平成16年 9月 定例会(第13回)

           平成16年9月10日(金曜日)      

                               (午前10時00分開議)

1.出席議員(20名)

    1番  田 中  瑞 広         12番  島    啓 三
    2番  矢加部  茂 晴         14番  若 菜  道 明
    3番  緒 方  幸 治         15番  水 町    好
    4番  五十嵐  多喜子         16番  永 松  康 生
    5番  中 富  正 徳         17番  大 藪  健 介
    6番  坂 本  好 教         18番  村 上  知 巳
    7番  田 中  親 彦         19番  北 島  スエ子
    8番  入 部  登喜男         20番  貝 田  義 博
    9番  篠 原  千 三         21番  弥 吉  治一郎
    10番  池 田  光 政         22番  永 田  昌 己

2.欠席議員(2名)

    11番  塚 本  辰 吉         13番  原 口  英 喜

3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長     下 川  広 志
    庶務係長     青 木  靖 文
    書記       下 川  富 子


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史  
    助役                 中 村  征 一  
    収入役                菰 原  千 里  
    教育長                城 戸  一 男  
    市長公室長              徳 永  知英子  
    総務部長               久 保  満寿男  
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長)   角    隆 範  
    建設部長(兼水道局長)        加賀田  慎 一  
    環境経済部長(兼水路課長)      下 川  雅 晴  
    市立病院事務局長           庄 村  國 義  
    教育部長               菰 原    修  
    消防長(兼消防署長)         堤    秀 信  
    総務課長               平 野  正 道  
    まちづくり課長            山 口  辰 樹  
    まちづくり課参事           木 本  吉 彦  
    税務課長               野 田  広 志  
    女性政策課長        
                       平 野  末 子  
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    会計課長               村 上  春 夫  
    市民課長               後 藤  安 男  
    かんきょう課長            永 延  喜 男  
    健康づくり課長            坂 本  正 憲  
    福祉事務所長             真 鍋  信 一  
    老人ホーム園長            冨 久  義 樹  
    農政課長               鬼 丸  則 行  
    道路課長               馬 場  正 利  
    都市対策課長             篠 原  修 一  
    商工観光課長             一ノ瀬    諭  
    下水道課長              水 町  良 信  
    市立病院総務課長      
                       右 田  喜 俊  
    (兼介護支援センター室長) 
    市立病院医事課長           中 村  正 暢  
    監査事務局長             城 戸  秀 穂  
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎  
    教育委員会学校教育課長        宮 原  一 壽  
    教育委員会社会教育課長   
                       田 中  僚 一  
    (兼中央公民館事務長)   
    教育委員会人権・同和教育課長
                       徳 永  憲 一  
    (兼人権・同和対策室参事) 
    教育委員会文化振興公社支援室長    永 松  三 夫  
    消防本部総務課長           永 田  耕 作  
    消防本部警防課長           村 上  由 明  
    消防本部予防課長           井 寺  藤 彦  
    水道課長               大 籠    修  


              議事日程第2号      
                     平成16年9月10日午前10時開議

 第1  一般質問 

        質 問 順 位
   9.中 富 正 徳  議 員

     (全員協議会)

     (議員互助会)


     ――――――――――――――――――――――――――――
                午前10時2分 開議
○議長(永田昌己 君)
 本日の出席議員は19名で定足数に達しております。
 これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は議事日程第2号により行います。きのうに引き続きまして行いますが、5番中富正徳議員から一般質問をお願いいたします。
◆5番(中富正徳 君)
 皆さんおはようございます。5番の中富正徳でございます。一般質問をさせていただきます。
 私は、今回の一般質問では、公共事業を実施するときに基準規約に従って行われていると、これは十分承知をしているところであります。しかし、その基準規約も時の経過とともに、十分な効果を得ずして運用されている部分があるのではなかろうかと、こういった疑問を日々持っているわけでございます。市民生活をしっかりと支えていく上で、重要度の見直し、規約基準、認容の改善と、そういったところをしっかりととらえて、予算等の配分をやっていくべきじゃないかと、こういった観点から大きく三つの点について質問をさせていただきます。
 まず、公共事業の実施基準の緩和という点において質問させていただきます。
 例えば、カーブミラーをとりまして述べさせていただきますと、かなり復旧はしているものの、まだまだ取りつける箇所が減っていかないということで、市民の皆様から声があるわけなんですけれども、管理当局にお話をしますと、基準がありましてということで、なかなか改善が思うようにいかないと。一体その基準というのは、本当に何を基準にしてやっておられるのだろうかと、再度ここでお尋ねしたいと。
 2番目に、再三、私もこの壇上において述べさせていただいておるわけなんですけれども、建築基準法による4メートル未満の道路についてでございます。
 これは、市民生活に非常に意味ある問題でございまして、どこででも、小さい町村においても、こういったことに対しては真剣に長期的展望に立って改善を行っておると。私も、実際そういう行っているところを目にしておるところでございます。しかし、当筑後市におきましては、平成14年4月1日に施行された条例があるにもかかわらず、どうもいまひとつ運用がうまくいっていないと。金額、件数、そういったデータを見せていただきまして、本当にがっくりしたところでございます。今後どのような方向性を持って、目標を持ってやっていかれるのでしょうか。特に、台風等、自然災害がやってきますと、いつも考えさせられるわけであります。世の中は、既に少子・高齢化に向かって進んでいる。年寄りが一軒家に住んでおられると、台風が来たときも何のすべもなく、ただ通り過ぎることを待っておられるだけであると。そういったところに往々にして住んでおられる方があるということですから、これはもうきのうきょう始まった話じゃないわけなんです。それなのに、過去3年の予算と取り扱い件数等を見ますと、本当にこれは4万 8,000の筑後市の力かなと、ちょっと疑いたくなるわけでございます。
 3番目に、筑後市の都市計画でございます。
 これも、私ははっきり実効性のあるものでないといけないと。それは、長期的でも結構であります。しかし、長年、計画が放置されたままのところもあります。これを見ると、今後の筑後市の発展は理解できるわけでございます。しかし、この都市計画にないようなところを公共工事が行われていると。それはそれで結構であります。それは時代の要請でございますので、私はそれを否定するつもりはありません。しかし、筑後市が計画したものであるならば、しっかりと実行すると。できなければ見直しをやると。何でこれができないのかと不思議でたまりません。一体だれが責任を持って担当しているのであろうか。市民の意見はどこで集約されるのであろうか。これまたはっきりしないわけであります。特に、新幹線駅が、収支が決定いたしました。その前にいろいろな議論がなされております。そのときに、市長に言われました。十分市民の意見を反映したものにすると。そういった新幹線駅周辺のまちづくりを行いますと。しかし、筑後市の現状を見てみると、本当にそうなるんだろうかと、私は心配するわけであります。もう少し透明性を持って取り組んでいただきたいと。こういったものがまた評価されたことも私は聞いておりません。ただただ問題が起きれば、その
ときに見直しをやるということのみ。私も都計審――都市計画審議会に出ておりますけれども、思い余って発言をしました。そしたら、ある担当の方から、ここはそういう発言をする場ではありませんと。市長が諮問していることに対して、イエスかノーかを述べるところでありますと、こう言われ、そしたらどこでしたらいいのですかと。それは一般質問の方がふさわしいということでありました。なるほどと。まあ、ここでひとつ、1年生議員は勉強したわけでございます。
 以上のことに関しまして、お答えをお願いいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。一般質問のラストでございますが、中富議員から3点について御質問をいただいたところでございます。順次、私から大まかな意味での基本的な答弁をさせていただき、あと極めて具体的な例がたくさんあるようでございますので、その部分については、担当の方からの答弁にかえさせていただきたいと思うところでございます。
 公共事業の実施基準の緩和をせよという視点からの御質問をいただいたところでございまして、昨今の地方財政の逼迫化の中で、最大の今しわ寄せを受けておるのは、まさに公共事業だろうというふうに思います。そして、国の改革の議論の中でもよく言われることですけれども、公共事業はもう既に大方の国づくりの役割を果たしておるじゃないかと言って、特に地方で余り実用されない。お金をかけた高速道路で車がほとんど通らないというような事例がいっぱい紹介をされて、公共事業の無用論というのが財政削減の追い風になっておるというふうに私は思うところでございますが、いざ私のような立場に立って地方都市を運営する立場に立ちますと、最も市民の皆さん方の要求の強い地方道というものの整備は、これは早急に急がなければならない事態であろうというふうに痛感をしております。にもかかわらず、この数年の強烈な財政改革の中での公共事業費の激減というものが、実際的に我々はまともに風を受けておるわけでございまして、そういう中で大変担当も苦悩しておることだろうというふうに思います。私が市長就任以来、2年10カ月目に入りましたが、恐らく私が就任する以前は、もっと公共事業に対しての財政補てんもできたであろうと。間の悪いことに、私がなってからぐんぐんぐんぐん下がってきておるという実状でございまして、そういうふうな財政的な基盤が弱くなってきておる中で、そういう中で市民の皆さん方の御期待にこたえるにはやはり基準というものがあって、その中を遵守していかなければならないと。公平性を保って運用していかなければならないという現場の苦労というものも察しておるところでございますが、具体的にどういう対応をしておるかについては、担当の方からの答弁にかえさせていただきたいというふうに思うところでございます。
 4メートル未満の道路における緊急災害に対する備えという意味での2番目の御質問もございました。いろいろ調査もしておるという報告も聞いております。20カ所が改善されたという報告も聞いております。この面におきましても、担当の方からの答弁にかえさせていただきます。
 さて、筑後市の都市計画について、まちづくりの現状をどう評価するかという御質問をいただきました。私も、世界各国そんなに回ったことはございませんが、やはり一番行った回数が多いところから言いますと、中国であるし、それから北朝鮮、これは共通するのは社会主義国です。国づくりの基盤という話に至りますときに、戦後の我が国は、個人の自由、個人の権利がきちっと保障されてきたという大変いい一面と、そういうことが保障されてきたゆえに、国づくりという意味で非常に個人の権利のゆえにいろんな事業、作業が順調に進まないという一面を痛感をしております。特に、社会主義国において、今、中国は極めて世界の脅威、日本を超えるさまざまな経済発展もしておりますが、あの基盤になるものは、国土はつまり国のものであるということであって、個人のいわゆる利益というものにうまくつなげた――表現にすると大変難しゅうございますけれども、公設民営みたいなですね、国づくりのやり方をしておるというふうに私は認識しておりまして、あの北京空港から市内に入る道なんていうのは、ハンドルなんか一切切らんで真っすぐできております。そして、私は中国だけでも五、六回ぐらい行った経験がありますが、年々行くたびにさま変わりしております。このスピードたるや、つまり国土は国のものであるという基本があるからではなかろうかという一面も感じるところでございまして、実効性がどうしてもうまくいかない、我が筑後市においてもなかなか公共事業が進まない一つの理由として、個人の皆さん方の権利が主張されることによって、公共の事業がなかなか前に進まないという箇所がたくさんあるわけでございまして、そういうことも一つの1点であります。そして、最初に答えましたように、そういうふうにかてて加えて、今、公共事業費というものが極めて限られた財源になってきておるという中でございますから、今御指摘いただきましたけれども、都市計画についてもなかなか難しい一面があるということでございます。今、合併問題を協議いたしておりますけれども、私は新市の中で、当然のことながら、2市1町の、総合的なもう一遍見直した都市計画づくりというものは考えていかなければならないわけでございますが、最後にいつも申し上げますように、むしろ行政がしっかり御指摘いただきますような透明性を保ちつつ、しかしきちっと住民の皆さん方も公共のことに関心を抱いていただき、そしてきちんと自分の発言もしていただいて、そういう中でいわゆる住民と行政の協働によるルールづくりというものが新市の中でもつくられていかなければならないと。そういうことができれば、新しい時代の新しい都市計画というものが実行できるんではないかというふうに思います。現実的には先ほど御指摘したような点で、大変これもまた担当の方が苦労しておるという実状も踏まえて、あとの答弁は担当者の方にゆだねたいというふうに思います。
◎道路課長(馬場正利 君)
 おはようございます。2点御質問いただいておりますので、まず1点目のカーブミラー設置についてお答えをいたします。質問議員には、資料請求がなされておりますので、資料は差し上げておると思いますので、くどいようですけれども再度ここで申し上げたいと思います。
 毎年、行政区長さんの方から私どもの方に、カーブミラーを設置してくれないかという要望書が出されておるところでございます。過去5年間で 120件要望書があっておるところでございます。これに対しまして、5年間で88カ所設置をいたしたところでございます。本年
度末での――平成16年ですね、予定としては18カ所を設置するということにしておるところでございます。なお、先ほど市長が申し上げましたように、予算の関係がございますので、本年度末では16カ所が積み残しになると。来年度以降になるということになっておるところでございます。さらに、それにプラスされまして、保留件数というのが24件あるところでございます。この保留というのはどういうことかといいますと、私どもが持っております設置基準に合致しない、例えば10戸未満の家屋から出てくるところのカーブミラーを設置してくれという要望等が、この保留件数の中に含まれておるところでございます。まず、私たちは各行政区長さんから要望書が出た場合には、必ず現地を調査をするところでございます。で、現地調査をした結果、基準を満たさない10戸未満等の要望につきましては、すぐさま提出をされました区長さんに、設置できませんよと、基準に合いませんということで説明をし、一定理解はいただいておるところでございます。
 次に、カーブミラー設置に要する費用について御説明を申し上げます。
 市が設置しておりますカーブミラーの鏡のサイズですね、これが直径80センチでございます。1本の鋼管柱に2面ですね、ダブル、この鏡を設置しますと、1基大体 240千円ほどかかっておるところでございます。一面になりますと 130千円。それから、柱を立てるスペースがないと、たまたまNTTまたは九電柱が適当な場所に立っておった、そういう場合は、私どもNTTまたは九電と協議をしまして、柱にのっかけてくれという協議をいたすところでございます。この手法での鏡2面取りつけますと、 190千円かかるところでございます。1面では90千円、これだけの工事費がかかっておるところでございます。市が現在まで設置しておりますカーブミラー、トータルでございますが、 760基設置をいたしておるところでございます。これはもう、それぞれ各行政区、数もばらばらでございます。私どもとしましては、交通安全対策に毎年、年度ごとにばらつきはあるところではございますが、交通反則金の市の方に入ってまいります。そのお金と市の単独費合わせて、大体10,000千円程度でございます。この中から、今議論をいたしておりますカーブミラーを設置する、それからガードレールですね、転落防止さく。それから、路面表示、交差点改良、多岐に支出をいたしておるところでございます。なお、カーブミラーの寿命というのが、大体10年から20年程度でございます。私どもの経験上そうなっておるところでございます。例えば、犬の散歩をされるところに設置しておるカーブミラーが、毎日毎日犬がおしっこをかけますと、大体10年くらいで柱が腐れて倒れる。これはもう条件がございまして、長くもてば20年程度はもてるというのが現状でございます。そういったことが現状でございまして、予算面からもしましても、維持管理に要する費用も確保しておかなければいけないと、10,000千円の中からですね。そういったことで、現行の基準の緩和というのはちょっと考えられないというふうに思っておるところでございます。御理解をお願いするところでございます。
 次に、その基準はどこからきているかという御質問だったと思います。行政としましては、公益性が高いかどうか、そういうことも勘案しまして事業を進めておるところでございますけれども、このカーブミラー設置の10戸以上というのは、都市計画法に基づきまして、道路指定道路ですね、これを所有者の方が市に無償でやるとおっしゃった場合には、私ども寄附採納でいただいております。かつ、その道路に10戸以上の家が張りついておる場合については、市道認定までしましょうという基準を持っておるところでございます。ですから、私どもとしては、あくまでも一つの固まりが、10戸以上が公益性が高いというふうに認識をいたしておるところでございます。じゃ、10戸未満の家屋から市道等に出るときに危険はないのかと、これはまた別問題でございます。例えば、10戸以上であろうと5戸であろうと、危険度は一緒だというふうには認識をいたしておるところでございます。ただ、あとはドライバーの方が十分に注意をされ、運転されれば、危険回避はできるものというふうに考えておるところでございます。
 それから、2点目の2項道路のお話でございます。
 目標といいますか、どこら辺に設定しているかということでございます。これは、質問議員には資料を差し上げておりますので、若干ここでは説明をいたしたいと思いますけれども、都市対策課の方の建築確認申請窓口からいただいておりますデータでは、平成13年から平成15年、3カ年で 122件あっておるようでございます。これに対しまして、平成14、15の2カ年で、85件が2項道路に該当する建築確認申請であったというふうにデータをいただいております。質問議員さんおっしゃいましたように、道路課の方で、平成14年度から後退道路の無償を希望される方については、私どもの方で分筆費用まで出して、市の方でいただいておるという要綱をつくっておるところでございます。2カ年で、実際、筑後市に無償でセットバック部分を寄附された件数はわずか5件でございます。目標設定といたしましては、私どもとしてはあくまでも2項道路を一日も早く1項道路にしたいというのが最終目標でございます。ただ、いかんせん、これが個人の財産権でございますので、私どもとしましては、都市対策課の方が確認申請の窓口といいますか、そこにはリーフレット等も備えつけておりますし、受理した担当の方から、「こういう制度がございます」と、「できれば市の方に無償で寄附をしていただけませんか」と。で、寄附される場合は、「分筆費用については道路課の方で負担します」ということで、一定説明はいたしておるところでございます。その後、私どもにおいでていただきまして、書類でそれぞれ提出をいただいております。ですから、セットバック部分を自己管理するのか、市に無償で寄附をするのかと、どちらかを選択していただくようになっておるところでございます。願わくば、 100%市の方に寄附をしていただければいち早くこの目標といいますか、目的は達するかとは思うんですが、いかんせん、2カ年でわずか5件しか寄附をしていただいておらないという実状があるところでございます。これはあくまでも個人の財産ですから、その個人の方の意思が非常に反映されるというふうに思っておるところでございます。
◎都市対策課長(篠原修一 君)
 おはようございます。都市計画によるまちづくりの現状をどう評価しているかという質問でございますが、まず用途地域について説明いたします。
 筑後市における現状の用途地域の指定の考え方は、積極的に用途を誘導するというよりも、むしろ用途を指定することに出てくる不適格建築物が多数発生しないよう配慮しながら、住居系用途について現状の良好な住宅関係を維持しております。工業系用途につきましては、高速道路、インターチェンジへの近接性を生かした業務施設等を誘導していく、または一定の住工混在を容認しながら、既存の立地工場の利便を図り、環境悪化をもたらす恐れがない小規模な工場の立地を進める等の観点から設定しております。そういうことで、一定の成果を上げていると考えております。
 次に、都市計画道路でございますが、都市計画道路は、計画的な市街地の整備と都市の発展を目的といたしまして、都市計画の規定により決定された道路でございます。現行の都市計画道路は、前津久富線外9路線の計画決定を行っております。整備状況は、羽犬塚停車場線の整備を皮切りに今日まで取り組んでまいりまして、平成16年3月末現在の整備率は、約43%の進捗であります。実現できない路線をそのままにし、実効性があるようなことが行われていないという御指摘でございますが、都市計画道路の県内の他の市、町と同様、余り整備進捗は図れていないものと認識しているところでございます。
 次に、2番目の都市計画による実現へ向けての見直しはあるのかという質問にお答えいたします。
 まず、用途地域でございますが、土地の利用規制、誘導による目標の実現には、その達成までに相当の期間を要することから、用途地域の都市計画については、一定の継続性、安定性が求められております。用途地域指定は、個人の権利の制限を伴う規制でありまして、一度変更した用途地域をもとに戻すなど、規制の連続性に逆行する変更や、絶えず規制内容を変更するなど永続性に欠けますと、住民に混乱を来す可能性があるため、変更にあっては、慎重に行う必要があると考えております。
 次に、都市計画道路につきましては、長期的な観点に基づいて都市計画決定を決定しているものであり、単に長期間着手の路線であるという理由のみで廃止や見直しを行うべきではないと考えております。しかしながら、都市計画決定後における社会経済状況の変化や都市構造の変化などを生じていることから、必要に応じて都市計画道路の見直しを行うべきであると考えております。これらの問題につきましては、全県的な問題もあることから、県においても現在見直しの方針、方法などについて検討を進められております。さらに今後、市においても都市計画マスタープランの策定を通して、都市計画道路の必要性を十分検討した上で、必要に応じて都市計画道路の見直しを行っていくべきと考えております。
 以上でございます。
◎消防本部警防課長(村上由明 君)
 お答えします。
 4メートル未満道路における緊急災害時に対する対応はできているのかというようなことでございまして、各種災害発生時におきまして、被害を最小限度に食いとめるためには、災害の種類、規模などの情報を知ると同時に、少しでも早く現場に駆けつけることが肝要であるかと思っております。そういう意味におきましては、道路は広ければ広いほどいいというふうなことを考えております。しかし、道路が狭いからといって、活動ができないということでもございません。消防におきましては、いかなる場合におきましても最大の力を出せるように、日ごろから訓練、また調査等を行っておる次第でございます。
 以上です。
◆5番(中富正徳 君)
 私がお聞きしているのは、第1番目のカーブミラーに関してもで同じございますけれども、カーブミラーを取り上げたということであります。なぜかと言いますと、先ほどから財政上とか今までいろいろやってこられた経緯のもとで、その延長線上でやっているということで、それは私も今までやってこられたことは十分評価をしておるわけでございますけれども、市長があえて市民が主役とおっしゃるならば、市民みずからどうなのかという問いかけですね、ではあなたが基準以下のものをどうしてもカーブミラーを取りつけることができないと。そしたら、市民としては、つけてほしいわけですよ。いや、 100%はだめですよと。あんたがせん言うなら基準以下でつけてほしいと言うならば受益者負担をしなさいと、どうですかと、こういうふうなやりとりをしていただきたいと。それじゃないと、基準に満たすものは常に順番が来れば設置できるわけですけれども、満たないものはそのままで終わるということになるわけですね。だから、今まではそれでよかったかもしれん。しかし、今からは、基準に満たないものをどう解消していくかと。お金がなければどうするかと。自分のところの子供が車が買いたいと。「お父さん、車を買おうごたっ」と。「ばかこけ」と。「家に金があるか」と、どうしてもやあやあ言うから、「そんならおまえが、幾らかかかるか知らんけれども、半分はアルバイトなりと何なっとんして稼いでこい」と。「ことしは父ちゃんもできぬぞ、来年は何とかしようやっか」と。こういう簡単な発想でいいわけですよ。だから、最初から基準ありきと言われると、「何だ」と、こういった気持ちになるわけですけれども、その点はどうなんでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 中富議員からは、極めていい視点での御指摘を今いただいているというふうに私は認識しております。まだ担当部署との十分な協議しておりませんが、今度の2市1町の合併協議の中で、八女市が今やっておられる事業政策の中にですね、つまり自分の付近の身の回りのことについて、 5,000千円を限度として、地域の皆さん方がそれに足しての負担がいただけるんであればという、大変ユニークな事業が行われておるようでございまして、私どもの下妻古島のバスもそういう一面があるわけですけれども、八女市は八女市でそういうおもしろい取り組み方をされておると。それが八女の市民の皆さん方の好評を得ているという実例の話があっておりまして、ただ、八女市といえども筑後市以上に財政厳しいときですから、上限が20,000千円そこそこだという話でございましたから、 5,000千円だとすれば四、五カ所しかできないわけでしょうけれども、しかし視点としては、今、話をされていることは非常にいいことだと私も認識しております。基準がこれだけだから、もうこれ以上満たさないものはだめだよと、受け付けないよということでは一向に先にいかないわけですから、我々もないところで知恵を絞る。きのうの上野動物園の話じゃありませんが、ないところで知恵を絞るという行政の柔軟さも必要だというふうに、今後の課題とさせていただきたいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 ぜひですね、やっぱり市民が本当に、先ほどおっしゃったみたいにカーブミラーをとりますと、10軒は危険で5軒が危険ではないと、そういう基準ではありません。危険にそういうランクはないわけですから、やっぱり真剣に訴えるものに関してはどうしたら取り組むことができるかと、それは受益者負担ということですから、今おっしゃったみたいにですね、1基やっぱりかなりするわけですね。両面で 240千円、 190千円、 130千円と。それだったら、例えば自分たちでこれは施工していいんやないかと。部品をくださいよと。そういうことになれば、なら全国の多くの業者を募って、入札をやって、そして今までは50本とか仕入れておったのを、よし、来年はこれを解消するために 100本購入しようと。そして、その中には受益者負担もある。金額は余り大きくならなくて効果を上げていくという方法ですね。それで、ちょっとその話を課長の方にお話ししたら、施工上の問題があって、危険度の問題もあるということでありますけれども、最終的には日曜大工だってやっぱり最初は屋根の上に一般の人が乗ってですね、かわらをふせたりなんたりするっちゅうのは危なかったけれども、やっぱりそれをだれもしてくれなければ自分でやらざるを得んわけですから、その熱意をですね、やっぱり成果に結びつけていくと。ここがやっぱりこれから先は役所の仕事だと思いますよ。ただ、基準を決めて配分していくだけならですね、それはモスバーガーみたいに「いらっしゃいませ。何になさいますか」と、これで結構なわけで、それは高校生のアルバイトでもいいと。まあ、言い過ぎかもしれませんけど、私はそんなふうに思っているんですよ。ですね、そういう仕事ならば。でも、問題をどう解決するのか、基準規約にない、こぼれた問題をどう拾い上げるのかという、そういうことが私は役所のすることであると、そういう仕事が役所の仕事の中心になっていかなければいけないと、私は常々そのように、でも市長が市民が主役と言われるから、まさしくそうだろうなと。主役なら主役にしてくださいよと。そんなふうに監督は言うけれども、なかなか舞台に上がらせてもらえない、ですね。これでは主役になれないと。ちゃんとやっぱり監督も、私が主役になれるように舞台に立たせていただかないとですね。
 ただ、これカーブミラーで上げましたけれども、これはほかにもあるんですよ、こういうのが。基準があってできないというのがたくさんあるわけですよ。でも、実際はですね、危
険なところがあるんですよ。水道――きょうちょっと水道局いらっしゃいますけどね、水道だって同じですよ。基準がありますよ。30戸のうち18戸と。30戸の中で18戸かたっていただいたら、本管工事を、引き込み工事をやりますと。それでさえも一部受益者負担なんですよ。そんなら、あんたたち、体によくない水を、井戸水を飲みよったころよりも、その基準でいきますから、それは毒があろうとなかろうと、それはちょっと私たちには責任ありませんよと、そういうことが言えるのかと。1戸でも2戸でもですね、相当なことがない限りは何とか救済をせにゃいかんと。何とか方法があろうもんと。その知恵を絞るところが役所なわけですから。数でこなすところはこれは大量生産工場でございますから、そんなに頭は要らないと。
 さっきおっしゃったみたいに、予算がついて順番が来れば、数はちゃんとこなしていけるわけですからですね。だから、そのことを言いたいがために、私はカーブミラーを出させていただきました。済みませんけれど、今からは観点を変えて、もうすぐ17年度の予算がございますので、その点に関しましては十分心得て予算折衝をしていただきたいなと、このように思っておるわけでございます。
 2番目でございます。これも道路でございますけれども、本当にこれはどこの市町村でも頭の痛い問題であります。先ほどおっしゃいました個人の権利があってなかなか進まないなと。それで、うちの議員さんの中でも、ちょっとこういう話を今度取り上げますけどということでお話をしたら、やっぱり共鳴できる議員さんがいらっしゃったわけですね。自分たちの住むところの安全を確保するのにですたい、おれは嫌という人はよほどのことがない限りいないわけですよ。それはなぜかと言うと、行政が主体にやっていくからできないわけです。行政はもう、こんなこと言っちゃいかんけど、困りませんよと、もうお金がないんだから。実際はしたくないんですよと、本音は、ですね。そういうことを言うと、ほんなら行政サービスをしないような市は要らないと。どっか市全体を受け身にやってくれと、丸投げでと、ですね。もうあんたたちはせんでよかやっかという話になるから、そういうのは売り言葉に買い言葉になるから、そういう話ではなくて、これを、なぜうまくいかないなら、例えば、これ、資料をもらいました。平成14年度、 3,753千円の予算がつきました。平成15年度、 610千円。平成16年度 777千円。なぜこんなふうになったのかと。なぜ 3,700千円以上の予算がついていたのが翌年には 610千円、本年度は 777千円。私はびっくりしましたよ、「おいおい」と。これは一体どうなっておるかと。私は着実に成果が上がっておると。そりゃ上がっていますよ、上がっていないとは言いませんよ。でも、費用がかかることだからちゃんと条例をつくってちゃんと予算をつけていきましょうということで、平成14年度はこれだけの予算がついたわけです。にもかかわらず、翌年には 600千円の予算しかついていない。やっぱりこれは何かおかしいと。これは条例つくらなくてもよかったんじゃなろうかなということなんですけれども、それはただ数字の上のことであります。実はこれはうまくいっていないなと、何が原因だろうかと。課長、どうですか、そこら辺は。
◎道路課長(馬場正利 君)
 お答えいたします。
 確かに、議員さんおっしゃいますようにですね、この要綱というのが平成14年の4月1日から施行いたしておるところでございます。平成13年度中に予算は要求はしておるものと確信をしておりますが、14年4月1日施行でございますので、果たしてどれだけの市民の方々の御協力があるのか。恐らくつかみで、しょっぱなの14年度については、これくらいは寄附をしていただけるだろう、理解をしていただけるだろうというところで予算は計上したものと、私は推測をいたしておるところでございます。ところが、平成14年度 3,700千円程度予算を確保しておったところでございますが、14年度中にわずか2件しかなかったと。で、これに土地家屋調査士、これ年間委託契約をいたしておりますので、 388,500円の支払いをしたと。ですから、 3,360千円が不用額と。で、これが基準になりまして、多分しょっぱなの14年度がかなりいっぱい来るだろうという予測のもとに予算を計上したところ、2件しかなかったと。じゃあ、15年度もまあそこそこじゃないかと。16年についても大体これくらいのペースで進むんじゃないかというのは、やはり初年度の経験上の問題、2年度の経験上の問題で、予算は上げておるところでございます。したがいまして、もしこれが、建築確認申請を出されるそれぞれの地権者さんの御理解があって、いや、ことしは予算は 770千円しか持っていないんだけど、予想に反して3倍ぐらいいるぞとなれば、当然補正でお願いするということで考えております。これは予約制ではございません。もうその都度その都度話が来て、イエスかノーかの答えが出て、イエスであればすぐ土地家屋調査士の方に依頼するということでございますので、「あんたんとこはちょっと来年まで待ってくれんの」というわけにはまいらない部分がありますので、そういった事態が生じれば、当然補正でお願いをするという考え方でおります。
◆5番(中富正徳 君)
 そしたら、都市計画課にお尋ねします。
 建築確認のときに、排水、道路等の確認というのは必要になってくるわけでございますけれども、これだけいろいろな建築が筑後市に建っている中において、該当する物件もかなりあるわけですね。ある市においては、建築確認修正を許可するときに、ある程度は市の意向を申請者に伝えているわけなんですね。これはどうされますかというだけやなくて、これはこうしますけれどもどうですかと、一歩踏み込んだところの話をやっているわけなんですよ。もっと厳しいところは、これをやらないと許可をおろしませんよと、こういうところまで言っているわけです。じっと差し出すのを、あ、そうですかと返しよったんじゃ、事業は進みませんよ。私は、一朝一夕にこれはできるとは思っていません。長い長い時間がかかって、少しずつ少しずつ行政区の中がよくなっていくと。そしてまた、その家が再生して、次の子供や孫に建てかえられて、そして常に、そこに歴史としてずっと住んでいくと。こういったまちづくりが、私は一番長期的に見れば、インフラコストも安く、自分たちが安心して住める、いろいろな努力した結果が残るまちだと思っています。しかし、今のままの状態でいけば、みんなが便利のいいところに家を建てるわけですね。そしたらもとの家はどうなるかと。空き家になる。空き地になる。それなら、そこに下水とか水道とか上水を設備した道路側溝を入れた、それの償却法はどうなるかと。住めないからその家の前だけカットするというわけにはいかんでしょう。住むなら住まわねば、1回投資した分はずっとやりかえていかなきゃいかん。そしたら、うまくいくわけないやないですか。財政がどがしこあっても足りんでしょう。先輩議員はずっとそういう形でまちづくりをやっていくから、だんだんだんだん、もう持ちこたえ切れなくなって、特に少子化社会ですから、税金を納める人がおらんのやなかろうかと心配されておる。まさしくその通りですよ。みんな生活水準の高いところに住んでいきますよ。そしたら、どうするんですか。そういった中長期的ないろいろな観点から考えると、確かに大変であると。でも、これが軌道に乗れば、みんながそうしているからそうせにゃいかんということになれば、これは逆に加速していくわけですから。そこになればなるわけですから、楽になるわけですから、何とかそこまで持ちこたえて、行政と。そうすると、市が、それこそ先ほど市長がおっしゃった「協働」ですよ。言葉は本当にいい言葉が出ると。なかなかこれが実態に結びつかないと。私は不思議でのさん。都市計画課長、もう一回答弁をお願いします。建築確認上、どういうふうな指導をその書類提出された方、趣旨に対してなさっているのか。
◎都市対策課長(篠原修一 君)
 お答えいたします。
 確かに、都市対策課の方で建築基準の受け付けはいたしております。都市対策課の方、受け付けいたして、その後、関係する課へ決裁をもらって、それを最終的には土木事務所の建築主事が許可をおろすということになっておりますので、筑後市の方でこうしなさい、ああしなさいということは今まで言っておりません。
 以上でございます。
◎道路課長(馬場正利 君)
 今のことに関しましてですね、若干補足的なお話になろうかと思うんですが、私どもが平成14年に施行しました後退道路の寄附の問題ですね。これにつきましては、条件としては、建築確認申請書が出たときだけということで規定をいたしておるところでございます。で、ことしの3月議会で島議員さんから質問があっております。既存の宅地で既にセットバックしておる部分はどうするのかという御質問をいただいております。道路課といたしましては、先ほど申し上げましたように、いち早く2項道路をなくして、すべてうちが認定しております筑後市道については1項道路にしたいという思いがございますので、3月議会でもお答えいたしております平成17年度に向けまして要綱の改正をしたいと。建築確認申請が出たときだけではなくて、既に既存の宅地で道路の中心線から2メートルセットバックされてある物件につきましては、分筆費用を交代道路と同様に市の方で見て、寄附をしていただく。で、こういうことが可能になったとします。そうすると、住民の方が、あ、おれのところももう既に引いておるからこれは市にやろうかということに住民の方々の意識が変われば、当然、だんだんだんだん4メートル近くにいち早くなっていくんではなかろうかということを考えておりますので、現在、要綱改正の構想を練っておる段階でございます。施行日としましては、平成17年4月1日を考えておるところでございますので、補足をいたしておきます。
◆5番(中富正徳 君)
 ちょうどいいところにその話が出てきましたわけですけれども、先日そういう御相談がありまして、再三、市の方にとっていただくようにということでお願いをしているけれどもなかなか返事が返ってこないと。それはおかしいですねということでお話ししたところ、建築確認申請、新築、増築のとき以外はそういう対策はとれていないということでございます。片や、協力しないと悩んでいるかと思えば、片や、やると言ってもとらないと。そこら辺は、私は整合性はどうなっているんだろうかと。もう少し行政の方は整理していただかないと、自分のところで歯がかみ合わない部分は自分のところでかみ合わせをやってもらわないとですね、これを市民に持ちかけてもらっても困るんですよ。だから、市民がどういう目で見ているかということは、常日ごろ、十分御承知と思いますけれども、なおさら努力していただいて、今後対応していただきたいと。なぜかと申しますと、この間、広報のチラシにございますけれども、「突然の地震に」ということで、防災の日9月1日、防災週間8月30日から9月5日と。こういうふうな地震が起きたときの心得というものが広報に載っておりました。それで、これは各個人に、こういう防災上の役に立つことはやっぱりちゃんと知識として知っておかなければいけないと。あるかないかわかりませんけれども、役に立てることができるようにしなければならないけれども、阪神・淡路大震災のときに一番指摘されたのは何かと。救助活動をしても機械が入らないと。余りに狭くて入る道がないと。それで最近、ある新聞ですか、読んでおったら、非常にそういうことがあったから、今まちづくりに関しては住民みずからが土地を提供し、そういった安全対策に十分こたえられるようなまちづくり、道路づくりをやっておるということで、ちゃんと例があるわけですから。毎年毎年同じことを繰り返し、なかなか進まないということは、もう本当に言い過ぎかもしれませんけれども、一体能力があるのかと、そこまで言いたくなるわけでございます。ことしでも地震、その他、どれだけの風災害、台風にしても同じでございます。どれだけあったか。先日は我が市に直接そういう影響が及んで、大事には至らなかったものの、そういったところのですね、やっぱりやるべきところをちゃんとやっていけば成果は上がるわけです。でも、やらないと、幾らきれいごとを言っても解決しないと。市民も意欲を出さないと。市民が意欲を出さないから予算がつかない。予算がつかないからやらない。やらないから周りの市町村からおくれると。今は人口がふえていますけれども、恐らく筑後市も、今後ある程度人口を維持していこうとするためには、かなりの努力をやっていかなければいけないと。行政大改革もさることながら、市民大改革をやらなければいけないと、このように私は痛感しておりますので、今後ともしっかりと頭に入れていただいて、自分たちが悩むならば、悩み事は市民に問えと、そういった気持ちでやっていただきたいと思います。
 次は、3番目に移らせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 その前に、3番目、区切りでございますので、10分間休憩いたします。
                午前11時3分 休憩
                午前11時15分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に引き続き、会議を開きます。
◆5番(中富正徳 君)
 では、3番目の質問に移らせていただきます。
 先ほど市長の方から御答弁がありましたとおり、なかなか個人の権利が進捗状況を妨げているということで、私もそれはよくわかっております。その点に関しましては、きょうはちょっと質問をしないという方向でいきたいと思っております。実は、この都市計画でございますけれども、これを見ると、筑後市が今後どのような発展を遂げていくのかということが大体、大まかにわかるわけでございますが、必ずしもこの都市計画どおりにはなっていないと、それはまあそれで、なかなか見直しができないということをおっしゃっていたもんですから、わかる。いろいろ制約をするからというお話ですけれども、制約をするから見直さないと。見直せば効果があるならどうなるんですかね。都市計画を見直すともっとよくなるということになるならば、どうなるんですか。それでも見直しは難しいということですか、都市対策課長。
◎都市対策課長(篠原修一 君)
 お答えいたします。
 市においてマスタープランを作成いたしまして、その中で市の将来像を明確にしていきたいと思っています。その中で、市の将来像の実現に向けてはどのような都市計画道路が必要かを明確にしたいと思います。先ほども申しましたように、都市計画道路の見直しにつきましては全県的な問題であることから、県においても現在見直しの方針、方法などについて検討を進められております。都市計画マスタープランをもとに、県の検討結果を踏まえながら、必要に応じて都市計画道路の見直しを検討したいと思います。よろしくお願いします。
◆5番(中富正徳 君)
 確かに、県等のいろいろな方針のもとで筑後市もやってきているというところは私も承知しております。しかし、筑後市でやれる部分もあるというところもあるわけです。例えば、実際問題になったところは、市がきちっと方針を決めれば、それに沿って県は援助をしますよというところもあるわけですね。だから、市がこうしてくださいと、こういうふうにまちづくりをやりたいというふうな方針を出して、県にかけ合えば、県としてもそれに対応していくというところもあるわけです。必ずしも県から市じゃなくて、市から県へと、これからは自分たちのまちは自分たちでつくっていかにゃいかんのですから、逆に市から県へ、こういうふうにしたいけれども見直しをしていただけないだろうかと、変更していただけないだろうかと、そういった気持ちになるのが当然やないですかね。そこら辺は、今後どうなんですか。
◎都市対策課長(篠原修一 君)
 お答えいたします。
 議員が言われるとおりでございます。そこら辺につきましては、県と十分打ち合わせをいたしまして、見直しについては進めたいと思います。
◆5番(中富正徳 君)
 もう一つお聞きしたいんですけれども、一体この都市計画の図ですけど、これはいつ計画されたものですか、大体。改正、それと見直しはあっているかもしれませんけど、基本的にこれはいつできたものですか。(「用途区域のあれですか」と呼ぶ者あり)用途区域と道路等の基本的な都市計画図です。
○議長(永田昌己 君)
 答えられますか、都市対策課長。
 暫時休憩いたします。
                午前11時21分 休憩
                午前11時23分 再開
○議長(永田昌己 君)
 休憩前に続き、会議を開きます。
◎都市対策課長(篠原修一 君)
 お答えいたします。
 用途地域指定におきましては、昭和42年3月でございます。それから、都市計画道路の決定につきましては、昭和41年10月でございます。
 以上でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 ということは、ここに実現している部分に対しては努力がなされたと。そうでない部分に対しては、そのまま何十年という間放置されたと。確かにこの図を見てみますと、もうこれは不可能だと、とてもやないけどということで、部長にちょっと話したことがあります。そのときの返事が、いろいろな兼ね合いからこれをなくすわけにはいかないんですよねと。なくすわけにはいかないっち、実現、実行もしないものをどういうことですかと。そこら辺、どうなんですか、部長。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 今までにこの都市計画道路の見直しを具体的にやった経過はございます、今までにもですね。しかし、都市計画審議会、あるいは都市計画法に基づく改正までには至っていないと。そこにいっぱい大きな問題があって、できなかったということを私は聞いております。簡単に言いますと、今、都市計画法で都市計画道路を、計画線を、そこにお持ちの都市計画図にあるように入れています。それは、その都市計画道路に家を建築する場合においては、都市計画法に基づく規制がかかります。規制がかかって、要するに、それでもまだ当分の間、都市計画道路として施工することはもっと先ですよと。都市計画道路というのが、もともと長い時間をかけて整備するわけですから、先ですよということで一部規制を解くことはできますけどですね、完全には解けないと。そうすると、変更する。見直す際に、今まであったところを、法律的にないところの道路やったらですね、ちょっともう休止しましょうと。違うところに路線の変更をして、道路を確保しましょうということは、法律的な手続もなくてできますけれども、その都市計画道路については、法律的な手続をしてからでないと見直せないと。そうすると、その規制をかけた人たち、規制をかけたことでの家を建てられている人たち、この方たちに対する御理解をいただければそれはもういいんでしょうけれども、その理解がなかなかいただけない。だから、全国的にそういうことがいっぱい今あっておるわけですね。したがって、さっき都市対策課長が申し上げますように、福岡県が音頭とって、もう少しその見直しをできるような、私たちも見直したいと、見直しすることがもっと進むような方策を、県の方が今検討しているということで、御理解を賜りたいというふうに思います。
◆5番(中富正徳 君)
 部長の立場のことは何とかわかるような気もするわけでございますけれども、法的規制をするものであるとするならば、逆に規制されている方から言えば、もう着手も何もしていないと、昭和40年とか41年から、何や何十年たってもやっていないというのであれば、そんなに先送りする価値があるのかと。まだこの後も先送りしていくのかと。そして、逆に言えば、規制をかけていくのかという逆の発想になるわけなんですね。だから、この際もう一回、もう筑後市の発展も変わりつつあるわけですから、人口もこれからそんなにふえないだろうし、新幹線の駅はできるだろうし、そういった要因があるわけですから、そろそろこれは真剣に見直していくべきじゃないかと思います。そこで一つ疑問に思うのは、一体こういうことを取りまとめされるのはどなたですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 事務的な作業につきましては、都市対策課でございます。都市対策課の方で都市計画関係についての仕事はしております。
◆5番(中富正徳 君)
 それならお聞きしますけど、今まで見直してくれという市民からの声はなかったのでしょうか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 筑後市議会においても、過去、議員さんからそういった御指摘はあっております。
◆5番(中富正徳 君)
 そのときの処理というのは、どういうふうにされたんですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 先ほどもちょっと申し上げましたが、平成7年に都市計画道路の一部見直しを、かなり具体的に路線の変更も含めていたしております。最終的には、これが法律的な見直し改正に至
らなかったのは、一番大きな問題点は国道 209号のバイパス――これは現在の国土交通省が計画をしていた国道 209号線のバイパスでございます。鶴田から一条まで抜けていくやつです。この道路がまだ帳面づらは生きております。しかし、私どもとしては、もうバイパスはもう完全にこれはもう建設できないということで、筑後主導で改良事業も既に行っている場所もあります。したがって、ここはそういうことなんですけれども、帳面づらとしてはまだ国土交通省に計画がありますので、これを含めたまちづくり、これを含めた都市計画道路はどうあるべきかという議論になったというふうに聞いております。したがって、平成7年には都市計画道路の見直しまでは至らなかったということを聞いておりまして、その他用途区域の変更につきましても、るる御質問、あるいは御指摘等あっております。これにつきましては、都市計画法が改正をされて、先ほどから中富議員言われますように、今は都市計画法も都市計画マスタープランをつくるに当たっては、住民の皆さんと協働してマスタープランをつくりましょうと、そうでなければいけないというふうになっています。そういうマスタープラン、まちづくりというのは、官で一方的につくるのではないぞという法律改正が平成12年になされておりますので、マスタープランをつくるに当たっては、そういう住民との協働でつくることになります。八女市も今、着手して3年目ぐらいになっています。そう一朝一夕にできる話ではございません。それは住民の方を巻き込んで一緒につくるわけですから何年もかかります。何年もかかりながらも、そういうマスタープランをつくっていかなければならないというふうになっておりますので、そのマスタープランを合併等もございますけれども、筑後市もいずれかの時点では必ずつくらなければいけないというふうには自覚をしておるところでございます。
◆5番(中富正徳 君)
 そこでやっと住民とというお言葉をお聞きしたわけでございます。私がここでいろいろぐたぐた言ったのは、いわゆる船小屋の新幹線駅、これがいろいろあったけれども、日の目を見たと。そのときに多くの方々から意見が出され、市長もそれに対しては、皆さんの意向を酌み取りながらまちづくりをやっていきたいと、そういうふうなお話をされたと私は記憶しております。既に決定してから3カ月弱たっております。開通2010年を目標に進められているわけでございますけれども、今のこの周辺整備状況はどんなふうになっておるのですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 まず1点目は、地元の皆さんが入っていただいた委員会を設立をしようということで、準備会はもう既に行っておりますけれども、もうじき設立を立ち上げたいというふうに思います。それから、周辺整備の関係につきましては、ずっとこの間言っておりますように、極力経費のかからない20億円とかというお話の中でも、それよりももっと下げた事業費で周辺整備をすべきであると、開業前に間に合わせるためにという重大な使命が私どもにはございますので、その考え方に基づいて、今、福岡県と、一番根幹となりますのはアクセス道路の県道でございますので、県道をどういうふうに入れていただくか、その協議をしているところでございます。当然、主体は県道ですから、知事が決定しなければいけないことなんですけれども、私どもは私どもの地元の立場で御意見申し上げているという状況でございまして、まだその協議中だという状況でございます。
◆5番(中富正徳 君)
 市と県が協議をやっておるということでございますけれども、私はいつも思うんですね。まずこういうことで協議をやっていきたいと、だれに問いかけをされるのかなと。もちろん市長にされるでしょう。じゃ、そのほかにはどなたに問いかけをされて、検討、お話をされるのかなと。そこら辺はどうですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 道路が都市計画道路ということになれば、当然、法律も公聴会であるとかそういった手続、パブリックコメントであるとか、いろんな住民に対する御意見の聴取については、法律的にクリアをしなければならないわけでありますから、今申し上げましたように、県が、知事が決定をすればですね、そういった手続に入っていくんではないかというふうに思います。
◆5番(中富正徳 君)
 アクセス道路にしろ、ほかの整備にしろ、要はまちづくりなわけですね。だから、道路を1本引けば、それで大方どういう方向にいくのかというのはもう決まってしまうわけです。私はそこを心配しているんですよ。決めてしまってから、決めましたけれども市民にどうしましょうかと言われても、もう決まっているんやないかと。私はそういうふうに思っていなかったと。もう道路が決まるということは、半分はもうこのまちづくりが決まってしまうわけですね。そうすると、市民が考えているまちづくりと、市が20億円という制限のもとで県と協議しているまちづくりとが一緒になれば、私は何も心配はないと。例えば21億円かかると、でもこれはこっちの方がいいよと、1億円オーバーしているけれどもいいよという答えが出たときにどうされるのかなと。部長、そこら辺どうなんですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 まだそういったお金の議論までには至っておりませんので、どう言いようもございませんが、私どもは市長から使命を受けているのは、少なくとも開業までに地元負担の20億円を超しちゃならんと。むしろ下げろという使命を受けているわけですから、私どもはそれに向かって最大限の努力をしていきたいというふうに考えています。
◆5番(中富正徳 君)
 確かに、約束事がありますから、それを守らなければいけないと。しかし、もっといいものがあるならば、市民が認めるものがあるならば、それは受益者負担で、それこそ市民を巻き込んだところの経費負担ですから、また考え方も違うんじゃないですか。20億円というのは、市長が議会で言われたことでしょう、これは守るということを。むしろ市民は、どういったまちづくりができるかということに関して興味を持っておりますよ。確かに、財政が厳しいからそういったものは要らないという意見が出ていたことも承知しております。しかし、決まったからには50年、 100年と使っていくんですから、それも20億円きょうあしたぽっと出せと、そういう話じゃないでしょう。だから、もう少し透明性を持って、だれのこれは計画なのかと、だれに問うた計画なのかということを私は言いたいわけなんですよ。そして、なおかつ20億円が守られるならば、それはなお結構です。しかし、20億円とか県の意向とかそれも大切ですけれども、市民の意向が反映されなければ、やっぱりいろいろな意見が出たとおり、むだになりゃせんのかなと。無理してつくったばっかりに、役に立たないものになりはしないのかなと、そういった心配が起きておるから、今後この計画をされる折には、まず少なくとも議会とか建設経営委員会とか、担当委員会とか議会があるんですから、そこにきちっと報告をいただくのがしかるべき方法やないんですか。
◎建設部長(加賀田慎一 君)
 県は県議会がございまして、県議会で決定されないとですね、そういう予算も含めてそううなんですが、できません。だから、私はそのことを、今、県が、県知事がまだ決めていないという意味でそういうことを言ったわけでございまして、当然、私たちのまちの中にできる県道であるし、私たちのまちをよくする新幹線の駅であるわけですから、所轄の委員会あたりにも、当然議会にもですね、しかるべきときに説明をしていきたいと思いますし、あるいは御理解を賜っていきたいというふうに思ってはおります。
◆5番(中富正徳 君)
 私がやっぱり感じるのはですね、私も県民なんですよ。市民であるけれども、県民であるわけですよ。私たちの県知事であり、私たちの県庁であるわけです。県職員であるわけです。それは行政から言えば、県と市は垣根があるかもしれない。しかし、県民、市民には垣根はないわけです。そのことをよく協議されるときにお伝え願いたいと。そして、これが急いだものにならないように、長期的展望に立ったものになるように、いい駅、まちをつくっていただきたい。
 以上で私の質問は終わらせていただきます。
○議長(永田昌己 君)
 以上をもちまして、中富正徳議員の一般質問を終了いたしました。
 これですべて一般質問は終了したわけでございます。
 本日はこれにて散会いたします。
 執行部の皆さん方は退席して結構でございます。議員の皆さん方はしばらくお待ちください。
                午前11時43分 散会