平成24年 9月 定例会(第8回)

              平成24年9月7日(金曜日)

                                (午前10時00分開会)


1.出席議員(19名)

    1番  田 中  親 彦         11番  矢加部  茂 晴
    2番  村 上  博 昭         12番  五十嵐  多喜子
    3番  近 藤  佳 治         13番  中 富  正 徳
    4番  冨 安  伸 志         14番  池 田  光 政
    5番  北 島  一 雄         15番  原 口  英 喜
    6番  貝 田  晴 義         16番  大 藪  健 介
    7番  井 星  喜 文         17番  貝 田  義 博
    8番  山 下  秀 則         18番  弥 吉  治一郎
    9番  松 竹  秀 樹         19番  坂 本  好 教
    10番  山 下  元 生

2.欠席議員(なし)



3.本会議に出席した事務局職員

    事務局長  成 清  平 和
    庶務係長  田 中  敬 士
    書記    三 森  雅 之


4.地方自治法第121条により出席した者

    市長                 中 村  征 一
    副市長                鬼 丸  則 行
    副市長                松 本  恭 子
    教育長                 巣  一 規
    総務部長兼総務広報課長        木 庭  雄 二
    市民生活部長兼介護保険課長
                       山 口  朋 秀
    兼地域包括支援センター長
    建設経済部長兼水道事業事務部局建設経済部長
                       西 田  正 治
    兼農業委員会事務局長
    消防長                佐 野  末 廣
    市長公室長              田 中  富士男
    企画財政課長             舩 橋  義 顕
    税務課長               木 本  吉 彦
    地域支援課長             城 戸  淳 一
    市民課長               小 田  昌 孝
    子育て支援課長            山 口  友 子
    福祉事務所長             青 木  靖 文
    かんきょう課長兼衛生センター場長   下 川  正 弘
    健康づくり課長            橋 本  國 光
    商工観光課長             高 木  正 勝
    農政課長               江 ア    守
    都市対策課長             下 川  尚 彦
    道路・水路課長            本 村  庄 治
    上下水道課長
                       櫻 井  清 隆
    兼水道事業事務部局上下水道課長
    会計契約課長兼筑後市会計管理者    小 田  久美男
    学校教育課長             森 田  欣 也
    社会教育課長兼中央公民館事務長
    兼勤労者家庭支援施設館長       高井良  清 美
    兼図書館事務長
    男女共同参画推進室長兼人権・同和対策室長
                       小 田  美 穂
    兼人権・同和教育課長
    監査事務局長             青 木  千栄美
    消防本部次長兼総務課長        吉 武  浩 治
    消防本部警防課長           田 中  博 文
    消防本部予防課長           北 島    満




                 議事日程第1号
                      平成24年9月7日午前10時開会・開議

● 開  会
 第1  会期の決定
 第2  諸般の報告
 第3  議案第39号から第59号まで及び報告第5号から第13号並びに意見書案第2号、第
     3号の上程、提案理由説明
 第4  議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)     質疑応答
 第5  議案委員会付託
 第6  委員長審査報告
 第7  議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)     討論採決

     (全員協議会)

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                 午前10時 開会
○議長(坂本好教 君)
 おはようございます。本日の出席議員は19名で、定足数に達しております。
 これより平成24年第8回筑後市議会定例会を開会いたします。
 本日の会議は、議事日程第1号により行います。
△日程第1 会期の決定
○議長(坂本好教 君)
 日程第1.会期の決定を議題といたします。
 会期につきましては、議会運営委員会において御検討いただいておりますので、委員長より御報告をお願いいたします。
◎議会運営委員長(山下元生 君)
 おはようございます。御報告を申し上げます。
 本日招集されました第8回筑後市議会定例会の日程につきましては、去る8月31日に議会運営委員会を開催し、協議をいたしたところでございます。協議の結果、会期は本日、9月7日より27日までの21日間とすることで意見の一致を見たところでございます。
 なお、議案第42号につきましては、執行部より急施の案件であるため本日中に議決をお願いしたいとの要請があり、議会運営委員会としても、本日、この後、討論、採決まで行うことで意見の一致を見たところでございます。議員各位の御賛同のほど、よろしくお願います。
○議長(坂本好教 君)
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日から9月27日までの21日間とし、あわせて議案第42号については、本日中に討論、採決まで行いたいと存じます。これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本好教 君)
 御異議なしと認めます。よって、ただいま御提案させていただきましたとおり決定いたしました。
△日程第2 諸般の報告
○議長(坂本好教 君)
 日程第2.諸般の報告をいたします。
 定期監査として、議会事務局、人権・同和対策室、人権・同和教育課、男女共同参画推進室、農業委員会事務局、社会教育課、勤労者家庭支援施設、中央公民館、図書館、商工観光課、消防本部、上下水道課(水道事業会計)、例月出納検査として、平成23年度会計の出納閉鎖期間の平成24年4月から5月分、平成24年度会計の平成24年4月から6月分の報告書並びに総務文教委員会、建設経済委員会の研修報告書をお手元に配付いたしておりますので、御報告にかえさせていただきます。
△日程第3 議案上程・提案理由説明
○議長(坂本好教 君)
 日程第3.議案第39号から議案第59号までと報告第5号から報告第13号まで並びに意見書案第2号と意見書案第3号を上程いたします。
 まず、市長の提案理由の説明を求めます。
◎市長(中村征一 君)
 おはようございます。本日ここに、第8回筑後市議会定例会の開催にあたり、議員各位のご健勝をお慶び申し上げますとともに、日頃のご精励に対し、深く敬意を表する次第であります。
 それでは、ただいま上程されました議案第39号から議案第59号まで並びに報告第5号から報告第13号までについて、提案理由の説明を申し上げます。
 議案第39号 筑後市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定については、本市の人事行政運営における公正性及び透明性を確保するため、地方公務員法第58条の2の規定に基づき、職員の任用、給与、勤務条件等の公表に関する条例を制定するものであります。
 議案第40号 筑後市乳幼児医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例制定について申し上げます。
 乳幼児医療費は、県補助金を財源として支給しておりますが、児童手当法の改正に伴い乳幼児医療費支給事業費県費補助金交付要綱が改正され、3歳以上就学前の乳幼児の生計を維持する者の所得制限が、これまでの460万円未満から622万円未満となります。このため、県費補助金交付要綱に基づき、条例を改正するものであります。
 議案第41号 筑後市火災予防条例の一部を改正する条例制定については、電気自動車の普及に伴い、国が急速充電設備の安全基準を示したため、これに基づき急速充電設備の位置、構造及び管理に関して基準を定めるものであります。
 議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)について申し上げます。
 今回の補正予算は、2億1,654万2千円を増額し、歳入歳出予算の総額を161億5,734万2千円とするものであります。
 歳出予算について申し上げます。
 第11款.災害復旧費は、九州北部豪雨により災害を受けた施設の復旧工事等費用を計上しております。
 単独災害復旧に要する経費(水路)は、新溝ほか18か所の水路災害復旧工事であります。
 現年災害復旧に要する経費(農地)は、国の災害復旧事業を活用して実施する溝口地区等の農地災害復旧工事であります。
 単独災害復旧に要する経費(農地)は、農地災害復旧事業特別賦課金及び北長田地区の農地災害復旧事業補助金であります。
 現年災害復旧に要する経費(河川)は、国庫補助対象となる市営河川倉目川ほか2か所の河川災害復旧工事であります。
 単独災害復旧に要する経費(河川)は、市営河川倉目川ほか11か所の河川災害復旧工事であります。
 単独災害復旧に要する経費(道路)は、44か所の道路災害復旧工事であります。
 観光施設災害復旧に要する経費は、川の駅船小屋恋ぼたる温泉館の本体及び機械等の災害復旧工事、恋ぼたる温泉館及び物産館の備品購入費であります。
 災害見舞金に要する経費は、床上浸水世帯への見舞金であります。
 災害ごみ処理手数料免除に要する経費は、災害ごみ処理手数料免除に伴う八女西部広域事務組合への負担金であります。
 以上の経費の財源として、国・県支出金、市債、繰越金等を充てております。
 議案第43号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第3号)について申し上げます。
 今回の補正予算は、1億3,777万5千円を増額し、歳入歳出予算の総額を162億9,511万7千円とするものであります。
 歳出予算について申し上げます。
 第2款.総務費の定住促進に要する経費は、県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用して実施する、老朽危険家屋等空き家調査のための臨時職員雇用経費であります。
 財政調整基金費は、市民の方から目的を指定せずに2,000万円の寄附をいただきましたので、その使途を決定するまでの間、財政調整基金に積み立てるものであります。
 還付及び加算金は、市民税法人分の還付により、不足が見込まれるため増額するものであります。
 第3款.民生費の社会福祉協議会事務に要する経費は、筑後市総合福祉センター敷地の賃貸借契約が平成26年度末をもって満了となるため、用地購入のための測量委託料及び不動産鑑定料を計上するものであります。
 障害者の援護に要する経費は、県の地域自殺対策緊急強化基金を活用して実施する、自殺予防のための啓発経費であります。
 国民健康保険特別会計繰出金は、国民健康保険基盤安定繰出金及び非自発的失業者に対する国民健康保険税軽減分であります。
 訪問介護員の養成研修事業に要する経費は、県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用して実施する、訪問介護員2級課程養成のための研修委託料であります。
 介護保険特別会計(保険事業勘定)繰出金は、前年度の事業費確定に伴い、繰出金を精算したことによる減額であります。
 母子福祉に要する経費は、母子家庭高等技能訓練促進給付金の受給対象者が増加したことに伴い、扶助費を増額するものであります。
 児童扶養手当は、受給者が当初見込みより増加していることに伴い、扶助費を増額するものであります。
 保育所等運営費は、新たに母子生活支援施設への入所措置を行ったことに伴い、児童入所施設措置費負担金を増額するものであります。
 中国残留邦人等支援事業に要する経費は、受給者の医療費増加に伴い、扶助費を増額するものであります。
 第6款.農林水産業費の筑後市元気な農業づくり推進事業に要する経費は、県の補助事業である水田農業経営力強化事業において、当初予定の11農事組合法人に加え、新たに1法人が承認されたことに伴う増額であります。
 農業指導に要する経費は、県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用し、就農促進を図るために、失業者等を雇用し技術を習得させて就農促進を図る農業担い手育成事業委託料を増額するものであります。また、農地・水路等の保全管理活動に取り組む組織の増加に伴い、福岡県農地・水・環境保全協議会負担金を増額するとともに、環境保全型農業直接支援交付金において、新たに農業者1名が環境保全効果の高い営農活動に取り組むことに伴い増額するものであります。
 第9款.消防費の消火活動に要する経費は、九州北部豪雨災害により消防団員の出動が増加し、不足することが見込まれる費用弁償を増額するものであります。
 非常備施設整備に要する経費は、老朽化した古川校区第4分団1号車車庫を建設するため、工事請負費等の整備事業費を計上するものであります。
 第10款.教育費の学校管理に要する経費は、下水道供用開始に伴い必要となる西牟田小学校の下水道施設へのつなぎ込み費用であります。
 屋外環境整備事業に要する経費は、国の学校施設環境改善交付金を活用した下妻小学校の屋外トイレ整備費用であります。
 第13款.予備費は、緊急に予算措置を必要とした災害関係経費へ充当したことに伴い、不足が見込まれるため増額するものであります。
 以上の経費の財源として、国・県支出金、寄附金、繰越金等を充てております。
 債務負担行為の補正は、新年度開始前に業者選定等契約手続を必要とする、がん検診等委託料であります。
 議案第44号 平成24年度筑後市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)については、平成24年度介護納付金の確定に伴う減額及び前年度国・県支出金の精算に伴う返還金の増額であります。
 債務負担行為の補正は、新年度開始前に業者選定等契約手続を必要とする、特定健診(集団健診)委託料であります。
 議案第45号 平成24年度筑後市介護保険特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)については、前年度国・県等支出金の精算に伴い返還金を増額するものであります。
 議案第46号 平成23年度筑後市一般会計歳入歳出決算の認定から議案第54号 平成23年度筑後市地方独立行政法人筑後市立病院貸付特別会計歳入歳出決算の認定までについては、地方自治法第233条第3項の規定に基づき、監査委員の意見及び同条第5項の規定による主要な施策の成果を説明する書類を付して認定をお願いするものであります。
 議案第55号 平成23年度筑後市水道事業会計決算の認定については、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、監査委員の意見を付して認定をお願いするものであります。
 議案第56号 平成23年度筑後市水道事業剰余金の処分については、地方公営企業法第32条第2項の規定に基づき、平成23年度末未処分利益剰余金を処分するもので、減債積立金3,000万円、建設改良積立金2億円を計上し、翌年度繰越利益剰余金を33,876,689円とするものであります。
 議案第57号 市道路線の廃止については、市営住宅和泉団地の廃止に伴い、市道路線の廃止を行うものであります。
 議案第58号 市道路線の認定については、道路改良工事の完成に伴い、現在の道路の現況を反映した市道路線の認定を行うものであります。
 議案第59号 財産の取得については、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、消防ポンプ自動車及び備品一式の取得について議会の議決を求めるものであります。
 報告第5号 専決処分について(損害賠償の額を定めることについて)は、かんきょう課職員が、ごみ収集車を後退させた際、相手方所有のごみ集積所に接触し損害を与えたもので、相手方と示談が成立し、損害賠償の額を専決処分したので、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告するものであります。
 報告第6号 専決処分について(損害賠償の額を定めることについて)は、税務課職員が、税務調査のために公用車を駐車させる際、相手方の境界ブロックに接触し損害を与えたもので、相手方と示談が成立し、損害賠償の額を専決処分したので、地方自治法第180条第2項の規定に基づき報告するものであります。
 報告第7号 平成23年度筑後市国民健康保険高額療養資金貸付基金の運用状況について、及び報告第8号 平成23年度筑後市介護保険高額介護サービス費等資金貸付基金の運用状況については、地方自治法第241条第5項の規定に基づき、監査委員の意見を付して提出するものであります。
 報告第9号 平成23年度健全化判断比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定に基づき、監査委員の意見を付して報告するものであります。
 報告第10号 平成23年度資金不足比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第22条第1項の規定に基づき、監査委員の意見を付して報告するものであります。
 報告第11号 筑後市土地開発公社の経営状況について、及び報告第12号 筑後市文化振興公社の経営状況については、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、平成23年度の経営状況を提出するものであります。
 報告第13号 地方独立行政法人筑後市立病院の経営状況及び業務実績に関する評価結果については、地方自治法第243条の3第2項及び地方独立行政法人法第28条第5項の規定に基づき、平成23年度の経営状況を提出するとともに、評価委員会の評価結果を報告するものであります。
 以上が議案の大要であります。慎重ご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。
 以上です。
○議長(坂本好教 君)
 以上で市長の提案理由の説明を終わります。
 次に、意見書案第2号 拉致問題意見書について、提案者の山下元生議員より提案理由の説明を求めます。
◆10番(山下元生 君)
 朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
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              拉致問題意見書について(案)
 平成14年、北朝鮮は拉致を認めて5人の被害者を返しました。しかし、それ以降、5人の被害者の家族の帰還以外全く進展はありません。北朝鮮の地でわが国からの救いの手を待っている被害者らの苦しみと日本の地で帰りを待つ家族の苦痛は筆舌に尽し難く、さらに10年の歳月が経過しました。
 政府は現在、17人を北朝鮮による拉致被害者として認定しています。それ以外に、いわゆる特定失踪者を含む多くの未認定被害者が確実に存在しています。このことは政府も認めている事実です。
 平成18年以降、政府は首相を本部長とする対策本部を作り担当大臣を任命して被害者救出に取り組んでいますが、未だ具体的成果を上げることができていません。
 昨年末、拉致の責任者である金正日が死亡しました。北朝鮮が生きている被害者を死んだと言わざるを得なかったのは、独裁者金正日の責任を認めたくないためでした。その金正日の死は、後継者金正恩政権の不安定さを含め救出の好機となり得ます。金正恩政権に強い圧力をかけ、実質的交渉に引き出さねばなりません。
 拉致問題はわが国に対する重大な主権侵害であり、かつ許し難い人権侵害であることは言うまでもありません。政府は、今年を勝負の年として、全勢力を傾けてすべての拉致被害者を早急に救出するよう強く要望します。
 以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
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○議長(坂本好教 君)
 次に、意見書案第3号 教育予算の確保と充実についての意見書について、提案者の矢加部茂晴議員より提案理由の説明を求めます。
◆11番(矢加部茂晴 君)
 意見書案第3号につきまして、朗読をもって提案理由とさせていただきます。
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          教育予算の確保と充実についての意見書(案)
 昨年、小学校1年生の35人以下学級を実現するために必要な「義務標準法」が改正されました。これは、30年ぶりの学級編制標準の引き下げでしたが、今年度小学校2年生については加配措置にとどまっています。
 日本は、OECD諸国に比べて、1学級あたりの児童生徒数や教員1人あたりの児童生徒数が多くなっています。1人ひとりの子どもに丁寧な対応を行うためには、ひとクラスの学級規模を引き下げる必要があります。文部科学省が実施した「今後の学級編制及び教職員定数の在り方に関する国民からの意見募集」では、約6割が「小中高校の望ましい学級規模」として、26〜30人を挙げています。このように保護者も30人以下学級を望んでいることは明らかであります。
 社会状況の変化等により学校は、1人ひとりの子どもに対するきめ細やかな対応が必要となっています。また、新しい学習指導要領が本格的に始まり、授業時数や指導内容が増加しています。日本語指導など特別な支援を必要とする子どもたちの増加や障害のある児童生徒への対応が課題となっています。また、不登校、いじめ等生徒指導面の課題も深刻です。こうしたことから、学級規模縮減以外のさまざまな定数改善も必要です。
 子どもたちが全国どこに住んでいても、豊かな教育が保障されなければなりません。しかし、教育予算に関して、GDPに占める教育支出の割合は、OECD加盟国(28か国)の中で日本は最下位となっています。また、三位一体改革により、義務教育費国庫負担制度の国負担割合は2分の1から3分の1に引き下げられ、自治体財政を圧迫するとともに、非正規雇用の増大などに見られるように教育条件格差も生じています。
 将来を担い、社会の基盤づくりにつながる子どもたちへの教育は極めて重要です。未来への先行投資として、子どもや若者の学びを切れ目なく支援し、人材育成・創出から雇用・就業の拡大につなげる必要があります。こうした観点から、政府の予算編成において下記事項の実現を要請します。
                    記
1.少人数学級を推進すること。具体的学級規模は、OECD諸国並みの教育環境を整備す るため、30人以下とすること。
2.教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担制度の国負担割合 を2分の1に復元すること。
 以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 議員各位の御賛同を切にお願い申し上げ、提案理由の説明を終わります。
○議長(坂本好教 君)
 以上で提案理由の説明を終了いたします。
△日程第4 議案第42号
○議長(坂本好教 君)
 日程第4.ただいまより議案第42号の質疑に入ります。
 議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)について質疑はありませんか。
◆17番(貝田義博 君)
 今回の補正予算中の恋ぼたるに関係する部分でのみ、何点かお尋ねをいたします。
 恋ぼたるの復旧に要する費用等が出ておりますけれども、市長は今回のこの恋ぼたるについての災害を天災と思っておられるのか人災と思っておられるのか、最初にお尋ねをいたします。
 もともとこの公園用地一帯というのは遊水地として、堤防決壊を防ぐために、先人たちがそういうふうな土地としても考えてきたものであるという経緯があるというふうに思います。
 かなり昔になりますけれども、今から19年前、公園をつくる際の議論が、この議会でもされています。平成5年9月議会なんですけれども、亡くなりました渡辺清広議員が下川広吉という方の名前まで出されて、この教訓として語り継がれてきているという、そのことを述べてあります。津島西、東にある内堤防の存在を述べられているわけなんですけれども、これは土木工学的な立場から重要な遊水地であるとして、先人たちのすばらしい知恵と技術の結晶である旨を述べられています。その上で、そこに公園を整備すれば大変な人災を招くことになるのではないかと、そう警鐘も鳴らされております。今、きっとあの世から渡辺議員は、それ見たことかというふうに言っておられるだろうと思いますけれども、この公園を整備する際に、こうした議論を踏まえていたというふうに思うんですけれども、市長は御存じかどうか。そこにこの建物をつくったわけですから、当然水没をする危険性というのは認知してあったと思うんですけれども、それからしてどうなのか、まずもってお尋ねをいたします。
 それから、内容に入りますけれども、観光施設災害復旧として44,000千円を計上されており、そのうちの工事請負費が41,000千円、備品購入費に3,000千円となっておりますけれども、もう少し中身についてお聞かせを願います。
 それから、一方、歳入では保険給付費として12,000千円を受け入れてありますが、保険の内容と金額の内訳についてお示しを願います。
 4点目は、物産館については県の施設でありますが、これはどのような保険に入っておられたのか。当然、一体として整備されて、運営は筑後市がされているわけですから御存じだと思いますので、この絡みについても、その給付の内容等がどうなっているのか、お示しを願います。
 それから5点目は、再開するということについては、じゃ、今後の水害対策については、一体どのようにされるおつもりなのか、お聞かせを願います。
 それから、6点目については、指定管理者との関係では、当然また休館をしているわけですから、休業補償は今後どうなるのか、直接議案とは関係ないんですけれども、お聞かせ願えれば幸いと存じます。
 以上です。
◎市長(中村征一 君)
 それじゃ、7月14日の九州北部豪雨に伴う恋ぼたる関係の被害についての基本的なところを私のほうからお答えをさせていただきます。
 まず最初に、今度の災害について人災と認識するのか天災と認識するのかという冒頭のお尋ねでございますけれども、今回の豪雨は、まさにこれまでにない集中豪雨でございまして、基本的にはやっぱり天災だというふうに私は認識をいたしています。
 といいますのは、今、矢部川の船小屋大橋のところ、樋口軒のすぐ南側に水位観測所が設けられていますが、これまでの最高の水位が平成2年7月2日、白木川とか辺春川とか立花が非常に集中豪雨で被害を受けた、あの水害ですけれども、あのときに、7月2日の12時5分に7メートル74というのが一番船小屋で水位が上がった記録であります。今回の雨の降り方を見ますと、それよりもはるかに多くて、筑後川河川事務所の所長と話していましたら、あの28年水害のときよりも多いという話でございました。
 まず、水位の話からしますと、観測を始めて今まで一番高かった7メートル74を約2メートル、今回は矢部川の水位が上がりました。14日の9時現在で9メートル56というところまで上がりまして、本当にどこが切れてもおかしくないという状況になったわけでございまして、そういう雨の状況からすると、これはやっぱり人災というよりも天災に属する災害だというふうに私どもは思っています。
 あそこの公園の区域が沖端川からバックウオーターがかかる遊水地であるということは、以前からそういう認識はしておりました。したがって、過去のデータをもとに施設の高さについても考慮をして、高めて施設をつくったということでございますけれども、それを超える高さの水位になったということでございます。私も水が入った後に行きましたけど、売店のところで約1メートル20か30ぐらいの水の上がりでございました。したがって、我々が想定しておった水位を超える水位になったということでございまして、そういう認識を持っています。
 ちなみに28年水害よりも多かったという話を地元の方からもよく聞きますが、それこそ、この前の筑後川河川事務所の所長の話では、28年水害のときの船小屋の毎秒、1秒間に流れる水の量が3,500トンだったそうです。今回はそれを500トン上回って、毎秒4,000トンの水が流れたという状況であったということもデータとして聞きまして、やっぱり地元の方が28年水害よりも多かったという話を裏づける数字かなというふうに認識をしたところでございます。
 また、個別具体的な問題については、それぞれ担当のほうから答えをさせていただきます。
 以上です。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 それでは、私のほうから2点目以降の御質問についてお答えをしたいと思います。
 まず、2点目のそれぞれの補正予算の内容ということですけれども、工事請負費については、温泉館のほうの修繕というふうな形になりますけれども、事務室等の床の張りかえ工事、それから機械室の機械設備、電気設備の復旧工事、それから1次側源泉ポンプ室の工事費、今後の水害対策工事費などということになっております。
 それから、備品購入費につきましては、主なものは、物産館のほうの冷蔵のショーケース4台分が主なものであります。
 それから、物産館についての保険の分についてですけれども、保険については、市のほうが他の施設等でも加入しております全国市有物件災害共済会というものに加入をしております。こちらのほうの保険の対象になっておりますのが約24,000千円、24,476千円分が建物、機械室等の機械等が対象になっておりますので、その分が、これは補償の補償率といいますか、それが水害の場合は2分の1になっております。それで、今回、補正予算で上げております約12,000千円分が保険額の予定にしておるところであります。
 それから、再開に対しての今後の対策というところですけれども、今回、やっぱり一番大きな被害を受けていますのが機械室の中の機械棟であります。こちらへの浸水をやっぱり何とか防がなくてはいけないということで、機械室の入り口に防水板等を設置するというものを主な内容にしております。これで今回の災害に耐えられるような機械室への浸水を防ぐという形での対策ということで考えておるところであります。
 それから、物産館の保険についてですけれども、物産館については、建てておるのが、建屋については福岡県のほうが建築をしておりますので、福岡県のほうが県が関連している保険のほうに入っておるというふうに聞いておるところであります。
 それから、指定管理者の休業補償ということですけれども、指定管理者のほうとは協定書を結んでおります。今回、大きな災害による損失が出るかもしれないということですけれども、こちらのほうのリスクに関しては不可抗力ということになるのかと思いますけれども、協議事項ということになるというふうに思っておりますが、現段階では指定管理者のほうからはそういうふうな申し入れはあっておりませんので、今後、そういう申し入れがあった場合は協議をしていくという形になるかと思います。
 以上であります。
◆17番(貝田義博 君)
 再質問を行いますが、まず1点目については、想定外の水の量だったということについては、私もそうだと思います。ただ、なぜ遊水地が設けられているかというのは、これはもう消防の方はよく御存じだと思うんですけれども、何か月の輪工法か何かあって、水漏れが発生した場合に、その外に、半円形でしょうけれども、そういう土のうを積んで水漏れを防ぐと。ですから、今回も矢部川の堤防を守るために、恐らくはそういうふうに遊水地として、津島西、東のところにも内堤防があって、それでこちら側の堤防を守るんだという、恐らくそういうことだと思うんですけれども、ですから、それならば当然そこに水をためて、そういう機能を果たすと。ただ、そうしておったけれども、限度を超すような水の量であったというふうに市長は恐らく言われたいんでしょうけれども、ただしかし、その想定外でどうかなと。だから、そこを知っておったならば、何メートルまでなら、それで今まで大丈夫であったというふうに判断をしておられるのか。今の建物のあるところがどのくらいの高さなのか、私はわかりませんけれども、例えば、今後対策するにしても、今言われたのは機械室のあたりを何か囲むということですけれども、それでまた大丈夫なのかと。もともとの高さ自体がどうなのかというのがあるもんですから、もうちょっとそこら辺を詳しくお聞かせ願いたいというふうに思います。
 それから、保険のことなんですけれども、ほかにもいっぱい市の関連施設がありますよね。これも同様の保険に入っておられるのかどうかですね。
 それから、何か先ほどの説明では、何か機械に対しての補償だけということですけれども、建物自体の補償というのはあっていないのかどうか、ちょっとお聞かせ願います。
 それから、県の施設については関知しないというふうに言われましたけれども、私はそこはやっぱり重要だと思うんですね。やっぱり県がどういう保険に入っていたのか、私はそこでの比較というか、それが重要になってくると思うんですよ。県は、いや、100%出るような保険に入っていたのかどうか。ですから、私は問うたんですけれども、そこらはきっちり調べて回答をいただきたいというふうに思います。だから、もし県はそれ以上に給付されるような保険に入っていて、筑後市が、いや、2分の1しか入っていない、そういうものしかなかったんだと言われるならば、ちょっとこれは市のことの問題も出てくると思うので、ちょっと早急に調べて回答をいただきたいというふうに思います。
 以上です。
◎建設経済部長(西田正治 君)
 私のほうからは、1点目についての説明をさせていただきたいと思います。
 質問議員言われますように、あそこの公園敷地については、ほとんどが遊水地ということになっております。当然、県においても、公園整備計画をつくるときに高さをどうするのかという検討がなされております。それが平成15年の広域公園整備計画策定ということでなされておったところでございます。
 ですから、全てにおいて上げるという形にはなりませんので、質問議員言われますように、遊水地は遊水地としての機能を確保するという立場の中で、そういう方針の中で、例えば、多目的広場、JR鹿児島本線の西側でございますけれども、あそこについては、例えば、2分の1の確率で水が来ますよとか、それとかいろんなキャンプ場とか水遊び場、いろんな広場がございますけれども、そういったところについては30分の1の確率でやりましょうとか、それとか多目的広場のエントランスについては50分の1でと。最終的には、今回、物産館、それと温泉館を建設いたしております、あのエリアについては100分の1の確率でということでの整備計画がつくられておったところでございます。公園区域の中に設置をさせていただきましたので、当然そこの計画と合わせて、建設については高さを確保いたしておったところでございます。
 ですから、任意の高さでございますけれども、100分の1の確率が9.4メートルという形で言われておったところでございます。筑後市が建設をいたしました温泉館については地盤高については10メートルということで建設をいたしておったところでございます。
 そういうことで、私が申し上げたいのは、そういう遊水地という特殊な場所の中で公園を整備していきますので、当然、県としても、整備計画の中で高さについては決定がなされておったと。それで、その中に物産館、温泉館を建設させていただいておりますので、その計画に合わせた高さということで整備を進めてきたところでございます。
 以上でございます。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 まず、市のほうで入っている分の補償の対象ということで、私のほうがちょっと説明が悪かったかと思うんですけれども、補償の対象になっているのが温泉館のほうの本体建屋、それと機械設備、電気設備、こういうものが対象になっておるところであります。
 それから、物産館のほうの保険の加入、その内容をということですけれども、ちょっと聞いておるところでは、市のほうはさっき申しました市町村が入るような、保険に入っております。県のほうも何かそういう県が入るような保険の種類があるということで聞いておりますので、そういうものに入っておられるというところまでしか聞いておりませんので、ちょっとそちらについては、また調べて御報告したいと思います。(「ほかの施設も全部同じ保険に入っているのか」と呼ぶ者あり)
◎会計契約課長(小田久美男 君)
 お答えします。
 市で建てました建物、それから財産については、ほぼ先ほど商工観光課長が申し上げました社団法人全国市有物件災害共済会というところがしている共済のほうに加入をしているということです。これは地方自治法の規定に基づく公益法人ということで、全国の市レベルですね、町村じゃなくて、市レベルで構成している共済であります。全国レベルでは、全体で平成22年度末で786市ありますが、そのうち657市が加入していると。約84%の市町村が加入をしております。福岡県で申しますと、22年度末で28市ございますが、そのうち24市、率でいいますと85.7%の市がこの共済に加入をしているという状況でございます。
 筑後市においても、ほとんどこの全国市有物件災害共済会の共済に入っておりますが、一部、消防署の自動車とか、そういう部分については民間の保険に加入されておるというふうに聞いております。
◆17番(貝田義博 君)
 県のほうについては、ちょっと一回問いただしてくださいよ。どういうものになっているのか。だから、今後のことがあるんですね。どういう共済なのかというのは大体今説明があったんですけれども、それで果たして今後もいいのかという問題も含んでいるもんですから、私はお尋ねしているわけですよ。普通、一般家庭もそうなんですけれども、火災は火災保険ですけれども、あとは、その他災害というふうになっておるかどうか知りませんけれども、それはどうなんですか。火災も何もかんもひっくるめて、同じ共済保険ということなんでしょうか。だから、災害がいろいろ台風とか突風とかありますけれども、それはもう十把一からげで、火災以外はみんなどれでも適用になるという、ちょっとそこら辺、だから、私も保険の中身をよく知りませんので、ちょっとよければ教えていただきたいなと、今後のこともあるもんですから。
 どんなふうかだけでも私は知りたいもんですから、できれば暫時休憩か何かしてもらって、県のをちょっと確かめてから回答をいただきたいと思います。
○議長(坂本好教 君)
 暫時休憩します。
                午前10時54分 休憩
                午前11時5分 再開
○議長(坂本好教 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 済みません、お待たせいたしました。
 物産館の建物を建築した県の担当課のほうに確認をいたしました。入っておる保険の種類が財団法人都道府県会館がやっております都道府県有建物共済というものに入っておるということで、さっき言いました補填率、補償率ですけれども、こちらのほうが水害について平成22年度に改正があって、現在は100%になっておるということで聞いています。21年度までは50%だったのが22年度から改正になったということだそうであります。
 以上でございます。
◎会計契約課長(小田久美男 君)
 筑後市が加入しております全国市有物件災害共済会の補償対象になる災害の種類は、火災、落雷、爆発、物体の落下、車両の衝突、騒擾、破壊行為、そして今回の対象となる風水災、それから雪害、土砂崩れというふうになっております。
 填補割合は、風水災の場合が100分の50というふうになっておりまして、それ以外は100分の100という決まりになっております。
◆17番(貝田義博 君)
 ちょっと前に戻って、建設経済部長が説明された高さの問題ですが、こういうことやったんですね。要するに100分の1とか50分の1とかなんとかも言われていたんですけれども、9.4メートルまでは上がってくるだろうと。それを見越して10メートルの高さのところに建設したという認識でいいんでしょうか、ちょっとお答えを願いたいというふうに思います。
 しかしながら、今回の水の量はその想定を超えて来たから、100分の1とか50分の1とか、その単位は恐らくは100年に一回の水害という意味合いですね。水没したんだということなんでしょうけれども、ただ、そこら辺の見通しが甘かったんではないかなと。もともとそういう水没地帯であったということを考えるならば、100分の1とか50分の1とかは関係ないんですけれども、やはり私はあそこにこの建物をつくること自体がどうだったのかと。だから、公園は水没しても、そんなにめちゃくちゃ被害は出ないなというふうに思うんですけれども、やっぱり建物ということで、こういうふうに被害が大きくなってきたと思うんですね。
 今後のことなんですけれども、保険の加入の問題も当然あるというふうに思いますが、はた、いつまた来るとも限らんというのがこの水害ですが、今度、囲いをするか何かですけれども、市長、それで本当どこまで食いとめられるかという確信というか、それはどうなんですか。じゃないと、やっぱり市民もいろいろ言っている人がいるわけですから、やっぱりそこら辺は考えてもらわにゃいかんですけれども、どういう内容なのか、本当考えてもらわにゃいかんというふうに思うんですが、ちょっとそこら辺、お聞かせ願いたいと思います。
◎市長(中村征一 君)
 自然災害への対応については、今、説明しましたように、30年に一回の頻度で来る想定と50年に一回、100年に一回という、100年に一回、この程度まで来るだろうという想定の高さを今のところ9メートル43というふうにしておったんですけれども、それを100年に一回の想定よりも高めに、10メートルということで建物を建てる位置を決めたわけですね。ただ、今回の水というのは、それからすると、100年に一回以上の、何年前かわかりませんけど、300年に一回か500年に一回の水が来たかなというふうにも思うわけです。
 したがって、これはまさに自然との関係ですからわかりませんが、100年に一回だからといって100年間は来ないということでもないと思いますので、そういう点では、特に機械室の被害ということを想定して、今回と同じ程度の水が来ても機械室は守れると、そういう設備にしたいというふうに思っています。そうしないと、やっぱりこれまでの状況と同じようなことでまた改造というか、修繕をしても、浸かる可能性がありますので、今のところは今回の水の量がこれまでにない最高の水の量だというふうにも思いますので、今回の水の量を想定して、そして、それにも負けない機械室に整備するということをしていきたいというふうに思っておるところでございます。
◆17番(貝田義博 君)
 終わります。
◆18番(弥吉治一郎 君)
 幾つかお尋ねをします。
 建設場所については、先ほど貝田議員が言われたとおり、遊水地というか、これは水が来るところでありますから、恐らくあの高さにしたのは、あれ以上施設を高くすると、あそこで持つ水のボリュームが少なくなるから、私は国があれ以上上げさせなかったんじゃなかろうかなというふうに──それはそういう理解をしておるということでいいですが、1つ、先ほど貝田議員の質問の答弁の中で、市長はバックウオーターという言葉を使われました。そのとき、沖端川のバックウオーターと。これは間違いないんですか、沖端川のバックウオーターだけで。あそこに来る水はですね。
 それと、今回の補正では四千数百万円ですね。しかし、きのう私は商工会議所に行って、市が配った資料の中では被害がトータルでは69,000千円となっておりました。役所側に聞きましたら、予備費で使っておるから、今回の補正は予備費で使っておる分を除いて四千数百万円と。トータル、一体この今回の水害によるあの2施設の被害総額は幾らなのか、今回の補正予算だけではないと思いますが、それをお示しいただきたいと思います。
 それから、遊水地だと、水をためるところだという認識は皆さんあるようですが、私が聞いておったのは、樋口軒というホテルがありますが、その東隣が、今、老人ホームになっております。昔は西鉄の温泉センターでしたね。そこに松永川の一番河口といいますか、矢部川に出る河口といいますか、それがあります。そこに水門があります。普通、水門、井堰というのは、その上側に水をためるのが水門ですけれども、あそこは逆で、まさに矢部川の水がどんどん上昇してきたときに、矢部川から逆流する、いわゆるバックウオーターだと思いますが、矢部川から水が松永川に入ってきて、船小屋一帯といいますかね、あの付近の住居地を守るためにあの水門があって、ある一定の高さといいますか、矢部川の水位が上昇したら、あれは閉まると。閉まったら、普通あそこに流れておる水はどう行くのかと。そこで、あの途中から、今度は水洗小学校の前のほうに川がありますね。あの川は、何といいますか、209号線から水洗小学校へ行くところで終わっておるわけですね。あれから先、川尻というのはないわけでしょうが。あれから全部、今言う公園の中に水が入るようになっておるわけですから、言いたいのは、30年に一回とか50年に一回とかしか水が来ないということじゃなくて、私は何年に一回か知りませんけれども、消防に明らかにしてもらいたいと思いますが、大門といいますかね、あの水門が閉まれば、水ははけ口がないから、今言うように水洗小学校の東側の後がない河川に流れ込んで、あれから今の公園の中といいますか、公園の宿ですか、昔の社会保険庁がつくったあそことの間にずっと流れていって、そして津島東のお宮をぐるっと取り巻くように流れていって、下流に流れていくと、こういうふうな構造になっておると私は思うんですね。
 それで、大体何年に一回ぐらい大門の井堰が閉まって、バックウオーターといいますか、本来ならばあそこから矢部川に排水されなければならない水が水洗小学校のほうに行っておるのか。そして、きのうも商工会議所で商工観光課のほうからこの災害について話があったときに、商工会議所の玉木会頭ですけれども、なぜあのじゅったんぼにあげなやつばつくったろうかと、今度はどうするのかと、こういう質問があったと思います。それで、きょうの答弁と一緒のように、機械設備等を守るために何か囲いをつくるとか、そういう話でありました。
 そこで、その点でお聞きしたいと思いますが、今回の補償といいますか、保険が12,000千円ですね。2分の1の補償ですから、被害が倍として24,000千円、備品で、ちょっとした備品も何百万円かありましょうから、それにしても、その工事、例えば、69,000千円が災害の費用だとするならば、それから差し引くと30,000千円も40,000千円もかけて機械設備を守るような工事になるのか。機械設備を守るということは、水が入らんような壁を四角につくるか、あるいは土台を高くして、ビルの横によくあるじゃないですか。昔はよくありました、市営住宅の横とかに。水槽が高いところに。そういうように1.5とか2に上げて、機械を上に上げる以外にないと私は思いますけれども、そんなに機械を守る防水壁といいますか、その工事がかかるのか、一体幾らぐらいかかるのか。私は今でも赤字が発生しておると思いますが、そういう70,000千円もかけるよりか、もう解体したほうが早いんじゃなかろうかというふうに思いますが、そうは考えられませんか。こうして元が取れるんですか。
◎建設経済部長(西田正治 君)
 私のほうからは、質問議員言われました大門堰の関係について、水の流れについて御説明を申し上げたいと思います。
 基本的には松永川ということになっていますけれども、質問議員、大門堰のところで打ち切れておるじゃないかということですけれども、下流に水路としてはあります。基本的には圃場整備の関係で、かん排水路という形で、その水路が津島東、西、そしてみやま市を通って下妻のほうに抜けております。ですから、基本的に松永川の水は、その下流に抜けているということです。
 それと、大門堰でございますけれども、私より質問議員のほうが詳しいかと思いますけれども、以前は固定堰であったと。固定堰であったものを、今度のかん排水路の整備のときに改修をしております。現実的にはあそこは取り決めで、スライドゲートもありますけれども、転倒ゲートの1門しか基本的にはあけることはできないという形になっています。その水が筑後広域公園の中の親水河川のほうに入っていくという水の流れになっております。今回については、量としては、質問議員言われましたように、堰がどこにあるかわからないぐらい全部冠水しておったと。ですから、それが全部公園のほうに行ったということじゃなくて、松永川はそちらのほうに流れていくようにはなっておると。それだけ多かったということを申し上げたいと思います。
 私のほうからは以上でございます。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 私のほうから被害額の関係でのお答えをしたいと思います。
 先ほど弥吉議員がおっしゃっていました恋ぼたるの被害額六千数百万円という部分は、8月の下旬時点で市のほうで市全体の被害を取りまとめた中の額であります。したがって、恋ぼたるというふうな表記になっていますけれども、その部分については、福岡県の被害、それから指定管理者が購入しておりますような備品等、そういうものまで含まれておりますので、市の被害額ということではないということであります。
 市の今回の災害復旧に関する費用というのは、今回計上させていただいております44,570千円、これと、先に予備費充用をさせていただいておりますのが、物産館のほうで緊急を要するような冷蔵ケース、今回復旧するに当たっての設計が必要な部分がありましたので、予備費充用ということで3,337千円を充用させていただいておりますので、その分と今回計上した分という形になるところであります。
◆18番(弥吉治一郎 君)
 じゃ、市の被害というのは48,000千円という理解でいいわけですか。きのうもあなたが配った資料は69,000千円になっておったと思うんですね。
 それと、答弁がありませんが、さっき言いましたように、皆さんわかってあると思いますが、209号線を船小屋のほうに行きますと、左側に小松屋という旅館がありますね。その向こうに209号線を横断した川がありますね。その川へは、全部が全部やないけれども、さっき言いました樋口軒の東側にある水門を閉めたときに、あれは矢部川からこっちに流れる水をとめるための水門でしょうから、実際は川の水がないときは樋口軒の今言う水門を通って流れるのは、今言いました小松屋の向こう側に流れてきて、そして、あの川は尻がないわけでしょう。恐らく小学校の東側に行ったら、あれは尻がない川じゃないんですか。そして、あれから水がばっと公園の中に入っていくということですから、そういうふうに聞いておりますし、理解をしておりますから、今言いますように、過去にそういうルートを通じて水が公園、今言う恋ぼたるのほうへ行ったというのは大体何年に一回ぐらい確認されておるのかと、こういうふうに聞いたわけですよ。
 私も7月14日ですか、10時ちょっと過ぎぐらいだったと思いますが、船小屋が大変なことになっておるという話でしたから、水田を通って本郷へ行ったら、ちょうど私が行く前にあそこが通行どめになりました、ちょうど私が行ったときに。それから新幹線のJRのほうへ行って、新しくできた道を水洗小学校のほうへ行ったら、ちょうどまたその水洗小学校の旧道に出るところでとめられて、ここは行けませんということで、バックして家に戻ったと。そのときには水洗小学校から船小屋のほうに行く道は、今言ったようなルートで水がどんどんこっちに公園の中に流れ込んでおりましたから、ああ、やっぱりそうだなというふうに思って聞いたわけですよ。
 ですから、あそこは川が矢部川に通じておらんでしょう。大門井堰のところは通じておるですね、樋口軒の横に、打ち出し口と言うですたいね。方言では打ち出し口というような言葉を私たちは子供のころから使っておりましたが、小松屋の向こうのあの川は、あそこからばっと広がってといいますか、昔、橋があったと思うんですけれども、あれから公園の中へばっと水が行くと。そして、船小屋、尾島といいますかね、あの付近を守るようになっておるというふうに私は理解をしておりましたから、また30年とか50年とかじゃなくて、私はちょくちょく──どのくらい水位が上がるかわからんですよ。水位が上がるかわからんけれども、やっぱり恋ぼたるなり物産館なりは冠水を免れんとじゃないかと、こう思いますが、そういうことじゃないんですかね。消防でわかりませんかね。何年に一回、今言うたようなルートでですね、実は水は平常ならば流れはしないけれども、向こうがとめられたときに流れて、こっちに排水したというような記録というのはないんですかね。ないならないで別にいいですけれども、そうじゃないと、30年に一回じゃないと、私はこう思っておりますからお尋ねをします。
◎建設経済部長(西田正治 君)
 私が市役所に採用されて、昭和50年から三十数年になりますけれども、私の記憶では今回のようなことはなかったというふうに思っています。再度また御説明申し上げますけど、あの松永川は通常は公園の中に行かなくて、水洗小学校の前、学童保育所を建てかえましたけど、あの水路を通って、今度は西部第2土地改良区の中に入ります。そこにポンプ場がございまして、そこから圃場整備の中をずっと西に行きまして、新幹線駅の北側のところから今度は圃場整備の中に入っていきますので、津島西の北側、県道の北側をずっと西のほうに抜けていくと。直接は河川に落ちてはおりませんけれども、筑後市の下妻、馬間田を過ぎれば柳川市に入っていくということで、最終的には有明海にポンプアップしているという、水系としてはあるところでございます。
 それと、今回のような形での、写真も地元の方が撮っていただいておりますけれども、大門堰が沈んでしまうというような形のことは、私が昭和50年に採用されておりますけど、なかったというふうに記憶いたしております。
 それと、質問議員言われますように、ただ、そちら側から、松永川から公園のほうに水が入ってきたというのは、証拠としては、公園と県道のフェンスがございますけれども、フェンスが公園側に倒れておるということでも、それは言えるというふうには思います。
 以上でございます。
◆18番(弥吉治一郎 君)
 いや、大門の井堰を水が超えたか超えんかじゃなくて、もともとあの大門の水門というのは矢部川からの逆流を防いで、内側といいますかね、尾島とか、そういうところを守るための水門だから、今回、その水門が閉まっておるわけですから、本来、樋口軒の東側で抜ける水は、今言う水洗小学校に来ておるわけでしょう。その水もかぶっておるわけですから、そういうことは過去になかったかと、私はそういうことを聞いておるわけですよ。あれはそのための川だというふうなことも聞いておりますから。それで、川幅も狭いでしょう。今、部長が言われたように、小松屋の向こうはかなり広いんですよ。それから尻のほうが狭いわけでしょう。それは今言う公園の何とか宿のほうへ抜けて、津島の東のお宮のところ。私は10年ぐらい前までかな、津島東のちょうど真ん中、さっき言われました内堤防というところを通ってあの温泉に配達をしておりましたからよく知っておりますが、内堤防と言われるところはコンクリートでできて、途中に、方言では寒蓋と言いますかね、木の板が立てかけてあって、水が逆流するときはあれを閉めるというようなことになって、ちょうど津島東の集落の真ん中ぐらいから向こうへ抜ける道がありました。もう公園になっておりますからありませんが、お宮に抜ける道がありましたが、あそこを行くと、雨の時期はしょっちゅう冠水しているといいますか、通られませんでした。そして、方言で言うと、田んぼもつくってありましたけれども、はばらといいますかね、石がむき出しになって、ここは一か八か、田んぼができてもできんでもいい土地じゃんというようなことをその土地の方は言ってありましたから、私に言わせると、何十年に一回とかではなく、近い将来また起こるのじゃないかということを認識しておかなくてはいかんのじゃないかと、こう思うわけですね。今の鉄筋コンクリートづくりの施設全部を、木造ならいざ知らず、かさ上げせろとはなかなか難しい話でしょうけれども、ちょいちょいそういうことが起きるんじゃなかろうかと、私はこういうふうに思います。
 そして、トータルで69,000千円は県の施設の被害までと言われましたけれども、48,000千円。既に現時点、水害があるまでもかなりの経費を突っ込んで大赤字を発生しておるところにこういうことをするよりか、私はもう解体したほうが税金を毎年15,000千円も20,000千円も使わんで済むと。これはもう意見ですから、そうしたほうがいいんじゃなかろうかと。
 以上で終わります。
○議長(坂本好教 君)
 他にありませんか。
◆7番(井星喜文 君)
 1点だけ質問させていただきます。
 単独災害復旧費のほうで備品購入費として3,004千円というふうになっておりますけれども、これは先ほど物産館の冷蔵庫等の購入ということで説明がありました。物産館のほうは県の所有であり、県の管理だということで、建物のほうはそういう理解を私もしたんですが、じゃ、中の備品のほうは、例えば、冷蔵庫なり設備なりというのは、これは市が設置していたんでしょうか、それとも県が設置していたんでしょうか。
 県が設置していたとすると、当然これも保険に入っていたと思われますので、筑後市がとりあえず立てかえて、冷蔵庫を購入するとして、あと県が入っている保険の保険金が入ったら市のほうにまた返すというふうなことがあるんでしょうか、その点だけちょっと質問をいたします。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 物産館についてですけれども、県が整備をしているのは建屋そのものということで、中の備品等については主に市のほうで準備をしているということであります。
◆7番(井星喜文 君)
 そうしますと、冷蔵庫等、中の備品ですね、そういうものについては保険に入っていなかったということなんでしょうか。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 御指摘のとおりであります。
◆7番(井星喜文 君)
 中の備品については、保険に入っていなかったということですね。そうすると、今回購入しましたら、この次はどういうふうな対応をされるんでしょうか。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 今回補正で上げております3,004千円という形での購入をお願いしたいというふうに思っておるところであります。(発言する者あり)
○議長(坂本好教 君)
 今後よ。保険、保険。備品に保険を掛けるかということじゃろう。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 ああ、今後の話ということですか。
○議長(坂本好教 君)
 うん、今後。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 今回、保険のほうに加入をしていなかったということで、今後については、先ほどの市有物件災害共済会のほうでいいのかどうなのかというのもありますので、どういった保険に加入をするのかというのは、また今後協議をしていきたいと思いますけれども、加入の検討はしていきたいというふうに思っておるところであります。
◆7番(井星喜文 君)
 私もちょっとそこら辺は誤解しておりましたけれども、県の建物で、中のほうまで全て県だというふうに思っておりましたが、そうしますと、地元の生産者の方が商品をあそこに出しておられますけれども、ああいう商品類が今回恐らくほとんどだめになっただろうと思います、出品類はですね。それについて本来こういう災害があった場合の補償といいますかね、それは市がすべきものであったというふうに考えてよろしいでしょうか。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 運営については、指定管理者のほうに委託をしております。それから、物産館の中の、いわゆる出荷者が出す部分については、これは指定管理者が手数料をいただいて販売をするという形で、物産館の中にある状態では、あくまで出荷者の所有物というような形になっておりますので、それからしますと、やっぱり所有者の責任というふうな形になるんではないかと考えております。
◆7番(井星喜文 君)
 中の出品類の所有権は委託販売者に移っているんですかね。そうすると、その管理というか、保険というか、そういうものは全部委託管理者のほうで請け負うということになりますですね。だから、そこでどういうふうな協議をしているかということになりますけれども、どうでしょうか。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 委託販売という言葉に当たるのかどうかわかりませんけれども、出荷者の方がその場所に置いて、それで手数料を指定管理者のほうがいただくという形になりますので、それからいうと、出荷者側のほうがそういう管理──管理といいますか、最終的な所有権というようなことになると考えております。
◆7番(井星喜文 君)
 そうしますと、出荷者の方が場所を借りているだけと。ですから、その中の商品については、全部所有権があるので、もし何かあっても自己責任で見てくださいよ。例えば、盗難に遭ったとしても、それは自己責任ですよというふうなことなわけですね。こういう災害に遭っても、自己責任ですよというふうな考え方でいいわけですね。(「盗難は違うやろう」と呼ぶ者あり)
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 今回の自然災害については、やっぱり指定管理者の責任というような形にはならないと思います。
 ただ、盗難ということになると、盗難の内容によって、本来、指定管理者なり市なりがそういうことでの盗難ができないような管理をしなくてはいけないということになれば、ちょっとそれはまた別の話になるんではないかと思います。
◆7番(井星喜文 君)
 盗難については、建物所有は県ですので、県なり、あるいは指定管理者の責任であろうとは思います。だけれども、ちょっとそのあたりが何か私が出品者の方に聞いた点では曖昧としているなと。一体補償はあるのやろうかないやろうか、やっぱりこれは泣き寝入りかなというふうなことをちょっとお聞きしたもんだから、そのあたり、協議できるものなら今後協議してほしいと思います。
 終わります。
○議長(坂本好教 君)
 他に質疑ありませんか。
◆13番(中富正徳 君)
 1点だけお聞きしたいと思います。
 今回のこの建物をつくられるとき、担当課ですね、商工観光課が最初から最後まで携わったということですかね、それとも建設というか、この内部の関係が私ちょっとどうなっているのかなと。そこら辺、ちょっとお答えを願いたいと思います。
◎建設経済部長(西田正治 君)
 今回の恋ぼたる船小屋温泉館の建設でございますけれども、基本的には商工観光課のほうで主管はいたしております。ただ、建物についての専門知識等、建築屋さんがいませんので、都市対策課におります建築の職員も一緒に整備について仕事をしてきたということでございます。
 ですから、例えば、学校建築もそうなんですけれども、主管課は教育委員会で、いろんな予算どりからいろいろやりますけれども、その工事の部分だけを一部都市対策課のほうに業務委託をするというやり方が筑後市の場合はほとんどでございます。
 以上でございます。
◆13番(中富正徳 君)
 だったら、最終的な責任は商工観光課にあるということですかね。商工観光課が全てを持つと。そこの関係ははっきりしてもらわないとですね。その点に対してはお答え願います。
◎商工観光課長(高木正勝 君)
 部長が申しましたように、業務委託というような形になりますので、主管課は商工観光課ということになるというふうに認識をしております。
◆13番(中富正徳 君)
 要は言いたいことは何かというと、商工観光課にそれだけの能力があるのかと。そこなんですよ、問題は。私は現場を見よって、商工観光課は本当かわいそうだなと。全然した経験もノウハウも何もないのに担当だけさせられて、もう少し、委託するなら委託するで、どのような形でもいいですけど、経験のある、能力のある部署がぴしっとやっていくと。商工観光課から全部、建設経済部のどこの課になるかわかりませんけど、専門知識の高いところに全館委託するということやないと、ちょっと内部的に曖昧な構造でこういうことをやられると、私は責任の所在も、負い切らんところが責任を負わにゃいかんと。当然トラブルが起きたら対応できないやないですか。その点はどんなふうに思われているんですか。私は内部的にちょっと問題があると、この問題は。起きたことは仕方がないけれども、対応にしてもですね。
 だから、商工観光課が建築から機械から何から全部わかればいいですよ。わからないのに、責任だけ商工観光課に持っていったって解決せんじゃないですか。ちょっとおかしな話だなと、これは。
◎建設経済部長(西田正治 君)
 筑後市の場合には、専門家と言われましても、建築で資格持っている職員は2人しかおりません。全てそこの部署に委託という形には業務的にはならないというふうに考えております。なぜかといいますと、教育関係とか、いろんな委託については数多くありますので、それを全部専門家でやると、職員がやるということになれば、その方面の職員の採用も、体制的にもどうするのかという話もありましょうし、例えば、要らんこと言うなということもありましょうけれども、市によっては建築屋さんはいないところもあるわけですね。そこについては、ほとんど全てにおいてコンサル委託をやって、そこの教育委員会なら教育委員会、福祉事務所なら福祉事務所の事務屋さんがやっておるというところもあります。
 どちらを選ぶかということではあろうかと思いますけれども、ただ、今回のようなことがないように気を引き締めていろんな整備については進めていきたいとは思っておりますけれども、そういった実情の中でやっておるということについては御理解いただきたいというふうに思います。
 以上でございます。
◆13番(中富正徳 君)
 その件は私もわかっているんですよ。でも、所管は少なくとも、やはり自分が担当しているならば、その責任というのは──それは建築から何から自分のところでするわけやないから、設計だって、積算だって。それはわかっているけれども、そういうことを内容を知らないと発注できないじゃないですか。そうでしょう。だって、こういう建物を建てたいからと資料をもとにして入札をするでしょう。そしたら、少なくとも、100%とは言わんでも、内容がわかっておかなければ、ただ入札しました、幾らでしたと、それじゃやっぱり。私は一番危惧するところはそこなんですよ。やっぱり内容を把握すると。今度の建物の問題だって、それは委託しているから、それはわかっていると。しかし、発注主は筑後市じゃないかと。筑後市に責任が課されているじゃないかと。工程会議だって、どんなふうにつくるか、最初からずっとその会議に入っているはずなんですよ。
 だから、直接的な責任とは申しませんけれども、所管がそういうことでは、そんなら、先ほどほかの議員が言われましたように、いろいろするのをやめたほうがいいんじゃないのと、考え方がその程度なら。しかし、観光元年、定住人口をふやして5万人以上にすると、そういう気持ちがあるならば、それが仕事にあらわれていいんじゃないかと私は思うんですよ。だから、全て1級建築士がおらにゃいかん、管理士がおらにゃいかん、何がしがおらにゃいかんというんじゃなくて、やはり自分たちが担当課ならば、それがちゃんと見えるようにやっていただきたいなと。
 以上、終わります。
○議長(坂本好教 君)
 他に質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本好教 君)
 質疑もありませんので、議案第42号の質疑を終結いたします。
△日程第5 議案委員会付託
○議長(坂本好教 君)
 日程第5.議案の委員会付託を行います。
 議案第42号については、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 暫時休憩します。
                午前11時48分 休憩
                午後2時35分 再開
○議長(坂本好教 君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
△日程第6 委員長審査報告
○議長(坂本好教 君)
 日程第6.委員長審査報告を行います。
 まず、総務文教委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎総務文教委員長(五十嵐多喜子 君)
 総務文教委員会に付託になりました議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)、第1条中歳入全部及び第2条について審査報告をいたします。
 委員から、災害復旧債を借りられるようだが、交付税の充当はとの質疑に、現年度発生農地災害復旧事業費の充当率は100%で、交付税措置は95%、単年度災害復旧費の充当率はおおむね100%で、交付税措置は47.5%であるとの答弁がありました。
 また、委員から、激甚災害の場合は10%の地元負担はなしにして市で負担すべきではないかとの質疑に、受益者負担の基本的考え方があるが、激甚災害の場合はできないかということであるが、現状では平等性の問題等あり、大きな課題であるとの答弁がありました。
 採決の結果、全員賛成、原案可決であります。
 以上で審査報告を終わります。
○議長(坂本好教 君)
 ただいまの総務文教委員長の報告について質問はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本好教 君)
 質問もありませんので、以上で総務文教委員長の審査報告を終了いたします。
 次に、建設経済委員会の審査報告を委員長にお願いいたします。
◎建設経済委員長(松竹秀樹 君)
 建設経済委員会に付託になりました議案の審査結果報告をいたします。
 議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)、第1条中歳出全部についてでございます。
 委員より、工事費の内訳はどうなっているのかとの質問に、執行部より、本体建築、機械設備、電気設備、源泉ポンプ室、水害対策の費用などとの答弁がありました。
 また、委員より、今後、保険の再検討をすべきではないかとの質問に、執行部より、保険の見直しを検討し、これからの対策は県と協議していくとの答弁がありました。
 委員より、農地の災害復旧はいつになるのかとの質問に、10月災害査定は決まっているが、その後の詳細はわかっていないので、早急な復旧をしていきたいとの答弁がございました。
 また、委員より、恋ぼたるの水害対策も含めて、全て年内に終わるのかとの質問に、執行部より、年内を目標に取り組んでいくとの答弁がありました。
 最後に、委員より、この議案は急施の事態でもあり、職員も復旧のため全力を尽くしておることと思うが、本会議でも議論は出尽くしておると思われ、一日も早い災害復旧に取り組んでもらいたいとの要望も出ました。
 審査の結果、全員賛成にて原案可決されました。
 以上、建設経済委員会に付託になりました議案の審査結果報告を終わります。
○議長(坂本好教 君)
 ただいまの建設経済委員長の報告について質問はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本好教 君)
 質問もありませんので、以上で委員長審査報告を終了いたします。
 これより議案の討論、採決に入ります。
△日程第7 議案第42号
○議長(坂本好教 君)
 日程第7.議案第42号 平成24年度筑後市一般会計補正予算(第2号)について討論はありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本好教 君)
 討論もありませんので、採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
○議長(坂本好教 君)
 起立多数であります。よって、議案第42号は原案のとおり可決されました。
 以上をもちまして本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
                午後2時40分 散会