先に、筑後市のイメージアップについてということで、行政職員に期待することにも関するかもしれませんが、今、道路課長の説明がありました。こういう弱者に対する安全な措置での事業ですね、これは私はコンセンサスを得てくることはいつでもできるんですよ。得なければできないことなのか、そこをちょっとおっしゃってください。
◎道路課長(馬場正利 君)
 お答えします。
 先ほども申し上げましたとおり、路側帯を設置するという前提条件でのお話になると、一定地元の地域の皆さんですね、先ほども申し上げましたように、道路のどっち側につくるのか(「いや、もうそれはわかりました、結構です」と呼ぶ者あり)ですから(「できるのですか、できないのですか」と呼ぶ者あり)私は一定地元の同意がなければならないというふうに考えております。
◆7番(田中親彦 君)
 これは私の言っている、こういう白線は車が乗り込んではいけないエリアを示せと言っておるわけでありません。人が通っているときは人優先で車が判断するような、そういう白線の規模を言っているわけです。そういうことは理解できませんか。それを行政がですね、自分たちの筑後市がそういうことに目をつけて、なぜ行政側から先にリードしていけないのか、そこを私は問うておるわけです。
 それから、そういうことが基本にあって、いざそこに設置するときに住民の皆さんのコンセンサスをいただければいいんじゃないですか。年間どれだけの事業がやっていけるかしれません。一にも二にも予算予算と言って問題の先送りされるケースを多々経験しておりますが、これは恐らく、どうかな、年間 3,000千円あれば3キロぐらいの施工はできるはずですよ。11校区あるでしょうけど、大体1校区でどうでしょうか、昭和校区のエリアで考えれば、1校区5キロぐらいあれば、すぐさまそういう安全な通学路なり、生活道路のそういう弱者に対する安全確保はできると思うんですよね。今でもそういうラインがあるところがあるんです。その路側帯が75センチとか、そんなけちなことを言わなくていいじゃないですか。私はせめて子供たちが2列に並んでいくとか、自転車が2列に並んでいくとか、それぐらいの幅ですね、標示だけはしておけばいいんですよ。そうやって通っているときは車が理解して対応してくれるはずなんです。そういうことを行政がなぜ気づかないのか、私はそこを問いたいんです。お答えください。
◎道路課長(馬場正利 君)
 お答えいたします。
 確かに、一定の幅のある市道でかつ通学路、これにつきましては、そこそこ引いてあるところもございます。問題は狭小の市道に引けるのか引けないのか、ここが非常に迷うところでございまして、警察署とも協議をいたしておりますが、路側帯は75センチ以上でいいということになっておりますので、1メートルでも1メートル50でも引けると法律上はそうなっておるところでございます。じゃ1メートル引いたときに残りの車道幅がどれだけが一番ベターなのかという問い合わせもしたところでございます。しかし、警察からの回答は、それは自分の範囲じゃないということでわからないという回答を得ておるところでございます。したがいまして、私が一番心配するのは、確かに弱者を保護するということは大前提に我々も考えてはおりますが、プラス今まで通行しておった車両の安全な通行も確保しなければならない、そういうふうに考えておるところでございます。
 それから、もう一点、道路交通法ですね、先ほど議員からもちょっとお話が出たかと思いますが、17条では路側帯というのは、あくまでもみなし歩道であるというふうに位置づけられておるところでございます。したがいまして、同法の規定では、歩道または路側帯のある道路では車道を通行しなければならないという車に対する規定があるところでございます。
◆7番(田中親彦 君)
 これは、じゃ今設けてある箇所はどんな基準で設けてありますか、教えてください。
 今ラインあるところあるでしょう、そういうラインありますよ。それは何を基準につくられました。教えてください。時間がありませんので、早く。
○議長(永田昌己 君)
 暫時休憩いたします。
                午後3時25分 休憩
                午後3時27分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎市長(桑野照史 君)
 田中議員は大変、今市民感覚の中で鋭く指摘をしていただいておるところでございます。実は、田中議員からの質問があるということで事前に打ち合わせをいたしました中に、担当の方からは、実は路側帯に車が乗り入れると、これは道路交通法違反になるという指摘を私は受けて、そういう認識でおったところでありますが、若干まだ研究の余地もあろうかと思います。それで、担当の方には、やはり、どうしても法律を遵守しなきゃいかんという立場があるわけでありまして、そこの部分から、まだ抜け出ていないんだなという答弁だろうというふうに思います。
 そういう状況でございますから、ここはひとつ大事な指摘をいただきましたので、私が受けとめて、法律を犯すことはできませんが、お役所判断ではない、市民の皆さん方の快適な安全という視点からできるということであれば、そういう方向で対応させていただきたいというふうに思います。
◆7番(田中親彦 君)
 今おっしゃったことですね、これは法的なことは、これは道路管理者の判断でやればいいことですし、私は、白線があるから車は乗り入れられないとかなんとか、そういう法はありませんよ。事故が起きたときに、警察は道路交通法では、責任の問題上、そういう表現をされておるだけであって、事故が起きないときには何ら関係ないわけですよ。事故が起きたのが歩道の上であろうと、車道であろうと、何であろうと、これは議論のもとになるんですよ。裁判であるでしょうけど。
 そういう認識でとらえていただいて、とにかく生活文化、その環境、これは金のかかることじゃないですよ。小学校区一つ、1校区が本当5キロでもやれば随分変わってくると思います。かなりの線、エリアが引けると思うんですよね。全部が歩道のない市道ばっかりじゃないはずです。それをやれば、県道もそんなところがあるんです。今、皆さん、子供さんたちは、道路敷の路側帯の幅、路肩の線を引いてあるその外側の側溝の上を登校しているんですよ。どんな側溝か御存じですか。そういう環境をやはり改善してあげて、これから先のそういう都市計画の中で整備される道路の中においては、やはり歩道の、そういう交通弱者の最優先的な施設づくりを私はやっていただきたいと思います。
 どうでしょうね、本当、年間 5,000千円あれば5キロやれるんですよ。メートル1千円ぐらいでできるでしょう。それはライン引くだけですよ。そりゃ、業者さんは、自分たちで引けばいいんですよ。業者さんに外注すれば経費もかかって、1千円まではかからんでしょうけど、それに近い費用を見ていらっしゃれば、十分できていく話でしょうから。これはぜひ、意識の改革で私は言っているわけですから、そういうことも踏まえて、御みずから変わっていただくことを願います。
 イメージアップについては、大まかは皆さんの意識の改革ということが、私の希望する前提にあります。その中で、新しい自治体での行政責任の中で、もし合併があれば、違う行政同士の職員さんが今まで培ってきた、管理してきた基準の違う中で一緒になられて、また、一つのそういう行政職につかれるわけでしょうけど、そういう発想の転換を図って、皆さん取り組んでいかれないと、幾ら合併しても結果の出ない、ただ不経済的なそういう合併になってしまうケースもあるでしょうから、その辺を今でも手を打って進めていただきたいと願っておきます。
 それから、順序はちょっと逆になりましたが、JR九州羽犬塚駅の整備についてということで、駅前の皆さんたちのための開発的な組織は、今、助役の方から説明があった四つほどのいろんな委員会なりお持ちみたいですが、何でも反対ばかりでは前進はございませんで、周りからの支援もいただくことはできないと思います。お客様を呼び込む考え方へ発想の転換を図ることが大切です。そこで、我々も商店街と一緒になり現状の把握を行い、問題点を抽出して、駅前商店街として具体的な整備案を持って相談に行くならば、行政でできる範囲は財政的に協力することはできますでしょうか、お尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 そのいわゆる反対のための新聞に、市長は駅前開発については自分たちでやれという趣旨の記事が載っておりましたが、要は、朝からも話をしておりますように、自分たちの地域に対して自分たちがきっちりと検討、意見を重ねて、しかも、皆さん方の合意を得るという民主主義の大前提の作業を行っていただいて、それを私は駅周辺開発委員会に夢を託しておるわけでありまして、そういうところで大いに地域の声が生かされて、そういう中から駅周辺の開発に対する方向性が出てきましたならば、当然のことながら、国にお願いをしなければできない規模のものもあるかもしれない、JRにお願いしなければならないものもあるかもしれない、そして行政が担わなきゃいけない分野があるかもしれない、それに対しては市民の税金が費やされることになると思いますが、そこらが整理された後に、駅前周辺はこういうそれぞれの分担の中でやっていきましょうという合意ができれば、当然のことながら、もちろん議会の御承認は要りますけれども、いろんなこれまで行政はそういうことをやってきているわけですから、私がそういうことに窓を閉めてしまうつもりは毛頭ありません。しかし、その委員会に話し合いをしましょうと、つまり、何でもかんでも自分は懐に手を入れておいて、行政がすっじゃろうもんというものに対しては、そんなことでは筑後市が埋没すると。あえて言いますけれども、羽犬塚駅前の元気は皆さん方のエネルギーで起こすべきではないですかと、行政に一任するということでは、とてもとても、よその先進地を見ていても、みんなが心を一つにして地域おこしをやっているところは、事例は幾らもございます。
 そういう方向への意識転換を私は訴えているということでございまして、これは、もし船小屋に新幹線ができたら、船小屋駅前のあの周辺の人たちにも同じことが言えるわけでございまして、当然、羽犬塚駅前についての検討委員会の中から、例えば、橋上駅にするとか、いろんな問題が出てくるかもしれません。あえて私は、私からいろいろ言おうと思いませんで、地域の人たちの意見がまとまれば、それにきっちり、限られた財政ではありますけれども、行政はそれに対応していくということをここではっきり申し上げておきたいというふうに思います。
◆7番(田中親彦 君)
 商店街は商店街で、自分たちで活性化する案を持って相談に行けば協力してくれるということですので、私どももそういう気持ちで、また商店街の、先ほども市長が言われました筑後市の玄関、顔ですので、この辺の活性はあっていただかなければならない地域だと思っておりますので、そういうお手伝いは十分一緒になって取り組ませていただきたいと思っております。
 そこで、先ほど4点ほど言われました、助役からお話のあったいろんな周辺整備の活性化なり、いろんな委員会が設けておられますが、3番目におっしゃった支持される商店街とかいうお話ございましたですね。ちょっと私も、ここに書き取っておったんですが、正しく書き取れませんでしたので、そのお名前と、今現状でどんな活動をされておるのか、お聞かせいただければありがたいと思います。
◎助役(中村征一 君)
 それじゃ、私の方からお答えいたします。
 今、田中議員から御質問のありました点は、一応、検討委員会の中で事業の方針を四つ立てました。先ほど言いましたように、最初が駅前の交通の利便性を高めて筑後市の玄関口としての整備をしようという、そういうことです。この中では、いろいろ東口駅前広場とか、それからJR羽犬塚駅舎の整備、これは橋上化ということを今方向としては打ち出しています。そういうことをやるということ。
 それから、2番目は、歩いて楽しいまちづくりというふうにしていますが、それは羽犬塚駅周辺に来られる市民の方々の意見、そういったものを踏まえて、具体的には散策路を整備するだとか、あるいは花づくりをするだとか、あるいは通りのネーミングをつけようだとか、そういうことが委員会の中でいろいろ出されたものでございます。それに向けて、その実現を図っていこうというふうに思っております。
 それから、もう一つは、地域住民に支持される強い商店街づくりというのを方針の3として出しております。これは具体的には、空き店舗がかなり出てきていますけれども、そういった空き店舗対策として、新しい人がもし、今、ドリームショップでやっている若手が、例えば、新しく店を開店するといったような場合に支援をするとか、あるいは1店逸品事業という、これは自分の店が自慢できるものを見出していただいて、一つの店の、逸品というのは、いいやつということですね。そういうやつをやっていこうだとか、あるいは、御用聞き事業というか、御用聞き宅配事業とか、そういったこともやったらどうかといった提案もなされています。
 四つ目の方針は、まちの個性とにぎわいをつくりだそうということで、この前は子供たちが商店街の中を駆けずり回りました。「忍者まちを遊ぶ」といったイベントもやりました。それから、地場産品の販売所、そういったものも空き店舗をつくってやったらどうかというふうな提案も出されています。
 それで、いろんな四つの方針を23の具体的な事業でもって実現していこうということを、今提言書の中にうたい込む予定でございます。それぞれその事業については、市がやる事業、あるいはJRにお願いする事業、あるいは商店街で頑張ってもらう事業、それから市民団体がかかわってやっていただく事業というようなことで、だれが中心になってやるのか、あるいは、いつごろから始めるのかといったことも含めて、この提言の中にまとめて、市長の方に提言をさせていただきたいというふうに思っています。
◆7番(田中親彦 君)
 そういう活動を一生懸命やっていらっしゃるということはわかりました。そういう中で、やはり地域の活性とか経済の活性というのは、すべて人なんですね。人の流れ、人の数、量的な人、住んでいる人とか、人の流れをとにかくつくり上げないと、なかなかその地域の活性は現状より生かすことはできないというような、そういうことが言えると思います。
 そこで、行政と議会が同一歩調で陳情し、この10年間で完成、成熟させることが必要と思います。これは、新幹線博多−八代間の営業開始ですね、これまでに完成しておかないといけないこと、それは、やはりこの地域の活性といいますのは、行く行くは市の財政力的な、財源の源にもなると思うんですが、JR羽犬塚駅を利用したお客さん、そういうことをたくさんつくるということも一つの施策かと思います。そういう中で、今あるダイヤ、これは新幹線が開業すれば、それに伴うダイヤ改正は必然的にあると思うんですが、今のダイヤでも荒木どまりの列車が24本か26本あります。接続して、こちらに流れてくる列車もその中にはあると思うんですが、そのうちに、やはり福岡をそういう仕事場とした、筑後市をベッドタウン化する、そういうことをねらっていく中では、やはり羽犬塚まで列車を延ばしてくれというわけにはいかんでしょうから、大牟田、荒尾まで、荒木どまりの列車を全部延ばしてくれと言うわけにはいきませんでしょうけど、そのうち、そういう本当に筑後市に住みついてくれるような人たちが使ってくれるような、そういうダイヤ改正の要望ですね、そういうことをもう現状でやっておいでだと思うんですが、また、こういうことはお願い、陳情事ですので、議会を通してやれば、なおさら効果があるようなことも考えられると思うんですけど、この辺についてはどのようなことが考えられるか、お答えいただければありがたいと思います。
◎商工観光課長(一ノ瀬諭 君)
 ダイヤ改正等に対する要望であります。
 これにつきましては、筑後市単独ではなくて、県に福岡県交通対策協議会という組織が実はありまして、これは全市町村加入してあります。あとJR、西鉄、福岡県で活動してある公共交通機関、タクシー事業者も参加してあるんですけれども、その中で市町村の要望として国土交通省なり、地元のJRなり、西鉄なり、そういう公共交通機関への要望をまとめる機関があります。それで、毎年、筑後市の場合は、特に御指摘の荒木どまりが、私が換算したのでは快速で15本あるようです。普通を入れると、多分多くなるだろうと思います。15本、現在あります。それらをできるだけ荒木なり大牟田まで延長してもらうという要望は、毎年しております。
 一番最近の一番新しいダイヤでは、そういう要望も含めまして、博多から羽犬塚に来る、これは快速なんですけれども、17時から20時までの間に8本快速があります。ということは、一般的には先ほど言われるように、私たちが出張する場合は4時ごろ業務が終わって帰るとか、そういう場合は荒木どまりが実は多いんです。ところが、一般的な通勤者の方は5時以降に帰られると、5時以降8時ぐらい、遅い人は9時になると思うんですけれども、その間については快速が8本現在あるということで、そういう部分についてはJRからも努力してもらっております。それに加えまして筑後市としましては、地元の駅長の方に、ぜひ延長してくださいということを要望をしているところであります。
 質問議員が言われますように、議会としてそういう要望が出れば、私たちも力強く感じております。よろしくお願いします。
◆7番(田中親彦 君)
 大きく3点について質問させていただきましたが、まだ具体的なことで質問もしたかった分もありますけど、時間も押してきましたので、この辺で私の質問は終わらせていただきたいと思います。
 いずれにせよ、一番当初に述べましたように、目の前にこれからの地方行政の自治のあり方、これが問われておる時期ですので、我々はそれに向かって新しい器づくり、そこにだけ一生懸命集中して、よく議論しながら、また進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしておきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、田中親彦議員の一般質問を終了いたします。
 次に、15番水町好議員にお願いいたします。
◆15番(水町好 君)
 15番水町でございます。さきに通告いたしておりました件ですが、1項目にちっご「ふれあいの里づくり」についてということと、2項目めに公共下水道事業についてということで通告いたしておりましたが、2項目めの方を私の方が事務局へ取り下げることの報告を怠っておりましたので、この場をかりまして、ここで取り下げることを改めて御報告させていただきます。そういったことで、1項目だけについて質問をさせていただきます。
 最近、合併の話が進んでおる中でございますので、この「ふれあいの里づくり」事業をどのように取り扱われるかということについてお尋ねをするものであります。
 ちっご「ふれあいの里づくり」ということでございますが、先の見えていない市町村合併問題と相まっていますことにあわせ、本年度、本事業の実施要綱の作成と事業補助金1億円が予算計上され、今年度も四半期を残すところであります。合併は先が見えないと申し上げましたが、勝手なことを言うなというふうにおしかりをいただくかもわかりません。そこで、経過をちょっとたどってみたいと思います。
 昨年8月、2市4町2村による広域合併に向けた調査検討協議を行うための任意協議会を発足し、途中退会された自治体もあるようでございます。協議の結果、細かくは知り得ませんが、8カ月後の3月には解散されたとのことでありました。その後、広川町より筑後市、八女市に2市1町による合併法定協議会設置請求があったということでありましたが、直接に提案された広川町の方が議会において否決をされております。しかし、本市においては継続中であります。また、有権者の50分の1以上の署名による住民発議制度による大木町との法定協議会設置請求が行われましたことに対しましては、両議会においての否決により振り出しに戻っております。その間に、8月、出前市長室、市内11校区の会場においてパンフを配布され説明が行われた2市2町説は、その後どのようになったのか定かでないように思いますが、9月議会での大木町との法定協議会設置が否決になったことが、その結末であったのかなというふうに私自体受けとめておるところでございます。
 次に、11月14日、全員協議会において、筑後市、八女市合併協議事項44項目について説明がなされました。つきましては、先日の質問に対しての回答に市長より、22日に相手方の回答があるようになっているということでございましたので、先が見えないというふうに述べさせていただいたところであります。
 平成12年4月、地方分権一括法の施行によりまして、地方で決めて地方の責任においてやりなさいという改革論が論じられるとあわせまして、三位一体論、また税源移譲説等、取りざたされているところでありますが、いまだに確かな明かりは見えていないとしか言えません。きょう、市長よりも報告がありましたけれども、けさの朝刊で若干触れられておったという程度でございます。これも、昭和中期のバブルに甘えてきたツケが今、国や地方の財政のみならず、人間の心までが失われ、その上、私たち国民に 700兆円にも及ぶ不負債を背負っているのは否めない事実であります。そこで地方においては、足腰の強い自治体、自己責任による自己決定可能なまちづくりを求められて平成の大合併がここに推し進められていますが、本市におきましての合併状況は先ほどより述べたとおりでありまして、もし述べましたことに誤りがありましたら訂正をいたしますので、御指摘をいただきたいと思います。
 そこで、桑野市長は2年前の選挙公約に始まり、市民が主役のまちづくりを平成13年12月
3日、市長就任以来、市政全般に及ぶ基本理念として推進されてこられていることは、市民が深く、また申しわけない言い方ですが、ちょっと浅く知り得ているところでございます。昨年10月には、町民が主役として、住民によるまちづくりに30年前から取り組み、成功を見られている先進地、岩手県の藤沢町の視察研修を私も市長と一緒にさせていただきました。その節は大変市長にもお世話になったものでございます。ヨイショではありませんので、本音で申し上げております。
 まず、町民の理解と努力が時間の積み上げの重要性と、人と人の思い合い、理解し合う心のとうとさ、実感いたしたことは同時に感動を覚えたものであります。本市もぜひとも思いを強くしたいと、私もこのように思っている一人でございます。
 そこで、ちょっと前置きが長くなりましたが、このようなことから推しましても、ちっご「ふれあいの里づくり」事業の成功を心から願っておる次第でございます。市町村合併いかんによっても、本市としての取り扱いを市長はどのように考えておられるのか。どこと合併いたしましても絶対にこれだけはやり通すと言われるのか、合併の相手によっては中止をするというふうに思われるのか、お尋ねをするものでございます。その御答弁によって次の質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午後3時59分 休憩
                午後4時10分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎市長(桑野照史 君)
 ただいまは、私の一番のセールスであると自分で思っておりますが、ちっご「ふれあいの里づくり」事業について御質問をいただきました。
 市町村合併にまつわる今の水町議員の御指摘は、おおむねそのとおりであるわけでございますが、私はあえてその前にさかのぼりますと、就任以来、もう何遍も申し上げておりますが、筑後市というのは地理的に、北にも東にも南にも西にも合併の可能性があるというふうに思っておりましたし、よそからもそういうアプローチがたくさんあるだろうというふうに思っておりましたにもかかわらず、2年経過いたします中でなかなか大変、まだ明らかな方向も出てきていないということでございまして、それは実にさまざまな要因があるわけだろうと思いますので、ここで分析することは難しゅうございますが、一つには私のリーダーシップのなさもあるのかもしれんなと反省をしておるところでございます。
 そういう中で、2市4町2村は残念ながら任意協議会の中で断ち切れとなったところでございますし、その後、広川町、八女市、筑後市の2市1町の広川町から出ました問題も今継続審議中ということでございます。そして、大木町と1町1市のこの合併問題も、私の理解によりますと、大木町の方からの否決によりまして、それに当筑後市議会もおつき合いというか、余り積極的ではなかったんですけれども、一応否決をして矛をおさめたというようなことのように私は理解をしているところでございます。
 そういう中で、私はことしの7月、11の会場で2市2町論を御紹介し、市民の皆さん方の御意見を聞くという機会を持ちました。これは、さまざまのそれまでの市町村合併にかかわる経過の中で、この八女市、筑後市、大木町、立花町であるならば実現可能であろうと、そして、筑後市民においても、ここであるならばおおむね皆さん方に賛成いただけるんではなかろうかというふうに理解をしたところでやったわけでございましたが、今申し上げましたように、大木町からの否決という大変残念なことの中で、大木町の否決が、つまり御指摘のとおり2市2町論の終息につながったところでございました。
 そして、それから後、また幾つかの経過がございましたが、私どもの方としては八女市と筑後市で先行して合併をしたらどうかというような声が出てまいりまして、これであるならば我が筑後市の方も大変、市民の皆さん方、議会の皆さん方の賛意を得られるのではないかという感触のもとで、私どもは事務的な行政上の接触、協議をしてきたところでございました。そして、おおむね八女市の御理解もいただける中で作業を進めてまいりましたが、私どもの予想を超えたところで、実は東部の2町2村から、そう言わずに自分たちも一緒に入れてくれよという申し出が書面をもってあったところでございまして、そういう中で、それならば、筑後市の中には率直に言って東部財政負担論も強くあるところでございますので、筑後市と八女市との協議におおむね合意をされると、我々の決めたことに皆さん方も賛成してもらうという前提の中で考えたらどうかということから2市の協議を今進め、そして、一つふえて45項目になりましたが、こういうことを今2町2村に御提示をしておるというところでございます。
 これが、この経過でございますが、さきの御質問でも私は答弁いたしておりますけれども、八女市と筑後市との、この2市合併に対する基本理念の中で一番うたっておりますことが、実は地方の時代における、地域を自己決定によってつくり上げるという合意だというふうに考えておるわけでありまして、2市協議の一番前文のところで、そのことをうたい上げておるということでございます。
 これは、重ねて私が申し上げますまでもなく、これからの日本全体の中で、決して中央を見ない、自分たちの町は自分たちでつくり上げていくということでなければ、日本の国自体の崩壊につながるという危機感の中で私は考えておるわけでございまして、水町議員におかれては、昨年ですか、皆さん方と一緒に藤沢町、あれは私にとっては2回目の訪問でございましたけれども、訪ねまして、まさにぼろぼろの役場の前に誇らしげに43の行政区から持ってきた石積みが高らかに積み上げられておるということは、大変我々にとっては、規模は小さいところでございますけれども、大いに今後のまちづくりの参考になる、示唆に富むところが多かったわけでございます。
 そういう思いを込めた中で、私は15年度予算の中で「ふれあいの里づくり」事業を皆さん方に御提示申し上げ、皆さん方の御賛同をいただきました。あの12月予算の審議の議会において、随分皆さん方からもいろいろ御質問をいただきました。当然のことながら、従来のパターンから言いますと考えられないような事業で、まだ皆目、大きなことは何も決めとらん、ただ一つ決めておることは地域のことを自分たちでやるということであって、余り行政が口出ししないと、こんな事業があるかということでいろんな角度から皆さん方からの御質問もいただきましたし、顔を見ておりますと余り御納得いただかない中でも、まあ、市長がそげん言うならしようなかたいというところもあって、実は今日に至っておるんではないかというふうに思うところでございます。
 この「ふれあいの里づくり」事業は、まさにすべてのこれからの地域づくり、まちづくりの源泉をなすものだというふうに思っておるところでございまして、藤沢町において、一つの例で言いますと、例えば、藤沢町役場は地域の道づくりに一切用地交渉なんか行ったことないということを高らかに、微笑みながら佐藤町長さんは申されておりました。自分たちの地域のことちゃけん、自分たちで地権者との交渉はするっさいと、そういうことが当然のことのようなまちづくりができているわけで、あとはどこに予算箇所づけの順番をつくるかと、これについても自治区のセンターの中でおおむね順番を決めていかれるというような話も承っておるわけでございますし、それぞれの地域には核になる人たちが何と、町役場の職員が5時からは地域の人間だということで、地域の核づくりの職員が重要な役割を果たすというシステムがもうできて、20数年かかっておるようでござまして、ここでるる申し上げるまでもなく、あの「希望のケルン」をもう一度お読みいただきたいというふうに思うところでございます。
 そういう中で、「ふれあいの里づくり」は第一歩を踏み出す事業でございます。76行政区に御提示を申し上げ、そして、地域平等として20,000千円、そして足すことの地域住民の方々の人数掛け20千円、これが行政の方で準備をする資金ということでございますが、なかなか簡単にそう事業の採択に至らないんではないかという区長さん方の御心配もいただいておるようでございます。私は、そういう強い地域づくりは自分たちでやっていくんだという誓いのスタートだというふうに私は強く訴えておるところでございますので、まだまだ説明不足のところもあるかもしれませんが、これは事業を推進することに意味があるのではなく、むしろ、この事業を通じて地域の人たちが自分たちで自分たちのまちづくりのために立ち上がるという意識改革こそ、この事業の一番のねらいだろうというふうに今思っておるところでございます。
 1億円という、大変財政の厳しい中に、こんな大きな金額を、予算枠を御承認をいただいて今進めておるところでございますが、当然のことながら76の行政区の中には大きいところ、小さいところ、いろんな意識のところ、さまざまございますから、ばらばらであろうというふうに私も思っておりますが、いち早くこのことに取り組んでおられて、近々計画書を出すという行政区も出てきておるわけでございまして、大変私にとってはありがたいというか、うれしい話だなというふうに思っておるところでございます。そういう、このそれぞれの行政区の事業を通じて、どうか自分たちの地域づくりを自分たちがやっていくという意識改革ができればありがたいなと思っておるところでございます。
 そこで、お尋ねですが、こういう事業を筑後市としてスタートしたけれども、合併をした後はどういうことになるだろうかということでございまして、当然のことながら、八女市と筑後市との協議の中では、筑後市のこの事業はぜひ推進をしたいということで合意事項の中に組み入れていただいております。したがいまして、私は先ほどからるる申し上げておるように、筑後市が将来合併するところも、地域のことは自分たちでやるという基本の合意を得られるところと合併すべきであろうというふうに思います。どこと合併すればプラス、あそこと合併すればマイナスという発想よりも、むしろ住民の皆さん方が自分たちの手で自分たちのまちづくりをするという合意さえあるならば、私はあえてどこと合併してどこがという思いは余り持っておりません。ただ、ダイナミックに大きな仕掛けをするためには、将来やっぱり30万人の都市をつくらなければ、やっぱり自主性が保てないんではないかという考えは持っておりますが、そういう中でぜひ、筑後で言います「ふれあいの里づくり」事業というような観点から、よその市町村も立ち上がってもらえれば、私としてはありがたいと思っておりますし、このことを旗を引っ込めるつもりも毛頭ございませんし、むしろ、筑後市の中でもまだ十分な御理解をいただいているわけではありませんが、それでもあえて、よその市町村に対しても、このことは私としては訴えていきたいという事業であるということでございます。
 以上、お答えをいたしました。
◆15番(水町好 君)
 ありがとうございました。一つずつお尋ねしたいと思いますが、まず市長の御意向として、やるという決意を示していただきました。これを前向きにやるということで質問をさせていただきます。
 私もやってほしいと望む次第で、きょうは質問をしておるわけでございますが、今御答弁の中に、八女市と合意ができているという御答弁がございました。この説明資料を見ますと、項目第17号に補助金、交付金の取り扱いということで、これを補助金だと理解しますと、合併時までに見直すということが出されております。ですが、今ここで御答弁いただいた合意を見ておるということであれば、そのように受けとめさせていただいてよございましょうか。――ありがとうございます。そのように理解をさせていただきます。
 お尋ねしたいことは、この本市の事業が一応本市だけの事業として取り組んでおる途中でございまして、合併が成立したとしますと、まず17年3月だろうというふうに思います。そうすると、そこに2年間の時間差が出てきます。その辺の調整も八女市さんとの合意ということでございますが、今の合併構想の中の2町2村、どうなるかわかりません。非常に私も質問しにくいわけでございますけれども、その辺も大丈夫だというふうに理解していいものかどうか、お尋ねをいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 この「ふれあいの里づくり」事業が今筑後市でやっておるものが、完全にこのままきっちり八女市との間で推進するというところまで行っているわけではありません。しかし、地域おこしでそれぞれ自分たちが行政区でやっていることを、これはぜひ推進するよということの合意を得ているわけで、財政的に金額的なものが若干の移動があるのかもしれません。それは、まだそこまで私がここで明確に言うことはできないと思いますが、基本的な考え方としての合意を得ているということでございます。と同時に、当然のことながら45項目でこれが合意されておりますので、このことに対して、後から入ってくると希望されているところは当然のことながら、それをわかった上での参加だということでございます。
◆15番(水町好 君)
 編入されるところは何が何でものんでくれということにも聞こえますけれども、これが非常に懸念されますのが、各行政区の話も出ました。それで、何行政区かの区長さん方とも私はお会いした中で、非常に魅力を感じてあるわけですね、この事業に対して。それとあわせまして、合併に触れたくはありませんけれども、合併の難しさというのがひしひしと伝わっておる今日でございます。
 この間からも佐賀市の方も99%、土壇場まで行って、協議会が解散されておるとか、この近くの自治体においても、ただ名称をどうするか、その辺だけで解散になったとか、解散の状況がここで続いておるようでございます。本当に難しいと言わざるを得ない合併問題だというふうに考えております。
 ですから、今、市長が懸念されておった1点が出てきましたけれども、一応取り組んだ行政区があったとして、途中で合併後に金額の変更をするぞ何だとなったら、非常に取り組まれた行政区は迷惑だろうと。その辺は、またいろんな調整をなされるかはわかりませんが、そういったことに心配を感じましたのでお尋ねをしておるわけでございます。それで、その辺もどんなふうに取り扱われるか、まだ合併していないもんだから、はっきりしたことは言えないと、それは思います。その辺は深くは追及しませんので、十分考慮していただいて事を進めていただきたいと、このように思います。
 それで、少し現状を教えていただきたいと思いますが、現在、76行政区ある中で、地名は要りません、何行政区ぐらいが事務局の方にお尋ねなり、そういった取り組みにかかろうとされておるのか。実際に申請が上がってきているところがあれば、またそれも数だけで結構です。教えていただきたいと思います。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをさせていただきます。
 まず、説明会という形で答弁させていただきたいと思いますけれども、説明会として私どもが出向いておるのは、今月中の予定も含めて20回でございます。その中で、行政区という前提条件になりますと、12月中の予定の五つの行政区を含めて18行政区ということでございます。残りの二つは、一つは校区としての説明会の要望であり、もう一つは純然たる団体としての説明会の要望でございます。合計20回参っておるところでございます。
 それから、具体的に申請があっているところということでございますが、現時点において具体的な申請はまだ上がっておりません。ゼロ件でございます。ただし、先ほど市長の方からも答弁がありましたように、本年度中、3月いっぱいまでには、二つの行政区から申請があってくるんじゃないかという、そのような内々のお話をいただいておるところでございます。行政区名については質問議員のおっしゃるとおり控えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
◆15番(水町好 君)
 説明会と言われますと、相手方より要請があっての説明会と思いますが、この1説明会について複数の行政区とか複数の組織とかということも含まれておりますか。
 それとあわせて、当初から、ここでもう10カ月近くなりますので、当初のような各行政区長さん方の地域からお聞きしたことでしますと相当の魅力を感じてあったと、先ほど申し上げましたが、ちょっと数が少ないかなというふうにも思うわけです。それで、少ないかなと私が思うわけですが、事務局としてはどのように感じ取ってありますか。それもあわせてお尋ねをいたします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをさせていただきます。
 数字につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。一つは校区で行っておりますので、ちょっと資料が……(「いいです」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。
 校区で行っているところは、七つの行政区が合同になっております。ただし、この七つの行政区は先ほど申し上げました18の行政区とダブっておるところがございますので、正確な数字になるということになりますと、25という数字にはなりません。ちょっと数えてみればわかるんですけれども、今の段階でちょっと、はっきり何行政区かということはちょっとつかんでおりません。
 それから、20回の説明会が多いか、少ないかというふうなことになろうかと思いますけれども、私どもとしてはほぼ予想どおりではないかというふうに思っておるところでございます。というのは、先ほど質問議員からいただきましたように、魅力は感じているけれども、やっぱりやり方が、わからないと言ったら語弊がありましょうけれども、取り組み方がわからないということで、私どもの方にお見えになって、どういうやり方でやろうかという相談をいただいているところはいっぱいございます。それもございますし、また、もうしばらく様子を見て、どこかがもう少し具体的に動いたなら、一つの例にしたいということで、いましばらく静観をしようというふうに考えていらっしゃる行政区もあるようでございます。
 いずれにしても、これが10年という長いスパンの事業でございますので、極論をすれば、本年度手を挙げなければゼロになると、そういったものではございませんので、やっぱりそれなりにじっくりと腰を据えて取り組んでいらっしゃる行政区もそれなりにあるものと、このように理解をしておるところでございます。
◆15番(水町好 君)
 私も感じておったところを、今答弁の中に出していただきました。非常に事務作業的にも、また取り組み的にかなり難しいという感触を受けてあるような気がいたします。
 それで、説明会に出向かれたということでございますが、事務局は担当課として、どの程度までこれにアドバイザーとして携わっていただけるのか。この辺がすべて 100%、担当課の方でいろいろ指導されるというのも大変だろうと思います。
 それで、私たちの地域をここで例に挙げては恐縮に思いますが、桑野市長、再三ここでも発表をしていただいております校区で取り組ませていただいておりますコミュニティーバスの件を例に挙げますと、地元の職員さんがそれなりに協力していただけますと、非常にスムーズにこの取り組みもできるかと思いますけれども、いかにせん、バスとは違いまして、またこの事業自体が10年間という計画の中にあることからして、非常に後を懸念してあるということは事実であります。その辺を思いますときに、それと地域によっては職員さんが多いところ、少ないところ、いろいろあるようで、できれば市の方である程度の対応をお願いできんだろうかという声も聞いております。
 しかし、市長の最終的な気持ちは、すべてやはり地域でやってもらうことに意義があるというのはよくわかるところですが、このままで走っていったら本当に時間がかかるだろうと。余り極端に1年に10行政区も20行政区も手を挙げられたら、それはまた予算的にたまったもんじゃないでしょうけれども、そのようなことは絶対にあり得ないというふうに思います。それで、できればプロジェクターを準備していただいて、それなりに指導を、当初だけでも指導をしていただければよほど取り組みがしやすくなるんじゃないかというふうに思うわけでございますけれども、今それにかわることをしてあるような気もしますね。しかし、本当にそれを取り組んでいくとなれば、今の陣容ではまたどうかなということも考えられますし、本当にこの事業を進めていくとなれば、その辺まで私としてはお願いしたいというふうに思っております。
 いかにせん、合併が控えておりますので、合併になるのか、ならないのか、なったときにどうなるのかですね、その辺も考慮しなきゃいかんだろうと思いますが、まず、そういったプロジェクトでもつくって、やはり1カ所でも2カ所でも立ち上げていただいて、ほかの行政区の手本になっていただくということも一つの方法ではないかと思いますが、いかがでございますか、ちょっとお気持ちをお聞かせ願いたい。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをさせていただきます。
 基本的な答弁につきましては、先に水町議員の方でおっしゃっていただいたとおりでございます。地域のことは地域でやっていただくという大原則でございます。先ほど市長が申し上げましたように、事業の推進、何かをやることが目的ではなくて、自立できる地域をつくると、そのための一つの、トレーニングということは言葉が適当かどうかわかりませんが、トレーニング、訓練としての事業でございますので、そのことで取り組んでいきたいというふうに思っております。
 先ほど申し上げました本年度申請を予定されております行政区におきましては、やはり私どもの方からのほんの手助けと申しましょうか、一つの方はちょっといろんな補助事業との関係がございまして、若干、ほんのわずかですけれど、手助け、御相談に応じておる程度でございまして、ほとんどが行政区長さんを通じて農政区とか青少年の育成の関係の団体とかPTAとか、それぞれの行政区の中の団体の協議の場で進めてもらっております。私どもとしましては、繰り返しになりますけれども、何かをつくることが目的ではございませんので、当初の目的でございます地域自立のために、そこら辺についてはぜひ、行政区になるのか、校区になるのかわかりませんけれども、それに取り組まれる団体での御努力をお願いをしたいというふうに思っております。
 なお、7月の段階での御説明で申し上げたと思いますけれども、職員に対しましても、先ほど市長が申し上げましたように、5時以降は地域の住民であると、このことを前提にということで職員研修も行っております。4日間に分けて行っておりますので、その趣旨については徹底をしておるつもりでございます。ただ、議員おっしゃるように、確かに職員がいるところ、いないところ、あるいはもともと出身の職員はおるけれども、現実的には住んでいないと、地域いろいろの事情はございますけれども、ぜひ行政区長さんなり地域の友人関係、交友関係を伝ってもらうと申しましょうか、そういったことでもしてもらって、役所の職員、ぜひそれらの運動に巻き込んで前進させていただきたいと、このように思っておるところでございます。
◆15番(水町好 君)
 基本的な考え方は十分わかります。ただ、いろんなことから推していきますと、このままで、なら、あなたたちでやりなさいと、なぞかけにすぎません。これ、なぞかけと同じですよ、これを出されたら。だから、その辺をもうちょっとやっぱり、当初だけでも、一、二カ所だけでもこれが成功を見るまで―― 成功とは言いません。スタートができるまででも、ちょっと面倒を見てやってほしいなというふうに思うわけです。
 と言いますのも、どうしてもこれは行政区長さんが頭になってもらわなきゃ先に進まない事業と思います。そりゃ、自治体をつくるというのが一番理想だろうと思いますけれども、いきなり自治会と言われても、なかなかそこここに問題が生じて難しくなると。行政区長さんのあり方を見ますと、大体2期、3期、長くて3期ぐらい、特別に長い方は5期も6期も御苦労いただいている区長さんいられます。しかし、そういったことで10年間を見通しましたときに、次の区長さんを云々となると、ひどい話を聞きますと、次に区長の受け手がないという話さえ入ってきます。そういうことじゃ、やはり無理があるだろうと。
 それで、本当は、さっき申しますように自治会を組織されたが一番いいでしょうし、若い人からお年寄りまで各種団体が一つになった自治会でなけりゃ、本当のこの活動はできないというふうに思いますけれども、まず、くどいようですが、しばらくの間だけ、そういったプロジェクトを組まれるとか、再度お尋ねをいたします。市長、いかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 地域にそれぞれに混乱を生じておるということも私の耳にも入っております。この事業のねらいを考えますと、混乱もむべなるかなと、いたし方ないかなというふうに思っておりまして、従来の意識の延長線上で事業の推進ということではないわけですので、まず、そこの地域から出ておる職員に我々もしっかり研修いたさせますけれども、地域の皆さん方の熱い思いを語っていただければ、先ほどお話しいただきましたように、下妻においては、やはりあのみどり号が走るようになったのには、幾つものいろんな要因がありますが、市の職員2人の頑張りもあったことだと私も理解をしております。
 そういう中で、私はむしろ、スタートするときに、先ほど担当課長が申し上げましたが、来年3月までの間に2行政区から既に上がってくるという実態があるようでございまして、私もまだ行ってもおりませんし、本当にどんなものが出てくるのかもわかりませんが、そういう実態が来ておるということからすれば、私はそれが日の目を見ることを期待しておりますけれども、その期待が日の目を見たときに、私は必然的によその行政区に対して、一つのモデルになるというふうに思っておるところです。逆に言いますと、1人、2人の、今おっしゃるようなことを対応することにやぶさかではありませんが、それをすることによって、まさに従来型の中で事業獲得というふうに走ってしまう意識の逆転にまたなるんではないかという心配もあるわけでして、ある意味から言いますと、大変壮大な筑後市の中の意識改革の事業だというふうに考えておりますので、当面これでずっと突っ張るつもりもございませんが、御指摘いただきましたように、市町村合併の行く末もありますし、そこらのところを絡ませながら、当面はちょっと今の状態の中で静観をさせていただきたいというふうに思います。
◆15番(水町好 君)
 なかなか意思が固いようでございますが。
 本当に今言われるモデル地区ができるまでで結構ですよ。そうしますと、スタートされた行政区が次のリーダーになっていただければ、後これを計画されるところは、そこの行政区にいろいろお尋ねいただければ難しいところは解決できるだろうというふうに思います。まだ申請が上がっていないということですから、申請が上がってきたときに、その申請書についての指導がどの程度なされておるのか、全くなされていないのか。その申請が上がったものを審査会にかかるわけですよね。審査会で没になるということはあるかも、ないかもわかりませんが、もし万一、指導があっていなかったとした場合の申請が没になったとしたら大変なことですよ。何か、おまえたちは、精いっぱいつくったやつを没にしてという反動もあるだろうと思います。あっちゃならんことですが、その辺についての、申請書についてのお尋ねがありましたのか、また指導されたのか、お尋ねをいたします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをいたします。
 申請書の内容といいますか、申請に関して私どもが指導することは一切ございません。現実問題といたしまして、先ほど審査会、「ふれあいの里づくり」委員会のことですけれども、こちらの方で審査をいただくことになりますが、ここは市長に対する答申でございまして、最終的な判断は市長が決定をするということになります。いわゆる採用か没かということは、最終的には市長が決定をするということになります。
 ただし、先ほど申し上げました申請書の内容につきましては、この「ふれあいの里づくり」委員会で指導することにいたしております。事務局が、いわゆる市の職員がやるのではなくて、この委員会で、ここはもう少しこういうふうにしたらどうでしょうかということは、12人の委員さんの合議で、ここをこうしたいただければ、もっと地域づくりができるから、こうされたらいかがでしょうかというようなやりとりも含めて、この委員会で行うことにしておりますので、しゃくし定規と申しましょうか、申請書が出たからそれを審査をして、ただ単にマルかバツかという審査する会というふうにはつくっておりませんで、そこで差し戻しではございませんけれども、こうされたらいかがでしょうかということを意を汲んでいただいて、またお持ち帰りいただいて、その何回かやりとりをすると。私どもとしては、そのようなやりとりというものを前提として考えておるところでございます。
◎市長(桑野照史 君)
 ここで補足答弁しておきませんと、また、ワンマン桑野になりますので。
 三島先生という大学の先生が委員長になっておられまして、市民の皆さんから公募の方々にも参加いただいた委員会でございまして、そこで十分に協議をしていただいて答申いただいたことが、それが決定になります。今、彼は形の上で言いましたが、私は一切口を挟むつもりはございませんで、三島委員会の御決定に、それに従うということでございます。
◆15番(水町好 君)
 じゃあ、審査委員会と聞こえますと、審査をするだけというふうにも聞こえるわけですが、そこである程度の指導もしていただくということですね。
 それと、後の市長の補足答弁でわかりましたが、審査会はどうであっても通ってくれば、市長が悪かっても決めると、大事項だから決めるということにはならないということの補足答弁であったというふうに理解をさせていただきます。
 本当に何回も申し上げますが、10年間という計画期間を見ましたときに、大変やはり難しいという、もう最初から、これを見られて、こりゃ難しかぞ、おれたちがやってもつまらんぞというのが先に立っておる区長さん方が大勢おられるようですよ。それで、区長会でもある節には、何回となくそういったことの指導といいますか、説明なりもしていただければいいかなというふうに思います。
 どこも青少年育成協議会とか、いろんな各種団体、こもごもにありますので、そういった団体がすべてやっぱり一つになりませんと、こういった事業は難しいだろうというふうに思います。ですから、あと引退される、勇退される役員さんやら、10年間のうちにいろいろ出てくると思いますので、その辺の後輩に係る指導もやはり十分やっていかないと長続きしないというふうに思いますし、ここで一つお尋ねをいたしますが、例えば、計画をされて、一時金で補助金を受けられてスタートされて、3年目、4年目で何となく続かなくなったという場合は、没収にはならないわけですよね。返す原資がないもんだから。どうですか。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをいたします。
 原資の有無は別といたしまして、要綱上は返還の義務が生じることは、筑後市の補助金要綱の中にうたわれておりますので、原則的にはその取り扱いになるものと、このように理解をしておるところでございます。
◆15番(水町好 君)
 あってはならないことですが、ないように努めていただくような組織づくりをしていただくことが、まず前提だと思います。
 それで、これは冗談じゃなくて、本当に出してしまった金はだれが責任を持って返還するのか、これは大変な問題ですよ。そういったことを考えたときも、やっぱり十分な監督指導も入ってしかるべきじゃないかなというふうに思いますので、その辺もお含み置きいただきたいと思います。
 それと、これはちょっと、おまえはばかかと言われるかもわかりませんが、市町村合併が成立しましたときに、これは合併特例交付金がこの事業には適用するのでしょうか、どうでしょうか、お尋ねいたします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 お答えをいたします。
 いわゆる特例債の事業として該当するかどうかということでございますけれども、旧町村、いわゆる新しい市、今度の場合は市になっていますけれども、その一体に期すような事業であれば当然対象になると思います。しかしながら、この計画については事前に新市計画等に上がっておく必要がございますので、そこら辺の事務的な問題と、現実的に旧市町村境を越えて、もしくは旧市町村を単位として一体化を図るような事業という前提でいくと、かなり難しい点があると、このように理解をしているところでございます。
◆15番(水町好 君)
 もう一度、お尋ねしますが、そしたら、一応、先進地のお話を聞きますと、合併特例債が非常にチェックが厳しいと。それで、もらえるやつがもらえなかったとか、そういった話も間々聞くわけですよ。
 今の説明を聞きますと、合併後にその一体として取り組む事業であれば該当するというふうにもちょっと聞こえましたが、そこはどうですか。これはただ今、本市、筑後市だけの単独の取り組みでやっておるから、合併したら該当しないだろうと、交付金はですね。しかし、合併後に新市でこの取り組みをしたら、全市でやるから該当するんじゃないかというふうにちょっと私は受け取れましたが、もう一度はっきりお願いします。
◎まちづくり課長(山口辰樹 君)
 旧市町村間、これの一体化のため、だから、隣同士の行政区とかということではなくて、例えば、八女市と筑後市でいきますと、八女市と筑後市が新市としてより一体感を高めるためにやるような施策、一般的には箱物になりましょうけれども、そういったものについての特例債の対象がございますので、そういった広範囲で行われるような、今のところ、例えば、「ふれあいの里づくり」事業でございますと、今一番大きいのは校区単位でございますけれども、校区単位を超えて、例えば市町村単位というようなもっと大きな単位で何かをやれると、こうなってきたら、多分「ふれあいの里づくり」じゃなくて、それぞれの市町村の事業という形になろうかと思いますけれども、そこら辺の関係からして、なかなか難しいんではないかということが1点でございます。
 それから、事前にやはり、新市の建設計画の中にそれを上げておくというこの必要性、もちろん今からまだ協議の中には時間がございますので、その中で十分うたい込めば可能だというふうに思います。一般的には、そのところで、あとは施設の統合のための施設とかという他の要件による特例債等もございますけれども、ちょっとそこら辺は、いわゆる行政区単位のコミュニティーということになってきますと、なかなか難しいところがあるんじゃないかというふうに思います。宗像市がやっておりますような小学校区でありますとか、それら辺のコミュニティーをさらに増進をさせていく、そのような形での建設計画等をうまくそこら辺に乗せていくことが可能であるならば、 100%特例債は不可能だと、そういうことでもないというふうに理解をしておるところです。
 非常に私たち自身も、できますか、できませんかという2分の1で回答できればいいんですが、規模の問題とか、先ほど言いました四つある要件のどれに該当するのかというところを総合的に判断してやらないといけませんので、ただし、方向性としては議員がおっしゃるように、利用できるものはと言うとちょっと語弊がございますけれども、そういったものが可能だとすれば、その方向での検討をしていくことは、もちろんやぶさかではございません。
◆15番(水町好 君)
 もう時間で、私は終わらせていただきたいと思います、本当ですね、これが該当するということにでもなれば、じゃあ、筑後市は2年間待ちましょうという話にもなりかねないと思います。まあ、難しいかなとも思うわけですよ。しかし、万が一にも、これは該当しますよと、足腰の強い新しいまちをつくるという観点から推していったときに、該当するとなれば、それは2年間待ってでも、その交付金を利用したいということも考えざるを得ませんので、十分これはひとつ研究をしていただきたいと、このように思います。
 また、合併の中に、我田引水とかいろんな言葉が出てきます。それで、合併が成立を見るとした場合に、どうしても、市長がいつも言うな言うなと言われることですが、端っこの方はどうしてもその感覚は抜けないわけですね。ですから、こういった制度でも十分利用させていただいて、本当に自分たちの村づくりができれば必ず、地域的だけにこだわることなく、私たちの村は楽しい村ができたよという、そういったことででもカバーできるような新市をつくっていただきたいと、このように思うところでございますので、どうぞよろしくお願いをいたしておきます。
 本当に、今の合併特例債の件につきましては定かな答弁でなかったなというふうに思いますので、宿題としてひとつ勉強していただいて、十分この辺は考えに入れていただきたいと、このようにお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして水町好議員の一般質問を終了いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
                午後5時2分 散会