令和3年7月号(修正)
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広報ちくご 令和3年7月号23筑後俳句会棟梁の 憩ふう片かた陰かげ 風の道  下川チトヱさん(馬間田南)筑後短歌会ワクチンの 接種は進む紫あじさい陽花が ひと雨ごとに色づく季節井寺容子さん(庄島)今月のうた私のね 好きな給食でないかな 早くでてくれトップ3          るーさん 子どもが成長するにつれ、自身の同時期を思い返すことが少なくありません。昨今では、社会の価値観の変化や多様性を、子どもたちの学校システムや制度にまで含めて見直す傾向にあります。一世代前では、「名札は登下校時も付けておくもの」としていましたが、防犯の観点から今では「学校内で使用するもの」としている小中学校が多く見られます。 また最近では、LGBTの人々に配慮した制服の在り方や、下着の色、髪型まで指定するものをブラック校則として、疑問視する傾向にあります。一昔前でいう、中学生男子は丸刈り、重い学生カバンでの通学、辞書も含めて全ての勉強道具を持ち帰ること、靴は必ず白色、マフラー禁止などなど、これもブラック校則だったのかもしれません。 しかし時代も社会も変化し、特に現代は大きく価値観が変わる時代です。子どもたちの勉強の形も、タブレットやスマートフォンひとつで授業を受け、情報を検索し、レポートを書き、もはやゲームやクイズ形式で知識を定着させる方法さえあります。 そんな目まぐるしく変化する価値観や環境の中で成長する子どもたちを、私たちは真しん摯しに受け止め、関心を持ち、柔軟に対応していっているのでしょうか。この地域でも不審者情報が聞かれる中、さらにLGBTの話題が挙がっても、制服ひとつ変わることがありません。また、10年以上前からクールビズを推奨しているにも関わらず、中学生は下着に体操服、制服を着こんで冷房のなかで授業を受け、熱中症対策をとるという違和感。私たち大人は、もっと子どもたちの現状をしっかりと見つめ、時代に即して環境を改善させていく姿勢を子どもたちに示す必要があると思います。その私たちの改善を重ねる姿勢こそが、段階的によりよい未来をつくり、さらに子どもたちが主体的に未来を形成することにつながるのではないでしょうか。 コロナ禍で、社会全体が変化への対応を求められる中、今ある現状をきちんと見つめ直すこと、改善への意識と行動力が明るい未来を形成する原動力となるように思います。変わるもの、変わらないものN.N.H.Kさん ▲かなをさん▲レモネードさん▲ちいさなねずこさん▲ピーチさん▲中華最強さん▲ラベンダーさん

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