平成22年12月 定例会(第24回)

              平成22年12月3日(金曜日)

                               (午前10時00分開会)


1.出席議員(18名)

    1番  島    啓 三         11番  坂 本  好 教
    2番  山 下  秀 則         12番  田 中  親 彦
    3番  大 城  敏 彦         13番  池 田  光 政
    4番  松 竹  秀 樹         14番  大 藪  健 介
    5番  佐 藤  正 利         15番  永 田  昌 己
    6番  坂 田  容 子         16番  村 上  知 巳
    7番  山 下  元 生         17番  貝 田  義 博
    8番  矢加部  茂 晴         18番  欠 番
    9番  五十嵐  多喜子         19番  原 口  英 喜
    10番  中 富  正 徳

2.欠席議員(なし)


3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  北 島  鈴 美
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    中 村  美 彩


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 中 村  征 一
    副市長                鬼 丸  則 行
    教育長                高 巣  一 規
    総務部長               木 庭  雄 二
    市民生活部長(兼人権・同和対策室長) 一ノ瀬    諭
    建設経済部長
                       西 田  正 治
    (兼水道事業事務部局建設経済部長)
    協働推進部長
                       山 口  辰 樹
    (兼男女共同参画推進室長)
    消防長                井 寺  藤 彦
    市立病院事務局長           松 竹  卓 生
    市長公室長              田 中  富士男
    総務課長               舩 橋  義 顕
    税務課長               小 田  久美男
    市民課長               山 口  朋 秀
    健康づくり課長
                       山 口  友 子
    (兼地域包括支援センター長)
    福祉事務所長             小 田  美 穂
    かんきょう課長            橋 本  國 光
    農政課長               木 本  吉 彦
    商工観光課長             高 木  正 勝
    道路・水路課長            野 田  和 孝
    都市対策課長             上 村  正 光
    上下水道課長
                       櫻 井  清 隆
    (兼水道事業事務部局上下水道課長)
    地域支援課長             城 戸  淳 一
    社会教育課長(兼中央公民館事務長)  高井良  清 美
    会計課長(兼会計管理者)       宮 原  一 壽
    学校教育課長             森 田  欣 也
    人権・同和教育課長(兼人権・同和対策室参事兼
                       青 木  千栄美
    男女共同参画推進室参事兼勤労者家庭支援施設館長)
    監査事務局長             成 清  平 和
    農業委員会事務局長          青 木  靖 文
    消防本部総務課長           佐 野  末 廣
    消防本部警防課長           吉 武  浩 治
    消防本部予防課長           山 口  清 登
    市立病院総務課長(兼病児保育施設・
                       角    敏 幸
    ちっこハウス室長兼診療情報管理室長)
    市立病院医事課長(兼健康診断室長)  小 田  昌 孝



                 議事日程第1号
                         平成22年12月3日午前10時開会・開議

● 開  会
 第1  会期の決定
 第2  諸般の報告
 第3  議案第82号から第111号まで及び議員提案議案第112号並びに意見書案第5号の上
     程、提案理由説明

     (全員協議会)

     (議員互助会)

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                午前10時 開会
○議長(原口英喜 君)
 改めて、おはようございます。本日の出席議員は18名で、定足数に達しております。
 これより平成22年第24回筑後市議会定例会を開会いたします。
 ただいまより本日の議事に入ります。
 本日の会議は、議事日程第1号により行います。
△日程第1 会期の決定
○議長(原口英喜 君)
 日程第1.会期の決定を議題といたします。
 会期につきましては、議会運営委員会において検討をいただいておりますので、委員長より御報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(中富正徳 君)
 本日招集されました第24回筑後市議会定例会の日程につきましては、去る11月26日に議会運営委員会を開催し、協議をいたしたところでございます。
 協議の結果、会期は本日12月3日より17日までの15日間とすることで、議会運営委員会としての意見の一致を見たところでございます。議員各位の御賛同のほど、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(原口英喜 君)
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日から12月17日までの15日間といたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(原口英喜 君)
 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から平成22年12月17日までの15日間と決定いたしました。
△日程第2 諸般の報告
○議長(原口英喜 君)

 日程第2.諸般の報告をいたします。
 定期監査として福祉事務所、市民課、例月出納検査として平成22年7月から9月分の報告書並びに議会運営委員会の研修報告書をお手元に配付しておりますので、御報告にかえさせていただきます。
△日程第3 議案上程・提案理由説明
○議長(原口英喜 君)
 日程第3.議案第82号から第111号まで及び議員提案議案第112号並びに意見書案第5号を上程いたします。
 まず、市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(中村征一 君)
 おはようございます。本日ここに第24回筑後市議会定例会の開催に当たり、議員各位の御健勝をお喜び申し上げますとともに、日ごろの御精励に対し、深く敬意を表する次第であります。
 それでは、ただいま上程されました議案第82号から議案第111号までについて提案理由の説明を申し上げます。
 議案第82号 地方独立行政法人筑後市立病院の設立に伴う関係条例の整備に関する条例制定につきましては、筑後市立病院の地方独立行政法人への移行に伴い、筑後市職員の定数に関する条例ほか9本の条例について筑後市立病院に関する部分を改正するとともに、筑後市立病院事業の設置等に関する条例ほか1本を廃止するものであります。
 議案第83号 筑後市公共施設の暴力団等排除に関する条例制定につきましては、本年7月1日に施行しました筑後市暴力団排除条例の趣旨に基づき、暴力団等の公共施設の利用を制限することにより市民生活の安全及び平穏の確保を図るための条例制定であります。
 議案第84号 公益法人等への筑後市職員の派遣等に関する条例制定につきましては、筑後市立病院の地方独立行政法人への移行に伴い、地方独立行政法人筑後市立病院に筑後市職員を派遣する場合について、公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律第2条の規定に基づき、必要な事項を定めるものであります。
 議案第85号 地方独立行政法人筑後市立病院への職員の引継ぎに関する条例制定につきましては、筑後市立病院の地方独立行政法人への移行に伴い、病院職員を地方独立行政法人筑後市立病院に引き継ぐことについて、地方独立行政法人法第59条第2項の規定に基づき、必要な事項を定めるものであります。
 議案第86号 筑後市ひとり親家庭等医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 本条例では、従前より父子家庭の父についても医療費の支給対象としていますが、所得の判定において児童扶養手当法及び同法施行令の条文を引用する部分があり、これらの法令改正により条文の一部を改正する必要が生じたこと及び読みかえ規定が不要となったことに伴い、改正するものであります。
 議案第87号 筑後市県営筑後広域公園売店設置及び管理に関する条例制定につきましては、県営筑後広域公園内に福岡県が整備する売店を筑後市が運営するため、管理に関する必要な事項を定めるものであります。
 議案第88号 筑後市県営筑後広域公園内休憩施設設置及び管理に関する条例制定につきましては、県営筑後広域公園内に筑後市が整備する休憩施設の設置及び管理に関し、必要な事項を定めるものであります。
 議案第89号 筑後市営住宅管理条例の一部を改正する条例制定につきましては、本年7月1日に施行しました筑後市暴力団排除条例の趣旨に基づき、暴力団員の市営住宅への入居制限をするものであります。あわせて、市営住宅入居要件につきまして、身元引受人の届け出により連帯保証人を1人にできること及びDV被害者等に関する入居要件の緩和をするものであります。
 議案第90号 筑後市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例制定につきましては、議案第89号と同じく暴力団員の入居制限をするものであります。
 議案第91号 筑後市自転車駐車場条例の一部を改正する条例制定につきましては、JR羽犬塚駅駐輪場及び筑後船小屋駅駐輪場の整備に伴い、別表の名称等を改正するものであります。
 議案第92号 筑後市火災予防条例の一部を改正する条例制定につきましては、住宅用防災機器の設置及び維持に関する条例の制定に関する基準を定める省令の改正に伴い、複合型居住施設用自動火災報知設備を設置したときは住宅用防災警報器等を設置しないことができるよう改正するものであります。
 議案第93号 筑後市水田コミュニティセンター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定につきましては、同センター内研修室の冷暖房料金を引き下げるための改正であります。
 議案第94号 地方独立行政法人筑後市立病院に係る重要な財産を定める条例制定につきましては、筑後市立病院の地方独立行政法人への移行に伴い、地方独立行政法人法第44条第1項の規定に基づき、地方独立行政法人筑後市立病院に係る重要な財産を定めるものであります。
 議案第95号 平成22年度筑後市一般会計補正予算(第5号)について申し上げます。
 今回の補正予算は、5億1,652万1,000円を増額し、歳入歳出予算総額を177億3,732万円とするものです。
 歳出予算の主なものについて申し上げます。
 各款共通の職員人件費は、人事院勧告による職員給与の減、機構改革や人事異動による予算の組み替え並びに国民健康保険特別会計繰出金、後期高齢者医療特別会計繰出金、介護保険特別会計(保険事業勘定)繰出金、介護保険特別会計(地域包括支援センター事業勘定)繰出金、病院事業会計繰出金及び下水道事業特別会計繰出金の増減であります。また、第2款及び第10款では勧奨退職による退職手当を計上しております。
 第2款.総務費の用度事務に要する経費及び庁舎管理に要する経費は、機構改革に伴う副市長室等の改造工事費や備品購入費であります。
 財政調整基金費は、八女・筑後広域市町村圏事務組合が平成22年度末をもって解散することに伴い、筑後市が出資していた基金の元金分が返還されるため、これを財政調整基金に積み立てるものであります。
 国県支出金等返還金は、平成21年度国県補助事業等の確定に伴う精算還付の増額であります。
 県知事・県議選挙に要する経費につきましては、平成23年4月に任期満了となります福岡県知事、福岡県議会議員一般選挙の執行経費のうち、平成22年度に執行する分を増額するものであります。
 第3款.民生費の自立支援給付に要する経費は、障害者の自立支援給付事業の利用額増加などに伴い、不足が見込まれる扶助費の増額であります。
 公的介護施設整備事業費補助金につきましては、設置義務が課せられていない認知症高齢者グループホームの自動火災報知設備及びスプリンクラー整備費等が新たに補助対象となったことによる補助金の増額であります。
 後期高齢者医療に要する経費は、平成21年度後期高齢者医療療養給付費負担金の確定に伴う不足分の増額であります。
 乳幼児医療に要する経費は、乳幼児医療費の支給件数及び支給額の増加に伴い、不足が見込まれる扶助費等の増額であります。
 安心こども基金事業に要する経費は、子育て支援イベントの広告費及び虐待防止啓発物資の制作費等の増額であります。
 生活保護扶助費につきましては、生活保護世帯及び人数が増加したことに伴い、不足が見込まれる扶助費の増額であります。
 第4款.衛生費の予防接種に要する経費は、予防接種実施規則の改正により日本脳炎の予防接種者が増加したことに加え、高齢者インフルエンザ予防接種を非課税世帯者に対し全額補助することによる委託料の増額であります。
 し尿処理場の運営に要する経費は、し尿処理場施設のオーバーホール経費について、修繕料から工事請負費に予算を組み替えるものであります。
 第6款.農林水産業費の園芸作物振興に要する経費は、認定農業者が実施する製茶機械性能向上のための機械更新が経営体育成交付金に採択されたことによる増額であります。
 農村振興総合整備事業に要する経費は、県営事業で実施している農村振興総合整備事業の事業費が増額認定されたことによる負担金の増額であります。
 ほ場整備推進に要する経費は、筑後東部土地改良区内の暗渠排水整備事業に取り組むための事前準備として土壌調査を実施することによる委託料の増額であります。
 第7款.商工費の一般事務に要する経費は、地域バス路線維持費補助金の対象路線の赤字額が増加したため補助金を増額するものであります。
 第8款.土木費の道路橋りょうの管理に要する経費は、後退道路用地整備に係る申請件数の増加により、不足が見込まれる測量委託料の増額であります。
 新幹線整備推進に要する経費は、平成23年度に予定していた環境対策工事の前倒し実施に伴う負担金の増額であります。
 第10款.教育費の要保護準要保護生徒に要する経費は、準要保護世帯の増加に伴い、不足が見込まれる扶助費の増額であります。
 サザンクス筑後の管理運営に要する経費は、非常時発電設備及び高圧受電設備が老朽化のため故障したことによる改修工事請負費の増額であります。
 以上の経費の主な財源として、分担金、国県支出金、繰越金、諸収入、市債等を充てております。
 繰越明許費については、作成中の市勢要覧に九州新幹線筑後船小屋駅等を掲載することによる繰り越しであります。
 債務負担行為は、新年度開始前に入札等事務手続を必要とする広報ちくご印刷製本費、県営筑後広域公園内休憩施設等指定管理料など6件であります。
 議案第96号 平成22年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、人事院勧告に準じた職員給与の減及び人事異動等による予算の組み替え並びに一般被保険者療養費、一般被保険者高額療養費及び高額医療費共同事業医療費拠出金にそれぞれ不足が見込まれることによる予算の組み替えであります。
 議案第97号 平成22年度筑後市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、人事院勧告に準じた職員給与の減及び人事異動等による予算の組み替え並びに遡及資格喪失等に係る保険料還付金の増額であります。
 議案第98号 平成22年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算(第2号)及び議案第99号 平成22年度筑後市介護保険特別会計(地域包括支援センター事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、人事院勧告に準じた職員給与の減及び人事異動による予算の組み替えであります。
 議案第100号 平成22年度筑後市下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、人事院勧告に準じた職員給与の減及び人事異動等による予算の組み替え並びに矢部川流域下水道事業確定に伴う負担金の増額であります。
 議案第101号 平成22年度筑後市病院事業会計補正予算(第4号)について申し上げます。
 病院事業収益的収支のうち、収入は、賠償責任保険金及び退職に伴う退職手当の一般会計からの繰り入れによる増額であります。支出につきましては、議案第106号に係る損害賠償金の支払い、勧奨退職等による退職手当の増額、人事院勧告に準じた給与費の減額及び出張医の件数が増加したことによる報償費の増額であります。
 病院事業資本的収支のうち、支出は、企業債償還金が不足するための追加補正であります。
 議案第102号 市道路線の認定につきましては、蔵数東野屋敷長畝町線ほか21路線であり、筑後北部土地改良事業などにより整備された道路を認定するものであります。
 議案第103号 市道路線の廃止につきましては、蔵数島ノ本線ほか19路線であり、筑後北部土地改良事業により道路が存在しなくなった市道等を廃止するものであります。
 議案第104号 財産の無償貸付けについて申し上げます。
 九州新幹線筑後船小屋駅駐車場用地につきましては、市が一部を買収したものであります。一方、筑後船小屋駅玄関前の新幹線高架下広場用地及び羽犬塚駅の公衆用トイレ用地並びに駐輪場用地につきましては、JR九州の管理地になっております。このたび、筑後船小屋駅駐車場はJR九州が運営し、筑後船小屋駅高架下広場と羽犬塚駅の公衆用トイレ並びに駐輪場は市が運営することとし、お互いにその用地を無償で貸し付けることでJR九州と協議が調いました。よって、筑後船小屋駅駐車場用地についてJR九州に財産を無償で貸し付けることについて、地方自治法第96条第1項第6号の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第105号 訴えの提起につきましては、市営住宅の使用料を長期にわたり滞納している入居者のうち、納付指導を行ったにもかかわらず納入に誠意を示さない入居者に対し、市営住宅明け渡し及び使用料滞納額請求の訴えを提起するものであります。
 議案第106号 損害賠償の額を定めることにつきましては、筑後市立病院において経尿道的前立腺電気蒸散術を施行しましたが、術後の尿失禁が続き、相手方に苦痛と負担を与えたもので、相手方と和解するため損害賠償の額を定めることについて議会の議決を求めるものであります。
 議案第107号 損害賠償の額を定めることにつきましては、教育委員会の職員が本庁舎北側の公用車駐車場において出庫のため公用車を後進させた際、停車中の相手方車両に接触し、損害を与えたもので、損害賠償の額を定めることについて議会の議決を求めるものであります。
 議案第108号 地方独立行政法人筑後市立病院定款の変更につきましては、筑後市立病院の建物の保存登記をするため実測をしたところ、建物を分離して登記すべき部分が判明したこと及び面積修正が必要となったことにより、定款の別表を修正するものであります。
 議案第109号 地方独立行政法人筑後市立病院に承継させる権利を定めることにつきましては、設立後の同法人が行う業務に関して、現に設立団体である筑後市が所有する権利及び義務は法人に承継させることになりますが、当該権利のうち病院の土地、建物、現金預金について定めることについて、地方独立行政法人法施行令第9条の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第110号 八女・筑後広域市町村圏事務組合の解散につきましては、八女・筑後広域市町村圏事務組合が共同処理している事務が平成23年3月31日限りで終了することに伴い、地方自治法第288条の規定により同日限りで同組合を解散することについて、同法第290条の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第111号 八女・筑後広域市町村圏事務組合の解散に伴う財産処分について申し上げます。
 同組合の規約により、組合が解散する際の財産処分については、基金に属する財産は構成市町の出資割合に応じてそれぞれの構成市町に帰属させることが規定されております。また、このほかの財産として机やパソコン等の備品がありますが、これらについては同組合事務局を担当している八女市に帰属させることを地方自治法第289条の規定により構成市町で協議の上、定めることについて、同法第290の規定により議会の議決を求めるものであります。
 以上が議案の大要であります。慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。
○議長(原口英喜 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、議員提案議案第112号について、提案者であります中富正徳議員により提案理由の説明を求めます。
◆10番(中富正徳 君)
 それでは、提案理由の説明を行います。
 筑後市立病院の独立行政法人化に伴い、常任委員会への議案等の付託区分を変更するため、筑後市議会委員会条例の一部を改正するものであります。慎重審議の上、御決定を賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明を終わります。
○議長(原口英喜 君)

 以上で中富正徳議員の提案理由の説明を終了いたします。
 次に、意見書案第5号について、提案者であります坂本好教議員より提案理由の説明を求めます。
◆11番(坂本好教 君)
 朗読をもって提案理由の説明にかえたいと思います。
 環太平洋経済連携協定(TPP)への拙速な参加に反対する意見書(案)。
 政府は、11月9日に包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、環太平洋経済連携協定(TPP)について、情報収集を進めるために関係国との協議を開始することとした。
 TPPは、原則としてすべての物品について関税の撤廃を目指しており、さきに出された農林水産省の「国境措置撤廃による農産物生産等への影響試算について」によれば、仮にTPPが締結されれば、国内の農業生産が4.1兆円程度減少し、食料自給率(カロリーベース)は40%から14%程度へと減少し、340万人に及ぶ地方における雇用が喪失されると試算されており、地域経済、社会、雇用が大打撃をこうむることは必至であると言わざるを得ない。
 我が国は食料の60%を海外に頼っているが、さらに食料自給率が低下することになれば、安全・安心な食料の安定供給が脅かされ、国民に大きな不安を与えることとなる。
 また、TPPは、物品の貿易だけではなく、非関税障壁として郵政の見直し問題、金融、保険、医薬品、公共事業の入札、医師、弁護士、会計士、看護師、介護福祉士等の労働市場の開放などなどを俎上にのせ、さまざまな分野での包括的な交渉が行われることから、農林水産分野以外にも、経済や生活に係る多様な分野について基準や仕組みを根本的に変更するものであり、国の形が一変してしまう可能性があるものである。
 そのような判断を、十分な国民的議論がないまま拙速に行うことは、大きな問題であると言わざるを得ない。
 よって、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加については、我が国農林水産業への十分な配慮の上で、下記のとおり対応されるよう強く要望する。
記。
 1、我が国の農業に対して衝撃的な影響を与えるTPP交渉については、拙速な判断をせず、国民世論に問うなどして慎重に対応すること。
 2、TPPについては、全品目での関税撤廃だけでなく、さまざまな分野での包括的な交渉が行われ、農林水産分野以外にも国民の経済や生活に係る多様な分野について影響があることを国民に十分説明すること。
 3、多様な農業の共存を基本理念として、農業、農村の多面的機能の発揮や食料安全保障の確保など、食料自給率の向上、農業、農村の振興などを損なわないように対応すること。
 以上、提案理由の説明にかえたいと思います。
 なお、全議員に御賛同いただきまして、まことにありがとうございました。議長、副議長におかれましても賛同してあることを申し添えます。ありがとうございました。
○議長(原口英喜 君)
 以上をもちまして坂本好教議員の提案理由の説明を終了いたします。
 以上をもちまして本日の日程を全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午前10時32分 散会