令和元年11月号
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のようにきき感が薄れていっているからではないだろうか。だから、始めにかいたようなゲームに人気が出るのである。六十年前にこのようなゲームを出していたら、人気は全くでなかったであろう。現代の平和に対する意識は改憲論争など政治にも影響がでている。 私は、そういうゲームが大嫌いなわけでも批判したいわけでもないが、どうしても見るたびに考えてしまう。先人たちの伝えたかったような「言葉」は確かに伝わっていると思う。だが、「心」は伝わらなかった、というより未経験の私たちにはくみとることが難しいところがあったのではないだろうか。ただ、私たちにも「言葉」は伝えられる。「言葉」で七十四年平和にできるということは、この日本で証明されている。平和のために私たちは「言葉」を伝えていかなくてはならない。▪小学生の部 坂本佑季さん(水田小6年生) 加藤田初彦さん(西牟田小6年生)▪中学生の部 森美彩希さん(筑後中1年生) 野口夏樹さん(筑後北中3年生) それができないのが戦争なのだと思います。「当たり前のことが、当たり前にできること」。これが、幸せなことであり、「平和」なのだと思いました。 今の世の中を見てみると、かく兵器を作ったり、実験をしたりしている国もあり、また戦争が起きてしまうのではないかと心配です。戦争を二度とおこさないためにぼくにできること。それは、ぼくの周りにいる人たちを大事にすることです。困っている人がいたら声をかけたり、話を聞いたり、その人の心に寄りそえる人間でありたいです。▪「平和ボケ」木村優仁さん(羽犬塚中2年生) 最近、戦争を題材にしたゲーム、銃などを使って人を殺すゲームなどが人気になっていたり、話題になっていたりして、「平和ボケ」という言葉を思い出した。 七十四年前の出来事を経験した人たちは、自分たち一人一人がおかれていた状況を必死に、二度と起こしてはいけない、と伝えてきたはずである。だが、人間にとって長い月日、人の一生にも値する時が経ち、少しずつではあるが日本人にとって「平和について」という項目が脳にしめる割合が減ってきている。それは、時とともに「風化」=スポーツ結果・平和事業=広報ちくご 2019年11月号134作品はこちらから読むことができます▼ 市平和事業実行委員会が、市内の小中学生を対象に平和に関する作文を募集したところ、526作品の応募がありました。その中から、小学生部門と中学生部門の最優秀作品を紹介します。▪「平和な世の中のために…」山口範大さん(古川小5年生) 「平和」とは何か。ぼくは、今年の平和学習で改めて自分の心に問い直してみました。 今年の平和学習で、「原爆はいきょから生きぬいた少女」という紙芝居を学習しました。それは、今から七四年前の八月九日、長崎に原子ばくだんが落とされた日の出来事でした。その話に出てくる、下平作江さんは自らもひばくし、母や兄を戦争で亡くします。また、戦争のつらさにたえぬき、けん命に生きていた妹までも自殺でなくしてしまいます。 この話を学習して、ぼくが想像してた戦争とは全くちがうことに気づきました。戦争とは、いっしゅんで町がやかれてしまうものと思っていました。しかし、戦争とは、たった一発のばくだんがいっしゅんで、家族や友達、親せきの人など、その人の大事な人をうばうものなんだと思いました。家族をなくすとても悲しい思いはぼくも分かります。戦争を体験した人は、その悲しい思いがもっと、もっと強いのだと思います。 ぼくの周りには、毎朝「いってらっしゃい」と笑顔で言ってくれる家族がいます。困った時に助けてくれる友達がいます。勉強を教えてくれる先生たちがいます。当たり前のことだけど、 小学生の部 中学生の部 優秀作品子どもたちからの 「平和への    メッセージ」【問合せ】社会教育課(☎7056)

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