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トップページ>筑後市教育委員会>人権・同和教育>シリーズ いま人権・同和教育は

シリーズ いま人権・同和教育は

更新日 2023年09月06日

地域社会とハンセン病問題

わたしたちが加害者とならないために

 わが国では、「らい予防法」が廃止される平成8年(1996年)まで89年間にわたり、ハンセン病の強制隔離政策が行われていました。これにより、ハンセン病は恐ろしい伝染病であるとの誤った認識が浸透し、患者のみならず家族も地域社会から排除され、厳しい差別と偏見に苦しみました。
 この問題を教訓として、私たち一人一人が再び加害者となることがないよう、ハンセン病問題について理解を深めていきましょう。

ハンセン病について

 ハンセン病は「らい菌」によって引き起こされる感染症で、感染力が弱く非常にうつりにくい病気です。多くの人は菌に感染しても、発症することはほとんどありません。
 発症した場合、症状は抹消神経と皮膚に現れ、外見上に特徴的な変化が生じたり、熱さ・冷たさ・痛みがまひしたりするため、やけどや傷ができても分からないことがあります。
 昭和18年(1943年)、米国で「プロミン」という薬がハンセン病に効果があると報告されました。ハンセン病は早期に発見し適切な治療を行えば、後遺症を残さず治るようになっています。

遺伝する病気ではありません

 以前は、同一の家族内で発症することが多く、潜伏期間が数年と長いことなどから、「遺伝病」と誤解されることがありましたが、ハンセン病は「らい菌」による感染症です。

差別・偏見の助長

ハンセン病に対する認識

 鎌倉時代には、仏罰による「業病」「天刑病」、江戸時代以降は、隔離が必要な恐ろしい「伝染病」とさまざな認識を持たれていました。昭和になると国の隔離政策により、強制的に療養所へ入所させられたり、家を消毒されたりして、感染力の強い怖い病気という誤解が広まり、ハンセン病に対する偏見が強まりました。この当時は、効果的な治療がなかったため、発病すると病気が進行し、不治の病と考えられていました。  

ハンセン病患者・元患者が受けた苦しみ

 ●親や兄弟姉妹と一緒に暮らすことができない。
 ●実名を名乗ることができない。
 ●結婚しても子どもを産むことが許されない。
 ●一生療養所から出て暮らすことができない。
 ●死んでもふるさとの墓に埋葬してもらえない。

 想像できますか。ハンセン病患者・元患者の皆さんは、誤った国の政策などによって、長い間このような生活を強いられ、多くの差別と偏見に苦しんできました。

正しい知識と理解を

 現在、小中学校で使用されている社会科の教科書に「ハンセン病と人権侵害」のことが記述され、児童たちはこの問題について学習しています。
 ハンセン病について、正しい知識と理解を持つこと。これが差別や偏見をなくす第一歩となるのではないでしょうか。

参考

 ▼地域社会とハンセン病問題(福岡県人権啓発情報センター)
 ▼ハンセン病を正しく理解しよう(福岡県庁ホームページ)

このページの作成担当・お問い合わせ先

教育部 人権・同和教育課 人権・同和教育担当
電話 0942-65-7039
FAX 0942-53-4216

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