平成21年 6月 定例会(第14回)

              平成21年6月12日(金曜日)

                               (午前10時00分開議)


1.出席議員(19名)

    1番  島    啓 三         11番  坂 本  好 教
    2番  山 下  秀 則         12番  田 中  親 彦
    3番  大 城  敏 彦         13番  池 田  光 政
    4番  松 竹  秀 樹         14番  大 藪  健 介
    5番  佐 藤  正 利         15番  永 田  昌 己
    6番  坂 田  容 子         16番  村 上  知 巳
    7番  山 下  元 生         17番  貝 田  義 博
    8番  矢加部  茂 晴         18番  弥 吉  治一郎
    9番  五十嵐  多喜子         19番  原 口  英 喜
    10番  中 富  正 徳

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  永 延  喜 男
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    中 村  美 彩


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    副市長                中 村  征 一
    教育長                城 戸  一 男
    総務部長               加賀田  慎 一
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長) 一ノ瀬    諭
    建設経済部長
                       鬼 丸  則 行
    (兼水道事業事務部局建設経済部長)
    協働推進部長
                       田 中  僚 一
    (兼男女共同参画推進室長)
    消防長                堤    秀 信
    市立病院看護部長(兼保健福祉部長・兼病児保育施設・
                       江 崎  睦 子
    ちっこハウス次長兼地域医療支援部長)
    市立病院事務局長           松 竹  卓 生
    市長公室長              田 中  富士男
    総務課長               木 庭  雄 二
    税務課長               小 田  久美男
    市民課長               山 口  朋 秀
    健康づくり課長
                       山 口  友 子
    (兼地域包括支援センター長)
    福祉事務所長             小 田  美 穂
    かんきょう課長            橋 本  國 光
    農政課長               木 本  吉 彦
    商工観光課長             高 木  正 勝
    道路・水路課長            野 田  和 孝
    都市対策課長             西 田  正 治
    上下水道課長
                       大 籠    修
    (兼水道事業事務部局上下水道課長)
    地域支援課長             城 戸  淳 一
    社会教育課長(兼中央公民館事務長)  山 口  辰 樹
    会計課長(兼会計管理者)       宮 原  一 壽
    学校教育課長             舩 橋  義 顕
    人権・同和教育課長(兼人権・同和対策室参事
                       北 島  鈴 美
    兼男女共同参画推進室参事兼勤労者家庭支援施設館長)
    監査事務局長             成 清  平 和
    農業委員会事務局長          青 木  靖 文
    消防本部消防次長兼総務課長      井 寺  藤 彦
    消防本部警防課長           村 上  由 明
    消防本部予防課長           山 口  清 登
    市立病院総務課長(兼病児保育施設・
                       角    敏 幸
    ちっこハウス室長兼診療情報管理室長)
    市立病院医事課長(兼健康診断室長)  永 松  三 夫




                 議事日程第2号
                      平成21年6月12日午前10時開議

 第1  一般質問

        質 問 順 位
   1.矢加部 茂 晴  議 員

 第2  議案第50号 平成21年度筑後市一般会計補正予算(第2号)
                               上程、提案理由説明

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      
                 午前10時 開議
○議長(原口英喜 君)
 おはようございます。本日の出席議員は19名で、定足数に達しております。
 これより本日の会議を開きます。
 本日の会議は、議事日程第2号により行います。
△日程第1 一般質問
○議長(原口英喜 君)
 昨日に引き続きまして、矢加部茂晴議員の一般質問を行います。
 議員の再質問からお願いいたします。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 おはようございます。きのうに引き続き質問させていただきます。
 第2項目の小学校再編のところで再質問させていただきましたけど、今後のスケジュールといいますか、とりあえず3月末に地域の、地元の方々の御意見をお聞きして、どちらかといえば、統合に否定的な御意見も多かったということだったみたいです。そういう中で、今後、庁内の中でさらに検討を重ねて、政策、あるいは経営会議で煮詰めて、最終的に市の方針を決定したいという旨のことだったと思います。
 ただ、これはやはり最終的には首長である市長の最終的な御判断になるかと思います。それに関して私は、こういった大切な、大事な案件に関しては、やはりまず市の広報等で進捗なり状況というのはきちんと伝えていただきたいということもあります。それはぜひお願いしたいということと、最終的には市長の判断になられるかと思いますが、市長は3月末の校区懇談会のほうに直接参加されなかったということなんですが、市長は昨年12月の議会で、私の質問の中で今年度の大事な市の課題だとおっしゃいました。この再編に関しては市長御自身、そういった意見も踏まえてどういうふうに率直に考えてあられるのか。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。
 昨日も申し上げたと思いますが、私も地域懇談会に出席しようかなという思いはありましたけれども、教育委員会のほうから、私が出ることになれば、やっぱりいろんな発言を地域住民の方々は期待されるだろうと、そういうことで明確な答弁が期待できない状況の中では、最終判断をする市長の出席は見合わせたほうがいいんじゃないかという助言をいただきまして、最初の思いを変えて、城戸教育長を中心とした教育委員会にゆだねたところでございます。
 いろんな分析もお聞きしておりますし、なかんずく、きのう城戸教育長のお話にありましたように、随分地域の情勢も変わりつつあるというようなことも踏まえてですから、もちろん余りいつまでもたなざらしにしておけるものではないと思いますので、きちっと教育委員会のほうから上がってきましたら、まず私のいない政策会議で、それから私の入った経営会議で十分検討して、方向性を出したいと、最終結論を出したいというふうに思っております。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 わかりました。市長が今回校区コミュニティ構想ということで、地域の機運をもちろん盛り上げつつ、また、地域の方々も何とか自分でやれる、自分たちのまちは地域はやっていこうという機運を今醸成されている期間だと思いますし、それを今回の例えば統合ということで、多少好転している状況もありますので、それを抑えるというか、そういうことになりかねないので、慎重にしていただいて、プラス思考でやはり私は再編は凍結をぜひ考えていただきたいと思っております。
◎教育長(城戸一男 君)
 きのうの私の発言で、私のほうのどちらかといえば勘違い、失念でございまして、ここで改めて訂正して、おわびしたいと思います。
 下妻小学校のいわゆる複式学級は再来年と申し上げましたけれども、来年になっております。このままいきますと、来年が複式になりまして、学級がまた変わりますと、教員の定数が変わってまいりますので、ついて、私のほうは、複式になりましたら激変緩和措置で1年間だけ県のほうが教員定数についての配当を猶予してくれますので、そっちのほうが念頭にありまして、大変勘違いしまして、失礼しました。おわび申し上げます。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 ありがとうございました。
 それでは、第1項目のほうに戻りたいと思います。
 図書館を望む方々、お忙しい中、きょう傍聴にも見えてありますので、第1項目のほうにちょっと戻りたいと思います。
 きのうの市長の冒頭の答弁の中で、これに関して私は平成19年、2年ほど前になりますが、3月議会で中央公民館図書室に関して人づくり支援という観点で一度、これまでに1回質問をした経緯がありますが、その中で市長は図書室の改革は進みつつあるんだと、それで行政としてはバックアップを最大限やっていきたいと。バックアップに関しては事実、予算に関して、十分とはなかなか言えないかもしれないんですけど、それなりに支援をしていただいていると思います。ただ、やはり図書館建設に関しては、財政事情が厳しいという現実の中で、なかなか厳しいが断念はしないとおっしゃっています。2年ほど前の答弁と昨日の市長マニフェストに掲げてある、どういう形であれ図書館建設という部分に関してはあきらめていないということだったかと思います。
 ただ、新たに新図書館を建設すると、これはやはり財政が好転しない限り、非常に厳しいんではなかろうかと私は認識しておりますが、そういう中にあって、きのう冒頭で最初述べた近隣の自治体の様子ですね、大木町はリニューアル、うきは市に関しては合併市町村ということもあって、庁舎を有効利用、多分財源的にも合併特例債を財源としている部分もあるかもしれません。そういう条件の中できちんと図書館整備を進めているということで、まず確認すべきことは、福岡県下で図書館がないというのはまず確認して、やはりこれはどういうことかということなんです。18年度から貸し出し冊数なり、そういった含めた利用者が大幅にふえてきたと。もちろん内部の職員の方々の御努力なり、あるいは行政の、先ほど申しましたバックアップですね。そういうこともあって、だんだんとやっぱり図書館が欲しい、欲しいというのはもう大多数の市民は思ってあるわけですね。これは決して反対施設でありませんから、図書館があり、美術館がある、これはあってこしたことはないと。だから、決して反対施設ではなくて、ただ、財政云々を考えれば、これだけニーズが高まって、図書館がぜひ欲しい、今熱望の段階ではないかと。だから、今議論すべきことは、よりよい図書サービスを充実させるべく、きちんと真摯に図書館の役割をきっちり今議論すべき時期ではなかろうかと私は思っています。だから、新館であろうが、新築であろうが、あるいはリニューアルであろうが、やはりもちろん図書館がぜひ欲しいという方々、あるいは一般の市民の方々を交えて、きちんと今議論すべき時が今来ているんではなかろうかと私は認識しています。もちろん、市長はマニフェストで1期目から市民の要望が強いということで、図書館建設はぜひやりたいとおっしゃって、現在に至っておりますよね。ただ、やはりある程度柔軟に考えることも必要ではなかろうかと思いますけど、市長は私のこの気持ちといいますか、どう受けとめられますでしょうか。
◎市長(桑野照史 君)
 矢加部議員の質問は、図書行政に対して、いわば今の質問はソフト面の充実をどう図っていくかと、ハード面でなかなかできない環境にあるならば、ソフト面の充実をどう図っていくべきかという御質問ではなかろうかというふうに理解しておりますが、ソフト面といいますか、図書行政としては、きのうも答弁いたしましたように、かなり大変人を得たということもありますし、それから矢加部議員は御不満かもしれませんけれども、この厳しい財政の中で4,000千円を10,000千円に4年続けてどうにか財政的なバックアップを図ることができたというのは、随分政策会議等でも議論をして、庁内の幹部会の中では納得をして、図書行政を進めていこうという合意の中でやっておるわけでございまして、恐らくほかの担当部署から言わせてみると、図書だけが何でこんなに優遇かという思いも逆にあるんではなかろうかというふうに思っております。
 それで、そういう中で、やはり市民の意識をレベルアップしていくという意味からも、この情報をきちっと市民が学ぶ、そういう拠点を図書館に求めるということは、極めて今後のまちづくりに大事なことだというきちっとした認識を持って、いろんな連携も図っていかなきゃならんと思っておりますが、ただ、私の2期目の任期という限られた時間の中では、マニフェストにおこたえできる状況にないということは、きのうも申し上げたように、大変市民の皆さん方、待望されている方には申しわけないという思いでございます。
 ただ、将来展望として考えるならば、例えば、まだここで議論する話ではありませんけれども、実は県営公園の中に文化施設が21年度でもう調査費が、きのうのホットニュースですけれども、ついたようでございます。それで、船小屋の駅をおりて東側のところ、今共同墓地があるところが、あそこを撤去されますけれども、あの周辺に文化施設が県営でという構想がもう一歩踏み出すというようなことで、そのことに対しても筑後市は何か対応を考えたらどうだという県の意見も聞いておるようなところでございまして、ただ、私が個人的に言いますならば、図書館の利用という形にはちょっと場所的に中央図書館には問題があるんじゃないかなというふうに思ったりもしております。
 せっかく今お話がございましたので、ハード面はなかなか今の時点では厳しいわけですけれども、私は以前からずっと構想として、ごく庁内の副市長以下、数人しか知らないような夢的に思っておりますのは、やはりこの庁舎自体が極めて、図書館がないのも恥ずかしいかもしれませんが、福岡県下どこ行っても、うちよりも古い──古いというのは大牟田がちょっと一つ別格で県の指定文化財になっておるようですけれども、そこ以外には大体いずこもうちよりも効率的な庁舎があって、50年を経過しておる庁舎を何とかせにゃいかんという思いもあります。私は以前からそういう個人的、まだ個人の段階ですけれども、そういうものと一体とした、その中に図書館を組み込むという話を構想として自分で思ったりしておりまして、いろんな頭の中でよぎる中で、大変元気のいい企業が筑後市もあるわけですので、あるいはこの間から申し上げたIT関係のところも息を吹き返してくるというようなことがあって、法人税等が盛り上がってくるようなことがあれば、あるいは企業の──ちょっと話が長くなって恐縮ですが、久留米市で連綿と西日本新聞にシリーズが出ておりますが、BSの歴史、120年生誕の話が出ておりますと、あれはいわばブリヂストンの節税対策が久留米に施されたというような一面も実はあると思います。したがって、元気な企業が我が筑後市に節税対策の一環としてでも活用してもらえることになれば、そういうもののハード面もまたあるんではなかろうかと思ったりもしておるところでございまして、ただ、確実なところで言うと、船小屋の駅の前に文化施設ができるというのも、図書館と言わないまでも、またこれから筑後市が大きな展開の一つの拠点としては考えられるんではないかというふうに思っております。
 きのうの質問のように、いずれにしても、けさの新聞にも出ておりましたが、久留米から鳥栖、あの近郊で連携するとかいう話も出ておりますから、我々のところはそういうソフト面での若干おくれをとっておると思います。それで、近隣のみやまにも立派な図書館がありますし、八女、あるいは今度できるであろう大木町等々とも連携をとりながら進めていく。それから一方では、筑後市自体の中で、それぞれの学校図書室というのもございますから、これとの連携も深めていく等々、少なくとも現状でできる改革というものを精いっぱいやっていくということは極めて大事なことではないかというふうに認識をしております。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 今の市長の答弁を聞く限り、市長は図書館に関しては新館というか、「新築ありき」ということではないかと思いますが、私は今回の質問に際して、黒木町、大木町、そして久留米市立図書館、それぞれ館長さんとか、あるいは大木町では今回リニューアルに関して担当の係長、そして久留米市立図書館では非常に名の知れた係長、この方は筑後市の御出身なんですが、そういう方と実際お話をして、図書館像なり図書館のあり方というのを私も学ばせていただきました。そういう中で、黒木町、もちろん筑後市と比べると、規模も小さい町なんです。来年2月は合併されますが、その中で館長が言われたのは、10年ほど前から黒木の住民の方々が図書館建設を熱望されていて、そういった会もできて、5年ほど前にその一環でしょう、移動図書館も実現をして、そしてそういった方々が議会にぜひ図書館をという請願を出されて、それが全会一致で議会でも可決されて、そして3月議会で図書設置条例の設置に至って、4月1日からオープンと。実際、既存の施設を活用してリニューアルして、黒木町の図書館に行きましたけど、その館長が言われたのは、日本でもしかしたら一番小さい図書館やけど、黒木の方々は誇りを持ってここを使っている、そういった誇りを持ってやっていると。やはりそういうことをちょっとお聞きしております。
 市長は近隣自治体との連携と先ほどおっしゃいましたですね。みやま、大木等々おっしゃいました。やはり中央公民館図書室とある以上は、その連携もなかなか難しいんですよね。やっぱり同じ土俵に乗らないとなかなか連携もいかないということも私は聞いております。例えば、筑後市の場合は八女市との関係では協定等を結んで、例えば、筑後市民が八女市内に勤務しなくても本を借りられるわけですね。例えば、みやまに行けば、3月のまちづくりアンケートにも自由回答で書かれていましたけど、多分みやま市に近い方々でしょう。休暇、休みのときは逆にみやまの図書館に行って、かなり筑後市の図書室と比べると空間も広い、そういう中でくつろぐというか、本を読んでいると。ただ、本は借りられないんですよね、みやま市内で勤務していない限りですね。ただ閲覧するだけですね。それは何かといえば、筑後市はまだ現状、中央公民館図書室ということなんですよ。やはり図書館にして、同じ土俵に乗って、八女とかみやまとか近隣の自治体との、やはり図書館は図書館の中で連携をする。これは図書館法の中にも書かれていますよね。そういった連携をするというのは義務づけられている。それは不可欠であると、大切であると。だから、今筑後市の置かれた状況というのは、行政、自治体の連携というのは広域行政、きのう中富議員もありましたけど、図書館は図書館での連携で図書サービスをその地域のエリアの方々に提供するという役割があるんですよ。だから、本市は現状、中央公民館図書室ということでは、これは十分やれないんですよ。ただ、話に聞くと、図書行政推進委員会では、もう図書設置条例をつくって──黒木とか大木の方も言われました。筑後市は見たら機能的にはもう図書館ですよとおっしゃいました。非常に評価も高かったです。やはりそういう議論も出ているわけですね。ですから、図書館設置条例をつくって図書館にして、近隣自治体と同じ土俵に乗って図書館は図書館の連携をしっかりつくっていくときなんですよ。いかがでしょう、それは。
◎協働推進部長(田中僚一 君)
 それでは、私のほうからお答えさせていただきます。
 今、矢加部議員おっしゃった部分、かなり当たっている部分がありまして、実は図書行政推進委員会の中でも意見は分かれております。図書館がない市というのは大変不名誉なことでありますし、市民にとってはそれはかなりストレスの部分もあるかと思います。それが逆に言うなら、図書館をつくろうというパワーになっている部分もございます。そのパワーが実は今の段階では図書館は無理だということで、図書行政推進委員会の中に脈々と流れておると。そこでいろんな御提案がございます。市のほうも図書館をすぐは建てられないという部分もございまして、それには何とかこたえていこうということで、毎年毎年できるものはやっていくということで、かなりの改善ができております。先ほどから市長も申されましたが、司書の数が圧倒的にふえた、それからよその市では、今のこの財政状況の中で図書資料費が減っております。筑後市はどんとふやしまして、横ばいだということで、私も時々よその市に行ったときには図書館をのぞいてみるんですが、確かに図書館、ボリュームはありますが、古い本も多いです。よその方が筑後市に来られて言われるのは、「本が新鮮だ」という言い方をされます。そういう意味からすると、それなりの小さいけれども、きらりと光るものが筑後市にあるということで、今は特にそういう司書をふやしながら、スタッフの充実をして、それでできることがないのかというようなことでやっております。
 ただ、そういう連携についても、よその図書館の本を借りると、あるいは県立図書館の本を借りるというのは、かなり利用者にも定着をしておりまして、そういう部分では余り支障はないという実態はございますが、実は数年前にみやま図書館に「連携しよう」ということを私仕掛けたことがございます。しかし、やっぱり向こうは図書館でありまして、うちは6万冊しかないというようなことがあって、「じゃいいですよ」と、しかし、「筑後市の方が来られて借られるなら一定のお金を下さい」ということを言われましたので、それで中座をしておるところであります。確かに図書館という名前になれば、そういった連携、近隣の図書館との連携というのはできてきますし、いろんなメリットがございます。ただ、この場ではやっぱり市長が申しますように、立派な図書館を建てたいという意向を持っていらっしゃる市民の方が多うございますので、今の段階では名前だけ図書館に変えますと、あるいはリニューアルをちょっとしますということで多くの方の御了承が得られるというふうな確信もございませんので、せっかく図書行政推進委員会という議論をする場がありますので、そこの重要な課題にさせていただきたいというふうに思います。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 私は、今こそ次の時代を考えるべきではなかろうかと思っています。有名なアメリカの牧師のジェームス・クラークの言葉がありますよね。政治家は次の時代を考えるという一説がありますけど、財政難というのはどの自治体もそうなんですが、やはり今置かれた状況とかを踏まえて、確かに新館を望む声も多いというのは私もわかりますし、ただ、やはり図書館というのは、きのう社会教育課長もおっしゃいました生涯学習という言葉も出ましたけど、そして大木町が今回のリニューアルに当たりまして、これは町長公約で実現をして、2億円程度の事業費で今リニューアルをやっておりますけど、町長公約のもとで生涯学習を支援するというビジョンを掲げて、その一機能として図書、そういった情報の充実を図りたいということで今進めているんですね。だから、本市において、よく「まちづくり」という観点で質問もなされますけど、私自身はそういった拠点、生涯学習の拠点がやっぱり図書館であるべきだと。図書室職員にこの前ちょっと伺いましたけど、地域支援をやりたいと、だから地域情報センター、そういったコーナーをつくって、JC、商工会議所、あるいはJAさん、そういったところといろいろ連携をとって、そういった本なり情報を市民の方にぜひ提供したいということで、担当者をつけて今されていると。内部ではかなり先を見て自助努力をされているわけですね。だから、私自身は確かに新館というのもよくわかりますが、やはり現実的なことを言えば、増改築、リニューアルで一つ考えてもいいのではなかろうかと。
 先ほど桑野市長おっしゃいましたね、例えば、この本庁舎も50年云々と、何とかならんもんかなとかおっしゃいましたけど、やはり今課題となっているのが公共施設の有効利用なんですね。だから、補助金適正化法というのが緩和されています。たしかこのサンコアについては、正式名称は勤労者家庭支援施設ですから、多分、昭和56年ぐらいですかね、竣工されたのは。多分当時の労働省の補助金でつくられた施設ですよね。ただ、先ほど言いました補助金適正化法が規制緩和されました。だから、例えばサンコアについては、これまでであれば、通常コンクリートの施設は50年が耐用年数とよく言いますけど、それが過ぎない限り、例えば、別に転用するとか、あるいは譲渡するとか、取り壊すとか、そうすれば補助金を全額返還せんといかんとか、そういった規制があったわけですね。ただ、多分昨年度それが規制緩和されていますね。だから、公共施設の有効利用という観点からも、私はサンコアに増改築というか、してもいいんではなかろうかと。図書館をそこに、場所的にもしっかり考える中で、筑後市の範囲の中で考えれば、やはりサンコアじゃなかろうかと。だから、1階のスペース等を見直して、例えば、よく1階ロビーで高校生なりが勉強していますね。彼らはそういった会議室では勉強できないわけですね。要はそういう施設でつくられていますから、ただ、今は時代は変わって、そういった補助金の適正化法も規制緩和されたという中で、サンコアの有効利用という観点から、もう一回ちょっと検証して、そして使い勝手がさらにいい施設にするというのは一つの考えではなかろうかと。だから、私は今の図書室の2階部分は建築法の改正で、多分耐震の問題で2階は増築できなかったという話を聞いておりますけど、であれば、やっぱり一度耐震診断をやって、それが結果云々で、例えば、2階も含めて考えるとか、あるいは1階の部分をフロアというか、いろいろリニューアルで図書館にするということが現実的な対応ではなかろうかと思います。すなわち、生涯学習センターというか、そういった拠点として図書館を位置づけるということで考えたらどうかなと私はちょっと提言をさせていただきますけど、市長、どうお考えですか。
◎市長(桑野照史 君)
 生涯学習の拠点という役割は図書館、極めて大事だろうと思います。もう四、五年ぐらいになりますけれども、私も滋賀県の愛知川図書館という大変全国的に有名な図書館に行きました。そして、渡部館長さんにるる御指導いただいたことを今思い出しておるところですが、あそこなどはもうまさに本を借りに来る、本を読みに来るということもさることながら、人が集ってくると、「余り用がなくてもうちの図書館には人が来るんですよ」と、「昼寝をしに来る人もおりますし」というような話をうれしそうにされましたことを覚えておりますが、図書館は本を借りるところだという話よりも、人が集うところだというような視点でいくならば、まさにこれからの地域づくりの大きな拠点になる役目が図書館だろうというふうに思います。
 具体的に今サンコアの改修等々の話もありましたが、それも一案だろうと思いますし、先ほど私が夢として話をした、この際思い切って市民の理解が得られるならば、この50年たったこの全部を取っ払ってしまって、今東館の北側にでも少し高いやつをつくって、その1フロアが図書館であるというような構想、一番てっぺんが議会であるというような構想を私は実は夢見ておったんですが、残念ながら、今のところ財政的にこんなに、これがだめなら次、次がだめならこれと、きのうるるお話ししたように、3つぐらいアッパーカットを食らっておりますので、夢は夢としてこれから後のいつか、なるべく近い将来においてそういうものをつくり上げていきたいと。
 したがって、先ほどの原点に戻りますと、ソフト面で市民が愛する、市民が図書というものになじむ、そして集ってくるというソフト面の取り組みを先に進めながら、どういう形でハード面を進めていくかということは、まだ幾つもいろんな角度から検討する余地があるんではないかと思っておるところでございます。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 今市長も言われましたが、私は生涯学習の拠点と言いましたけど、大木町に関しては町づくりの拠点だという中で今リニューアルが行われています。その中で、町長公約で今そういった事業を行っていると。ちなみに、本市で校区コミュニティ構想を進めていますけど、大木町もたしか3小学校区あったかと思います。その中で地域分権ということで、各校区に補助金ですか、これをつけて、その地域でやれることはやってくださいということで、たしか上限1,000千円だったと思いますけど、やっています。ただ、これはどうしても横並びで、どうしても1,000千円、1,000千円、1,000千円ということになるんで、今、大木町についてはその事業は凍結をしているとおっしゃっていました。要は、筑後市の規模、あるいは大木町の規模ということで、じゃやっぱり中枢に集めて、そういった機能を持たせて、そこをまずまちづくりの拠点としてそれを少しずつ広めていきたいということでちょっと伺いましたけど、それぞれ市とか町によって考えがあって、それで事業が行われますので、やはりこれは久留米市の図書館の係長も言われましたけど、やはり政策なんですね。だから、本市として図書行政、図書館をもって何をしたいのか、学校図書なのか、あるいは生涯学習なのか、あるいは文化なのか、教育、子育てなのかという、そういう部分でやはりきちんと10年先を見据えて図書館議論をしていかなければならないとおっしゃっていました。
 だから、市長の新館熱望というのはよくよく僕はわかりますが、現実を踏まえたら、時は待ってくれないという部分もあるんですね。だから、今こそ財政が厳しい折こそ、しっかり図書館議論というのをしていただきたいし、私は一つの提言、提案をさせていただきましたけど、それがまず現実的なものではなかろうかと。だから、ということは、今そういった議論をする場ですね、これはやはり図書行政推進委員会で今されていますか、ちょっとそこをお願いします。
◎協働推進部長(田中僚一 君)
 図書行政推進委員会は、もう発足して随分なりますが、そのときに位置づけておりますのは、当面、新図書館を建てるのが困難だと。ただ、既存の施設を活用して何ができるのかということを考えていただきたいということでお願いしております。
 今おっしゃる部分については、その範疇に入ると思います。いろんな議論がなされておりまして、例えば、新図書館についてもいろんな工法、PFIの工法なども具体的に勉強はしたことがございます。ですから、十分なじむ話だと思いますので、その場の議論の素材にさせていただきたいと思います。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 図書館論議ができる場としては図書行政推進委員会、そういう中でこれまでにそういった論議もされたということで、ぜひきちんと論議していただきたいということと、あとは新館であろうが、リニューアルであろうが、やっぱり市民の合意、市民とともにどういう形でつくるかというのは最終的に決めなければならないと思うんですね。だから、そういった場を設けていただいて、市が置かれた状況を踏まえて、図書行政推進委員会、あるいはその他の部分でもう一度きちんと議論をしていただきたい、そういう場を陰に陽につくってぜひ論議をしていただきたいと思います。
 そういうことで、次の時代を考えていただいて、市長、そういった場を何か機運というか、そういった場をぜひ設けるなり、しっかり議論する場というか、それをぜひ起こすというか、つくっていただきたいと思いますが、そういうことを踏まえてどうでしょう。
◎市長(桑野照史 君)
 図書行政の重要さという意味では、質問議員と私、全く一致していると思います。大変貴重な御意見をいただきましたので、ぜひ庁内全体に機運が盛り上がるように、私も努力をしていきたいというふうに思います。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 中央公民館図書室に関しては、先ほど地域情報センターを今内部でつくっているということで、そこで室長が言われたんですね。やはりこういうことを通じて、図書室、図書館のあり方として、郷土愛を育てたいと、あと地域を元気にしたいと、次の世代の子供たちも含めて、次につなげていきたいということをおっしゃっていますので、職員の皆さん、あるいは今支える会を初め、100人以上のボランティアの方々が図書室にかかわってありますよね。そういった機運がこの3年ほどで生まれています。だから、そういったことを含めて、前向きに今後展開というか、ぜひやっていただきたいと思います。
 最後に、この件に関して読書ということで、これは教育委員会でしょうか、子供読書活動推進計画というのが自治体に対して策定が義務づけられているかと思うんですね。現状から言うと、市町村で今計画が策定されているのが3割ちょっとですかね。だから、子供の自主的な読書活動を行う、そのための環境整備を学校のみならず、地域、あるいはその他のところでつくっていこうという法律がありますね。その趣旨のもとで計画策定が義務づけられていますけど、本市の策定状況というか、これはどうなっていますでしょうか。
◎協働推進部長(田中僚一 君)
 お答えいたします。
 子供読書推進計画については、もう随分前から筑後市でもつくりたいという考え方は持っておりました。県教委のほうからもぜひつくってくれというようなことで指導もいただいております。例えば、小郡市あたりでは随分早くつくっておりますので、視察に行ったこともございます。
 ただ、現実的には、計画をつくるだけならそう大したことではないんですが、そういう体制をいろんなところでつくっていく、例えば、保育所では何をする、学校ではどういう組織をする、それぞれ地域、職域ではどうするというような、かなり職員が出かけていって、機運を盛り上げていく、それを形にするということが必要でございます。以前は正規職員2人、それから嘱託職員3人ぐらい、全部で三、四人という形だったので、なかなかそこまでの職員の手当てができないということでありました。今回、新たに全体で嘱託7人という体制になりましたので、「できるのかな」という思いもありますので、図書の職員、それもしなきゃいかんという認識を持っておりますので、現実的にどうできるのかどうなのかについては議論をしてみたいと思います。
◆8番(矢加部茂晴 君)
 子供がみずから本に手を差し伸べるというか、そういう環境をつくると、それはやっぱり子供の時代、特に大人が指導するというか、そういう時期だと思うんですね。だから、そういう環境整備のためにこの計画があって、ただ、まだまだ本市はですね、全国的には3割ぐらいです、策定済みは。ただ、策定に向けて作業中というのが多分一四、五%、ですから四七、八%はもう大体策定していると考えてもいいかと思います。ということで、まだまだ過半数の自治体はまだ検討中、あるいは検討にも至っていないという段階ですから、ぜひこれは活字離れ、やっぱり私は読書というのは大事、そういう意味でも図書室、あるいは図書館の機能も非常に今後大事になっていくかと思いますので、やはり本市の私にとって課題の一つとしては、決して図書館が県下では筑後市だけなかばい云々じゃなくて、これも現実問題あるかもしれないんですけど、筑後市のそれこそまちづくりの根幹にかかわる一つが図書館ではなかろうかと。そういった機能を果たすところでもあるし、やはりそういうことでぜひ庁内、あるいは実際かかわられる方々とか含めて、そういったよりよい図書サービスを充実させていくということを含めて、ぜひしっかり前を見て議論をしていただきたいと思います。
 以上、私の一般質問を終わります。
○議長(原口英喜 君)
 以上をもちまして、矢加部茂晴議員の一般質問が終了いたしました。
 一般質問は終了いたしましたが、市長より議案を追加提案したい旨、申し出がありました。その取り扱いについては、昨日、休憩中に議会運営委員会を開催していただき、御協議をしていただいておりますので、委員長より御報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(中富正徳 君)
 御報告を申し上げます。
 市長からの議案の追加の申し出について、昨日、議会運営委員会を開催し、その取り扱いについて協議をいたしたところでございます。
 協議の結果、本日の日程に追加し、議題とすることで議会運営委員会の意見の一致を見たところでございます。
 以上、御報告申し上げます。議員各位の御賛同のほどよろしくお願いいたします。
○議長(原口英喜 君)
 お諮りいたします。委員長の報告どおり、議案第50号については日程に追加し、直ちに議案の上程並びに提案理由の説明を行うことに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(原口英喜 君)
 御異議なしと認めます。よって、議案第50号については、ただいまの御決定どおり取り扱うことにいたします。
 それでは、議案書の記入については、説明をお願いいたします。
◎総務部長(加賀田慎一 君)
 議案書の日付について、4カ所ほど御記入をお願い申し上げます。
 まず、議案書の表紙でございます。平成21年6月12日提出、よろしくお願いいたします。
 それから、提案理由書の、これも表紙でございますけれども、6月12日でお願いいたします。
 次に、補正予算書でございます。まず、表紙の部分について、6月12日ということでお願いいたします。それから、補正予算書の3ページでございます。3ページの下段に、6月12日提出ということで御記入方をお願い申し上げます。
△日程第2 議案上程・提案理由説明
○議長(原口英喜 君)
 日程第2.議案第50号を上程いたします。
 市長より提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 議案第50号 平成21年度筑後市一般会計補正予算(第2号)について申し上げます。
 今回の補正予算は、法人市民税の確定申告により税額が確定し、市税の還付及び加算金が不足するため、増額するものです。この財源としては繰越金を充てております。
 慎重御審議のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(原口英喜 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終わります。
 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
                午前10時52分 散会