平成18年 9月 定例会(第23回)

              平成18年9月15日(金曜日)

                                (午前10時00分開議)


1.出席議員(21名)

    1番  若 菜  道 明         12番  池 田  光 政
    2番                   13番  島    啓 三
    3番  山 下  元 生         14番  原 口  英 喜
    4番  矢加部  茂 晴         15番  水 町    好
    5番  緒 方  幸 治         16番  永 松  康 生
    6番  五十嵐  多喜子         17番  田 中  瑞 広
    7番  中 富  正 徳         18番  永 田  昌 己
    8番  坂 本  好 教         19番  村 上  知 巳
    9番  田 中  親 彦         20番  北 島  スエ子
    10番  入 部  登喜男         21番  貝 田  義 博
    11番  篠 原  千 三         22番  大 藪  健 介

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  冨 久  義 樹
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    下 川  富 子

4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    助役                 中 村  征 一
    教育長                城 戸  一 男
    市長公室長              一ノ瀬    諭
    総務部長               加賀田  慎 一
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長)   徳 永  知英子
    建設部長(兼水道局長)        馬 場  正 利
    環境経済部長(兼水路課長)      鬼 丸  則 行
    市立病院事務局長           庄 村  國 義
    教育部長               平 野  正 道
    消防長(兼消防署長)         堤    秀 信
    総務課長               木 庭  雄 二
    まちづくり課長            宮 原  一 壽
    市長公室参事             木 本  吉 彦
    税務課長               野 田  広 志
    女性政策課長
                       永 松  三 夫
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    会計課長               村 上  春 夫
    市民課長               山 口  辰 樹
    かんきょう課長            永 延  喜 男
    健康づくり課長            坂 本  正 憲
    福祉事務所長             真 鍋  信 一
    紅葉園長               小 田  久美男
    農政課長               塚 本  高 雄
    道路課長               篠 原  修 一
    都市対策課長             西 田  正 治
    商工観光課長             徳 永  憲 一
    下水道課長              水 町  良 信
    市立病院総務課長           右 田  喜 俊
    市立病院医事課長           中 村  正 暢
    監査事務局長             後 藤  安 男
    農業委員会事務局長          塚 本  貮 郎
    教育委員会学校教育課長        角    恵 子
    教育委員会社会教育課長
                       田 中  僚 一
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会人権・同和教育課長
                       城 戸  秀 穂
    (兼人権・同和対策室参事)
    消防本部総務課長           井 寺  藤 彦
    消防本部警防課長           村 上  由 明
    消防本部予防課長           大 籠  敏 昭
    水道課長               大 籠    修



                 議事日程第2号
                      平成18年9月15日午前10時開議      

 第1  一般質問

        質 問 順 位
   9.田 中 親 彦  議 員

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      
                 午前10時 開議
○議長(大藪健介 君)
 おはようございます。本日の出席議員は21名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
 昨日に引き続き一般質問を行います。執行部の答弁からお願いします。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。一般質問の最後の答弁になりました。田中議員におかれても毎議会の精力的な御質問でございまして、敬意を表する次第でございます。
 今回は三つのテーマにつきまして御質問をいただいております。
 まず最初に、昨日は5年5カ月の小泉政権についての言及から始まりまして、大変今の社会の状況を御指摘いただいたところでございます。もう間もなく小泉政権が終わりを告げるわけでございますが、軌を一にして私が実は4年10カ月ですが、少しおくれながらこの時期に筑後市の市長という大役を務めさせていただいておるわけでございまして、この間の変遷というものには市長としては大変つらい立場に立っておると自分でも思っておるところでございますが、戦後60年を総括いたしますと、私はそれなりに小泉政権の果たしてきた意義はあるものだというふうに認識をいたしております。いずれ後世の史家からの評価というものがあろうと思いますので、私の立場でいろいろ言うことはございませんが、私自身は今日の非常に地方自治体も含めた厳しい財政になってきておるのは、戦後社会の中で結論から言いますと、いろんな痛いもの、ぎりぎり詰めなければいけないことを全部──全部とは言いませんけれども、先送りしてきた。みんなにつらい話は政治家もしなかったし、住民もそれを政治に求めなかった。ちょうどバックグラウンドとして高度経済成長という歯車が回り始めましたので、それでお金でけりをつけてくるような形になってきた。それはせんじ詰めますと、今日、国、地方を含めて827兆円という数字もありますし、1,000兆円という数字もありますけれども、巨額の借金を今背負うことになってしまった。この背負いを何とかしなければならないというメスを小泉政権は入れてくれたのではなかろうかと。ただ、入れられた側としてはこんなきついことはないというふうに思っておるわけでございまして、いつも申しておりますけれども、60年の仕組みというものを変えて、新しい本当の意味での民主主義社会というものをしっかり住民もともに協働をして、責任を負ってやっていくという姿勢が求められるんではなかろうかというふうに思っております。
 そういう中で御指摘をいただきましたけれども、いよいよ地域の皆さん方の自分のふるさとに対する関心、それから参加、そういうものが非常に求められておると思いますし、私が市民が主役のまちづくりと申し上げます言葉の中には、地域の皆さん一緒にやりましょう、皆さん方が主役ですよという思いを込めておるつもりでございます。
 そういう中で、公共活動団体への公用車貸し出しについて御質問をいただいたところでございます。率直に申し上げますと、今のルールの中ではなかなか難しい点が多いようでございます。ただ、発想を変えなきゃいかんというのは私のいつもの持論でございますが、私の友人でもあります福岡の山崎市長がいつも言います。公務員というのは、できないという理由づけは極めてうまい。だからこうしちゃいかん、あれはこうしちゃいかんということは実にうまいと、そういうことがうまい人が出世をしていくという組織体であろうと思う。しかし、それであっては改革にはならないんじゃないかという言葉が耳に残っておるわけでございますが、そういう意味からいいますと、今のルールではなかなか法的に難しいだろうというふうに思いますが、一方で行政の参加を促すという意味からいいますと、極力行政の立場からいえば住民の皆さん方に便宜供与するということは前提だろうというふうに思うところでございまして、私自身も4年10カ月でございますけれども、常に職員諸君には市民の立場に立って物事を考えろということを常に言っておるわけでございまして、そういう意味からいうと、どうやってできないじゃなくて、どうやったらこれができるようになるのか、どうやったら住民の声を酌み取ることになるのか、そういう発想を持った職員さんを私は評価をいたしておりますし、そういう人が行政の中心にならなければならないと思っておりますし、私なりに今日までの人事配置もそういう方向でやってきたというふうに思っておるところでございます。
 そういう意味を込めて問題点があるようでございますが、ぜひ貸し出せる方向にならないのかということを考えていきたいと思っております。ただ1点、行政側ではいかんともしがたい判断としてありますのは、実は行政がそういういわゆる公用車を貸し出しすることによって民間の事業を阻害するという一面もあるようでございまして、そのことは過去に私が就任する以前のこの筑後市議会でも議論がなされておるようでございます。大変この点は難しい問題だなと、行政だけの問題でなく難しい問題だなというふうに思っておるところでございます。いずれにいたしましても、どうやってできないじゃなくて、どうやったらできるという発想で検討させていただきたいというふうに思うところでございます。
 次に、公園の管理についてお話をいただきました。指定管理者制度、中には公園が幾つもありますけれども、公園の中で指定管理者制度へと委託することに移行したばかりでございまして、なかなかうまく進んでいくかどうかということは難しいところもあるわけでございますが、基本的に昨今、特に公園を維持管理する意味で市民の御協力をいただきたいという私なりの思いもあって、特に市民の森公園においては、桜の木を植えるについても市民の方にスポンサーになってもらうというようなこともやりましたが、ごく最近、羽犬塚校区の中で、きょうここにおられますが、山下議員さんたちを中心に公園を愛する会というものをつくって、月に一度大変暑い中に草取り等々をやっていただいておられる姿、数十人の方がおられるわけでございまして、その中には質問議員の田中議員も汗をかきながら草刈り機で刈っていただいていた姿を私も拝見して大変感動しておるところでございまして、そういう輪を広げていくということが一方では行政コストを下げること、それから一方では自分たちの公園だという愛着心が生まれてくること、この2点の意味において、そういう手法を大いに取り入れた中でやっていかなければならないというふうに思っておるわけでございますが、いずれにしても、これからの問題でまだ端緒であるわけでございまして、大いに愛される市民公園を、市民の森にかかわらず他の公園においてもそれぞれの地域の中でやっていただければありがたいというふうに思うところでございます。
 3番目は、集落の資源・環境を守る支援制度についてということでございました。大変手厳しく、きのうの御質問によりますと、振り回された農政だとおっしゃいました。我が中村助役は農政通でございますから私とは見解が違うんではないかと思いますが、私は田中議員に近い思いをしております。それがこれまでの苦労はどういうことになるかということで大変申しわけないことになりますが、現在置かれている農業の実態、惨状ということを考えると、戦後の農政というものが私は制度を歩いてきたのではないんじゃないかというふうに思わざるを得ません。と同時に、私の持論をあえてここで言わせていただきますと、農業というのは農業者のための農業ではないんだと、むしろ、田畑を持たない人のための農業を守らなきゃいけないんだと、このことがなければ国は成り立たないんだというこの発想が戦後の社会の中でなかったんじゃないか。農業者のための農業であった、農業者を守ろう、守ろうとして、そのときそのときにお金を提供することによって、農業者の側には甘い根性と言ったら失礼かもしれませんが、もらい得みたいな発想もあった。そういうところに、農業が本当に消費者に支えられていない農業ということが現実の問題として起きてきておるんじゃないかと私は認識をしております。
 本当に農業後継者の問題等を含めて、今大変窮地に日本の農業は置かれております。大変将来の見通しは厳しい中でございますが、そういう厳しい中にあって今度新たに農地、水、それから環境保全対策という意味からの新しい事業が、農水省からの新しい政策が出てきたわけでございまして、我々も精力的に農業を守りながら、そして農業を取り巻く環境、そして生活に大事な水、そういったものを守るためにこの政策は大いに進めなきゃいけないんじゃなかろうかという意味を込めて、今政策会議の中で議論をさせていただいて、前向きの議論をしておるところでございます。このことに対しましては、担当の方から現状についての話をさせていただきますが、ただ、やはり国の政策ではありますけれども、当然のことながら地方自治体というのは、それに応分の負担が伴ってくるわけでございまして、そういうところを果たして財政的に支えられるかどうかが政策会議のポイントになっておるわけでございます。
 と同時に、その白地地域に対してはどうするのかという質問議員からのきのうのお話でございましたが、そういったものも含めてやっていくという中においては、前の議会に私も申し上げておりますが、ぜひ私たちはこれから後、地域づくり委員会というものをつくっていきたい。その前に地域担当職員制度をつくり、地域づくり委員会をつくって、その地域づくり委員会の中には御質問いただいているようなものも含めた一定の予算措置と、それから一つの責任といいますか、職務権限というか、そういうものをこの委員会に与える中で、地域の皆さん方と行政が一体となった自己責任の中の環境整備といった方向づけをしていけば、それはまた当然この新しい農政の政策の中では青地地域しかできないわけでございますけれども、広く白地地域も含めたそういう手法は私なりに地域づくり委員会でやっていけるという将来のイメージを──将来というよりも近い将来のイメージを持っておるところでございます。
 私の答弁が行き届いていない部分につきましては、担当の方からの答弁にかえさせていただきます。
◎会計課長(村上春夫 君)
 おはようございます。昨日の質問で公共活動団体への公用車の貸し出しについての質問がございました。広報では格好いいことを書いているけど、実態は余りないじゃないかというおしかり的な要素もあったかと思いますが、公共活動団体への車両の貸し出しについて、どういう車両を貸し出しすべきかという検討をいたしました中には、マイクロバスなり、ロングボディーのトラックなり、パッカー車なり等もありましたけれども、いろんな事情で現在のところは軽トラックと軽貨物ワゴンと軽貨物の広報車2台の4台を貸し出しということで現在行っておるところでございます。
 マイクロバスにつきましては、どうして貸し出しができないかということにつきましては、九州運輸局の福岡陸運支局長よりの通達が平成11年の10月29日付であっておりまして、市町村の保有する自家用バスの使用についてということで、市の主催事業等については問題ないが、それ以外、市町村以外の団体が主催する諸行事への参加者の送迎などの行為は自家用自動車としての使用範囲を逸脱しているという通達があっているもんで、ちょっと平成11年でございますので、検討するときには若干古いということで問い合わせを再度いたしました結果についても、それは問題があって逸脱しているという向こうからの話がありました関係で貸し出すことにはならなかったところでございます。
 現在のところ、市がマイクロバスの利用につきましては、地域デイサービスの事業主体によって貸し出したり、貸し出していなかったりということになっております。というのは、市が事業主体となっておりますデイサービスにつきましては、健康づくり課より申し込みがあれば、あいておれば私どもの方は貸し出しておりますが、社会福祉協議会が事業主体となったデイサービスがありますが、そちらの方には今さっき言いましたような事情で一応貸し出しを受け付けていない状況でございます。
 以上でございます。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方からは公園管理における指定管理者への委託は適切かということについて御答弁申し上げたいと思います。
 都市対策課におきましては、都市公園の窓ケ原、水田、それに紅葉ケ丘の3カ所、その他の公園として10カ所、合計13カ所を管理いたしておるところでございます。6月議会の中でも申し上げたところでございますけれども、公園管理の現状についてまず説明をさせていただきたいと思います。
 各公園で整備内容が違いますので、維持管理については清掃・除草・草刈り等、公園内植栽の剪定・消毒、トイレの浄化槽の点検・管理、この三つに分けて委託をさせていただいておるところでございます。清掃・除草・草刈り等については、年間契約を基本といたしまして、植栽の剪定・消毒等については年1回の剪定、年2回の消毒を基本といたしておるところでございます。なお、トイレの浄化槽等につきましては、法定点検基準を守りながら管理いたしておるところでございます。また、遊具等につきましては、職員での見回り、利用者からの通報等により、その都度対応はさせていただいておるところでございます。
 以上、管理について現状を説明させていただきましたけれども、市民の森公園の中にありますテニスコートの関係でございますけど、テニスコートを含む約7,800平米については、質問議員も御存じのとおり、ことしの4月から指定管理者において管理運営をいたしておるところでございます。それとあわせまして、市民の協力、地元の協力を得て管理いたしております公園につきましては、現在13カ所の中で古川及び古島の農村公園、二川みんなの公園の3カ所あるところでございます。
 市長も先ほど申し上げられましたけれども、ことしの7月より市民の森公園利用者において、市民の森公園を愛する会というのが結成されまして、清掃、除草、花づくりも含めてボランティア活動を行っていただいておるところでございます。
 また、委託先といたしましては、ほとんどの公園の清掃、除草につきましては筑後市シルバー人材センターにお願いをいたしております。それとあわせまして、市民の森公園の親水河川の部分を含む北側エリア、先ほどテニスコート部分については指定管理者というふうに申し上げましたので、親水河川を含んだ北側のエリアについてはNPO法人筑後市障害者協議会にお願いをいたしておるところでございます。それとあわせまして、植栽等につきましては市内の造園業者の方に委託をいたしております。
 公園管理における指定管理者への委託は適当かという質問でございますけれども、公園の規模なり整備内容、それに利用者数にかなりの差がある中で、何遍も申すようでございますけれども、市民の森公園を愛する会等の結成に見られますように、市民の協力を得て管理運営ができれば、公園利用者の増加にもつながり、よりよい公園管理ができるのではないかというふうに考えております。そういったことも含めまして、基本的なことは市長が申し上げましたけれども、指定管理者への移行については時期等も含め十分検討をさせていただきたいというふうに考えております。
 公園活用と公園維持管理の将来計画はあるかという質問でございますけど、率直に言って、そこまではなかなか計画についてはないということでございますけれども、公園の積極的な活動の啓発等については管理しております都市対策課としては行っておりません。窓ケ原公園、井原堤水辺公園、市民の森公園については、皆様御存じのように、多くの市民の皆様方が御利用いただいておるというふうに思っております。ただ、その他の公園について、残念ながら利用が少ないという現状については把握をいたしております。少しでも多くの市民の方々に利用していただくよう地元の協力も得ながら、今後十分検討させていただきたいと思っております。
 それと、公園維持管理の将来計画については、指定管理者への移行とあわせまして、利用者からの協力が得られるよう今後検討させていただきたいということで進めさせていただきたいと考えております。
 以上でございます。
◎農政課長(塚本高雄 君)
 おはようございます。私の方から集落の資源・環境を守る支援制度についての質問議員からの農地、水、環境保全、向上対策について市の取り組みは決まったのかと、あと1点は市は白地地域の資源と環境を守る活動の位置づけについての質問がございましたので、お答え申し上げます。
 農地、水、環境保全、向上対策は地域の農業や集落が高齢化の進展と後継者不足などにより、農地の荒廃化、水路及び農道の管理の手が届かないため、農地、農業用水などの資源を守るまとまりが弱っているところでございます。地域の農家、非農家の皆さんが一体となって白地地域、青地地域を問わず、地域の荒廃地の耕作、水路の草刈り、農道の整備、農業施設の点検整備等をお願いするもので、関係集落への説明を行い、事業への取り組み地区が64農政区の中で33農政区が要望されているところであり、市としてはこの事業への取り組みを市長も申されましたけど、前向きに行うという形で県の方に報告をしておるところでございます。
 2点目に、市の白地地域の集落における資源を守る活動についてでございますけど、先ほど申しました水路の草刈り等の維持管理等の活動を今後白地地域の多い集落について取り決めをしていただくよう、市の全体の活動なり啓発活動を行っていきたいと考えているところでございます。
 以上、よろしくお願いいたします。
◆9番(田中親彦 君)
 今、最初の質問に対して順次御答弁いただきました。順を追って再質問させていただきたいと思います。
 まず、地域デイサービスをやっておられる行政区、これは健康づくり課から出されました事業計画ですね。この中にも出ておりますが、事業主体が市の場合と社協の場合と二通り分かれております。地域デイサービスをやっていらっしゃる皆さんは、目的は一緒なんですよね。なぜ事業主体が違うのか。これ今の答弁では、事業主体が違うから市外への研修なりを市のマイクロバスを使えない状態になっておられるわけですよね。なぜここの事業主体を分けてあるのか、その辺の説明お願いしたいんですが。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 おはようございます。それでは、私の方からお答え申し上げます。
 まず、地域デイサービスを始めたのは平成7年だったと思います。松原校区の久富行政区をモデル地域ということで3年ほどモデル地区として地域デイサービスを始めております。平成10年に社会福祉協議会、それから、その当時保健管理課と言っておりましたけれども、私どもの健康づくり課と、それからこの地域デイサービスの担当は福祉事務所でございました。この三者が協議をいたしまして、久富以外にも地域デイサービスを広げたいというような市の意向もございまして、月1回以上を市のモデル事業、それから、それ以下の地域デイサービスについては社会福祉協議会の共同募金で予算措置をするということで三者の話し合いをしたところでございます。それをもちまして今現在に至っているところでございます。
◆9番(田中親彦 君)
 今の説明では予算的な措置での分類というような、そういう解釈になってしまうと思うんですが、それでいいでしょうか。それで、これ地域デイサービスは行政区単位でやっておられますよね。恐らくこの表を見れば、そのような解釈になるかと思います。実施地域で、これは区分は校区単位、それから、その中の細分は行政区名となっていると思います。であれば、やっておられる内容は事業主体が市であろうと社協であろうと、目的も一緒なんですよね、目的も一緒なんですよ。それで、先ほど市のマイクロバスが使えないのは運輸局の指導で、市の事業としてであれば使うことができます、市の事業でなければ使用できませんと、そのような解釈をされるわけですよね。であれば、こういう活動、地域の本当に実際支えていらっしゃる方たちはあのボランティアの方たちなんですよね。その方たちが一生懸命苦労しながら年次計画を組んで、そして、本当にデイサービスが必要な方たちを支援されておるはずなんですよ。そういう活動に何でこういう差がつくのか。
 私がこの辺をお尋ねした経緯を申しますと、社協で車を借りられた場合はその行政区の負担なんですね、費用は。市の事業主体のところは恐らく立てかえはあっても、その補てんはされているみたいなんですよ。実際運営されているところは、行政区で財力のないところは困っておられるわけですね。財力のあるところは私はできると思うんですよ、それでやっていらっしゃると思うんですが、財力のないところはせめて1万二、三千円か四、五千円までと思います、1回使われても。そのお金をそういう参加者のために使うとか、お弁当代にしたりとか、そういう希望はあるはずなんですよ。なぜそういう差をつくられるのか。私はこういう一般質問の中で問い合わせしたときに、きょうの答えの中でそれぐらいの答えが返ってくるものだと思って期待をしておりました。何ら考えが変わらない。今市長が言われた市民の立場に立った考えをしろというようなことを言われました。これがやはり一番大切だと思うんですよね。この辺は何か考え方というか、この事業主体のとり方、表向きはこうであっても、市のバスを使う限りにおいては、同じような事業主体的な解釈はできないのかお尋ねします。
◎市長(桑野照史 君)
 まことにまだ内部の議論が進んでおりませんので、きょうのこの時点では、まことに質問議員の期待にこたえる答弁ができないんだろうと思っております。しかし、先ほど私が申しましたような姿勢で、思いでいろんな取り組みをしていきたい。私の頭の中で、法的にあれはできん、これはできんなんていうのは簡単なことだと思っています。そんなものはもうやる気があるかどうかだと私は思っております。しかし、ちょっと頭にひっかかるなと思うのは、そんなことを市がどんどんやると民間の事業者を圧迫するんじゃないかという議論が実は私の以前にあっとったようなんですよ。その付近のところがちょっと悩ましいなというふうに私としては思っておりますが、その付近のところをどう克服するかというその議論、実は議事録もまだ見ておりませんし、そのときにどんな結論になったのかということも明確に知りませんので、ちょっとその付近が私の心にひっかかるわけですけれども、それ以外のところはいろんな方法が私はあり得ると、だめだというよりもやろうという方向であったらあり得るというふうに思っておりますので、あり得る結論を出すために私が責任を持って取り組みたいと思いますので、お時間をください。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 お答えいたします。
 市のモデル事業と社会福祉協議会の方の予算でするという基準を設けたのは、一応やっぱり地域デイサービスの回数が上がることによって地域デイサービスの効果を高めたいということで、ある一定基準を設けたわけです。あと社会福祉協議会の方の管轄の地域デイサービスにおいては、バス利用について、野外活動については補助を行っております。ただ、年6回以上実施している地域を対象としております。これにつきましては、使用するバスについては、社会福祉協議会のマイクロバスは貸し出しはしておりませんけれども、予算的な面で年6回以上の地域デイサービスについては社会福祉協議会の方から何らかの予算措置がついている現状でございます。
◆9番(田中親彦 君)
 市長の前向きな取り組みといいますか、これはぜひやっていただきたいことですよね。でなければ、これは地域が幾ら汗かこうと思っても、現にこういうことがあれば、行政は何と心得るかというふうな、そういう市民の解釈になってしまうと思いますよ。
 それから、今課長の方から説明ありました事業主体の基準、その中で社協から社協の車を借りてやっていらっしゃるケースもあるみたいです。その場合も年6回以上は補助いたしますよというようなことですよね。これは、私はそこまで満たないところも一生懸命と思うんですよ。それ以上に一生懸命だと思うんですよ。できない背景は、やはり行政区団体といいますか、その辺が小規模で力がないとか、それとか逆に大規模の行政区でいろんな行事がたくさんあります、デイサービスだけではなくて、老人に対する、そういう弱者──弱者と言ったら失礼でしょうけど、介護的な支援の方法はほかにもあっていると思います。そういうことで6回まで達していないところもあるでしょうし、これは押しなべて言えば、あとプラスする予算というのは、全部こういう利用されたとしても、補助を出されたとしてもわずかなはずなんですよ。70ぐらいの行政区に15千円やっても年間1,000千円じゃないですか。こういう事業に対してはやはりそういうとらえ方をして、まだやり方がわからずに途上的な取り組みをされているところには社協あたりのそういう直接的な指導も必要でしょうし、そういう中では逆に社協のそういうスケジュールの中で社協のバスが使えるんであれば使わせてもらうとか、いろんな方法があると思います。これはいとも簡単に言葉の差しかえといいますか、結果的には逆に制度がそういう差をつけているような、悪い制度みたいですね。何か皆さんがその地域にもっとデイサービスを月1回以上取り組んでくれというような、あめとむち的な基準でその辺が促進されると思っておられるのか。一生懸命努力してもやはりそこまで体力なくしてできないところもあると思いますし、その辺の見きわめをしゃくし定規的な考えだけでは地域はなかなか納得できるものではないと思います。特に、こういう高齢者の方たちは、今地域の子供たちの安心・安全のために朝夕協力してくれているわけなんですよね。そういう方たち含めたこういう地域デイサービスなわけですから、やはり行ってこいといいますか、それだけ協力していただいている分はまたそれだけの見返りがあってもいいんじゃないかと思います。この辺は内部の協議も必要でしょうけど、市長のああいうお言葉もありましたが、担当課として何かその辺のどうしたいという気持ちが解決に対してあれば聞かせてほしいんですが。
◎健康づくり課長(坂本正憲 君)
 お答えいたします。
 社会福祉協議会の方とも協議をいたしまして、先ほど申し上げましたように、6回以上についてはある程度の予算措置が現在ございますけれども、それ以下のところについては現在予算措置をしておりません。その点につきましては、年4回から5回の地域デイサービスのところについても車の貸し出しがなるべくできるように予算措置の面について社会福祉協議会の方と協議したいと思っているところでございます。
◆9番(田中親彦 君)
 ぜひそのような取り組みをしていただきたいと思います。
 これは4回未満のところで、それ以上やっていらっしゃるところもあると思うんですが、その程度のデイサービスの中では大きい規模の行政区あたりは、いや私のところは市外への研修なりは必要ありませんと解釈されるところもあるでしょうし、その辺は一応規定とすれば、皆さんそういう市外への研修なりがある場合には、形は直接費用がかからない方法、それから立てかえてもらってその後またその費用を補助として見ていただけるような、そういうやり方も方法的にはあるでしょうから、いろいろ内部で検討していただいて、ぜひこれはもう年度内、大体皆さん秋ぐらいがそういう研修なり交流会あたりを持たれる時期かと思いますが、年度内でもできるんであれば早急に結論づけて対応していただきたいと思います。
 続いて、2点目に入らせていただきます。
 市の指定管理者制度、このことで今五つが指定管理者制度へ移行しておられますが、ほかへの展開ですね。それはどういうものかと思って、市のホームページを開いてみましたらば、公園管理の中に、主に維持管理だけの公園があると思います。そういう中で指定管理者への移行を検討という今後の方向として書いてありました。
 それで、お尋ねしておるわけなんですが、やはり公園の維持管理は指定管理者制度はもう実質似つかわないんではないかなという気がします。逆に、今市民の森公園で維持管理を一部委託してあります。それで、先ほど西田課長の方からも地域の皆さんでまた公園管理のお手伝いをされていることがあります。そういう中で、どうしてもその一部委託と競合しているようなところもあると思いますし、私どもが外部から拝見する限りでは、やはり夏場の雑草ですか、植栽の中とか花壇の中とか道路とか歩道ですね。そういうとこら辺に雑草が目立って一番見苦しいわけですよね。そういう中では、一部管理の中で草刈りあたりは恐らく目に見えてちょっとこれは刈らんといかんなという頻度では契約していないと思うんですよね。普通河川の堤防あたりは年2回ぐらい定期的なそういう草刈りしかやっておられませんので、それに準じたような管理、街路あたりもしかりと思うんですけど、そういう基準かと思うんですね。それでは、やはり公園としての位置づけでは満足しないんじゃないかなと思いますので、私は今市長の言うように、地域の皆さんの協力を得ながら、その辺の管理は自主管理していただきながら、その費用は、その地域の人たちがやはりいろんな要望があるはずなんです。今もたくさん出ていると思います。そういう費用に充てていただくような、そういう方向に移行されれば、私は公園もいつもきれいな公園でおられるし、また逆にそこにかかる費用はほかへの事業に有効活用できますので、方向づけとしてはそういう考えを基本に持っていただきたいなという気がしております。これはどこかで動き始めれば素直にできることだと思うんですね。こういうことを前向きに何か考えていただいて、一番いい例は市民の森公園がそういう活動をされておられるんであれば、そういう方向に定着していくようなことを考えていただきたいなと思います。
 それで、ただ公園ができました、さあ皆さんの勝手で思い思いの使い方をしてくださいというだけではなくて、利用する幅といいますか、その辺も多少考慮に入れながら、いろんなサークルがあればサークル単位で利用していただきながら、そういうものがたくさんあれば、また奉仕作業あたりもたくさんの手によってできるわけですし、めいめいが負担かからずに。そういう方向に持っていければなというような気がしておりますが、これはある程度もう何年ぐらいでそういう状況にしたいとか、そういう考えができそうな気がするんですが、いかがでしょうか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 私の方から御答弁申し上げたいと思います。
 なかなか難しい問題だと考えております。ことしの建設経済委員会の研修で北海道に行かれまして、私随行させていただいたんですけれども、その中でもアダプト・プログラムの里親制度を議員の皆様真剣に御質問なり研修をされていたところでございます。この制度については6月議会の中でも若干議論になったと思いますけれども、そういった里親制度を筑後市の中の制度として19年度より立ち上げたいということで、6月議会においては申し上げておったところでございます。そういったことを基本としながら考えていきたいと、即指定管理者制度にすればいいということではないんじゃないかという質問議員の御意見だろうと思います。せっかくかなりの費用を使って公園をつくったんだから、地元なり市民の皆様方から利用されてこそ生きてくるということになるかと思いますので、そういった流れの中でやっていきたいと。
 それで、一部ダブりの関係ということであったんですけれども、これについては具体的には市民の森公園をNPO法人の方に委託しておるエリアの中をことし4月から市民の森公園を愛する会の皆様方がダブって管理されておるということでのダブりというふうにとらえたんですけれども、このことにつきましてもアダプト制度の関係で整理ができれば、市民の森公園を愛する会につきましては重点的にこのエリアをやっていただく、どういうことをやっていただくということが整理できますし、そのことができればその分を年間通じてやっていただくということになれば、NPO法人に委託しておるエリアから外して、そしてやっていくというような整理ができるわけでございますので、十分そういったことも含めまして検討させていただきたいというふうに思っておりますので、質問議員さんのお力もおかりしまして、御協力をよろしくお願いしたいところでございます。
 以上でございます。
◆9番(田中親彦 君)
 例えば、市民の森を例にとらせていただきますと、今NPO法人さんに委託されておられる範囲、それと同じ公園の出る側と、あそこに川沿いに道路があります、出る側と入る側といいますか、両わき、このエリアは県との管理境界が多少あって、NPO法人の方に全体入っていない部分もあるんですね。県は県の管理のところは県の基準でしか管理されないと思います、これは河川敷みたいな管理だと思うんですが。そういうせいでか、一番見苦しいわけですよね。筑後地区の一番の文化施設といいますか、サザンクス筑後があります。そういう玄関口のすぐ隣なんですが、もう目を覆いたくなるような雑草の育成状況ですが、やはり私言いましたように、たくさんの方に利用していただいて、その人たちで自主管理できるような、今課長も言われましたように、私ども建設経済委員会も視察に行きましたときに、北海道のパークゴルフがございましたですね、公園ゴルフですね、公園の中のゴルフ場というような感じで。あれはグラウンドゴルフと全く同じで、違うのはホールがゴルフみたいにちょっと口径の大きい穴を切ってあるだけで、競技の仕方も、それから危険度合いといいますか、それも浮かしたボールをどう打ってもそんな激しいボールが遠く飛ぶわけでもございませんし、危険性はそんなないと思います。こういうものを私どものエリアには県南公園ができますし、今度グラウンドゴルフの大会がございますが、その後ぐらいにはこういうパークゴルフをまた栄えさせていただきたいなという希望を持っておられる市民の方もたくさんいらっしゃいます。そういうことで、私はこういう取り組み、公園管理は利用する自分たちで管理していこうという、そういうモデルをつくるためには市民の森公園が一番モデルにふさわしいような気がしております。そういう中では、これは開園のときにもらったパンフレットなんですが、芝生公園あたり、桜の森あたり含めて、一度テストケースでパークゴルフ的なことを愛好会をつくってやってもらって、その皆さんでまた公園の自主管理をしていただくような、そういう方向づけを取り組んでみたらどうかと思うんですよ。そのためにはまた市の方も利用条件、ここには利用条件を書いてあります。その辺を少し拡大解釈していただくことも必要ですので、そういうことを含めてモデルケースにしていただければなという考えがあるんですが、いかがなもんでしょうか。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 御答弁させていただきたいと思います。
 筑後市の場合、質問議員さん言われましたように、北海道でパークゴルフ場の現地に研修に行って、その際には研修報告の中にも書かれておりましたように、利用者の方がそこの芝刈りとか、ホールの切り直しとか、そういうのをされておるというのを聞かれたと思います。
 利用者の方々に一定の管理というか、そういうのをお願いしておるというのは具体的には筑後市の場合はないわけでありまして、ただ、窓ケ原公園のグラウンドの利用が非常に先を争うような形で多いわけでございます。そういった中で、窓ケ原公園のグラウンドにおきましては市の方で砂を購入し、片隅に置いておけば利用者の方々が砂の散布とかトンボをかけるとか、でこぼこを直していただいておるとか、それぐらいがあるところでございます。
 それとあわせて、市民の森公園でということでございますけれども、今の現状としては非常に喜ばしいことで、市民の皆様方が非常に市民の森公園を利用いただいておると考えております。その中でやはり一番目立つのが小さな子供さんを連れたお母さんたちが来てあります。そういった方々も来てありますので、そこでパークゴルフというのはちょっと非常にいろんな問題もあるかとは思います。それとあわせまして、パークゴルフの協会が市内にあるかということになると、協会というのはないということで、一部の方についてはされてあるようでございますけれども、利用者がふえればそういうことも、ただ、パークゴルフについては、あれだけの面積が北海道みたいな公園はございませんけれども、よかったらぜひ県南公園にということで、市議会の力もかりながら県南公園に実現をしていただけたらというふうに思っております。
 以上でございます。
◆9番(田中親彦 君)
 私は市民の森公園の芝生広場で永久にそうさせてくれということじゃなくして、利用者が公園を自主管理するための手段として、テストケースとして一時期そういうことをやらせていただけないか。それと、子供さん、親御さんたちとの競合、これは逆にパークゴルフやられる方たちが皆さんに支障のない時間に取り組んでいただくようなことで私は解決できるんじゃないかなと思います。
 それと、窓ケ原公園あたりも恐らくいろんな団体、ソフトボールならソフトボール、ほかの団体もお使いになっておると思うんですが、そういう団体に働きかけて、あそこも高木が多いから雑草あたりは少ないと思います。低木の木や樹木なんかの剪定は、これは専門家でないとなかなかできないにしても、また、そういう団体で協力できるものはほかにもたくさんあると思いますので、そういうことで、あれはどこか管理者がおられて、利用申し込み的なことをされないといけないんだと思うんですよね。全くあいているときはいいかもしれませんが、この辺の利用の仕方ちょっと私もわかりませんけど、もしそうであれば、そういう団体ははっきりわかるわけですから、そういうところにそういう働きかけをする。それはまた逆にそういうスポーツの愛好団体あたりに私どもから話かけて、そういう制度をつくり上げていくようなこともできるわけですから、いずれにしろ、公園の維持管理費、これだけは使う、みんなで協力していけば自主管理で間に合うようなことだと思います。市長の言う、地域のことは地域で、自分たちでできることは自分たちでという、そういうことを展開する中にはこの公園の管理もひとつ頭の中に入れていただいて方向づけしていただきたいと思います。それにはやはり利用する管理者の理解がなければできないことだと思いますので、この辺についての考え方ですね、取り組みについてぜひ前向き的な方向で検討をしていっていただきたいと思いますが、できますでしょうか。
○議長(大藪健介 君)
 10分間休憩します。
                午前11時   休憩
                午前11時11分 再開
○議長(大藪健介 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎都市対策課長(西田正治 君)
 御答弁申し上げたいと思います。
 先ほども市民の森公園については非常に年代問わず利用者が多いということを申し上げましたけれども、一団体に専用させて使用させることについては非常に問題もあります。しかしながら、市長も申し上げておりますように、それと議員も言われておりますように、地元と利用者を含めた中での今後の維持管理体制については十分検討させていただきたいということで、よろしくお願いいたします。
◆9番(田中親彦 君)
 私ももう願いたいことは、本当に利用者で自主管理しましょう、それを定着させましょうということなんですね。窓ケ原の例をとられましたが、一団体で長時間専用して云々とか。私は先ほど市民の森公園でのパークゴルフの試し的なことを言いましたが、これは長時間、北海道の例はもう一日じゅうあそこにお年寄りが使って本当のもうそれ専用の森の中のゴルフ場でしたので、それ専用だったでしょうけど、ここは多目的ですから、私はそこまでは言いませんけど、管理するそういう体制づくりのために利用者の気持ちをいただくためには、もう少し利用の幅といいますか、その競技は危険だからだめとか、一発で縛るんではなくして、時間帯なりぴしっとすみ分けして、そういう参加をとにかくたくさんの方が利用していただければたくさんの方で管理できるわけですから、その負担も軽くなるわけですよね。そういうことで取り組んでいかなければなかなかだと思います。
 資料もいただいておりますが、筑後市の中にも大体バランスよく公園はあるかと思います。そういう中で、利用の頻度も地域によってはさまざまかもしれませんが、これは公園づくりの中で産業再配置的なことで補助があっておりました。そういう費用を活用して各公園整備されてきた背景もあるんですが、中にはたくさんの方が利用されている割にはちょっとエリア的に狭いなというようなところもあります。そういうところの整備も含めて、その地域の方たちの希望されるような公園のあり方も含めて検討していただきながら、自主管理への道をぜひ一日でも早くつくり上げれるような、そういう解釈をしてほしいと思っております。
 今も答弁の中で前向き的なそういう検討をしていただくような返事をいただきましたが、ぜひぜひこの公園の維持管理だけは本当私もきのうも言いましたように、もうつくったときから公園がある限りは要るわけなんですよね。費用はその公園の規模なり種類によって違うかと思うんですが、やはり利用者でできる部分は、専門的なことはできませんから、それは専門の業者に委託せにゃいかんでしょうけど、自分たちでできることは自分たちで管理していくということがこれから、私もきのうの頭に言いましたように、地方の置かれている、中央の政治のまずさでだれも責任とらなくて、こういう状態まで我々の地域は陥ってきておるわけですから、地方は。それをこれからどう生きていくかは、市長がいつも言われる自分たちのことは自分たちでできるような、そういう体質をもう自分たちでつくり上げないとやっていけないものだと思っております。そういう意味で、ぜひ頭の切りかえまでされなくて済むぐらいの問題だと思いますので、よろしくお願いしておきます。
 それから、3点目に移らせていただきます。
 今、農業政策の中で、私は振り回された農業政策と思っております。これはあくまでも貿易バランスですね、これによってそのあおりを日本の農業がくらっておるわけですから、これに対する政府の支援というのはあってしかるべきだと思うんですが、食料の自給率がもう30%台まで落ち込んでしまっているような状況です。これは国力として評価するときには、いざ有事のときには日本は大東亜戦争より先に短期間に万歳せんといかんような、そんな状況下になろうかと思っております。
 そういう中で、壊されたといいますか、そういう方向に仕向けられてきた優良な農地を守るために集落の資源・環境を守ろうという、こういう国からの恐らく方針でスタートしたと思います。このことは非常にいいことだと思います。私たちのエリアは、これはたまたま青地地区に対して政府が取り組んできたような施策かもしれませんが、問題は白地地区でも一緒なんです。これは各行政区単位なりなんなりで自主的にもうやっておられる部分もあるんですが、私はこの制度のモデルが筑後市のどこかにできれば、そういう対象にならない箇所でもそういう展開だけはできるはずです。自分たちでやらんといかんという、自分たちの地域の環境は自分たちでまたつくって戻していくんだというような、それぐらいの気合いを持った取り組みが必要だと思っております。そのモデルに私はしていただきたいと思って、今回このことを質問させていただきました。よかったら、そういう意味合いでぜひ早い時期にそういうたくさんのモデルができることを期待しております。今年度中ですかね、あれは17年から始まったんですかね、国の中でも各県何カ所かのモデル地区をつくりながら取り組んでおられるみたいです。ちょっと私も知った地域の実際の名前だけ取り上げてみたんですが、ああこんなことをやれば、私たちもできるんだなという事例がたくさんあります。そういうことで、あとは取り組み方ですね、地域の皆さんのまとめぐあいとか、方向性をつけていく中でのそういう体制づくり、そういうことのモデルが早くできればいいなと思って、もし市としてもこういう事業を国の考えを受けて何かまとまった意見を持っておられて、それを紹介でもしていただけるようなことがあればと思って尋ねました。時間的なことでまだそこまで至っていないのか、行動まで至っていないのか、それか、もう行動に移しかけたよということがあるんであれば、ぜひ教えていただきたいと思います。
◎農政課長(塚本高雄 君)
 お答え申し上げます。
 実施時期についてでございますけれども、これは18年度に全国でモデル地域を農水省で実施されたところでございます。一応全国では600地区というような形を聞いておるところでございますけれども、この筑後農林事務所の管内では広川町の一條地区、それと大木町の前牟田地区がモデル地区として実施されておることになっております。
 それと、筑後市では先ほど33農政区と申し上げましたけれども、地区といたしましては30地区になっております。水田の方が水田上、中、下の農政区が一緒になってされているという形と、江口、万才が一緒になってされておるという形になっておるところでございます。
 それと、作業をしていただくことでございますけれども、一応18年度がモデル地区の実施地区指定、実際は19年度から5カ年でこの事業をしていただくということになっております。
 それと、内容的にどういうことをしていただくかということになりますけれども、大きく分けて三つに分かれております。まず、資源の適正な保全管理、それと環境・資源の向上、そして生産資源の向上というような形で、それぞれ点検、準備、計画と啓発、そして実践活動という形になっております。その中で、資源の適正な保全管理の実践活動につきましては、先ほどから申しておりました水路の草刈りとか、農道の整備で砂利を入れていただくような作業の計画になっているところでございます。それと、環境資源の向上につきましては、実践活動といたしましては水路沿いに花を植えていただく作業とか、そういうことになっております。それと、生産資源の向上については、いろんな農業施設がありますけれども、この長寿命化ですね、長くもてるような活動をしていただくような形で、小さな補修工事等があれば川と水の関係で活動されるような形になっておるところでございます。
 以上でございます。
◆9番(田中親彦 君)
 これには各地区具体的な取り組みが恐らく上がってくるんだと思います。そのことと、それから体制ができたらば早目に、また費用のことは別にして、行動的なそういう体制の市民への活動を展開していただくためのそういう啓蒙的なお知らせといいますか、そういうことも私は必要かなと思いますが、そういうことができるかどうかちょっとお尋ねいたします。
◎農政課長(塚本高雄 君)
 お答え申し上げます。
 今、事業につきましては19年度からと申しましたけれども、19年度に入りましたらば、それぞれの組織といいますか、活動の組織の団体でその活動をどういうふうに持っていくかということをそれぞれの地区の方々で話し合いをしていただいて、規約をつくっていただき、活動計画をつくっていただくような形になるかと思います。
 それと、市の方からは一応技術的な指導とかいろいろございますので、協定書の締結ですね。そして、これは補助金交付というふうな形になるかと思いますけれども、それぞれの活動から出していただくということになります。実践活動につきましては、もう4月から1年単位でいきますので、それぞれ計画を持った地区を4月には──この水路を整備するとかになっておれば、そういう形でもうすぐでも実践をしていただきたいと思います。
 これにつきましては、先ほど質問議員もおっしゃいましたように、啓発活動については努めさせていただきたいと思っております。
◆9番(田中親彦 君)
 環境が壊れたのはただ国の施策だけではなし、生活的な環境の中では一般市民も責任ある部分で農業用水なり汚しておるわけですから、そういう意味ではこういう取り組みに参加することは決してやぶさかではないはずですので、いいモデルができたらば早目に全市民にお知らせしていただきながら、いいモデルにさせていただきたいと思っておりますので、その辺の取り組みをよろしくお願いしておきます。
 それから、今私の尋ねたことはすべからく、本当国からの予算が市の自主財源の半分以上を占めるぐらいかかわってきておるわけですので、その辺が今でも3年先、5年先あたりがしっかり読めないような状況の中では自立できる自治体であらねばならんと思いますし、そのためにはやはり自分たちが行動でその体質づくりをやっておかなければならないと思います。そういう中での3点の質問でございました。ぜひ、市長が一番当初言われた市民の立場に立って考えよということをしっかり頭の中に入れていただいて、今あるいろんな制度なり基準、この辺の解釈をもう一度見直して取り組んでいただきたいとお願いしまして終わらせていただきます。
 これは前からも申しておりましたように、職員の意識の改革、これは皆さんの、ここにおられる幹部の方の一番責任ある点かと思っておりますので、よろしくお願いしておきます。
 終わります。ありがとうございました。
○議長(大藪健介 君)
 以上をもちまして、田中親彦議員の一般質問を終了いたします。
 これで一般質問はすべて終了しました。
 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午前11時28分 散会