赤橋(船小屋橋)

更新日 2014年02月26日
平成14年8月11日、「船小屋温泉大橋」が開通し、赤橋は役目を終えました。現在その姿を見ることはできません。

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筑後市の南の玄関口といえば…。まず思い浮かぶのは、矢部川に架かる「赤橋」(船小屋橋)ではないでしょうか。
「赤橋」は、久留米市と瀬高町を結ぶ県道(現在の国道209号)新設事業の一環として昭和2年に着工、南に架かる中ノ島橋とともに昭和4年2月に完成しました。この2つの橋と県道ができる前は、観光橋(ガタガタ橋)を通って上手を登るか、尾島から本郷へまわるかの方法で矢部川を越えていたとのことです。
「赤橋」建設工事には、周辺農家の人たちが日々作業員として雇われました。米が1升35銭、酒が1升約60銭だった当時、日給は65銭でした。現場主任として常駐していた上岡楽一氏は工兵隊あがりの厳しい人で、働きが悪い作業員は即「クビ」。しかし不景気の真っただ中だったので、雇ってもらおうと大勢の人たちが現場に詰めかけたといいます。こうして完成した「赤橋」は、久留米市と大牟田市を結ぶ産業道路の要所としての役割を担うだけではなく、船小屋地区の顔として温泉地に大正初期以来の活気をももたらしました。
しかし、時代は流れて車社会が到来、道幅の狭い「赤橋」は国道209号に渋滞などの問題を引き起こし、改善が必要な橋として位置づけられることになりました。
船小屋橋の西には、間もなく船小屋温泉大橋という新しい「赤橋」が完成します。約70年間県南地域の交通の要として、船小屋のシンボルとして筑後市のあゆみを見守ってきた「赤橋」は、その役目を終えようとしています。
広報ちくご(平成13年7月号から)

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