コミュニティ自動車20周年
みどり号20周年記念式典
令和5年10月21日、馬間田公民館でコミュニティ自動車「みどり号」の20周年記念式典が行われ、運営団体のしもつま福祉バス運営協議会役員や下妻校区住民など約40人が参加しました。住民が主体となり20年間運行を継続してきたこれまでの経過や、関係者の熱意に思いを馳せました。
しもつま福祉バス運営協議会の力武会長は「みどり号が20周年を迎えられたのは、校区や地域の皆さんのおかげです。」と感謝の気持ちを述べました。
みどり号誕生までの道のり
下妻校区には以前、西鉄柳川駅とJR羽犬塚駅を結ぶ民間のバスが走っていましたが、利用者の減少で平成6年に路線が廃止されました。その後平成8年1月22日から約3カ月間、市が同校区と市の中心部を結ぶ「福祉バス」の運行を試みましたが、運行経費に対して利用者数が少なく、本格実施には至りませんでした。
しかし、高齢者を中心にバスの運行を求める声は根強く、同校区と市ではその後も最善の方法を模索・検討し続けてきました。
平成14年11月、市が同校区に対して、バスの運行や管理、運営を地域住民が中心となって行う「コミュニティ自動車貸与事業」(現 コミュニティ自動車運営事業)を提案したことがきっかけとなり、バスの運行に向けた取り組みがスタートしました。同校区ではまず、行政区長を中心とした「しもつま福祉バスを走らせる会」を結成し、運営のための資金集めや、運転手の確保、運行コースの設定など、準備を進めました。
平成15年5月、行政区長や福祉会役員、民生委員、PTA役員、青少年健全育成下妻小学校区民会議役員、小学校校長など、約40人が集まり「しもつま福祉バス運営協議会」が発足。運行規則や予算、バスの愛称など、さらに具体的な内容について話し合いを重ね、平成15年7月7日、地域住民が運営する、市で初めてのコミュニティ自動車が誕生しました。
のらんの号20周年感謝状贈呈式
古島校区で地域の皆さんに親しまれているコミュニティ自動車「のらんの号」が平成15年8月の運行開始から20周年を迎えました。令和5年10月2日、西田市長は、長きにわたり市民福祉の向上と地域の活力維持に尽くしてもらったとして、古島校区コミュニティ協議会に感謝状を贈呈しました。
古島校区コミュニティ協議会の北原会長は「これからも地域の重要な移動手段として、運行していきたいです。」と話しました。