平成21年 9月 定例会(第16回)

              平成21年9月4日(金曜日)

                                (午前10時00分開会)


1.出席議員(19名)

    1番  島    啓 三         11番  坂 本  好 教
    2番  山 下  秀 則         12番  田 中  親 彦
    3番  大 城  敏 彦         13番  池 田  光 政
    4番  松 竹  秀 樹         14番  大 藪  健 介
    5番  佐 藤  正 利         15番  永 田  昌 己
    6番  坂 田  容 子         16番  村 上  知 巳
    7番  山 下  元 生         17番  貝 田  義 博
    8番  矢加部  茂 晴         18番  弥 吉  治一郎
    9番  五十嵐  多喜子         19番  原 口  英 喜
    10番  中 富  正 徳

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  永 延  喜 男
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    中 村  美 彩


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 桑 野  照 史
    副市長                中 村  征 一
    教育長                城 戸  一 男
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長)  一ノ瀬    諭
    建設経済部長
                       鬼 丸  則 行
    (兼水道事業事務部局建設経済部長)
    協働推進部長
                       田 中  僚 一
    (兼男女共同参画推進室長)
    消防長                堤    秀 信
    市立病院事務局長           松 竹  卓 生
    市長公室長              田 中  富士男
    総務課長               木 庭  雄 二
    税務課長               小 田  久美男
    市民課長               山 口  朋 秀
    健康づくり課長
                       山 口  友 子
    (兼地域包括支援センター長)
    福祉事務所長             小 田  美 穂
    かんきょう課長            橋 本  國 光
    農政課長               木 本  吉 彦
    商工観光課長             高 木  正 勝
    道路・水路課長            野 田  和 孝
    都市対策課長             西 田  正 治
    上下水道課長
                       大 籠    修
    (兼水道事業事務部局上下水道課長)
    地域支援課長             城 戸  淳 一
    社会教育課長(兼中央公民館事務長)  山 口  辰 樹
    会計課長(兼会計管理者)       宮 原  一 壽
    学校教育課長             舩 橋  義 顕
    人権・同和教育課長(兼人権・同和対策室参事
                       北 島  鈴 美
    兼男女共同参画推進室参事兼勤労者家庭支援施設館長)
    監査事務局長             成 清  平 和
    農業委員会事務局長          青 木  靖 文
    消防本部消防次長兼総務課長      井 寺  藤 彦
    消防本部警防課長           村 上  由 明
    消防本部予防課長           山 口  清 登
    市立病院総務課長(兼病児保育施設・
                       角    敏 幸
    ちっこハウス室長兼診療情報管理室長)
    市立病院医事課長(兼健康診断室長)   永 松  三 夫



                 議事日程第1号
                    平成21年9月4日午前10時開会・開議

● 開  会
 第1  会期の決定
 第2  諸般の報告
 第3  議案第53号から第79号まで及び報告第8号から報告第13号の上程、提案理由説明

     (全員協議会)

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                午前10時4分 開会
○議長(原口英喜 君)
 おはようございます。本日の出席議員は19名で、定足数に達しております。
 これより平成21年第16回筑後市議会定例会を開会いたします。
 本日の会議は、議事日程第1号により行います。
△日程第1 会期の決定
○議長(原口英喜 君)
 日程第1.会期の決定を議題といたします。
 会期につきましては、議会運営委員会において御検討いただいておりますので、委員長より御報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(中富正徳 君)
 おはようございます。御報告申し上げます。
 本日招集されました第16回筑後市議会定例会の日程につきましては、去る8月28日に議会運営委員会を開催し、協議をいたしましたところでございます。
 協議の結果、会期は本日4日より28日までの25日間とすることで議会運営委員会としての意見の一致を見たところでございます。議員各位の御賛同のほどをよろしくお願いを申し上げます。
○議長(原口英喜 君)
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日から9月28日までの25日間といたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(原口英喜 君)
 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月28日までの25日間と決定いたしました。
△日程第2 諸般の報告
○議長(原口英喜 君)
 日程第2.諸般の報告をいたします。
 例月出納検査として、平成20年度、平成21年4月から5月分、平成21年度、平成21年4月から6月分の報告書並びに総務文教委員会、建設経済委員会の研修報告をお手元に配付しておりますので、御報告にかえさせていただきます。
△日程第3 議案上程・提案理由説明
○議長(原口英喜 君)
 日程第3.議案第53号から第79号までと報告第8号から第13号まで上程いたします。
 市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(桑野照史 君)
 おはようございます。本日ここに、第16回筑後市議会定例会の開催に当たり、議員各位の御健勝をお喜び申し上げますとともに、日ごろの御精励に対し、深く敬意を表する次第であります。
 ただいま上程されました議案第53号から議案第79号まで並びに報告第8号から報告第13号までについて、提案理由の説明を申し上げます。
 議案第53号 筑後市税条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 平成20年度の地方税法改正において、都道府県または市区町村が条例で指定することにより、住民の福祉に寄与する寄附金として税控除できる制度が創設されましたが、福岡県が本年6月に条例改正により包括指定したため、これに合わせて改正するものであります。
 議案第54号 筑後市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定については、健康保険法施行令等の一部を改正する政令が公布され、平成21年10月1日から平成23年3月31日までの間の出産に係る出産育児一時金が40千円引き上げられたことに伴う改正であります。
 議案第55号 平成21年度筑後市一般会計補正予算について申し上げます。
 今回の補正予算は、614,955千円を増額し、歳入歳出予算の総額を16,201,356千円とするものです。
 歳出予算について申し上げます。
 第3款.民生費の介護保険特別会計(保険事業勘定)繰出金は、前年度の事業費確定に伴い、繰出金を精算したことによる減額であります。
 乳幼児医療に要する経費は、乳幼児医療費のレセプト件数の増加に伴う審査支払手数料の増額であります。
 児童福祉施設等助成金は、老朽化が著しい宗岳寺保育園の全面改築に対する補助金で、国庫補助金と国庫補助金の2分の1に相当する市の補助金を合わせて交付するものです。
 児童育成推進事業に要する経費は、国県の財源を活用した、おひさまハウスのボランティア研修会や子育て講習会の開催、児童虐待防止カードの作成配布など、子育てを支援するための経費であります。
 学童保育事業に要する経費は、古川校区学童保育所のトイレを車いすにも対応できるよう整備するための経費です。
 安心こども基金事業に要する経費は、県の子育て応援基金事業を活用し、ちっこハウスに感染症児のための専用出入り口を設置し、殺菌機器、エアカーテン等を整備するための経費です。
 住宅手当緊急特別措置事業に要する経費は、国の住宅手当緊急特別措置事業により、住宅をなくした離職者等に対し就労を支援するための住宅手当を支給するほか、住宅確保・就労支援員を配置するなど、新たなセーフティーネット事業を実施するための経費です。
 災害救助に要する経費は、7月の大雨により福岡県全域が災害弔慰金の支給対象となったことに伴い、おぼれて亡くなった方の遺族に対し弔慰金を支給するものです。
 第4款.衛生費の環境自治体会議ちっご会議に要する経費は、平成22年5月に筑後市、大川市、大木町による環境をテーマとした全国大会を開催するため、会議負担金等の準備経費を計上するものです。
 地域グリーンニューディール事業に要する経費は、県の基金事業により、庁舎内蛍光灯の省エネ型への変更、サッシの断熱化、不法投棄防止強化パトロールなどを実施するものです。
 第5款.労働費の緊急雇用創出事業に要する経費は、県の基金事業により、国民健康保険税の納税相談や収納促進のために臨時職員を雇用し、短期雇用機会を提供するものです。
 第6款.農林水産業費の圃場整備推進に要する経費は、筑後北部第2地区のクリーク防災機能保全対策事業採択に向け、市で実施することとしていた申請業務等を県が実施することになったため、委託料を減額し、県事業負担金を増額するものです。
 第7款.商工費の観光事業に要する経費は、国の地域活力基盤創造交付金及び県の広域地域元気づくり事業補助金を活用し、筑後広域公園内に温泉施設及び足湯などを整備するもので、筑後広域公園の魅力を高め、矢部川流域周辺の観光ネットワークの拠点、休憩・交流拠点を目指し、今年度は温泉探査、入浴施設・足湯の基本計画、設計、基盤整備などを実施するものです。
 第8款.土木費の和泉久保田前田線改良事業に要する経費及び道路新設改良事業に要する経費は、事業計画の変更による予算枠内での組み替えであります。
 河川改良事業に要する経費は、農山漁村活性化プロジェクト支援事業の樋ノ口橋架け替えに係る用地購入費、補償金などで、国の補正予算による補助金及び地域活性化・公共投資臨時交付金等を活用し、事業進捗を図るものです。
 第10款.教育費の理科支援員等配置事業に要する経費は、県の委託金により、羽犬塚、古川、二川、筑後北の4小学校に理科支援員を配置するものです。
 小学校のパソコン設備整備事業に要する経費は、当初予算でリース計上していた羽犬塚、松原、筑後、下妻の4小学校のパソコン設備整備を、国の補正予算による補助金及び地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用して購入等による整備に切りかえるとともに、すべての小学校に1台ずつ電子黒板を導入するものです。
 太陽光発電導入事業に要する経費は、国の補正予算による補助金及び地域活性化・公共投資臨時交付金を活用し、松原、水洗、筑後の3小学校に太陽光発電設備を設置するものです。
 障害児等対策事業に要する経費は、国の補正予算による補助金及び地域活性化・公共投資臨時交付金を活用し、古川、水洗、西牟田の3小学校に小型エレベーターと屋内運動場に多目的節水型トイレを設置するものです。
 中学校のパソコン設備整備事業に要する経費は、小学校と同様に、すべての中学校に1台ずつ電子黒板を導入するものです。
 水田コミュニティセンター管理運営に要する経費は、同集会所の外壁が老朽化により崩落したため、全体的な改修工事を行うものです。
 サザンクス筑後の管理運営に要する経費は、老朽化に伴う空調設備の修繕料であります。
 第11款.災害復旧費は、6月29日から7月1日及び7月24日から26日の豪雨によって被災した農業用施設等の復旧費であります。
 以上、歳出予算の主な財源として、国庫支出金413,540千円、県支出金49,816千円、市債61,600千円、繰越金88,737千円を充てております。
 議案第56号 平成21年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算については、後期高齢者支援金等納付金及び前期高齢者納付金の確定に伴う増額、老人保健医療費拠出金の確定に伴う減額、前年度国庫支出金の精算に伴う返還金などであります。
 議案第57号 平成21年度筑後市老人保健特別会計補正予算については、平成20年度老人医療給付費等の確定に伴う社会保険支払基金への返還金であります。
 議案第58号 平成21年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算については、平成20年度決算剰余金の介護給付費中期財政調整基金への積み立て及び前年度の国県支出金等の精算に伴う返還金であります。
 議案第59号 平成21年度筑後市下水道事業特別会計補正予算については、国の補正予算による補助金を活用し、西牟田地区の下水道施設整備を推進するものです。
 議案第60号 平成20年度筑後市一般会計歳入歳出決算の認定から議案第68号 平成20年度筑後市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定については、地方自治法第233条第3項の規定に基づき、監査委員の意見を付して認定をお願いするものです。
 議案第69号 平成20年度筑後市病院事業会計決算の認定について及び議案第70号 平成20年度筑後市水道事業会計決算の認定については、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、監査委員の意見を付して認定をお願いするものです。
 議案第71号 平成20年度船小屋温泉振興組合一般会計歳入歳出決算の認定については、船小屋温泉振興組合が平成21年3月31日に解散したため、地方自治法第292条を準用し、地方自治法施行令第5条第3項の規定により、監査委員の意見を付して認定をお願いするものです。
 議案第72号 平成20年度筑後市水道事業剰余金の処分については、地方公営企業法第32条第1項及び第2項の規定に基づき、平成20年度末未処分利益剰余金を処分するもので、減債積立金50,000千円、建設改良積立金2億円を計上し、翌年度繰越利益剰余金を185,364,345円とするものです。
 議案第73号 市道路線の認定について申し上げます。
 山ノ井浦田諏訪ノ前線については、JR九州との協議によりJR羽犬塚駅前道路を認定するもので、熊野平蔵免10号線及び山ノ井松延3号線については、都市計画法に基づく開発行為等により整備された道路を認定するものであります。
 議案第74号 福岡県市町村消防団員等公務災害補償組合を組織する地方公共団体の数の増減及び福岡県市町村消防団員等公務災害補償組合規約の変更について及び議案第79号 福岡県後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の増減及び福岡県後期高齢者医療広域連合規約の変更については、前原市、糸島郡二丈町及び同郡志摩町が合併し、平成22年1月1日から糸島市が設置されることに伴い、議会の議決を求めるものであります。
 議案第75号 福岡県南広域水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少及び福岡県南広域水道企業団規約の変更について、議案第76号 八女・筑後広域市町村圏事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び八女・筑後広域市町村圏事務組合規約の変更について、議案第77号 八女西部広域事務組合を組織する地方公共団体の数の減少、八女西部広域事務組合の共同処理する事務の変更及び八女西部広域事務組合規約の変更について、議案第78号 花宗用水組合を組織する地方公共団体の数の減少、花宗用水組合の共同処理する事務の変更及び花宗用水組合規約の変更については、合併により平成22年2月1日から八女郡黒木町、同郡立花町、同郡矢部村、同郡星野村が八女市に編入されることに伴い、議会の議決を求めるものであります。
 報告第8号 平成20年度筑後市国民健康保険高額療養資金貸付基金の運用状況について及び報告第9号 平成20年度筑後市介護保険高額介護サービス費等資金貸付基金の運用状況については、地方自治法第241条第5項の規定に基づき、監査委員の意見を付して提出するものです。
 報告第10号 平成20年度健全化判断比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定に基づき、監査委員の意見を付して報告するもので、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4指標は、いずれも早期健全化基準を下回っております。
 報告第11号 平成20年度資金不足比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第22条第1項の規定に基づき、監査委員の意見を付して報告するもので、病院事業会計、水道事業会計、下水道事業特別会計の比率は、いずれも経営健全化基準を下回っております。
 報告第12号 筑後市土地開発公社の経営状況について及び報告第13号 筑後市文化振興公社の経営状況については、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、平成20年度の経営状況を提出するものであります。
 以上が議案の大要であります。慎重御審議の上、御決定賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明を終わります。
○議長(原口英喜 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終わります。
 市長により発言の申し出があっておりますので、許可をいたします。
◎市長(桑原照史 君)
 9月議会の開催に当たり、この際、議長のお許しを得て、私の所信を申し上げさせていただく機会をいただきまして、ありがとうございました。
 それでは、私の思いを発言させていただきたいと思います。
 昭和58年3月、私は病を得て、心ならずも福岡県議会議員の職を辞しました。いまだ38歳の若い身でしたが、その後、20年近い政治的には空白の歳月を経て、平成13年、馬場淳次前市長の後を受け、13代、7人目の筑後市長に就任することとなりました。そのとき私は57歳、しみじみと我が身の運命を感じたものであります。市長就任以来、世の中は大きな変革の時期に差しかかり、社会のあらゆる分野で新しい時代を産み落とす前夜のようなきしみ音が続き、社会は激しく揺れ動き、本年、つい先ほどの8月30日の総選挙では民主党の歴史的勝利により政権交代が現実のものとなりました。
 この間を振り返りますとき、15年にスタートした小泉内閣の三位一体改革は北海道夕張市の財政破綻を契機に、おんぶにだっこを当たり前と考えていた地方自治体側に地方交付税の削減という鉄槌を浴びせ、全国の基礎自治体はかつてない経験に悲鳴を上げ、市町村合併に一段と拍車がかかることになったのであります。就任した14年当時は国からの地方交付税がおよそ30億円ほどあったものが3億円、5億円、9億円と削減され、21年度までの累計で47億円が私たちのまちに届かなくなりました。このような事態の中で、筑後市では17年から財政健全化計画を実施し、必死に財政不足に取り組みましたが、一定、市民サービスへのしわ寄せも余儀なくされたところであります。このような状況のもと、国は実質公債費比率という新しい財政基準を導入し、我がまちでは18年度に17.8%、翌年からは18%の危険区域を超えるという事態が想定される中で、基金の取り崩しという大なたを振るい、本年度は14.4%まで圧縮、健全化することができました。それにつけても、私の念願であり、市民との大事な約束でありました市立図書館の建設は、この三位一体改革による累計47億円の交付税の減少で当面の建設は実現困難となってしまいました。15年度に土地の選定作業にまで着手しておりましただけに、残念、無念で仕方ありません。
 では、どうやって地方の自立は可能なのか、どう困難に立ち向かったらいいのか。その答えは、平成12年に成立した地方分権一括法が名実ともに我が国の社会に定着することにあります。今回の総選挙で各党は地方分権の推進をマニフェストで国民に約束しました。行政の仕組みや税制が地方の自立が可能になるように新しく改革され、同時に、地方側では従来のお任せ主義から脱却して、自立する仕組みと覚悟をみずからの手でつくり上げること、その両面が達成されたとき、市民が主役の地域主権の一人一人が社会に責任を担い合う真の民主主義社会、日本の再生が実現すると私は考えます。地方自治体は国の下請的存在から、みずからの意思で市民と一体となって地域づくりに取り組む時代、自立の覚悟が求められる地方の時代を迎えるのであります。
 筑後市では、これからの10年を目指す第四次総合計画の策定を初め、行政評価、人事評価、政策会議、経営会議等々、数値に裏づけられた客観的で公正公平な行政の遂行、すなわち個人の権力が横行する余地のないシステムづくりに努めてまいりました。今後は職員一人一人が地域に入り、協働のパートナーである市民からの信頼を得ることができたときに、あしたへの希望が見えてくると思います。
 私は当初から2期8年が自分に与えられた時間だと心に決めて、この間、精魂を傾けて職務に務めてまいったつもりでございます。実は就任以前からわかっていたことですが、私はいささかややこしい血液の陽性反応を持っており、いつそれが発症しないかわかりません。身体になるべく負荷をかけないように努めてまいりましたが、私も65歳、任期2期が潮どきと8年前に家族と約束したことを実行させていただきたいと思います。どうぞ御理解ください。
 みずからの力不足や至らなさから議員各位や職員の皆さんに御迷惑をおかけしてまいりました。しかし、皆さんの温かい御鞭撻、御協力に支えられて、どうにか重い職責を務めることができました。振り返りますと、まだまだやり残した仕事が多々あるようにも感じますが、これから先の進むべき道と土台づくり、また、新幹線筑後船小屋駅の設置を初め、将来の地域活性化につながる振興策には一定の方向性を示すことができたと自負する思いもございます。
 次の時代は力強く、赤々とたいまつを掲げて走る清新なランナーの登場を強く期待をいたします。8年間のさまざまな場面で御指導いただきました市内外の多くの皆さんの心温まる友情に心より感謝し、残された期間、「立つ鳥跡を濁さず」の言葉をかみしめて精いっぱい務めさせていただきたいと存じます。
 以上、11月に行われます次期筑後市長選挙には3度目の立候補はしないことを表明させていただきました。8年間、本当にありがとうございました。
○議長(原口英喜 君)
 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
 これにて散会いたします。
                午前10時35分 散会