令和2年7月
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けを見つめる」「あなたはすばらしい」が「人権」のイメージに合うことと、ヒマワリが太陽に向かって成長していくところが、子どもたちの心身が成長する姿に合致するからです。 市では毎年、市人権擁護委員の協力の下、市内の小学校で、「人権の花ひまわり運動」を行っています。今年は、筑後小学校で行っています。 人権擁護委員は、啓発活動や人権相談に対する問題解決の支援、法務局の職員と協力して人権侵害から被害者を救済する活動を行っています。 こうした活動に尽力している市人権擁護委員の松波佳子さん(上原々北)が、5月19日に福岡県人権擁護委員連合会長表彰を受けました。おめでとうございます。広報ちくご 令和2年7月号15=環境・予防接種・人権など= 県では、7月を「同和問題啓発強調月間」と定めています。県民一人一人が、同和問題に対する正しい理解と認識を深め、人権意識を高めていくことができるように講演会などの啓発活動を実施しています。 日本の社会では、その歴史的過程で形づくられた身分差別があります。同和問題は、そうした身分差別によって、一部の人々が長い間、経済的・社会的・文化的に低い状態に置かれることを強いられ、さまざまな差別を受けてきた日本固有の人権問題です。 日本国憲法第14条には「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と明記されています。また、平成28年12月16日には、部落差別の解消を推進し、部落差別のない社会を実現することを目的とした「部落差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。 しかし結婚や就職における差別、差別発言、差別落書きなど部落差別は今も存在しています。最近では、インターネットで、差別を助長するような内容の誹謗中傷なども発生しています。 同和問題を正しく理解し、一人一人の人権が尊重される社会の実現をめざす必要があります。 今年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染者、濃厚接触者、医療従事者やその家族などへの誤解や偏見による誹謗中傷や差別的な対応といった事例が発生しています。差別や偏見によるこうした行為は、他人の人格や尊厳を傷つけるものであり、決して許されないものです。「同和問題啓発強調月間」を機会に、もう一度、同和問題をはじめ、あらゆる人権問題について考え、正しい理解と認識を深めましょう。 ヒマワリの花言葉である「あなただ同和問題とは今なお続く差別行為人権が尊重される社会の実現に向けて▲松波佳子さんシリーズいま人権・同和教育は同和問題(部落差別)について考えてみませんか~7月は「同和問題啓発強調月間」~【問合せ】人権・同和対策室(☎7039)「ひまわり」がなぜ人権の花なの?人権擁護委員の松波さんが連合会長表彰を受章

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