平成19年 9月 定例会(第4回)

              平成19年9月28日(金曜日)

                                (午前10時00分開議)


1.出席議員(19名)

    1番  島    啓 三         11番  坂 本  好 教
    2番  山 下  秀 則         12番  田 中  親 彦
    3番  大 城  敏 彦         13番  原 口  英 喜
    4番  松 竹  秀 樹         14番  大 藪  健 介
    5番  佐 藤  正 利         15番  永 田  昌 己
    6番  坂 田  容 子         16番  村 上  知 巳
    7番  山 下  元 生         17番  貝 田  義 博
    8番  矢加部  茂 晴         18番  弥 吉  治一郎
    9番  五十嵐  多喜子         19番  池 田  光 政
    10番  中 富  正 徳

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  冨 久  義 樹
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    小 林  志 麻


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    副市長                中 村  征 一
    教育長                城 戸  一 男
    市長公室長              一ノ瀬    諭
    総務部長               加賀田  慎 一
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長)  徳 永  知英子
    建設部長(兼水道局長)        馬 場  正 利
    環境経済部長(兼水路課長)      鬼 丸  則 行
    市立病院事務局長           右 田  喜 俊
    教育部長               平 野  正 道
    消防長                堤    秀 信
    総務課長               木 庭  雄 二
    まちづくり課長            宮 原  一 壽
    市長公室参事             木 本  吉 彦
    税務課長               小 田  久美男
    女性政策課長
                       永 松  三 夫
    (兼勤労者家庭支援施設館長)
    会計管理者・会計課長         村 上  春 夫
    市民課長               山 口  辰 樹
    かんきょう課長            橋 本  國 光
    健康づくり課長
                       小 田  美 穂
    (兼地域包括支援センター長)
    福祉事務所長             高 木  正 勝
    農政課長               塚 本  高 雄
    道路課長               野 田  和 孝
    都市対策課長             西 田  正 治
    商工観光課長             永 延  喜 男
    下水道課長              水 町  良 信
    市立病院総務課長(兼病児保育施設・
                       松 竹  卓 生
    ちっこハウス室長兼診療情報管理室長)
    市立病院医事課長(兼健康診断室長)   坂 本  正 憲
    農業委員会事務局長          後 藤  安 男
    教育委員会学校教育課長        角    恵 子
    教育委員会社会教育課長
                       田 中  僚 一
    (兼中央公民館事務長)
    教育委員会人権・同和教育課長
                       城 戸  秀 穂
    (兼人権・同和対策室参事)
    水道課長               大 籠    修
    消防本部消防次長兼総務課長      井 寺  藤 彦
    消防本部警防課長           村 上  由 明
    消防本部予防課長           大 籠  敏 昭



                 議事日程第4号
                      平成19年9月28日午前10時開議

 第1  委員長審査報告
 第2  決算特別委員長審査報告
 第3  議案第64号 筑後市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制
           定について                     討論採決
 第4  議案第65号 筑後市特定公共賃貸住宅条例制定について       討論採決
 第5  議案第66号 平成19年度筑後市一般会計補正予算(第3号)     討論採決
 第6  議案第67号 平成19年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)   
                                     討論採決
 第7  議案第68号 平成19年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算(第
           1号)                       討論採決
 第8  議案第69号 平成18年度筑後市歳入歳出決算の認定について     討論採決
 第9  議案第70号 平成18年度筑後市公営企業会計決算の認定について   討論採決
 第10  議案第71号 訴えの提起について                 討論採決
 第11  議案第72号 専決処分の承認について(平成19年度筑後市一般会計補正予算(第
           2号))                      討論採決
 第12  意見書案第3号 教育予算の確保と充実を求める意見書について   討論採決

     (全員協議会)

 第13  議案第73号 筑後市教育委員会委員の任命について
                        上程、提案理由説明、質疑応答、採決
 第14  議案第74号 筑後市公平委員会委員の選任について
                        上程、提案理由説明、質疑応答、採決
 第15  議案第75号 船小屋温泉振興組合議会議員の選出について
                        上程、提案理由説明、質疑応答、採決
 第16  議案第76号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて
                        上程、提案理由説明、質疑応答、採決
 第17  会議録署名議員の指名
● 閉  会

     (全員協議会)

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      
                 午前10時 開議
○議長(池田光政 君)
 おはようございます。本日の出席議員は19名で定足数に達しております。
 ただいまより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第4号により行います。
△日程第1 委員長審査報告
○議長(池田光政 君)
 日程第1.委員長審査報告を行います。
 まず、総務文教委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎総務文教委員長(田中親彦 君)
 おはようございます。それでは、総務文教委員会に付託されました議案の審査結果を報告いたします。
 まず、議案第66号 平成19年度筑後市一般会計補正予算(第3号)第1条中歳入全部及び歳出第2款と第10款並びに第3条について申し上げます。
 歳入補正増額117,075千円は、国県支出金50,975千円、寄附金1,803千円、繰入金19,000千円、繰越金29,610千円、諸収入10,087千円、市債5,600千円をもって歳出増額に充てるものです。
 歳出第2款.総務費の還付及び加算金6,500千円は、法人市民税の還付の増加に伴い不足が見込まれるためのもので、補正額の財源は一般財源である繰越金で充てるものです。
 歳出第10款.教育費、文化財保護に関する経費10,087千円は、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構よりの九州新幹線本線工事箇所の文化財発掘調査の範囲拡大と文化財分布頻度が高いと想定されたための調査受託業務です。
 第3条については、水道事業出資債800千円の起債追加と現年補助災害復旧事業債2,100千円から6,900千円への増額変更のものです。
 審査結果は、全員賛成にて原案可決であります。
 次に、議案第72号 専決処分の承認について(平成19年度筑後市一般会計補正予算(第2号))に関しましては、予定納税された大手企業の法人市民税が確定申告により納税額が確定し、31,183千円の還付を必要としたため、市税還付及び加算金を専決処分したものの報告と承認を求めたものです。
 審査の結果、全員賛成で原案可決であります。
 意見書案第3号 教育予算の確保と充実を求める意見書について、提出者よりの意見文を改めての再提出である旨の説明があり、一委員より意見書案のあて先大臣名が記入してあるが、今回の内閣改造で一部変更が予想されるので、それを踏まえた考慮が必要であろうとの注意があり、あて先大臣名は本議会議決時に託し、それを除いたところで審査をいたし、審査の結果、全員賛成で意見文可決でございます。
 以上で議案の審査の報告を終わります。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの総務文教委員長の報告について質問はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質問もありませんので、以上で総務文教委員長の審査報告を終了いたします。
 次に、厚生委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎厚生委員長(貝田義博 君)
 厚生委員会に付託をされました議案の審査結果について報告をいたします。
 まず、議案第66号 平成19年度筑後市一般会計補正予算(第3号)第1条中歳出第3款、第4款、第2条中の障害者基本福祉計画第二期策定業務委託料について申し上げます。
 第3款.民生費については、障害者基本福祉計画が今年度で終了することに伴い、新たに基本福祉計画を策定するためのアンケート実施費用1,323千円や母子家庭の増加に伴う児童扶養手当の増額13,900千円、子育て支援センター用地の購入費用19,000千円など、また、第4款.衛生費では、昨年に引き続き生活習慣病予防対策事業を実施するための費用8,642千円の補正です。
 審査においては、児童扶養手当の費用負担に関して、従前は国が4分の3だったが、現在は3分の1の負担となり、国の言い分としては、残りについては税源移譲に伴う交付税で措置されているとの説明があったところです。
 また、生活習慣病予防対策事業については、昨年の実績はどうかとの質問が出されました。それに対しては、実際の医療費にどうあらわれているかの調査はできていないが、健診の結果については、データとして把握されているとの答弁があったところであります。
 また、子育て支援センターが新たに設置された後の現在の建物の活用方法については、包括介護支援センターとして利用したい旨の答弁がありました。
 採決の結果、全員賛成にて原案可決です。
 次に、議案第67号 平成19年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)は、平成18年度の療養給付費等国庫負担金及び退職者療養給付費等の確定に伴う返還金42,441千円であり、異議なく全員賛成にて原案可決です。
 続いて、議案第68号 平成19年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)についても、地域支援事業に伴う国への返還金1,191千円であり、全員賛成にて異議なく可決です。
 以上で厚生委員会の審査結果についての報告を終わります。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの厚生委員長の報告について質問はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質問もありませんので、以上で厚生委員長の審査報告を終了いたします。
 次に、建設経済委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎建設経済委員長(坂本好教 君)
 建設経済委員会に付託になりました議案について審査報告をいたします。
 まず、議案第64号 筑後市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 市では本年2月、第四次筑後市行政改革実施計画及び財政健全化計画に基づき、また、ごみ減量化や資源化の促進を目的として、筑後市環境対策審議会に対し、一般廃棄物処理手数料の見直しを諮問していました。審議会では、7月9日付で指定ごみ袋大袋10枚当たり200円を400円に、小袋10枚当たり150円を200円に見直す必要があるとの答申を受けて、条例改正をお願いするものであります。
 委員からは、いろいろな値上げが多い中、なぜ今の時期に改定の提案をするのか。また、このごみ袋の値上げによって28,000千円から30,000千円ぐらいの増収になると思うが、この収益の使い道がはっきりしてからでもよいのではないか、時期尚早ではとの意見や、また逆に、焼却処理費は指定大袋当たり110円かかっており、今議会で決定し、ごみ減量化に対する市民の皆様に理解を深めるために時間をかけて説明会を開いたらという意見もありました。
 これに対し執行部より、家庭系のごみは平成6年度7,883トンでしたが、平成15年度には1万272トンとピークに達しました。そこで、ごみの効率的収集と減量化を目的にステーション方式でのごみ収集への移行をお願いし、そのことによってごみの増加を抑制することはできました。しかし、目に見えるほどのごみの減量はできず、今回の改正をお願いしたいということです。また、収益金の使い道については、市内のすべての小学校でごみ分別・減量に関する授業を実施することや、生ごみ処理容器の補助に加え、その容器に必要なEM菌などの補助薬剤の費用にも助成することなどを考えている。また、今議会で可決された後、市内76の各集落で市民の皆様にごみ減量に対する説明会を開催するとの答弁があり、審査の結果、賛成多数にて原案可決であります。
 次に、議案第65号 筑後市特定公共賃貸住宅条例制定について申し上げます。
 現在、古島校区に建設中の公営住宅は、公営住宅法に基づく住宅のほか、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に基づく特定公共賃貸住宅を併設する住宅であります。特定公共賃貸住宅は、中堅所得層を中心として増大している良質な賃貸住宅のニーズにこたえていくため、建設費に係る補助などを受けながら地域の実情により地方公共団体が建設するものです。今回、市の南西部活性化施策の一つとして建設している40戸の住宅のうち10戸が特定公共賃貸住宅であり、この設置及び管理について条例を定めるものです。
 委員からは、最近は入居者が地域の条件に合わせない人もいるが、そのような場合、どう対処するのか。また、子育てが終わった後は最初の入居の条件に合わなくなるのではなどの意見があり、執行部より、建設中の集落の皆さんとどのような条件が提示できるか話し合いをしたい。また、中堅所得層であるので、将来、子育てが終わった後は持ち家やマンション購入に流れていくのではと推測されるなどの答弁があり、審査の結果、全員賛成にて原案可決であります。
 次に、議案第66号 平成19年度筑後市一般会計補正予算(第3号)第1条中歳出第6款、第7款、第8款、第11款、第2条中橋りょう改良事業について申し上げます。
 第1条中歳出第6款.農林水産業費の園芸作物振興に要する経費は、県の補助事業である高収益型園芸産地育成事業を活用し、筑後第6茶業組合が設置する防霜ファン及びふくおか八女野菜施設改善組合が設置する防風ネットなどの補助金であります。
 地産地消推進事業に要する経費は、県の補助事業である食と農理解促進事業を活用し、筑後市地産地消推進協議会が学校給食への地元農産物利用促進に取り組むための補助金であり、500千円であります。
 次に、第7款.商工費の金融対策に要する経費は、中小企業融資に係る信用保証協会保証料補給金の不足が見込まれるため、増額するものであります。
 第8款.土木費の和泉久保田前田線改良事業に要する経費は、事業計画見直しに伴う予算枠内の組み替えであります。
 道路新設改良事業に要する経費及び橋りょう新設改良に要する経費は、長崎橋新設改良事業計画見直しに伴う予算枠内の組み替えであります。
 第11款.災害復旧費は、平成19年7月の梅雨前線豪雨及び8月2日の台風5号などにより被災した施設の復旧に係るもので、農業用水路など6カ所の農業用施設災害復旧費及び指定河川4カ所などの公共土木施設災害復旧費であります。
 第2条中、橋りょう改良事業につきましては、長崎橋の仮設道路維持工事に伴う橋りょう改良事業の変更であります。
 議案第66号は、審査の結果、全員賛成にて原案可決であります。
 次に、議案第71号 訴えの提起について申し上げます。
 市営住宅の使用料を長期にわたり滞納している入居者のうち、納付指導を行ったにもかかわらず納入に誠意を示さない入居者などに対して、市営住宅明け渡し及び使用料滞納額など請求の訴えを提起するものであります。審査の結果、全員賛成にて原案可決であります。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの建設経済委員長の報告について質問はありませんか。
◆17番(貝田義博 君)
 議案第64号、廃棄物処理に関する条例改正、この点についてお尋ねをいたします。
 私は今回のごみ袋料金の値上げについては、質疑応答のやりとりの中からも何ら合理的理由は見出せなかったものと考えるものでありますが、あえて委員長に確認の意味を込めて2点だけ質問を行います。
 聞くところによると、委員会の議論の中では値上げによる予想される増収分、先ほどは28,000千円から30,000千円というふうに言われましたけれども、この分については、今後、環境対策のために活用するとの答弁がなされているように伺いましたが、そういうことで間違いないのか、第1点お尋ねをいたします。
 2点目には、そういうことであるとするならば、例えば、もし現段階ででも結構ですから、具体的にこうしたものに使うなど示されているものがありましたら、ぜひお答えを願いたいと思います。
 以上、2点です。
◎建設経済委員長(坂本好教 君)
 第1点については、そのようなことで間違いありません。
 それから、手数料の増収分について、そのほか、先ほど言いましたごみ処理容器、あるいはEM菌等のほかに、まだ幾つかのものが提案されました。基本的に皆さん方に啓発といいますか、集落の中で、76行政区の中で皆さん方にその旨説明するということでありました。
 以上です。
◆17番(貝田義博 君)
 1点目については、そういうことで間違いないという答弁があったところで、2つ目については、ごみ処理容器、ほか幾つかのそういう使途が述べられているということでありました。もう答弁は要らないんですけれども、私が思うには、これを今から当初予算に上げると。もう間もなく10月です。12月末には結論を出さなければならない。そして、そのことに基づいて、今度は76行政区で説明会をしていくと。果たして間に合うのかなと。30,000千円の事業予算を今からどうするか、私はこれは至難のわざだなというふうに思いますけれども、それは皆さん方がそういうことでやると言われておられるので、それ以上、私は申し上げるものではないんですけれども、それといま1つは、じゃ、当初の財政健全化策はどうだったのかなと。その30,000千円をまた同額使用して充てるならば、ちょっと私は意味合いが違うんではないかなというふうに思いますけれども、その意見だけ申し上げて、終わります。
○議長(池田光政 君)
 他にありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 ほかに質問もありませんので、以上で建設経済委員長の審査報告を終了いたします。
 以上で各常任委員会の審査報告を終結いたします。
△日程第2 決算特別委員長審査報告
○議長(池田光政 君)
 日程第2.決算特別委員会委員長の審査報告については、会議規則第38条第3項の規定により省略し、お手元に配付しております委員長審査報告書をもって報告にかえたいと存じます。これに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。異議もありませんので、決算特別委員会の委員長報告については、省略することに決しました。
 決算特別委員会審査報告について質問はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質問もありませんので、以上で決算特別委員会の審査報告を省略いたします。
 これより全議案の討論、採決に入ります。
△日程第3 議案第64号
○議長(池田光政 君)
 日程第3.議案第64号 筑後市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について討論はありませんか。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 反対の立場で討論をさせていただきます。
 ことし7月9日に筑後市環境対策審議会より、一般廃棄物処理手数料の見直しについての答申を受け、指定ごみ袋の値上げのための条例改正案が今議会に提案され、間もなく採決に入ります。この答申では、ごみ処理に係る費用の負担の見直しは、ごみに対する住民の意識の高揚につながり、ごみの減量化、リサイクルの促進を行う上で重要な手段の一つですと述べられています。ごみの減量化、リサイクルの促進は、まさに市民と行政の協働の事業です。本市の家庭系ごみの排出量は、人口増にかかわらず、近年、やや減少傾向にあります。両者の努力が実りつつあるのではないでしょうか。ごみに対する市民の意識は高まっているのではないでしょうか。
 そういう中で、市指定の家庭用可燃ごみ収集袋の料金を来年4月から最高2倍に引き上げようとされています。市の台所事情が原因で、ごみ袋の値上げ話が先走りしている感を強く持ちます。一般家庭で排出される年間総量約1万トンの可燃ごみを今回の改定で10%前後削減したいとのことですが、ごみ袋の値上げという形をとらずとも、値上げの前にできることを徹底すべきではないでしょうか。市当局の皆さん御努力はされておりますが、まずもってごみの減量を必死になって市民に呼びかけ、リユースやリサイクルの推進を訴えるべきだと思います。また、最初から値上げありきではなく、まずはごみの発生や処理状況に加え、ごみの分別や資源化や循環費用なども含めたごみ処理全体に係る総費用の現状を整理して、わかりやすく市民に説明していく必要があるのではないでしょうか。それなくして、いきなりごみ袋の料金を40円にすると言われても、だれも納得できません。さらに言えば、値上げはお金さえ払えばという考えを助長するものではと危惧しております。
 ごみ減量化に魔法のつえはないのかもしれませんが、私が18日の本会議の質疑で述べたように、分別の徹底と話し合いこそがごみ減量化のかぎだと思います。ごみ有料化ではなく、分別収集の強化でごみを減らしている自治体もあると聞きます。本市のごみ袋料金が近隣自治体と比べて安価であることも、ごみ袋の値上げの理由に上げられていますが、それならと近隣自治体に準じた価格としようという考えは、独自性がないと言わざるを得ません。私は最初に、ごみ減量化、リサイクルの促進は市民と行政の協働の事業と申しました。であれば、例えば、筑後市ごみ減量協働プランを策定し、市民の皆さんから意見を募集したらどうでしょうか。あるいは一緒にプランを作成してもいいはずです。
 再度繰り返しますが、値上げの前にできることを徹底すべきです。来年4月からのごみ袋の値上げは時期尚早で拙速であり、市民感情を逆なですることになるのではないかと考えます。よって、私は今回の条例改正案に反対いたします。
○議長(池田光政 君)
 他に討論はありませんか。
◆17番(貝田義博 君)
 私も反対の立場からの討論を行うものです。
 まず、最初に申し上げたいのは、今回のごみ袋料金の値上げについては、何らの客観的、合理的理由もないということであります。
 以下、その理由について4点ほど述べたいと思います。
 まず第1には、先ほど矢加部議員も触れられましたが、本会議でも申し上げたように、市民1人当たりのごみ排出量は市民のこの間の努力によって毎年減少しているということ、また、八女西部に搬入されている当市のごみ量の占める割合は少なくなっていること、こういうことからしても、今回の値上げは市民に対して納得のいく説明がつかないこと。
 2つ目には、なぜこの時期に料金の引き上げなのかという問題です。本日の新聞報道にもあるように、年収2,000千円以下の労働者が全国で1,000万人を超える深刻な事態を市長はどう受けとめているのか。なぜ今の時期に値上げなのかの質問に対しては、市長も答弁に窮されておりましたが、住民税の大幅な引き上げなど負担増の嵐の中で追い打ちをかけるような値上げは市民の生活実態を全く見ないものというふうに言わざるを得ません。加えて、本会議でも指摘しましたように、生活する上で欠かすことのできないごみ袋料金の引き上げは、低所得者に対し、より重い負担を強いることになり、負担と格差の拡大を助長するものであります。
 3つ目には、これまで市長は出前市長室等でもごみのステーション化などによる市民の協力により経費節減ができたと声を大にして述べられていましたが、今回の値上げは市民のこれまでのごみ減量化に対する取り組みにも水を差すことにもなりかねず、市民との協働の面からも問題というふうに言わざるを得ません。
 4つ目には、値上げ幅についても質疑の中でのやりとりで明らかなとおり、なぜ20円を引き上げなければならないのかの根拠は一切示されず、市民に対し、全く説明がつきません。
 以上、反対の理由を申し述べましたが、もし執行部の中に一人でもたかが1枚20円という考えがどこかにあるとするならば、それはとんでもない間違いであることを述べておきます。たかが20円、されど20円、きっとそのツケが今後の市政のかじ取りに大きなしっぺ返しとなってあらわれるであろうことを申し上げ、まして財政健全化計画との整合性が崩れた今回の値上げ案は、たとえ可決されても実行できるものではなく、凍結する以外にないことを申し上げ、反対討論といたします。
○議長(池田光政 君)
 他に討論はありませんか。
◆16番(村上知巳 君)
 賛成の立場から討論をさせていただきます。
 今、反対討論がありましたけれども、私も市民の立場になりますと値上げはできる限り回避されたがいいという考えは強く思っているところでございます。しかし、客観的な合意は得られていないとか、いきなりの値上げだというふうな表現もありましたけれども、私は既に順序は踏んでいるというふうに思います。なぜなら、この廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定に向けての取り組みというのは、今までも申されましたとおり、建設経済委員長の報告にもありましたように、筑後市環境対策審議会の答申を踏まえてのものであります。それがまず第1点と、それから、建設経済委員会の委員長報告どおり賛成多数、この一審議会、一委員会の議決というのを、また、環境対策審議会の答申の重みを重視したいと思います。
 現在、値上げが倍になるということもありますけれども、やはり大袋1袋当たり50リットル──大袋ですね、これでも既に110円の単価がかかっておりますし、それからしても、また、近隣の自治体との整合性も私も勉強をさせていただきました。値上げすることによって発するリットル当たり0.8円、これも近隣に比べて決して高いものではないというふうに思います。もちろん私はこれから市民の皆さんのさらなる減量対策、そして、この事業によってやはり教育を通しての減量化に向けての対応、こういう面をしっかり市民の方々と協議を重ねながら、理解を得ながら、この条例制定の可決に向けて頑張っていただきたいというふうに思っているところでございます。
 また、18年度の決算報告にありましたように、既に前年対比から35,000千円ぐらいの大幅負担増となっております。この要因というのは、市民の皆さん方の減量対策、努力がありますけれども、これは八女西部処理施設の請負業者が12年から16年まで5年間だったと思いますけれども、補償、あるいは助成をした、そのストップというのが大きな要因ではあろうかと思いますが、こういう事情の中、私は行革の一端としても市民の皆さんに十分な理解を得る説明責任を果たして、今回の条例制定について対応していただきたいということを申しまして、あえて賛成の立場から討論とさせていただきます。
○議長(池田光政 君)
 他に討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立多数であります。よって、議案第64号は原案のとおり可決されました。
△日程第4 議案第65号
○議長(池田光政 君)
 日程第4.議案第65号 筑後市特定公共賃貸住宅条例制定について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第65号は原案のとおり可決されました。
△日程第5 議案第66号
○議長(池田光政 君)
 日程第5.議案第66号 平成19年度筑後市一般会計補正予算(第3号)について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第66号は原案のとおり可決されました。
△日程第6 議案第67号
○議長(池田光政 君)
 日程第6.議案第67号 平成19年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第67号は原案のとおり可決されました。
△日程第7 議案第68号
○議長(池田光政 君)
 日程第7.議案第68号 平成19年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第68号は原案のとおり可決されました。
△日程第8 議案第69号
○議長(池田光政 君)
 日程第8.議案第69号 平成18年度筑後市歳入歳出決算の認定について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、お諮りいたします。本決算の決算特別委員会の審査報告は認定であります。委員長の報告どおり認定とすることに御異議ございませんか。
    〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 異議がありますので、起立により採決をいたします。
 議案第69号 平成18年度筑後市歳入歳出決算の認定について、認定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立多数であります。よって、議案第69号は認定することに決しました。
△日程第9 議案第70号
○議長(池田光政 君)
 日程第9.議案第70号 平成18年度筑後市公営企業会計決算の認定について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、お諮りいたします。本決算の決算特別委員会の審査報告は認定であります。委員長の報告どおり認定とすることに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 異議もありませんので、議案第70号 平成18年度筑後市公営企業会計決算の認定については審査報告のとおり認定とすることに決しました。
△日程第10 議案第71号
○議長(池田光政 君)
 日程第10.議案第71号 訴えの提起について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。
△日程第11 議案第72号
○議長(池田光政 君)
 日程第11.議案第72号 専決処分の承認について(平成19年度筑後市一般会計補正予算(第2号))について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり承認することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、議案第72号は原案のとおり承認されました。
△日程第12 意見書案第3号
○議長(池田光政 君)
 日程第12.意見書案第3号 教育予算の確保と充実を求める意見書について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(池田光政 君)
 起立全員であります。よって、意見書案第3号は原案のとおり可決されました。
 なお、意見書の提出先については、皆様御承知のとおり、新内閣の発足によりあて名変更の必要が生じておりますので、私のほうでしかるべき措置をとることといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。よって、ただいま御提案させていただきましたとおりに取り扱うことといたします。
 暫時休憩いたします。
                午前10時41分 休憩
                午前10時45分 再開
○議長(池田光政 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
△日程第13 議案第73号
○議長(池田光政 君)
 日程第13.議案第73号 筑後市教育委員会委員の任命についてを上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 議案第73号 筑後市教育委員会委員の任命について、提案理由の説明を申し上げます。
 筑後市教育委員会委員城戸一男氏は、平成19年9月30日をもって任期満了となります。その後任として、引き続き城戸一男氏を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。よろしくお願いいたします。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの市長の説明について質疑はございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質疑もありませんので、お諮りいたします。議案第73号 筑後市教育委員会委員の任命について、これに同意することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。よって、議案第73号はこれに同意することに決しました。
△日程第14 議案第74号
○議長(池田光政 君)
 日程第14.議案第74号 筑後市公平委員会委員の選任についてを上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 議案第74号 筑後市公平委員会委員の選任について、提案理由の説明を申し上げます。
 筑後市公平委員会委員猪口洋子氏は、平成19年7月12日をもって辞任されました。その後任として、中富和子氏を選任したいので、地方公務員法第9条の2第2項の規定により議会の同意を求めるものであります。よろしくお願いいたします。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの市長の説明について質疑はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質疑もありませんので、お諮りいたします。議案第74号 筑後市公平委員会委員の選任について、これに同意することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。よって、議案第74号はこれに同意することに決しました。
△日程第15 議案第75号
○議長(池田光政 君)
 日程第15.議案第75号 船小屋温泉振興組合議会議員の選出についてを上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 議案第75号 船小屋温泉振興組合議会議員の選出について、提案理由の説明を申し上げます。
 船小屋温泉振興組合議会議員樋口正俊氏、壇弘義氏は、平成19年10月5日をもって任期満了となります。その後任として、組合規約に基づき地元船小屋温泉協会から推薦がありました両氏を引き続き選出したいので、議会の同意を求めるものであります。よろしくお願いをいたします。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの市長の説明について質疑はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質疑もありませんので、お諮りいたします。議案第75号 船小屋温泉振興組合議会議員の選出について、これに同意することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。よって、議案第75号はこれに同意することに決しました。
△日程第16 議案第76号
○議長(池田光政 君)
 日程第16.議案第76号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてを上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 議案第76号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、提案理由の説明を申し上げます。
 人権擁護委員橋本鶴代氏は、平成19年6月30日をもって辞任されました。その後任として、津留洋子氏を推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものであります。よろしくお願いいたします。
○議長(池田光政 君)
 ただいまの市長の説明について質疑はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 質疑もありませんので、お諮りいたします。議案第76号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、これに同意することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(池田光政 君)
 御異議なしと認めます。よって、議案第76号はこれに同意することに決しました。
△日程第17 会議録署名議員の指名
○議長(池田光政 君)
 日程第17.会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、筑後市議会会議規則第75条の規定により、5番佐藤正利議員、15番永田昌己議員を指名いたします。
 以上をもちまして、日程の全部を終了いたしました。
 平成19年9月第4回筑後市議会定例会を閉会いたします。
                午前10時51分 閉会



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│                                          │
│          地方自治法第123条第2項の規定により署名する。          │
│                                          │
│                                          │
│           議     長    池 田 光 政             │
│                                          │
│           議  員(5番)   佐 藤 正 利             │
│                                          │
│           議  員(15番)   永 田 昌 己             │
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