平成16年 2月 臨時会(第7回)

           平成16年2月27日(金曜日)      
                               (午前10時00分開会)

1.出席議員(22名)

    1番  田 中  瑞 広         12番  島    啓 三
    2番  矢加部  茂 晴         13番  原 口  英 喜
    3番  緒 方  幸 治         14番  若 菜  道 明
    4番  五十嵐  多喜子         15番  水 町    好
    5番  中 富  正 徳         16番  永 松  康 生
    6番  坂 本  好 教         17番  大 藪  健 介
    7番  田 中  親 彦         18番  村 上  知 巳
    8番  入 部  登喜男         19番  北 島  スエ子
    9番  篠 原  千 三         20番  貝 田  義 博
    10番  池 田  光 政         21番  弥 吉  治一郎
    11番  塚 本  辰 吉         22番  永 田  昌 己

2.欠席議員(なし)

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       下 川  富 子


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史  
    助役                 中 村  征 一  
    収入役                菰 原  千 里  
    教育長                城 戸  一 男  
    市立病院院長代理兼副院長       吉 田    正  
    総務部長               久 保  満寿男  
    市民生活部長(兼同和対策室長)    角    隆 範  
    建設部長(兼水道局長)        加賀田  慎 一  
    環境経済部長             下 川  雅 晴  
    市立病院事務局長           後 藤  秀 夫  
    教育部長               菰 原    修  
    消防長(兼消防署長)         松 藤    元  
    総務課長               平 野  正 道  
    まちづくり課長            山 口  辰 樹  
    市町村合併担当参事          野 田  広 志  
    市長公室長              徳 永  知英子  
    税務課長               城 戸  秀 穂  
    女性政策課長        
                       平 野  末 子  
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    新幹線整備推進室長          田 中  僚 一  
    会計課長               村 上  春 夫  
    市民課長               冨 久  義 樹  
    かんきょう課長            永 延  喜 男  
    健康づくり課長            坂 本  正 憲  
    福祉事務所長             真 鍋  信 一  
    老人ホーム園長            緒 方  純 子  
    道路課長               馬 場  正 利  
    都市対策課長             水 町  良 信  
    商工観光課長             一ノ瀬    諭  
    下水道課長              高 原    巌  
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊  
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           中 村  正 暢  
    市立病院総師長            松 吉  教 子  
    市立病院副総師長           中 村  繁 代  
    監査事務局長             庄 村  國 義  
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎  
    教育委員会学校教育課長        宮 原  一 壽  
    教育委員会社会教育課長   
                       松 永  盛四郎  
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会同和教育課長   
                       徳 永  憲 一  
    (兼同和対策室参事)    
    教育委員会文化振興公社支援室長    黒 田  洋 一  
    消防本部次長(兼総務課長)      堤    秀 信  
    消防本部警防課長           村 上  由 明  
    消防本部予防課長           永 田  耕 作  
    水道課長               大 籠    修  


              議事日程第1号      
                     平成16年2月27日午前10時開会・開議

● 開  会
 第1  会期の決定
 第2  議員提案の上程、提案理由説明
 第3  議員提案 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否
          を問う住民投票条例の制定について           質疑応答
 第4  議案委員会付託
 第5  委員会審査報告
 第6  議員提案 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否
          を問う住民投票条例の制定について           討論採決
 第7  会議録署名議員指名
● 閉  会

     ――――――――――――――――――――――――――――
                午前10時1分 開会
○議長(永田昌己 君)
 皆さんおはようございます。本日の出席議員は21名で定足数に達しております。
 ただいまより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第1号により行います。
△日程第1 会期の決定
○議長(永田昌己 君)
 日程第1.会期の決定を議題といたします。
 会期につきましては、議会運営委員会において御検討をいただいておりますので、委員長より報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(島啓三 君)
 皆さんおはようございます。本日招集されました第7回筑後市議会臨時会の日程につきましては、去る2月19日、議会運営委員会を開催し、協議をいたしたところでございます。
 協議の結果、会期は本日1日間とすることで議会運営委員会としての意見の一致を見たところでございます。
 議員各位の御賛同のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(永田昌己 君)
 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、委員長の報告どおり、本日1日間といたしたいと存じます。これに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 御異議なしと認めます。よって、会期は本日1日と決定いたしました。
 それでは、まず第7回臨時会の開催について、市長より説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 皆さんおはようございます。本日ここに、第7回筑後市議会臨時会の開催に当たり、議員各位の御健勝をお喜び申し上げますとともに、日ごろの御精励に対し、謹んで敬意を表する次第でございます。
 さて、本日の臨時会は、地方自治法第 101条第1項の規定に基づき、弥吉治一郎議員ほか5名の議員より本年1月14日付で臨時会の招集請求があったことにより開催をするものであります。
 臨時会の招集請求理由であります会議に付議する事件は、「筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定について」であります。
 この後、提出者より提案理由の説明がありますので、よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
△日程第2 議員提案の上程・提案理由説明
○議長(永田昌己 君)
 日程第2、これより議員提案を上程いたします。
 提出者、弥吉治一郎議員より提案理由の説明をお願いいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 おはようございます。ただいま上程いただきました筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例(案)の制定についての提案理由を申し上げます。
 本案は、船小屋に新幹線駅を誘致すべきか、それともすべきでないのかを筑後市政運営の主役である市民の皆様に住民投票によって意思の表示をしていただき、議会や市長は、住民投票によって明らかとなった市民の意思については尊重する案といたしておるところでございます。
 船小屋に新幹線の駅を誘致することについては、昨年9月の市議会全員協議会において九州新幹線船小屋新駅(仮称)周辺整備計画策定調査概要報告書が説明されて以来、世論が盛り上がったところであります。誘致に反対を主張される皆さんは市民の半数以上の署名が集まった、また、誘致に賛成を主張される皆さん方も同じように、市民の半数以上の署名を集約したと公表されております。行政運営の主役である筑後市民が、この後、巨額が投じられる船小屋駅の誘致についてどう考えておるのか、市長や私ども議会は、その市民の意思を確認する必要があると判断するからの提案でございます。また、駅誘致には現在でも賛否両論が展開され、行政運営の主役である市民の皆さん方からも賛成論、反対論者を問わず、住民投票を求める声が強く寄せられているからでもあります。
 本条例案は、筑後市に居住される満18歳以上の市民を対象に住民投票の権利を与え、新幹線の船小屋駅を筑後市が誘致することの是非を問うものといたしております。桑野市長は市長就任以来、市民が主役の市政、市民が主役の筑後市の運営を基本方針として示され、筑後市議会も桑野市長のこの市民が主役の行政運営のスローガンには全議員賛意を表明しているところでもあります。本条例案は言いかえれば、市長や議会が筑後市政の中心は本当に市民が主役と考えているのかが問われるものでもあります。
 何とぞ、本条例案の制定によって、筑後市の行政運営は市民が主役の市政であること、開かれた筑後市政であることを証明していただきたいと願って提案をいたしているところであります。議員の皆様方の御理解、御賛同をいただき、ぜひとも可決していただきますことをお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 以上で提出者の提案理由の説明を終了いたしました。
 これより議案の質疑を行います。
△日程第3 議員提案
○議長(永田昌己 君)
 日程第3.議員提案 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定について、質疑はありませんか。
◆13番(原口英喜 君)
 おはようございます。13番原口英喜でございます。今回の提出者の弥吉議員には、私、後輩の身といたしまして敬意を持って質問をさせていただきます。
 まず、提出者の弥吉議員にお尋ねをいたします。
 提出されております、筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例(案)の制定について、提出者も含めて6名の議員は同じ考えなのかどうかをまずお尋ねいたします。
 2点目は、先日、合併問題で全有権者にアンケート調査が行われましたが、これについても私は釈然としない気持ちでおりました。なぜなら、市民の負託を受けた議員としての役割を果たすため、各議案に対しては責任を持って賛成、あるいは反対の意思を表明することが議会制民主主義のあり方と私は確信しております。今回、提案されております新幹線船小屋駅の誘致について賛否を問う住民投票条例は、筑後市だけで誘致を決められる問題ではなく、新駅の建設は県南18の市町村で取り組んでいる問題でもあります。1月26日開催された新幹線船小屋駅設置期成会理事会でも、18市町村が一体となって駅建設の現実に取り組むことが決まっております。このことからも、私は筑後市だけで、それも住民投票で決められる問題ではないと思いますが、提出者の意見をお伺いいたします。
○議長(永田昌己 君)
 恐れ入りますが、これからの写真、テレビ撮影は御遠慮いただきますように御協力をお願いいたします。(「議運で決めたとは、そうじゃなかったでしょうもん。全然それは言っていなかったと初めから。提案者の撮影だけと私は聞いておりましたが」と呼ぶ者あり)はい、そうです。(「なぜそんなら議長は注意せんですか」と呼ぶ者あり)今注意しております。(「今終わってから……。決まったごとせにゃいかんよ」と呼ぶ者あり)
◆21番(弥吉治一郎 君)
 何点か御質問がございましたので、お答えいたします。
 まず、敬意を払っておるということ、大変ありがたく承っておきたいと思います。
 6名の議員で提出をいたしておるが、それは全部同じ考えかということでございます。提出したということは、全員同じ考えを持っておる。18歳以上の筑後市民へ、この新幹線の船小屋駅を誘致することについて住民投票でもって、その賛否を問うということにつきまして、同じ考えを持っておることでございます。
 ただ、この条例(案)を成案するに至りましては、いろいろな議論もありました。例えば、筑後市に居住されていらっしゃいます外国人の方をどうするのか、あるいは選挙権が御案内のとおり、二十からしか付与されておりませんので、それを2歳下げること等についても議論をし、その中で意見の一致を見たから、こういう文案でもって共同提案といいますか、私が提出者でございますけれども、5名の賛同者を得まして提出いたしておるところであることを申し上げておきたいと思います。
 それから、先ほどの合併アンケート、釈然としない、こういうことでありました。なぜ釈然としないのかよくわかりませんが、一つには日本は議会制民主主義をとっておるから、いろいろなことを一般住民に聞くことについて釈然としないと、こういうようなことであろうかとも思いますけれども、私もそれも一理あるのではなかろうかとも考えます。しかし、いつもかつもといいますか、すべてにおいてこういう形で住民アンケートなり住民投票をするということではございませんで、合併にしろ、あるいはこの船小屋駅の問題にしろ、今後の筑後市の運命を決めるといいますか、まちづくりが決まる、あるいは筑後市の財政上の運命が決まる重大な問題でありますし、特に筑後市の世論も真っ二つに分かれておる。そういう状況のもとでは、議会も市長も住民の意向を十分聞きながら判断することの方が懸命であると、こういうふうに私は考えるからでございます。
 先ほどの住民アンケート、不十分な部分もあったと思います。より十分なといいますか、正確を期す、公平を期す、そういう意味では住民アンケートよりか住民投票の方が、これは選挙法に準じて取り扱われる投票行為でございますから、より公平さも保たれる、そういうことと判断しまして、私どもは18歳以上の筑後市民を対象とした住民投票、こういうことをしていただくということを選んだところでございます。
 筑後市だけの話ではなくて18市町村期成会があるんじゃなかろうか、こういうことでありましたが、これは新聞報道でもう御案内のとおりに、質問者言われますように、1月26日に期成会があったということですが、私どもは何回も何回も、18市町村の期成会を早く開いて、駅設置負担の問題、その問題について、率でも金額でもいいから出すべきではないかということを執行部に申し上げてきておったところです。新聞報道が事実だとすれば、残念ながら2年有余にわたって一回もこの会が開かれておらなかった。第1回目の幹事会だという報道がされたことに、私は大変残念に思っておるところでございます。
 それから、私は、18市町村の期成会の皆さん方が全部船小屋駅の建設をする場合に人頭割、頭割りで経費を出してもらうことができますならば、それも一理ある、18市町村で住民投票なりなんかをやるということも、それは必要かもしれませんが、質問者はもう御案内のとおりと思いますが、今、執行部の提案で20数億円かかると言われております駅の問題だけにとりましても、これは新聞報道によりますと、これは市長もこの場でも答弁をされておることだと思いますが、広川町に10年ほど前にインターチェンジが建設をされました。それ並みの負担だということであります。私も調べましたけれども、広川町のインターチェンジができた折にどれだけ筑後市が負担しておるのが 5,000千円です。八女市も 5,000千円です。城島町等に至っては 2,000千円ぐらいです。18市町村、三潴町でありますとか城島町は久留米の合併協議会に入って、もう恐らく合併になると思います。高田町にしましても、ほかのところでも船小屋に新幹線駅ができるときに 1,000千円でも 2,000千円でも出すことが今の財政状況でできるのか、私どもはそういう意味で人頭割、あるいは距離割での船小屋駅が決まった場合の費用の負担について、もともと議会として求めておったわけでありますけれども、2年間放置されて、いまだ決定を見ておりません。
 繰り返しますけれども、広川町のインター並みということは、20数億円かかる船小屋の駅設置関連事業に恐らく30,000千円から40,000千円、そういう金をいただいて、そして平等に船小屋駅をつくったと言えるんでしょうか。私は言えない。やはり事業主体、99%金を出すのは筑後市民であります。筑後市民がこのことを決めずして、ほかの市民の方に決めていただく、そういうことはできない。やはり主体であります、主に金を出す、そして設置駅であります筑後市民の意思をまず確認することこそが重要だというふうに考えて、提出をいたしておるところでございます。(拍手)(「議長、注意ばして」と呼ぶ者あり)
○議長(永田昌己 君)
 傍聴席は拍手その他、一切しないようにしてください。
◆13番(原口英喜 君)
 今、提案者の弥吉議員から私の質問事項に対してお答えをしていただきました。
 まず1点目の、6名の議員さんが意志統一を持って、この新幹線住民投票条例に同意をされておるということでございました。私も、それぞれの議員の意向もお聞きしておるわけでございますが……(「聞いとらんやん。私からは聞いとらんやんね、意向は」と呼ぶ者あり)あなたに今私が質問しておるやん。それぞれち、だれち固有名詞いかんじゃんねじゃん。(「それぞれから聞いたと言うたやん」と呼ぶ者あり)それぞれち、それは(発言する者あり)それはあなたに限っとらんじゃい、わからんじゃない。全部ち私は言っていないじゃないですか。(「それぞれて……」と呼ぶ者あり)黙って、ちゃんと言うときは聞きよらんね、あんた。(発言する者あり)黙っとかんねじゃん。
 そういうことで、私は提出されておられます弥吉議員の御意向は存じておりますが、新幹線、この駅設置については、若干、駅設置に対しての賛同者、全く反対だという、そういう私は認識しておらなかったからこういう質問をさせてもらったわけですが、その点、それなら提案者の弥吉議員にもう一回お尋ねいたしますが、提案者の弥吉議員は船小屋駅誘致に対して全く反対でしょうか、その点確認をさせていただきます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えをいたします。
 その前に、先ほどの答弁で、私は今、駅の事業のことを言いましたけれども、これから問題になるでありましょう駅周辺開発の98億円、そのうちの市費の60億円負担は、これはすべて筑後市民の負担であるということを、これはもう決定をしておることですから申し添えておきたいと思います。
 それから、弥吉も駅には反対かと、こういうことでありましたから私の見解を述べさせていただきたいと思いますが、御案内のとおりに、船小屋駅の問題が出てきたのは、私の記憶では13年の10月の議会ではなかったろうかと、こう思っております。そういう中で、平成15年、ことしになりますが、うまくいけば、うまく運動をすればという意味もあるかもしれませんが、市長の方から船小屋地区に駅ができるやもしれないと、こういう話がこの議会であったところであります。じゃ、一体駅ができるのは、問題は金でありますから、どのくらいかかるのかと、こういう話になりました。その当時の市長が、よそのところで駅ができたということを例に引かれまして、10億円程度必要じゃなかろうかという話がありました。そのときは、計画駅にしていただくと10億円、これは誘致駅といいますか、陳情駅になれば60億円から70億円、駅の負担にかかる。筑後市の財政事情で60億円とか70億円とか出せる問題ではないから、言うならじっとしておってという意味ではありませんけれども、平成15年度の政府の計画駅の見直し作業がある中で船小屋なりを入れていただくということができれば、それは10億円程度でできる話だから議会の皆さんどうですかという話だったと思います。
 そのときとして、10億円程度で筑後市は、私たちが反対をいたしましても新幹線が鹿児島まで通るわけでありますから、騒音公害をまき散らかしてもらうだけで、ゴーッという音だけを残して去られるだけよりも、10億円程度の金でできるならば、何とか市が財政的な工面をして、それはできないよりかできた方がいいんじゃないかという話に議会全体ほとんどなったと記憶をしております。
 そして、そのときの話で、じゃ一体、市長は船小屋と言うけれども、必ず船小屋なのかと、筑後市民として利用価値のあるのは羽犬塚ではないのかと、そういう話も議会で出ました。それで時の市長は、いや、船小屋に 100%予定地として決まりつつあるけれども、決まったわけではない、運動の仕様では、これは羽犬塚でも西牟田でも持っていくことができるやもしれんというような答弁がありましたから、私どもは運動の仕様では10億円で羽犬塚に駅ができるやもしれん、そういう気持ちになりまして、羽犬塚駅前中心の商店街の皆さん方がそのことで、市長の答弁で立ち上がられまして、どうせ駅をつくるならば船小屋よりか羽犬塚に持ってきてくれという署名を、わずか10日間ぐらいで 4,000名近い署名をとられて市長に提出されたという経緯がございます。そういうことからしますと、私も平成13年から一貫して船小屋駅の建設に反対をいたしておるものではございません。
 桑野市長もそれから市長になられましたけれども、皆さん方記憶にありますならば、ここで申し上げますが、去年の9月の頭までは10億円程度しか筑後市はとてもとても今の財政状況で金は出せないということは明言してあるわけです。そして、10日もたたない9月の終わりになりますと、それが20億円、20数億円にはね上がっておる。そしてまた、駅前の周辺開発で98億円、そのうちの68億円は市費負担、そういう話が出まして反対の運動が盛り上がったところです。
 私が一番望むところは、10億円程度で、しかも羽犬塚に駅ができるとするならば、私は反対をするものではありません。筑後市が今 350億円超の借金を抱えておりますが、そういう中でまた、そして当初予算は 150億円、そういう中で 100億円もの大金を使って市民に利益を生むことができる事業だろうか、位置の問題もございますが、そういうことも判断しまして私は反対であります。反対でありますが、賛成者が多いかもしれませんから、こういうことで私は反対の決議をやれと言っておるんじゃありません。市民に賛成の方が多いのか、反対の方が多いのか、公平な判断がとられるように、住民アンケートよりか、この住民投票でもって市民の意向を聞いた上で、議会や市長も誘致をすることに判断をした方がよりいいのではないかということで提起をいたしておるところでございます。
 新幹線に反対かと言われますと、先ほど申しましたような金でできるならば反対するものではありません。余りにもとっぴない金、そしてまた市長もそのときそのときに合わせて、建設費に合わせてこの市の財政負担論を言われる、そういうことではこれは大変困るんじゃなかろうかなというふうに私は思っておるところであります。
◆13番(原口英喜 君)
 提案者は、だとすれば、市民は正しく判断できる情報を共有しておられるか、これは確信を持たれるわけですね。お尋ねいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 確信を持っております。
◆13番(原口英喜 君)
 そういうことであれば、まずですね、これは、この席で市長にもお尋ねできるわけですかね。
○議長(永田昌己 君)
 はい。
◆13番(原口英喜 君) 続
 市長にお尋ねしますが、新幹線船小屋駅建設に対して 100億円を投じると決めているのかということが、勝手に決めたとかというようなビラも私は読まさせていただきましたが、今まで出回っておりますいろんな情報提供に対して、市長はその点はどうお考えですかね。私は、12月議会でも市長にその点お尋ねした経緯がございますが、その点、もう一回、市長に明確な確認をしたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 本日は議員の方の提案でもありまして、それぞれに市民の代表の皆さん方の御議論ということで、極力、私はその御意見を拝聴しようという姿勢でここに臨んでおるところでございますが、今質問がございましたので、あえて申し上げますけれども、弥吉議員の発言の中で、私がそのときそのときで発言が変わるというようなことがございましたので、これは議事録を精査してもらって結構でございますが、私は常に一貫をしておるところでございます。
 それで、今日も申しておりますのは、地元負担が、基本的にですね、数字が躍っておるわけですが、基本的に何億円ということの詰めというものは正確に詰まっているものではございません。非常に概算でございまして、その概算がいかにも正確な数字のように躍っておるということが大変、私にとっては心外だなと思っているところでございますが、そういう中で一貫して、水俣の例に見るまでもなく、地元の駅建設については、おおむね最大で約20億円程度であろうと。それから、その後の駅周辺に関して構想の中で出しております約80億円ぐらいの区画整理を含む構想については、今後の課題であって、そこのところが反対派の方の言われておるのは、駅設置費用と、それも全部セットで 100億円の負担をしなければならないじゃないかというのは極めて正確ではないわけでして、細かく申し上げますと、国交省と私が約束をさせられてきたというような話がございますが、それも正確ではございません。
 今のお答えに淡々と申し上げますが、駅期成については20億円、これも非常にアバウトな、水俣に例をとった話でございまして、いろんなこれからの精算、いろんな検討、安く上がるための課題をしていけばもっと安くなることになる可能性も十分あるわけでございますが、それから後の周辺整備計画についても、これは駅設置とリンクした一つのワンセットでなされておるという説明も私は議会も及び、あるいはほかの場所でも一貫してやったことではございませんで、どうぞ駅設置に関しましては、駅設置と周辺整備については切り離した考え方をしていただきたいと思っているところでございます。
◆13番(原口英喜 君)
 わかりました。市長と提案者の話がちょっと食い違っておるような答弁でございました。この住民投票をされる中で、もしそういうことが必要ということになりますと、非常に正しい情報、正しい方向性で、私はこういう必要とあらば住民投票はいたし方ない面も出てくるかと思うわけでございます。もしですね、今の筑後市の状況の中でですよ、新幹線駅が、これはどうなるかわかりません、国が決めることだから。だけど、こういう状況の中でできなかった場合、見直された場合、非常に後世の我々の孫子の次代に禍根を残すと私は思うわけです。だから、この点については正しい数字、正確な情報、これはやはり我々も含めて市民の皆さん方には情報の提供の説明責任がまず欠けておると思っておりますし、市長の答弁もそういうふうに12月にはありました。そういうことを踏まえますと、もう少し正確な情報、正確な数字、将来に対してのビジョン、こういうことを十分検討され、そして正しい判断をされるべきだと私は思います。だから、今の現状では、この住民投票条例案には私は理解ができないわけでございます。
 これから、まだあとの議員も質疑に立たれると思いますが、ひとつその点、十分取り交わしをしていただきまして、よりよい筑後市のためにひとつちゃんとした方向性をつくっていただきたいと思うわけでございます。
 私の質問は、これで終わらさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 他にございませんか。
◆6番(坂本好教 君)
 6番の坂本好教です。私は、九州新幹線船小屋駅は筑後市の将来、この真っただ不景気の中で20年、30年後の筑後市が大きく変革、発展をする一大プロジェクトだと思っております。昨年の9月の一般質問の中でも、県南の振興、市南西部の発展にはぜひなくてはならない事業だと市長に質問をさせていただき、市長もぜひやり遂げたい事業だと抱負を述べられました。
 さて、質問をさせていただくわけですが、先ほどの弥吉議員の答弁の中に重複する部分がかなりあるかと思いますし、言葉足らずの点があるかもしれませんけれども、その点は御容赦いただきたいと思います。
 提案理由の説明の中で、船小屋に新幹線の駅を誘致することについては、昨年9月の市議会全員協議会において九州新幹線船小屋新駅周辺整備計画策定調査概要報告書が説明されて以来、世論が盛り上がりましたと言われましたが、この新幹線駅設置の問題は、前市長の馬場市長のときに九州新幹線の話が持ち上がり、当初は船小屋から鹿児島間が新幹線で、博多から船小屋までは在来線を使うということで、現在の那珂川の車両基地みたいな船小屋駅をつくっていただきたいというようなことから始まったと聞いております。平成13年に新幹線の見直しがあり、整備新幹線が全線フル規格になったとも聞いております。
 その後、この新幹線駅の問題は筑後市だけでは到底成就しない問題なので、近隣の18市町村に働きかけを行われ船小屋駅設置促進期成会ができたと聞いておりますが、この点、まず執行部にお尋ねをいたしますが、この期成会がいつできたのか、また、この期成会は羽犬塚ではなく船小屋だからできたとも聞いておりますが、この間の経緯をお知らせいただきたいと思います。
 また、弥吉先輩議員には、昨年の9月のこの周辺整備計画が説明される前までは新幹線駅設置には賛成であったのか、反対であったのか、改めてお尋ねをしたいと思います。なぜなら、もし反対なら、18市町村で新幹線期成会ができるときに当市の議会でも、この問題は当然議題で上がり、議会の承認を得て期成会ができ上がったと思うからであります。
 あと一点は、12月の議会でも問題になりましたが、ここに市民の半数以上の署名が賛成、反対、それぞれに集まったと公表されていると言われましたが、先ほどの原口議員の質問と重複するかもしれませんが、私も賛成の立場で署名活動をやりましたが、私が署名活動をする中で、年金暮らしのお年寄りまで1人 200千円お金を徴収するとか、羽犬塚駅がなくなるとか、筑後市が破産するとか、そういうことで反対の署名をされた方がかなりの数いらっしゃいました。そこで、そういうことはありません、 200千円の出費もありませんし、羽犬塚駅もなくなりませんと言うと、そうか、それならよくわかったと、それなら賛成しようと、反対に書かれた方がまた賛成の署名をしていただきました。
 私は、このような署名活動は事実に反した内容での署名で、本当の署名活動とは思えません。多くの市民の皆さんが本当のことを知っていると思われますのか、この新幹線船小屋駅に幾らお金がかかるのか、地元負担が幾ら要るのか、市民の方がどれくらい認識してあると思われますでしょうか、お尋ねをいたします。私は、多くの市民の皆さんはかなりの数字の乱立の中で混乱してあると思いますので、あえてお尋ねをする次第でございます。
 あとは自席より質問させていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 執行部は、期成会までの経過についてお答えできますか。
◎新幹線整備推進室長(田中僚一 君)
 お答えいたします。
 設立の経過については、あらかた言われたとおりでございますけれども、最終的に設立をされましたのは14年の2月でございます。これは九州新幹線船小屋駅設置促進期成会ということで、船小屋を前提として18市町村で設置したところでございます。
 以上でございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えをいたします。
 将来、20年、30年後のための一大プロジェクト、そうお考えになるのは、あなたの、質問者の自由でございます。私は、そう考えないだけのことでございますから、どう考えられようと自由なことではなかろうかなと思います。
 それから、署名活動のことで言われましたが、かなり事実であると私は思っております。市民がどういう数字を、幾つか上がっておりますから、どこで混乱しておるか、一つはあなたはそれに加盟されておるようですが、一つのチラシでは船小屋新幹線の誘致全体に20億円だと、それ以外は一切金は使われないと、そういうようなことで信じていらっしゃる市民も、20億円ならということで信じて賛成の署名をした方も、逆に言えばたくさんいらっしゃるんじゃなかろうかなと、こう思います。
 ここではっきり申し上げますが、私も船小屋の新幹線駅の誘致に20億円だけで後に金が一切使われないとするならば、私はこのような反対運動は起こっておらなかっただろうと、こういうふうに思います。
 そこで、先ほど申し上げたと思いますが、去年の3月には、あなた方もおもらいになっております、いわゆる概要報告書、これを読んでいただいたと思います。ここで市長、執行部から提案がございました。これは3月にできておるものを議会へも通さず、市民へも知らせず、6月には市長が勝手に国土交通省へ説明をしておった。この中をあなたは見られたか知りませんが、見てみますと、驚くことにその駅前周辺開発の事業費というのが98億円、そのうちの68億円が市の負担。そのとき私は質問もしました。残りの1万 1,500平米の土地が、残地は市の計画では坪の 165千円で売れるような計算になって、その収入を6億円見ておる。その収入が、例えば、八女に今ねまっておる土地がありますが、そのようにあの付近で 165千円で売れないときにはどうするか。それはまた6億円は、筑後市の負担の68億円プラスの6億円乗ってくるわけです。最高、筑後市の負担は74億円になると、そういうような話を聞いて、皆さんも読まれたと思いますが、あの最後のページの方には、この98億円の事業は平成18年度に起工をして、工事を着工して、23年には完了する、そういうようなことが書いてあるわけですね。それを指摘したら、今度はあの事業はしなくていいとか、白紙とか、そういうふうに答弁が変わってきておるわけです。そのことは、議員もこの議会に出ていらっしゃいますから御案内のことだろうと思います。
 私どもは駅に30億円というふうに書かせていただいております。今言いました駅前の開発の98億円というのは同じ資料を見せてもらっておるわけですから、問題ないところではなかろうかなと思います。
 駅に何十億円かかるか、今執行部が言われておる20億円、20億円ちょっと、そういう答弁があっております。私たちは、駅と隠されております道路整備があります。分厚い本もあなた方もおもらいになったと思いますが、それを見てみてください。例えば、私は西牟田に住んでおりますが、それから県道を通って富久の交差点に出ます。富久の交差点から、昔のあなたの部落に通ずる道があります。県道でした。今は市道に格下げになっておりますが、そういう道の整備もちゃんとやるということで引かれております。そしてまた、筑後北中学校の前の道路も拡幅をして整備をするというようなことが、何本もそういう道路整備が船小屋に駅ができればやるというふうに隠されております。私も土木屋であります。ただでできるはずはありません。そういうものを大体このくらいかかるだろうなと思って判断したのが、大体駅に30億円、そして駅周辺整備で68億円、そういうようなことで、私どもは船小屋に駅を誘致をするならば、駅とその周辺開発でもって今後筑後市は 100億円の市税の投入をやらなくちゃできないということを教宣いたしておるところで、すぐ市民から 200千円おっ取り上げるというようなことは書いておりません。 100億円の税金が使われるならば、5万人市民がいらっしゃいますならば1人当たり 200千円の負担になりますよ、そういう負担してまで 100億円の新幹線が必要ですかというようなことで書かせていただいておるところです。
 私も名誉のために言っております。市長が先ほど言われました、自分は一貫しておるというふうに言われました。私は議事録をコピーしております。市長桑野照史君の答弁でございますが、「精いっぱい我が筑後市においては10数億円ぐらいの財政、10年間において、それが筑後市の負担の限度だろうと、それ以上のものはとてもとてもできっこない」、こう答弁をいたされております。
◆6番(坂本好教 君)
 周辺整備の数字の方がちょっと出てきましたので、この分厚い本の71ページに書いてありますいろんな事業名の中で、事業主体が市町村である、また組合である、市町村と組合と民間、市町村とバス事業者など、例えば、バスターミナルなんかは市町村とバスの事業者、それが区画整理事業、車両基地整備事業、そういった事業に私はのせられるというふうなつもりで、今、弥吉議員の言われました68億円はこの事業にのせてもこんなにかかるものかなと思うわけでございますが、私よくわかりませんが、たびたび執行部は大変でしょうけれども、その辺はどんなかお答えをいただきたいと思いますが。(「執行部じゃなか、私が」と呼ぶ者あり)済みません。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 失礼ですが、質問者、もう少し勉強していただきたいと思います。
 この概要報告書の40ページを見ていただきますと、どれだけ市の負担が要るか書いてございます。総事業費が98億円、そして筑後市の裏負担を含んだものが68億円。先ほど私が言いました1万 1,500平米の土地を 165千円で売った場合には留保地の処分金ということで6億円入るとなっております。これが入らんやったときには、先ほどから答弁しておりますように、筑後市裏負担を含んだ市単独費の68億円プラスの6億円になって、最高74億円の筑後市の負担になります。
◆6番(坂本好教 君)
 勉強不足の点はおわびを申し上げます。
 ただ、基本的に、この新幹線の周辺整備というのはどこまで行政がやって、どこまでまた民間が負担するのかという部分に関しては、駅設置が決まってから、いろんな形でその事業費の行政の予算の枠の中でやられると市長は答弁されたと私は思っております。
 確かに、説明の中では、今言われました平成20何年度かにやるようになっているということも書いてあるのも事実でありますが、そういうとおかしいんですけれども、計画の枠の中でございますので、しゃっちそこまでに下げるとか、そういうことじゃないと私は思います。
 それから、最初の弥吉議員が言われました、10億円ぐらいだったらよかったが、その経費がかかるから私は反対になったと言われましたので、さっきこの質問の中でもありますけれども、ここの枠の中に書いてありますのは巨費、巨費を投じてということが今言う68億円とか、周辺整備も含めた金額の中でこの巨費と言われているのか、駅設置だけなら先ほど桑野市長が言われた20億円で足りるわけでございますので、その点をお尋ねいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えいたします。
 巨費というのは、人それぞれとり方があろうと思います。これは皆さんも去年の9月から議会におられて聞かれておりますが、桑野市長―― 桑野市長ばかり悪者に言うわけにはいきませんけれども、今皆さんから質問がありました98億円の事業ですね、これは答弁の中では、国交省へ手ぶらじゃ行かれんから、手ぶらで持っていった土産が98億円の事業、そうすると桑野市長にとっては巨費ではないかもしれません。私は、やっぱり巨費というのは20億円でも巨費だと思います。私のような貧乏人からすると。そしてまた、駅前周辺開発に68億円、そういう金が使われるのは、これはもう巨費の何物でもないと思います。
 あなたは、駅周辺開発は駅ができて開業された後にやればいいと、そういうふうにおっしゃいます。私も、そうならばですね、じゃ桑野市長が、あなたは与党の議員でございますが、国土交通省へ6月11日に提出をされておる、あれはもうやりませんということで取り返していただいておるなら、あなたのように私も駅周辺開発は駅が開業後、そして検討委員会を新たに地元、あるいは議会で立ち上げて、そして、できた船小屋駅の前をどういうふうにするのか、そこから検討に入って、財政の許す限りで事業をしていくと、こういう話になるならば、私は68億円の駅周辺、巨大な費用がかかるものは問題にしなくていいと思います。そこがひっかかりが大いにあるところで、私はそういう意味からすると、国土交通省に出していらっしゃいます概要計画書を取り下げるとか、そういうことがないと、国には概要計画書がある、計画がある、しかし、市民にはそれはせんでいい、後回しでいい、あれは白紙だ、しなくていいものと、そういうことを言われたんじゃ、私たちは信用するわけにはいかんわけでございます。
◆6番(坂本好教 君)
 今の点は私と弥吉議員とまた見解が違いますもので、私はそんなふうに思っているわけでございます。
 後にもいらっしゃいますので、最後にしたいと思いますが、先ほど言われました18期成会の問題であります。その18市町村の期成会で、筑後市が期成会とともに県に働きかけ、県がその意向を酌み、国に働きかけを受け駅設置がせっかく具体化しようとしている現在だと思っています。今、この時点で住民投票で新幹線を問うのは、この18市町村期成会に対しましても、また時期的にも大変私は遅いと思うわけです。
 せっかく新幹線が西牟田を皮切りに、新幹線の駅は別としまして、新幹線は3月1日に鹿児島−新八代間は開通しますし、淡々と進んでいるわけでございますので、今の時点でこの住民投票で新幹線を問うことは私は時期が遅く、大変18市町村に対しても、県に対しても非礼だと思いますので、反対をするということで、あとは別の議員にお願いしたいと思います。
 終わります。
○議長(永田昌己 君)
 他にございませんか。
◆7番(田中親彦 君)
 7番田中親彦でございます。先ほど提出者の提案理由御説明がありました。そこの中で、これからの筑後市を考える上で運命を決める大事なことであるので、住民投票で新幹線の船小屋駅誘致についての判断を仰ぎたいというようなお話がございました。その中でちょっと前段を申し述べさせていただきたいと思います。
 将来の新しい地域づくりの核となすべき筑後市に新幹線船小屋駅は必要と思います。なぜならば、これからの日本のあり方として中央集権的な財政システムを変革し、憲法が保障する地域みずからのことは地域が決定するという、常に地域実情に合った行政、財政の効率化を求めていく、本来の地方自治の姿を取り戻す地方分権型行政に移行しております。地方分権型で地方自治を営むには、効率のよい、それなりの器づくりにする必要があります。その器づくりが広域による理想のまちづくりと思います。
 地方自治の器では、新しい財政の源を次々に整備しておく必要があります。これら政治は、常に住民に対し、いかに将来はあるべきかを提示し続けなければなりません。このことにあります。この筑後は、先手先手にその将来像を示す政治ができている数少ない地域だと思います。そのあかしの一つでもある新幹線船小屋駅設置、それも計画駅としての実現へと布石を進められていることもしかりです。すべての公共交通機関は、利用者の目的に合わせたものです。鉄道は駅がなくして何の交通手段なのでしょうか。九州新幹線は、これから先の新しい九州における主要な交通機関です。数年来、この地に駅設置についての議論、検討がなされてきた今、その新設されるこの機会に計画駅として建設の認可をいただかねばなりません。その一番大切な時期であります。
 そこで、提案された、筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定についての理由であります。その中より提出者に幾つかの質問をさせていただきます。
 一つ、提出者は、船小屋に新幹線駅を誘致すべきか、それともすべきでないかを問うとしてあります。そこで、近い将来から遠い将来まで含めて筑後市に新幹線駅はあった方がよいのか、それともない方がよいのか、どう思われておるのか、お尋ねします。
 二つ目に、新幹線問題について、今までに提出者の何人かの質疑を聞いた記憶では、20億円ぐらいの費用であれば船小屋駅設置についても賛成であるというような意味合いのお言葉を聞いた記憶がございます。ここに、筑後市民が巨費を投じられる船小屋駅の誘致についてどう考えておられるのか、その意思を確認する必要があると判断するからの提案でありますとあります。そこで、巨額の根拠は何を指しておられるのか、何をもとにしておられるのか、お答えいただきたいと思います。
 三つ目、九州新幹線船小屋駅(仮称)周辺整備計画調査策定概要報告書が説明されて以来、世論が盛り上がりましたとあります。そこで、報告書の説明の中の何が世論に盛り上がったのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。また、提出者は、その報告書の説明を受けてどのような解釈をされましたか、お尋ねいたします。
 四つ目に、市内には筑後市美化環境をつくる条例、これは18条に違反する、事実ではない、故意に間違った言葉や過大な金額により、善良なる市民に反対側に誘導している活動ばかりが目についているような気がいたします。議員歴多年をおさめておられます提出者については、これからの地方自治の行方は、今までになく新しい財源を求めて築き上げていかねばならないこのときに、筑後に住みたいという、筑後に工場を持っていきたいという環境づくりが一番大切なこのときに、筑後市のイメージを限りなく失墜させておるような感じがしてならないのですが、こういう新幹線誘致に対するいろんな活動がある中で、このような行為といいますか、こういうことについてどのようにお考えか、お尋ねいたします。
 以上、よろしく御答弁いただければありがたく思います。
○議長(永田昌己 君)
 10分間休憩いたします。
                午前11時1分 休憩
                午前11時12分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えいたします。
 何度でもありますから、この条例案は、私が賛成か反対かではなくて、市民の皆さん方に船小屋に駅をつくったがいいのか―― つくったがいいのかって、私たちがつくるわけじゃございませんが、今誘致をされております。そのことを今後とも市長を中心にして誘致をいただいたがいいのか、それともこの辺でもうやめてもらったがいいのかというのを18歳以上の市民の皆様方に問おうとするのがこの条例案でございますから、私の態度は先ほど申し上げたとおりであります。
 それから、巨額の根拠、これも答弁する必要ないと思う、条例に関係ありませんが、巨額の根拠というのは、私は先ほど来言っております駅周辺開発の98億円もの事業が隠されておる。これを私たちが明らかにしただけのことでございます。なぜ、世論が盛り上がったのか、私はこの隠されておる98億円の事業を私どもが市民の前にさらし出したから、市民の皆様方が新幹線の船小屋駅はもともと国かJR九州がつくってくれるかのごとき、筑後市はほとんど市民の税金は使わないかのごとき理解をされておったのが、これは大変だと思われて、おのおのそういう議論が深められる中で、筑後市のそういう意味での新幹線絡みの世論が盛り上がったというふうに思います。
 それから、最後は何やったですかね。(「美化運動」と呼ぶ者あり)
 美化のことに、これは条例にも関係ありませんが、私が何でも大体つくりました。表現の自由を侵さない範囲では、今後とも積極的にやりたいと思っております。
◆7番(田中親彦 君)
 今、私の質問にお答えいただきましたが、これは新幹線船小屋駅を誘致することについての賛否を問う住民投票の条例案の制定でございますので、私が質問した範囲のことは、内容的にはこれにかかわることだと思います。先ほどからも、さきに質問された中にも私の質問した内容のことが重複はしておりますが、なぜあえて同じようなことを質問させていただいておるかというと、市民の皆様が非常に間違った情報で間違った解釈、判断をされておるという背景が見え隠れしておりますので、この辺を住民投票をやるからには、やはりあくまでもその辺を精査しながら、それを皆さんに十分わかっていただいた上で住民投票をやるんであればやるべきだと思うし、そういう気持ちがあってからの質問なんです。
 先ほど言われました四つ目の筑後市の美しい環境をつくる条例、これは表現の自由はありましょうが、看板あたりは筑後市のこの条例に違反している行為なんですね。そういうことまでやって、やはり市民の感覚を曲がった解釈にさせるという背景があるのではないかなと思ってお尋ねしております。
 それから――ちょっとそのことについてお答えいただきましょうか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 提出しております条例案に関係はございませんので、お答えはいたしません。
 私が提起しております条例案の14条に(情報の提供)ということで、次のようにうたっております。「市長は、住民投票の適正な執行を確保するため、筑後市が九州新幹線の船小屋駅(仮称)を誘致することについて、投票資格者がその意思を明確にするために必要な情報の提供に努めなければならない。」と、こういうふうにうたっておりますから、これを可決いただければ、それ以降、住民投票日までの間において、市長が住民の皆様方が公正に正確に判断できるような情報の提供に努めなければならないという義務規定をうたっておりますから、そのようにされると思います。
◆7番(田中親彦 君)
 私は、この条例を議会で検討して判断するからには、やはり時間的には今提出者から言われたような、そういう処置をした後にこういう条例案の問題を取り扱うべきではないかなという気がします。
 それから、二つ目に質問しました巨額の問題ですね。これについては、市民にさらされたというような、周辺整備計画策定調査概要報告書ですか、これが説明されて以来のことなんです。しかし、私どもはこの議会の中でも、この策定書の金額的なもの、そういうものは決定したものとして報告を受けておる記憶はないんですよね。この辺は提出者についてはどんな解釈されておられるか、お聞きしたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 提案理由の中で巨額という言葉を使っておりましたから、その部分については私も答弁する義務があろうかと思いますので、お答えをいたします。
 先ほど来言っておりますように、あなたも持っていらっしゃいますこの概要報告書、この中に数字があるところでございます。先ほど言いますように、98億円の大事業だと、この中の市費の負担は68億円、これは皆さん方が間違って書いていらっしゃりますような、それこそ市民を惑わせるビラには、この事業をやれば利益が生まれるかのごとく書いてありますが、それは 100%間違いでありますから、そういうふうに理解をし直されておった方がいいのではなかろうかなと思います。巨額というのは、そういうことです。
 この事業をすぐやるか、やらないか、やるという話は聞いておらないと、こういうふうな話ですけれども、これをよく読んでいただけると、5ページでありますとか41ページにも緊急にやらなければならないということで項が起こされております。よくお読みいただいておるかどうか私は知りません。私は何回も読みました。どういうものを、平成23年ですか、24年ですか、船小屋駅が開業するまでやらにゃいかんか、緊急性のあるものとして、宅地の造成事業、それから公共施設の整備事業、こういうものは開業までにやらなきゃいかん、スケジュールまで調整してやらなきゃいかんというものを書いてあるわけです。そして、何回も言っておりますけれども、この最後のページの方には、この98億円の事業は18年度の上半期に着工をして、23年度の下半期には終わりますと、こういうことを書いてあるのを、これはするかせんかわからんとか、そういうふうなことを言われることの方が私はおかしいと。
 だから、さっきから言って、きょうは私と議員とのやりとりですから、市長に言うつもりはありませんが、それを皆さん方がやらないということを信用されるならば、与党の皆さん方でこれを取り返してきてくださいといって取り返されたら、私もこの事業はやらなくていいと。先ほど来言っておりますように、23年に船小屋駅が開業して以来、その後に進められるといいますか、その後に検討委員会を立ち上げられて、そして検討されて、市の財政の許す限りといいますか、金のある限り着々とやっていくと、そういう事業に私はなしてもらいたいと思うから言っておるわけです。これを取り下げないと、それがいかんわけでしょう。上にはこれをやっておる。筑後市の議会とか、あるいは行政区長会とかそういうところでは、しないでいいとか、白紙だとか言ったって、どちらを信用しますか。市民がだまされるだけじゃないですか。これをもらってこられたら、私たちもあなたと同じような認識に立てます。
◆7番(田中親彦 君)
 今、提出者議員より説明がありましたが、私はこれは決定されたものではないと思っています。これは、新幹線駅が20億円で、今の予算で地元負担が船小屋駅ができた後に周辺の整備、ほうっておけばそのままで乱開発的な、今の地形のままの形で地域の開発ができていくと思うんです。それでは将来性がないので、官の誘導で、やはり区画整理といいますか、幹線道路ぐらいはぴしっと誘導しながら、将来の開発に向けた、地域の振興に向けた処置をしていかなければならない部分があると思うんですが、私は、これはまだこれから協議した内容のもの、これはたたき台だけであって、決して決定したものではないという認識を持っております。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
 このままですね、何でしたら私は執行部に聞いて、この目的は何であったのか、この辺の説明をいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 それは決定したものでないか、決定したものか、思うのは質問者の自由です。だから、住民投票して、そう思われるならば反対されるか、賛成されるか、そういう行為をすることです。これがここで必要であるとか、必要でないとか、そういう議論の場ではありません。住民投票を私はするべきではないかということで、18歳以上の市民にさせて、船小屋駅をそういうことをしてつくるがいいか、つくらんがいいか、住民の意向をやっぱり十分聞いて、私たちや市長は判断をすべきじゃなかろうかなという一番民主主義の基本のところを提起しておるわけですから、そういう答弁にかえさせてもらいます。
○議長(永田昌己 君)
 質問者は、執行部に尋ねたいんですか。(「もう一つ」と呼ぶ者あり)
◆7番(田中親彦 君)
 今、提出者議員から答弁があったんですが、これは国土交通省に対しても何も拘束力があっていないというふうな解釈を私は持っております。当然だと思います。そういうものをもって、この是非について住民投票をやろうということは、決まっていないものについて、まだ何も議会でも協議されていない、そういうものについて住民投票をやろうとしても、何ら値しないものだというような解釈を持っております。
 そこでちょっと、これの目的ですね、この辺ちょっと、執行部に聞くことができればお願いしたいと思います。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 周辺整備計画をつくった目的でございますが、この周辺整備計画をつくる以前の問題として構想をつくりました。これは18市町村、35万の都市の中で船小屋駅という駅ができれば、どんなふうに将来的に有効に、そして発展し、そしてまちづくりをできると、観光面の問題とか農業の問題とか、いろんな問題を議論されて構想ができた中で、じゃあ、その一つの手法として区画整理事業というのがありますものですから、その区画整理事業という手法を用いた整備計画の調査をしてみようということで、この調査をしたところでございます。これは言っていいんですかね。だから、その周辺整備計画というのは、まだ市民の皆様というよりも地権者の方にも説明も全くしていません。優良農地でもあります。いろんな困難な課題があります。当然、財政もあります。したがって、今後の長期的な課題というのは私たちが主張している内容でございます。
 以上です。
◆7番(田中親彦 君)
 わかりました。ありがとうございます。私は、この計画概要報告書、周辺整備計画策定調査ですね、この中においては、とりあえずはたたき台的なそういう試みのあるものを持っておかなければ次のステップへは展開しないと思います。区画整理事業、これは組合をつくってやる事業も手法的にはあります。この場合は、まだそこまで、素案としてのものでしょうから、たたき台でしょうから、都市計画事業の中の公共団体等の区画整理事業というような、そういう位置づけで試算してあるものであって、これは本当にまだ決定事項でも何でもないし、そういうものをもって住民投票で云々ということは、私は時期にして尚早過ぎるんじゃないかというふうな、そういう解釈を持っております。
 あとは、やはりこういう報道等が、この数字はやはり巨額として走って回っておるわけですね。こういう中では、市民に対する報道が正しい報道ではないと、そういうような認識を持っております。
 そういう中で、やはり私どもは一番最初言いましたように、こういう新しい地方を財政的にもつくり上げていかないといけないこの時代に、人が住みたい1番の筑後市にするような、そういう心がけを持って物事を前向き的に取り組んでおかないと、これはいかなる場合であっても、この地域が取り残されていくマイナス条件ばっかりになってしまうわけですね。私はそういうものを含めて、もう少し良識ある行動をお互いとりながら、物事の判断に意思決定していくような、そういう努力をしていくべきじゃないかなと思っております。
 総論的には、私はまだ住民投票で新幹線の有無を問うというのは、私は住民投票に値しないような、そういう問題ではないかなというふうな気がしております。この巨額が提出者が言われるような 100億円近い金であれば、それは住民投票に値する部分もあるかもしれませんが、私はとりあえずは、計画駅として20億円の費用で市の負担ができるものであれば、私は粛々とこの地の将来のために、自活していく将来のためにぜひ駅建設はあってほしいというふうな、そういう希望を持っております。
 これで終わりますが、私の最後の言葉に御意見があれば、提出者からいただきたいと思います。なければ結構です。
○議長(永田昌己 君)
 他に質問はございませんか。
◆5番(中富正徳 君)
 5番の中富でございます。
 結論から申しますと、時期尚早で、住民投票は今の状態では無理であると、このように考えております。
 それで、先ほど提案者の方から財政の問題と駅をどこどこ駅にというお話がありまして、必ずしも何が何でも反対じゃないということだけは、きょう確認できたと、非常によかったなと思っております。
 それで、ちょっと財政負担の問題が出ましたので、私、ちょっと失礼ではございますけど、執行部にお聞きしますが、住民投票したら幾らぐらいかかるもんでしょうか。(発言する者あり) 8,000千円ぐらいかかるということでございます。
 それで、できればもう少し市民の方々と、新幹線とはどういうものかと、私は十分使って存じております。私も20代から新幹線は頻繁に乗っておりますので、私がセールスしても仕方がないことでございますけれども、これは非常に大切な交通手段であるということは個人的には十分承知しておりますが、財政負担ということに関しては、もう少し市民の方に新幹線の夢をもっともっとたくさん持っていただきまして、そして執行部に対してはやっぱり財政上、汗をかいていただいて、ある知恵をもっと出していただいて、議論を高めて、そして提案者の住民投票という形に持っていければ、市民の中にも非常にまちづくりに対する関心が出てきていいんじゃなかろうかと思いますけれども、なぜ今、住民投票をしなければいけないのか、この点、ちょっと提案者の方からお聞きしたいと思いますけど。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えをいたします。
 時期尚早ではないかと、こう言われました。条例案に書いておりますように、御決定をしていただきましてから実際住民投票になるまでには、決定の日から少なくとも30日以上、そして60日以内といたしておりますから、そういうことになりますと、例えば、きょう決定したといたしましても1カ月半ぐらい後でございます。そういうふうに、実際実施までは長く時間がかかるものになっております。当然いろいろな住民投票の資格者の名簿の整理、あるいは先ほど言いましたように、市長の方からも、市民の皆さん方が十分この新幹線駅の誘致について正確な情報で正確な賛否がとれるような資料も財政問題も含めて提供してもらわなくてはなりませんん。そういう周知期間をとりまして、今申し上げておりますように、施行日から30日を経過し、そしてまたプラスするところの30日、その間の日曜日に住民投票をやったらどうかということで提起をいたしております。
 お答えしたいのは、うわさによりますと、この新幹線船小屋の関係で国土交通省なり独立行政法人なりが駅の決定をするのが6月ぐらいではなかろうかなというふうに言われておりますから、この時期を失しますと、6月以降に新幹線駅を誘致するか、誘致しないのか、それこそ決定した後にやっても、これは無意味なことでありますから、私はこの時期が遅いぐらいあって、早急に市民の意思を確認する時期ではなかろうかなというふうに思っておるところでございます。
 それから、夢を宣伝するというような、どういう夢でもそれは宣伝していただくのは結構だろうかと思いますが、これは賛否を問うことですから、余りそこに議論がいっても何もならないことでありますけれども、地域が発展するとか、矢部川の堤防の近くにつくって地域が発展するとかという夢を語られても、信用する人がいるだろうか。例えば、2週間ほど前、合併のアンケートがございましたが、市長がいわゆる大30万都市構想、八女郡の合併は一里塚ということで、市民のアンケートをとられましたけれども、 5,000対1万ということで、いや、一里塚と言うたって、信用していない人が1万人おられたという現実もあるわけで、ひとつ新幹線で大きな夢を筑後市民に運んでくれるようであれば、賛成される方はそういう夢を大きく語っていただく、反対される方は財政論、あるいは福祉がいいのか、子供たちのための行政を今後されたがいいのか、金があるならお年寄りの行政をされたがいいのか、そういう議論の中で賛否を問うことこそが民主主義の基本だと思って提案をしておるところでございますので、ひとつそういうことで御理解をいただいて、ぜひとも可決いただきますようにお願いします。
◆5番(中富正徳 君)
 結論から申されますと、時間がないと。6月ごろ決定するということは、どうなんですかね。提案者は、6月ごろ、逆算していったら時間がないと、決定後には意味がないというお話でございましたけれども、本当に6月でいいのかどうか。6月ごろ結論が出るという、そこら辺の何か確証みたいなものはあるんでしょうか。それは執行部でも結構でございますけど。
◎市長(桑野照史 君)
 新幹線事業は、改めて申すまでもなく国の事業でございまして、一地方自治体が決めるものではございません。したがいまして、私の立場では大いに18市町村ともども期待をしておりますが、いつの時期に決まるかは私の方ではわからないわけでございまして、首を長くして待っておるという状況でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 新幹線駅誘致に関してはいろいろ問題もあり、またこれは努力すれば解決する部分もあると思っておりますので、もっと時間をかけて、専門的な立場から、新幹線駅をつくっているところはたくさんありますので、そういったものをもっともっと研究しながら、最終的に住民投票、そういったものを求められるのも結構ですし、いろいろな模索をもっとすべきではないかということで、私の発言を終わらせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 他にございませんか。
◆12番(島啓三 君)
 提出者の弥吉議員並びに執行部に、何点かについて質問をしたいと思います。
 私は、新幹線の新駅の誘致には人一倍関心を持ち、新幹線の新駅が筑後市内に建設されることを心から願っている一人であります。それも陳情駅駅でなく計画駅として国が建設を進めてくれるならば、建設に伴う応分の財政負担が伴うにしても、筑後市及び近隣の市町村の将来の発展のため、ぜひとも建設すべきと考えております。
 私ごとで恐縮ですが、仕事の都合で5年ほど筑豊の直方市に住んでおりました。直方市には高速道路も走っております。新幹線も走っております。しかし、高速道路にはインターチェンジはありませんし、新幹線には駅がございません。新聞報道でありますが、最近やっと直方市にも高速道のインターチェンジが建設されることが決定されたとの報道がなされておりました。地元の皆さんの悲願でありましたインターチェンジ、この決定は地元の皆さんの喜びは大変なものであろうと、私は拝察をいたしております。
 しかし、新幹線駅については、誘致運動が青年会議所、商工会議所、行政も一体となって10数年間活動がなされておりますが、新駅の建設だけでも 100億円とも 130億円とも言われる地元の負担が今日の不況の中で捻出できるはずもなく、今日に至っているのが現状であります。我が筑後市ではこのようなことがないよう、今こそ市民、行政、議会が一体となって、新幹線新駅建設のため全力を傾注すべき時期であると私は思っております。
 さて、今日の新幹線船小屋駅の誘致に関する筑後市の混乱は、第一義的には市長を初め執行部の市民に対する説明責任のおくれにあると考えられます。ことしになりまして、「広報ちくご」の1月1日号、あるいは1月15日号で特集されたように、急に新幹線船小屋駅の問題が書かれております。なぜ昨年の9月、全員協議会があった後、10月1日号でも10月15日号でも十分僕は「広報ちくご」に載せられたのではないかと思っております。なぜもっと早く市民に知らされなかったのか。それとも、市民の会等のチラシに書かれているとおり、市民から猛反対でもされると思っていたのかどうか、まず執行部に僕はお伺いしたいと思います。
 次に、提出者の弥吉議員にお伺いします。
 私は、大型公共工事の計画、あるいは推進には賛成、反対の意見があることは、民主主義の視点からすれば当然のことと思っています。しかし、正確な情報、正確な数字に基づかないビラ、看板などは、ただ単に市民の皆さんに不信と不安感を植えつけるだけであり、たとえ住民投票を行ったとしても、市民の正確な判断を期待することは困難であると思います。それは、結果的に筑後市の将来の発展にとって禍根を残すことになりはしないかと懸念をいたしております。
 そこでお伺いしますが、新幹線船小屋駅誘致に反対するビラが数種類発行されておりますが、まず初めに、平成15年10月26日付の 100億円の船小屋駅建設の再考を求める議員経験者の会発行のビラ、提出者の弥吉先輩も名前を連ねておりますので、当然このビラに書かれていることは知ってあると思います。このビラに書かれている内容は、数字も含めてすべてが正確だと自信を持って言えるのかどうか、まずお伺いしたいと思います。
 次に、 100億円の血税を投入する新幹線船小屋駅の誘致に反対する筑後市民の会、代表は田中秀行さんですが、きょうお見えになっているみたいでございますが、この会と提出者の関係はどのような関係なのか教えていただきたい。なぜならば、提案理由にもありますように、誘致に反対を主張される皆さんは市民の半数以上の署名が集まったと記されており、船小屋駅誘致の反対署名を中心的に集められた団体であり、発行されておりますビラの内容は余りにも事実と反するばかりか、桑野市長への批判や中傷ばかりに重きを置かれており、新幹線船小屋駅誘致反対運動の名をかり、他の目的があるのではと疑わざるを得ません。
 細部については自席にて質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 市からの説明責任がおくれたことへの御批判でございます。
 おっしゃりますように、私どもが全員協議会を9月に市民の発表前に行いまして、その際にはこの議会の場で市長が答弁をしたのは、当面開業までに行う事業を20億円の範囲内でする、もっとそれを軽減するという話しかしておりません。これは議事録見ていただくとわかるとおりです。その議会の後に私が新聞社の取材に応じたわけですけれども、新聞社の取材に応じた中で推定をしている数字を出しました。それと区画整理事業の数字がリンクをされた金額があんなふうに 248億円というふうになったわけでございます。
 少し長くなりますけど、説明させていただきますが、何で推定をした部分を出したかといいますと、昔の鉄建公団がそうなんですけれども、駅舎の建設について建設見積もりも全くやっていないと、数字が全くわからないと。しかし、何かの参考になる数字があるんではないかということで、熊本県の水俣駅を参考にしました。熊本県の水俣駅については、駅の建設費用と、それから線路本体の建設費用のそれなりの負担金を熊本県と協定をして出しております。それが、いわゆる私どもが今言っておりますような金額を、駅舎の建設60億円だとか、その他の建設費用が要るとか、そういうふうに20億円の内訳を書いておりますけれども、それになったところでございます。そういった 248億円という、私が非常に責任を感じていますし、そのことが急に、先ほど世論が盛り上がったというお話もございますけれども、そういった新聞報道から急にいろんな運動が起こってきたのは事実でございます。
 したがいまして、非常にそこら辺につきましては、私どもは反省をいたしておりますし、御指摘のように、じゃあ、すぐ筑後市の広報で出すべきではなかったかという御指摘でございますので、その点につきましても私どもは原稿まで書きました。しかし、そのときにもう既にいろんなビラが出ていましたし、新聞報道でも出されておりましたので、さらにこれに混乱を助長するということについては、もう少し広報の発行を待った方がいいんではないかということで、実はことしに入って特集を組んで市民の皆様にお知らせいたしたところでございます。
 今言ったようなところが、そういう反省をする点でございますので、非常に私どもも真摯に反省をしている部分がございますし、市民に対する、あるいは議会に対する説明責任が不足をしていた、そういうことについては率直に反省をしているところでございます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えをいたします。
 まず、質問者が新幹線に対してそういう強い思い入れと、それから地域の浮揚を託されておるとすれば、住民投票がなされる折に、質問者はもちろんでありますけれども、地域の人にそういう夢を語って、ひとつ賛成をしてくれというような運動を、ここにも書いておりますけれども、買収、饗応以外の範囲で堂々とやられたら結構ではなかろうかなと思います。
 事業の話がありましたが、問題はここにあります98億円の総事業、市費を68億円、ひょっとしたら70億円使わなくてはならないというふうに書かれておる、これが取り下げられれば議論の幅も狭まるんじゃなかろうかなと、ここが一番市民も問題にされておることじゃなかろうかなと。
 今提起しております条例は、これが正しいかどうか、あるいは新幹線に幾らかかるかどうかということではなくて、この段階で18歳以上の市民の方に新幹線船小屋駅の誘致を今後筑後市が進めることについてどうお考えになっていらっしゃるのか、市政の基本であります中心であるべき市民の方にその意思を問おうとするのがこの条例案の趣旨でございますので、そのことを十分御理解いただいて、御判断をいただきたいと思います。(「市民の会との関係はどうなんですか」と呼ぶ者あり)
 市民の会は、私も一員でございます。
◆12番(島啓三 君)
 一番最初に申し上げました、いわゆる 100億円の船小屋駅建設の再考を求める議員経験者の会の、このビラの内容のことには触れられませんでしたが、自信を持ってこれは正確だというのを答えられませんでしたので、非常に困りますが、じゃあ、ちょっとお伺いさせていただきたいと思います。
 私も決して、弥吉議員みたいに頭がよくありません。ただ、小学生の算数ぐらいはできます。9月の市長の説明ではと、下の段から2段目ですけどね、船小屋駅前と東側地区の開発に 100億円、駅舎の建設に60億円、現在の船小屋駅の移設に10億円、移設した船小屋駅と新幹線の新駅を結ぶ連絡通路に5億円、駅前の広場の建設に10億円、総費用は 180億円にもなりますと書いてあります。私は、これ計算したら数が合わんわけですよ。 100足す60足す10足す5足す10は 185億円にもなるんですよ。だから、弥吉議員に、正確なのかということを提出者に聞きたかったんですよ。お答えになりますか。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 条例案の審議に関係ございませんので、ここで私がそのことを議論するつもりはございません。
◆12番(島啓三 君)
 提案理由の中に、反対が盛り上がってきたと、しかし、その反対の盛り上がりがでたらめの数字、事実と異なる数字がひとり歩きしたから盛り上がったわけでしょうが。だったら、おかしいんじゃないのかと、正確な数字と正確な情報で市民の皆さんに情報を提示していないがために、正確な判断というのはできないと思いますよ。もう一度、御答弁お願いします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 総額20億円で新幹線駅すべてができるかのごとき言われて、それを信用されてある方もございます。これが国土交通省に6月に持っていかれたものが取り返すといいますか、これはもうやりませんと、また船小屋は駅が決まって、24年に開通してから徐々に筑後市の、先ほどから答弁しておりますように、それから皆さんと計画して、ぼちぼち 100年かかってやりますからということで取り返されたら、私は同じ土俵に上がることができると、こう思います。
 今言われますが、正確であるのかどうか、執行部の答弁でさえ正確であるのかどうか、詰めていけばそういうことにはなっておらないだろうと、もうここはその議論じゃありませんから言いませんが、私たちは私たちなりに、そこに掲載されておらない隠された道路の建設費等もよくお読みいただくとあると、そういうものを換算すると筑後市の市費は今後 100億円が投入されるというふうに判断をして、そういうチラシもつくられたんじゃなかろうかなと思います。そのチラシに何か疑義があるようでしたら、連名で出されておるチラシのようでございますので、島議員がそれぞれの方に書簡でも送られてただされるのが妥当ではなかろうかと思います。
◆12番(島啓三 君)
 質問を続けさせてもらいますが、先ほど来から何度も、国土交通省に出されている、いわゆる九州新幹線船小屋駅(仮称)周辺整備計画策定調査概要報告書のことでしょう。これを取り下げられたらいいと、同じ土俵に乗る。先ほど中富議員もおっしゃっていましたけれども、絶対反対じゃないんだと、逆に言えば同じ認識なんですよ。私もそう思っております。多分、市長もそうでしょう。私は所管の委員会ですから、委員会になってまた詳しくは聞きたいと思いますので、弥吉先輩議員と同じ認識だというのが、9月5日の全員協議会で弥吉議員の質問に市長が答えられて、同じことを言われておるでしょう。一つだけ紹介しますね。
 9月5日の全協です。弥吉議員は、こう聞かれておりますよ。「ポイントは計画駅をつくってもらうためには、こういう膨大な、逆に言えば、 100億円の投資をこれはだめですと議会が言えば、それで通るのか。これをしゃっち認めなければ、駅はつくらないというようなことなのか、ひとつ聞かせてもらいたい」という質問をされていますよね。しっかり読みました。その答弁は、市長、「総合的な計画の中で90億円とか、 100億円とかという話がありますが、基本的にそれを遂行していけるような状況に我が筑後市の財政がないということはよくわかっておるところでございます。そういうことを十分認識して、少なくとも私も、先ほど数字がちょっと出ましたが、精いっぱい我が筑後市においては10数億円」、実はこの後、22日には先ほど提出者の弥吉議員が言われたように20億円という、市長、これは本当に出ています。それはもう十分わかっておってください。続けますとですね、どこまでいったかな。「10年間において、それが筑後市の負担の限度だろうと、それ以上のものはとてもとてもできっこないということでございますが、特に今話がありました国あたりは、そういう総花的なものをつくってこなければ」ここが大事ですけん。「これは認可しませんよということではございません」と、いわゆる条件ではないと、駅設置と周辺開発事業はリンクしたものじゃないということを明確に、何度も何度も市長は答弁されておりますよ。
 それで、弥吉議員、去年の12月19日、国土交通省へ行かれましたよね。ちょうど議会開会中、委員会のときでした。それで、実は、当時会われました国交省の福代課長と会ってこられて、市民の会ニュース第1号がつくられておるわけですがね。これいろいろ読んでみましたけど、僕は第1号を見たときは、これは新幹線に賛成なのか、反対なのか、あるいは船小屋やっけん反対なのか、羽犬塚にだったらいいのか、よくわかりませんでした。ただ、一つだけ、弥吉議員、ここに裏面に読売新聞の記事が載っております。実は、これ何回も何回も読ませてもらいました。「筑後市は既に駅設置目標の2013年までに必要な事業費を 161億円、うち地元負担分20億円、その後、長期的に取り組む周辺整備を87億円(同約60億円)とする構想案を同省に提示している。福代課長は「一つの要望、地元で考えていることの一つとして聞いた」と。そのことで地元が新幹線でどう発展していくかという話であって、国との約束ではないと、こうはっきり言われたでしょう。そこだけちょっと確認させてくださいよ。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 そう書いてあるなら、そう言われておるんでしょう。
○議長(永田昌己 君)
 1時まで休憩いたします。
                午前11時59分 休憩
                午後1時1分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆12番(島啓三 君)
 午前中に続きまして、質問を続けさせていただきたいと思います。
 実は、先ほど提出者の弥吉議員によりますと、いわゆる反対する筑後市民の会の会員だということでございました。それで、ここに一番最初に出されたビラ、「 100億円の血税の投入 JR羽犬塚駅が船小屋駅へ統廃合 あなたは許せますか」という大きなタイトルがついております。それで、お伺いしたいんですが、新幹線の船小屋駅ができたら今現在あるJR羽犬塚駅は船小屋駅に統廃合されるんですか。どういう認識をお持ちなのか、お伺いしたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 お答えをいたします。
 先ほど言いましたように、私も市民の会の会員であるのは間違いありません。 100億円の根拠につきましては、先ほど来言っておりますように、駅周辺開発事業で、これは総額の98億円、うち市の負担が68億円からプラスアルファで、最悪の場合は74億円になるという、今の建設単価かどうか知りませんが、そういうことであります。それプラスの駅前広場、それから現在の既存のJR駅の移設、それから先ほど来言っておりますように、ほかの道路の改修、改良、そういうことを含めますと、その金額以上になるというふうに私は思っておるところでございます。
 あとは何やったかね。(「羽犬塚駅……」と呼ぶ者あり)
○議長(永田昌己 君)
 統廃合。
◆21番(弥吉治一郎 君) 続
 統廃合のことにつきまして、そこに書いてあるのは私も読みましたが、その根拠はここで申し上げていいかどうかわかりませんが、お隣の八女の市長とも私は2回お会いをいたしました。その中で、八女の市長が言われるのは、明確に、桑野市長と一緒に国土交通省に行ったときにそういう話をうちの市長がされたということを確認しました上で、そういうような表現になっておるんじゃなかろうかなと思いますが、以上でお答えにします。
◆12番(島啓三 君)
 いやいや、それは大変な問題ですよ。お隣の野田市長と国交省に桑野市長、いわゆる期成会の会長と副会長が行かれたときに、そういうお話を桑野市長がされたと、それは事実ですか。それは大変なことですよ。市長、お願いしますよ。
◎市長(桑野照史 君)
 私は、この新幹線問題で前の局長さん、それから去年の7月にかわられた現在の局長さんに、都合3回か4回かお会いしておりまして、当然私は単独で会うことはございません。そして、この大変重要な新幹線問題でありますから、この課題につきましては単身では行かずに、田中新幹線整備推進室長が同行をいたしております。そういう状況の中で、どなたに聞かれても結構ですが、私が羽犬塚駅の統廃合などということを言うはずもございません。そこで、そういうことを野田市長が言ったということであれば、ここであえて申し上げますが、弥吉議員におかれてはまんざら知らないわけではありませんから、あなたはそういう発言をしたのかということを私に聞いてほしかったというふうに思います。私がそういう発言をすることは一切ありません。
◆12番(島啓三 君)
 別に僕は桑野市長を信じないわけじゃありませんけど、田中新幹線整備推進室長がいらっしゃったなら、新幹線整備推進室長にも、なかったかどうかをお答えをいただきたいと思います。
◎新幹線整備推進室長(田中僚一 君)
 その席に私も同行いたしましたが、羽犬塚駅を統廃合するという話は聞いておりません。
◆12番(島啓三 君)
 ありがとうございました。私もそんなことはあり得ないと思いますし、市長が言われるはずもないと思っております。
 これは、長く国鉄におられた弥吉議員の方がお詳しいと思いますけど、実は在来線駅が、例えば線路のわきというか、駅がなかったところを開発されて住宅が張りついたから新しい駅をつくられるというのは聞いたことありますけどね。例えば、田川地区、いっぱい、JR、国鉄というですか、廃線になりましたから、廃線に伴っての駅の廃止はあるでしょう。しかし、在来線、僕がお聞きしたのは正確じゃございませんけど、羽犬塚駅というのは九州の中でもかなり乗降客が多い駅だと聞いておりますし、また収益率も非常に高い駅だと聞いております。こういう駅がなくなるということは、昨日でしたか、国鉄のOBであります入部議員が聞きました。駅長に聞いたら、冗談じゃございません、絶対ありませんということを言われたそうです。これを何か市長、聞いてありますか。
◎市長(桑野照史 君)
 きょうは余り、聞き役に回ろうと思っておりますのであれですが、新年の「広報ちくご」でJR北部地区の社長であられる西村さんと私は新春対談をさせていただきましたが、そのときのいろんな記事にもならなかった話も聞きますけれども、絶対にあり得ないその根拠として、全九州の中で鹿児島本線に約 500ほどの駅がある中で、収益が上がるところでは27番目に成績のいいところだと。我々は民間会社でございますから、採算の合わない駅を切るということはありますけれども、収益率の高いところを廃止するはずもないということをおっしゃいました。
 先ほど、ちょっとちなみに、私が言い漏れておりましたが、羽犬塚駅を統合するとか廃止するかということが地方自治体の首長の職務権限でできるはずのことではございません。全部すべてJRの中の問題でありまして、それを桑野が言ったか言わないかと、そういう発言をするという人間の人間性を疑わざるを得ないということになろうかと思います。
◆12番(島啓三 君)
 提出者の弥吉議員に一言だけ僕はお答えをいただきたいと。
 実は、ここに写真を撮ってまいりました。赤字で「絶対反対 JR羽犬塚駅は船小屋駅へ統廃合  100億円血税投入の新幹線船小屋駅誘致 筑後市民の会代表田中秀行」――先輩のことだろうと思いますけど、あります。こういう看板が今日の新幹線船小屋駅誘致に対する混乱を巻き起こしておると思っております。これは正しいことですか。が知ってあることですか。ちょっとそこだけお答えをいただきたいと思います。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 先ほど来言っておりますように、 100億円はかかることだと思っております。統廃合につきましても、先ほど申し上げましたとおりに、何回も確認した結果に基づいたものでございます。
◆12番(島啓三 君)
 最後にしたいと思いますが、この一番最初、これを持たれて新幹線船小屋駅の反対の署名をとって回られたビラです。書き方が非常にセンセーショナルですよ。大見出しはさっき言いました。小見出し、「血税 100億円の投入、桑野市長が勝手に約束」、次「市を破産させてまでなぜ駅が必要でしょうか」「JR羽犬塚駅が統廃合になると町はゴーストタウンに」「市民1人当たり新たに 200千円の税金」、まだあります。「駅は筑後市に、利益は瀬高町が」という小見出しがこう書いてあります。私は初めて知りました。
 余り市長に聞くというか、執行部に聞くのもいかがなものかと思いますけど、「市立図書館を30億円もかけて建設する。(桑野市長となれば借金」云々かんぬんとあります。私たち議員は、図書館建設の何とか委員会とかその報告書をいただきましたよ。そこにもう30億円というのは書かれているんですか。公式な発表があったのかどうかだけ、僕は確認をさせていただきたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 振り返りますと、私は20年ぶりに登場をしましたときに、市立図書館がないのは恥ずかしい、ぜひつくってくれと多くの市民から言われて、つくりたいつくりたいという強い要望を持って市民の皆さん方を中心の委員会も立ち上げて、実は答申もいただいておるところでございます。しかし、私の予想以上に急激な地方財政の圧迫の中で、実は行政当局としても何とか実現したいという私の思いと財政とのせめぎ合いがずっと続きましたけれども、今の段階で幾らの金額でどうして前向きにということを出すことができません。したがいまして、大変図書館建設に熱心であられる市民の皆さん方の前に、数日前に大変重い足でございましたけれども、出てまいりまして、私の意気込みよりもペースが落ちることになるでしょうと、これは財政の予想以上の厳しい圧迫の中ですから、私の方としては意気込みだけ言って申しわけなかったというおわびをいたしました。
 したがって、くどいようでございますが、30億円なんていう積み上げの数字を私は申し上げたこともございません。財務当局の方で何か言っておれば別ですけれども。ただし、そういういろんな方から桑野はくるくるくるくる言葉が変わると言われますが、2年数カ月で私が一つだけ、図書館はつくると言いよったものが後退をしておるという事実は、これは財政のなせるわざでございまして、私の発言が変わった唯一の内容だろうというふうに思っております。
◆12番(島啓三 君)
 本当に最後にしたいと思います。所管の委員会でもございますので、私は委員会で言おうと思っておりますが、総務委員会の方に代表者でございます田中秀行先輩に来ていただいて、このビラと、少なくとも市民の会ニュース、このビラについて十分中身について僕はお伺いしたいという気持ちを持っております。
 本当に最後にしたいと思いますが、提出者であります弥吉先輩の言われる午前中来からの答弁を聞いておりまして、また、余り私と市長も含めて、執行部もだと思いますけど、余り認識は変わらんわけですよね。何で、どこでボタンのかけ違いが起こったのか、僕はようわからん。というのは、何回も市長がおっしゃっているとおり、駅建設にかかる費用はできるだけ安く、アッパーでも20億円までなんだと、そうじゃないとうちの財政はもたないと。それで、駅設置が決まり、あるいは駅が開通してから、後のいわゆる地域整備事業といいますか、それはやりましょうと。確かに、全員協議会の中でもそう言われております。弥吉議員も、それだったらいいじゃないかと。ただ、その中で一つ条件が午前中ありましたとおり、いわゆる国交省に提出したこれを取り下げてくれれば、いわゆる取り返してこいと。ばってん、今となって提出したものを、約束でもないと、はっきり課長はおっしゃっているわけですから、僕はもう少し冷静な議論で、やっぱりこの新幹線船小屋駅の問題は進めていった方がいいのではないのかと。
 最後に、やっぱり僕はそういういろんな条件が、市民の誤解が解ければ僕は住民投票条例をやったっていいと思っていますよ。しかし、余りにも市民とお話しすると認識が違うと。話せばわかります。私も賛成の立場で、ぜひとも賛成してくださいと 500軒ぐらい回りましたよ。実は、反対署名したというところが7軒だけありました。説明しました。多いところは3回行って説得しました。言われるのが、やっぱり 100億円だの、あるいは1人当たり 200千円出さやんとか、あるいは羽犬塚駅がのうなるて。さっき昼休みに同僚の議員とも話しましたけど、羽犬塚駅がのうなる、1人当たり 200千円出さにゃいかんというなら、私も反対します。
 これを申し述べて、最後にしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(永田昌己 君)
 他に質問はございませんか。
◆18番(村上知巳 君)
 新幹線の問題について、何点か質問させていただきます。
 実は、今晩のシンポジウムで弥吉議員とは隣り合わせで考え方をお互い主張し合うということになっておりますので、深くは尋ねません。また、所管の委員会でもありますので、そこでお聞きをさせていただきたいと思います。
 ただ、船小屋駅のこの条例そのものに私は反対はいたしません。しかし、この船小屋駅の設置に向けての流れ、議会のこれまでの流れ、これはやはり我々は十分理解をして取り組まなければいけないというふうに思っております。これは前市長の馬場市長時代からの大変な大きな課題の一つでございました。リーダーシップをとっていただきました。期成会をつくるときの条件として、馬場市長のときに設立準備会を創設していただきました。そのときの筑後市を含んだ18自治体の合意をとるためには、羽犬塚駅では不可能だったわけです。これは事業高の問題もありましょうし、羽犬塚では高田、山門郡の方は遠いからということもありましたでしょう。だから、期成会はあくまでも船小屋駅ということを条件に議会に提案がありました。しかし、羽犬塚につくってほしいという意見もたくさんありました。ところが、ちょうど私が議長のときでございましたけれども、期成会に参加する同意と、期成会の趣旨を踏まえて船小屋駅でということで、私は議員の皆様方に全員協議会においてお願いをして同意を得たものというふうに確信をいたしております。それは全協の資料を見てもらっても結構でございます。
 午前中からいろいろと議論があっておりますが、私はこの条例に、先ほど申しましたように、反対ではございませんけれども、弥吉議員から言われましたように、(情報の提供)第14条ですね。この中に市長のことが書いてありまして、「投票資格者がその意思を明確にするために必要な情報の提供に努めなければならない」というふうになっております。執行部、市長は懸命に、おくればせながら情報の提供をやっているようですが、ただいま島議員から、やはり市民の人たちに戸惑いを与える、確かな数字ではないということがひとり歩きというか、そういったことで私は混乱の原因を招いているというふうに思っております。
 それから、お尋ねなんですが、午前中の原口議員の質問にもありました。この期成会は、18市町村の総意であります。ただ、提案者の弥吉議員は、ほとんどが筑後市が出す負担金だから、筑後市の住民の意思を尊重するという発言がありましたけれども、それでは負担金が少ない多いで、その自治体の権威を踏みにじることができるかどうかということに、私は大きな疑問を感じております。
 それともう一つ、この新幹線船小屋駅の設置については、弥吉議員も過去、議長を何期もされておりますし、おわかりと思いますが、福岡県南の振興発展のために県南総合開発促進会議という組織があります。これは市長と議長が出席をいたしておりますが、この会議は18自治体にまさる8市25町ですかね、33の自治体で組織がなされております。その会議の決議事項として、新幹線の早期整備と船小屋駅の設置、これを重点項目として取り上げているわけでございます。ここも負担金は違いましょう。しかし、新幹線駅だけの負担金ではないということはわかりますけれども、そういった筑後市のみならず18の期成会、また県南の33の自治体の熱い思いと権利があると私は思いますが、そういう中で筑後市民にだけ条例によって審判を問うというのはいかがなものかというふうに思いますが、弥吉議員の見解をお尋ねいたします。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 先ほども答弁しましたように、私どもは筑後市の4万 7,500人ですか、今有権者の皆さん、それから私が提案しております条例では2歳年齢を引き下げるということにしておりますから若干ふえるでありましょう。その皆さん方に、まず新幹線駅を船小屋につくることの是非を問うと、こういうふうにしております。
 今、質問議員は、18市町村の期成会で船小屋駅をつくるんだから、そういうことはおかしいんじゃないかということのようですが、それも先ほど来答弁したように、18市町村の皆さん方が人口がどれだけになるか知りませんが、30万人なら30万人になる。その中で筑後市が4万 8,000人おるから30万分の4万8000の比率で駅設置の金が負担できると、こういうようなことであり、また駅前の周辺整備事業も98億円かかります。地元の負担が68億円ですが、それも30万分の4万8000ということで負担が軽減されるならば、話はまた違ってこようと思います。
 1月末のこの幹事会が開かれた翌日の新聞報道によりますと、何回も申し上げますけれども、今大変私は心配しております駅前の開発のことについては、これは全額筑後市の負担ということが明確にされております。じゃあ、残る駅、当局側は20億円程度と言っておりますが、その負担も18市町村でやるのかと、こういうことになりますが、それは私が何回も言っておりますように、広川にインターチェンジができたときの関係市町村といいますか、距離的に離れたところは 2,000千円しか出しておらない事実も私は把握をいたしております。平均 3,000千円もらいましても、15もらいましても40,000千円か50,000千円しかならない。20億円のうちそれだけでは、スズメの涙とは言いませんけれども、そういうようなところまで含めた、じゃあ、賛成とか反対とかとることの意味があるのか、公平に負担をすることであれば、私はこの適用の範囲といいますか、関係の市町村の住民まで含めてやられる住民投票だと思いますが、今申し上げておりますように、駅建設の負担のそのほとんどは筑後市民ということであれば、私は筑後市が 100%事業するのと変わらないという認識に立たざるを得ない。そうするならば、一番金を出す、98%も出す筑後市民の意思を問うてからでもよくはないだろうかというふうに思っております。
 きょう村上議員とは、7時半からのシンポジウムで隣に座りましていろいろやるようになっておりますから、ひとつ仲よくやろうと思っておりますから、申しませんが、先ほど来、加賀田部長が、私も一番心配しております。島議員からも質問がありました。ただ、皆さん方と違うのは、駅前周辺開発のいわゆる総事業費98億円を後でやるのか、今やるのかというところだろうと、こう思います。皆さん方が言われるように、新幹線が開通した平成23年か24年かわかりませんが、その後に新たに検討委員会を立ち上げられて、そこからまた計画書をつくられてやられるのなら、何回も言いますけれども、去年の6月にわざわざお持ちいただいておるものは、じゃあ、一時返してくれと、これは後でやるからとか、あるいはこれはもう計画が全然変わりますからひとつということで、筑後市に保管されるのが私は筋じゃなかろうかなと。それができないということであれば、上向いては国土交通省にはこういうことをやります。反対向いて、帰ってきたら東京と 1,200キロも離れておりますから、市民に一々情報はわかりません。それで市民にはやりませんよ、後でやりますよと、そういう行き違いがないように、取り下げてもらえればいいわけです。
 それができるかできないか、これはシンポジウムで申し上げたいと思っておりましたが、平成13年の10月の議事録でございます。これは周辺整備計画の策定ですけれども、なぜ駅が必要かというふうな理由づけのために、この計画策定事業はやるんだということを明記されております。そしてまた、市長も答弁されております。国土交通省の鉄道局長とお会いしたとき、しっかりした計画をつくっていただければ、その中に取り組むことも考えてもいいですよということを国土交通省の鉄道局長が言ったから、しっかりした計画書をつくるんだと、こう言われております。
 そしてまた、その後の、夕方の種明かしすると余りいけませんけれども、ここまでして終わりたいと思いますが、実際、船小屋駅が実現というようなことになれば、今出してある周辺整備事業計画に基づいた駅周辺の整備が必要になってきますと、こういうことを明確に書いてありますから、私たちはやらないでいい事業ならば、即取り返してもらうと、皆さん方と同じレベルの同じ土俵の中に立って議論ができるんじゃなかろうかなと、そのことを私も期待しておりますから、どうぞ与党の皆さん方からの市長に取り返しをひとつ進言していただきたいと思います。
◆18番(村上知巳 君)
 私は、期成会の立ち上げには、負担金はそうでしょう。駅の事業もそうでしょう。しかし、新幹線駅の船小屋駅をつくるためには、18市町村の合意があったから、この期成会が立ち上がったわけですね。そういう恩恵というか、そういう点も私たちは無視はできないと思います。先ほどの県南総合開発促進会議の中でも一緒です。それぞれの自治体から負担金が平等割、人口割で出ておりますし、これは筑後市に合った金額を拠出いたしております。久留米市が一番多いですよね。そんな中で、そういった会議でも船小屋駅の設置に向けて努力をしている中で、私は筑後市だけでこの住民投票によって判断するのはいかがなもんかなということをしっかり思っているところでございます。
 問題、一番外になっているのは、やはり駅決定後の周辺整備、いわゆる区画整理事業の試算額の筑後市の負担金60数億円だというふうに思っております。弥吉議員は、これはやることでしょうと、これは後でやることだろうというふうに理解をする人はそれでも構いませんというふうな答弁があったと私は思いますが、まさしくこの問題は、駅が決定した後の経済状況とか市の財政状況、また地元説明会や市民の思いを取り込んだ周辺整備計画を実施すべきだと思いますよ。これは、例えば、羽犬塚駅に駅ができても、私は当然周辺開発整備事業というのは伴うものだと思います。だから、しっかりとそこいらあたりは計画書ができたならば、当然予算等もできるでしょう。それをどうするかというのが我々議会です。無理な投資はできないでしょう。恐らく執行部もそういう予算編成は求めないと思いますよ。これからのいわゆる30万の中核都市の中心にこの駅の設置が実現すれば、当然私は中心になる大事業だというふうに思いますし、私は馬場前市長の熱い思いもあると思いますよ。しっかりそこいらあたりは、今後、議会ともども計画立案から予算面、どうするかということを議論すべき問題だというふうに思っております。
 この問題を、数字がひとり歩きというか、そういう感じで非常に市民の人たちが混乱を招いております。登壇のときにも言いましたとおりでございますが、そういったことを市長は条件ではないというふうに答弁をされました。私たちも、賛成署名、筑後市内およそ3万人、市外の近隣市町から6万以上の署名を2度にわたって国土交通省に提出させていただきました。そのときにも国土交通省の、丸山局長だと思いますが、それから新幹線の幹線鉄道課長さんにもその点をお伺いいたしましたが、駅設置の条件ではありませんという明確なお話を私たちは承って帰ってきております。これからの新幹線を核としたまちづくりを、周辺開発を市民の意見を十分取り入れながら、先ほど申しましたように財政とにらみながらなし遂げる。これは私は立派な企業誘致だと思いますよ。
 そして、子供たちの熱い思いもあります。水洗小学校は総合的な学習の時間で、新幹線と県南公園をどう自分たちの地域のまちづくりに結びつけるかという総合的な学習の時間で取り組んでおります。次代を担う、また次の時代を担う子供たちにその夢をかなえさせてあげるためにも、私は賛成の立場でございます。
 残念ながら、この条例制定については、そういう市長の正しい情報も十分伝わっておると思いませんし、島議員が言いましたように、市民の皆さんが混乱を招くような状況の中で、果たして住民投票を問うのはどうかなという気持ちでおるところでございます。
 弥吉議員には、もうこれ以上質問しませんので、以上で終わらせていただきます。
◆21番(弥吉治一郎 君)
 村上議員も言われました。この6月に提起されておるものが、あなた方が国交省へ行かれたときに、条件事業でないとどなたかが言われたならば、それこそ私が言っておるように、じゃあ、もうやりませんからといって取り返すと、戻してくるというのは可能でしょう。それをしてもらえれば、私は別に問題ないわけですよ。ただ危惧するのは、東京にはこういうことをやると言ってくる。筑後ではやらんと。これを取り返しさえすれば、そういうことならんわけでしょう。ぴしっとしたものになるわけでしょう。そして、村上議員、私が行ったときは若干、私が行きましたが、このことについてニュアンスは違っておりました。これは国交省からこうせろということで求めたんじゃないと、おたくの桑野市長がこういうことをやりますということで説明に来たものですよと。
 そして、駅の関係ですが、これはもう条例とは余り関係ないからあれですけれども、必ず船小屋でなくてもよいと、鉄道の今の建設技術上、今は橋の上でも列車を通しますからね、本四架橋でも。そういう技術上ということを私は念を押しましたが、そういう技術上でできるところなら――今の日本の鉄道の建設技術ということですよ。それならば、必ず船小屋に限りませんと。これもおたくの市長が 550メートル向こうに駅をつくりたいといって言われたことですよと。国交省としても、あるいは独立行政法人でも、今言う建設技術が合致するならば、それはどこでも構いませんと言われたのも事実であります。
 それから、期成会のことを触れられました。私は、期成会の設立されたときの条件が問題だと、こう思います。村上議員は、あたかも同じ条件といいますか、負担金の問題でも話がされておるように、私はあそこの席でそういうふうなことだと思いましたが、私は八女の市長にも会いましたし、大木町の元の町長さん、それからそのほかの町長にも会いました。八女が崩れたのはこういうことでしょう。船小屋にこういう過大投資をされると、八女市民の市税で、合併したら同じ財布になりますから、それでそれには耐えられないということが大方の予想でしょう。初めからそういうふうな話をされておれば、私はそういうことはなかった。大木町のやめられました元の町長さんの自宅まで私は訪ねて、この期成会の設置の経緯についてお伺いをしました。そのときに話を持ってこられたのは桑野市長ではありません。馬場淳次前市長です。どういうことだったか聞いたら、ちょっと船小屋に駅をつくりたいから名前だけかしてくれと、そして金の負担はと、いや、つき合いだけで名前だけかしていただければ、一切建設費の負担はさせませんから、そう前の町長さんは、筑後市と大木町という隣のよしみで、淳ちゃんがそう言うならば名前だけ一応出そうということで私はなりましたと。その後、向こうも町長がかわられまして、久良木町長にかわられました。久良木さんにもどうされるかということで私は会いました。そしたら、久良木さんもこの駅の金の負担を心配して、当時の恐らく課長でしょう、こういうものをやるときは何でもそうですけれども、課長会というものがありますが、その課長を呼んで聞いたところ、今申し上げておりますように、準備会、期成会ができたときには、一切の負担は筑後市で持つという条件で大木町も加入をいただいておりますと、こういうことでございますから、私が今答弁したようなことがうそである、間違ってあるというふうに思われる議員の皆さん方はどうぞ、大木町でもどこでも行って、どういう条件で期成会に名前だけかしておられるのか、金銭の負担も応分の負担をするということで当初から加入をされておられるのか、筑後市がせっかく船小屋に駅をつくろうというときに賛成せんわけにはいかんから、名前だけでいいからということで、ほとんどの方がそういう思いで加入をされておるということを申し上げて、終わります。
○議長(永田昌己 君)
 他にございませんか。
◆18番(村上知巳 君)
 弥吉議員の言われることは、私もちゃんと理解をいたしております。ただ、期成会を立ち上げることが新幹線船小屋駅誘致に絶対必要だという馬場前市長の見解もありましたし、それなら議会も認めましょうということだったもんですから、そのときの負担金は筑後市が一番出しておりますけれども、それぞれの自治体も負担金は今のところ出しております。ただ、負担金の大小はかなり差があると思いますが。だから、金を少ししか出していないところにそういう権利がないかという考え方はいかがなものかということで私は質問をさせてもらったところでございます。
 やはり、県南の総合開発促進期成会も、そういう面ではいろんなところが負担金を出して筑後市の船小屋駅の建設に協力をしてもらっている。そういう中で、私は何度も申しますが、筑後市だけで住民投票というのはいかがなものかというふうなことで申し上げたつもりでございます。
 そして、島議員が言われますように、やはり正確な正しい情報を提供してからの住民投票だったらいいと思いますけれども。
 また、国土交通省に行って、それを取り下げて持ってこいと言われることは、私たちは議員としてお願いに行ったこともありますし、そういうことは私個人でございますけれども、到底できる問題ではございません。しっかり計画駅として乗せていただくためにお願いに行っているわけでございますので。
 また、これを拒否するということになれば、私は全国で初めてと思うですよ。計画駅で県と国がつくってあげるというのを、いや、要りませんという自治体は、今のところ私は余りないというふうに思っておりますが、そういう意味を込めて質問させていただきました。
 終わります。
◆14番(若菜道明 君)
 最後になると思いますが、私はこの条例についての市長の見解をお尋ねいたします。
 私も、この条例の制定について賛成をしているわけでございますが、市長は就任以来、市民が主役の市政、また市民が主役の筑後市の運営を基本方針として、今まで約2年間運営をされてきておりますが、きょうこの条例制定について市長の考えというか、思いをひとつここで語っていただきたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 きょうの臨時議会の冒頭に私は申し上げましたが、市民の代表であられる皆さん方の御議論を粛々と承りたいということを申し上げたつもりでございました。皆さん方にはそれぞれに市民の方がバックにおられるわけでございますから、しかも、常に私は議会の権威ということを尊重しておる一人として、まだ決着がついていない問題について、私がああじゃない、こうじゃないと言うのはちょっとおかしいんではなかろうか。しっかり皆さん方の御議論を拝聴させていただいたわけでございますので、一つの結論が出たところでということであれば、また発言をさせていただきたいと思います。
◆14番(若菜道明 君)
 私は、市長がこの新幹線船小屋駅設置は当然進めていかれておるわけでございますので、これを一番進めやすい方法としては、やはり市民が主役と、こう言われるなら、住民投票をし、賛成者が多ければ議会一団となって誘致に協力すると、反対が多かればそこでどうするということは、これは決定事項じゃない、たとえ反対者が多かっても尊重するということですからですね。やはり一番いいのは、賛成者が多くて、市長が当然思われている船小屋駅設置を進めていかれるには住民投票を即刻実施され、ここで決着して議会で前向きに進めていくが一番いい方法と思いますが、市長はどう思われますか。
◎市長(桑野照史 君)
 若菜議員の御意見は承りました。
◆14番(若菜道明 君)
 いや、私は、承りましたというより、どう思われますかと、こう聞いているわけですが、例えば、それは私はどんなに反対者がたとえ多かっても続けていくと言われるか、住民投票には、今私が言ったように、賛成者が多ければ―― 私も今のままでは新幹線船小屋駅設置には反対ですが、しかし、いろいろな条件をクリアして、やはり私なりに賛成をされる環境になれば、当然賛成をしていくつもりでございます。それには、やはり住民投票で決着をつけるとが市長も一番やりやすいと思いますがね。それに対してどう思われますかと。ただ聞いておくだけじゃないということを……。
◎市長(桑野照史 君)
 同じことの繰り返しになりますが、議員提案によります今審議をされておるところでございますので、私は御意見を承るという立場でおるわけでございますから、御了解をください。
◆14番(若菜道明 君)
 これはもう、市長と私が、ここを何回尋ねても同じ答弁しかないと思いますが、私はやはり市長が目指されている市民が主役と、これを何かあるたびに市長は発言、また答弁されておられるわけですから、市長の考えが16名の与党さんにも非常に影響をするだろうと私は思っておりますので、何らか答弁ができますならばお願いします。また同じならば、それで結構でございます。
 以上でございます。
○議長(永田昌己 君)
 他に質疑もございませんようですので、議員提案の質疑をこれで終結いたします。
△日程第4 議案委員会付託
○議長(永田昌己 君)
 日程第4.議案の委員会付託を行います。
 お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の常任委員会、総務文教委員会へ付託いたします。
 暫時休憩いたします。
                午後1時46分 休憩
                午後3時28分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
△日程第5 委員会審査報告
○議長(永田昌己 君)
 日程第5、これより委員会の審査報告を行います。
 総務文教委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎総務文教委員長(池田光政 君)
 それでは、お待たせをいたしました。総務文教委員会に付託になりました議案の審査結果について御報告をいたします。
 議員提案 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定については、審査の結果、住民投票に反対ではないが、ビラとか看板がはんらんし正確な情報が市民へ伝わっていない状況の中での住民投票は時期尚早である。そういった中で住民投票が行われれば、筑後市の将来に禍根を残すおそれがあるので、反対である。また、筑後市が最大の当事者であり、筑後市だけで住民投票を行ってよいのではないか。船小屋駅の設置問題は市町村合併と同じく大変重要な問題であるので、住民投票になじむ案件である、そういうことで賛成であるなどの意見が出ましたが、採決の結果、賛成少数で否決であります。
 以上、総務文教委員会に付託になりました議案の審査報告を終わります。
○議長(永田昌己 君)
 ただいまの総務文教委員長の報告に質問はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 質問もありませんので、総務文教委員長の審査報告を終了いたします。
 これより議案の討論、採決を行います。
△日程第6 議員提案
○議長(永田昌己 君)
 日程第6.議員提案 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定について、討論はありませんか。
 まず、反対討論から行います。
◆16番(永松康生 君)
 16番永松でございます。筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定について、反対討論を行います。
 新幹線の船小屋駅の誘致については、議員各位も御承知のとおり、今まで何度も市議会において審議されてきた経過があります。その結果を踏まえて、18市町村の計画駅誘致期成会が設置され、関係市町村を挙げて誘致運動を進めてきました。私たち市議会議員は、市民の代表として市民の立場に立ち、筑後市の将来を考え、真剣に審議、検討を行ってきたものであります。あわせて、近隣の市町村を含めた地域住民の利益になるものと運動を進めてきたものであります。そして、私たちは今、目先の問題より次の時代の人々の夢を実現することを真剣に考えなければなりません。ここで改めて見直すということは、今まで審議、検討してきたことを否定するものであり、市議会の権威を損なうものと言わざるを得ませんし、18市町村との信頼関係にも影響することになります。
 以上のことから、本件について反対討論といたします。
○議長(永田昌己 君)
 賛成討論はございませんか。
◆20番(貝田義博 君)
 日本共産党の貝田です。住民投票条例案に賛成の立場で討論を行います。
 新幹線新駅設置問題で共産党は昨年1月、市内全戸を対象に市政アンケートを実施し、その中で新駅設置の必要性について質問を行いました。結果は既にこの場でも報告をしておりますが、必要であるが24%に対して、必要ないというのが倍以上の51%に達しておりました。その結果から、私は駅設置計画推進は市民合意を得られていないとして今日まで計画推進の撤回を求めてまいりましたが、現在の駅設置計画推進は住民不在のまま推し進められているものであり、かかる費用が公表された後は賛否両論分かれての署名運動も展開をされるなど、問題は逆に大きくなってきています。よって、現段階で客観的にも市民の意思を明確につかむことは当然のことであります。また、合併問題では市民の判断を仰ぐということで、唐突にもついせんだって、全有権者規模でのアンケートが実施されたばかりであります。総枠 248億円もの莫大な費用を要することを考えるなら、新幹線新駅設置問題も市の将来と市民生活にとって重大な問題であり、合併問題同様にこの問題でも市民の意思を問うというのはまさに妥当な判断であります。
 三つ目には、情勢の変化も現時点に立って深く考慮すべきであります。市長は、18市町村で発足している期成会では駅建設実現に向けて足並みはそろっているというふうに言われますが、合併問題の今後を考えると、いずこの自治体も先行きは全く不透明極まりなく、期成会立ち上げのころとは明らかに情勢が変わってきています。加えて、全国的にも政府による交付税10%カットが新年度予算編成に大きな打撃を与えていることを考えるなら、冷静にいま一度この問題を原点に立ち返って、現時点で市民の意思を問うことはまさに賢明な策であります。
 先ほど、住民投票は時期尚早との意見もありましたが、決定されてからでは遅過ぎます。また、一部に不正確な情報により市民の間に戸惑いが生じている旨の発言もありましたが、ならば今後的確な情報を提供し、市民にその判断材料を示せばいいものであります。その上で市民の意思を問うことに何の問題がありましょう。条例案には、投票の期日は条例施行の日から30日以上の期間が設けられていますので、周知期間は十分にあるものと考えをいたします。
 折しも国土交通省の結論は、当初の今年度末から春以降、夏にもずれ込むような情報も寄せられています。とするならば、住民投票でその意思を問うには絶好の機会であります。きょう夜には、賛否両立場からの主張を述べ合うシンポジウムも開催をされます。そうした議論の上に立って住民投票を実施するというのは、だれが考えても真っ当な筋論であります。そして、それこそが市民が主役の市政というものではないでしょうか。
 以上申し上げ、賛成討論を終わります。
○議長(永田昌己 君)
 反対討論はございませんか。
◆3番(緒方幸治 君)
 3番緒方幸治でございます。午前中より長い時間、審議御苦労さまでございました。私は、筑後市が九州新幹線船小屋駅誘致をすることについての賛否を問う住民投票条例について、反対の立場で討論を行います。
 九州新幹線船小屋駅の誘致につきましては、ここに出席されております水町先輩議員が、筑後市に何ら利益がなく騒音だけ後に残して通るような新幹線ではだめだと思う、駅を船小屋駅公園に設置し、利益につながるように持っていくために、厳しい激しい闘争条件に対応していかなければならないと。このために市長、当時の馬場市長でございますけれども、県の期成会に出て十分な処置を考えていただきたいと、平成4年7月の全員協議会において推進の賛成されるような意味の発言をされましたことをきっかけに、その後も今日まで何度となく議会において審議されてきました。そして、平成15年8月には県南地区18市町村総意のもとに設置推進協議会が設置され、県南地域一体となり船小屋駅誘致の方に運動を繰り広げてきました。私ども筑後市議団16人の推進市議団も、子々孫々にわたる、20年、30年先にわたる筑後市の発展、将来に夢と希望を持てるまちづくりに必要不可欠な駅であり、矢部川流域の近隣市町村の活性化に大いに貢献するものと真剣に取り組んできたものであります。それに反し、提案議員を含め6名の方々は種々の誘致反対運動を展開され、皆様御存じのとおり、市民の皆様に誤った情報を流し、大いなる混乱を招いているのが現状かと思います。
 したがいまして、こういう誤った情報の蔓延する中での条例制定には、私としては賛成することはできません。また、期成会18市町村の信頼関係も損ないかねない条例制定には反対でございます。
 以上でございます。
○議長(永田昌己 君)
 賛成討論はございませんか。
◆19番(北島スエ子 君)
 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例の制定について、賛成討論をいたします。
 新幹線船小屋駅(仮称)を設置し周辺事業を実施することで、国税を含み約 248億円と試算されております。このうち筑後市負担約88億円もの巨費が使われる事業が計画され、市民に知らされないまま国土交通省に陳情されていることが全員協議会で報告があったとき、市民に激震が走りました。現在、駅設置賛成、反対で市を二分するほどになっている現状です。
 今日、国の財政状況から、教育、福祉分野の予算が目減りしている現状と思います。市民に、駅設置を希望するのか、いや、教育、福祉の充実を希望するのかを住民に問う必要があるのではないかと考えます。市長は、市民が主役という政策のもと、市町村合併についても市民へアンケートをとり、結果に準じられたと思います。筑後市にとって新幹線駅設置は大事業だと考えます。市長は、住民の意向は当然聞かれるおつもりだと考えます。住民の意向を確認する絶好の機会が住民投票です。
 以上の理由から、住民投票条例設置に賛成討論といたします。
○議長(永田昌己 君)
 他に反対討論はございませんか。
◆1番(田中瑞広 君)
 筑後市が九州新幹線船小屋駅(仮称)の誘致をすることについて賛否を問う住民投票条例制定について、反対討論を申し上げます。
 午前中よりるる御意見が多数出ておりましたが、期成会という形で18市町村の同意のもとに今日まで大変な努力をいただいておったわけでございます。そういう中で、18市町村の協力なくして今日まではたどり着かない状況でありまして、今日、住民投票を行うことは、この18市町村の考え方と一致するものではない。そういうことから、住民投票を行うべきではないというふうに思います。
 さらには、午前中より出ておりました市内で今回の誘致計画に対してのいろいろな正しくない情報、ビラや看板、そういったいろんなものが出回っております。そういった情勢の中で、市民は大変戸惑いを生じております。そういった中での住民投票は行うべきでないというふうに思っております。
 さらには、論争の中で、周辺整備 100億円の話が再三出てまいっておりますが、この周辺整備については駅誘致が決定した後に議論するべき問題点でありまして、私どもが現時点で論じることは非常に住民投票に値しない。
 以上のような観点から、住民投票に対しまして反対討論とさせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 賛成討論はございませんか。
◆2番(矢加部茂晴 君)
 2番の矢加部茂晴です。私は、先ほどの総務文教委員会のメンバーの一人でもありますので、今回の条例案に関して賛同者の一人として賛成の意見を申し上げました。
 私は昨年5月の臨時議会以降、議員として議会に参加させていただいておりますけど、実はきょうが一番緊張しております。なぜなら、これまでに住民投票条例が策定されたのは、私の調べたところ約30例あります。近年の合併に関する住民投票条例案はもちろん除きますけど、その他の議案に関して約30ほど議会で策定されております。原発の設置や産業廃棄物処理場の設置が大半ですけど、そういう意味で、本日、筑後市議会において住民投票条例案を議員提案という形ですけど、審議しております。そういう意味で、非常に重い一日だと思っております。このことはほかの議員の方々もそうだと思いますけど。
 先ほど委員長より報告がありましたけど、私は最大の当事者が筑後市民だと、よって住民投票すべきだと意見を申しました。もう一点は、午前中からの質疑におきまして、十分な説明もない、まだ混乱をしている、よって時期尚早だという意見がありましたけど、先日の2月の合併に関する市民アンケート、大多数の方は思われていると思いますけど、徹底した周知期間のないままに投票がありまして、そして40%を超える投票がありました。すなわち筑後市民の感覚というのは、私は、あの期間において40%を超える投票率であったと。市民は、合併、そしてこの新幹線の駅の問題に関しましても、昨年の秋から冬にかけて推進派、あるいは反対派が頑張って署名を集めて、そして両方の署名数を合わせて筑後市民4万 7,000、 8,000人の人口を超える署名が集まったという事実は重いと思います。それだけ大きな関心事項なんです。
 よって、冷静な論議という意見もありましたけど、どうでしょう。今、市民のお一人お一人にお尋ねしてください。今、市民は冷静にこの件を考えていらっしゃるはずです。今であれば、冷静な判断で各市民の皆さんがイエスかノーか判断できるはずです。私は確信しております。そして、その冷静な議論なんですけど、先ほども総務委員会の場で申しました。論点、争点は、この誘致に関しまして、駅が要るのか、あるいは少なくとも20億円は最大かかるけど、船小屋に駅が要るよと、あるいは要らないという点です。ですから、認識の違いがありますけど、区画整理事業における巨額の投資ですね、これは外しましても、これからの筑後市のまちづくりにおいて駅が必要か否かという冷静な判断ができると私は思っております。
 午前中、田中親彦議員の質疑の中で、地方分権、あるいは広域的なまちづくりという言葉をお使いになりました。まさにそうです。3月議会におきまして新年度の予算が審議されます。平成16年度の予算審議、これは本格化した分権改革のスタートの年に当たる重要な予算審議になります。すなわち、完全な九州新幹線の全線開業が9年後などなど言われておりますけど、まさに筑後市においてもこれからの10年、厳しい財政状況の中でこの駅問題というのをしっかり考えていく事柄だと考えます。もう私は期が熟していると考えております。(「そうだ」と呼ぶ者あり)20億円でもいい、あるいは20億円もかかるという御意見はあるでしょうけど、誘致するか、すべきか、その判断で純粋に投票できるんではないでしょうか。
 そういう意味で、先ほど総務の場でも言いましたけど、合併と同様にこの駅設置を筑後市の今後のまちづくりにおいて、最終的にやはり市民の皆さんが判断すべき題材だと私は思っております。よって、私は賛成いたします。
 以上です。
○議長(永田昌己 君)
 反対討論はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 賛成討論はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(永田昌己 君)
 他に討論もありませんので、採決をいたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は御起立を願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(永田昌己 君)
 起立少数であります。よって、議員提案は否決をされました。
△日程第7 会議録署名議員指名
○議長(永田昌己 君)
 日程第7.会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、筑後市議会会議規則第75条の規定により、8番入部登喜男議員、15番水町好議員を指名いたします。
 これをもちまして日程の全部を終了いたしました。
 これにて平成16年2月第7回筑後市臨時議会を閉会いたします。
                午後3時51分 閉会



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 │                                        │
 │         地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         │
 │                                        │
 │                                        │
 │           議     長    永 田 昌 己            │
 │                                        │
 │           議  員(8番)   入 部 登喜男            │
 │                                        │
 │           議  員(15番)   水 町   好            │
 └────────────────────────────────────────┘