住宅用火災警報器を設置しましょう
火災における死者のほとんどが住宅火災によるものであり、 深夜等に火災の発生に気付かず逃げ遅れることにより犠牲になるケースが多数を占めていることから、平成18年に住宅用火災警報器(住警器)が設置義務化されました。
それから14年以上が経過し、死者数や焼損床面積、損害額で見ると住警器が設置されている場合は、設置されていない場合と比較し、被害状況が概ね半減しており、火災発生時の死亡や損失の拡大リスクが減少することが分かっています。
筑後市内においても、住警器を設置していたことで大きな火災に至らなかったケースがいくつか報告されており、住宅火災における死者数等の減少が期待されています。
これまでに報告された、筑後市内における奏功事例をいくつか紹介いたします。
日時 |
平成29年11月 |
出火建物概要等 | 2階建共同住宅の1室 |
出火原因等 |
鍋を火にかけ、そのまま放置していたことで鍋の内容物が炭化し、発火したもの。 |
事例の概要 |
共同住宅の1室で上記状態に陥り、発生した黒煙により住警器が鳴動、ドアの隙間から噴出する黒煙と住警器の鳴動音に他居室の住人が気付き、119通報したもの。消防隊現場到着時には煙や炎は収まった状態であった。 |
焼損程度等 | 建物損害等なし。 |
日時 |
平成29年11月 |
出火建物概要等 | 2階建共同住宅の1室 |
出火原因等 |
少児2名(8歳男児・6歳女児)がパンケーキを温めようと電子レンジを使用し、過加熱によりパンケーキが炭化し、発火したもの。 |
事例の概要 |
共同住宅の1室で上記状態に陥り、発生した黒煙により住警器が鳴動、少児2名は慌てて家を飛び出し通行人が119通報したもの。消防隊現場到着時には煙や炎は収まった状態であった。 |
焼損程度等 | 建物損害等なし。 |
住宅用火災警報器の電池の寿命の目安は約10年!
住宅用火災警報器は一般的に電池で動いています。
火災を感知するために常に作動しており、その電池の寿命は約10年とされています。
「いざ」という時、適切に作動するよう定期的に作動点検を行い、適切に交換を行うよう習慣づけましょう。