平成18年 6月 定例会(第21回)

              平成18年6月16日(金曜日)

                                (午前10時00分開議)


1.出席議員(21名)

    1番  若 菜  道 明         12番  池 田  光 政
    2番                   13番  島    啓 三
    3番  山 下  元 生         14番  原 口  英 喜
    4番  矢加部  茂 晴         15番  水 町    好
    5番  緒 方  幸 治         16番  永 松  康 生
    6番  五十嵐  多喜子         17番  田 中  瑞 広
    7番  中 富  正 徳         18番  永 田  昌 己
    8番  坂 本  好 教         19番  村 上  知 巳
    9番  田 中  親 彦         20番  北 島  スエ子
    10番  入 部  登喜男         21番  貝 田  義 博
    11番  篠 原  千 三         22番  大 藪  健 介

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  冨 久  義 樹
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    下 川  富 子


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長               桑 野  照 史
    助役               中 村  征 一
    教育長              城 戸  一 男
    市長公室長            一ノ瀬    諭
    総務部長             加賀田  慎 一
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長) 徳 永  知英子
    建設部長(兼水道局長)      馬 場  正 利
    環境経済部長(兼水路課長)    鬼 丸  則 行
    市立病院事務局長         庄 村  國 義
    教育部長             平 野  正 道
    消防長(兼消防署長)       堤    秀 信
    総務課長             木 庭  雄 二
    まちづくり課長          宮 原  一 壽
    市長公室参事           木 本  吉 彦
    税務課長             野 田  広 志
    女性政策課長
                     永 松  三 夫
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    会計課長             村 上  春 夫
    市民課長             山 口  辰 樹
    かんきょう課長          永 延  喜 男
    健康づくり課長          坂 本  正 憲
    福祉事務所長           真 鍋  信 一
    紅葉園長             小 田  久美男
    農政課長             塚 本  高 雄
    道路課長             篠 原  修 一
    都市対策課長           西 田  正 治
    商工観光課長           徳 永  憲 一
    下水道課長            水 町  良 信
    市立病院総務課長         右 田  喜 俊
    市立病院医事課長         中 村  正 暢
    監査事務局長           後 藤  安 男
    農業委員会事務局長        塚 本  貮 郎
    教育委員会学校教育課長      角    恵 子
    教育委員会社会教育課長
                     田 中  僚 一
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会人権・同和教育課長
                     城 戸  秀 穂
    (兼人権・同和対策室参事)
    消防本部総務課長         井 寺  藤 彦
    消防本部警防課長         村 上  由 明
    消防本部予防課長         大 籠  敏 昭
    水道課長             大 籠    修



                 議事日程第2号
                      平成18年6月16日午前10時開議      

 第1  一般質問

        質 問 順 位
   9.田 中 親 彦  議 員
   10.矢加部 茂 晴  議 員
   11.北 島 スエ子  議 員
   12.緒 方 幸 治  議 員
   13.原 口 英 喜  議 員

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      
                 午前10時 開議
○議長(大藪健介 君)
 本日の出席議員は21名で、定足数に達しております。
 これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
 昨日に引き続きまして、9番田中親彦議員の一般質問を行います。執行部の答弁からお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 それでは、きのうの田中親彦議員の質問に、大分厳しい御指摘、おしかりを受けたというふうに思っておりますが、今置かれている環境の中で、少なくとも私自身この4年半の間、懸命にこの厳しい環境を突破するための手法を凝らしておるつもりでございます。ただ、それがどういう形であらわれてきておるか、あらわれてきていないかは、これは評価の分かれるところだろうと思いますけれども、私も2期目の選挙、厳しい中御負託を受けたわけですので、残された時間の中、懸命に頑張っていかなければならないというふうに思っております。
 ただ、きのうお話がありましたように、もちろん私のリーダーシップの問題もあろうかと思いますけれども、共通して言えることは、いろんな角度から今日置かれておる情勢に対する危機感が全体的に極めて薄いということが、私はなかなか改革が進まない理由の一つであろうかというふうに思っております。
 願わくば、総論の話よりも、18年度も厳しい中予算を組んでおりますので、具体的な予算の中で、ここはこうすべきである、必要でないと思われるものはこれは削減すべきである、こういったような提言もあわせて行っていただければ、そのことの中で改革がさらに進むかというふうに思っておるところでございまして、御意見は御意見として大変厳しいということを受けながら、それぞれに執行部、幹部全部揃っておりますので、これを肝に銘じてさらに市民の信頼を得れるような努力をしていかなければならないと、こういうふうに思っておるところでございます。
 補助金の検討委員会については、きのう具体的な今日までの取り組みについては担当が答弁したと思いますけれども、さらに必要であれば担当の方から補足の答弁をお願いしたいと思います。
◆9番(田中親彦 君)
 きのうは、市長の今の状況に対して感じておられることを述べていただいたと思っております。その中でも、やはり厳しい状況の中での発言と、その責任感という意味では私も十分理解はしております。
 押しなべて、意識の改革というものは、はかる尺度というのは見ようによっていろいろ差はあるかとは思うんですが、市民もやはりここまで日本の国自体が財政的に窮地に陥った中でのもとに戻す体制での、それを押しつけられて厳しい面もあって、市政に対する自分たちの市民の役割として一生懸命取り組んでおられるところで、じゃあ市の執行部体制ですね、市の体制ももう少し市民の気持ち、汗をかいているそういう気持ちも理解してくれていいんではないかという気持ちの反映だと私は思っております。
 そういう中で、きのうも私は経営的な感覚ということで市長にお願いしたつもりでおります。その経営というのは、市長はお金がないと経営できないんだというような表現もされましたが、私はお金がないから経営的感覚というのが必要だと思うんですよね。これは辞書を引きますと、経営という言葉は、私の言いたい部分で表現すれば、力を尽くして物事を営むこととあります。
 予算がなければないで工夫していけばいいわけで、私もこの一般質問の中に職員の士気という言葉を使っておりますが、ここには私の示したスピリットという志の気ですね、そちらではない士気、モラルの方の士気を表現してありますが、私は志す気、こちらの志気で表現しております。物事をなそうとする意気ですね。これが意気込み的なものでは両方の言葉は士気という言葉で共通する部分もあるでしょうが、そういう気持ちで市民の立場になった、市民の立場から見るそういう発想の転換をしていただければ、財政的に厳しい中でも市民のそういう感じているところに対する答えが出てくるんではないかなという気がしております。
 具体的に、総合窓口的なことでも言いましたが、私は、市民は皆さんの姿勢というかその辺は、やはりかいまというか接する機会ごとに見ておると思うんですね。そういう中では、名札、今皆さんかけておられますね、胸につけておられる方と首から提げておられる方がおられます。私は、首から提げるのは名札じゃないんじゃないかなと思うんですね。これは、こういう表示の仕方が日本に定着してきたのは、企業がいろんな防衛、企業的なことで第三者が危害を及ぼすようなそういう事例があって、セキュリティー的に身分証明みたいな形での表示でそういうものをされておられると思うんですね。それと、やっぱり市は、市役所というところは市民みんな出入りする一つのもう街路と一緒だと思うんですね。そういう中では、やはり自分たちの職員の身分の表示であれば、名札としてぴしっとそういう表示をするぐらいな気持ちでおっていただいた方が、市民にはそういう意識の改革とかそういうものを自己主張するためには、されるためには、わかりやすい表現ではないかなと思います。
 それともう一つ、以前は私、席表というのが各カウンターなり部屋の出入り口にあったような記憶があるんですが、よかったらそういう体制に戻されて、自分たちの各部署のスタッフはこういう体制でやっておりますというような意思表示というものはされておったがいいのじゃないかなと思うんですけどね。そうすることによって、職員の皆さんたちの自己主張というのが市民にも見えてくると思いますので、そういうことで意識改革につなげていっていただければなというような気がしております。
 いろんな一般質問の機会とか折々に、この議会でも職員の意識改革という言葉が出てきますが、これは財政健全化計画とか第四次行政改革大綱ですか、こういうものの中にもやっぱりうたってあるんですね。これは、何かやっぱり時代に見合ったそういう認識に立っていかないといけないという意思表示だと思うんです。これは、市民もこういう観点からじゃなくしてでも、時代に見合ったもので恐らく要求しておるものだと思います。そういうことを含めて、何か物差しでははかれないようなものでしょうけど、意思表示としてやはり取り組んでいただければ、市民もなるほどなという理解はしてくれるものと思っております。
 そういう中で、三重県庁の例ですね、これは市長の盟友であられる北川正恭さんの時代に経験されておられる行政内の意識改革ですね、県庁の。その辺も実例があるようですので、市長もこの新聞はごらんになっているかと思うんですが、職員さんたちみずからやはり意識の改革、市民と同レベルの感覚になっていただくようなそういう努力をぜひお願いしておきたいと思います。
 それともう1点、2件目の補助金検討委員会での報告、それに対する対応で、18年度の採用予定というのが6月号の「広報ちくご」で説明されております。この中で一番最後の行になりますが、その結果を平成18年度末に行う最終提言にまとめる予定にしていますということで終わっておりますので、私はこれの時間帯で取り扱われれば19年度の予算の中に反映できてこないんじゃないかなと思って、こういう質問をさせていただきましたが、総務課長の方から、予算に反映する10月までで答申いただいて19年度の予算には反映させるという答弁いただきましたので、それで十分かと思います。あとは内容的なことで、精査十分されて効果を発揮していただきたいと思います。
 最後に市長、私申しましたことに対して何か御意見あればお答えいただいて終わりにさせていただきたいと思います。
◎市長(桑野照史 君)
 一般質問の冒頭で、毎回私はこの議場における質疑というものが行政の活性化につながるというふうに毎回申し上げておるわけでございまして、きのうの最終の時点で田中議員と少し激しくやり合いましたが、それは私としてはこの4年半のすべてを否定されたような、議事録を見ていただければ私はそういうふうにとりましたので、私なりの反撃というか反論をさせていただいたところでございましたが、この4年半の中で急激に環境が変わりよるということは御理解をいただいて、その中で懸命にやっておる側のことも御理解をいただきながら、しかしまだまだ答えを出さなきゃならないというふうに強く思っております。
 ここでちょっと数字を申し上げさせていただきますと、去年とことしで、今職員の我慢度ということで調べておりますが、給与構造改革によって、本年度年間で169,000千円が削減をされます。1人当たり320千円余でございます。それから調整手当が、昨年が0.5%削減されまして、15,000千円余が削減されました。こと今年度はこれを全廃いたしましたので、約90,000千円の削減がなされました。それから、通勤手当につきましては、これはいささか私は市民の理解を得れないんじゃないかということでやめたわけでございますけれども、これによって23,700千円の削減、トータルをいたしますと約3億の削減になっております。余りこういうことも実は広報をしておらないゆえに、非常に私は我が身を削るところから始まると再三言っておりますが、我が身を削る実態はこういうことでございます。
 そういうことも場合によっては市民の皆さん方にお知らせをしていかなければ御理解がいただけないのかなと、のほほんと相変わらず高い給料であぐらをかいておるというふうにとられておるのではなかろうかというふうにも思っておるところでございます。
 ちなみに、財政健全化計画で毎回申し上げておりますが、5年間で40人の削減というのは8%の純減でございました。これは今国の国家公務員の削減率5.6%でもみ合っておるようでございますけれども、こういうことよりもいち早く我が筑後市では取り入れておるわけでございました。当然のことながら、40人の削減ということは一人一人の職員の労働過重が起きてくることは当然でございまして、そういう努力はこういう厳しい中でしておるということを御理解いただければありがたいというふうに思います。
 そして、座席表につきましては、これは大変検討に値するのではないかと自分で今思っておりますので、この議会が終わりましたら早速検討をさせていただきたいと思います。
 それからこの名札につきましても、これは私が就任いたしますときまではもっと小さい、県庁が今やっておるようなものでしたけれども、これを大きくすべきだと。大きくすべきだということは、身分証明書をぶら下げているというよりも、やはり私は何の何兵衛ですということがはっきりわかることによって、市民との間に明確に責任体制がとれると思います。きのうも申し上げたと思いますが、窓口総合案内の中で名前がはっきりしますから、あの人の態度はと固有名詞が私の耳にも入っております。そういうことも当然のことながら緊張感として私は必要ではなかろうかというふうに思っております。
 さらに、地球温暖化を阻止するためにということで、夏場はことし3年目の28度Cまではクーラーを入れないという取り組みをいち早くしておるところでございますが、これにつきましても、議会からもネクタイを締めなければ非常に見たところだらしないじゃないかと、よくそういうふうに見えるだろうと、市民からもそういうおしかりがあるという御指摘もいただいておりますので、さきの2週間前の部課長会議、約50人の出席やっておりますが、その席上でくれぐれも登山するとかゴルフ場に行くような格好で市役所には出てこないように、職場に出てくるんであれば、ネクタイは外しても清潔できちんとした姿勢であるようにということは、管理職としてそれぞれが自分の部下に対しては責任を持ってくれということをきつく要請をしております。
 そういう一つ一つの努力に対してまだ広報が足りないなということが、総じてきのうは田中議員の私に対しての叱責につながったんではないかと思いますから、情報を共有しながら、やはり同じ筑後丸に乗っとる者同士として、お互いに筑後市の行政、財政がうまく進んでいくために頑張らなければなりませんし、再三申しておりますけれども、職員が率先しなければ市民の皆さん方にお願いすることはあり得ないということは、もうくどくど言っておるわけでございまして、ぜひまた議会からの御叱正もお願いをしたいと思います。
 以上でございます。
◆9番(田中親彦 君)
 ありがとうございました。
 もう1点だけ、ラスパイレス指数と職員の意識ということで私は述べておりましたが、これは報酬は私は高けりゃ高くてもいいと思うんですよ。それだけの仕事をやっぱりやっていただきたいということで、きのうの説明の中でも他団体との比較がございましたが、私は額の比較じゃなくして率の比較じゃなくして、同等以上の仕事でお返しするという、そういう気持ちだけは持っていただきたいと思う。それが一番の改革の目的だと思います。そういうことをお願いして終わります。ありがとうございました。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして田中親彦議員の一般質問を終了いたします。
 次に、4番矢加部茂晴議員にお願いいたします。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 4番矢加部茂晴です。私にとって4度目の6月定例会になります。3年前の最初の6月定例会、緊張しまして一般質問をさせていただいたことを思い出します。あるいは2年前の6月定例会、男女共同参画条例が上程されました等々思い出されます。
 さて、さきの通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 まず、第1項目です。地域自治の構築と支援に関してですが、今年度の出前市長室では、市長は市政の重要課題を3点上げられました。その一つとして、市民が主役のまちづくりを進めていく上で、その核として小学校区を単位としたまちづくり、地域づくりの推進について各校区の会場で市民に語られました。このことは、昨年の秋の市長のローカルマニフェスト及び第四次行革の実施大綱にも記載されております。そこで、このことをいかなる手順で推進されていくのかお尋ねいたします。
 第2項目は、公園行政に関してです。
 ことし4月、市民の長年の願いでありました市民の森公園及び二川みんなの公園が開園いたしました。このことは、市の広報5月号にて市民の皆さんにお知らせ済みであります。これらの公園整備は第三次総合計画に基づいたものでありますが、公園に限らずいわゆる公の施設は完成、竣工までが最終ゴールでないことは言うまでもありません。市や地域の共有財産として、これまでの管理計画を踏まえ、実績を踏まえ、これからの管理運営についてどのように考えておられるのかお尋ねいたします。
 また第四次行革の見直し版におきまして、公園等について市民との協働による環境保全への取り組みを検討されております。このことについて、その内容及び進め方についてお尋ねいたします。
 第3項目は、入札・契約制度の改善についてです。
 入札・契約制度の改善は、第四次行革の実施計画書にあるとおり、継続して改善に取り組むべき課題だと思われます。平成16年度では工事入札の予定価格の公表を行い、昨年度は入札制度等の改善事項として6項目が追加されました。具体的には指名業者の事後公表や損害賠償予定条項の追加、指名停止措置事項の強化などです。
 そこで、この1年の実施状況を踏まえ、その成果に関してどのように考えておられるのかお尋ねいたします。
◎市長(桑野照史 君)
 矢加部議員からは3点についての質問をいただきました。1点目、それから2点目についてはかなり具体的、専門的な答弁になろうかと思いますので都市対策課の答弁をお願いしたいと思いますし、3番目の入札・契約制度に関しましては、中村委員長が陣頭指揮でやっておられますので、中村委員長にお願いをしたいと思います。
 まず1点目です。地方自治の構築と支援について、小学校区を単位としたまちづくり、地域づくり。
 本当に大変私も4年経過して、田中議員からではありませんが、どんな成果が上がっておるんだと言われると、内心じくじたるものもあります。私の努力の足りなさも当然あるところでございますが、やはり今日まで職員並びに住民の皆さん方も含めて50年の伝統というものの重さ、なかなか新しいところへの脱皮ということに対しては、そうスムーズに行かないジレンマがあるように私自身は思っております。
 しかしながら、再三申し上げておりますように、今置かれておる状況というのは、本当に地球規模で私は厳しい状況になってきておるというふうに思います。戦後の民主主義社会と、民主主義社会になったと言いながら60年経過してみると、本当の民主主義の手法というものを日本人は議論し合ってきただろうかというふうに思います。
 この間も例を出して、同じことを恐縮ですけれども、江戸幕府が終わって太平洋戦争で日本が負けるまでに80年なんです。太平洋戦争が終わってから今日までもう60年を超えたわけです。ですから、もう間もなくあの時間が経過してしまうわけですね。その間に多くのことを日本人は経験をしてきたわけですので、その経験の行き着くところとして、今日置かれておる状況は非常に厳しいと思います。だから新たな──何で厳しいかというと、新しい状況、何が一番新しい状況かと言いますと、いつの時代から含めましても1人の人間が決めてしまう、明治時代をいろいろ評価することはありましょうが。1人とは言いませんけれども、一部の人間が自治、統治するということを決めてしまうと、このスタイルがずっと続いてきて、今日までもなかなか統治される側と統治する側とに分かれておるという状況ではなく、本当にみんなが立ち上がって、みんなが意見を言って、そして当然のことながら3人おりますと意見が違うわけですから、そういうような中で収れんをして、なるほどという一つの方向性を出してその方向性に向かっていくというのが民主主義だと思いますが、そういう手法に変わらなければ、今日置かれておるこの閉塞感を打破することはできないというふうに私は思いますだけに、何としてでもこのことを進めていかなければならない。そのためには、地域主権だと思っております。
 その地域主権、非常に大きな時代のカーブを曲がっておりますときだけに、我々市の職員、行政に携わる者がそのことに真っ先に理解して汗を流さなければ、こういう大きな意識改革はできるはずもないというふうに思っておるわけでございまして、この4月から各部ごとにも職員との間に1年間の大きな目標としてそういう取り組みをしていこうというボールは投げております。
 そして、質問には入っておりませんけれども、給与体系に至るまで、そこで頑張る人まで含めて、頑張らない人と頑張る人との間にも新しい筑後市方式のものをつくり上げようじゃないかと。組合側にも、皆さんの方から、諸君の方から、むしろそれだったらそういうことに基づいたたたき台を出してきてくれということまで呼びかけておるわけでございまして、職員のやる気をぜひ期待もするし、それをしてもらわなければ市民の皆さん方に向かってお願いをすることもできないというふうに思って、今回のまちづくりにおいても実はその経過だけをさらっと申し上げただけに終わりました。
 しかし、そういう職員のおおむねの職員、全部とはなかなかいかないでしょうけれども、大多数の職員の理解を得てそういうことができるようになれば、地域の中に地域づくり委員会をつくって、そしてその皆さん方の意思の中でまちづくりができてくる。例えば、予算の配分に至るまでそういうことが地域で決定づけられる、自己責任の自己自立、自己決定ということにつながってくると。実はそういう手法がもう日本の各地でいろんなところで取り組みをされておるという実情があるわけですので、いつも申し上げますけれども、よそにできて我が筑後市でできないとするならば、それはやる気だけの問題だというふうに思っております。
 ぜひとも議会の皆さん方にもまず職員の意識改革から始まって、地域に入っていきたいと思っております。私には3年半しか時間がないということをよく自覚しておりますので、そういう中で新しい21世紀に耐えられる自治方式、スタイル、システムというものをぜひつくっていきたいというふうに思うところでございます。
 ちなみに、ちょっと時間をかりて、矢加部議員にお許しをいただいて恐縮ですが、今回13人の中で環境問題に対しての質問が余りなくて、これは公園行政における環境保全のというところにひっかけさせていただきますが、私は5月に鹿児島に環境自治体会議に行ってまいりました。本当に改めて私も4本柱の一つに立てておったわけですけれども、改めて自治体の中でのすさまじい取り組みがなされておる事例を幾つも聞きまして、これは本当にこれからまさに行政と住民との協力の中でやっていかなきゃいかんというふうに強く思ったところでございまして、ステーション化ができたからやれやれと思っておるぐらいではとてもできないと。
 例えば、皆さん驚きかもしれませんが、鹿児島県の大崎町というところは1万8,000人の人口ですけれども、自信を持ってそこの実態の発表をした課長、環境課長さんが胸を張って言いましたが、大崎町においては家庭から生ごみが出ないそうです、出ないそうです。だから、それに対する経費もかからないと。それは、一人一人の住民の皆さん方と行政との取り組みの中で、10年ぐらいかかったそうですがいろんな研修をして、皆さん方の協力を得て、生ごみは出ないようになったという話を聞きました。
 我々のところは、集め方をどうするか、分別をどうするかという話になっておりますが、分別をした有効資源は業者に買い取ってもらうということを、その参加しておった課長さんが申し上げました。まさに先ほどの協働のまちづくりとあわせて私は参考になったところでございまして、議会にもいろいろまたこれから私どもも問題提起をしていきたいと思いますが、その中でもうちょっと3分ほど時間いただきたいんですが、6月11日の西日本新聞、これによりますと、ざっと簡単に申し上げます。「大西洋の波高し」と、どういうことかというと、産業革命以降、二酸化炭素が大気中に8,000億トンふえてきた。毎年今150億トンふえつつあると。このことが昨年のハリケーン、アメリカあるいは中南米に襲来した、15回来たそうですが、これに由来しておると。きのう鹿児島でも大雨が降っております。このごろ、我々の子供のときに比べて物すごく雨がどしゃ降りをする。福岡市の地下街が水いっぱいになったというようなことが起きているのは、すべて温暖化で海水の上昇であって、一番怖いのは2080年ごろにはもう北極の海水がなくなるだろう、氷山がなくなるだろうと。こういうことが行われますと、せんじ詰めるとアマゾンが砂漠化になったりいろんなことがありますけれども、2080年ごろにはもう取り返しのつかない、これをポイント・オブ・ノーリターン、もう帰ってくることのできない時点に行ってしまうと、ラブロックというイギリスの博士は既にもう超えたと。もうそのポイントは超えてしまったんだというふうなことが、この記事にまだつい先日のことですから。そういう中で、日本の生きる道としては、経済よりも経済の感覚、経済合理主義ということがずっとやってきたけれども、もう経済よりも環境にサイズを置いた生き方をしていかなければ、経済のルールを大胆に変更して、経済は環境に隷属されるべきだと、こういうふうにそうしなければ地球全体が生きていけないというふうに書いてあるわけでございまして、この機会についでに申し上げましたが、まさにこういう我々が取り組むべき課題。80年と言いましたら、実は私はことしじいちゃんにやっとなるんですけど、この初孫が生きとるときに80年を迎えるんじゃなかろうかというふうに思います。本当にそういう厳しいものがあろうというふうに思います。ちょっとこの機会をかりて、環境の問題の質問があったところでと思っておりましたので、私からの意見を言わせていただきました。
 公園の行政管理につきましては、もちろんこれからいろんな13のタイプの市民公園があるわけでございまして、そのタイプによっていろいろ手法が違ってまいりますが、場合によっては有償ボランティアというような手法を凝らしてでも、より経費のかからない、そして市民の皆さん方の協力を得られるような管理運営というものも進めていかなければならないというふうに思っております。
 例えば、50周年記念で市民の森公園には50本の市民の皆さん方からの寄附をいただいて桜の木が植わったわけでございますけれども、これの管理は実はこれを寄附した人に義務づけられておるわけでございまして、そういういろんな手法があろうかというふうに思うところでございます。
 さて、入札制度につきましても大変我々の見えないところでいろんなことがあるのではないかという疑心暗鬼を含め、いろんな市民の声があることも事実でございまして、そういうことに対しては、我々は毅然とした行政の対応をしていかなければならないというふうに思っておりまして、そういう思いの中で今申し上げましたように中村助役を中心に展開をしておるところでございますので、この部分につきましては中村助役の答弁をお願いしたいと思います。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 おはようございます。私の方からは公園行政についてのこれからの管理運営についてと、市民との協働による環境保全への取り組みについて答弁させていただきたいと思います。
 公園については、昨年完成いたしました市民の森公園と二川みんなの公園を含めて、都市公園が窓ヶ原公園、水田公園、紅葉ケ丘公園の3カ所、その他の公園が10カ所ということで、合計13カ所の公園を、大きな公園だけでございますけれども都市対策課で管理をいたしておるところでございます。
 まず第1点目のこれからの管理運営についてでございますけれども、公園管理の現状についてまず説明させていただきたいと思います。
 各公園で整備内容が違っておりますので、維持管理につきましては、清掃、除草、草取り等、公園内の植栽の剪定、消毒、それとトイレのあるところないところございますので、トイレの浄化槽の点検管理の大きく分けて三つに分けて委託し、管理しているところでございます。
 清掃、除草、草刈り等については年間契約を基本とし、植栽の剪定、消毒につきましては年1回の剪定、年2回の消毒を基本といたしておるところでございます。なお、トイレの浄化槽につきましては、法定点検基準等を守りながら管理をいたしておるところであります。
 また、遊具等につきましては、職員での見回りや利用者からの通報等により、その都度対応させていただいておるということでございます。
 以上、管理についての現状を説明させていただきましたが、運営ということについてはちょっとなかなかそんなにやっていないんですけれども、窓ヶ原公園、水田公園のグラウンドの貸し出し等については社会教育課の方で行っていただいておりますし、市民の森公園テニスコートにつきましては、4月より指定管理者による管理を行っていただいておるところでございます。その他の公園ということで、運営ということになるかどうかわかりませんけれども、まずは利用者同士のトラブルがないようにお願いをして使用いただいておるというところでございます。
 また、市民の協力を得て管理している公園ということで、現在先ほどから言っておりますように13カ所の公園があるところでございますけれども、古川及び古島の農村公園と二川みんなの公園の3カ所がございまして、広場としては、公園じゃないんですけれども、羽犬塚駅西側広場についてが地元協力の中で実施していただいておると。その内容といたしましては、清掃、除草等を中心として管理いただいておるという実績があるところでございます。
 今後は地元に愛される公園ということで、そういうふうにしていくためにも地元の協力が不可欠だと考えております。よって、一つでも多くの公園で地元と一体となった維持管理ができるよう努力してまいりたいというふうに考えております。
 2点目の市民との協働による環境保全への取り組みについて御説明申し上げます。
 第四次行政改革大綱の中で、市民との協働による環境保全の項目をつくりながら、地域住民による公園や道路等の除草、清掃や公共用地への樹木や草花の植栽等について検討するということとしておるところでございます。
 また、実施のスケジュールといたしましては、平成18年度に、今年度に検討を行いながら、平成19年度より実施をしていきたいということで予定しているところでございます。
 現在、内容については検討中でありまして、他市の取り組み状況等も参考としながら、筑後市における筑後市方式を何とかつくり上げていきたいというふうに、このように考えておるところでございます。
 いずれにいたしましても、市民の、市民または地元の協力が不可欠でございます。あわせて議員の皆様方の御協力もお願いをして、そういった形でつくり上げていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
◎助役(中村征一 君)
 おはようございます。3番目の入札制度の改善とその成果についてということにつきまして、私の方から答弁をさせていただきます。
 今市が発注しますいろんな建設工事、あるいは調査設計等の委託業務、私どもとしては貴重な市民の方々の税金でもって行う仕事ですから、できるだけ安く、そしてできるだけいいものをというのを肝に銘じて仕事をさせていただいています。
 ただ、残念ながらといいますか、14年度、15年度、16年度と、そういった下水道工事等の工事を進める中で談合情報等も寄せられまして、議会の皆さん方にも大変心配をおかけいたしました。そういう中で、仮にも談合によって事業費が高どまりするというようなことがあってはいかんということで、市長の方からも、とにかく入札制度のあり方について十分検討してほしいということのそういう話がございまして、入札制度検討委員会で検討いたしました。
 先ほど矢加部議員からも話がありましたように、いろんな制度改革を今やってきましたが、16年度からその取り組みを始めまして、16年度では工事予定価格の事前公表と、今までは設計価格を公表していましたけれども、予定価格にかえまして事前に公表するという制度をやりました。それから、入札するときに、入札札を入れるときにその札の基礎となる工事費の積算見積もり内訳書、工事の積算内訳書、これを同時に提出させると。したがって、札の価格だけでじゃなくて、その札の価格が出た根拠はこういうもんですという、その基礎資料もあわせて出していただくようにいたしました。
 それから、17年度に入りまして、例えば指名業者の事後公表、入札が終わった後に今回の指名についてはこういう方々が競争入札に参加されましたというようなことに変えました。以前は、いわゆる閲覧という形で今回の入札にはだれが指名を受けておるかというのを会計課に来て閲覧すればわかるという状況になっていましたので、そういうことで、言うなら入札に参加する顔ぶれがわかりますから、それがわからないようにということで事後公表に変えたところでございます。
 それから、もし談合という事実が発覚した場合には、工事費の20%の損害賠償を請求しますということもやりました。
 それから、指名停止の関係では、もし談合が発覚した場合に従来は6月以上12カ月以内の指名停止でしたけれども、その使命停止期間を8月以上14月というふうに大幅に延ばしますと同時に、下請等にも入れないという、そういう措置をとったところでございます。
 それから、談合情報のマニュアルの改正ということで、談合情報が寄せられなくても我々市の職員の中で、どうも談合がなされておる疑いがあるというようなことがわかったときには、公正入札委員会でもって審議をすると。情報がなくても審議ができるという制度にもしたところでございます。
 それから、最低制限価格制度も設けまして、今までは低入札価格調査ということでやっていましたけれども、なかなかそれではひまもかかるということで、もうこの水準以下の入札価格の分は失格というか、そういう措置をとりまして、そういうことをやりました。
 そういった取り組みの成果の中で、17年度の工事からそういうことで運用を始めたわけですが、16年度と17年度の比較をいたしますと、工事請負契約、下水道工事等の工事請負契約でいきますと、落札率が平成16年度は94.86でございましたけれども、平成17年度は93.21ということで、1.65ポイント落札率が低下しております。また、業務委託契約、設計業務等の委託契約についても、落札率が16年96.40から、17年度、大幅に落ちていますけれども88.33ということで、8ポイントぐらい落ちとるということでございます。
 それが全部この入札制度改善の結果だというふうには思いませんけれども、全体としては入札制度を改善したことによって数字としてはそういう効果があったというふうに判断をいたしておるところでございます。
 以上です。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 それでは、最初の市長の答弁の中で、環境に関してとうとうと述べていただきました。私も環境は非常に関心があります。今ベストセラー作家になられております養老孟司さんのエッセイの中で、21世紀の最大の政治課題は環境問題だと言われていますが、そのとおりだと思います。
 じゃあ、それではまず第1項目の地域コミュニティ醸成、これに関してなんですが、御説明がありました。
 一応スケジュールとしては、地域自治を構築していく、あるいはその支援に関しては中富議員の質問にもありました、19年度に地域担当職員制度を導入する。そして20年度、コミュニティセンターを設立する。地域の住民活動の拠点となりますが、そのセンターを設置する。そして、あわせて20年度、補助金を統合等やりまして、先ほど市長の答弁にもありましたが、権限、財源も移譲していこうということなんですが、そういうスケジュールで進めていこうということで、その行革の計画書にはあります。
 ちょっとまず、ここで幾つか確認をさせてください。
 まず、中富議員の御質問にもありましたこの地域担当職員制度なんですが、この場合、職員の役割、これはどのように考えてあるんでしょうか。今年度、十分に議論をしてということで、まだまだそういった段階なんですが、これに関しては例えばどのようにお考えでしょう。
◎市長(桑野照史 君)
 先ほども答弁の中で申し上げたと思いますが、出前市長室で実はさらりとしか言っておりません。それは、一つには事のものの難しさ、困難性というものを十分私なりに自覚しておりますだけに、単なる一事業としてするするすると、とてもいくものではないだろうと。50年の殻を破るという努力がどんなに難しいことかということを私なりに感じておりますから、この1年かけてじっくり職員諸君との共通認識、理解を深めてやっていきたいと。実はそういうことで、係長クラスの今議論も進めてくれておりまして、時々私もそれに出席を求められていろいろ議論をしておるところでございますが、率直に申し上げて、まだそれが十分固まったわけでもございませんし、それから、これからこの18年度、早く急げというきのうの御意見も聞きまして、急がなきゃならんと、何を悠長にしとるかというふうな思いもありますけれども、まずじっくり理解をしなければならないと。こういうことを考えますと、今の御質問のようにこういう構想ですということをまだ十分にできていないという今状況でございまして、恐らく18年度中、そんな遅うしちゃいかんと言われればもっとですが、もう少し時間をいただいて大体構想がまとまってくるだろうというふうに御理解をいただければありがたいと思います。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 職員の方々が地域に入って地域の住民の方と地域づくりをやっていくということなんですが、例えば私もちろん読んでおります、藤沢町の「希望のケルン」ですね。例えば、ここで非常に危機的な状況の中で、やはり筑後市もそうでしょう、税収確保、そのために企業誘致を例えば藤沢において取り組まれております。例えば企業誘致に関しては、専任の職員がもう役場を離れて、東京なり1年の大半を藤沢町以外で、そして誘致に努力されて、そして成果が出たというふうに書かれております。市長も御記憶にあるかと思います。
 すなわち、先ほど市長の御答弁にもありました、これは一筋縄では僕はなかなかいかないんじゃないかと。すなわち一事業なんですが、困難も当然伴うでしょう。時間もある程度やはりかけなければならないし、かかると思います。ですから、私なりの意見としては、先ほどの藤沢町の企業誘致専任職員ではないんですが、ある意味業務といいますか、そういうことである程度担当を決めて、それこそ、例えば週に2日なり3日なり、例えば出てということで、やはり業務として私はやった方が効果は上がるんではないかなという気はします。
 例えば、5時に仕事を終えて、そして住民の方という要素はあるでしょう、ただ、事業としてとらえた場合は、私なりの意見としては業務としてやるということではないかなと思っておりますが、例えば、この私の意見に関してはどう思われますでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 確かに5時から後はボランティアだよと言ってしまえば、ボランティアは自分の個人の考えでできるわけですから、やるも職員、やらないも職員と。こういう体制ではなかなか先に進まないだろうという御指摘はよくわかります。
 それを突破するためには、専任の職員で業務としてそれに担わせるべきだという御指摘は一つの大きな参考にさせていただいて、これから職員との意見交換の中でそういうこともあり得るのかなと、今そういうふうに思っております。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 総務大臣賞を受賞された筑後市のコミュニティバスに関しても、例えば下妻校区の出身の市の職員の方、やはりはまって困難だったと思われますが、そういったはまるというか、これはやっぱり大事ではないかと思いますので、御検討いただきたいと思います。
 5月に総務で北海道江別に行きました。これはその中で、この地域担当職員制度に関して勉強をさせていただいたんですが、実は当然身近なところでこの事例がありまして、当然市長は宗像市をお手本にされている部分もあるのかなと。あくまでも参考ですが、されているんではないかなとあります。あるいは八女の郡部ですね、星野とか立花、ここもそういった動きがあると聞いております。
 あるいは、もうしっかり文書の上で出しているのは大木町ですね、隣の大木町が行財政改革の一環としてホームページにも、町民の方に、これをやるばいということで、大木町では行財政改革の一環として住民自治の確立ということで、方策、あるいは目指すべき姿、そして今後の取り組みの中で、地域づくり活動支援金を交付する、そして地域担当職員制度を導入すると。筑後市と接している大木町で本格実施をやろうとされておりますが、例えば宗像市に関して、少しはいろいろ取り寄せて調べたんですが、宗像市の場合は、まず優先順位的に組織づくり、これをまず最初は取り組んだと。筑後市に置きかえれば、地域まちづくり委員会、これが地域の自治活動の組織ですね、地域まちづくり委員会に当てはまるかと思いますが、その組織づくりをまず第一にやったと。すなわち組織は人だと思うんですよね。ですから、そういった優先順位をつけてされたということを聞いております。
 ですから、筑後市の場合は、この地域まちづくり委員会ですね、これを実際どういう形で組織化等々されていくのか、ここの辺はどういうお考えでしょう。
◎市長(桑野照史 君)
 願わくばことしの12月か来年の3月議会で質問していただくと、もう少し具体的な答弁ができるかなと思いますが、内部で今係長クラスで検討しております会議の中でも、そこまでの姿はまだ出てきていない状況にあろうというふうに思いますので、出し惜しみしているわけじゃございませんので、ひとつよろしくお願いいたします。
○議長(大藪健介 君)
 10分間休憩します。
                午前11時   休憩
                午前11時10分 再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 それでは、引き続き、第1項目に関してお尋ねいたしますが、将来的に権限なり財源を移譲されるということなんですが、財源に関しては、多分宗像市などの例から言えば、それぞれの地域のまちづくり委員会を通して一括して交付されるんじゃないかなとは思われますが、権限に関しては、業務の委託とか、あるいはもう直にやっていただくとか、いろいろあるかと思います。そういう中で、これをスムーズにやはり行っていく中で大切なことは、その業務ですね。じゃ、業務をいざその地域の方々にお願いする、委託をするなり、権限を移譲するということですが、やるべきこととしてはその業務の仕分け、これ私は必要ではないかと思うんですよ。今、筑後市も行財政改革の中で事務事業評価等で洗い流しといいますか、それぞれの事務なり事業をされております。より効率的な行政をやっていこうということで進めてありますが、考えることとしては、じゃ、どの仕事を、どの事務なり事業を住民側にやっていただくか、担っていただくかという、そういう業務の仕分けもそろそろ考えるべきではないかなと思いますが、いかがでしょう。
◎市長(桑野照史 君)
 休憩前に矢加部議員からは、江別市、さらには宗像、それから八女地域の星野、あるいはお隣の大木町、さらにはこの場で答弁したことがございますが、立花町なども既にもう担当者の名札の色が違うというようなところまでしておるようでございます。
 ただ、いずれもまさに全国押しなべて金太郎あめだったものが独自の取り組みということでございますから、当然のことのように総務省のこういうメニューでやったらどうですかというようなものはございません。ございませんから、本当に手探りでいろんな試みをしておるというわけでございまして、当然のことながら、そういう取り組みに対する意気込み、そういうものでさまざまな差がついてくる社会になるだろうというふうに私は予測をしておるところでございます。
 したがって、当然のことながら、業務は極力規制とか、そういうものを緩和して極力住民の原点に帰って、自分たちの手でそういう自治を進めていくということはふえればふえる方がいいんだろうというふうに思います。流れとしては。それで、そのことによって行政の身がだんだん軽くなる。そのことがひいては行政コストを下げることになって、住民の負担を軽くすることになると。そういう方向に私は流れとしてはなっていくんだろうというふうに思いますんで、当然、仕分けをする時期が来るだろうと思いますが、これも先ほど申し上げましたように、今の時点からはそれはちょっとまだまだどこまで取り組めるかもわかりませんし、それから、11小学校区がございますが、この小学校区の中でも、宗像でも聞いてきたところですけれども、当然、差がついて、先に走るところと、なかなか腰が上がらないところと、そういうものがふれあいの里づくりでも見られるようでございますから、そういうことが起きてくるだろうというふうに思います。そういう調整もまた難しい課題になりますが、当然、明確に走り出すときにはこういう事業に対するという仕分けはきちっとしなければならない、そういう時期が来るというふうに思っております。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 今、それこそ議論中ということで、具体的に時期を定めて、例えば、業務の仕分けに関してこの年度にやろうということがまだ定まっていない。それは実情はよくわかりました。ただ、幾つか調べた中で、例えば愛知県の高浜市、ここはもうおもしろいことをいろいろされています。その中で地域内分権もここは進めておりまして、ここにその高浜市の年次計画があります。計画項目、17年度、昨年度から22年度、6年間で具体的に取り組んでいこうと。そして、その計画項目の中で一番最初に上げてあるのは業務仕分けです。17年度でやると。あとの項目としては、コミュニティ組織構築計画、あるいは調整役となる会議体の設置、そして、ここは、先ほど市長も言われました、地域によって温度差があると。ですから、高浜もそうでしょう。よって、宗像もそうなんですが、まずモデル地区を決めて、すなわちここにおいては、港小学校区において構築していくと。そして、その後、その他の小学校区において組織化を、地域自治の構築をやっていくということで、もうスケジュール化されているんですよ。
 ですから、このことはあくまでも一つの事業なんですが、成功させるためにもう一歩明快に計画をしっかりやって取り組んでいく必要があるんではないかと私は思います。ちょっとこの件に関して、市長なり、担当の部長、課長、いかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 大変困難を予想される事業ですけれども、それだけにきちっとした計画は立てていかなければならないと思っております。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 ここの項目に関しては最後にしたいと思いますが、きのうも中富議員の方から第四次総合計画の件の御質問がありました。ここに関して、やはり宗像市も大木町もそれぞれの地域のまちづくり計画、これをやっぱり策定しているわけですね。そして、これを総合計画の中で計画としてきちんと位置づけているわけです。本市におきまして、昨年度、そして、今年度にかけて第四次総合計画を策定中です。よって、もちろん実施年度からそれぞれの市域のそれこそまちづくり計画といいますか、それを策定して入れるというのはもちろん厳しいかと思います。ですから、当然、総合計画の見直しですね。例えば、実施計画で3年ごとに期間を例えば設けるんであれば、その途中で組み込むことは可能なんですが、この総合計画との位置づけというか、整合性といいますか、この考え方はお持ちでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 中富議員の御質問のときにもお答えをしたところでございますが、いわゆるこの10年間でこれだけの目玉の事業をやっていきますよというふうなことがなかなか想定できない。そういう中で市民参加型の地域づくりをしていくというのは、大きなこれからの筑後市の将来像を展望したときの形になろうと思います。したがって、そういうものを非常に重要視する第四次の総合計画でなくてはならないと。しかし、若干タイムラグがありまして、それぞれの地域は、じゃあどういうふうにしていくんだというものがまだこれからの手法ということがありますので、総合計画の中ではそういうものが非常に重要視されていきますという取り組みの基本的な姿勢というものは入ると思いますが、それじゃ、それが具体的に北部では、あるいは南西部では、西部では、東部ではというようなものはなかなかまだそこまで入り込めない、そういうスタイルというか、手法がきちっと担保される、そういう総合計画になるというふうに思っております。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 この総合計画で第四次の構想といいますか、七つの政策がいわゆる基本構想に当たる部分だと思われますが、より具体的に計画を進めていく中で、私は総合計画に関してはもっと柔軟に、きのう担当の課長が言われました。総合計画をつくったじゃ話になりませんから、それをどうやって生かすかということが大事だと思われますんで、きのうの担当課長の御答弁にもありましたけど、わかりやすい、そして、その上でちゃんと生かせるというか、そういったものにぜひしていただきたいんで、この地域コミュニティの醸成に関しても、もうちょっと具体化して考えて盛り込むということもぜひ考えていただきたいと思います。
 それでは、第2項目の公園行政に関してお尋ねいたしますが、担当課長より詳しく御説明をいただきました。それで、幾つかお尋ねしたいところがありますが、先ほどの課長の御答弁の中で、公園づくりに関して、愛される、親しまれる公園づくり、地域住民の方に本当に愛される公園にしたいという言葉がありました。そのために私なりに考えました。じゃ、どうすれば住民に親しまれて、愛される公園づくりとなるのかと。やはり私は住民のニーズですね、市民のニーズ、これをいかに把握するのかというのが一つのポイントではないかと思います。すなわちそれぞれの公園等に関してその利用度、これを調査するなり、そして、ニーズを把握するということが大事ではないかと思いますが、この点いかがでしょう。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきたいと思います。
 矢加部議員がおっしゃられたように、各公園において地域との関係といいますか、利用度合いも違いますし、愛されるというのはちょっと漠然としておりますけれども、その辺の温度差はかなりあると思います。そういったのもぜひ調査をしながら、愛される公園、親しまれる公園を目指すべきだと、そのように考えます。
 以上でございます。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 ぜひお願いしたいと思います。
 それで、具体的に管理の状況についてちょっとお尋ねしたいんですが、今年度、公園管理の予算が18年度が44,000千円ほどですね。17年度が41,000千円、16年度が38,000千円だったと思います。やはり今の実情から言いますと、この公園管理の維持費用ですね、かかる費用ですね、これやはりふやすことはなかなかできないと私自身も思います。現状維持が精いっぱいかなと。
 この公園行政に関して、久留米市役所に行きました。久留米市の現状を聞くためにですね。はっきり担当の2人の職員の方から言われました。久留米市は公園管理の費用を今年度5%、来年度5%、そして次の年度10%削減するということが決まっているそうです。大なたを振るわれているなと率直に思いましたけど、これに関して先ほど、最初、市長の中の御答弁で、環境に関してお話もありましたけど、例えば、ごみ減量に関するコスト、これはやはり市民にしっかり現状を知っていただいて、ごみ減量に市民もしっかり理解をした上でやはり一体となって取り組むということが大事だと思います。それと同じように、公園の管理の費用、これを私はほぼ筑後市の公園整備も一応面的には終わったと考えています。今後新たに公園をつくるとなかなか厳しいと思いますが、よって、これからの公園の管理行政を考えた場合、どれだけお金がかかっているんだというのを、それもコストを明らかにするというのを私は大事ではないかと考えます。これだけ筑後市の公園の管理なり、運営の費用にコストがかかっているんですよと。これあわせて市民の皆さんに納税者の意識、これを高めるといいますか、そういった効果もあるかと思うんですよ。
 ですから、残念ながら市の広報等通じて確かに5月でしょうか、市民の森公園、二川みんなの公園が開園しましたと、明るいニュースが広報の方で知らされましたけど、筑後市の公園自身に関して、これは大事な事業だと私も当然認識しております。そういう面で改めてこのコストをしっかり明らかにした上で、その利用を進めるといいますか、自分たちの財産ですよということを訴えるということも私は大事ではないかなと考えておりますが、この点いかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 御指摘のように、公園の管理経費にとどまらず、大変今、財政が厳しい折、いろんなことにどれだけのお金がかかって血税を使わせていただいておるかということを極力公にして、市民の皆さん方の理解をいただくということは極めて大事なことだろうと思いまして、そういう意味も込めて18年度の予算も、パンフレットも3年になりますが、つくったところですが、まだまだ不十分なところがあるとするならば、それは改善をしていきたいというふうに思います。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 実は第1項目と第2項目の公園行政に関して、私自身テーマとして考えたのが、市民との協働という部分です。よって、この公園行政に関して市民との協働といいますか、市民参加ですね。これをしっかりやっていく。そのために先ほど西田課長の御説明もありましたけど、第四次行革の計画書の中で追加項目の一つとして、市民との協働によって公園なり道路等々、そういった環境保全、清掃等を通じて、地域住民と一体となった取り組みをやっていこうということで項目に上げられました。多分想定されているのは、里親制度、アダプトですね、例えば、それらではないかなと考えておりますが。市の方で公表をしていますが、施策評価表にも、これ17年度ですね、今後の課題とか懸念されることの中で、公園施設の老朽化に対する対応が必要となるが、今後、維持管理費等の予算が縮小され、公園施設の安全な管理ができなくなることが懸念される。すなわち課題として、設備とか、環境の安全性、これは大事ですから、それに伴って老朽化しておれば、当然それの対策を打たんといかんわけですね。
 ここで市民の意見を聞くといいますか、そういうことも大事ではないかと思います。例えば、市民の森公園、立派な公園ができました。ある若いお母さんたちにお聞きしたんですが、ちょうど市民の森公園に行ったときに若いお母さん、そして、子供さんたちがいらっしゃいました、ちっちゃい子供たちがですね。ただ、お母さん方にインタビューじゃないですけど、聞いた中で、立派な公園ばってん、木陰が少ないと。例えばですね。ですから、それぞれのニーズという部分もありますけど、あるいは遊具施設とか等々ですね。だから、これを今後しっかり、例えば、お金はかかるかと思いますが、例えば、やるに当たってはそういった声を聞くというか、こういうことも大事ではないかと思いますけど、これはどうでしょうか。いかがでしょうか。
◎建設部長(馬場正利 君)
 確かにおっしゃるとおり、市民の森公園を見ますと、確かに木陰が西側の部分については少ないだろうと。ただし、外周につきましてはそれなりの樹木を配置いたしておるところでございます。ただ、建設する時点で、例えば高木ですね、もう既に4メートル、5メートルもあるような高木を購入ということになりますと、かなりのコスト高になるということでございますので、東側にはそれぞれの市民の方々が桜の木ですか、寄附をいただいて、ただ、これも今から成長するということでまだ低うございます。ですから、そういった面では日陰というのは当然今後木が大きくなっていけばなるほど確保できるというふうに思っておるところでございます。
 それから、遊具につきましては、確かに対象者をどこに持っていくのか。本当の幼児向けだけを考えるのか、例えば、小学校の低学年、または高学年まで持っていくのかということによって、遊具についてはそれぞれ種類が変わっていくと思いますので、一応市民の森公園につきましては、幼児を対象とした遊具を配置させていただいたということでございます。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 わかりました。
 そして、あわせてもう1点ここでちょっとお尋ねいたします。
 先ほどの17年度の施策評価表ですね。この中で公園緑地、これ見まして、ねらいとして、公園等々あわせて全市的な緑のネットワークを形成していくんだということが掲げられていますが、これは実行されていくんでしょうか。ちょっとお尋ねします。あるいはどういうビジョンか。わかる範囲で、考えていただいている範囲でいいです。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 非常に難しい問題でありまして、公園の維持管理コストを下げるためには何もない方がいいと。木があれば、先ほども御説明申し上げましたように、剪定も消毒も清掃もということになります。ただ、緑づくり推進委員会等についても都市対策課の中で今やっておりますけれども、公園に寄附をいただいて植栽はしているぐらいで、なかなか場所等についても市の方が持ち合わせていないということで、その辺につきましては、非常に苦慮しておりますけれども、緑は大事でございますので、努力するということで答弁にかえたいと思います。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 昨日、市長の御答弁の中で、筑後市に関して住みたいまちというか、こういう言葉がありました。この緑のネットワークに関して、これはビジョンといいますか、夢といいますか、という要素も含めて、これはすばらしいアイデアといいますか、もちろんコストの面もあるでしょうが、進める課題ではないかと。すなわち13カ所の都市対策課管轄の13の公園がある。あるいはその他いろんな広場なりありますよね。ですから、それぞれの公園とか、あるいは広場をそれぞれ単独で考えるんじゃなくて、ある程度整備されています、筑後市内においてですね。一つの公園は公園なんですが、それを結ぶといいますか、そういう発想もあっていいんじゃないかなと思いました。例えば、初日の一般質問で田中瑞広議員の御質問の中で、例えば、サザンクスから向こうの道路ですか、当然、あのあたりになれば市民の森公園がある。そして、例えば二川みんなの公園、もし、あれであれば、例えば道路公園じゃないんですけど、そういう発想もあっていいんじゃないかなと思うんですよ。あわせて、例えば水辺公園、北部にありますよね。そういう部分で既存の公園とか広場、これを活用して、あわせて緑化の保全に努めるということは私は大事だと思うんで、要するに点から面ですね。線でつなぐといいますか。
 あわせて筑後市の大きな課題になっていますよね。第四次総合計画の中で市民アンケートもとられています。その中で、例えば、市内の公共施設、何が不足しているか。2番目に、歩道など交通安全施設とあります。ですから、確かに筑後市の現状というのは、筑後市に限りません。例えば、歩道が充実していないと。ですから、それも含めて健康づくりブームです。ウオーキングされている方も多々いらっしゃいます。ですから、公園から公園、そういう中で道路公園をつくる、でも、お金かかるし、それは厳しいかもしれませんが、緑化を保全していく中で、例えば、あわせて歩道も整備して、公園と公園をつないでいくという発想も必要ではないかなと考えております。
 ですから、そういった構想なり、ビジョンといいますか、緑のネットワークという言葉で私そういったイメージを例えばしました。例えば、その件に関してもし御意見があればお願いします。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 答弁にはならないかと思いますけれども、貴重な御意見といたしまして、検討する際に十分参考とさせていただきたいというふうに思っております。
 以上でございます。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 じゃ、それでは、第3項目に移りたいと思います。
 助役より詳しい御説明をいただきましたけど、今回、これをちょっと取り上げたのが、やはり今、いわゆるはやりの言葉になっています。行政のマネジメントサイクルですか、PDCAですか、プラン、ドゥ、そしてチェック、そしてアクションという部分で、そういう意味で1年を経過して検証された内容を助役の方から説明がありました。ですから、アクション、次のまたよりよい改善に向けてということが今の段階だと思います。PDCを終えてですね。さらなる継続的な入札改善に取り組んでいくということを助役はおっしゃられたわけですが、ここでまずお尋ねしたいのが、昨年度6項目ですね。そのうち、あくまでもこれは試行ということですが、郵便入札をちょっとやろうかということがありました。これに関してまだ実施されていないと思います。これはいかがでしょうか。
◎助役(中村征一 君)
 お答えします。
 郵便入札については、まだ実施しておりませんが、今までは指名をいたしましたときの指名通知だとか、そういうのも役所に来てもらって手渡しをするという方法でやっていましたけれども、それではそこで業者の皆さんが顔を合わせるということになりますので、そういった指名通知等を郵送するということはやっていますが、入札について郵便入札でというところまではまだ着手をしておりません。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 いざ実施の中でやはり課題もあるんで、ちょっとまだまだ実施に踏み切れていないということですが、今後やっぱりやろうとは考えてあるんですか。それ含めて助役の方にお尋ねしたいのは、今後、新たな入札・契約制度を検討、あるいは研究されているのか、お尋ねします。
◎助役(中村征一 君)
 これからの課題としては、今話がありました郵便入札、あるいは電子入札という方法もあっているところもございます。ただ、筑後市ではなかなかそこまでは今踏み込めないということでございますので、そういう研究課題としては当然持ちながら、今からいろんな議論をしていきたいというふうに思っています。
 当面、入札制度検討委員会でこの18年度に重点的にやりたいと思っていますのは、昨年の4月に公共工事の品質確保の促進に関する法律というのができまして、言うならば、公共工事が量的にずうっと減ってくるという中で、業者の数はあんまり変わらんということで、過当競争みたいなことになっていまして、言うなら、価格のみの競争というか、ダンピングという、そういう状況も生まれてきていますので、大事な公共事業が安けりゃよかろうもんということじゃいかんと。したがって、安くて、かつ品質のいい工事をしてもらわにゃいかんということになります。したがって、今、そういう観点からいきますと、価格だけじゃなくて、品質もすぐれていると、そういう価格と品質を総合的に評価して落札者を決めるという、そういったやり方が今国の方でもそろそろ始まっています。したがって、そういう新しい契約方式について少し私どもとしても勉強に着手したいというのが1点でございます。
 それからもう1点は、今、この近辺でもいろいろ暴力団絡みの事件があっていますが、公共工事に暴力団が口を挟むというようなことがありますので、これはもう既に3月から福岡県の方では取り組みをしておるようですけれども、警察の方からも要請がありまして、公共工事に絡んで暴力団等からいろんな不当な要求があったというような場合に、建設業者は必ず発注業者である我々筑後市の方と警察の方に連絡をしなきゃいかんという、そういう通報義務制度というのがつくられています。したがって、これについても筑後市でもぜひ通報義務制度を確立してほしいという要請もあっていますので、これについても18年度中にはぜひ筑後市の中でどういうシステムの通報義務制度をつくるかということを検討したいというふうに思っています。それが2点目です。
 それから、第3点目は、初日に貝田議員から御質問がありました小規模工事の登録制度、これはぜひ18年度にやりたいということで、ほかの自治体の例も参考にしながら筑後市としての小規模工事の登録制度、これについてもぜひ結論を見出したいというふうに思っておるところです。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 着実にやっていただきたいと思います。
 ここで最後にしますが、情報公開という観点で最後お尋ねします。
 随意契約に関して、筑後市のホームページなどでは入札結果等々公表されています。そういう中で、ある自治体においては、これ随意契約なんですが、これを積極的に公開されているところもあるんですね。例えば、一つの事例なんですが、これは山形県の酒田市ですね、最上川の河口に位置していますが、山形県の酒田市において、これはもうおととい酒田市のホームページから取り出しました。それぞれの課別に18年度の随意契約発注見通しということで公表をしているんですね。例えば、商工港湾課、海がありますから、商工港湾課での今年度の随意契約発注見通しということで、具体的にはある公共施設の駐車場緑地管理業務、発注金額は79,415円とあります。そして、具体的に契約締結前の公表ということで、これシルバー人材センターさんが契約されています。そして、その選定理由、その過程、どうしてここを選んだかと、理由が書かれてあるんですね。そして、あわせて契約締結後の公表ということで書いてあります。
 これは私は非常にいいことではないかと思うんですね。ただ、もちろん情報公開という観点も積極的にやってあるということでも大切なんですが、あわせて第1項目で地域コミュニティの醸成のところで、ここにも関連するんじゃないかと、業務の仕分け、公共サービス、住民側がやるべきこと、あるいはこれまでどおり行政側がやるべきことということで、業務の仕分けの中で、あっ、こういうことがあるんだなということで市民の方に知っていただいて、その中で、じゃあ業務を例えば委託すると、例えば、この随意契約、いろいろ見て、こういった業務があるんだなということ。そういった効果もあるんではないかと考えますが、ぜひ随意契約のこういった発注見通しも公開していただけたらと思うんですが、どうでしょう。いかがでしょうか。
◎助役(中村征一 君)
 具体的にまだ勉強いたしていませんので、勉強させていただいて検討の課題とさせていただきます。
◆4番(矢加部茂晴 君)
 山形県酒田市のホームページをごらんになられて、ぜひ見られてください。見られて、例えば、私もこの入札に関してまだまだ勉強不足のところがあります。ただ、わかりやすく公表する、私は大事なことではないかと思うんですよ。ですから、情報の公開、共有という部分でいえば、例えばこれは一つ大きな手だてであるんではないかなと。そして、市において、それぞれの自治体においては、こういう業務があるということをあわせて理解されるんではないかと思いますんで、ぜひ検討していただけたらと思います。
 以上、私の一般質問を終わります。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして、矢加部茂晴議員の一般質問を終了いたします。
 次に、20番北島スエ子議員にお願いいたします。
◆20番(北島スエ子 君)
 さきに通告いたしておりました3点についてお尋ねいたします。
 1点目、図書行政についてお尋ねいたします。
 国際化、情報化など社会が急激に変化する時代にあって、市民がいつでも、どこでも学ぶことができる生涯学習社会を築くことは、本市において重要な課題の一つであります。生涯学習において、豊富な資料、情報を持ち、住民だれもが利用できる図書室の果たす役割はなお一層重要になるものと思われます。市内の小・中学校にはそれぞれ学校図書館が設置されています。しかし、それぞれの図書館は蔵書の質、量ともに満足がいくものではありません。そこで、学校図書館と中央公民館図書室の蔵書を利用できるシステムが必要です。中央公民館図書室と小・中学校図書館をネットワークで結ぶ必要があります。また、学校図書館を地域の人たちへ開放すれば、より多くの市民が多くの本との出会いがあります。ネットワークの構築と学校図書館開放をどのように考えていらっしゃるのか、お尋ねいたします。
 2点目、通学路の街灯について。
 昨今、全国的に痛ましい事件が多発しております。本市を見れば、久留米、大牟田で発砲事件、長崎では、久留米、大牟田の飛び火なのか、火災事件がありました。市内の国道、県道、市道を問わず、街灯が非常に少ないと思います。年次計画で街灯を設置する気はありませんか、お尋ねいたします。
 3点目、福祉行政についてお尋ねいたします。
 1点目、障害者自立支援法についてお尋ねいたします。
 日本の福祉制度が大きく変わる障害者自立支援法がことしの4月から施行され、利用者負担が導入開始されました。ことし10月から新サービス体系へ移行いたします。市町村の地域生活支援事業の中に相談支援事業があります。筑後市ではどのような体制をお考えなのか、お尋ねいたします。
 2点目、成年後見制度についてお尋ねいたします。
 社会も福祉制度も大きく変わろうとしている今、安心して暮らすには公式な支えであるさまざまな制度を利用する必要があります。ごく簡単に言えば、判断能力の不十分な人に対する自己決定に配慮した保護の制度が成年後見制度です。このような権利擁護がなぜ必要かというと、安心して豊かな一生を過ごすためです。これこそが成年後見制度ができたとき、旧制度にはなかった身上監護が新たに明記された理由です。
 認知症の高齢者、知的障害者の身上監護とは、いかに生きていけばよいのかを一緒に考え、支援することです。成年後見人とは、認知症の人、知的障害者の長い一生の伴走者と考えられます。代理や同意、取り消しとは、認知症の人や知的障害者の歩みを時には押したり、引っ張ったり、前で風を防いだりしつつ支援していくことです。しかし、人生の主人公として歩いているのはあくまで認知症の人、知的障害者なのです。それが新しい福祉制度であり、成年後見制度が目指す自己決定の尊重とノーマライゼーションの理念と考えます。市長はこのような制度をどのような形で市民へ周知されておられるのか、お尋ねいたします。
 3点目、福祉タクシー券についてお尋ねいたします。
 事務事業評価を見ますと、平成20年度をめどに福祉タクシー助成事業は廃止の方向で抜本的な見直しとなっております。この制度の必要性を私は考えますが、市長はどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。
○議長(大藪健介 君)
 1時まで休憩します。
                午前11時56分 休憩
                午後1時   再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎市長(桑野照史 君)
 北島議員からは3点についての御質問を受けました。私から基本的な考え方を申し上げ、それぞれの担当からの答弁が必要だというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 最初の図書行政につきまして、これは私が1期目からの夢でもあり、公約でもある課題でございます。実は、1期目の平成14年の夏以降の段階で既にこの公約の実行を目指して、どこにつくったらよかろうかという用地費の検討にまで入った事実がございました。しかしながら、そういう検討もしたところでございましたが、三位一体改革という大変な地方の財政を根幹から揺るがすような大波が押し寄せてまいりまして、本当に断腸の思いでこれをつくりたくてもつくれないという実情が押し寄せてきたわけでございまして、そういう中で、現実に平成16、17、18で見事に図書館一つが吹っ飛んでしまう、それ以上が吹っ飛んでしまうような交付金の削減を受けたわけでございます。そういう中ですけれども、さはさりながら、これからの市民のいわゆる文化水準を高めていくという意味からも、現在のままの図書のあり方ではいけないというふうにつくづく私も感じるところでございまして、したがいまして、その後、公募によります図書行政推進委員会というものを立ち上げましてさまざまな御検討をいただき、その検討の中で方向性を今出していただいておる、答申もいただいておるところでございます。
 また、一方では、図書室も現在の実情の中で大胆に改革もしていかなければならないということから、せんだっては公募によります募集をお願いいたしまして、大変エネルギッシュな方が御就任をいただいて、目下改革に着手をし始めたところでございます。そういういろんな試みもやっておりますので、ぜひ御指摘のように小学校、中学校の図書室と地域との開放、あるいは、それから御指摘のネットワークの構築等々を含めてこれから進めていかなければなりませんし、また財政事情が自主財源の増大等でうまく将来に展望が開けるようになれば、やはり何を置いてでも着手をしていかなければならない図書館建設だというふうに感じておるところでございます。今後ともしっかりその方向で努力をしていきたいと思います。
 2番目には、通学路の街灯について御指摘をいただきました。
 改めて申し上げますまでもなく、我が筑後市で大事な子供たちが犠牲になるような事件が起きてないことが、本当にはらはらしながら、ひょっとしたらいつか起きはせんかと思ったりもしておりますし、せんだってからは暴力団の抗争とおぼしき事件も起こっているわけでございまして、大変心配をしておるところでございます。
 そういう中で、ぜひ通学路の街灯をということでございますが、大変言いにくいことでありますけれども、今の財政の中ではあれもこれもというわけにはいかず、あれかこれかということをぎりぎりで今それぞれの行政の原課では議論をしておるところでございまして、18年度予算も本当につめに火をともすようなそういう議論の中で積み上げてきておるわけでございまして、そういうことから考えますと本当に大変だから街灯をつけよということになかなか踏み切れない状況にあるわけでございます。したがって、事務事業の評価の中で十分に議論をして、今日置かれている情勢の中で街灯の設置というものが必要かどうかしっかり議論をしていきたいと思います。
 ただ、通学路の街灯につきまして一つだけ懸念される材料がありますのは、特に農村部においては、この街灯によりまして作物の発育が順調にいかなくなる影響とか、あるいはこれが集蛾灯の役割を果たして作物にも大変よくない影響を及ぼす可能性もあるというような一面もあるわけでありますので、そういうことも含めた上でぜひ事務事業の評価の中で取り組むか取り組まないかの検討を図っていくようにしたいというふうに思うところでございます。
 福祉行政について御質問をいただきました。
 まさに障害者の自立支援法もスタートしたばかりでございまして、この変革期にあって弱い立場の人たちが大変不安等におののきながらこれからの対応に困っておられるということはよく承知をしておるわけでありまして、そういうことにつきましては、貝田議員の質問のときにもお話をしたところでございますが、しっかり弱者の立場に立った行政、何か防波堤になれるものはないかということも考えていかなければならないと思います。そして、この支援法によって仕組みが変わったことから、もしまだ数字が出ておるわけではありませんけれども、我々自治体の側の負担がもし何がしかでも従前に比べれば軽減されるということがわかりましたならば、当然のことながらその部分は救済措置に回すような検討も図っていかなければならないというふうに考えております。
 次に、成年後見制度について御指摘をいただきました。
 高齢社会の中で我々筑後市においても大変認知症の人が年間相当数、七、八件ぐらいの人たちが発生しておるということもありまして、今大変市民のお力をかりたネットワークをつくり上げて、そういうたちの御協力もいただいて対応しておるところでございますが、大変高齢社会の中ではいつ自分がそういう状況に陥るかということ、あるいは家族にそういう人がいつ出てくるかということもあるわけでございまして、法定後見制度、任意後見制度というものがまだまだ十分に市民の中に周知徹底されていないんではないかという指摘でございまして、ぜひともそういう体制に対しては地域包括支援センターの中でそういう方々の権利擁護に対しても対応していくわけでございますけれども、まずは市民への周知ということが極めて大事なことではなかろうかというふうに思っておりますので、そういう方向で努力をしていきたいと思います。
 最後に、福祉タクシーについて御指摘をいただきました。
 平成9年にスタートをして初乗り分を助成するということでございまして、安定的に二百五、六十人の方が御利用いただいておるという状況にあるというふうに認識をしております。ただ、昨今は限られた地域でありますけれども、下妻並びに古島校区においては、これにかわるもので役割を果たすものだというふうに思いますが、市民の皆さん方の御協力の中でコミュニティバスが運行をされております。なかなかこれもこの2地区以外から広がっていないのは極めて残念なところでございまして、そういう広がっていないところにはまだ福祉タクシー券が必要ではないかということになろうかと思いますので、この付近のところの動向を見ながら進めていきたいと思いますが、ただ、御指摘のように17年度現在においては、この事務事業の評価制度の中で、20年には廃止という検討に入っておることは事実でございます。ただし、一方的にこれを廃止することによってコミュニティバスの運行もないようなところに御不便をかけるということもどうかなという思いもしておりまして、今後十分そこらの事情がどういうふうに変わっていくかを見きわめながら、また事務事業評価の中での検討に入りたいというふうに思います。
 以上でございます。
◎教育委員会社会教育課長(田中僚一 君)
 北島議員から中央公民館の図書室のネットワーク化、それから学校図書館を開放したらどうかという二つの趣旨で御質問があったろうと思います。
 まず、中央公民館図書室のネットワーク化の関係でございますが、これは先ほど市長が答弁いたしましたように、去る3月に図書行政推進委員会の方から答申があっております。この中でも調査研究をせよという課題の一つに設定をされております。今現在、中央公民館図書室には約6万5,000冊の蔵書がございますが、これは図書館内でしかどういった本があるというものを調べることができません。図書館、図書室を利用する人をふやすというためにはPRをしなきゃいかんということでございまして、そのためには家にいながらにしてどういう本があると、それが今貸し出されているのか、あるのかというようなことを検索することは非常に重要なことであるという答申でございます。このことについても早速検討委員会についても、まずは庁舎内部で検討委員会を設けて検討していきたいというふうに考えておるところであります。
 それから、学校図書館の開放でございますけれども、実はこのことも提言としてあっております。提言の内容としては、中央公民館図書室の分室化ということを検討してはどうかということであります。学校には多くの図書がございます。これは子供の本を中心としたものでございますけれども、今現在、中学校を含めまして14校で約13万6,000冊ぐらい蔵書がございます。提言の中では、それを有効に活用する方法としては、例えば、西牟田小学校の子供が古川小学校の図書館の内容を検索できるようにして、そこで借りればお互いに有効的に利用できるんではないかというお話でございました。確かにとってもいいことでありますし、検討に値するのは当然でありますけれども、クリアしなければならない問題も多くございます。今叫ばれております部外者が学校内に入るということがどうなのか、そこら辺のセキュリティー体制をどうするのかということ、それから、多くの図書館は校舎の2階とか3階の奥の方にあるというようなところがほとんどでございまして、そういう利用勝手の面でどうなのかというように課題が多くありますので、一つの研究課題としてとらえておりまして、できたら筑後のパターンとして展開していったらいいなというふうに考えておるところであります。
 以上でございます。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方からは、街路灯の設置について御答弁を申し上げたいと思います。
 筑後市における街路灯の設置につきましては、道路については車道、歩道の照明灯として道路管理者が設置し、公園、広場、遊園地等につきましては公園管理者の方で設置をしてきたところでございます。現在の筑後市が持っておる筑後市街灯設置奨励補助規程は、市内の道路、公園、広場、遊園地及び住宅団地並びに商店街などに設置される街灯の設置費用に対し補助を行い、市民の福祉向上と都市の美観化を図ることを目的ということで行ってきております。
 昨年は、街灯設置補助に対して街灯の124基に対し補助金を交付いたしておるところでございます。ことしの申し込みについては既に要望を受け付けておりまして、ことしも110基に対しての申請をいただいておるところでございます。いずれにいたしましても、申請箇所を見ますと集落内の防犯灯としての設置が大部分を占めておるという実情にあるようでございます。御存じのとおり市内には小学校が11校、中学校が3校ありますけれども、通学路についてもかなりのルート、延長があると思われます。行政区におきましてもいろんな工夫をされて、区費とか関係者による負担とかそういうふうな形で状況は異なりますが、苦労して支出をされているという状況があると思います。通学路の街灯ということで別枠としてではなく、現在の街灯設置奨励補助制度の中で当面は対応させていただけないだろうかというふうに考えております。
 以上でございます。
◎福祉事務所長(真鍋信一 君)
 自立支援法の相談支援事業についてお尋ねでございます。
 この相談支援事業は本年の10月1日から実施されるということで、まだ現実的には具体化まではいっておりません。この事業の目的といたしましては、障害者等からの相談に応じ必要な情報の提供等の便宜を共有することや、権利擁護のための必要な援助を行うことにより障害者等が充実した日常生活、または食生活を営むことができるようにすることを目的としておるところでございます。この事業の予算としては交付税で見るということにされておるところでございますが、今後、事業の内容としては市町村相談支援機能強化事業等という別途の補助事業もございます。そういったこととか、地域自立支援協議会を策定してやっていくとかそういったこともございまして、現在私どもの方としては、市が直営で行うのか、障害者団体であるはねっこの会とか、あるいは社会福祉協議会の方に委託をしてやるのか、具体的なところまでの方針化はいたしておりません。ただ、今後この事業の実施に当たっては、当然関係団体との十分な意見交換とか、それから今月中にも予定しておりますが、この県南7市ぐらいのところでの各市町村での対応と、そういったことも含めて協議を進め早急に計画をしていきたいと思っております。
 事業の具体的な内容といたしましては、福祉サービスの利用援助、それから社会資源を利用するための支援、社会生活力を高めるための支援とか、ピアカウンセリングと言いまして障害者が障害者のための相談を受けるような事業、それから権利の擁護のための必要な援助、専門機関の紹介等などを主な事業としておるところでございます。今のところそういうような状況でございまして、今後この面につきましても精力的に作業を進めていきたいと考えておるところでございます。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 それでは、私の方からは成年後見制度についての市の具体的な対応についてお答えしたいと思います。
 現在、筑後市の方では本人に二親等内の親族がない、またこれらの親族があっても音信不通の状況にある場合、親族等による法定後見の開始審判請求が期待できない場合に、市長が本人の保護を図るために後見等の開始の審判請求を行う制度を平成16年度にスタートしております。この制度の利用状況は、平成16年度、17年度にそれぞれ1名の方が利用されております。主な利用の対象の方ですけれども、グループホームに入所してある方が利用されている状況でございます。利用状況等から判断しますと、この制度が十分PRできているかということを懸念しておるところでございます。今後については、地域デイサービス、あるいは老人クラブの幹部研修会、それから「広報ちくご」等でPRしていきたいと思っておるところでございます。
 以上でございます。
◆20番(北島スエ子 君)
 じゃ、順次1点目から質問させていただきたいと思います。
 皆さんよく御存じと思います。議員の皆さんは後で見ていただくとしても、今、校区ごとに中央公民館の登録者数、これがパーセントです。やっぱり中央公民館に近い羽犬塚校区、筑後小校区、3校区目が水洗校区です。人口がやっぱり羽犬塚校区が一番多いということで、パーセントは下がりますけど、人口的にはこうなっています。筑後小校区、羽犬塚小校区、水洗小校区、松原が人口的には多いんだけど、パーセントでは20.8%、西牟田が20.9%ですね。このように、やっぱり中央公民館に近いところがここを活用されているんですね。パーセントでいきまして古川校区に至っては12.8%が一番小学校区では少なくて、下妻が13.6%、古島が13.8%、筑後北と二川は17.1%、筑後校区の27.7とか羽犬塚校区の26.2%から見れば半分に満たない、このような状況なんですね。
 ということは、やっぱり小学校と中央公民館の図書室をネットワークでつないで、各小学校までは小学校1年生が歩いていける範囲内だから、その地区の人たちはやっぱり小学校までだったら行けると思うんですね、私、大方の人は。だから、各小学校に行ってこういう本を借りたいということで検索をしてもらえばそれがどこにあるかと。例えば、中央公民館図書室がサーバーの役割をして全部を小・中学校をネットワークでつないでどこにあるかというのが検索できると。そうなったらそこに今幸いにして各小・中学校の正職員さんではないけれども、シルバー人材に委託された用務員さんがいらっしゃるわけだから、必ず1日に1回教育委員会あたりへお見えになっていますので、そのときに例えば、中央図書室にお寄りになってそれを借りて帰られて、あるところから持ってきてそれを借りていくと。わざわざ古川小学校から二川小学校に運んでもらわなくてもいいわけですよ。確かに市長は図書館を建てたいというのが第1期目の公約でした。しかし、今の状況で市長もるるおっしゃったように財政的に無理だと。だったら、どうしたら市内全域の人が生涯学習の第一歩である1人でできる学習からできるのかということを考えられた方がいいのではないかなという気がします。
 そういうことを踏まえて、確かに前向きではありますけど、このネットワーク化をするという返事はまだもらっておりません。いかがでしょうか。非常に市民へのサービスと私は思いますけど。いや、課長ではとても答弁は無理です。政策です。
◎市長(桑野照史 君)
 思いは一緒でございますので、十分政策会議の中で議論を進めて前向きに進めていきたいと思います。
◆20番(北島スエ子 君)
 市長が答えることが最高ですよ。こっちは市長が支配すれば、しましょうと言えばいいわけだから、そうでしょう。市長が予算をつけてくれればいいわけでしょう。教育委員会は予算を要求されて、それを市長がつけると言えばいいわけでしょう。だから、市長が前向きでとおっしゃるなら、それはもう完全に前向きということで、教育長、ぜひそういうことでは予算の要求をしてください。いかがですか。予算要求されますか。
◎教育長(城戸一男 君)
 市長のありがたい前向きの答弁でございましたけれども、私どもはいわゆるまだそこに至るまでのきちんとした検証をしていかないと、あながちネットだけやったとしてもほかの諸条件がきちんと整備されないと、ただ単にネットはできたものの何もほかが機能しなかったら十二分でないと、そういうところも含めて検討させていただきたいと思っております。
◆20番(北島スエ子 君)
 それはそのとおりだと思います。例えば今、団体貸し出しというのを中央公民館図書室で始めました。しかし、今ある小・中学校の半分ぐらいは、これは多分公の方だから言っていいと思うけれども、校長先生がいろいろな条件とかをつけられるそうです。それとか条例をつくってくれとか、規約をつくってくれとか、規則をつくってくれとか、例えば、団体貸し出しであった図書を汚したりとかなくしたりしたら、だれが責任持つのだとかいろんなことが言われるそうですけれども、それは団体貸し出しとしての大きな役割があるわけですから、そこらあたりはまた、それはもうあえてなくしたり破ったりすることはいけないと思いますけれども、それは2カ月間貸し出しができる中で多くの人が読むわけですから、そこらあたりはやっぱり広い心で教育委員会としても余り細かく詰めないで、そこらあたりは大きく、まず団体貸し出しを受けてもらう、そういうところから始めないと、確かに今教育長がおっしゃったように研修も必要でしょう。そういうことにいきなり行っても現場の人たちが何もわからないままそれをネットワークしても無理だと思いますけれども、もう一つ一歩前進のためからでも始めてください。団体貸し出しを全小・中学校にするとか、そこらあたりからの校長先生とか現場の職員さんたちの研修からでも始めてもらいたいと思いますけど、いかがですか。
◎教育長(城戸一男 君)
 学校教育におけるところの図書指導というのは、これはもう十二分にその内実ともには理解いたしております。ですから、今おっしゃいますように、ただ単に本が破れるとか汚れるとか、そういうことについての不可抗力なことについては私はもう論外だと思っております。ですから、子供が本を読むことによって、その成果はこれはもうはかり知れないものがあるということは実証済みでございますので、言われる趣旨はよくわかります。そういった点につきましては校長会等で指導してまいりたいと思っております。
◎教育委員会社会教育課長(田中僚一 君)
 関連することではございますけれども、団体貸し出し、これは以前から実は制度としてあっておりましたが、学校での活用は非常に少のうございました。今度4月1日に図書室長が就任をされまして、極めてパワフルな方でございまして、一緒にすべての学校を回って、こういう団体貸し出し制度があるので、ぜひ活用するようにというようなことで一校一校説得に回られております。その中で今、北島議員おっしゃったように、汚れたらどうするかとか破れたらどうするかというような話も出ましたが、意識的に汚したり破ったりするようなことでなければ目はつぶりますというようなことも言っておったんでありますが、受け手の学校では、一つは校長先生の考え方にもよるかと思いますけれども、やっぱりそういったこともぴしゃっとしなきゃ教育上問題だと、とらえられた校長先生もいらっしゃいましょう。そういったことで、結果的には学校の半数程度のところはそういう室長の呼びかけにこたえて団体貸し出しを大いに受け入れられると。あとのところについてまだ諸問題があってちゅうちょされておるようであります。
 私もついて回ったんでありますけれども、やっぱり大規模校では日々の貸し出し業務に追われていて、図書の整備すらままならないという実情のところも確かにございます。そういうところに新たにまた何百冊という本をやっても、それをさばけないというような実情も確かにあります。ですから、そこら辺も含めて十分話し込んで団体貸し出し制度についても機能化させるようにしていきたいというふうに思います。
◆20番(北島スエ子 君)
 確かに整理大変でしょうけど、例えば、ネットワーク化してバーコードを入れて、そうすれば割と簡単に整理はできると思います。下妻小学校は何か全く別の制度でバーコードを全部あそこだけつけているということですけれども、ただ、小学校で利用しているだけで全体的なネットワークまではいってないからもったいないと私は思いますので、できれば全小・中学校でバーコードをつけて、整理がそんなに大変だったらバーコードをつけて全部が検索できてというような、私もインターネットで見つけたんですけれども、諏訪郡富士見町立落合小学校といって町の小学校でもやっぱりこういうネットワーク化しているんですね。だから、やっぱり筑後市も本当これから先、団塊の世代の人たちも退職していって1人でできる生涯学習の第一歩である。多くの本を読んで社会貢献をしてもらいたいという思いで、ぜひネットワーク化してもらいたいのと同時に、その本を先ほど皆さんたちのところに見せましたように、こんなにやっぱり遠い人たちはなかなか中央公民館に来ないわけだから、地域の人たちへ各小学校の図書室の開放ですね。地域の人たちが各小学校の図書館に行けば借りれるという状況をつくっていかないと、どうしても中央公民館だったらやっぱりこの地区の人たちが一番来ているという状況ですよね。
 だから、やっぱり先ほど部外者が侵入したらというけど、幸いにして筑後市は今そういう事件、事故が小・中学校にあってないからいいというわけではありませんけど、今の筑後市の小・中学校で例えば、正門を締めたってどこからでも入れるという、中学校の北中はもうあそこの正門も締めると入れられんかな。こっちの筑後中は入れますよね、どこからでも正門締めても。そうすると、羽犬塚も入れますよね。小学校に至ってはやっぱり下妻とか古島、二川なんてどこからでも入れるし、だから、逆にどこから入られてもそういう事件、事故がないような地域づくりを市長は目指して地域制度の職員の地域とかまちづくりをされるんでしょうから、ぜひ小・中学校の図書室の開放、いかがですか。
◎教育部長(平野正道 君)
 学校開放でございますが、これは図書を市民の方、あるいは子供たち、中央公民館の図書であります、学校の図書、いろんなやつをうまく広く使っていただくためには、先ほどから話が出ておりますデータベース化のことでございますとか、あるいはインターネットの接続、そしてまた学校の開放、いろいろ条件があるわけでございます。これはそれぞれ大きな課題であるところでございます。それから、図書に限らず今後は学校開放、コミュニティーの充実、このためにも課題であるというふうにとらえておるところでございますが、この学校開放に当たっては、いろんなクリアすべき点がございます。
 先ほど防犯の話が出ておりましたけれども、これも大きな一つのクリアすべきことでございますし、これだけに限らず学校には部外者が入ってこられることになります。市民の方が入ってこられることになるわけですので、そうしますと個人情報、例えば、成績の通知表ですか、ああいったものを初めいろんな個人情報もありますし、生徒の名簿等々もあります。それから、開放するということになりますと、じゃ時間はどうするかとか、その時間帯の貸し出しの人間はどうするかとか、防犯体制の人間はどうするかとか、そういったこともありますし、それから学校の教育への差し支え、こういったことについては学校の方とまた協議も必要ですし、またPTAの方あたりとの協議、いろんな課題がたくさんあります。ですから、方向としては目指していかなければならないというふうに思っておりますが、当面はそういった課題をしっかりクリアしていくことが必要だろうというふうに考えておるところでございます。
◆20番(北島スエ子 君)
 今おかげさまで市内の小・中学校の体育館は開放されております。しかし、幸いにして今、地域の人たちが出入りすることによって児童・生徒へのいろんな事件、事故はあっておりません。それほど筑後市民は、悪いと言うと変な言葉になるけど、子供たちへそういう凶器を向けるとか虐待をするとかというほどの市民ではないと私は信じています。ですから、体育館でもうまくいっているわけでして、だから、先ほど部長がおっしゃったように時間帯は考えにゃいかんというのは思います。しかし、多分、二川小学校でも行われているからほかの小・中学校でも行われていると思いますけど、きょう一日は、地域の皆さん学校を一日授業参観に来てもいいですよ、何に来てもいいですよという日を設定されてますよね。多分小・中学校は市内全部されているわけでしょう。それで、そういう開放されて何か地域の人が入ってきたことで凶悪なことがあったことがあるんですか。
◎教育長(城戸一男 君)
 各学校に保護者が月に決められた日にちに授業参観をすると、これもごくごく最近のことでございまして、私来ましてからのことが多いようですが、従来ですとそれもやっておりませんでした。
 あながちおっしゃいます趣旨は私もよく共感いたします。筑後市民にはいわゆるそういった悪い人間はいないということについての共感はいたしますけれども、やはり私どもは安全管理に対しては過ぎてやり過ぎることはないというぐらいだけのやはり危機感は持っておかなくちゃならないだろうということですから、二極面の思いも持っております。ですから、100%青空天井で全部善良であるということのみに終着はいたしがたいなという思いもあります。
 それから、先ほど部長がるる申し上げましたけれども、本当にまだまだ検証をしていくと、例えば、小学校の図書館は大体行っていただくとわかるんですが、やはり児童用向きの図書が大半を占めております。新聞もございません。週刊誌もございません。大体今後の図書というのはやはりそういった週刊誌、旬刊誌、月刊誌等を前面に出して人を入れ込むというようなことを都心部ではやっておりますけれども、そういった点からすると小学校との図書館というのはなかなか期待に合うような書がまだないと。それから、書架とか机、いす、これがほとんど児童用向きになっておりまして、議員のような方が行かれたら多分座られないだろうと。ですから、そういった点からもいろんな点、人、物、事、こういったことも十分検証していくことはやはり時間的にある程度必要ではないかなという点は御理解いただきたいと思います。
◆20番(北島スエ子 君)
 教育長がおっしゃることはよくわかります。もうそのとおりだと思います。私も学校の図書室には、実は以前学校の休職代替で7年間通ったことがありまして、昼休みなんかよく図書室にお邪魔しておりましたので、市内の小・中学校ほとんど休職代替で行ってまして、図書室にはほとんど昼休みに行ってたんですね。だから、大体の、それからこちら建てかわったのは筑後小ぐらいだと思いますので、大体のところはわかっています。私みたいな大きいのが座れるのは中学校ですね。中学校は私より大きい人はいっぱいいらっしゃるわけだから、そういうのはわかっています。だからこそ、そこでないものをネットワーク化して申し込むんですね。そこの本を借りるんじゃなくて。そして、それをそこに、これ私今もう時間がないので言いませんけど、ここなんかはうまく使っているみたいなんですよ、この富士見町立落合小学校なんかはですね。だから、そういうシステムづくりでしていっていただければ、小・中学校には小・中学校向けの本しかないけれども、全体からいけば中央、そしてまた中央図書室になければ県の方とのネットワーク、今ILLというのですね。筑後市は残念ながらホームページに上がってないから貸すことができなくてお借りするだけだと、これもまた寂しい話で、確かに本当今度の室長さんは佐賀の方でさすがに鍛われてあるだけあって、すごい室長だと思うし、中央公民館図書室も入り口から雰囲気が変わりました。そういうところではやっぱり行ってみたい図書室になっております。できれば、小・中学校とつないでもっと、先ほど何度も見せますけど、この少ない地域の人たちが多く本が読めるようにぜひネットワーク化を、そして小・中学校の図書室の開放を要望して、次の質問に入ります。
 街灯ですね。先ほど都市対策課長がおっしゃった条例は存じあげております。しかし、市長、その条例は条例としながらも、今の状況は、やはり本来ならば私は子供たちは暗くなる前に学校から家に帰るのがこれが本当だと思うんですよ。でも、状況的にスポーツ少年、また塾に行ったりいろいろやってます。ですから、それも時の流れで、じゃもう塾に行くなとかスポーツ少年はスポーツはするなとかそういうことも言えるような状況の現実の社会じゃないような気がするんですね。ですから、年次計画で条例は条例としてあるんだけど、ただし、じゃ、そこにつけた電気代、あとの維持費ですね、電気代をどうするか、つけるのは筑後市はお金がないので年次計画でいきますけれども、ここにつける分の電気代はどうするかということの議論もしなきゃいけないんじゃないかなと思うんですね。条例ばっかり先に行きよると今までと同じような進みぐあいしかならんのですよね。でも、もうこの条例が何年にできたか私は確認してないんですけれども、私が議員になってからこの条例が変わったような気がするんですよ。全額10割補助なんかに変わったのが。だから、もう10年はとっくに超したのかなという気がしますので、時代の流れとともに条例の中身も変えていかなきゃならないと思うんですよ。ですから、将来を担う子供たち、また生産年齢人口である人たち、それから高齢者の人たち、全員が安心してやっぱり住めるような、歩いて通れるような自転車で通れるような道路にすべきではないかなという気がします。何も一遍にこの42平方キロメートルをつけなさいということを言うつもりはありません。しかし、やっぱり政策として市民の安全を守るということで年次計画でも検討できないかお尋ねします。
◎建設部長(馬場正利 君)
 議員のおっしゃっている意味はよく理解できるところでございます。ただ、冒頭市長が申し上げましたように、街灯を設置する場所についてはどこでもいいというわけにはまいらないと。市長がちょっと具体的に申し上げたところでは農作物、これの影響というのははかり知れないものがございます。ひいては被害に対する賠償問題も出てくるところでございます。それとあと1点私が経験したのは、プライバシーの問題でちょっとやられたことがございます。おまえどんが要らんこつ電気ばつけてくれたけん、おれは外のもんからのぞかれよっと。これは現実ありましたので、そこについては撤去をしておるところです。ですから、いろんな問題があろうかと思います。
 それと、通学路につきましては、どこまでを通学路と判断するのか、例えばA行政区から5人グループが来る、例えば3人グループが来て、あるメーンの道路に沿って一団となっていく道路だけを指すものか、各家庭の家までを通学路ととらえるものか、例えば集落内は5人だけが行ってまとまるとか、8人が来てまとまるとかそういういろんなケースが考えられるところです。じゃ、どこまでを通学路という定義づけをするのか、それと最大のネックとしましては財政的な問題というのがあるところでございます。これにつきましては、これからじっくり検討をすべき事柄だというふうに思っております。
◆20番(北島スエ子 君)
 農作物の被害ですね、思っておりました。三潴がちゃんと半分は黒くしています。あれで農家の方たちとの話し合いがついているんだそうです。だから、ああいう方法もあります。そういう話し合いがついてつける分においては多分大丈夫だと思います。
 それから、プライバシーですね、それこそ市長の望んであるさっきのまちづくり、地域づくり、ここらあたりでじっくり、じゃ、プライバシー、家の中をのぞかれるということなんでしょう。じゃ、それと道路を歩いて刺されたり、けがされたり、殺されたりした方がいいのかとかですね、ちょっと極端ですけど、それが今の世の中じゃないですか。行きずりで殺されている人も新聞にしょっちゅう載っているから、ほんと笑い事で終わればいいんだけど、実際そうでしょうが。何もない、むしゃくしゃしよったけん殺したと。きょうの新聞に光市の親子を殺している人の話も載ってました。あんなに何にも悪いことをしてなくても、入ってきて殺されるんですよね。じゃ、道路を歩いていて殺される、それも多いじゃないですか、駅前でむしゃくしゃしてて殺したとか、そういう話もありますので、それこそ市長の望んである幸福なまちづくりで、その中でじっくり話し合って、確かにこれを年次計画していくといっても1年、2年で終わる計画ではないと思いますので、そこらあたりこそ地域のまちづくりでじっくり地域の人たちと話し合って、農家の人たちと話し合って必要性をもし市長が思われるなら訴えてもらいたいと私は思います。そういう努力をぜひ市長してほしいんですけど、いかかでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 住民の皆さん方がどういう地域づくりをしていくかということに主導的に動いてもらうということは大変私の期待するところでございます。したがいまして、そういうきょうは問題提起と受けとめさせていただいて、そういう状況の中で各地域からの強い要望ということになれば、当然のことながら事務事業の評価というのも上がってくるだろうと思いますので、実現も近まってくるんではないかと思います。
 以上でございます。
◆20番(北島スエ子 君)
 じゃ、そういう方向性でいかれるということを要望いたしまして、次の福祉政策についてお伺いいたします。
 障害者自立支援法の中で地域生活支援事業の中の相談支援、市民生活部長がおっしゃったとおりの内容だと思います。今、私はなぜこの相談支援事業をぜひ10月からの体制づくりをしてほしいかといえば、やっぱり障害を持つ人たち──持つ人というと、何か障害を持っている人たちというのはいかんそうで、障害があるというのかな、そういう人たちの相談、もちろんピアカウンセリングでもいいでしょうし、それなりの国家資格を取った精神保健福祉士でもいいだろうし、社会福祉士でもいいだろうし、そういう人たちの相談が充実しないと、今、国が決めた負担金、これはどうしても支払わなければならないと。しかし、生活はしていかにゃいかんのですよ。食べて生きていかなきゃならんのですよ。
 国もよく考えたもので、年金の中から15千円から20千円ですかね、そのくらいは年金から残した分を負担金として取るというんですよ。なぜかて、生活保護にかからないために、ならないために。だから、ちゃんとここに20千円ぐらい残すわけですよ、年金から。20千円残ってこれを払って生活できるかというと、どう思われますか。例えば、家族がいる人は世帯での負担金になるんですよ。本人の年金の収入だけじゃなくて、家族の収入も負担金としての計算に入っていきます。しかし、筑後市はどうしても家族の収入が入るというと本人の生活が成り立たないというところにはまた別の方策があるから、そういう方策を福祉事務所は懇切丁寧に指導してくれております。ですから、新聞をにぎわしたように保護者の方が本人の負担金がふえて生きていけないだろうということで、親子で子供を殺して親も心中された、そういうことが今のところ筑後市では私の耳には聞いておりませんけど、実際あってないですよね。筑後市にはそういう自殺騒動とかというのはですね。やっぱりあそこで私は思ったのは、例えば、相談体制がきちんとあれば、市の説明が納得いかなくてもこっちの相談体制できちんと相談ができるわけです。そうすると、わざわざ親子で自殺しなくていいわけですよ。いろんな制度がありますから。そういうところを含めて、もう八女市ではこの相談体制をきちんと確立して相談をする場所さえも準備ができているんです。10月からといえども早目にそういう体制づくりに進んでいってもらいたいと思いますけど、いかがですか。
◎福祉事務所長(真鍋信一 君)
 お答え申し上げたいと思います。
 相談支援体制づくりがまだ十分進んでないことについては、おわび申し上げたいと思います。ただ、当初申し上げましたように、10月からの実施でございますので、後でこういう組織・機構をつくって失敗したというような形で障害者の皆さん方からおしかりをいただかないように、そういった意味も含めて慎重に対応しておる部分もございます。
 それから、今、これは当初14日の貝田議員の質問にも関連いたしますが、障害者の入所サービス関係の負担金、これは確かに障害者団体からは、障害者自滅法ではないかというようなおしかりもいただいておるところでございますが、これはあくまでも国が決めた基準規定の中でやられております。ただ、私どもは今、市町村という窓口の中で肌身に感じて障害者の生活実態というのを承知しておる部分もございますので、今おっしゃったような施設に入所している場合、あるいはグループホームを利用している場合、あるいは通所サービスを使う場合とかホームヘルプサービスを使う場合とか、いろんなケース・バイ・ケースに応じて費用負担がございますが、今、障害年金、いわゆる障害者の最も頼りとする収入源、これの1級で4月1日現在で82,500円、2級では66千円の収入でございます。
 今、議員の方からもおっしゃったようなことで施設入所なんかの場合、大体今、食料費、飲食費、それと光熱費合わせて、市内の施設でございますが、56千円程度でございます。大体10千円が光熱費という状況でございますが、今おっしゃったような金額でございまして、大体障害者が手元に残る金額であろうということで国が推定しておる金額が25千円でございます。ただ、障害者団体との意見交換会、こういった中でも十分御意見をいただいておりますが、25千円という金額については、やはりその中からまだ下着の購入費だとか散髪代とかそういったことも負担しなくちゃいかんというようなことで、かなり厳しくなっておると。授産施設あたりでも工賃がなかなか残らないというふうな御意見も聞いておりますので、そういった今の現状についての御不満については、これは全国的にやられておるわけでございますので、早晩また改正されるべき部分については改正されるであろうと思っておるところでございます。
◆20番(北島スエ子 君)
 それは相談支援事業は10月に始めればいいので、精力的にですね、そんな失敗したなんていうことを思わないで、前向きにぜひ体制づくりをしてもらいたい。
 それから、先ほどから何回も言うように、この法律が障害者自立支援法なんですね。自立をしなさいと。障害を持っていても自立して生活しなさいということなんです。そのために、先ほどから言うようにサービス料を年金の中から、今所長は25千円とおっしゃったから、25千円残したあとは払わにゃいかんのですね、通所施設なり入所施設なりを利用する人は。例えば、通所、入所してなくても在宅で家にいてもホームヘルパーを派遣していただいたり、いろんなするとに払わにゃいかんのですよ。そうなってくると、生活していくために25千円でできないのでやっぱり仕事をしなきゃいかんのですよ。仕事をしなければどんなに自立せろ、自立せろと言われても自立が何なのかというところではあるんだけれども、やっぱり食べて、着て、生きていかなきゃいかん。そのためには仕事をしなくちゃいけない。
 先ほど助役は、なるべく市の仕事の部分で値段を下げられる分を下げていきたいというような話もされておりましたけど、障害を持っている人たちが仕事をしていく上には、やはり小さな仕事しかできないわけですね。例えば、大きな木の上に登った仕事とか家の上に上った仕事とかという込み入った仕事はできないわけで、例えば、歩道の草取りとか公園の管理とか、そういう仕事ができるのではないかなという気がするんですね。ですから、今後そういう例えば、在宅の人に障害をお持ちの人たちにこういう仕事をしませんかとか、そういうすみ分けをぜひしてもらいたいと思いますけど、いかがでしょうか。
◎助役(中村征一 君)
 お答えいたします。
 現在も既に障害のある方々にも市の管理しておる公園の管理等について頑張っていただいています。そして、非常に公園を利用される方々からも評判がいいというふうに私も聞いています。したがって、そういう実績もございますから、障害のある方が十分働けるという場面では、ぜひまた御活躍をいただきたいというふうに思っています。
◆20番(北島スエ子 君)
 すみ分けをよろしくお願いいたします。
 じゃ、本当障害者自立支援法というのはいろんな例えば、今度は障害福祉計画とか障害者計画ですかね、そういうのもつくっていかなくちゃいけません。19年度まであった障害福祉計画はこの障害者自立支援法で形骸化されたのでないかなという気がします。今後、障害福祉計画とかを本当に中身のある計画をぜひつくっていってもらいたいということを要望しておきます。
 それから次、成年後見制度についてですけど、ここにちょうど紅葉園の園長もお見えになっていますけれども、紅葉園あたりで権利擁護とか成年後見制度の必要性とか利用されている方がいらっしゃるのか、まずお尋ねしたいと思います。
○議長(大藪健介 君)
 10分間休憩します。
                午後2時1分 休憩
                午後2時12分 再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎紅葉園長(小田久美男 君)
 4月から紅葉園長をしております小田と申します。初めての答弁ですので、よろしくお願いします。それでは、お答えします。
 現在の入所者の中には、軽度の認知症と思われる人や、それに近い人はいらっしゃいますが、この成年後見制度を利用している入所者についてはおられません。今後、必要性が生じましたら、ぜひ利用を考えたいと思っております。
◆20番(北島スエ子 君)
 ぜひやっぱり、紅葉園の入所者の方たちも、この成年後見制度を使ったり権利擁護を使ったりして、安心して暮らしていけるように、ぜひ啓発をしてください。
 市長が申し入れできる制度ですね、審判制度やったですかね。それで、平成16年、17年、1名ずつされたということです。
 実は、私もこの権利擁護、成年後見制度を今度じっくり勉強させていただきました。福岡にずっと通ってみたんですね。そしたら、どうしても市町村長が本当はできるんだけど、金がかかるとか面倒くさいとかちゅうことで、なかなかしたがらんと。本当は、もっと市町村長は、審判の申し入れをしていいという話もあっていました。筑後市は16年、17年、1人、1人ですけど、本当はもっとあったのかなという気がするんですね。それはなぜそういうことを言うかというと、実は、今度、成年後見制度の学習会を社会福祉協議会と一体になって、3回にわたって私たちNPO法人はしようと思っています。市役所の中には、NPO法人としてチラシをまかせていただきました。その中で、市役所の方とは言いませんけれども、約2,000枚ぐらい配りましたので言いませんけれども、「成年という字が違うとろうだい」とかですね、「成年後見ちゃ何の」とかですね、そういう質問が市民から返ってきました。ということは、成年後見制度ということを御存じない。それで私は社会福祉協議会にも言いました。権利擁護は県の社協がして、地域の社協が主体的にせないかんとやろうがと、後藤局長とけんかになりましたけど、金んなかけんされんち言わっしゃっとですよね。だけど、社協はせやんとやんねちいう話をして、今度は、社協には全く負担金は出させない形で、NPO法人が社協の場所を借りてやることにしております。
 それはそれとして、それは民間活用でいいんですけれども、行政としても、やっぱり社協にもっと、もちろん社協もそうだし、行政も、もっとこういう制度があるということを啓発して、市民が安心して年とっていけるような啓発が必要だと思います。それと同時に、知的障害者の人たちも、よく知的障害者の全国組織の会で言われます。皆さん方は戦後60年たったのに、親亡き後のことばまだ心配しよろうがと。60年前も、親なき後の障害を持っている子供のことで、子供が生きとるなら子供ば殺して私も死のうかちいうのがいっぱいあったと。いまだにまだそういうのが年間何件かあっていると。戦後60年たったというのに、親亡き後のことば心配せやんちゅう福祉だよと。だったら、この成年後見制度を利用して、障害を持っておる子が安心して暮らせるように、権利擁護との契約、成年後見制度の契約をしておきなさいよという話がよくあります。しかし、全国組織のそういう会に入っておかないと、なかなかそういう勉強はできないんです。だからやっぱし、市内にはそういう組織に入っていない御家族、本人さんも含めていらっしゃいますから、ぜひ啓発活動を今後どういう形で、これまでより以上にしていこうと思われているのかお尋ねします。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 それでは、お答えいたします。
 社会福祉協議会で県の社会福祉協議会の委託事業として、今地域福祉権利擁護事業というのを実際行っていただいております。そして、その件数につきましては、平成17年度3ケースということで、認知症高齢者の方が1名、それから精神の方が1名、知的障害者が1名ということで、PRの方法としては、社会福祉協議会の広報であります「人として」ということで、それにPRしていただいておるところでございます。
 それから、筑後市におけるPRですけれども、今回の介護保険改正に伴いまして、地域包括支援センターというのが新たにできております。その中で、権利擁護という事業がございますけれども、そういった包括支援センターの中で、成年後見制度についてはPRをしていきたいと思っているところでございます。
 それから、地域包括支援センターを中心とした民生委員さん、それから地域の法律関係者、弁護士さんとか社会福祉士、それから司法書士とネットワークを密にして、高齢者の虐待のケース、それから成年後見制度の利用等についてはPRしていきたいと思っておるところでございます。
 以上です。
◆20番(北島スエ子 君)
 なぜこれを私はこんなに言っているかというと、成年後見制度を使いながら、地域で暮らせるんですね。どうしても市町村、国から県から市町村の負担金は、どうしても施設を利用した方がかかります。地域で、家庭で暮らした方が、国から県から市町村の負担金がかからないんですよ。市長も何回も何回も財政が苦しいとおっしゃっているからには、こうして在宅で、こういう制度を利用しながら、地域の人たちに守られながら暮らしていった方が、本人もいいし財政的にもいいわけですよ。
 だからやっぱり、ぜひこういう制度を、一人でも多くの方たちに知ってもらって、もちろん私もしておこうと思うんですよ。自分が痴呆になったときのために任意後見制度をしておけば、安心して自分が痴呆になったときに生活費も持ってきてもらえるし、どういう病院にかかろうかということもちゃんと契約できるし、どういうお葬式をしてほしいということだって契約できるわけだから。やっぱり、地域で家庭で暮らしたいという思いの中でこういう制度があるんだよということをぜひPRしていってもらいたい。
 これが、地域の福祉権利擁護事業と成年後見制度は援助の範囲が違うんですね。ですから、これはセットで、地域権利擁護と成年後見制度はセットでやっぱりPRしていってもらいたい。何か、成年後見人になると、後見人に指名された人が、何か介護まで担わなきゃならないように錯覚をされて、後見人になりたくないとかという方も出てこられるということも聞いておりますけど、それは全く違うわけだから、成年後見人というのは財産管理であり、身上監護だから、権利擁護と成年後見制度は違うんだよというところもきちんとPRしていってもらいたいと思います。そういうことが市の財政にも潤ってくるし、本人も地域で暮らしながら財産と生命が守れるということですので、市長、ぜひこれ力を入れて啓発をしてもらいたいと思いますけどいかがでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 再三私が答弁をしておる中で、大きな時代の変わり目の中で、60年の仕組みが壊れかけようとしております。いろんな面で壊れかけがされようとしておりまして、それを最後は受けとめるところは地域だというふうに思っております。
 したがいまして、それに向かってのいろんな処方もしておりますが、福祉の面におきましても、今先ほど質問議員お話しのように、最後は自分がお世話になるということになるわけですので、そういうことを温かく受けとめられるような、地域の主権の中でそういうことが受けとめられるようなまちづくりを目指したいと思っております。
◆20番(北島スエ子 君)
 じゃあ、この件は終わります。
 ちょっともとに戻るんですけど、障害者自立支援法で、本人負担が出てきたということで、小さな市としての負担金の計算がきちんとはできていないんだそうです。しかし、大体大まかに30,000千円ぐらいは違うだろうと、今まで負担金が出なかった部分からいくと、30,000千円ぐらい違ってくるのではないかな──きちんとした計算は今からだそうですので、はっきりしたことじゃないんですけれども、そのようなこともちらほら聞いております。それはやっぱり、みんなが、利用者が計算をしているわけですよ。こがしこ出しよるけん、今までの制度からいくとこがしこは市は出さんでよかばいのち。やっぱり皆さんそれぞれがですね、市が計算したちゅうことじゃないですよ。利用者が計算しよるとですよ。こんくらいは多分市の負担金が減るとやろうということですので、その部分は今度の地域生活支援事業の方に、ぜひ回してほしいということを要望しておきます。
 次に、福祉タクシー券についてお尋ねします。
 平成17年の事務事業評価で、見直しとか停止とかというのが上がっているようです。しかし、これはもともと公共交通がなくなったとき、廃止されたときに、いかに市の中心部ではない周りの人たちが、例えば、病院とか、市役所とか、銀行とか、郵便局とか、買い物とか、そういうのに来るのに、ぜひ何とか月に1回でも出てこれるように助成ができないかということでできた制度です。
 そして、その後、今、下妻と古島校区は地域コミュニティバスが回り始めております。しかし、まだまだ地域には、この筑後市には11校区ある中の2校区がそういう制度が、地域コミュニティバスが回り始めていますけれども、そのほかにもいっぱい地域はあるわけです。確かに、頑張る地域には応援するばってんというのもいいかもしれないけれども、市民としたら、やっぱり私たちも中央に買い物に行こうごたる。病院に行こうごたる。役所にも用があるというのは、私は何も下妻、古島がコミュニティバスが通ったことで、全市ができたとは思いません。
 逆に私は、あの「たが」がかかり過ぎていると思っていたんですよ、タクシー券をもらえる人たちの「たが」がですね。きついなと、緩和してもらいたいと思っていたぐらいなのに、今度は廃止というのが出ていますけれども、やっぱり地域の人たちが病院に、市役所に、郵便局に、銀行に、地域で暮らすためにはやっぱり必要と。そういう部分で、このタクシー券が本当になくなるというのが妥当なのかどうか、もう一度考えてほしいと思いますけどいかがでしょうか。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 それでは、私の方からお答えいたします。
 平成17年度の事務事業の評価の中では、コミュニティバスの拡大方向と含めて、休廃止の方向で検討するということになっておるところでございます。
 平成18年の4月から始まりました第3期介護保険事業計画の見直しのための高齢者の実態調査によりますと、家族介護者及び地域デイサービス利用者の方に調査をかけたところでは、福祉タクシーの利用状況は現在利用している人が13.1%、それから、利用していない人が
70.5%、今後の必要性についてお尋ねしたところ、61%の方が必要と思うとなっておるところでございます。特に、ひとり暮らしの高齢者世帯、高齢者のみの世帯では、福祉タクシー利用助成の必要が高くなっているところでございます。
 それから、地域デイサービスを平成7年に始めまして、もう既に10年以上たっておりますけれども、当初参加された方が70歳と仮定しますと、もう80歳からなってある勘定でございます。地域デイサービスのほとんどのところではございませんけれども、タクシーの利用助成をお願いしたいということで、本年度要望があっているところでございます。これについては、タクシーの初乗り料金を補助するということで、今検討をしているところでございます。
 それから、今マスタープランの策定に向けて準備中ですけれども、そういった施策の優先順位等を含めて、20年度に検討をしていきたいと思っているところでございます。
◆20番(北島スエ子 君)
 これから先、高齢化率は上がっていきます。今、私も自分で車で来ていますけれども、いつ自分で車で来れなくなるかわからん。たまたま私の住んでいるところは、南筑交通が1時間に1本であれ通っているから、今のところは羽犬塚に出てこようと思えば出てこれます。しかし、その南筑交通も、今補助金を筑後市は出しながら回しているので、いつ筑後市の状況、それから442号線の大木町、大川との兼ね合い、いろいろある。そしてまた、西牟田を通っている西鉄バスも同じような状況、堀川バスも同じような状況、そのような状況の中、これを20年に廃止とかじゃなくて、ぜひ前向きに継続で検討をしていってもらいたいということを要望いたしまして終わります。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして、北島スエ子議員の一般質問を終了いたします。
 次に、5番緒方幸治議員にお願いします。
◆5番(緒方幸治 君)
 皆さんこんにちは。5番緒方幸治でございます。私は、質問には公園の管理ということで出しておりましたけれども、前の前の矢加部議員からほとんど同じ内容の質問をされましたので、若干頭の中がこんがらがっておりますけれども、何とか討論の議会ということで、行政の活性化に向かって少しでも協力できればと思って質問をさせていただきます。
 私の住んでいる北校区には、井原堤水辺公園が存在し、住民の憩いの場として、休日には子供連れの家族でにぎわっております。また、平日には、早朝6時半より、北校区の大和、一条、西原、赤坂、欠塚より100名前後の住民が集い、元気にラジオ体操を実施されております。また、先日のチャレンジデーには、ふだん以上の大勢の方が健康づくりに参加されました。今や、この公園は、北校区の住民にとっては欠かせない場所となっております。
 そこで質問を申し上げますけれども、この広大な公園は、水と緑と景色という、自然環境申し分ない条件の場所ですけれども、維持管理が大変であろうと思っておりましたけれども、それで質問を申し上げますけれども、施設管理の点ですけれども、公園内には休憩用のテーブルや石の階段やれんがの石畳等があり、先般、心ない住民かどうかはわかりませんけれども、破損箇所が見つかり、修理をしていただくようにお願いし、修理をしていただいたんですけれども、かなりの費用がかかったものと思います。財政厳しい折、予算は大丈夫なのでございましょうか。当然担当課では、どれくらい年間必要の予算か検討を十分されると思いますけれども、市内には、市の管理する公園が13カ所ほどあるということですけれども、どの公園も管理費用の面で予算繰りが大変だと思われますけれども、簡単でございますけれども、各公園、市の13程度の公園でどれくらいの予算が組まれて、それで、予算の中で十分な対応がされているかどうか。
 それと、資料をいただいた中には、水辺公園の予算づくりの表をもらったんですけれども、ほかの公園の中身がわかりませんけれども、担当部署としては、年間の予算を組まれる場合において、当然予算取りをされると思いますけれども、行政の方に申請された中の何%ぐらい気持ちの中では削られているか。要は、住民が憩いの場として活用している公園の管理に向かって、都市対策課としては十分管理をしたいと、費用もかかるという腹づもりの中で、市の方からは、行政からは思いどおりの予算をいただけているかどうかを質問したいと思いますので、よろしくお願いします。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁をさせていただきたいと思います。
 井原堤水辺公園の関係では、緒方議員におかれましては、大変御迷惑をおかけしたところでございます。昨年、地元の方から要望があっていたということでありますけれども、対応が遅くなったことをおわび申し上げたいと思います。
 根本的な修繕ではございませんでしたけれども、限られた予算の中で、ほかの声もございますのでさせていただいておりますけど、予算は大丈夫なのかということでございますけど、大丈夫じゃないときはまた財政の方にお願いをしたいというふうに考えておりますけれども、全体的な予算といたしましては、40,000千円ちょっとの予算書に載っておりますから、予算があるわけでございますけれども、維持管理費的な修繕とか、そういったのをやる分については、ことしの予算としては、ちょっと若干ふえておるようではございますけれど、全体的には3,000千円程度しかないと。この中には、10月に予定がなされております下水道の関係での公園施設とのつなぎ込みの予算も入った中での維持管理費でございますので、ほとんど何かが大きなものが崩れるということになれば、新たに財政の方にお願いをして、補正を組んでいただくとか、そういったことが必要になるかと思います。
 昨年の予算要望の際にどれくらい削られたのかということでございますけれども、私、ちょっと済みませんけど、まだこの立場におりませんでしたので、多分それなりの予算は、当時の都市対策課長が頑張って財政の方にかけ合ったというふうに思っておりますけれども、いずれにいたしましても、限られた予算の中で維持管理をやっていきたいと。それとあわせて、昨年の修繕が遅くなった分についても、昨年の予算が足らなかったから、ことしに入って早急に対応させていただいたということでございますので、そういうことで答弁をさせていただきたいと思います。
 以上でございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 当然、財政が厳しい中の予算繰りでございましょうから、余り無理も言えないと思いますけれども、まず、では市長でございますけれども、公園管理に対する気持ちはいかがでございましょうか、ある程度壊れても仕方ないと。住民の関心はどういうふうに思われているんでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 私が就任をしましたときに、大変財政を圧迫する要因の一つとして、公園建設もございました。しかし、前任市長からの継続でございましたんで、まさに歯を食いしばって公園の完成にまで予算をつけさせていただいたところでございまして、この3月で二つ無事にできまして、うまいぐあいに全市的に配置ができたんではないかと思っております。これから、当然時間が経過した公園というのには、老朽化も進んでおるだろうし、それも順次修理をしていかなければ、そこを使っていただいております市民に危害が及ぶということ。あるいは小さな子供がけがをしたり、場合によっては身体を骨折したりというふうなことまで起きてはいけないなというふうには思っております。
 そういう思いと別に、ではどういうところで財政的な措置をするかといいますと、よく内容を私も全部掌握しておったわけじゃありませんが、今担当課長のお話を聞くと、とても少ない金額でございますので、大変厳しいんではないかというふうにも思っております。
 ただ、器具類の修理というのは、やっぱりそれはそれなりにしていかなきゃなりませんが、例えば、維持する、管理するというところでは、ぜひ市民の皆さん方の、午前中もあっておりましたが、愛する公園でございますので、その付近のところに市民の皆さん方も御参加いただいて、100人の方がラジオ体操をしていただいておるんであれば、ちょっと帰りに草むしりを少ししていただくと、そういうものの維持費は少し軽減するのかなというふうにも思ったりしております。
 したがって、維持と管理と両面から考えていかなければなりませんが、管理については、やっぱり最低必要なものはしていかなきゃいかん。維持費は、よそでもやっておりますように、例えば、有償ボランティア的な発想で、市民の皆さん方の御協力を仰げればいいなというふうに思っております。
◆5番(緒方幸治 君)
 ありがとうございます。どうもきょうは私の筋書きが狂い続きまして、私の答えを、次に質問しようという内容まで答えてもらうと非常に困りますが、先ほどは違う内容のまま質問させていただきまして、原稿用紙を頭の中で整理するのに困っておりますが、そういう意味で、財政厳しい折ですね、公園の管理、皆さんが心ある方で大事に使っていただければ、石畳とか悪くなるような品物じゃないんですけれども、結構破損が多いんですよね。だから、私が思うのは、その去年の話も出ましたけれども、去年、その石畳が欠けていて、都市対策課に修理をしてくださいよというお願いに行って、これは携帯電話の写真で、こういう状態ですよということをお見せしたんですけれども、見ていただいた割には1年間手もつけられてなかったと。ことし、また春になると暖かくなりますから、ラジオ体操等に行く途中で見ますと、去年のままのところもあったし、また、数カ所ふえていたというところで、これもお願いに行ったところ、1カ月たっても何の手配もされなかった。それで、そのときは担当の方やったんですけれども、たまたま部長がおられまして、ちょっとお話をしていただいて、すぐやるようにという指示をされたら、これは早かったですね、あっという間でした。こういう縦割り行政の中で、やっぱりそういう現実があるということは市長御存じですか。
◎市長(桑野照史 君)
 十分には承知しておりません。
◆5番(緒方幸治 君)
 行政の活性化に含めた中で、いろんなちょっと言葉遣いが悪いもんですから、申しわけありませんが、御迷惑をかけると思いますけれども、精いっぱい頭の中で、まとめてしゃべっているつもりでございます。
 自分としては、その地元の近くの公園だったもんですから、散歩を含めてラジオ体操もやって、あの公園を2回ばっかり走っている途中で、たまたま目につく問題じゃなくて、もうすぐ目につくんですよね。そのところをお聞きしますけれども、管理部門としては、年に視察をどれぐらいやられておるんですか。去年もお願いして、去年はやらなかったと。ことしは言って1カ月たっても、また実施されなかったと。その間視察をされたんですかね、お答えください。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきたいと思います。
 去年の管理についてはちょっと私、この立場にございませんでしたので、わかりませんけれども、今のところ、市民からの通報があれば、すぐに行くようにということでしておりますし、ほとんど定期的な見回りというのはいたしておりませんけれども、いろんな便所のトラブルとかいろいろございますので、大体2カ月に一遍ぐらいは現場の方には行っているかというふうには思っております。
 以上でございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 便所ばかりじゃなくて、いろんな施設もございますので、できれば、そう時間は、井原堤は結構広いようなものですから、1周に10分、15分かかると思いますけれども、たまには2カ月、3カ月じゃなくて、時間を見て調査を含めて、完了していただきたいと思っております。
 先ほどちょっと申し上げましたけれども、石畳の石段ですけれども、去年お願いしたのは、あそこの場所には、場所を皆さん想像できるかはちょっと存じませんけれども、日曜日等は家族連れの、子供さん連れで結構遊びに来られています。夏場等は水もたまる場所もありますので、水遊び等含めた中で、一昨年かな、不幸がございましたけれども、そういう危険な箇所を、視察をすればわかると思うんですけどね。だから、恐らく私は視察はやっていなかったろうという想像をしております。その場所にありましたからね。ことしはもっと多くなっていますから、当然、今から先、先日ですか、応急処置ということで、セメントで埋めてもらっていますけれども、セメントの応急処置ですから、そう長くはもつ品物ではないと思っております。実際は石で、30センチから50センチ四方の石を敷いてありますから。
 人が集まる場所、憩いの場所として、休み等に家族連れで遊びに来られる場所でございますので、少々金はかかるかと思いますけれども、維持管理の方は、用心の上に用心をもって対応していただきたいと思っております。
 よく市長が言われますけれども、北校区では、安全・安心のまちづくりということで、今老人会の方は夕方、下校当時と、いろいろ安全に対する住民パワーを発揮しております。住民主体のまちづくりかもしれませんけれども、行政側がそういう面で目を開いて対応する姿勢を示さなければ、住民の方が言われることは、行政は何もせんじゃないかと。まだ出ていませんけれども、出てくるんじゃないかと思っておりますけれども、そういう声が出ないように、よく行政は一生懸命やってもらっているという話ができるように対応をお願いしたいと思っております。
 先ほど市長が言われましたけれども、その市民協働のまちづくりでございますけれども、私が思ったのは、5月の下旬に新幹線の説明会ということで、北校区の大和の公民館から西の方の新幹線の工事現場に、お父さん、お母さんと子供さんと一緒に見学、勉強会ということでお邪魔して見させてもらったんですけれども、当然井原堤の横を通って、その見学場所に行きました。市長は気づかれたかどうかはちょっとわかりませんけれども、池の横っ側に、緑の地域があるんですね、そのツツジとか植えてあるところがですね。その一角に花壇をつくってあって、花を植えてあったのは気がつかれましたか。
◎市長(桑野照史 君)
 あそこに花壇があるのは承知しております。
◆5番(緒方幸治 君)
 その話も若干、担当課部署で話をさせていただいたんですけれども、公園管理は、都市対策課でやられると思いますけれども、有志の方で、その花壇をつくっていいかというお話等についての詳しい話はどうでしょうか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 先ほどの矢加部議員の話の中で、地元に愛される公園づくりを目指さなければならないというふうな答弁をさせていただいたと思っておりますけれども、その中で、第四次行政改革大綱の中で、そういった取り組みを18年度で検討し、19年度から実施を一つでも二つでもやっていきたいと。
 そういったことで、私としては、そういった制度を、筑後市のどういった形をつくって、18年度つくって19年度からと、そういう取り組みを、そういった花づくりとか、井原堤のことで議員申されておりますけれども、そういった団体等について申請いただいて、私の私案でございますけれども、一定の市と協定を結びながら、そして管理をいただくと。そのことができたとすれば、少しでも公園をきれいにする心とか、そういうのが出てくるかと思いますので、そういった取り組みをつくり上げていきたいというふうに考えておるとこでございます。
 ぜひ議員の方も先頭に立っていただいて、そのお願いをしたいと。そういうことによって、井原堤水辺公園もおしかりを受けておりますように、十分な維持管理ができておりませんけれども、市の方もそういった制度をつくりながら、市ができることについてはどこまでなのか。そういった協力させていただく地元の団体とか、NPOとかいろいろあると思いますので、そういった方々とも十分話を聞きながら、少しでも愛される公園、ひいてはそのことが管理コストを下げるということにつながれば、より幸いだと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆5番(緒方幸治 君)
 そんなふうに、18年度、19年度とか、先のことは言わずに、花は春に咲くんです。秋にも咲きます。日にちを待っておったら、気持ちが盛り上がったときじゃないと実行に移らないと思います。一度冷めたら、もう面倒くさいという気持ちになると思いますので、いいことであれば、そこにすぐ取り組んでいただけるような体制づくりはならないんでしょうか。
◎建設部長(馬場正利 君)
 市の財政が厳しいというのは、議員十分御認識いただいておると思います。
 私たちもそういう認識を持っておりますので、先ほど都市対策課長が申し上げたとおり、市民との協働の中で、住民の側、または行政の側が思惑が一致して、それがいい方向に向かうんだとすれば、コスト削減、行政からすればコスト削減にもつながるということで、そういった問題については、早急に部内で協議をさせていただきたいと思います。
◆5番(緒方幸治 君)
 検討方、早急に実現できるようにお願いをしたいし、そういうことが実現できるようにですね。
 私もちょっと調査不足、勉強不足ですけれども、まず、公園内を、花壇ではなくて緑地帯ですか、実際そこの場所はれんがを、何個かは数えていませんけれども、3メートルぐらいの5メートルぐらい、恐らく個人で準備されて、そこに土か砂を入れてあって、春から花の種類を3種類ぐらい3列に並べて、物すごくきれいに咲かしてあったんです。それは許可をされたんでしょう、いいですよと。じゃなくて、勝手にされたんですかね。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 お答えいたします。
 許可という形では、認めておるということではないというふうに思っています。
◆5番(緒方幸治 君)
 そしたら、そういう緑地帯を花壇等に利用することは禁止なんですか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 禁止か禁止じゃないかということになれば、本来であれば許可をとってお願いするということになるかと思いますけれども、先ほどから申し上げておりますように、公園、道路、河川等において、第四次行政改革大綱の中で、市民との協働の環境保全づくりということで何遍も申し上げておりますけれども、そういった取り組みを行っていくためにも、一定の制度をつくりながら、そういった勝手にやってもらっては困る部分もありますので、せっかくしていただけるということであれば、その効果が出るように、また、市の方も把握して、その後の責任も出てまいりますので、その辺の制度を公園道路、河川という形の中でつくり上げていって、そして、じゃあ申請団体がどこまで管理していただくのか、どういう形で管理していただくのか、そのことによって協定書等も協定しながら、締結しながら管理していくと、そういう形の方向でぜひ努力いたしたいと思っておりますので、そういうことでよろしくお願いいたします。
◆5番(緒方幸治 君)
 課長の言われる意味はよくわかるんですけれども、もう一つ私が納得いかないのは、まず、そんならその花壇は見られたんですか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 見たのは見たところでございます。それ以上、大変申しわけないんですけど、そこまで深く考えて見たということではございませんけれども、そういうことでございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 まあ見ていただいたんであれば、ありがとうございます。きれいやったですかね。
 私が、たまたまラジオ体操の後に散歩をする場合において見て、春先には物すごいきれいだったんですよ。私もいいことだなと思ったんですよ。私が一個人で思ったんですけど、池の周りを全員が散歩をされているわけじゃないんですけれども、途中で見ていかれる方は、聞いてみるといいことだという話をされております。それは管理の問題までちょっと私も詳しくはございませんけれども、一つあるのは、その5メートル、3メートルぐらいのところに砂を入れてれんがを組んであって、花をいっぱい植えてあって、ほかのところには草がいっぱい生えているような中で、草をちゃんと取って花を植えてあるわけですよ。一つあるのは、協働のまちづくり、協働の部落の中でやる場合において、今現在、草がいっぱい生えています。ただ、その花壇のところは、ちゃんと草を刈ってあります。きれいに取ってあります。それは委託じゃないから、個人の方でやられてあると思いますけれども、そういう草が、物すごい雑草が生えているところが結構あるんです。そこら辺に、そんなに広くなくて、個人でできる範囲の、どれくらいの範囲か個人でいろいろあると思いますけれども、有効に、花をめでる気持ちとか、環境を皆さんで喜ぶ感じをやることに対する前向きな姿勢で行政の方は取り組んでいただけるように配慮を願いたいと思います。
 一つあるのは、最近は、犬の散歩の、前は言われていたけれども、よく公園内に犬のふんが落ちていると。さすがに、皆さん今袋を持ってある方も多くなりました。以前ほどふんを、まあ犬の判断でしょうけれども、持ち主が流しっ放しにはしていかれないような傾向にもあります。恐らくそれは、やっぱり意識の改善というか、きれいにしているから汚さないんですね。雑草がいっぱい生えていたら、犬のふんがどこにあるかわからないようなところではさせていきますよ。
 だから、今ちょっと申し上げましたけれども、その緑地帯には、今公園の散歩のところには犬は散歩をしておりません。草の中で散歩しております。何でかというと、途中でふんをしてもいいように、半分見えないから。という私の想像でございますけれども、だから、市民と協働の村づくりか、部落づくりか、市づくりかわかりませんけれども、小さなことから輪を広げていかないと、こういうことは実行できないと思います。
 私も、草が伸びているから刈りたいとは思いません。実際、広過ぎますから。1人でしよったら、ずうっとやって、終わったころには、もう最初に戻ってきたら、また刈らないかんですからね。ということは、1人でやるんじゃなくて、その先ほどから市長も言われますけれども、協働のまちづくりの中で、今現在ラジオ体操、100名前後の方が15分から30分歩きながら来られて、元気でラジオ体操をやって、また帰りも池の周りを歩きながら帰られております。前は、ある行政区長さんが、ごみ箱のごみを、こぼれているのとか散らかしてあるのを拾ってありました。今は、1名から何名かにふえてまいりました。まだ全員じゃございません、私もやっていませんから。ただ、1人でやるのは非常に難しいことなのかもしれませんけれども、何名かでやることにおける連帯感というかね、いいことだから、1人でもいいかもしれませんけれども、なかなか皆さんが出ている前ではできないことです。そういうやってある方を見ていたら、私もそろそろ恥ずかしくないかなという気持ちになりますよ。皆さんがそう思われているかもしれません。そこら辺から、その協働のまちづくりは発生していかなければならないと思うし、していくものじゃないでしょうかね。どう思われますか、助役も毎朝、そのラジオ体操に来られていますので、そこら辺のことは詳しく御存じだと思いますけれども、いかがでございましょうか。
○議長(大藪健介 君)
 10分間休憩します。
                午後3時1分 休憩
                午後3時12分 再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎助役(中村征一 君)
 それじゃ、毎朝、緒方議員とは水辺公園でラジオ体操を一緒にさせていただいておりますので、私の方から答弁いたします。
 まず、先ほどいろいろ議論になっていました花壇の件ですけれども、ここのところは説明いたしますが、私も一緒に水辺公園の井原堤の横に草原がございまして、その一角を畳3枚ぐらい横につくった花壇がございます。昨年の5月ぐらいから花壇に変わりました。そのときに立て札が立ちまして、花の命を愛する会とかいう、そういう名称だったと思いますけれども、そういうお母さんたちのグループが何人かで昨年の春に花を植えられました。それで、私毎日歩きながら、この花が暑い夏をどうして過ごすかなということで気になっていましたけれども、感心なことにペットボトルに水を持ってこられて、ずっと乾いたときには、そういうことで水をかけられて、立派に本当に花が咲きまして、ことし2年目です。ことしの春もきれいに咲きました。
 そういうことで、今聞きましたら、道路敷とまでいわんですけど、道路課の方に何か相談をされて、口頭での了解を取りつけられて、花壇としての活用をされておるということでございます。そういうことで、きちんとしたそういうグループですから、ちゃんと市の方に話をしていただければ、そういう利用の仕方もいいんじゃないかというふうに思っております。
 それから、公園全体の管理の問題について、緒方議員からは、市長が言われる協働のまちづくりの中で、何とか市民の皆さんの協力をいただいて草取り等のことができないかということでございます。
 ラジオ体操は月曜日から土曜日までやっています。以前は日曜日もあっていました。そういう中で毎日今五、六十人の方に来ていただいていますが、できればそういうラジオ体操に来られる方々、世話人さんはそれぞれの行政区長さんが世話をされていますけれども、行政区長さん方の旗振りで、じゃあ普通の日は大体終わったら皆ぱっと帰られますから、土曜日にでも月に第1と第3にするのかどうかは別にして、ラジオ体操が終わった後ちょっと、毎日使う公園だから、みんなで草を1本でも抜きましょうかというふうなことが話し合われて、皆さんの御協力をいただけるという状況ができれば、私としてもうれしいなというふうに思っています。
 とりあえず今、一条の区長さんが水辺公園のラジオ体操会の会長ですから、一条の区長さんにも相談をして、いい方法がないかどうか検討させていただきたいというふうに思います。
 以上です。
◆5番(緒方幸治 君)
 ありがとうございます。私もできる限り努力をして、協力をさせていただきたいと思うように努力をします。(発言する者あり)いや、余りにもひど過ぎて、自分の想像よりも。自分の家の庭の草刈りも終わっておらんのにと思って、少し考えていますけれども、そういう面で、みんなできれいにするというか、環境の美化というか、協働のまちづくりの中で共同の公園を美化しながら気持ちよく毎日が過ごせるように、協力を惜しまなくて頑張ろうと思っております。
 そういう面で行政の方々も心にとめられて、ほかの行政区も公園に対しても問題があると思いますけれども、市民協働で筑後市の各公園も、自分のところの家の周りとか、花もいっぱい植えて環境を美化して気持ちよく過ごせるような、自慢できる筑後市になれるように働きかけを含めた中で頑張っていただきたいと思います。
 ちょっと要らないことを言い過ぎましたけれども、話は変わりますけれども、公園の北側には道路が周りにありますけれども、聞くところによると、ラジオ体操の時間はまだ6時半から7時ですから、そう車もとまっておりませんけれども、今現在、国立病院の解体工事が大分進んでおります。解体の産廃車というですか、車等が通りを通るようになっております。ところが、聞くところによりますと、土曜日と日曜日等は工事現場も休みでございますので、近くの方もおられるかもしれませんけれども、道路際に大型車両、ダンプ等がかなり路上にとまっているそうでございます。これは道路上で、行政法上は私も詳しくはわかりませんけれども、駐車はしてもいいんでしょうか。どうでしょう。
◎建設部長(馬場正利 君)
 その道路の規制状況ですね、例えば駐車禁止のマークが入っておれば駐車違反と。そういう規制がないにしろ、道義的にはやはり駐車違反に近いような、道義上の問題ですね。ですから、これはもうあくまでも公安委員会の判断ということになるところです。
◆5番(緒方幸治 君)
 大型車両が休み等についてとまっているという現実を見て、ある方から言わせると、車は大きいものですから、子供は当然公園内で遊んだりして、ボール等は余りないかもしれませんけれども、子供のことですから突然道路に出たり、そういう危険性も可能性があると。そういう防犯絡みも含めた中で、公安かどこかわかりませんけれども、注意する方法というのは、そういう業者さんにお願いするとか、どこかトータル的に監視を含めた中で注意するところがなければ、野放しの状態になるんじゃないかなと懸念をするんですけれども、危険、防犯上の問題からも含めた中で、行政の方も何とか対応を考えてほしいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきたいと思います。
 議員がおっしゃられるように、あそこがちょうど国立病院の解体の真っ最中でございます。それとあわせて新幹線鹿児島ルートの蔵数工区の工事の車両もあそこを通って、209号のセブンイレブンのところから入ってくると。それで、こちら側の209号の三五教ですかね、あちらの方からの車両進入が桜の木等でできませんので、道路管理者とも協議をして、向こうから入っていただくようにという話をしております。
 ただ、九州新幹線本線工事におきましては、原則的には日曜日には工事はしないと。国立赤坂病院の解体工事については、そこまでの協議はしておりませんけれども、ちょっとほかのことでございますけど、そのことであそこの道路がかなり悪くなっているということで、地元の方から苦情がありまして、早速道路課と協議して、新幹線工事の業者さん、解体工事の業者さんと道路管理者である道路課、それと新幹線の窓口である都市対策課で、現地で早急に協議をして対応するということで計画いたしておりますので、新幹線工事車両、もしくは解体工事車両ということであれば、あそこで時間待ちをしているとか、そういうことも土曜日であれば考えられないことはございませんので、そのことも含めて対応させていただきたいというふうに思います。
 以上でございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 早急に何らかの解決策を対応していただきたいと思います。
 もう一つございますけれども、公園には駐車場があるんですけれども、当然公園に来られる方、家族連れも含めた中で結構車がとまっているのは、大体休日が多いんです。ところが、近くに西牟田駅がございますので、通勤される方かとは思われるんですけれども、平日に通勤的に時間的に車をとめられている方がおられるように懸念されるんですけれども、それの管理はどうなるんでしょうか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきたいと思います。
 確かにあそこ、駐車場あります。一番利用されてある方といいますと、ちょっと周りにはいろいろ施設がございまして、そういったこともあってトラブル等もあったということで、ここは公園の駐車場でございますということで、今までお願いしてきた経過があるというふうに聞いております。ただ、毎日あそこの前に立って、どちらに行かれるんですかと言うこともちょっと無理かと思いますけれども、ここは公園の駐車場ですということで、看板等も見直しながら検討させていただきたいというふうに思っております。
 以上でございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 よろしく対応の方をお願いいたします。
 話は変わりますけれども、公園管理をシルバー人材の方にお願いをされていると思いますけれども、たまたま朝7時前ぐらいに、シルバー人材の方が3名来られています。その方と話していると、遊歩道というか、1周回る道路を途中で、北側の方ですけれども、まだ舗装をされていないところがあります。ここはトイレの前ですけれども、トイレで水を流した後に、当然舗装されていないので、道路まで行く前に遊歩道のところが水浸しになると。迷惑を受けている方もあるかもしれませんので、これは舗装をされないんですかという、されるだろうという感じは言われましたけれども、まだ舗装もしてもらえないんですかという話がありましたけれども、予定はいかがでございましょうか。途中までは舗装されている感じはあるんですけれども、何せ公園のトイレの前が砂利になっていて、掃除のときに水がいっぱいたまるような状況に水を流されるそうです。迷惑じゃないでしょうかと言われましたけれども、その判断をお聞きしたいと思いますけど。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきます。
 先日、議員の方からそういう話がありましたので、部下の方に指示はいたしております。対応させていただきます。
◆5番(緒方幸治 君)
 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 話はまた変わります。公園内にはごみ捨てが設置されております。五、六十センチ近くの重たい石でございますけれども、その方もシルバー人材の方が言われるには、あのごみ箱があるから皆さんはごみを捨てていくんだと。あのごみ箱を撤去してもらいたいと。撤去すれば、当然公園に遊びに来られる方とかは、自分で持ち帰るようになるんじゃないかと。ごみ捨てがあるから、ごみを乱雑に捨てていかれるんだと。これは私も判断ができないんですよ。ごみ箱がなからにゃ、皆捨てていくじゃろうという判断をするんですけれども、住民の道徳観念の変化がそこまでいくかどうかの問題が、それは学校教育の問題もあるかもしれませんけれども、近くには学校もありますからね。公園をきれいにしようという雰囲気の中で、ごみ箱があることは、看板には「ごみは持ち帰りましょう」と書いてあります。でも、ちょっと遠いところにありますので、恐らく子供たちが遊んだりして、ジュースとか飲んだ缶を捨てるんだろうと思いますけれども、先ほども申し上げましたように、行政区長さんが朝ちょっと早目に来られて、散らかっていれば、ごみは拾われていますけれども、考えはどちらが正解か私にもわかりません。ある方がいいか、ない方がいいかと。その判断をよく検討されて、どちらの方向か返事をいただければありがたいんですけれども、いいですか。
◎建設部長(馬場正利 君)
 この問題は、やはり個人のモラルの問題として私はとらえております。と申し上げますのが、ごみ箱があっても、そこに入れない人、わざと、それを楽しむ人も世の中にはおるようでございます。ごみ箱がなければ、散らかして帰ると、これはもう個人のモラルだと思います。ごく最近言われておりますのが、コンビニのごみ箱に家庭から出たごみを持ってきて捨てると、コンビニのごみ箱にはちゃんとただし書きが書いてございます。家庭のごみは捨てないでくださいと。それだけ日本人のモラルが低下しておるというふうに私は思っておるところでございます。
 私も農業をいたしておりますので、たまに田んぼ回りをしますと、こんな大きなごみをぽんと捨てて、澄まして車で通勤途中ですよ。私が朝早く行きますと、車がすっととまる、何だろうかと、ドアあけてごみをぽんと人様の田んぼに捨てて、すっと行きますよ。そういう人間が多いと。ですから、ごみ箱を設置してもモラルがなければ散らかると。設置しなければしないで散らかるというふうに理解しております。
◆5番(緒方幸治 君)
 話はわかるんですけれども、それでは答えが見えないんですけれども、それならもうごみ箱はそのままにしておっても、散らかしても仕方ないという判断とは違うと思うんですよ。要は筑後市民の方々が公園を大事にすると。公園で楽しむと。そのためには中には弁当をつくって来られている方も多いでしょうから、中には持ち帰る方も今でもおられると思います。あることによって、それを持ち帰りが減るか、なければ持ち帰りがふえるか、それとも散らかしっ放しになるかと。これは大きな問題と思うんですね。だって、今現在がシルバー人材の方が処理をされています。今たまたまラジオ体操に来られる方が何名か出てきましたけれども、どこに相談すればいいんですかね。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から答弁させていただきます。
 二川みんなの公園、市民の森も、議員の皆様方ごらんになったとき、わかられたと思いますけれども、ごみ箱については設置いたしておりません。基本的には設置しないということで今言っておりますけれども、既にあるところ、井原堤の問題を議員言われておりますけれども、先ほどから助役の方からも御答弁申し上げましたように、市民との協働による環境保全ということで、ラジオ体操をしていただいた後に掃除をしていただくというふうな話ができるとするならば、当然そのごみの置く位置、どうするのかという話になると思います。そのこととあわせて、今この場で撤去するとか、そのままにしておきますということよりも、まさしく市民との協働の公園管理ということであるとするならば、ぜひその中での議論を待つなり、市の一定の考え方も申し上げなければいけないというふうには思いますけれども、そこで御議論をお願いしたいと。そのことが、おらが公園じゃありませんけれども、私たち自分たちの公園と、愛される公園につながるのではないかというふうに考えるところでございます。
 以上でございます。
◆5番(緒方幸治 君)
 私も少ない知恵ながら一緒に頑張らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 これで各13カ所ほどある市の管理されている公園があるということですけれども、各公園の利用者、愛される公園にするためには、住民の協力も必要であるということは、もう皆さん重々わかっていると思いますけれども、その方々が個人ではなかなか難しいということもあると思うんです。だから、ある面では井原堤をきっかけとしてでも、モラルが少しでも向上することによって、そういう面で先ほどのいろんな問題が解決できるように、私も含めてでございますけれども、行政も頑張っていただきたいと思います。
 それで、話は少し変わりますけれども、いろんな公園でそういう管理面を市民協働でやっているところもあるという話でございますけれども、表彰制度というのを、ちょっと話は変わりますけれども、小さな親切運動というのが何十年か前にありましたけれども、最近は違う言葉かもしれませんけれども、市の広報とかにおいて、そういう小さな善行というか、いいことをやってあることを、ここの公園というか、この場所ではこういうグループがとか、こういう人たちがこういうことをやっていますと、中にはこんなこともあるんかということを御存じない方もあるかと思いますけれども、そういうことを広報によって読んでみることによって、ああ、これくらいならおれもやろうかという動きも出てくるかもしれないと思うんですけれども、そういう方法をとるというのは、表彰制度までは言いませんけれども、いいことをやってある欄を広報に載せるということは無理でしょうかね。どうでしょうか。これはどこに聞けばいいんですかね。
◎まちづくり課長(宮原一壽 君)
 広報でいわゆるボランティア活動をやっている方の紹介というようなことかなと思います。現在、ボランティア団体とかNPOの活動とか、インターネットではホームページで紹介をさせていただいております。広報でそういった方の紹介をするのかどうかということについては、まだちょっとそこまで、初めて今出されましたので、担当とも十分協議をしながら、今後どう対応していくのか。とにかくまちづくり課としては、そういう住民の市民活動、いわゆるボランティア活動を活発化していくというような取り組みを、どう取り組んでいくのかというようなことが役割だろうと思いますので、検討させていただきたいと思います。
◆5番(緒方幸治 君)
 ありがとうございます。ぜひとも市民協働のきれいなまちづくりが実現できるように、するように、近づくように、広報という言い方は間違っていたかもしれんけど、また、表彰制度という言い方も間違っていたかもしれませんけれども、そういうことをやってある、小さなことでもいいことをやってある方を、紙面等によって皆さんに知らしめることにおける効果をねらうことも一考かと私は思うんです。
 先ほど草刈りの問題とか、住民で、皆さんでということにすれば、できる範囲はいろいろあると思いますけれども、厳しい財政下に少しでも経費節減になればという思いで、たまたま公園の問題を事例にさせていただきまして、質問させていただきました。
 終わります。どうもありがとうございました。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして緒方幸治議員の一般質問を終了いたします。
 次に、14番原口英喜議員にお願いいたします。
◆14番(原口英喜 君)
 やっと出番が参りました。冒頭に、きょうは大体私は13番目ということで、本当は私をここに出したくない方と、出してやりたいという気持ちの各議員の思いで、私の出番が参ったわけでございます。どうも議員各位、心からお礼申し上げます。
 この6月議会冒頭に、城戸教育長からも品格という言葉が出てまいりましたけれども、残念ながら私は品格は持ち合わせておりません。だけど、品格を意識して一般質問をさせていただきたいと思います。
 一般質問も最終日の最後のバッターとなり、トリを務めさせていただきます。14番原口英喜でございます。私の質問に対し、市長の答弁内容によっては市民の皆様方の評価はさらに高くなると思いますので、桑野市長には、どこかの市長との度量の差を期待し、通告をいたしております1点のみ質問させてもらいます。
 さて、ふれあいの里づくり事業が平成15年にスタートいたしまして、早くも3年を経過いたしましたが、現在までの進捗状況及び今後の取り組み、現在取り組まれている事業について、市長はどう評価し、どう総括されているのかについてお尋ねいたします。
 あとは下におりてお尋ねいたしますので、よろしくお願い申し上げます。
◎市長(桑野照史 君)
 13人の議員さん方からそれぞれに御熱心な質問をいただきまして、いよいよ原口議員が最後、大トリでございまして、ふれあいの里づくりについての総括という質問でございます。
 振り返りますと平成13年の12月、私も7人目にそのときなりましたが、13代市長に就任をさせていただきました。その当時から、もとより私も約20年の政治的なブランクがございましたので、再び表舞台に立つことはないと自分で思い聞かせながら、38歳のときに県議会議員をリタイアした次第でございました。以来20数年の時間が経過して、私なりに、よもや市長職につくんであれば──つくことはなかろうと、つくんであれば、もっと早かったんではなかろうかと思いましたけれども、57歳のときにつかせていただきました。
 私は子供のときから政治を志して、大学受験も1年浪人をして自分の望むところに行きましたし、親の期待を裏切ってこの世界に入った男でございます。それだけに政治に対する私なりの思いは持っておりましたし、当然のことながら、政治の使い走りではありましたけれども、いわゆる戦後の日本の国を担ってきた大きな中枢の、その末端の部分で政治に携わってきた一人でございました。
 そういう経験を経ておりますだけに、かねて今日的な日本の置かれている情勢というものは、大変私は間違った方、おかしな方向に行っておるという危機感を持っておりました。何とか、失礼ながら筑後市という4万8,000人の土俵に上がるんであれば、自分でできることは何かと。筑後市の将来にくいを打つことができるのは何かということが私の最大の大きな課題でありました。そういうものを自分なりに背負って、筑後市役所に就任をさせていただいたというふうに思っております。
 私が思っておりました就任のあいさつの中で、くしくも私は沖縄の方から大きな台風が来よると。この台風に備えなければならないと、議事録をひもといてみると、そういう発言をしたところでございました。しかし、沖縄という言葉はいかがなものかと、どなたからかアドバイスもありましたので、沖縄という言葉はその後使っておりませんけれども、間違いなく私は南方洋の方から厳しいハリケーンなり台風なりというものが我が国に押し寄せてくるということを、危機感を持っておったところでございます。そういう経過がありましたので、私にとりましては、まさに60年を総括して本当の意味での地域民主主義の社会をつくらなければ、このハリケーンにはこたえられない、台風には持ちこたえられないという危機感を今日も持っておるところでございます。
 したがって、御指摘のように、15年に私はその一環になろうかという思いを込めて、ふれあいの里づくり事業というものを始めるべきであるというふうに提案をいたしました。いろいろ今から考えますと反省点もありますが、十分なる協議を行政の諸君にゆだねたわけでもありません。熱っぽく、熱く、私の思いでやりました。そして、実はこれを全部計算いたしますと、76それぞれの地域で事業を起こされるんであれば、約二十四、五億円ぐらいの財政的な予算がなければ、全76行政区には実施できないと。本当に20何億円という金、そんな大金がと思いましたけれども、私は行政はもとより地域の皆さん方が、まさに地域主権の地域づくりができるというんであれば、それは決してそんな高い授業料にはならないという思いを込めて、かなり強引にこの事業を進めるということを15年度の予算の中で提案し、この議会の中でも随分いろんな方から、時期尚早じゃないかとか、いろんな手順をまだ踏んでいないんじゃないかとか、いろんなことを御質問もいただきました。そして、もとより行政の側、長い間公務員として今日まで行政の第一線で働いてきた諸君においては、とても想像を絶するような発想でなかったかと思います。
 私はそのときに、ふれあいの里づくり事業について申し上げたことは、ただ1点、もういろいろ役所から口出しをするなよと、市役所がいろいろ口出しすることではなく、地域の皆さん方が自分たちで自分たちのまちづくりを、この10年間どういう方向に持っていくかという議論をしてもらうことだと。その結果、どういうまちづくりをするかというものに対して、限度はあるけれども、共通して20,000千円プラス1人の人口について20千円というものを掛け算したものを立てていくと。あとの内容は一切地域の皆さん方にゆだねるべきだと。恐らく職員諸君にとってみたら、いまだかつてそんな事業なんかあるわけがない、自分たちが中央から、国から、あるいは県から指導を受けて、その予算の中でモデル事業を1回2回やってみて、成功したら、それを後に広げるという手法しかなかった。そういう手法しかなかったことから考えると、自分たちが市や県や国が一切口出しをしないで、地域の皆さん方に事業内容を決めてもらうというようなことは、ある話じゃないというふうに思われたと思います。
 そういう意味で言うと、十分なる私なりの準備がなされるまでもなく、私自身の気負いもありまして、この事業を強引にお願いして、そのときは大変失礼ながら余り理解できないまでも、桑野が市長になって、あれだけのことを言いよるから、それなら一応予算としては認めてやろうかという温かい御理解を受けてさせてもらったんだというふうに私は認識をしておるところでございます。
 爾来、時間が4年半を経過いたしました。私の思いとしては、ますます今国の仕組みの中においても、それから後の三位一体改革等々を見ましても、ますます地域のことは地域でやっていってもらいたいという流れになってきておりまして、私の予見はそう外れておったとは思いません。とは思いませんけれども、15年から、15年、16年、17年、18年、4年目を迎えておりますが、今日までを見ますと、まだまだ私の思いと市民の皆さん方の御理解との中に大きなギャップがあるなということは、私も今認識をしております。ただ、15年の段階で、それでは、私が申し上げることが市内津々浦々76行政区にすっと広がっていくということがあるはずもないとも思いました。これはまさに市民の皆さん方との意識の闘いだなというふうにも思ってきたところでございました。それだけに最初はなかなか難しいだろうと思いますけれども、一つ二つという、かま首を持ち上げるような地域が出てくれば、私は非常にこれが大きな流れになるというふうに思ってきましたけれども、その私の予測に比べますと、今、総括をせろということでございますから、総括をいたしますと、今の時点でなかなかこんなに遅いことなんだろうかと、地域を自分たちでつくり上げるということに対しての理解は、こんなになかなか難しいことなんだろうかというふうに私は今思っております。
 特にその後、例えば安全・安心のまちづくり事業、あるいは健康づくりにおけるチャレンジデーの取り組み等々を見ておりますと、いとも素早く市民の皆さん方の大半の大方の理解を得られる、そういうスピードから比べますと、このふれあいの里づくり事業というのがなかなか進まないということに対して、私なりの悩みといいますか、もがきといいますか、そういうものもあるわけでございます。
 それが、今私の置かれている状況でございまして、したがいまして、そういう認識の中で今回も何人かの方に御質問いただきましたけれども、それでは私の目指さなければならない将来の地域づくりというものに対して、私は微動だに考え方が変わったわけではございませんが、やはりそこに到達するためには、なかなかいろんな思いがあるなということも感じておりまして、そういう中で私は今、職員としっかり語り合う中で、地域担当制というものを来年以降に導入し、その職員の協力も得て、地域の皆さんと一緒になった究極的な、地域のことは自分たちで責任を持つというまちづくりを進めていく方法をとるべきではなかろうかというふうに今思っておるところでございます。ちょうどそういう総括と、そういう思いに対する新しい私なりの方向の転換性も含めて考えていかなければならないというのが、現在私が感じておるこのふれあいの里づくり事業に対する総括でございます。
◎まちづくり課長(宮原一壽 君)
 私の方からは、15年度からスタートいたしました、ふれあいの里づくり事業の経過について、少し説明をさせていただきたいと思います。
 まず、15年度の予算でいろいろありましたが、その後、行政区長会での内容の説明、さらには職員研修で事業の内容の説明等を行いまして、その後も行政区、あるいは校区単位、あるいは3行政区まとまってという地域、そういった形で説明会の要請があっておるところです。数的には21の行政区、地域、校区から要請があっておりまして、特に古島校区なんかは校区単位と行政区単位でもやってくれというふうな、そういう経過もあっておるところです。そして、一つの行政区で2回、3回、あるいは打ち合わせ協議というようなことも含めまして、トータルで29回、地域の中に出向いたり、地域の中から役所の方にお見えになって話をしておるというような状況になっておるところです。
 そういう中で、申請が出されたところが、四つの行政区から出されております。あと、現在も検討中というところが五つの地域がございます。まず、申請が出されました四つの行政区のその後の状況なんですけれども、一つは皆さん御存じのとおり、北長田行政区が16年7月14日に承認をされまして、16年度の中で活動拠点となりますふれあいの館が建設をされました。そして、1年間、17年度事業計画に基づいたソフト事業に取り組まれておるところです。あと中牟田行政区については、現在、継続的に審査会で審査が行われているというような状況です。それから、新溝行政区でありますけれども、18年の2月6日に、ことしの2月6日ですけれども、基本計画が承認ということになりまして、今月末には18年度の事業計画の審査を委員会でするというような予定になっております。もう一つ申請があったのは中折地行政区でありますけれども、委員会で審査しました結果、計画策定段階における地域全体の議論が十分でなかったのではないかなというふうに受けとめられるところがあるというような理由によりまして、中折地行政区については却下(239ページで訂正)というような結果になっております。
 今言いますように、四つの行政区、申請があったものの中では承認されたものが2件、それから、継続審査中のものが1件、却下が1件(239ページで訂正)というような状況になっておるところです。あと、現在もまだ検討をされておる地域が五つぐらいありまして、大体固まってきたというようなところでもう一回話を聞きたいという話が来ておる行政区が一つ、蔵数行政区でありますが、出てきておるというような状況になっておるところでございます。
◆14番(原口英喜 君)
 今報告をしていただきました。私も資料をいただいておりますが、この立ち上げからもう3年半ほどたっておるわけですね。そして、申請が4件、そして、実際これがこの事業に到達されておるのが二つの行政区ということでございます。これは3年ちょっとたって、これだけの結果は何が原因と思われますか、市長。ちょっと待ってくださいよ。ちょっと待って。これは率から言いますと、2厘何毛の世界ですよ、2厘何毛、3年半もたって。これはサッカーとか野球の世界だったら、もうとっくに解雇ですね、解雇。こういう時間を経過して、そしてまだ、これについて市長、この結果についてどう思われますか。
◎市長(桑野照史 君)
 基本的には、ほかの方の質問のときにも答えてきたところですが、今私たちが置かれておる認識、ここの差が物すごくあります。大変おこがましく、大体私は控え目な男のつもりですけれども、おこがましく言わせていただきますと、やはりこれから10年、15年、あるいは20年後の社会というものに対する展望が開けていない。したがって、今の社会が続くという、極端に言えばですよ、今のこの現状の社会が続くという、こういう、ここですから表現は慎まなければなりませんが、それぐらい先の見通しのない人たちが多いんではないかと私は思います。
 私の基本の中には心の問題もあります。先ほどから言いましたように、環境の問題もあります。この今の社会が10年続くとは思いません。とても思えない。だったら、そういう崩壊に向かっているものを再生するためにはどういう方法があるかということを考えたときに、一人一人が「市長さん、筑後市のことはあんたに頼んでおくばい」という発想で生き残れるはずがない。自分たちのところのことは自分たちでやっていこうじゃないかと。先ほど公園管理の──小さな話ですけれども、そういうものですら、みんなでせっかくつくったものをやっていこうではないかという気持ちを持ち合えるところこそ生き残れる。
 私は、藤沢町というところが本当に昭和30年代に疲弊の中の疲弊に落ち込まれたところが、あの岩手県の山の中で、住民の手によって企業誘致まで取り組んで再生をしたという実例を目の当たりに見てきたときに、我々残念ながら筑後市の中は、これまでが豊かであったゆえに、これからも今の社会が続くと思っておられる。しかし、大方の人が3年前と大分変わってきたことが職員も含めて大分わかってきたんじゃなかろうかと。3年前までわからなかったんじゃないかと。交付金はちゃんと47億円ぐらいが来ていたわけですから。それがたちどころに消えてくる社会になってきた。でしたら、来年どれだけ減るかわかりません。再来年はどういう形になるか、まだわかりません。小泉内閣が終わった後、次の国のかじがどんなふうにとられるかわからない。しかし、いつも言いますけれども、紛れもなく800兆円という借金だけはあるわけでして、これをどう解消するかということから来るならば、当然のことながら、国から地方にいわゆる荷物が背負わされる時代が来るだろうと。私はそういう時代を見詰めておるつもりでございます。だから、ひょっとしたら私がもうこの世からいなくなったときに、私の評価があり得るのかもしれないという自負ぐらい持っておるわけですけれども、その認識の差が、一日も早くそういうことにみんな気づいてほしいし、地域のことは地域でやっていこうじゃないかという、本当の意味での地域民主主義というものを、我が筑後市で私はつくっていきたいと思っておりますが、率直なところ、今原因は何かと言われますと、大分意識のギャップがございます。
 そこで、私ももう62年も超えた男ですから、青っちろい書生論だけではいけないと思いながら、そのギャップをどう埋めるかという意味を込めて、職員による地域担当制というものをこれからあえて企てていこうかなという、そういう手法の中でこのギャップが埋まるんではなかろうかと思っておりますが、紛れもなく来年、再来年は環境はもっと厳しくなるということだけは間違いないというふうに思っております。
○議長(大藪健介 君)
 10分間休憩します。
                午後4時1分 休憩
                午後4時12分 再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 会議の前に、原口議員より、2番目の筑後市立病院については取り下げの願いが出ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆14番(原口英喜 君)
 このふれあいの里づくり事業が平成15年にスタートされましたときに、竹下内閣のふるさと創生事業ということで1億円ずつのばらまき事業がありまして、非常にこれは筑後市が
希望に満ちたわけです。市長のこのふれあいの里づくりに。そういうことで、今までに私
も資料をいただいておりますが、その割に、関心度が高かった割には、地域説明会申し入れの行政区は21ということでございます。そして、重ねられました説明会は44回なされておりますが、これはそういう関心の高い中に、3年たって二つですよ、市長、二つ。これはですね、この内容、私の一条も、ああこれは公民館ばどげんかせやん時期になっとるけんで、原口さん、早うせんのと。あんた市長と友達やけん、早かが勝ちばいという話もありました、実際。ところが、これは条件があるんですね。この条件を皆さんが、どこの行政区の方も76行政区の方が全部内容の煮詰めをしているんですよ。そのときに全く手も足も出るところと、手も足もべろも出らんところがあるわけですね、市長。そういうスタート時の格差といいますか、今、二つの行政区がこの事業に到達しておりますが、人口的にも見てみますと、北長田におきましては273名ですよ。そうすると、一条は397名ですか。(「世帯数」と呼ぶ者あり)世帯数、ごめんなさい、1,085。北長田が273名ですよ。同じ条件だったら、市長がおっしゃるように、やはり意識の問題。意識はみんな高めておっても、10人乗せて走るバスと
100人乗せてスタートする、動くバスは、当然これはエネルギーが違うんですよ。
 そういうことで、私はこの今、いまだに3年間時間がたっても二つしか到達していないというこの事業に関しては、やはり立ちどまって、私個人としてはやめてですね、やめるか、やはり見直しするのか、このままの条件だったらやっぱりやめるのが、私は市長の勇気ある撤退、これがやはり市民、この地域誘導型ですね、市長がおっしゃるように。これは、私は本当はこの事業もハード事業にしか当てはまらないということでございますが、本当は76行政区、竹下総理じゃございませんが、この人口率において10万円でも20万円でもよかじゃなかですか。そして、地域の盛り上がり、地域の連携をとっていただいて、そして、こういうふれあいの里づくり、ソフト面にもう少し手を差し伸べるべきじゃなかろうかと私なりの考えはそう思っておるんです。
 そういうことで、このままこういう今のままでこの事業を推進されるならば、どげんですかね、私は物すごく格差があると思うんですよ、地域的に。そこのところを市長は、これですね、非常に今二つの行政区が到達されております。この二つの行政区の皆さん方は大変頑張って到達されておると思います。この場をおかりしまして敬意を表する次第でございます。そういうことで、まだ何ぼ頑張ってもできない状況、できないと言ったら語弊があるかもしれませんけれども、やはりここで3年間たったこの時間の経緯の中で、立ちどまって見詰め直すというお考えはないですか、市長。
◎市長(桑野照史 君)
 15年度にこのふれあいの里づくり事業を予算化をお願いして、当時は2億円だったと思いますが準備をして、15年度予算に組んで提出をいたしました。随分いろんな方から、先ほど言ったような戸惑いを含めて御意見をいただいたところでございました。そのときにも話をしたと今思っておりますが、竹下登内閣の創生事業とは全く意味を異なるものでございまして、今それを言われると、もう私も腰が砕けそうになるわけですけれども、先ほどもお話をしましたように、単に財政的、三位一体改革の前ではありましたけれども、何がしかのものを皆さん方にばらまくというような思いはさらさらありませんで、このふれあいの里づくりの一番の根幹は地域づくりであります。
 その地域づくりは行政がやる地域づくりではなくて、住民の皆さんが主体となってやる地域づくりでありまして、何でそれを言うかというと、住民が主体となった地域づくりができたところではないと生き残れない時代が来ると。これは確たる私の信念であります。従来型の、60年間今日までやってきたこの仕組みの中では、間違いなく行き詰まる、日本の国は行き詰まると私は思っております。だからこそ、地域の皆さん方が目覚めて、自分たちで立ち上がっていくんだということができたところのみが、何か展望が開けるかもしれないし、場合によっては、そういう自覚したところまで含めて、私は日本の国は崩壊をしてしまうんではないかという危惧すら持っております。
 そういうことで、全く竹下内閣というのは、まさに私もそこには若干縁があった人間ですけれども、バブル崩壊する前のまさに日本の国がアメリカを抜いてナンバーワンになろうかといった勢いの中で発想されたものと、私の言いますふれあいの里づくり事業とは全く異なることだというふうに思います。
 ただ現実的に今、原口議員からの質問がありましたように、そのことが今筑後市民の皆様方にどれだけ理解されているかということに対しては、理解されていると胸を張ることはできません。非常に3年を経過した今日において、市民の皆さん方がどれほど理解してもらっているだろうかということは、大変残念に自分なりに、発案した自分としては思っておるところでございますが、だから、大変悩ましいところではありますけれども、しかし、紛れもなく、重ねて、くどいようですから申し上げますが、住民主体のまちづくりをすることに立ち上がらない限り、地方都市の再生はないと。
 どんなに私がじだんだ踏んでも、きのうからも質問がありますけれども、一番私は60年の前の50年の中で仕組みをつくられた真ん中におった人間として、その当時の首長が何が偉いかと、どういう首長が能力のあるかと言われたら、間違いなく東京に行って予算を獲得してくれること、そういう首長ほど力のある首長だと、地元には立派な首長だと言われ続けてきました。そして、現に町長さんにしても市長さんにしても、差がありました。そういう差が一人一人の個人によって持って帰るお土産が違っていたことも事実です。私がお手伝いをして、農水省で予算がだめやったからって、労働省に行って労働省の予算で中身が一緒ならよかろうもんと言って、にこにこ帰った町長さんもおられました。そういうことをお手伝いするのが政治家の、それから政治家の秘書の役割でもありました。
 しかし、その結果、60年を経て800兆円という借金を今抱えているじゃありませんか。この800兆円は消えません。まさにこれが消えるためには、過去の日本の歴史の中で言ったら戦争以外にはない。それ以外のもので今までのことをチャラにしてきて、ずっと前の政権の責任にして、国民に、住民に強いらせて、時代の転換を図ってきたというのが日本の歴史ですから、そのことが許されない、戦争などとは二度と許されない中にあったら、間違いなくこの800兆円を超える借金は、一つ一つ全部これから後私たちの子供たち、私たちの孫たちに背負わせることになると。そのことに我々は気づくとするならば、地域の中で、この間からるる申し上げているようなまちづくりをしていく以外にはないと思っております。この部分のところは、もしこのことを譲って、私が市長の座にとどまる価値はないと私は自分で思っております。
 ただし、先ほどから申し上げましたように、住民の皆さん方との理解度の違いということがありますから、今私が言っておるのは青臭い理論でもなければ60年、あるいは政治の世界で40年経験、体験をしてきた私の総括でありますから、しかし、その40年の総括の中で、私なりにいろんなことも見聞きしてきましたから、その手法を若干変えてやっていかないと、これは市民の皆さん方には理解してもらえないのかなという悩みを今持っておるところでございます。
 しかし、くどいようですが、市民の皆さん方に早く気づいてもらって、やはり我々としては地域の中で本当に公平公正で透明な、みんなが自分の要求だけ言うて、あとは知らんじゃ、もうやっていけません。自分の言いたいことだけやって、あとのことは知らんという人たちの集団は、権利を与えた、権限を与えた人の勝手を許したって文句は言われんと私は思います。だから、非常に公平な中で、みんなが発言をして、10人なら10人の人の中で6人以上の人の賛成を得て、一つの合意をつくってまちづくりをするという方向に行かなければならないし、私はふれあいの里づくり事業は、それの教材としての価値としてあるように思っておるところでございます。
 ただただ、そういう思いはもうぜひ御理解をいただきたいわけですけれども、何遍も言って恐縮ですが、原口議員が今言われたように、現実にそれじゃあ、その取り組みぐあいからして、市民の了解が得られているか、理解が得られているかという点では、私も胸を張ることができませんので、この付近のところで、じゃあ私のこんな思いをどういう方法で理解をしてもらって、私が期待をする方向にまちづくりが進んでいくかなということを今考えておるところでございまして、その中の一つとして、くどいようですが、職員の地域担当制という方法がありはせんかというふうに思っております。
 そういう中で、もう一遍考え直せという御指摘でございますので、十分に御意見として承りながら、しかし、我々はひょっとしたら次の時代生きていないかもしれないけど、その先のことまで我々は考えてやらなければならない、その責任が自分たちにあるということを考えると、ぜひ、思いとしては、ふれあいの里づくり事業が津々浦々76行政区に広がったときこそ、筑後市が蘇生をするときだというふうな思いを持っております。
 ただただ、そこのギャップに悩んでおりますので、考え直せと言われますから、それは敬愛する同胞、仲間の進言でもありますので、あわせてこれから後、職員の地域担当と絡ませる中での事業の展開ということがあり得るかもしれません。しかし、きょうの時点で、私は残念ながら、これを撤回するという回答、答弁はお許しをいただきたいというふうに思うところでございます。
◆14番(原口英喜 君)
 市長もくどくどく私を説得されましたけれども、市長は私の言うことは全く理解しておりません。竹下内閣のばらまき事業とふれあいの里まちづくりは、私は同等とはいっちょん言うとらんですよ。いっちょん言うとらん。市長は勘違いされとっですよ。中学時代の私と若干違います。社会勉強もしております。
 私は、市長が今まさにおっしゃったとおり、やはり10人の市民が6人の理解をすると、当然やはり10人が10人の理解はなかなか難しいのはわかりすよ。だけど、10人の地域と行政区と、100人の行政区の理解のとり方、一つの例を申しますとね、市長、今度の市長選、あなたの市長選ですね、この地域の選挙の投票率でもわかるじゃなかですか。高いところは、これは66%ですよ、投票率は。低いところは44%。これはいかに筑後市の重要な旗振り役を選択する選挙でさえ、こんなに違うんですよ。こんなに違うと、市長がおっしゃるのはわかります。同じ条件じゃったら、市長がおっしゃるとおりと思いますよ。同じ条件じゃったら。それは私もくどく言いませんよ。ああ、わかりましたと。もう前向きに考えるなら、わかりましたと私は引き下がりますけど、私の言うことを市長は全く理解していないんですよ。同じ条件じゃないんですよ、市長。そこの辺どげんですか。
◎市長(桑野照史 君)
 確かにこの3年間で私に、いかにも市長に頼んでおけば、これはオーケーとれそうだと、相変わらずの発想で言われる方もあるんで、ちっご「ふれあいの里づくり」委員会の御議論には私は一切加わっておりません。したがって、北長田が採択されたのも、それから今、今度は新溝ですか、新溝が採択されるのも、それから中折地が頑張ってくださいという結果になったのも、中牟田がまだ保留のままだというのも私は担当の方から報告を聞いているだけです。
 常に私が言ってきたことは、その地域の住民の9割の同意をもらうということが一番基本であって、その同意をもらうことのために随分やっぱり人間というやつは、みんな考え方違いますから、将来を考えて同じ地域おこしを議論したって、10人中いろいろ意見が違ってくるだろうということで、10人中、しかし1人は反対があっても、9人ぐらいの合意がなからんと前には進まんだろうという思いの中で、さあ9割というハードルだけは絶対的だよと、これだけは私は自分の意見を言ったと思います。そのことが大変地域の中で不評を買っていることもよくわかります。そしてまた、今原口議員の言われるように、地域差があって、昔からの伝統的なというか、いい意味での閉鎖的な、よそからの人が余り入ってこないところというのは、9割まとまるのはそう問題ではないだろうというようなところもわからんでもありません。だから、そういう意味において、このふれあいの里づくり事業の方法論について、議会の方からも御意見があるんであれば、これをかたくなに私が頑固いや9割だ、何だというつもりはございません。その付近のところで修正をするということは十分にあり得ることだと思っております。
 ただし、とにかく採択、採択で76がうんと採択されることが意味があるんだとは思っておりません。本当に住民の皆さん方が御認識いただいて、自分たちが主体になって自分の地域のことに責任を持っていこうという基本的な合意、このことが住民主導型で決定されるということでなければ、このことで事業をどんどん広げれば広げるだけ、それから後、三位一体で財政はさらにきつくなっておりますから、それは行政からの予算措置というのも大変厳しくなるだろうというふうに予測されますので、急いで急いで、どんどん採択されないから、採択されるために条件をどんどん下げていく、下げていくということでは、この本来の趣旨が成り立ちませんから、そういう思いであるならば、私はこの事業はさっさと店じまいした方が逆にいいだろうというふうに思います。
 ただ、地域によって差があるとかという思いがありますので、その付近のところに対しては十分これから内部でも協議を図りながら、みんなが取り組みやすい環境というものはつくっていかなければならないというふうに思っておりますが、議員諸公におかれては何とぞですね、しかし、これからの地域主権のまちづくりを進めることが、これからの筑後市の生き残る道だと、そのために住民の皆さん方が自分たちで考えていこうじゃないかという、このぎりぎりの合意というか、この政策、この事業の目的というものに対しては、皆さん方の御理解をいただきたい。
 採択に関しては十分幅を持った考え方もしていかなければならないのかなと、現状を思いますときに、そういう思いもしておるところでございますし、さらにはまた、くどいようですが、担当職員の地域担当の中で、財政も厳しい中でございますから、この事業の対応を図っていくと、変えていくということも、これありかなと思っております。
 いずれにしても、地域主権の地域をつくるために頑張っていきたいと思っておるところでございます。
◆14番(原口英喜 君)
 余りくどくどは申しませんが、私も提案ということで、もう一回述べさせていただきますが、市長の目指されますふれあいの里、ふれあいの館、これはやはり大事なものだとは思っております。それを何とか76行政区が、非常に財政面もあろうかとは思いますけれども、やはり同じ条件で同じ市長の目指されるふれあいの里、ふれあいの館が同じこの条件の中で取り組まれるという御答弁もいただきました。検討するということでございます。
 私の提案でございますが、このやはり見直し策として、人口比率、10人のところと100人のところのハードルの高さですよ、ですね、市長。あなたと私が同じハードルを跳べと言うたっちゃ、ハードルは私がやっぱり10回飛んでもクリアすると思いますよ。相撲は私は負けますけれども。だから、そういうことで、やはり同じ条件の中でこの事業を推進して、どこでも参加できる状況で、ふれあいの館を推進していただきたいと約束してください。同じ条件です。一つも私は無理なことは言いよりませんよ。
◎市長(桑野照史 君)
 政策会議で検討いたします。
◆14番(原口英喜 君)
 政策会議でよろしくお願いいたします。
 終わります。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして、原口英喜議員の一般質問を終了いたします。
 これで一般質問はすべて終了しました。
 以上をもちまして本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午後4時38分 散会