久富盆綱曳き

更新日 2013年02月26日

久富盆綱曳き

 筑後市には8月14日に開かれる奇祭があります。テレビや新聞などで毎年報道されるので、ご存じの人は多いと思います。そう、「久富盆綱曳(ぼんづなひ)き」です。

 「久富盆綱曳き」は、地区の小学生たちが全身にススを塗り、腰にはワラミノ、頭には角に見立てた縄を巻いて地獄の釜番(かまばん)である鬼に扮(ふん)し、直径約30センチ、長さ約20メートルの大綱を引いて地区内を練り歩く伝統行事です。久富熊野神社を出発して、最後にはまた同神社に戻って来ます。というと、この盆綱曳きは神社行事のようですが、本当は仏教行事であることを知っていますか。

 久富には徳随寺という由緒ある寺があります。寺の本堂は、江戸時代の寛永3年(1626年)に建てられましたが、その本堂の落成日に、門徒たちが「目蓮尊者が地獄に落ちた母を綱で引き上げた」という仏教古事にならって始めたのが盆綱曳きであるといわれています。

 現在のような地区の行事となったのは寛永20年(1643年)から。寛永18、19年の大凶作によって、飢えや病気による死者が続出、特に子どもの死者が多かったことから、その霊を慰めようと始められたとされています。

 このような由来を持つ「久富盆綱曳き」。これが仏教行事であることを示すような場面を、実は当日の朝見ることができます。それは大綱づくりです。綱は大きな梁(はり)につるして練り上げられますが、その梁は神社ではなく、境内西端にある観音堂の梁です。

(平成8年7月3日県無形民俗文化財:広報ちくご(平成13年8月号)から)
  • 所在地:筑後市大字久富地区

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